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鶴岡次郎が描く情念の世界


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「鶴岡次郎が描く情念の世界」 へようこそ!

お元気ですか、鶴岡次郎です。
今回縁があって、このコーナ担当することになりました。
女と男の揺れ動く情念の世界を描き出し、皆さんのご意見をいただきたいと思っています。
拙文の読後感想、登場人物へのご批判は勿論、皆さんの日常の生活の中で、女と男に関する、
喜び、悩み、告白などご意見をお寄せください。
一緒に考えて、私なりの意見を返信申し上げたいと思っております。
鶴岡次郎
「鶴岡次郎の官能小説作品集」

女教師、真理
妻、由美子の冒険
由美子の冒険〔U〕
由美子の冒険〔V〕
由美子の冒険〔W〕
由美子の冒険、オーストラリア編
三丁目裏通りの社員寮
寺崎探偵事務所物語T
真理子の事件・寺崎探偵事務所物語
寺崎探偵事務所物語(V)、敦子の事件

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お世話になりました - 現在のレスは3個です -

[1] スレッドオーナー: :2021/05/30 (日) 10:51 ID:WYELozXU No.3288
体調不良につき、休養に入ります。読者の皆様、管理人様また会う日が来るまでしばらくお別れです。
お世話になりました。                  鶴岡次郎


[2] Re: お世話になりました  投稿者 :2021/07/20 (火) 09:12 ID:GqobByVc No.3292
アホ
自分でサイトを作れ。
馬鹿者か


[3] Re: お世話になりました  投稿者 :2021/07/20 (火) 09:13 ID:GqobByVc No.3293
みなのスレッドが消えてしまっただろ。
完全にバカ



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自由にレスしてください(その11) - 現在のレスは37個、スゴイ人気のスレッドです! -

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2011/08/21 (日) 16:59 ID:/ywqq0jk No.2069
この欄に皆様の感想、ご意見、その他なんでもかまいません、自由に書き込んでください。この
スレッドの下欄にある「レス投稿する」をクリックすると、投稿フォームが開きます。ガイドど
おり書き込んで『投稿する』をクリックすると投稿完了です。

多数のご投稿を待っています。                      ジロー


[28] お久しぶりです  鶴岡次郎 :2014/02/12 (水) 14:44 ID:yf1Td5ac No.2471
トンボさんお元気ですか、いつもながら厳しくもやさしいコメントをいただき感激いたしておりま
す。売れない作者が原稿を提出した雑誌社で腕のいい編集者にやんわりと説教されている心境を味
わっています(笑い)。

今回の作品では、並行して走る何本かのストりーを判り易く一本に書き下ろす・・という、とんで
もない野望を抱いています。まだまだ力不足で、読者に困惑を与えることが多いと自覚している次
第です。お説の通り、次回章の変わり目あたりで過去に触れたストリーも含めて少し整理して説明
いたします。今後ともよろしくお願い申します。  じろー


[29] Re: 自由にレスしてください(その11)  男と女 :2014/04/28 (月) 20:08 ID:zCrRxOqk No.2515
毎回楽しく想像を膨らませながら拝読しております。自分が若い時には解らなかった男女の気持ちや想いが良く描かれてあり、いくつになっても恋愛してSEXを楽しみたいと思うばかりです。

[30] 気を付けてお出かけください  鶴岡次郎 :2014/05/21 (水) 13:21 ID:4UOjd8rs No.2528
にせ医者さん
ご出張ですか、少し荒れ気味の天気も午後から収まったようですし、気候が良い時期ですから、
楽しみですね。
出会いは・・、「それを待ち続ける人に必ず訪れる」と、私は思っています。まずは仕事を成功
させてください。                            ジロー


[31] ご支援ありがとうございます  鶴岡次郎 :2014/09/05 (金) 13:17 ID:pkbeFWtU No.2579
帯状疱疹その後いかがですか、経験はないのですが相当痛いらしいですね、お大事にしてください。
                                   ジロー


[32] にせ医者さん  鶴岡次郎 :2017/04/18 (火) 15:34 ID:2CE7vSYE No.2991
いつもご支援いただき感謝申し上げます。ご支援の言葉をいただくと、書く意欲が倍増します。
早朝、仕事場で投稿をチェックされるのですね・・、仕事の差しさわりにならないよう、内容に注意
しなければいけませんかね…(笑い)。今後ともよろしくお願いします。ジロー


[33] 暖かくなりましたね  鶴岡次郎 :2018/03/19 (月) 10:27 ID:ivoK86r6 No.3106
にせ医者さん
いつもご支援いただき感謝しております。桜の花だよりも身近に迫ってきて、
もうこれで大丈夫かと思ったのですが、予報では関東地区にも雪の可能性
があると報じていました。やはり4月にならないとダメですかね・・

家の前を定刻に通園する幼稚園生が居て、今日は私服で遊んでいました。
昨日卒園して、4月からは一年生になるとのことです。庭木にも春の兆しが
見えますが、人々の生活にも春が確実に来ているのですね‥。ジロー


[34] お見舞い申し上げます  鶴岡次郎 :2018/07/15 (日) 18:16 ID:VcZze0rI No.3146
にせ医者さん
集中豪雨は大変だったですね、貴殿は被災を免れたご様子ですが、ご実家の近くでは二階まで浸水した
地区があったとのこと、心からお見舞い申し上げます。

西日本豪雨で被災された方に、この場をお借りして心からお見舞い申し上げます。一日も早い復活を
心から願っております。私の住みます関東地区では連休に入る頃から気温が上昇し、外を歩くのが苦痛
に感じるほどです。この猛暑の中、被災地ではたくさんの方々が復旧に向けて働いておられることと思
います。どうか、お体に気を配り、安全にお仕事を進めてください。ジロー


[35] Re: 自由にレスしてください(その11)  愛読者 :2021/06/06 (日) 08:06 ID:y5DPe6jc No.3289
次号を楽しみにしておりましたが
体調不良でしばらくお休みとのこと
しっかりと休養なさって
ご復活をお待ちしています。


[36] Re: 自由にレスしてください(その11)  やま :2021/06/11 (金) 10:24 ID:76EIu79. No.3290
いつも楽しみにしてました!
体調の快復と再開を期待して止みません。
宜しくお願いします。

[37] Re: 自由にレスしてください(その11)  投稿人 :2021/07/20 (火) 09:10 ID:GqobByVc No.3291
鶴岡次郎
あんたはスレッドの使い方を知らないのか。
それとも場の荒らしか。
何本もたてるな。他の皆が迷惑する。
退場!



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フォレストサイドハウス(その26) - 現在のレスは22個、人気のスレッドです! -

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2020/02/13 (木) 14:58 ID:scrFPQsc No.3263
金倉沙織の物語が終わりました。次に紹介するのはその金倉沙織が脇役で登場する短編です。相変わ
らず平凡な市民の日常を描いた物語です。ご支援ください。


毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。また、文中登場する人物、団体は全て
フイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用す
ることになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意しますが、気を悪くされることもある
と存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭または文末に下記のように修正連絡を入れるようにしま
す。修正連絡にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。
〈記事番号1779に修正を加えました。2014.5.8〉


[13] フォレストサイドハウス(その26)  鶴岡次郎 :2020/06/18 (木) 16:27 ID:nkCk59fY No.3277
「そうです。
安田郁子の夫です…」

「・・・・・・・・」

太朗が名乗っているのに、相手は黙っています。太郎が要件をしゃべり出すのを促している沈黙で
す。

「妻と佐王子さんの関係を最近知りました。
どうしていいか判らないほどびっくりしました。
それで、一度お会いして色々お話をしたいのですが・・・
時間をとっていただけませんか・・・・
勿論、私一人で出かけるつもりです・・・」

素人でなく、闇の世界に生きていると思える男を相手にして、遠回りした交渉手段をとらず、一対一
で面談すると言う直球勝負に出たのです。並みの男にはできないことです。いざとなれば、むざむざ
と負けないと思えるまでに、体力と腕に自信があるせいだと思います。

「そうですか・・、
私達の関係をお知りになったのですか…
それで電話をして来られた・・・・
どうやら・・、
私の素性も、居所もすでに調査済みのようですね…」

「ハイ・・・・・・・」

「私の素性が判った上で・・・、
私と一対一で会談したいとおっしゃるのですね…
さて・・、
どうしたものでしょうか・・・・」

佐王子は少し考えている様子です。わずか一分ほどですが沈黙が続きました。太郎にはその沈黙が永
遠に続くかと思えるほど長いものに感じられました。それでも不用意な発言をしないで太朗はじっと
待ち続けました。ここで焦ったり、怒りをぶつけたりしては彼との勝負は負けだと太郎には判ってい
たのです。

「お話の趣旨は良く判りました。
私も郁子さんのご主人にお会いしたい気持ちになりました。
お勤めの安田さんには土日のお休みが、都合が良いですね…
勿論私たちは土日も休まず、年中無休で店を開いていますが・・・、
ハハ・・・、余計なお話でしたね…・」

「・・・・・・」

「次の土曜日の午後2時からなら空いています。
場所は・・・、安田さんさえ、よろしかったら・・
汚いところですが、店の事務所を使いましょうか・・
誰も居ないので、気軽に話し合えると思います…」

「時間と場所はそれで結構です‥」

「そうですか・・、
それでは・・、土曜日・・」

「あの‥・・、
お願いがあるのですが・・・」

「ハイ・・、
何でしょう‥」

落ち着いた声で、丁寧に佐王子が答えました。太郎に好意を持ち始めているのかもしれません。


[14] フォレストサイドハウス(その26)  鶴岡次郎 :2020/07/01 (水) 16:14 ID:NO4w1sUI No.3278
「郁子には何も話していません。
いずれ判るにせよ・・・、
今は・・、
彼女はそっとしておきたいのです・・・・」

「・・・・・・・」

意外な展開に佐王子は少しびっくりしていました。てっきり安田家では深刻な離婚話が出ているだろ
うと思っていたのです。良くて賠償金の請求、悪くすれば警察沙汰になる可能性も佐王子は危惧して
いたのです。そのことに備えて腹積もりは固めていたのです。

「佐王子さんを男と見込んでお願いします…
私が郁子の秘密を掴んだこと・・、
あなたに面談を申し込んだことを・・、
今は・・、隠しておきたいのです・・・、
勝手なお願いで申し訳ありませんが、ご協力願えますか‥‥?」

「勿論・・・、了解です。
むしろ、私から、そのことをお願いしたい気持ちです‥」

晴れやかに佐王子は答えました。安田太郎への好意を隠そうとしていないのです。

「ありがとうございます…、
いろいろ失礼なことを申し上げたにもかかわらず・・、
こちらのわがまままで快くお聞き届けていただき・・、
感謝します・・・」

電話の向こうで安田太郎が頭を下げている雰囲気を感じ取り、佐王子も深々と頭を下げていました。
そこで二人は電話を切りました。

「ふう・・・、
バレてしまったか…、
それにしても・・・、
安田さん・・・、
若さに似合わず、なかなかの人物だな・・、
土曜日が楽しみだ・・・」

受話器を置いて、佐王子は大きく息を吐き出し、不敵な笑みを浮かべて独り言をはっきりと口にしま
した。追い詰められた状況を楽しんでいるようにさえ見えるのです。郁子を堕落させた事実を旦那に
握られたことを心配しているより、どうやら安田太郎の人物そのものに興味を持った様子で、本気で
安田太郎との面談を楽しみにしている様子なのです。


