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フォレストサイドハウスの住人たち(その6)
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1 スレッドオーナー
鶴岡次郎
2014/02/26 (水) 16:25
No.2480

佐王子に説得されて、シュー・フィッターの仕事に専任することを決意した加納千春は、佐王子が
描いた戦略通り、見事に闇の仕事を切ることに成功しました。それだけではなく、仲間の店員たち
も彼女の巧みな誘導で足を洗うことができたのです。一番喜んでいるのは何も知らされていない店
長かもしれません。
省略・・ここ
2 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(132)
鶴岡次郎
2014/02/26 (水) 16:33
No.2481

千春の結婚

加納千春の物語は、一区切りまで、もう少し続くのですが、彼女の近状報告をする前に、ここらで今
まで語り続けてきた他の女たちのことを少し整理させていただきます。
省略・・ここ
3 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(133)
鶴岡次郎
2014/02/27 (木) 15:58
No.2482

門倉悠里と峰岸加奈、二人はFSハウスの住人で、共に30歳代中ごろの女ざかりを迎えているの
ですが、子宝にまだ恵まれていません。一流会社に勤める夫が出勤した後は、暇な時間をカラオケ
に費やすのが二人の楽しみになっているのです。

省略・・ここ
4 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(134)
鶴岡次郎
2014/02/28 (金) 13:54
No.2483
ここでまた、加納千春の物語に戻ります。今のところ、千春とFSハウスとの縁は見えませんが、
既にこの物語のキーマン佐王子とは遭遇していて、彼の軍門に下り、彼の目指す「ビジネスとして
管理された売春」の一角を担う一人に登録されそうな流れです。

闇の仕事から足を洗って三ヶ月、千春は元気に働いています。時折、肌寂しく感じる時はあるので
省略・・ここ
5 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(135)
鶴岡次郎
2014/03/01 (土) 13:40
No.2484

千春自身にも大きな変化が出ています。以前は靴を売りたいがための献身的なサービスが高じて、
先輩の春美に見習って体さえも差し出すようになり、最初こそおずおずと抱かれていたのが、慣れ
てくると好色な体質からにじみ出る欲望を抑えることができなくなり、その行為そのものにのめり
こむようになり、ついには商売気抜きでお客の顔を見れば、習慣的に体を差し出すようになってい
省略・・ここ
6 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(136)
鶴岡次郎
2014/03/02 (日) 11:50
No.2485
2014/3/2 記事番号2484に一部修正を加えました。

千春は週に二、三度ほどのペースで客を取ります。千春の体調が悪い時や、どうしてもその気にな
れないお客が来た時は、千春は赤い札を受け取らないのです。佐王子とお客の関係はかなり強固な
利害関係で、良く言えば強い同族意識、信頼関係で、結ばれていて、彼らは佐王子の売春システム
省略・・ここ
7 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(137)
鶴岡次郎
2014/03/05 (水) 16:42
No.2487
千春は29歳の春を迎えました。もともと清楚な雰囲気を身につけた美人でしたが、女ざかりを迎
えた体はむっちりと豊満になり、同年代の他の女性では考えられないほど充実した性生活の効果で
しょうか、美しさに加えて、ぞくぞくするような色気が全身からにじみ出ているのです。

行儀よく足を交叉して、照明がそこまでは十分届かない店内の隅に立って、お客を待っている千春
省略・・ここ
8 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(138)
鶴岡次郎
2014/03/06 (木) 11:28
No.2488

密室に近い空間ですから、千春がその気になればどんな破廉恥なことでも出来ます。隙を見てかな
り強引に浦上の股間にタッチしたのです。男はかなりびっくりしていますが、嫌がっている様子は
なく、千春のなすがままです。

省略・・ここ
9 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(139)
鶴岡次郎
2014/03/11 (火) 13:39
No.2489

この仕掛けは効果があった様子です、彼の視線は彼女の股間に釘付けです。そして、男根がようや
くむっくりと動き始めました。ここまで来ると、あとは押しの一手です。男根を指で操りながら、
浦上を見上げて、にっこり微笑みました。股間に手を伸ばす店員の意図を男は計りかねているよう
ですが、迷惑そうにはしていません。
省略・・ここ
10 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(140)
鶴岡次郎
2014/03/12 (水) 15:46
No.2490

男根を握った右手が疲れたのでしょうか、左手に持ち替え、右指に付いた粘液を舌で舐めています。
視線は男に向けて、笑みを浮かべているのです。

「そんなに感激していただくと、こちらが恥ずかしくなります。
省略・・ここ
11 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(141)
鶴岡次郎
2014/03/17 (月) 13:06
No.2491

結局、男は最後まで行きませんでした。その場で射精することもできたのですが、限界に近くなった
ところで千春の背中をたたき、そこまでで終えることを女に告げたのです。

「止めるの…?
省略・・ここ
12 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(142)
鶴岡次郎
2014/03/24 (月) 12:05
No.2492

