フォレストサイドハウスの住人たち(その6)
9 フォレストサイドハウスの住人たち(その6)(139)
鶴岡次郎
2014/03/11 (火) 13:39
No.2489

この仕掛けは効果があった様子です、彼の視線は彼女の股間に釘付けです。そして、男根がようや
くむっくりと動き始めました。ここまで来ると、あとは押しの一手です。男根を指で操りながら、
浦上を見上げて、にっこり微笑みました。股間に手を伸ばす店員の意図を男は計りかねているよう
ですが、迷惑そうにはしていません。

千春の手にした男根は、ようやく・・、本当にようやく、ひとり立ちできる状態までになっている
のです。同時に発情臭がそこから舞い上がっています。千春のお気に召した香りのようで、男根に
顔を近づけその香りを深々と吸い込み、うっとりとした表情を浮かべています。その香りから、こ
の男は本来、性的に相当強い男だと千春は感じ取っていました。修練を積んでいる千春はその部分
の香りを嗅ぐだけで男の強さをある程度まで判断できるようになっているのです。.

「千春さん・・・」

胸に付けた千春のネームプレートを見て浦上が彼女を下の名前で呼びました。

「千春さんにお礼申し上げます…」

興奮した口調ではなく、むしろ、冷静な、低い口調で、男がささやいています。おやと・・、千春
が男に視線を向けています。股間を勃起させた男たちの生態をよく知っている千春は、目の前の浦
上の態度が、口調が、そして雰囲気が、いつも接している欲情した男たちとどこか違うのを察知し
ていました。今から女を抱く浮かれた様子は皆無で、むしろ何か真剣勝負をするような雰囲気さえ
漂わせているのです。千春は手を止めて、男の話を聞く姿勢を見せました。

「ココがこんなになったのは、実は4年ぶりなのです・・」

「・・・・・・・」

少しはにかみながら、千春が握っている股間を指差し、浦上が語り始めました。やはり何か事情
があったのだと、男根に指を絡ませたまま、千春は納得の表情を浮かべています。

「4年前、妻を癌で失いました・・。
それ以来、女性に接していません・・。

いえ・・、接していないのではなく、できないのです…。
その気になって、いかがわしい場所へ、何度も足を運んだのです・・。
しかし・・、いざその時になると・・、ダメでした・・。

女性を抱くと妻の顔が浮かび上がるのです。
多分妻が許さないのだと・・、本気でそう思っています・・。

何度も、何度も、そんなことを繰り返して・・・、
私はダメになったと覚悟を決め、あきらめました・・・・
妻の亡霊と一生過ごすのも悪くないと思い始めていたのです・・」

話を聞きながらも、千春は浦上の股間をもみ続けました。その部分の緊張は更に高まり、ほぼ完全
勃起状態になっています。先端から透明な液が出て、千春の指を汚しているのです。

「ああ・・、ずいぶん大きくなりましたね…
本当に久しぶりです。自分のモノとは思えない気持ちです・・」

女に握られた自身の男根を、珍しい別の生き物を見るような視線で、しみじみと、男は眺めている
のです。

「何故、ここまでしていただけるのか、私にはその理由が判りませんが、
千春さんの手で立派になったこれを見ると、感激で涙が出る思いです。
千春さんが女神に思えます・・・。

不思議な力をお持ちなのですね・・・
千春さんの力が妻の亡霊を押し返したのですね…
妻は…、千春さんならいいと許可してくれたのだと思います・・」

これまでの苦労と絶望の期間を思い出したのでしょう、男根を見つめる男の瞳に涙があふれ出てい
るのです。もともとやさしい気持ちを持った千春です、涙を流す男の気持ちが良く理解できている
ようです。男根をゆっくりしごきながら、女もまじめな表情に戻り、やさしい視線を男に向けてい
ます。ただ、男根だけがこの場の雰囲気を理解していない様子で、いきりたち、透明な液を吐き出
しながら周りに芳香を発しているのです。