[15] フォレストサイドハウス(その26)  鶴岡次郎 :2020/07/16 (木) 15:46 ID:5tS4Y4Lg No.3279
約束した土曜日、安田太郎がY市にある佐王子の店にやってきました。指定された午後二時の面会時
間の30分前に太郎は店の前に着きました。この種の店に来るのは彼にとって初めての経験です。少
しためらった後、店の入り口に立っている制服姿の若い男性店員に名乗り、佐王子に会いたいと伝え
ました。あらかじめ指示を受けている様子で若い店員は愛想よく太郎を先導して、入り口に近い店長
室に案内しました。

天井近くの窓から陽光が入って室内は明るい雰囲気です。そして、それなりに整頓されていて、薄暗
い、何やら怪しい雰囲気の部屋を想像していた太郎には予想外の光景でした。

12畳ほどの部屋に入ると隅にあるデスクで書類を読んでいた佐王子が老眼鏡を外して、笑みを浮か
べて立ちあがりました。ビデオで見るよりやや歳を感じる風情です。

「この種の店へいらっしゃるのは初めてでしょう…、
どうですか、何やら怪しい雰囲気でしょう…」

「いえ、いえ・・、怪しいなんて…
お恥ずかしながら、入店するのは初めてには違いありませんが・・・、
ここは会社の役員室と変わりありません…」

「ハハ・・・・、
役員室ですか…
もっとも、役員は私一人ですから、
ここが役員室であることは間違いありませんが・・・」

笑い合いながら軽い調子で初対面の挨拶を交わしています。そして互いに相手の能力を探り合ってい
るのです。

完全に感情を制御して平然と佐王子に向き合っている安田太郎を見て、思った通り、若いに似合わ
ず、なかなかの人物だと佐王子は感じ取っています。一方、太朗は佐王子を見て、ビデオで見たより
年老いた感じを受けているのですが、体の線がしっかりしていて、動きにスキがないのを素早く感知
して、秘めた格闘能力は並みでないと彼の戦闘能力を再認識しているのです。

簡単な挨拶の後、太朗は一気に彼の言い分を吐き出しました。自宅にビデオカメラを仕掛け、郁子の
乱れた男出入りの証拠をつかみ、自宅売春の疑いを持つに至ったことを告げました。

佐王子は黙って聞いていました。太郎は極力感情を抑えたつもりなのですが、その口調はかなりきつ
いものになっていました。太郎が語り始めた最初の内は、佐王子はかなり緊張した様子でしたが、太
朗の説明が終わる頃には落ち着いた様子で、太朗の話が終わる頃には笑みさえ浮かべているのです。

「ビデオを見て、奥様の裏稼業を探り当て、
黒幕は私らしいと的を絞ったのですね…。
普通の男ならビデオを証拠にして奥様を責め抜くものですが・・、
安田さんはその方法をとらなかった・・・、
それどころか、奥さんには何も言っていない…。
おそらく探偵社に依頼して、密かに私を調査したのでしょう‥、
間違っていますか・・・」

笑みを浮かべて佐王子が安田太郎に質問しています。

「ご指摘のように探偵社へ依頼し、佐王子さんを探りました。
すぐにこの店のことが判り、都内のお住まいも判りました。
探偵社はさらなる調査を進めるよう言ったのですが、断りました。
佐王子さんのことを詳しく調査するのが目的ではなかったからです‥」

太朗の説明に佐王子が頷いています。

「私の身元が分かったからには、
それ以上の調査を他人に依頼する必要はない、
私と直談判して、
自分で問題解決するつもりになられたのですね・・」

「・・・・・・・・」

佐王子の質問に安田が頷いています。


[16] フォレストサイドハウス(その26)  鶴岡次郎 :2020/07/29 (水) 15:09 ID:GUEknb9w No.3280
「失礼ながら、お若いのに、冷静ですばらしい決断をされましたね・・・。
そしてこの店を一人で訪ねるという大胆な行動力を発揮された…。
並みの方ではない、怖い方だと感じました・・・」

「・・・・・・」

佐王子の誉め言葉に安田は黙って苦笑を浮かべています。

「素晴らしい体格を拝見して思ったのですが・・、
武道を極められた方ではないかと推察しております・・・、
間違っていますか‥‥?」

「今はなまってしまって、ダメですが・・・、
学生の頃柔道をやりました・・。
4段まで行って、地区優勝したこともあります」

「やはりそうでしたか…」

佐王子が何度も、何度も頷いています。

「お聞きしたいのは・・、
何故、郁子があの商売に入り、
今も、楽しそうに続けているのか・・・
その訳が知りたいのです‥」

「・・・・・・・」

素直な口調で太朗が切り込みました。表情を崩さず佐王子は太郎の視線を受け止めています。そし
て、太朗の質問には今は答えるつもりはないことを佐王子の強い視線が伝えているのです。太郎は佐
王子の返事を待たないで発言を続けました。

「騙され、脅されて・・、
あの商売に引き込まれた…。
最初はそう思いました・・」

「・・・・・・・・」

佐王子の表情は変わりません。

「ビデオを何度も見て、詳しく分析している内に・・、
どうやら、その線はないと判断するようになりました・・。
警察に相談することを止めたのは・・、
妻は決して被害者ではない・・、
むしろ、妻は法を進んで破っていると思ったからです・・」

「奥様は被害者でなく・・、
犯罪者だと、安田さんは考えたのですね…」

鋭いところを佐王子が突いています。

「ハイ・・・、残念ながら・・・、
あのビデオを見る限りは・・・、
妻の無実を証明するのは難しい…
妻はあの商売を楽しんでいると・・・、
悔しいですが・・、
そう・・、思いました・・・」

ここまで佐王子を睨みつけ、挑戦的に語って来た太郎が、妻の罪を認めるくだりになって、さすがに
視線を落とし、肩をすぼめています。

「良く判りました・・・、
安田さんがそこまで考えておられるのをうかがい、
私も決めました・・。
ご質問にはすべて正直に答えます‥」

安田太郎の顔に強い視線を向け、佐王子は静かに、しかし力強く語りかけています。


[17] フォレストサイドハウス(その26)  鶴岡次郎 :2020/08/18 (火) 10:57 ID:QEHW9gw. No.3282
「私のような人間が正直に告白するといっても・・、
とても信用できないと思いになるでしょう・・・、
・・が・・、
これでも、この道では苦労を重ねて、一応の成功を収めた男です。
安田さんのお人柄に惚れこんで、全てを告白する気になりました。
ご信頼を裏切るようなことはしません…」

「・・・・・・」

安田太郎が神妙な表情を浮かべ、無言で深く頭を下げています。佐王子が満足そうに頷いて、冷めた
コーヒーを口に入れ顔をしかめています。

「ああ・・、すっかり冷めましたね…、
熱いのを今すぐ用意します…」

言葉が終わらない内にソファーから立ち上がり、ガラス衝立で覆われた、店長室の片隅にある湯沸か
し場に向かっています。どうやらここでは店長自らコーヒーを沸かして飲んでいる様子です。

「奥様との出会いは一年ほど前になります‥‥」

衝立の向こうで、コーヒーの支度をしながら佐王子が語り始めました。

「お宅の近くでの仕事が終わり、昼下がりの陽気に誘われて・・・、
マンションの前の公園へふらりと入っていった時です、
一人・・、きれいなご婦人がベンチでうなだれて座っていました・・」

安田郁子が売春稼業に入った経緯を佐王子は語るつもりのようです。安田太郎が緊張した表情で聞き
耳を立てています。衝立の向こうでガチャガチャと音を立てながら佐王子はゆっくりと語っていま
す。

「あまりに堕ちこんだ様子だったので・・、
心配になり・・・、
思い切って声を掛けました・・・、
変なおっさんから声を掛けられて、最初は警戒していましたが、
そこを商売柄、ご婦人に取り入る術を身に着けていますので、
難なく奥さんと親しく話す仲になりました。
そして、時間をかけて奥様の悩みを聞きだしたのです・・」

熱いコーヒーをお盆にのせて佐王子がソファーに戻ってきて、コーヒーを太郎に勧めました。

「奥様は大きな悩みを抱えていて・・、
誰に相談することもできないで、ほとんど絶望的になっておられました・・・」

安田太郎の表情をうかがいながら、佐王子はいく分楽しそうに語っています。

「一年前と言えば…、
ああ・・、そうですか…、
あの頃のことですね・・・、
私達にとっては最悪の危機が訪れた時でした・・・・
・・・で、郁子は佐王子さんにそのことを本当に話したのですか‥
とても信じられないですね…・」

何かに気づいた様子を安田太郎はその表情に浮かべています。それでも初めて出会った得体の知れな
い男に夫婦の秘密を郁子がしゃべるはずがないと思っている様子です。

「ご主人が疑われるのは当然です‥。
しかし、奥様がすべてを私に告白されたのは事実です‥」

「そうですか‥」

「歳も離れていますし、
名前も知らない、得体の知れない男が相手ですから‥
奥様はかえって話し易かったのだと思います…、
ご夫婦の最大の秘密までを私にすべて話してくださいました。
私はただ黙って聞き役を演じ切りました・・・」

「郁子は・・、
不妊のことを佐王子さんに話したのですね‥」

「・・・・・・・」

佐王子が黙って頷いています。


[18] フォレストサイドハウス(その26)  鶴岡次郎 :2020/08/21 (金) 15:18 ID:LuLaTvpk No.3283
「佐王子さんのお話をうかがい、
なんとなく事情が判り始めました・・」

売春稼業に転落した妻の事情が判り始めたのでしょう、安田が納得した表情でつぶやいています。

「子作りをあきらめることになり・・、
絶望的になっていたのです・・、
そんな時・・・
偶然佐王子さんに出会ったのですね…」

「正確に言えば・・、
偶然ではありません・・、
ガールハンテイングしている私が奥様に目を付けたのです…
これはチャンスだと思いました・・・・」

安田太郎から視線を外さないで佐王子はずばりと切り込んでいます。太郎の表情が少し歪みました
が、すぐに元に戻りました。

「もう・・、お気づきだと思いますが・・
素人の奥様に上手く取り入り、
彼女たちの心の隙間に忍び込み、
チョッとした隙を突いて、
彼女たちを私の世界にいざなう…、
それが私の商売です・・・」

「・・・・・・・」

太朗の顔を真正面から見つめて、佐王子ははっきりと告げました。佐王子の挑戦的な視線を安田太郎
はしっかり受け止めています。二人は数秒間にらみ合いました。最初に視線を外したのは佐王子でした。

「かまいませんよ・・・、
思い切り、私を投げ飛ばしても構いませんよ・・、
それで、幾分かでも安田さんの気が治まるなら・・」

すこし笑みを浮かべて佐王子が言いました。

「正直言って…、
佐王子さんをこの場で投げ飛ばしたい・・・、
今はそう思っています…、
しかし、もしそんなことをしたら…、
私は一生悩み続けることになります…
妻をそこまで追い込んだのは私だからです‥」

