フォレストサイドハウスの住人たち(その7)
16 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(180)
鶴岡次郎
2014/06/09 (月) 15:39
No.2537

夫人の驚きは千春にとって想定範囲内のことでした。若い男が5年近く女性に近づかなかったので
す。誰だって驚き、次にはその理由を知りたくなります。しかし、千春はうかつにも気づかなかった
のですが、夫人は驚きながらも、その理由を知ろうとしていないのです。夫人は必死で何かを考え
ていますが、千春に問いかけようとはしないのです。

彼女自身に問いかけ、自身でその理由を探し出そうとしているようです。夫人の異様な様子を少し
不審に思いながらも、千春は言葉をつづけることにしました。

「彼の気を何とか引きたいと思いました。彼の好みの靴を持ってきて、彼の前に跪いて、靴を足に
合わせながら・・、それとなくスカートの裾を上にたくし上げ、ショーツをチラ見させたり、ブラ
ウスの胸のボタンをはずして、ブラと乳房の一部を曝したのです。

自慢ではないのですが、どんなお客様でもここまでやれば、必ずそれなりの反応を見せるのです。
ところが、三郎さんには何の変化も起きないのです。

むらむらと女の闘争心が沸き上がりました。
普段は絶対やりませんし、お店でも禁じられている、さらなるお色気攻勢を彼にしかけることにし
たのです・・・・」

「まさか・・、あのせいなの・・、
そんな・・・、そんなことはないはず…、
でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

夫人は独り言をつぶやいてあらぬ方角に視線を走らせているのです。当然、千春の言葉は彼女に耳
に入っていない様子です。ようやく夫人の異常に気が付いた千春がそこで言葉を止め、心配そうな
表情で夫人の顔を覗き込んでいます。

「奥様・・、奥様、大丈夫ですか、
こんな話・・、面白くないようでしたら、止めますが…」

「アッ…、失礼・・、
ついうっかり別のことを考えていました…、
勿論、千春さんのお話には興味があります・・、

お色気攻勢をかけるところまで聞きましたね・・、
ところで・・・、お色気攻勢って何…?」

別のことを考えていて、その内容を千春に知られるのを隠すように、慌てて、お色気攻勢の意味を
質問しているのです。

「奥様には想像もできない世界のことですが、下着をちらっと見せることから初めて、果ては下着
を取り去り、自由にあそこを触らせたりするのです。恥ずかしい姿を見せながら、一方では男性の
股間を触るのです。お店では禁じられているのですが、中年過ぎのお客様の中にはこんなサービス
を結構喜ぶ方が多くて、このサービスのおかげでお店の売り上げが伸びることもあるのです」

「そう・・・、大変な仕事ね…、
気に入った方が相手なら楽しいかもね…、
でも・・、そうはいかないか・・、嫌なお客も来るよね、
気に入ったお客だけ相手することはできないしね・・、
そんな甘い考えでは仕事はできないわね・・」

夫人の反応が面白くて、千春が笑みを浮かべています。

「三郎さんが最初から全く私に興味がない様子なので、
私・・、自尊心を傷つけられた思いになっていました。
それならと・・、スカートをゆっくりたくし上げ下着を見せ、
ズボンの上から彼のモノを刺激したのです・・、
しかし・・、彼は何も感じていませんでした。

それで、私・・、彼の奥さんか、もしくは恋人か・・、
いずれにしても彼の心を独占している女がいるはずだと思い、
その女に、ここで負けるわけには行かないと思ったのです。

ショーツを取り去りアソコをモロに見せつけながら、直接彼のモノを取り出し、
手と口で愛撫しました。
あんなに手こずったのは初めてでした、
もうダメかなとあきらめた頃、ようやく彼のモノに変化の兆しが出たのです、

20分近く私は頑張ったと思います。
手も口にも筋肉痛が後で出たほどでした。
彼のモノが自立した時の喜びは今でもはっきり覚えています…」

「・・・・・・・」

あまりに過激な話を聞いて夫人は言葉を失っているのでしょうか、口をぽっかり開いて、黙って千
春の顔を見ているのです。