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フォレストサイドハウスの住人たち(その7)
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1 スレッドオーナー
鶴岡次郎
2014/05/08 (木) 11:40
No.2520
浦上三郎と千春の結婚が決まりました。「万人に一人の女・・、娼婦になるために生まれてき
た女・・」、そんな女と浦上は結婚すると決めたのです。
「早期発見が大切です…、対処方法を誤ると、みんなが不幸になりますから・・」と、謎の言葉を
残して佐王子は立ち去りました。「先のことを考えるより、先ず、彼女に溺れる生活を楽しも
う・・」と、浦上は腹を固めています。浦上と千春、ようやくスタートラインに付いた若い二人の
省略・・ここ
2 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(166)
鶴岡次郎
2014/05/08 (木) 11:54
No.2521

 結婚 (3) 

3人で会ったあの日から三ケ月後、千晴と浦上は結婚式を挙げました。新郎新婦側とも出席者がそ
れぞれ100名を超え、盛大ですが、それほど華美でなくどちらと言えば質素な、心温まる結婚式
省略・・ここ
3 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(167)
鶴岡次郎
2014/05/14 (水) 16:23
No.2522

ここで何かを思い出した様子で、春美は周りを見渡し、二人以外誰もいないことを確かめ、それで
もなお声を潜めて千春に質問しました。

「ところで・・・、お婿さんは・・、
省略・・ここ
4 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(168)
鶴岡次郎
2014/05/15 (木) 14:35
No.2523

千春の頬に付いた涙を丁寧に拭い取り、パフを取り上げ化粧を直しながら、春美がつぶやいてい
ます。

「何度もデートをした後のプロポーズでしょう・・・、
省略・・ここ
5 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(169)
鶴岡次郎
2014/05/16 (金) 18:12
No.2524

心から愛情を注いでくれている男の前に、女は別の男と一緒に現れたのです。 そしてその男は並
の男でなく、50歳近い闇の稼業に就いている男だったのです。女として絶対犯してはならない罪
を、その罪の重さと醜悪性を十分知りながら、あえて千春は罪を犯したのです。

省略・・ここ
6 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)170
鶴岡次郎
2014/05/17 (土) 16:14
No.2525

佐王子ほどの人物があえて千春の恥部を、その恋人にさらけ出したのです。佐王子には特別の戦略
があったはずだと春美は考えているのです。

「それからどうなったの・・」
省略・・ここ
7 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(171)
鶴岡次郎
2014/05/19 (月) 10:59
No.2526

姿勢を改め、春美は真正面から千春を見つめています。その昔、仕事上で失敗した時、今のような
表情で見つめられ、叱られたことを千春は思い出していました。

「いいかい、これから先、二度とそんなことを言ってはダメだよ、
省略・・ここ
8 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(172)
鶴岡次郎
2014/05/21 (水) 14:42
No.2529

その質問を予想していたようで、花嫁姿には似つかわしくない、みだらな笑みを浮かべています。

「やはりそこを突いてきましたね・・、
先輩も好き者ですね…、
省略・・ここ
9 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(173)
鶴岡次郎
2014/05/25 (日) 17:52
No.2530

その日は5年前に亡くなった理恵の月命日だったのです。千春が誘って、理恵の墓参りをしました。
本来ですと浦上家の墓地に葬られるのが筋ですが、理恵の両親の強い希望があり、その上、浦上家
の墓地はかなり都心から離れた場所であったため、理恵は彼女の実家である塚原家の墓地に葬られ
ているのです。
省略・・ここ
10 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(174)
鶴岡次郎
2014/05/28 (水) 14:14
No.2531

駅が近づき、別れの時を察したのかそれまで聞き役に回っていた塚原夫人が少し改まった口調で話
しかけてきました。ここまでの道々、たわいのない世間話をする千春の話が面白いので、夫人は
ずっと笑い通しだったのです。

省略・・ここ
11 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(175)
鶴岡次郎
2014/05/31 (土) 13:20
No.2532
夫人の少しおせっかいな忠告を千春が笑みを浮かべて受け入れるのを見て、夫人はもう一歩踏み込
もうと思ったようです。

「おせっかいついでに、もう一つ・・、
これは最後まで、言うか、言わないか迷っていたことですが・・、
省略・・ここ
12 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(176)
鶴岡次郎
2014/06/01 (日) 16:03
No.2533

互いに結婚前の男性経験を告白して、秘密を共有してしまった女二人、二人の間に今までに感じな
かった親近感が芽生えていました。思った通り千春が見かけの年齢よりかなり経験豊富であること
に夫人は満足していました。一方、良家の奥様然とした夫人の意外な一面、多淫な千春とも話が合
わせられるほどさばけた一面を持ち合わせていることに、千春は驚きと同時に、強い親近感を寄せ
省略・・ここ
13 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(177)
鶴岡次郎
2014/06/02 (月) 14:12
No.2534

親子ほど年齢が違う千春に、夫人は性の悩みを訴えかける少女のように話しています。千春は彼女
を励ますように夫人の手を握りしめていました。

「事が事だけに他人に相談することは勿論、主人にさえ話すことができないのです。経験の乏しい
省略・・ここ
14 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(178)
鶴岡次郎
2014/06/05 (木) 13:52
No.2535

