フォレストサイドハウスの住人たち(その6)
20 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(150)
鶴岡次郎
2014/04/07 (月) 12:21
No.2500

次の日、千春はいつもの様に出勤しました。そして佐王子からいつもの様に連絡がありました。そ
の客を断らず、千春は指定されたホテルに出向き、そこで待っていたお客に抱かれました。60歳
近い会社役員でした。いつも以上に千春は乱れました。悶え狂う千春の瞳になぜか、いっぱい涙が
あふれていました。その客が帰った後、千春は佐王子に連絡をいれました。

「・・佐(サァ)さん…、お願い…、抱いてほしい…、
今日は一人になりたくないの……」

泣きながら話す千春の声に異常な気配を感じ取り、佐王子は理由を聞かないで、すぐその場で予定
を変更して、そのホテルへ行くことを約束しました。

佐王子が驚くほど千春は乱れ、最後には失神してしまいました。一時間後、千春がようやく目覚め
ました。佐王子はソファーに座りスコッチの水割りを飲んでいました。

「私・・、気絶したようネ・・・
こんなに濡れているし・・・、恥ずかしい・・・」

カラダの下にバスタオルを二枚敷いているのですが、少し絞れば愛液が滴り落ちるほど、それは濡
れているのです。全裸の身体を起こし、眩しそうに男を見ながら、女がかすれた声で話しかけてい
ます。大声で叫び続け、女の声が少し枯れているのです。

「佐(サァ)さん・・、
私・・、求婚された・・・。
都内にある大手商社に勤める35歳の男性・・。
バツ一で、4年前、奥さんを癌で亡くして、子供はいない・・、
お店で出会った・・・、とっても素敵な人なの・・・」

「・・・・・」

手にしたグラスをテーブルに置いて、佐王子が千春を見ています。ベッドの上に座り千春が微笑ん
でいます。べっとり濡れた股間が男の視線を捕らえています。

「とってもうれしいお話で、
多分・・、私にはラストチャンスだと思う・・
こんないいお話は、もう来ないと思う・・」

「ラストチャンスでもないと思うが・・、
千春がいいと思う男であれば、きっとお前にふさわしい男だよ・・・
経験豊富な千春がその気になるほどだから、あちらの方も使えるのだろう・・」

「ハイ・・・、
佐(サァ)さん以外の男と関係して初めて失神しました・・」

「そうか・・、それなら何も文句ないな・・」

「でも・・・、
私、きっぱりと断ってしまった・・・」

「・・・・・・・・」

驚いた表情で佐王子が千春を見ています。今にも泣き出しそうな彼女の表情を見て、立ち上がり
ベッドに近づいてきました。男根がブラブラと揺れていました。