大きく息を吐き出し、安田太郎が顔をゆがめながら、無理に笑いを作り出しています。

「子作りをあきらめることになった妻は・・
生きる気力さえ失いかけていたのです・・。
そこへ・・、運悪く…
稀代の女たらしが通り合わせた…
郁子が抵抗できるはずがないですね…・‥」

「・・・・・・・・」

すこし笑みさえ浮かべて、自嘲的に安田太郎が言葉を吐き出しました。佐王子は黙って聞いていま
す。

「私がもっとしっかりしておれば・・・、
妻にそんな思いをさせないで済んだのですが…
いやいや・・、
あの時・・、私は何もできなかった・・・・
妻の気持ちを考える余裕を失っていました・・。
妻の苦悩を理解する努力さえしていなかった・・・」

自問自答している安田太郎を佐王子はじっと見つめていました。


[19] フォレストサイドハウス(その26)  鶴岡次郎 :2020/08/22 (土) 16:24 ID:W/UriDCQ No.3284
苦悩の表情を必死で抑え込もうとしている安田を見ながら、佐王子がゆっくりと口を開きました。

「私のやっていることが・・、
違法で不条理な行いであることは自覚しております、
いずれ、何らかの報復、処罰を受ける時が来ることは覚悟しております。
しかし・・、これが私の生きる道、商売なのです」

佐王子が真剣に語り始めました。

「奥さんを堕落させたのは、私です‥。
それでも私は安田さんに頭を下げません‥。
これが私の生きる道だからです・・。
勿論、懲罰は甘んじて受けます‥。
私が出来る範囲内で、賠償交渉にも応じます‥」

「・・・・・・・・」

低い声で、しかし明瞭に佐王子が語っています。安田太郎は黙って佐王子を見つめています。

「もし、安田さんがそれをお望みなら・・・、
無条件で奥様から手を引きます‥
どう・・・、されますか・・・・?」

「・・・・・・」

佐王子の質問に安田太郎は答えません、じっと佐王子を見つめているばかりです。佐王子はようやく
安田の異常な表情に気がつきました。安田の表情には当惑の影が色濃く表れているのです。郁子を苦
界に引き込んだ佐王子への怒りでもなく、かといって嫉妬でもなく、ただ困惑している表情なので
す。佐王子の提案を理解することさえできない奇妙な混迷ゾーンに安田太郎は入り込んだ様子です。

「安田さん・・・、
大丈夫ですか…、
黙っていないで何か言ってください・・、
今日、ここへいらっした目的は何なのですか‥
私を懲らしめるためにいらっしたのでしょう…」

「・・・・・・・・」

安田太郎は心ここにあらずといった風情なのです。佐王子は次の言葉を飲み込み安田の異常な表情を
じっと見つめています。

「ああ・・・、
そうですか・・・・
無理ありませんようね…
予想もしなかった奥様の裏切りを知ったのですからね…」

ここへ来て佐王子はようやく安田の精神状態を理解した様子で、笑みさえ浮かべて優しい表情で安田
を見ているのです。

「ああ・・・、
失礼しました・・・」

ようやく我を取り戻した様子で安田太郎が苦笑いをしています。


[20] フォレストサイドハウス(その26)  鶴岡次郎 :2020/09/02 (水) 12:05 ID:EIvgqQnY No.3285
勝手の判らない風俗の店を訪れ、それまでその種の人種には会ったことがない安田が、妻を転落させ
た張本人である、その道の達人佐王子と面談しているのです。緊張がないと言えば嘘になります。そ
の緊張に堪えて安田太郎はここまで気を張って来たのです。しかし、ここへ来て、郁子転落の経緯を
教えられ、安田の張りつめた気持ちは一気に崩れているのです。

「佐王子さんの面談して・・、
事と次第では何らかの手を打つと覚悟を決めて、
この店にやってきました・・」

「怖い顔をしていましたよ・・・、
あの時は・・、
力ではとてもかなわないと判っていましたから・・、
もしもその時がくれば・・、
確実にやられると覚悟を決めていました・・。
ハハ・・・・」

佐王子が笑いながら頷いています。

「佐王子さんのお話をうかがい、良く判りました・・。
あの商売に入ったのは郁子の自発的意志であり、
決して強制されたものではないと判断できました。
実はそのことを一番恐れていたのですが、
不安が見事的中しました・・・」

安田が冷静に語っています。

「今、思うと・・・
あの時・・、佐王子さんと出会った時・・・、
郁子は私との結婚生活を捨てる覚悟を固めていたのだと思います…
佐王子さんに会って、いろいろお話をうかがい・・、
離婚を踏みとどまったのだと思います…
佐王子さんのおかげで離婚の道以外が見つかったのだと思います・・・」

「・・・・・・・」

否定も肯定もしないで、佐王子は黙って聞いています。

「そこまで自分の気持ちを追い詰めていたなんて…
私は何も知らなかった・・・・」

語りながら、突然、頬に涙を流しています。無理に笑みを浮かべて、安田太郎は話を続けようとして
います。佐王子が黙ってティッシュ・ボックスを差し出しています。

「佐王子さんの話を聞いて・・
思い切って売春家業の世界へ入るのも一つの道だと気がついたのだと思います。
不妊を苦にして、主婦の生活を捨てると決めていた郁子は・・
別の世界で生きることに気持ちの逃げ道を見つけたのかもしれません。
砂を噛むような結婚生活を続けながら、
別の世界を覗くのも面白いかもと思ったのかもしれません‥」

「・・・・・・・」

佐王子が黙って頷いています。

「私がすべての事情を知っていることを郁子が知れば・・、
おそらく、郁子の暴走は止まるでしょう…
しかし、そうなれば・・・、
おそらく・・・・
郁子は生きてはいないでしょう‥‥」

「・・・・・・」

安田の不安な言葉を佐王子が無言で肯定しています。


[21] フォレストサイドハウス(その26)  鶴岡次郎 :2020/09/10 (木) 10:57 ID:6CU.hAwo No.3286

「これから先のことですが…、
私は何も知らなかった・・、
この店へも来なかった・・、
佐王子さんとも会わなかった…。
そう言うことにしたいと思っております…」

迷いがなく、決心は固い様子で、すらすらと安田太郎は話しています。

「つきましては・・・、
ご迷惑でも、佐王子さんにご協力いただきたいのです…
佐王子さんにはこれまで通り、郁子の面倒を見ていただきたいのです・・・・
そして・・、もし・・・」

「ああ・・、
そこまでお話を聞けば十分です。
辛い話を全部言わなくても、結構です…」

安田太郎の口を途中で止めています。

「これから先も、奥様がその気になれば・・・、
今まで通り商売は続けさせていただきます。
しかし私からは決して商売を強制しません」

「よろしくお願い申します」

安田が頭を下げています。

「もし・・・、
安田さんが奥様の暴走を止める気持ちになられたら・・、
その時は、安田さんのため・・・、
影になって力を尽くし、協力をいたします‥‥
それでいいですか‥‥?」

「よろしくお願い申します…」

安田太郎は深々と頭を下げ、そしてゆっくりと背を向けて店長室を出て行きました。

それから半年ほど過ぎた頃、郁子が決めて、彼女の仕事は終わりました。安田太郎はそのことを佐王
子からの連絡で知りました。どうやら、もう一度子作りにチャレンジする気持ちを郁子は取り戻した
様子です。


[22] 新しいスレッドに移ります。  鶴岡次郎 :2020/09/10 (木) 11:00 ID:6CU.hAwo No.3287
この章を完結します。新しい章へ移ります。 ジロー


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フォレストサイドハウス(その25) - 現在のレスは24個、人気のスレッドです! -

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2019/10/17 (木) 15:15 ID:K7lmaVGc No.3238
しばらく筆をおいていました。元気を振り絞り書き続けたいと思います。ご支援お願い申します。相
変わらず普通の市民の平凡な物語です。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。また、文中登場する人物、団体は全て
フイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用す
ることになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意しますが、気を悪くされることもある
と存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭または文末に下記のように修正連絡を入れるようにしま
す。修正連絡にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。
・〈記事番号1779に修正を加えました。2014.5.8〉


[15] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/12/13 (金) 14:08 ID:scrFPQsc No.3253
記事番号3252を一部修正しました。

事前訓練の話題が出ると、先ほどまで興味を見せていたアソコのランク付けのことは沙織にとってど
うでもよくなった様子です。事前訓練の話題に目を輝かせています。

「事前練習するのですね、
ああ・・、良かった・・、それなら・・、安心です…
私・・、主人しか知らないので…、
他の方を上手く受け容れることが出来るのか心配なのです‥、
特にサイズの問題など、とっても心配です…」

「サイズですね・・・、
確かに大小さまざまで・・、
中にはとんでもなく大きなモノもあります‥」

「やっぱり・・・
それが心配なのよ…」

不安があたり、複雑な表情を沙織が浮かべています。

「二日ほど、私の店で事前練習すれば・・、
奥様はどんな大きなモノでも、
飲み込めるようになります」

「本当ですか…」

「はい・・、保証します、
女性はみんな許容度が大きいのです。安心してください」

「よかった・・」

「数日訓練を続ければ・・、
奥様のアソコは一気に成長して、
日に数本のアレをたべることができるようになります」

「ああ・・、そんな・・・、
毎日、数本ですか…、
その・・、おチ〇ポを食べるのですね…
ああ・・、凄い・・、そんな体になれるかしら…」

「奥様なら問題ありません、
すこし訓練すれば大丈夫です‥。
よろしければ、私自身が奥様を鍛えます‥。
私のチ〇ポを使って・・、
奥様にいろいろ教えます・・・」

「ああ…、佐王子さんに・・・、
あなたに抱かれるのですね…
何だか・・、変な気持ち…」

話の展開次第では、佐王子に抱かれる可能性が高いと、期待はしていたのですが、はっきりとそのこ
とを言われると、目の前にいる佐王子の顔をまともに見ることが出来ないのです。視線を落とし、体
の奥から湧き上がる熱い感情に沙織は身を任せ夢心地になっていました。

「ああ・・・、そんなこと・・、
考えてもみなかった・・・・
ああ・・・、どうしょう・・」

座っている椅子を濡らすほど愛液があふれ出ているのです。沙織は完全に舞い上がっているのです。
この機を逃がすはずがありません、佐王子はますます顔を近づけ、今は沙織の耳たぶを舌で舐めるほ
ど近づいているのです。舌が肌に触れるたび、沙織の体が震えています。女の全身から欲情臭が漂い
出ています。


[16] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/12/15 (日) 14:14 ID:1SNLr8vE No.3254
沙織は完全に佐王子の手中に堕ちた様子です。

「そうです‥、私がご相手します…、
奥様がいっぱい潮を吹いて気絶するまで・・、
突いて・・、突きまくります…
今まで旦那様では味わえなかった世界へ連れてゆきます」

「ああ・・、嫌、嫌…、
そんなこと言わないで・・、ああ・・・」

沙織は完全に正気を失いつつあります。自ら男の頬に自分の顔を押し付け、囁くように甘い言葉を発
しているのです。

「奥様…、
ここでショーツを脱いでください…」

「エッ・・・、
ショーツですか…、
どうしょう・・、普段履きですから・・・
とても・・、差し上げるほどのモノではありません‥」

ショーツを脱げと言われて、ショーツそのものを佐王子が欲しがっていると沙織は誤解した様子で
す。

「ショーツをいただくつもりはありません…
オマ〇コを拝見するのです…
これから、私の会社で働くための入社テストをいたします。
そのつもりで、素直に従ってください…
ここなら、人に見られる心配はありませんから・・・」