ホテルに着くと男と女はシャワーを使い、体をきれいにしました。バスタオル一枚を身にまとった
男と女がベッドサイドに立ち、見つめあっています。男はかなり身長が高く、学生時代柔道をやって
いたというだけあって、筋肉が盛り上がった見事な体をしています。

省略・・ここ
13 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(143)
鶴岡次郎
2014/03/26 (水) 14:54
No.2493

舌を使うことなく、指すらも触れないで、男は男根を直接ソコへ挿入しようとしているのです。こ
れほどストレートな性交を女は忘れていました。初めての時、激烈な痛みを感じたあの野性的な性
交を女は思い出していました。

省略・・ここ
14 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(144)
鶴岡次郎
2014/03/29 (土) 14:36
No.2494

肩の傷に女の唇を押し当てられ、男はその痛みに耐えかねて顔をゆがめています。できることなら
そっとしておいてほしいと男は思っているのですが、鮮血の味を感じ取った女はその行為を止める
どころか、さらに熱心にその部分に食いつき、盛んに血を吸い取っています。

省略・・ここ
15 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(145)
鶴岡次郎
2014/03/30 (日) 13:59
No.2495

二人で熱い時間を過ごし、両親と住む自宅へ千春を送り届けた後、その帰り道、浦上は一人酒場に
入り、彼女のこと、そして二人の将来を考えるのです。そんなとき何より気になるのは彼女の卓越
したベッドワークです。亡妻とはもちろん比べものにはなりません、おそらく想像を超える男性経
験があると浦上は睨んでいるのです。
省略・・ここ
16 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(146)
鶴岡次郎
2014/03/31 (月) 16:51
No.2496

千春自身、そんな感情を持て余しているのです。恋愛経験の乏しい千春はこの恋心をどこへ向ける
べきか、そして、何を目指すべきか、その方向を知らないで、ただおろおろと狼狽えているのです。
そして、毎回思うのは過去への後悔だけなのです。

省略・・ここ
17 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(147)
鶴岡次郎
2014/04/02 (水) 14:47
No.2497

相手には問いただすことができない悩みと、募る恋心の狭間に立って、男と女は互いに心の中に激
しい葛藤を抱きながら、それでも二人は会うことを止めませんでした。二人が最初に出会ってから
三ヶ月が経過していました。この頃には、男も女も次の段階に進むべきだと、二人の関係について
潮時の到来を感じ取っていたのです。
省略・・ここ
18 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(148)
鶴岡次郎
2014/04/03 (木) 11:21
No.2498

千春の必死の表情を見て、この場になっても千春が必死で隠そうとしている事実があるのだと浦上
は察知して、事態が最悪のシナリオで展開し始めたことを冷静に噛みしめていたのです。

〈そうか・・、やっぱり男がいるのだ、
省略・・ここ
19 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(149)
鶴岡次郎
2014/04/05 (土) 15:11
No.2499

男は冷静な表情で女を観察しています。どうやら、浦上は千春をあきらめたわけではないようです。
彼なりに千春の意志の固さを読み取り、他人の目が多いこの場で追求することの愚かさを察知して
いるようです。ここで女を更に追い込めば、女は心にもないことを言ってしまい、更に遠くへ彼女
を追いやる危険があると浦上は察知しているのです。このあたりがさすがバツ一経験者であり、交
省略・・ここ
20 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(150)
鶴岡次郎
2014/04/07 (月) 12:21
No.2500

次の日、千春はいつもの様に出勤しました。そして佐王子からいつもの様に連絡がありました。そ
の客を断らず、千春は指定されたホテルに出向き、そこで待っていたお客に抱かれました。60歳
近い会社役員でした。いつも以上に千春は乱れました。悶え狂う千春の瞳になぜか、いっぱい涙が
あふれていました。その客が帰った後、千春は佐王子に連絡をいれました。
省略・・ここ
21 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(151)
鶴岡次郎
2014/04/08 (火) 15:45
No.2501

彼女の側に座り、女の肩に右手を掛け、顔を覗き込みました。男の股間から千春の好きな強い香り
が立ち上がり女の鼻腔を刺激していました。

「だって・・、
省略・・ここ
22 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(152)
鶴岡次郎
2014/04/09 (水) 16:25
No.2502

浦上とその男は硬い表情のまま初対面の挨拶を交わしました。浦上は社用の名刺を差し出したので
すが、その男は佐王子保と名乗り、名刺は持っていないと卑屈な笑みを浮かべて言いました。

「初対面早々で、失礼だと思いますが…、
省略・・ここ
23 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(153)
鶴岡次郎
2014/04/11 (金) 14:45
No.2504
10秒、30秒、・・60秒ほど浦上は黙ったまま男の顔を見つめていました。千春が心配して浦
上の顔を見上げるほど、彼の沈黙は続いたのです。佐王子はさすがです、浦上の強い視線を真正面
から受けても、視線をそらすことなく、表情を変えないで堪えているのです。やがて・・、ゆっく
りと浦上が口を開きました。

