フォレストサイドハウスの住人たち(その7)
8 フォレストサイドハウスの住人たち(その7)(172)
鶴岡次郎
2014/05/21 (水) 14:42
No.2529

その質問を予想していたようで、花嫁姿には似つかわしくない、みだらな笑みを浮かべています。

「やはりそこを突いてきましたね・・、
先輩も好き者ですね…、
佐王子さんからも同じ質問を受けたけれど・・、
私って・・、そんなにスケベーに見えるのかしら・・」

造った怒りの表情を浮かべ、春美に質問しています。

「あらら・・、怒った…、
ゴメン、ごめん・・、
佐王子さんもそうだと思うけれど、千春のことを本気で心配しているから、
立ち入った質問をしたのだよ・・、悪く思わないで…」

「判っているけど・・、
いいわ・・、本当のこと言います…。

私、彼の手で毎回失神しています。
こんなこと佐王子さん以外の男では経験したことがありません。
太さも、硬さも、テクも・・、みんな…、
彼にはすごく満足していまぁ・・す・・。
ウフフ…、この返事でご満足ですか…」

「そう・・、それは良かった・・、
正直言うとね、お婿さんは大会社に勤務するエリート社員でしょう、
勉強と仕事に追われてきた毎日だから、あちらの方は少し手を抜くのではと・・、
すこし、心配していたのよ・・・」

どうやら本気で心配していたらしく、春美はほっとした表情を浮かべています。

「千春は自分では気が付いていないようだけれど、
私から見るとかなり好き者だよ、
これ・・、千春のことを悪く言っているのではないよ、
むしろ、うらやましいほど、千春は素晴らしいスケベーだよ、
普通の男では、千春を満足させることは難しいと思っている。
お婿さんがそんなに素晴らしい人であれば問題ない・・、
本当に良かった・・、うん・・、良かった・・・・」

「私がすごいスケベーに思われているのは心外だけれど、
佐王子さんも、先輩も、私のことを心配していただいているのは良く判る。
一応・・・、お礼を言っておきます…」

すこし甘えて、拗ねた表情を見せて千春が頭を下げ、その後、こぼれるような笑みを浮かべてい
ます。

「前の奥さん、理恵さんというのだけれど、
先日、彼女のお墓参りをして、二人の結婚を報告してきた…」

「そう・・、それは良いことしたね・・」

「そこで、理恵さんのご両親に、ばったり出会った…」

「エッ・・・・・」

春美が絶句して千春を見ています。千春はいたずらっぽい笑みを浮かべています。