「ハイ…、判りました…」

幼稚園や、学校から子供たちが帰って来る時間なのでしょう、先ほどまでいたママ・グループは一組
を残してすべて引き上げています。沙織の席は一組残っているママ・グループからは柱で死角に
なっていて、彼女の姿は彼女たちから見えないはずです。

立ち上がり、ゆっくりとスカートを腰までまくり上げました。普段履きの白い普通のショーツが顔を
出しました。股間にかなり広いシミが広がっています。ためらわないでショーツを脱ぎ取り、バッグ
に入れています。

「足を一杯開いて・・・、
そう・・、指をオマコに入れて・・、
そう・・、二本だ・・・」

椅子に座り、足先をテーブル面まで持ち上げ、素直に指を挿入しています。濡れた股間がアヌスまで
丸出しです。

「合格です…。
私の会社で働くために必要なモノ・・・、
裸を曝す勇気とそのことを楽しむ才能を奥様はお持ちです。
ここまで出来るのですから…、
明日からでも、奥様は私の会社で働くことが出来ます。
どうか足を下ろしてください…、
これ以上、そこ見ていると、私のここが・・・・
ほら・・、爆発しそうですから…」

そう言いながら、チャックを開け、立派になった男根を指で引っ張り出しました。

「ああ…、凄い・・」

「なあに…、
並のサイズですから・・、
威張れる品ではありません…、
さあ・・、ここでは、これくらいでいいでしょう・・、
奥様の淫乱度検定テストは終わりです‥、
脚を下ろしてください…」

男が男根をしまい込むのに合わせて、女も脚を下ろし、立ち上がりました。


[17] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/12/16 (月) 11:18 ID:5tS4Y4Lg No.3255
男がテーブルの上にあるおしぼりを手に取り、女に黙って差し出しました。男の意図が判ったのでし
ょう、女は恥ずかしそうに頷き、おしぼりを受け取り、もう一度、スカートの裾を腰までまくり上
げ、腰の部分に裾を挟み込みました。

女の両脚、股間の陰毛、亀裂が男の視線にさらされています。女は少し腰を落とし、両脚を一杯開き
ました、亀裂から汁が床に、一滴、二滴と滴り落ちています。亀裂に沿って丁寧にタオルを使ってい
ます。タオルの一部が亀裂に埋没して、女がタオルを動かすとヒラヒラがタオルに引っ掛かり、めく
れあがっています。男はじっとその光景を見ています。女は見られるのを楽しんでいる様子です。

丁寧に、少し時間をかけて、その部分を綺麗にした女は、股を緩めた姿のまま、少し腫れぼったい亀
裂を男の視線にさらしたまま、にっと笑みを浮かべて、濡れたおしぼりを男の手に戻したのです。男
はそのおしぼりを広げ、自分の顔に押し付けしばらくその香りを楽しんでいます。その様子を女は恥
ずかし気な様子を見せ、笑みを浮かべて見ています。

男が椅子から立ちあがり女の前にかがみ込みました。女は腰を前に出すようにして、その部分を男に
見せるようにしています。そっと指を亀裂に埋没させています。女は嬉しそうに顔をゆがめて、声の
無い喘ぎを出しています。

ほんのわずかな時間、指を入れた後、男は立ち上がり、手の指を鼻に近づけ大きく息を吸い込み、何
度も頷き、そして、さらに濡れた指を口に含んで女の汁をゆっくり味わった後、タオルで指を拭きな
がらつぶやきました。

「香りも、締まりも、そして濡れ具合も・・・
一流品だ…、味は・・、少し塩っぽいかな…」

女はスカートの裾を下ろしながら、男の様子をじっと見つめています。男のつぶやきは女には届いて
いないはずです。女の瞳がしっとりと濡れています。

「失礼ながら、奥様のオマ〇コは一級品です。
私の店などではもったいない程です…。
ところで・・・、
私の方はいつでも構いませんが・・、
何時からお店に出ますか…」

「ありがとうございます…、
早い方がいいと思のですが・・、
主人のことが気になるのです…」

「当然ですね‥」

「主人に話した方が良いのですか、
それとも、黙ってお店に出た方がいいでしょうか‥」

「そこは何とも言えません・・、
私の方はどちらでも構いません・・」

少し突き放した口調で佐王子が話しました。

「私…、夫に何もかも話します…」

何事か決心した引き締まった表情で沙織が言いました。

「今日、佐王子さんに出会った経緯から・・、
佐王子さんに教えていただいた子作りの極意、
そして、私がソープ嬢入社試験で・・、
淫乱度テストを受けたこと・・、
佐王子さんにアソコを露出したことまで、
全部・・、全部・・、
夫に話して、許可を求めます‥」

「旦那様は許可を与えると思いますか…」

「多分・・、最終的には・・、
許可を与えると思います…、
もし・・、彼が返事を渋るようでしたら…、
私も覚悟を固めます…」

最後の言葉を無表情で言い放ちました。佐王子は沙織の並々でない覚悟を汲み取りました。


[18] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/12/23 (月) 11:20 ID:fQFZaLrs No.3256
「佐王子さん・・、
今から少し時間がいただけますか…」

「・・・・・・・・」

佐王子の顔を真正面から見つめ、沙織がはっきりと言いました。緊張と、情欲の高まりで、沙織の表
情が神々しく輝いているのです。佐王子はうっとりとその美しさに見とれながら、黙って頷きまし
た。

沙織が先に席を立ち、二人で店を出ました。佐王子がレジを済ませる間、沙織は店の前でぼんやりと
立っていました。その気になって見ると薄手のスカートのところどころにシミが広がっているので
す、ショーツをつけていないはずです、興奮と期待で濡れ始め、愛液が太ももとを伝い、降下を続け
ているはずです。女はそのことを気にしている様子はありません。

佐王子は沙織の姿を視野に捕らえながら、自分の店のスタッフに電話して、三時間ほど店に戻れない
旨連絡しました。

マンションのエレベータに乗りました、エレベータ内は二人きりでした。沙織の部屋は18回です。
エレベータの扉が閉まると、その時を待っていたのでしょう、沙織が佐王子の首に両手をかけて、ほ
とんど噛みつくように唇を吸い始めました。狂ったように体をくねらせ、全身を男の体に絡みつかせ
ています。唇から大量の唾液があふれ出し、男の顔を濡らし、床に糸を引いて落下しています。沙織の激しい息遣いだけが室内に広がっています。

「あふ・・・、
佐王子さん・・、
欲しい・・、
抱いて欲しい・・、今すぐ…」

佐王子の両手がスカートの裾をまくり上げました。先ほど喫茶店でショーツを取り除いていますの
で、白い臀部が露出しています。優しく、激しく撫ぜています。両脚を開いて沙織は股間を佐王子の
太ももにこすりつけて、腰を妖しく振っています。愛液が男のスラックスを濡らしています。

18階に着きました。薄暗い廊下を通って沙織の部屋の前に着きました。急いで扉を開けて二人はも
つれあうように部屋になだれ込みました。

入り口を入ると直ぐに広い居間です、スカートを脱ぎ捨て、ブラウスをはぎ取り、ブラを投げ飛ば
し、沙織は一糸まとわない姿になり、佐王子に飛びついてきました。

「5時までなら大丈夫です・・、
それまで・・
私を抱いて・・・、
メチャメチャにしてください…」

佐王子の耳にかじり付いて、沙織が悶えながら大声で懇願しています。女の体を優しく受け止め、佐
王子は女の要所、要所を愛撫しながら衣服を脱ぎました。

「これが欲しいの…
初めて見た時から・・、
欲しくて、欲しくて・・」

全裸になった男の体を見て沙織が興奮しています。跪き、両手で男根を握り、迷わずその先端を頬ば
っています。

男根を散々にしゃぶりつくした沙織は、盛り上がってくる欲望に堪えられないように両手両足を一杯
開いて絨毯の上に体を投げ出しました。

「佐王子さん・・・、
抱いて・・、
チ〇ポ欲しい・・、
ああ・・、チ〇ポ欲しい…
ここに入れて…、入れて…」

両脚をいっぱいに開き、佐王子に向かって両手で亀裂を開き、内部のサーモンピンクまで曝しだして
います。


[19] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2020/01/14 (火) 13:02 ID:nAxvjTqg No.3257
佐王子が洗面所から数枚のバスタオルを持ってきて床に敷きました。体液で絨毯を汚すことを恐れて
のことです。沙織の旦那にはまだ二人の絡みを知られたくないのです。それから二時間、二人は奇声
を上げ、床をのたうち回り、体中の水分を全部吐き出したのではと思うほど沙織は愛液を吐き出しま
した。

彼自身が言う通り、佐王子の男根はそれほどの技物ではありません、ごく普通サイズです。ただ、さ
すがに裏の社会で名前が売れているだけのことはあって、その硬度は凄いのです。そして決して柔ら
くならないのです。軽く二時間は挿入したまま最高の硬度を保つことが出来るのです。

この技物で攻められると女性はたまりません。普通の女は勿論、巨大な男根に慣れた女であればなお
さら、女たちは最後には気絶することになるのです。最初は通常のセックスと思ってそれなりに対応
しているのですが、最初の挿入から30分も過ぎたあたりから事情が変わってきます。

「あれ・・・れ・・・、
いつまでも硬い・・、
それにこの香り・・なによ・・」

佐王子の体臭は通常は他人が気にするほどではありません、それが、彼が興奮してくると段々に強く
匂うようになり、最高潮になると同性は顔をしかめ、異性は顔を輝かせるようになるのです。

強い香りに包まれ、最高の硬度を保った男根でオマ〇コを抉られるのです、それが延々と二時間続く
のです。その間、この道で鍛え上げられた佐王子の舌、両手、いえ彼の全身が女をなぶり続けるので
す。堪ったものではありません。

「死ぬ…」

そう叫んで女は四肢を投げ出し、股間から潮を噴き上げ、唾液を一杯吐き出し、白目をむいて気を失
います。それで許してもらえると思う女は佐王子の底力を知らない人です。

佐王子は気を失った女をそこで放置しません、さらに攻めるのです。股間に食いつき長い舌を縦横に
動かして女をなぶり続けるのです。やがて、女の本能がオマ〇コから先に目覚め、正気はないのに、
女体だけが敏感に反応するようになります。こうなると女は俗に言うセックスマシーンに変身しま
す。日ごろは口に出せない卑猥な言葉を吐き出しながら、貪欲に快楽をむさぼるようになるのです。
そんな状態に陥った女体に衰えを感じさせない硬い男根が躊躇なくこじ入れられるのです。女はまた
絶叫の渦の中へ放り出されます。二時間余、この繰り返しが少なくとも5度続きます。

沙織は二時間以上、佐王子に責められました。最後には四肢を開き、裸体を投げ出したまま、深い眠
りに陥りました。女の体にバスタオルをかけて、佐王子は金倉家を出ました。もちろん沙織は知りま
せん。夕方6時ごろ、沙織は目覚ましの音で起こされました。旦那の帰りの時間を聴きだしていた佐
王子が仕掛けておいたのです。


