フォレストサイドハウスの住人たち(その6)
12 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(142)
鶴岡次郎
2014/03/24 (月) 12:05
No.2492

ホテルに着くと男と女はシャワーを使い、体をきれいにしました。バスタオル一枚を身にまとった
男と女がベッドサイドに立ち、見つめあっています。男はかなり身長が高く、学生時代柔道をやって
いたというだけあって、筋肉が盛り上がった見事な体をしています。

男の体から立ち上がる香気に千春は酔いしれていました。慣れ親しんでいる中年男たちの加齢臭と
は異なる、干し草の香りに似た野生的な異性の香りに千春は衝撃を受けていました。シャワーを
使った直後ですが滴るほど濡れ始めているのです。

〈・・これが男の香りなんだ・・、
おじさんたちの匂いも、決して嫌いではないけれど、
この香りを嗅ぐとさすがに違いを感じる・・・〉

男は千春の裸体の美しさに圧倒されていました。この時点で、彼のEDは完全にその姿を消してい
ました。腰に巻いたバスタオルが大きな棒を入れたように持ち上げられているのです。

男はゆっくり女を抱きしめ唇を寄せてゆきました。目を閉じた女がやや唇を緩めて男の接近を待って
います。唇が重なり合い、二人の舌が絡み合いを始めると、男の腕に力が入り始めました。 

強く腰を引き寄せられた女がうめき声をあげながら男の唇を貪り食っています。彼女の口の端から
二人の唾液が混じり合った物が糸を引いて床に落ちています。女の乳房は男の厚い胸板で極限まで
押しつぶされています。

男の片脚が女の両脚を割り、深々と入れ込まれ、女は進んで足を開いています。二人のバスタオル
はすでに床に落ちています。

「アッ・・」

女が悲鳴を上げました。大腿部に載せて女を持ち上げたのです。男の毛深い大腿部が亀裂に食い込
んでいます。女の悲鳴が断続的に続きます。亀裂からあふれ出た愛液が男の脚を濡らしています。
女をベッドの上に下ろしました。女は両脚を開いたままで、うるんだ瞳で男を見つめています。天
を衝くほどに勃起した男根が女の視線を捉えています。

亀裂からあふれ出た透明な液がシーツに流れ落ちています。すべて準備が完了しています。男は
ゆっくり腰を下ろし、女の両脚を両手で握りました。女がうめき声をあげ、進んで脚を広げてい
ます。待ちきれない様子です。

ここで男の動作が不自然に止まりました。女がいぶかしげな表情で男を見上げています。そして、
女は何事かを察知した様子です。

「今日は大丈夫な日です・・、
そのままで・・、浦上さんさえよければ・・、
かまいませんから・・」

ささやき終わった後、男から視線を外し、女は頬を染めています。安全日であることを告げたので
す。初めての男に避妊処置をしていると言えるはずがなく、安全日だと伝えたのです。実のところ
は、一番欲情する時を迎えていて、今が一番危険な時期なのです。

男が女の顎に手を添えて持ち上げ、唇を寄せました。女が勢いよく、その唇に食いついています。
抱き合ったまま二人はベッドに倒れこみました。男が女の両脚を割り、体を入れました。