夫人の話はまだまだ先がありそうです。駅前で待っている男二人が少し焦れた様子で夫人と千春の
方を見ているのです。千春は気にしているのですが、夫人は一向に気にしている様子ではありませ
ん。

省略・・ここ
15 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(179)
鶴岡次郎
2014/06/06 (金) 13:08
No.2536

義理の息子の再婚相手とはいえ、夫人にとって千春は赤の他人です。そんな女の身を本当に心配し
て、千春と浦上の間に何も問題がないと知り、涙を見せるほど喜んでいるのです。優しい夫人の態
度に千春は胸がいっぱいになっていました。

省略・・ここ
16 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(180)
鶴岡次郎
2014/06/09 (月) 15:39
No.2537

夫人の驚きは千春にとって想定範囲内のことでした。若い男が5年近く女性に近づかなかったので
す。誰だって驚き、次にはその理由を知りたくなります。しかし、千春はうかつにも気づかなかった
のですが、夫人は驚きながらも、その理由を知ろうとしていないのです。夫人は必死で何かを考え
ていますが、千春に問いかけようとはしないのです。
省略・・ここ
17 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(181)
鶴岡次郎
2014/06/10 (火) 15:14
No.2538
夫人が話の内容を良く理解していないあいまいな表情を浮かべています。千春は少し心配になりま
した。過激な内容の話に夫人が完全に引いてしまったのではと思ったのです。

「奥様・・・、あの・・・、奥様・・・」

省略・・ここ
18 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(182)
鶴岡次郎
2014/06/11 (水) 16:07
No.2540

「あら…、私・・・、三郎さんのサイズを聞いたりして…、
恥ずかしい・・、千春さんが悪いのよ、
先ほどからきわどい話を聞かせるから、私まで感化されてしまいました・・。
でも、とっても気になっているのよ・・、
省略・・ここ
19 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(183)
鶴岡次郎
2014/06/12 (木) 16:00
No.2541

「結論から先に申しあげると、100%勃起した三郎さんのモノは、さすがに並のサイズをはるか
に超えていて、比較的経験のある私でも、安易な気持ちでは、とても太刀打ちできないと思いまし
た。経験の乏しい女性だとあるいは苦痛を感じることがあるかもしれません。しかし、正直に申し
上げると、怪物と呼ばれるほどのモノではありません。
省略・・ここ
20 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(184)
鶴岡次郎
2014/06/13 (金) 11:33
No.2542

夫人の心情を察知したのでしょう、千春がやさしい声で慰めました。

「正直言って、あまり心が通わない、ただ巨大なだけがとりえのモノは、その味がどんなに強烈
でも、生涯の伴侶とする気にはなれません。人それぞれ身体の相性があるとよく言われますが、
省略・・ここ
21 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(185)
鶴岡次郎
2014/06/15 (日) 15:51
No.2543

夫人のつぶやきを聞いことで、千春の心にある疑惑が確信に変わっていました。このチャンスを逃
すとその事実を質す機会は永久に来ないと思えたのです。そして、今の淫蕩な会話の流れの中なら、
夫人も本音を吐き出すことが出来るはずと思ったのです。

省略・・ここ
22 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(186)
鶴岡次郎
2014/06/16 (月) 15:30
No.2544

一分、二分と時間が経ちました。夫人はまだ考えに耽っています。この件では三郎は夫人の言いな
りになると決めているようで辛抱強く夫人が結論を出すまで待つようです。

「三郎さん…、
省略・・ここ
23 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(187)
鶴岡次郎
2014/06/17 (火) 11:41
No.2545
夫人はそこで口を止めました。そこから続く二人の絡みを予想していた千春は、女の情欲に溺れ、
禁断の行為に走った夫人の告白を聞かざるを得ない困惑と、すこし淫らな期待とわずかな嫉妬心を
抱きながら再び夫人が口を開くのを待っていました。

「そこまでだった・・・。
省略・・ここ
24 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(188)
鶴岡次郎
2014/06/18 (水) 16:13
No.2546

夫人の告白を聞きながら、千春は自分が持っている情報を重ね合わせて、なぜ浦上が重度のEDに
陥ったのか彼女なりの分析をしていました。夫人は義母である身を忘れて破廉恥な行為を仕掛けた
自身の罪だと考えているのですが、千春は夫人のせいとは思っていないのです。夫人とのあの行為
をくよくよ悩み、それでEDに陥るほど、浦上は弱い男でないと思っているのです。このままでは
省略・・ここ
25 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(189)
鶴岡次郎
2014/06/19 (木) 14:39
No.2547

二人になった浦上と千春は自宅へ向う電車の中で、のんびりと会話を交わしていました。理恵の墓
参りを済ませたことで、結婚式前に済ませておくべき準備がすべて完了したのです。塚原夫妻には
結婚後、機会を見つけて挨拶をする予定だったのですが、図らずも理恵の墓前で出会うことになった
のです。塚原夫妻と良い出会いができ、夫妻に結婚の報告と別れの挨拶ができたのです。これで思
省略・・ここ
26 新しいスレへ移ります
鶴岡次郎
2014/06/19 (木) 14:43
No.2548
新しい章を立て、新スレへ移ります。ジロー
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