[20] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2020/01/16 (木) 13:40 ID:5tS4Y4Lg No.3258

それから二日後、沙織から佐王子に連絡が入り、その日の内に沙織は佐王子の店へやってきました。
その日と、次の日、佐王子や、スタッフからソープ嬢の基本を教えてもらい、入店して三日目から、
沙織はお店に出ました。

最初のお客は恒例通り佐王子の息がかかった遊び人の武藤で、沙織は3時間余り武藤に翻弄されまし
た。もちろんこんなすごい男に抱かれたのは沙織にとって初めての経験です。自分の部屋でほとんど
気絶して、裸で倒れているところへ、仲間のソープ嬢、佳代が様子を見に入ってきました。

「あら、あら、思った通りね…・、
大丈夫…?
それに・・、凄い匂いだね・・・、
あの人に抱かれると誰でもこうなるのよ・・・」

武藤の男根で貫かれ、気を失ってしまい、彼が部屋から出て行ったことも気がつかなかったのです。
ぽっかりと口を開けた膣から濁った愛液が流れ出しています。愛液で濡れた体から、男女の愛液が混
じり合って異様な匂いが発散されています。

「ああ・・、佳代さん…
ああ・・、ダメ…・、立てない…・」

起き上がろうとして、腰が立たなくて両脚を宙に浮かせて背中を下にしてベッドに倒れ込んでいま
す。倒れたはずみで股間から、白く濁った愛液の名残が床にしたたり落ちています。

「ああ・・、無理しなくてもいいよ・・、
そのまま、そのまま・・、
横になっていると直ぐ立ち上がれるようになるから・・、
足腰がしびれて、使い物にならないだけだからね‥」

笑いながら佳代が歩み寄って、優しく沙織の体に触り、ベッドに横にならせています。

「凄い悲鳴が廊下にまで聞こえていたから心配していたのよ‥
多分・・、気を失っていると思っていたけれど・・、
案外元気そうで、安心した…」

濡れた沙織の体をタオルで拭きながら佳代が優しく声をかけています。四肢を緩めて、沙織は佳代に
全身を預けています。

「あの人は特別・・、
あの人に抱かれると、その日は仕事にならないのよ‥
事前に教えておけばよかったわね・・・、
でも・・、いい経験をしたでしょう…」

男根が太く長いのを武藤は売りにしていて、店でも女の子たちは彼の相手をすると、その後のお客が
つまらなくなり、商売に影響するので彼を敬遠する傾向があるほどなのです。

「ハイ・・、こんな思いをしたのはもちろん初めてです。
武藤さんとのセックスに比べれば、
夫と私のセックスは子供の遊びでした…」

横になったまま沙織が答えています。

「佳代さん・・
私、この商売に入ったことを先ほどまで悩んでいました。
でも・・、武藤さんに抱かれて、その悩みは消し飛びました・・。
今は・・、むしろ、感謝しているのです。
だって・・、この喜びを知らないで女の一生を終えるなんて・・、
考えるだけで、恐ろしい気持ちになる・・。
この世界に入ったことに感謝しています」

「沙織さんは変わっているね・・・、
そんな風に、肯定的に考える人って珍しい・・、
でも、私達の世界をそのように言ってくれる人が居てうれしい‥」

この世界に長くいる佳代がにっこり微笑んでベッドに寝ている沙織の頭を撫ぜながら言いました。
佳代のアドバイスもあって、その日沙織は次のお客をとらないで、ふらつきながら自宅へ帰ったので
す。

週に二度ほど、三ケ月間、計30日ほど店に出て、総計70人近いお客をとりました。今ではナンバ
ーワンを争うほどの人気嬢になっています。初回にノックアウトされた武藤とさえ、互角に立ち会う
ことが出来るようになっているのです。


[21] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2020/01/25 (土) 14:02 ID:wk5ZMaiQ No.3259

沙織がお店に勤め始めて3ケ月経ったある日の午後、店が一番暇な時間帯を見計らって沙織と彼女の
夫、金倉道夫の二人が佐王子を訪ねてきました。金倉道夫は同期のトップを切って、本省の課長に出
世しています。その忙しい中、休暇をとって佐王子を訪ねてきたのです。

雑然とした店長室兼応接間に入ると、店長の佐王子と、彼の右腕である副店長の桜井進、そして、ベ
テランソープ嬢の佳代が何事か仕事の話をしている最中でした。来客を見て桜井と佳代が席から離れ
ようとした時、佐王子が引き留めました。面会を求めてきた沙織の用件は未だ聞いていないのです
が、佐王子には十分に彼らの訪問目的が予想できたので、二人を引き留めたのです。もちろん沙織も
反対しません。

「本日はお忙しいところお時間をとっていただきお礼申し上げます。
お願いしたいことがあり、主人共々参りました・・
桜井チーフ、佳代姐さんにもご同席願えて喜んでおります・・」

深々と沙織と金倉が頭を下げております。

「お世話になっておりながら・・
今日まで挨拶が遅れました・・・、
沙織の夫、金倉道夫でございます…
皆様にお世話になっていることは沙織からよく聞かされております‥」

佐王子と金倉道夫は何度か会ったことがあるのですが、桜井と佳代は金倉とは初対面です。

「ご丁寧なごあいさつ恐れ入ります、副店長をやっております桜井です」

「沙織さんの仲間の、佳代と申します‥」

桜井と佳代が少し緊張しながら挨拶をしています。二人にとって、店でお客以外の人物に出会うのは
初めてのことなのです。場違いなところで丁寧な挨拶を受け慌てながら頭を下げている二人を見て、
笑いながら佐王子が口を開きました。

「面白いね・・、
この商売は長いが・・・、
このような光景を見たのは初めてだよ・・・
実に面白い…
アッ・・、こんなこと言ってまずかったかな・・・・」

何か面白い現象を見つけて、そのことをみんなに知らせたくて、がまんできなくて、口を開いた感じ
です。仲間同士であればそのまま話を続けたはずですが、金倉が居ることにその時になって気がつい
たのです。

「ああ・・、私としたことが・・、
お客様の前で・・・
うっかり、口が滑りました・・・・
今言いかけた私の言葉は忘れてください…」

失言に気がつき、その先が続けられなくなり、口をつぐんでいます。

「いいんですよ・・、
気にしないでください…。
遠慮なく言ってください・・・、
その方が、気が楽ですから‥
ハハ・・・・」

金倉が面白そうに笑っています。さすがに頭の回転が速い金倉です、佐王子が口をつぐんだその先を
的確に読んでいる様子です。

「いや、いや・・、
金倉さんにはかないませんね・・、
私の失言を見抜かれてしまいましたね‥‥。
ハハ・・・・」

ここまで来ても、沙織と佳代は佐王子と金倉が笑い合っている内容が良く理解できない様子です。曖
昧な笑みを浮かべて佐王子に問いかける表情を浮かべています。


[22] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2020/01/29 (水) 14:30 ID:GUEknb9w No.3260
「おそらく、家の子の旦那様がこの事務所に入ったのは・・
金倉さんが初めてだと思います‥。
まして、礼儀正しく店の関係者とあいさつを交わすなんて、
これまでも、これから先も、絶対起こりえないことだと思います。
これは奇跡と呼んで差し支えありません‥。
何か、お祝いをしなくてはいけませんね‥、ハハ・・・」

佐王子が説明しています。

「そう言うことだったのね・・、
確かに…、店長の言う通りだね・・・、
家なんか・・、
いまだにスーパー勤務だと思っている・・」

佳代が笑って納得しています。笑いが広がったことでこの場に穏やかな雰囲気が漂っています。その
場が和んだ雰囲気を察知して、沙織がゆっくりと口を開きました。

「三ケ月前の私は本当に何も知らない、何もできない女でした。佐王子さんをはじめ、お姐さん方、
スタッフの皆様のおかげです。三ケ月間お世話になり、70人を超えるお客様の相手をすることが出
来ました。自分なりに、セックスとは何か、どうすれば男の方を喜ばすことが出来るか、少し判った
気がしています。まだまだ未熟者ですが、残された時間が私にはそんなに多くないのです…。
ここらで、次のステップに移ろうと夫と話し合い、今日こちらを訪ねました・・・」

金倉夫妻が深々と頭を下げています。

「勝手ですが、
今日でお店を辞めさせていただきたいのです。
当初計画通り、子作りに入る予定です…。
無事目的を果たした後は・・、
その時に考えるつもりです・・」

子作りが円滑にできるセックスの技を習得するという当初の目的がほぼ達成されたので、仕事を中断
することにしたいと沙織は申し出たのです。しばらく自宅で休養して、体がきれいになった頃を見計
らって子作りに入る予定だと、付け加えました。

仕事を中断して一ケ月後、見事沙織は妊娠しました。そして10ケ月後、元気な女児を出産したので
す。名前は金倉保子と命名されました。佐王子保の名前から一字もらったのだと金倉夫妻はみんなに
言っています。その上、夫妻の両親が共に早くに亡くなっている金倉家では、時折訪ねてくる佐王子
を「おじいちゃん」と呼ばせています。佐王子もそう呼ばれるのを喜んでいる様子で、忙しい中に時
間を作って、保子に会いに来るのです。

長女を出産した後、一年ごとに長男、次女と、倉田夫妻は三人の子宝を授かりました。

そしてそれから10年が過ぎ、沙織は43歳になりました。この時、夫、道夫は事務次官コースの最
終関門である局長にまで登っています。長女保子は中学三年生、13歳になりました。母親似の豊満
な肉体と美貌を受け継ぎ、父親からは素晴らしい頭脳を譲られたようです。どこに居てもその周りが
幸せを感じる、そんな綺麗な女子中学生に成長しました。長男は10歳、末っ子の次女は9歳になり
元気に小学校に通っています。


[23] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2020/02/05 (水) 16:57 ID:LRtNGENE No.3261
この頃、沙織はある決心を固めつつありました。13年前に足を洗ったソープ業界に戻る夢を実現し
たいと思い始めていたのです。夫、道夫にも正直に相談しました。

「沙織がソープ業界復帰を夢見ていることは以前から気づいていた。
これまで我慢してくれたことに感謝する。
人生は一度だけだ・・・、
これから先は、沙織の思う通り生きてほしい‥。
私が出来ることがあれば何でもするよ…」

金倉道夫は全面的に妻、沙織のわがままを許すと言いました。

13年前のわずか三ケ月間、その間獲ったお客は70人足らず、沙織はこの思い出をいつも胸の奥深
くに抱いて来ました。確かに、優しい夫と三人の子供と一緒に暮らす生活は充実していて、やりがい
のある人生でした。ソープ業界に戻ることを考える暇がない程充実していました。しかし、子育てが
一段落すると、忘れていた13年前のことを鮮烈に思い出す時間が多くなったのです。体の奥からあ
の日々の快感が湧き上がってくるのです。沙織は行動を開始しました。

佐王子の店は13年前と同じ場所に少し外観の姿を変えて建っていました。ほとんど当時と変わらな
い元気な姿で60歳を超えた佐王子が沙織を迎えてくれました。再デビュウーの申し出を受けて佐王
子はそれほど驚いていませんでした、むしろ予想より数年遅かったと思っていたのです。