省略・・ここ
24 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(154)
鶴岡次郎
2014/04/15 (火) 16:01
No.2505
浦上が席を立って、それを最後に二人の関係が終わると、千春は覚悟を決めていました。それだ
けに、衝撃的な話を聞いても席を動かず、ただ黙って佐王子を睨み付けるようにしている浦上を
見て、千春は当惑していました。

〈三郎さん・・、何を考えているのだろう…、
省略・・ここ
25 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(155)
鶴岡次郎
2014/04/16 (水) 15:33
No.2506

佐王子の嘲笑を浴びても浦上は表情を動かしません。千春は・・、もう・・、この先の展開が全く
読めないようで、うつろな表情を浮かべ二人の男をかわるがわる見ているだけです。

「佐王子さん、あなたの真意が良く判りません。
省略・・ここ
26 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(156)
鶴岡次郎
2014/04/17 (木) 13:21
No.2507
佐王子に反論しようと浦上は思ったのです。しかし、彼の言う通り、千春にはどこにも陰が見当た
らないのです。売春というみじめな稼業を4年も続けていた女の陰がどこにも見当たらないのです。
それどころか、今を盛りに咲き誇る女の魅力を満々と湛えて、毎日を楽しんでいるのが良く判るの
です。浦上は黙って佐王子を睨み付けているだけでした。

省略・・ここ
27 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(157)
鶴岡次郎
2014/04/18 (金) 15:56
No.2508

火照った体の隅々に冷たい水が行き渡っています。浦上は大きく息を吐き出しました。それだけで、
浦上は立ち直っていました。四肢に力がみなぎり、彼の中に戦う意欲がむらむらと湧き上がってい
ました。表情から怯えは消えています。浦上の変化に佐王子も気が付いた様子です。目を細めて、
若い浦上の様子をじっと見つめています。
省略・・ここ
28 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(158)
鶴岡次郎
2014/04/19 (土) 12:26
No.2509

かなり厳しく非難されているのですが、佐王子は何も反論しません。反論する材料がないのか、あ
るいは反論する意欲がないのか、いずれにしても佐王子は口を閉じたままです。酷くやられている
のですが、佐王子の表情は穏やかで、満足げな様子さえ見せているのです。千春は下を向き、肩を
震わせています。
省略・・ここ
29 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(159)
鶴岡次郎
2014/04/20 (日) 14:55
No.2510
千春がそっと右手を伸ばし、浦上の左手をつかんでいます。それに気が付いた男が右手を女の手の
上に載せています。男と女は黙って視線を絡ませ会っています。女の瞳に涙があふれ、水滴が頬を
伝って、きれいな顎から滴り落ちています。男がハンケチを出して、女の頬をぬぐっています。女
が微笑み、男が笑顔でその微笑みに応えています。

省略・・ここ
30 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(160)
鶴岡次郎
2014/04/21 (月) 15:55
No.2511

この質問が出てくるのを佐王子は予想していました。そしてもちろん、説得力のある答えも準備し
ているのです。ただ浦上の様子を見て、適当にあしらえる相手でないと判断したようで、佐王子は
言葉を選びながらゆっくりと話し始めました。どうやら、彼の説明で浦上を完全に納得させる自信
がないようです。
省略・・ここ
31 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(161)
鶴岡次郎
2014/04/23 (水) 16:22
No.2512

佐王子に笑みを返しながら、浦上はまだあきらめきれないようで、佐王子の言葉の裏を探っていた
のです。

〈佐王子さんの説明は一応筋が通っているが…、
省略・・ここ
32 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(162)
鶴岡次郎
2014/04/25 (金) 13:03
No.2513

二、三歩、歩いたところで突然佐王子が立ち止まり、振り向き、笑顔で浦上に声をかけました。

「浦上さん・・、
言い忘れたことがありました・・、
省略・・ここ
33 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(163)
鶴岡次郎
2014/04/26 (土) 15:29
No.2514

佐王子に言われたとおりそれまではにこにこ笑っていたのですが、佐王子がいよいよ核心に触れる
内容を話し出すと判ると、笑みを忘れて、佐王子を睨み付けるように見ています。無理もありませ
ん、これから結婚しようとする女の隠された性、それもかなり突飛な性を、この4年間千春をさん
ざん弄び、彼女を売春婦に仕立て上げた憎い50男から聞かされるのです。浦上が平静状態を保て
省略・・ここ
34 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(164)
鶴岡次郎
2014/04/29 (火) 11:01
No.2516
かなり思い切ったことを言ったので、怒りや、拒否反応を見せるのではと、佐王子は心配して、浦
上の様子を探っているのです。

〈おや・・、この若造…
見込んだ通り中々の男だ…、
省略・・ここ
35 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(165)
鶴岡次郎
2014/04/30 (水) 13:57
No.2517

二人の男は黙って見つめあっていました。短い言葉のやり取りでしたが、意図は浦上に完璧に通じ
たと佐王子は感じ取っていました。

〈この若造・・、
省略・・ここ
36 新しいスレへ移ります
鶴岡次郎
2014/04/30 (水) 14:11
No.2518
章が変わりますんで、新スレを起こします。  じろー
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