フォレストサイドハウスの住人たち(その6)
13 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(143)
鶴岡次郎
2014/03/26 (水) 14:54
No.2493

舌を使うことなく、指すらも触れないで、男は男根を直接ソコへ挿入しようとしているのです。こ
れほどストレートな性交を女は忘れていました。初めての時、激烈な痛みを感じたあの野性的な性
交を女は思い出していました。

〈ああ…、そのまま入れるの…
凄い・・、ああ・・、たまらない…
来て・・、早く・・、来て・・・・!〉

男根の先端がそこに触れる感触で、女は一気に高まり、悲鳴を上げ、それだけで潮を噴き上げてい
ました。

亀頭が触れただけであふれるほどの潮を浴びせられ、男はびっくりしています。女性経験がそれほ
ど多くない男にとって初めての経験でした。勿論亡妻は普通の育ちで、ベッドでも淑やかな女性
だったのです。挿入前に潮を浴びる異常な刺激を受けて一気に男根が膨張しています。これほどま
でに男根が膨張するのをいままで男は経験したことがありませんでした。

男は完全に狂い始めていました。獣のような唸り声を発して男は一気に挿入しました。激しい破裂
音と女の発する断末魔のような悲鳴が部屋中に響いています。女は両手を男の背中に絡め、いっぱ
いに開いた両脚を宙に突き上げています。

「うっ・・・・ッ・・・」

男根が食いちぎられるような激痛を感じ取りながら、脳天を貫く,恐ろしい快感に襲われ、男は一
気に吐き出しました。挿入してから2分と経過していないのです。当の本人でさえ驚くほど大量の
精液が注ぎ込まれています。その流れが永遠に続くと思われるほど射精は続きました。

「ああ…、熱い・・、熱い・・・・
い・・、いっぱい・・・

あっ、あっ・・・・ッ・・・・、ダメ…・、
ああ・・、ダメ・・・」

女の両脚が激しく痙攣して、その後突然、力を失った両脚が音を立ててベッドに落ちました。女も、
男も、動かなくなりました。二人は重なり合ったまま動かなくなったのです。女が男の肩に歯を当
て、その部分から鮮血がにじみ出ています。

男と女の妖しい、強い香りが部屋中に満ち、異常な静けさが訪れています。二人の男女がこの部屋
に入ってから、まだ20分も経っていないのです。


それから10分ほどたって、最初に男が覚醒しました。いっぱい精気を吐き出し萎えた男根はしっか
り女の膣に咥えこまれていました。そのことに気が付いて男が驚いています。勿論初めての経験で
す。終わった後も離さない女に出会ったことが今まで無かったのです。男の気配を察知して、女が
うっすら目を開けました。間近に男の顔があるのを見て、女が慌てて瞼を閉じています。そして、
もう一度ゆっくり目を開け、男の顔を確認して、恥ずかしそうにっこり微笑みました。

「アッ・・、血が・・・・・
ゴメンナサイ・・、痛いでしょう・・・」

男の肩に鮮血がにじみ出ている傷を見つけて、女が傷にそっと手を添えています。

「なんともないですよ・・」

「でも・・、かなり血が出ている・・」

ちょっとためらいを見せた後、女が傷口に唇を当て吸い付いています。痛みを感じたのでしょう、
男が顔をしかめています。女は懸命に吸い始めました。両手、両脚を男の体に絡めて、男の肩に吸
い付き、ゆっくりと腰を動かしています。女唇には男根がまだ咥えこまれたままです。女の口の周
りには鮮血が付き、女の表情をより妖しく変えています。