43歳で再デビュウ―して55歳を超える頃まで現役として働きました、金倉道夫との夫婦仲も良
く、道夫が事務次官になった時、50歳の沙織は現役ソープ嬢として働いていました。佐王子の死後
はその店を引き継ぎ、80歳近くまで沙織はオーナとしてその店の切り盛りをしました


[24] 新スレを立てます  鶴岡次郎 :2020/02/05 (水) 16:58 ID:LRtNGENE No.3262
新しい章を立てますので新スレに移ります。ジロー


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フォレストサイドハウスの住人達(その24) - 現在のレスは43個、スゴイ人気のスレッドです! -

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2019/01/24 (木) 13:03 ID:s9KmCCT6 No.3192
坂上咲江、村上総一郎の関係にも先が見えてきました。大きな変化があればまた報告したいと思いま
す。ここで画面を切り替えて、FSマンションの他の住人に目を向けたいと思います。相変わらず、大
きな変化に乏しい市民の物語です。ご支援ください。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。また、文中登場する人物、団体は全て
フイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用す
ることになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意しますが、気を悪くされることもある
と存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・〈(1)2014.5.8〉文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示し
ます。
・〈記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8〉文頭にこの記事があれば、記事番号1779に
二回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直してい
ただければ幸いです。


ある少女の場合

SFマンションの1620号室、男と女が全裸で69の姿勢で絡み合っています。女は30歳台、
きゃしゃな体形でびっくりするほどの美形です。60歳台、頭の毛が薄い、人のいい顔をした男で
す。どうひいき目に見ても釣り合いの取れたカップルとは言えません。二人が抱き合ってから一時間
ほど経っていて、早い段階で男は一度精気を吐き出したようで、69の姿勢で互いに刺激し合ってい
るのですが、なかなか勃起しません、それでも女は優しく男根に口をつけて何とか独り立ちさせよう
としています、男はお返しのつもりなのでしょう、必死で亀裂に舌を使っています。

「奥さん・・・、
少し休ませてくれますか・・、
興奮しすぎて、体がついて行かないのです…」

遂に男が音を上げました。

女はこの家の住人、門倉悠里です。悠里の夫門倉孝雄は大手の電機メーカに勤めるシステムエンジニ
ア―です。二人とも30歳半ばになり、まだ子宝には恵まれません。孝雄は仕事柄主張が多く、この
日も関西地方へ出かけ、今夜から一週間は自宅を空ける予定なのです。

その留守宅へ60男が呼び込まれている模様です。様子を見る限り、昨日今日の関係ではなく、かな
り長い付き合いのように見えます。それでいて、好き合った男女が浮気を楽しむ雰囲気からはかなり
離れた、むしろビジネスライクなセックスに見えるのです。

男のギブアップ宣言を受けて、悠里が口にくわえていた半立ちの男根を吐き出して、体をゆっくりと
回転させて、微笑みを浮かべて男の唇に唇を寄せてきました。

「アッ・・・・、
私のアソコの匂いが…」

悠里がくすりと笑っています。相手の唇から、互いに自身の性器臭を嗅ぎ取り、男と女は苦笑いして
います。そのことを嫌っているわけでもなく、二人はしっかりと抱き合い、口を吸い合っています。

動き出したのは女性でした。両足を男の体に絡めたまま、巧みに腰をくねらせて濡れた亀裂を男の体
に摺り寄せてブラッシングを始めたのです。一般家庭の主婦にしては、かなり慣れた体のさばきで
す、何度もこのサービスを彼女から受けている男はうっとりとした表情で全身の筋肉をリラックスさ
せて、女陰の濡れた感触を楽しんでいます。

女が上半身を起き上がらせました、男の体にまたがり、腰からお腹、そして顔へと女陰を移動させて
ゆきました。男は唸り声をあげながら、女のマッサージを楽しんでいます。萎えていた男根がかなり
立派になりました。


「うっぷ・・、うっぷ・・、
奥さん・・、最高です‥」

女陰で顔を塞がれてながら男は嬉しそうに悲鳴を上げています。男根は極限まで立ち直っています。

「奥さん・・、
良いようだ・・、
一気に入れてくれ・・」

にっこり微笑んだ女が立ち上がり、大きく両脚を開いて男の腰にまたがり、ゆっくりと腰を下ろして
います。右手で男根を握り、その先端を濡れた亀裂に押し付けています。そして、かなり乱暴に腰を
一気に下ろしました。男も、女も、大きな悲鳴を上げています。


[34] フォレストサイドハウスの住人達(その24)  鶴岡次郎 :2019/07/01 (月) 15:29 ID:.bee3eyg No.3228

その場に偶然通りかかったのが鶴岡由美子です。公園の傍に売店を持っている親友美津崎愛を訪ねる
途中で催し、公園内のトイレに入ったのです。トイレの傍に停まっているトラックの運転席で、激し
く絡み合う男女の声がトイレの窓を通してその中に居る由美子に聞こえました。

窓を開けると運転席の窓とトイレの窓が同じ位置にあり、窓を開けた由美子とトラックの窓からほと
んど顔を突き出してあえいでいた千春とは、至近距離で顔を合わせることになったのです。

二人の女は一瞬視線をそらしましたが、すぐに視線を戻し、どちらかともなく、にっこり微笑み
合ったのです。千春を四つん這いにして後ろから挿入していた若い男も由美子に気がついたはずです
が、かまわず、いえ、むしろ積極的に、激しく抜き差ししたのです。悶える表情を由美子に見せつけ
るように千春はトラックの窓から上半身を乗り出させ、トイレの窓から体を差し入れ、ほとんど個室
に居る由美子の顔にくっつくほど彼女自身の顔を寄せたのです。そして、由美子に声をかけたので
す。

「ああ・・、見て・・、見てください…
恥ずかしい私を見てください…
ああ‥ッ・・、
そこ、そこ・・、そこが良いの…
もっと・・、もっと・・、強く・・、突いて・・ェ・・」

あえぐ女と、黙ってその人を見つめる女、この瞬間、女二人は互いの体に流れる淫乱因子を感じ取
り、同類の生き物がここに居ると理解したはずです。下半身を若い男に蹂躙されている千春は襲い来
る快感に堪えきれないようで、顔をゆがませて、由美子に聞かせるように、遠慮のない喘ぎ声を発し
ています。

「いいわね・・・、こんなところで・・
とってもきれいよ・・・、
うらやましい・・・」

手を伸ばし、ゆっくりと千春の頬に触り、笑みを浮かべて由美子が囁いています。用を足しているそ
の姿のまま立ち上がったのでしょうか、下半身を露出したままです。堪え切れなくて遊びの指を伸ば
したのでしょうか、股間に指さえ挿入しているのです。由美子のその恥ずかしい姿を千春がしっかり
確認しています。

千春に時が来たようです。体をのけぞらし最後の悲鳴を上げ、トラックの窓から身を乗り出したその
姿勢のまま気をやりました。男が千春の体を優しくトラックに引き入れ、由美子に軽く会釈していま
す。由美子も若い男に会釈を返し、トイレの窓をゆっくり閉めました。このままで終わっていれば、
二人のスケベーな女、由美子と千春の物語はここで幕が下りていたはずでした。千春の執念がその扉
を開きました。

地元の住人で、この公園には時々来る人だと決めて、千春は由美子を探すことにしたのです。数日
間、公園で待ち続けた千春は由美子と再会を果たします。二人は急速に近づき、親友になり、由美子
の旧友である美津崎愛とも仲良くなり、愛の経営する売店内で由美子、愛、そして千春は女三人の楽
しい女子会を定期的に開くようになっているのです。

悠里が加奈に話した由美子は5000人の会員を抱える露天商組合の大親分のおかみさんです。一
方、千春が加奈に語った由美子はマンション近くの閑静な住宅街に住む裕福な元会社役員の奥様で
す。まったく相反する生活環境に二人は居るのですが、共通点もあり、ともにセックスの達人でこの
上なくスケベーで、男性経験も、ソープ店に勤める千春に匹敵するほど豊富なことなのです。この時
点で由美子は二人いると加奈は思っていたのです。

「その千春さんの語る由美子さんと・・・
私の知っている由美子さんは別人ね‥‥、きっと・・、
それにしても、由美子さんと呼ばれる女性はみんな超スケベーなのね・・・、
これから街で由美子さんと名乗る女性に出会ったら・・・、
気を付けないとね・・・、ふふ・・・・」

加奈から千春の語る由美子の事情を聴かされた悠里が笑いながら言っています。

「多分ね・・、別人だと思う…
千春さんにも確かめてみるわね・・・、
ところであなたの由美子さんの話、まだ終わっていないよ・・、
佐王子さんが心酔する由美子さんの神の技・・、
話してください・・、お願いします‥」

加奈が言葉を改めて、最敬礼をして悠里にお願いしています。


[35] フォレストサイドハウスの住人達(その24)  鶴岡次郎 :2019/07/14 (日) 16:15 ID:iHRpNDso No.3229

悠里がゆっくり口を開きました。

「ある時、
佐王子さんが由美子さんに質問したそうなの・・・
二人でセックスショウに出演した時ことだった・・・」

加奈はかなり由美子に惹かれている様子です。身を乗り出すように聞き耳を立てているのです。


その日、関東のY市で、大きな的屋の寄り合いがあり、全国から組長が集まり、いろいろな懸案事項
を語り合い、いくつかの合意事項をまとめ、総会は無事終わったのです。恒例のセックスショウを開
演しようとしたところ、女優の一人が腹痛で倒れ、総会の主催者である天狗組組長夫人である由美子
が代役をかって出て、演技したのです。セックスショウは成功裏に終わりました。

控室へ引き上げた由美子とその相方、佐王子は、燃えきれない体の欲求を抑えきれなくて、控室を内
側から施錠して、そこで再戦したのです。こうしたことはよくあることで、周りの人も気を利かせて
邪魔をしない習慣です。

宴会で見せた大げさな演技こそ影を潜めていましたが、由美子の体とその技は、佐王子を翻弄しまし
た。その道では当時でも一流と呼ばれるまでになっていた竿師佐王子を翻弄したのです。佐王子が明
らかに敗北を感じさせられた女性はそれほど多くありません。由美子はその中でも一番だったので
す。

「姐さん・・・、
厚かましいお願いで、失礼とは思うのですが・・、
この機会を失えば、一生後悔すると思いますので、
思い切って、質問いたします…」

「・・・・・・」

何度も、何度も、頂点へ持ち上げられ、声さえ枯れて、勿論、立ち上がることもできないで、愛液と
精液で全裸の体を濡らし、控室の床に長々と体を投げ出している由美子が、うっとりとした表情で佐
王子に顔だけ向けて、こっくりと頷きました。

由美子もまた、稀代の竿師佐王子の攻めをまともに受け止め、本番と控室での一戦で、精根を使い果
たし、会話をすることさえおぼつかない様子を見せているのですが、それでも笑みを絶やさないで佐
王子を見つめているのです。

「私は竿師で、これから先もこの仕事を天職としていくつもりです。
これはと思う女性を街で見つけて、その女を理想の形に仕上げるのが私の夢です。
私の理想の女性は由美子姐さんです。
声をかけた女を姐さんのように育て上げたいのです・・
つきましては・・・・」

佐王子の長い、そして情熱的な話を由美子は、笑みを浮かべて熱心に聞きました。自分がこの人こそ
と思って集めた女を由美子のようないい女に育てるには、どうした教育、訓練が良いか、具体的な訓
練の仕方について、由美子からヒントが欲しいと願い出たのです。

「ああ・・、そんなに私のこと買いかぶらないで…、
保さんこそ、素晴らしい技の持ち主よ・・・、
こんなにいい気持になったのは久しぶりだもの…、
ああ‥、ちょっと手を貸して…、
腰が抜けてしまって起き上がれないの…」

佐王子の誉め言葉を聞いて、寝たままで話を続けるのはまずいと思ったのでしょう、体を起こそうと
しているのですが、ままなりません。右手を伸ばし、佐王子に助けを求めています。

佐王子が由美子の右手を左手でつかみ、引っ張り起そうとして、それだけでは足りないことに気がつ
き、体を寄せ右手を腰に回し抱き起こし、その場に座らせています。無理に立とうとしたものですか
ら、女の両脚が大きく開き、濡れた亀裂が割れて、中から白濁液がかなり勢いよく噴き出していま
す。

「ああ・・、恥ずかしい・・・、
こんなに出てしまって・・、どうしょう・・・、
でも・・、保さんの前だから、いいわね・・・、ふふ‥」

一方、女を抱き起こすため体を女に寄せた男の股間が女の顔に触れるほど近づいています。女は好物
の接近に淫らな笑みを浮かべて、それに顔を寄せているのです。

「まだ、未だ、できそうね・・・、
美味しそう…、ムフフ・・・・」

顔に触れるばかりに近づいた男根に舌を伸ばし、先端を舐め、そして、そっと口に含んでいるので
す。男は女に身を任せています。

男根の汚れを舌と唇で時間をかけて拭い取った女が男根を咥えたまま男を見上げて、笑みを送り、舌
で男根を押し出し、作業が終わったことを男に伝えました。そして、腰を滑らせて、その場から少し
離れた処に移り、愛液で汚れた顔を右手で拭い、その指を口に運んでくちゃくちゃとしゃぶっていま
す。相変わらず、脚を崩して濡れた亀裂を曝したままです。女の動きをじっと見ていた男は女の近く
にゆっくりと腰を下ろしました。半立ちの男根が行き場を探すようにふらふら揺れています。


[36] フォレストサイドハウスの住人達(その24)  鶴岡次郎 :2019/07/15 (月) 15:57 ID:zgSf3MUc No.3230

「私のこと理想の女と言っていただけるのは嬉しい‥。
そんなお褒めの言葉に値する女でないことは自分が一番よく知っていますが、
ここでは素直にお言葉をそのまま受け止め、お礼を申し上げます‥」

姿勢を改めて、深々と頭を下げています。頭を下げると自身の濡れた亀裂が目の前に迫って見えるは
ずですが、一向に気にしていない由美子です。

「スケベーで、アソコの締まりがいい女に育てる方法ですね・・、
そのようなご質問を受けたことは何度かあったけれど、
まともにお答えしたことは今までないの‥
でも・・、佐王子さんのご質問だから、お答えするわ…」

佐王子の情熱に心動かされたのでしょう、雲をつかむような話に由美子は乗って来たのです。佐王子
の真剣さに、女心が動かされたのです。
佐王子がほっとした表情を浮かべて、嬉しそうに笑みを浮かべています。変な質問をしたせいで気分
を悪くした由美子がこのまま部屋を出ていくこともあると心配していたのです。

「いろ、いろあると思うけれど・・、
あまり時間もないから、話を絞りましょう…」

ゆっくりと由美子が口を開きました。相変わらず濡れた姿態を隠そうとしないで、大胆に両脚を緩め
ていて、股間の亀裂がよく見えます。身体を動かすたび、亀裂から愛液とも精液とも判別できないも
のが流れ出ています。由美子を見つめる佐王子の男根は半立ちでスタンバイしています。

「男と女のまぐあいでは昔から男が主導権をとると考えられているわね、
確かに、男と女の動きだけを見ていると男性主導に見えるけれど、
まぐあいの良さ、味を決めるのは女だと、私は思っている。
立派にナニを勃起させるのは女の役目なのよ‥」

笑みを浮かべた由美子がゆっくり語りだしました。

「もう少し話を絞ると・・・、
おチ〇ポが、最初に挿入された時、
その時の女の反応が・・、その日の男と女の関係に・・、
そう・・、二人のセックスの良し悪しに決定的影響を与えるのよ、
だから、一発目の挿入を受ける女の責任は大きい…
一発目で男を盛り上げることが出来る女は、きっといい女に成れる…
今日はこのことに絞って、お話ししましょう・・」

「・・・・・・」

メモこそ取りませんが、佐王子は緊張して、正座をして聞いています。由美子は床の上に両脚を崩し
て座っています。全裸ですから、全てがあらわになっています。亀裂から白濁液が漏れ出し、床にシ
ミを作っているのです。男はそのことにとっくに気がつき、由美子が濡れているのを少しでも気にす
るそぶりを見せれば、ティシュペーパーを差し出すつもりでいるのですが、由美子はまったく気にし
ていない様子なのです。このままだとティシュペーパーの出番はなさそうです。


[37] フォレストサイドハウスの住人達(その24)  鶴岡次郎 :2019/07/23 (火) 17:26 ID:ItGrNyFs No.3231

「おチ〇ポが挿入された時・・
私は・・・
三つ通りのパターンを準備している・・、
一つ目は、声を抑えて、体を弓なりに反らせるの・・・」

「声もなく・・、ブリッジをするのですね‥」

「二つ目は・・、
『大きい・・、大きい・・』
うめき声を出しながら、耐えきれない様子で叫ぶのよ…」

「大声を出すのですね…」

「三つめは・・、
『裂ける…、オマ〇コが裂ける…』
悲鳴を上げる、緊急の助けを求めるように…・」

「悲鳴を上げるんですね・・、
女が男に見せる反応は良く判りましたが・・、
この三つのパターンはどのように使い分けるでしょうか」

「並以下のサイズだと感じたら、第一のパターン。
並サイズだと感じたら、第二のパターン、
大きいと感じたら、第三のパターン、
私はそのように使い分けている…」


ここまで悠里の説明を聞いていた加奈が突然声を張り上げました。

「面白い話ね・・、
早速やって見よう・・
これで、私も、いい女に成れるかもね‥」

加奈がすっかり面白がっています。

「私は何度も試したわ・・。
どんな男でも凄く喜んで、アレが硬くなるのは確かよ・・、
アソコでその変化が判るほどにね・・・、ふふ…」

加奈が生唾を飲みながら真剣に頷いています。

「男が硬くなれば、女はさらに喜ぶ…、
そうなると男は自信をもってさらに攻める・・・
こういうのを、好循環と言うのかしら‥、ふふ・・
しっかり加奈も練習すると良いよ・・・」

けらけら笑いながら悠里が言っています。

「だけどね・・・、
由美子さんは本当の凄さは、今話した技術的なことではなくて、
心の在り方にあると、佐王子さんは言うの…」

「心の在り方…?」

「うん・・、
由美子さんはたくさんの男に抱かれていると先ほど言ったでしょう、
そんなにたくさんの男に接していると・・・、
私は魅力があるのだ、大事にされて当然だと・・・、
女は心ならずも尊大になり、
男へのサービスがおろそかになるものよ・・・、
ところが、由美子さんはそうではないのよ・・・」

意外な話の展開に加奈は少し驚いています。


[38] フォレストサイドハウスの住人達(その24)  鶴岡次郎 :2019/07/26 (金) 17:29 ID:79HByV1Y No.3232

「男と接する時・・・、
由美子さんはどんな男にも真剣に向き合うらしいの‥
男をえり好みしないのよ・・・」

「えり好みしないで男達に接していると・・・、
おいしそうな若い元気な男がいるかと思えば、
弱弱しい、少し汚れた老人もいるはずね・・、
どんな男にも真剣に向き合うのは・・、
女には・・、いえ・・、少なくとも私には・・、難しい‥
由美子さんは、その難しいことを実行しているのね・・・、
聞きたい・・、とっても興味が沸く…・」

悠里の言葉に加奈が正直に反応しています。そして姿勢を正して、聞き耳を立てているのです。賢明
な加奈はこれから大切なことを聞くことになると判断したのです。

「男達と向き合った時、
由美子さんは彼等の恋人に成りきるのよ・・・、
一人、一人の個性を愛し、少なくとも、接している間は・・、
最愛の恋人に接するようにふるまうの・・、
そのようにして、彼らの心をしっかり掴んでいるのよ・・」

悠里の説明に加奈が少し首を傾けています。納得できない部分があるようです。

「一人、一人の個性を愛し、
その都度最愛の恋人に接するようにふるまう‥。
言葉の意味は良く判るけど、いざそのことを実行するとなると・・、
難しい・・、私には無理だとおもえる・・・、
由美子さんと言えど、
男の好き嫌いはあるはず、
いえ、私達より、感性が鋭いはずだから、
簡単に誰でも愛することが出来るとはおもえない…?」

鋭く加奈が食いついています。

「そうよね・・、加奈だって疑問を抱くよね…
実は・・、私も加奈と同じ疑問を持って、
佐王子さんにそのまま質問をぶつけたことがある。
彼はその質問を待っていたように笑いながら即答した。
その時の彼の回答を、そのまま加奈に伝える‥。
正直言って、この回答で私の疑問は解消できないどころか、
余計疑問が深まったけれど、
加奈なら、私とは違う解釈をするかもしれない‥」

真面目な表情で悠里が説明しています。加奈が無言で頷いています。

「由美子さんはね・・・、
由美子さんは・・、心底、男が大好きなんだと・・、
佐王子さんは笑いながら、私に教えてくれた・・・。
大好きな男のことをいつも考えているから、
接する男の中に、女を惹き付ける物・・、
男の宝・・を・・・、
探し出す名人だと言うの…」

「エッ‥、男の宝…?
それって・・、何…?」


[39] フォレストサイドハウスの住人達(その24)  鶴岡次郎 :2019/08/01 (木) 14:21 ID:.bee3eyg No.3233

「加奈だって、判らないでしょう…、
でもね、それ以上質問しても、
佐王子さんは自分で考えろと言うの・・・。
加奈・・、判る…?」

「ウ・・・ン・・・、
参ったね・・、その答えが判らない女は・・
それだけで、いい女失格だと佐王子さんは言いたいのかもね・・」

佐王子の仕掛けた罠に嵌ったことを加奈は感じていました。二人の女は黙って考えています。静かに
時が流れてゆきます。佐王子が教えてくれた言葉を頭の中で二人は何度も反芻しているのです。

10分も経ったでしょうか‥、加奈がつぶやいています。

「男の宝って…
それって・・・」

加奈の独り言に悠里が反応して、二人は視線を合わせて、互いに頷き合っています。何かを掴んだ様
子です。

「判った・・、
判ったような気がする…・」

自信なさげに加奈が言っています。

「私も…、何となくだけれど…
判った気がする…」

悠里がやはり自信なさげに答えています。

「メスの感性が強いのね・・、由美子さんは・・・
野生動物のように・・、
敏感にオスの存在を嗅ぎ取ることが出来るのね・・」

「うん・・・、
私も、そうだと思う…」

「どんな男に出会っても、
メスには存在しないオスそのものを、
誰よりも強く感じ取ることが出来るのよ・・、きっと…」

「加奈の言う通りだと思う…
それは匂いだったり、体格だったり、あるいはアレそのものだったり・・、
とにかくオスの特性を、誰よりも敏感に感じ取ることが出来るのよ…。
由美子さんは…」

「そうだね・・、
男の宝を嗅ぎ取ることが出来れば…、
あとは簡単だからね…
メスはオスには屈服するように作られているから、
見かけに邪魔されないで、全ての男を愛することが出来るようになる‥」

「そうだよ・・、加奈の言う通りだよ・・、
由美子さんはどんな男に会っても・・
真っ先にその男の持つオスの本性を探り当て・・・、
自身のメスの本性を刺激することが出来るのよ・・
だから・・、心底からその男を好きになれるのよ…」

「佐王子さんは・・、
そのことが言いたいのよ…
いい女に成りたいと思うなら・・・・、
オスの香りに、オスの気配に、
もっと敏感になれと言いたいのよ・・・・」

加奈が勢いづいて発言しています。

「きっと、彼女はメスの感性が驚くほど高いのね‥
あきれるほどスケベーなのね・・・、ふふ・・・・」

二人の意見は一致したようです。


[40] フォレストサイドハウスの住人達(その24)  鶴岡次郎 :2019/08/08 (木) 16:33 ID:k3DOQDYE No.3234
「そう・・・、
感性が鋭いと言えば聞こえがいいけれど、
あきれるほどスケベーなのよ・・・、
どんな男の前へ出ても・・、
彼の中にオスの本性を見つけ・・、
直ぐにアソコをびっしょり濡らすほど感じるのよ・・・・」

「ふふ・・・、悠里の言葉には毒があるわね・・・、
ひょっとして由美子さんを妬んでいない…?」

「それは妬むわよ・・・、
佐王子さんから神と思われるほどの女だからね…」

「私は・・、由美子さんに興味があるな…、
もっと彼女のことが知りたい…」

加奈が真顔で言っています。

「それほど加奈が興味を持つなら…
佐王子さんから聞いた彼女のエピソードを少し話すね・・、
私にはとても手の届かない世界の人だけれど、
加奈にも、勿論私にも、勉強にはなるわよ・・・、
忘れた部分もあって、
私の脚色もあるかもしれないから、そこは我慢してね・・・」

悠里がゆっくりと話し始めました。喫茶店内にはほとんど客はいません。二人にはたっぷりと時間が
あるのです。のんびりと、少し色っぽい話をを楽しむには絶好の条件がそろっています。


機会があれば、何をおいても関東にある天狗組へ全国の親分が、いそいそとやって来る表向きの理由
は、勿論会議であったり、もめごとの相談であったりするのですが、東京へ来る各親分に共通の目的
は、大親分のおかみさん、由美子を抱くこと、いえ、由美子に抱かれ、慰められ、癒してもらうこと
が第一目的なのです。

そんなわけで、由美子は各地に散らばる的屋の親分衆とはほぼ全員と定期的に交わります。色の道で
は当然凄い修業を積んだ男達で、さすがの由美子もたじろぐことが多いのです。そんな男達ですか
ら、相手の女性に困ることはないはずですが、彼らにとって由美子は特別なようで、先を争って由美
子を抱きに来るのです。

仕事に行き詰まった時、途方にくれる事態に直面した時、彼らは何をおいても由美子を抱きたいと思
うようです。黙って男達の話を聞いてやり、ただ、優しく抱擁し、愛情込めてセックスする。それだ
けのことですが、由美子の寝室を出る時、男達は見事に立ち直り、試練に向けて、力強く立ち向
かって、その一歩を踏み出して行くのです。男達の背中を由美子はいつもベッドから見送ります。精
魂込めて相手をするので、とても、男達を見送る体力が残っていないのです。

親分衆ばかりでなく、彼らの傘下の組合員や知り合いにも由美子は良く抱かれます。そればかりでは
ありません、街中をさまよい歩く迷い羊のような男性を由美子は良く拾い上げるのです。

女性との初セックスに失敗して、死に場所を求めて高架の歩道上にたたずんでいる20歳代の男と遭
遇し、その初セックスの失敗談を優しく聴きだし、近くのラブホテルへ彼をいざない、優しくセック
スのイロハを教えた由美子。

宅配会社に勤務して、40年近く街々に宅配便を配り歩いた中年男、右足に障害を抱えていて少し不
器用な歩行をするのです。それでも、まじめに勤め上げ、今日が最後のお務めだと由美子宅を訪れた
男は、長年由美子にあこがれてきたことを告白したのです。

由美子は黙ってスカートの裾を腰までまくり上げ、男の目の前で下着をとりました。男は一瞬驚きま
したが、笑みを浮かべた由美子に促されて、泣きながら由美子を抱きつき、その部分に顔を埋めました。

大きく体を反らして、うめき声をあげながら、由美子は男に両手を差し出しました。男はズボンと下
着を取り外し、立派な男根をおそる、おそる女陰に挿入しました。それは由美子と言えど久しぶりに
味わう一物でした。由美子は愛情込めて男をもてなし、男の持ち物がいかに素晴らしいか口を極めて
褒めたたたえ、最後には体をそらせて逝って見せたのです。

玄関での短いセックスでしたが、その男には竜宮城でのセックスに匹敵するものでした。退職後、男
は結婚し、快適な隠居生活を楽しんでいます。由美子に与えられた男の自信が愛妻を射止める原動力
になったのです。


[41] フォレストサイドハウスの住人達(その24)  鶴岡次郎 :2019/08/20 (火) 11:33 ID:QSdaRCwU No.3235
由美子の男に対する好奇心と情欲は尽きることがないのです。それはメスの持つ本能的な機能が、由
美子の場合、他の女と比較して想像を絶するほど強いことが原因かもしれません。

一方傍から見る限り、由美子は性欲のはけ口となる都合のいいメスそのものなのですが、彼女と接し
た男達には彼女が単なる性欲のはけ口とは異なる対象であることにすぐに気がつくのです。特に、目
の前に現れた人生の壁に絶望して、真剣に死を考えるような時、男には必ずこんな時が一度や、二度
はやって来るものですが、そんな時、彼女に遭遇した迷い羊たちは、由美子に悩みを打ち明け、優
しく由美子に抱かれると、不思議と生きる勇気を彼女から授かるのです。佐王子が神とあがめる所以
はこのあたりにあるのかもしれません。

「男の腕の中にいるその瞬間・・、
男の体の下で、男根を受け容れている瞬間、
少なくとも、その瞬間だけは・・・、
その男一人を彼女は真剣に愛することができるのよ・・」

力を込めて悠里が加奈に話しています。

「彼女を抱いた男達は・・、
愛されていると、しっかり自覚できるはず・・、
高嶺の花である由美子さんに愛されている・・・、
自分の中に存在する男を認められた・・。
そのことを男達は確信するのよ・・・、
その気持ちが自信を生み、
明日へ生きる気力を、そこから授かるのよ・・」

悠里の力説は続きます。加奈は黙って頷いています。

「口で言うとこんなことになるけれど、
彼女の本当の凄さは、由美子さんに接した男にしか判らないと思う。
由美子さんはそういう、女性だと言うことなの…」

悠里はそう言って長い話を終えました。何故か、うっすらと涙がにじみ出ています。その涙に気づき
ながら、そこから視線を外し、加奈がゆっくり口を開きました。

「う・・・ん・・・、
抱かれている、その瞬間、
男根をアソコに受け容れているその瞬間…、
心底、その男に惚れる…。
出来ているようで、なかなかできないことだね・・・、
女はそうあるべきだし…、
そうなりたいと、私も・・、心から思う…・」

加奈も大いに感じることがある様子で、しきりに感心しています。

「そうだね・・、これから先…、
私も、いろいろな男に抱かれるだろうけれど・・、
その時、由美子さんの気持ちに出来るだけ近ずく努力をするつもりよ・・。
そうでないと・・、つまらないと思うようになった・・・。
お金のためや、仕事だと割り切ってセックスすると言う女がいるけど、
そんな気持ちでしか、セックスできないとしたら・・、悲しい・・・・」

悠里が明るい表情で語りました。この言葉を聞いて、悠里が一段と成長したことを加奈は感じ取って
いました。今日まで、短期間の娼婦稼業を通じて、それなりの数の男達に抱かれて、悠里は確実に成
長していると・・、加奈は漠然と感じ取っていたのですが、今日改めて、悠里との距離を加奈は
はっきりと感じ取っているのです。


[42] フォレストサイドハウスの住人達(その24)  鶴岡次郎 :2019/08/30 (金) 15:59 ID:OwNTpVAg No.3236
「・・・で、佐王子さんとの関係はどうなの…、
悠里を墜として目的を果たしたわけだから・・、
もう、エサを与える必要がなくなったはずだね、
彼に抱かれる機会はぐっと少なくなったでしょう・・?」

「おっしゃる通りよ…
娼婦になってから、彼に抱かれる回数はうんと少なくなった・・・
ほとんど毎日抱かれていたのに…、
今では、月に一回か・・、二回・・・・
だから、その日はむさぼるように彼を食べつくすの…、
加奈に見せたいくらい、私・・、狂うのよ…ふふ…」

淫蕩な表情を作って加奈を見て、悠里が答えました。

「このマンションに限っても、彼を待っている女が多いから・・、
私が独占できないことは最初から、判っていたし、
そのように宣告されていた・・・
だから、仕方がないのよ・・・・」

多少投げやりな調子を込めて悠里が話しています。

「男は誰でもそうだね・・、
そんな調子では、お客とごたごたが起きた時など・・
見放されて、困ることが起きるんじゃないの…」

「そのことでは心配していない…、
確かに抱かれる回数は激減したけれど・・、
私への態度は初めて会った時と変わっていない、
むしろ、その頃より優しくなったと思える。
とにかく、佐王子さんは見かけ以上に紳士よ・・、
今のところ、彼に頼っていれば、大丈夫だと思っている‥」

「そう・・、
それなればいいけど…、
ところで、体の方は大丈夫なの・・、
たくさんの男を相手にすると疲れるでしょう…
そうは言っても、三十路に入っているのだから・・・」

「私って・・、ご存知のように…
アレするのが好きでしょう・・、
三日もアレ出来ないと狂い出すのよ・・・、
だから、いろんな人を相手に商売するのが苦にならないの・・・・
アレをやった後の方が、体調もいいみたい・・、ふふ・・・・」

「ああ・・、判った…、判った…、
それ以上は言わなくていい・・・、
もう・・・、本当にスケベーなんだから・・、
心配して損をしたわ‥、
でも・・、チョッとでも危ないと思ったら、必ず連絡してね・・、
力になるから・・…」

悠里は売春を止める気がないのです。売春そのものに抵抗をそれほど感じていない様子なのです。危
険だと説明しようとしても、悠里を納得させるに十分な具体的な危険事例を加奈は説明できないので
す。今日のところはあきらめて、しばらくは静観して、悠里が本当に困った様子を見せれば、その
時、手を差し出そうと加奈は決めました。

悠里と別れて自宅へ戻った加奈は薄暗い室内で明かりもつけないでぼんやりと座っていました。そし
て、悠里との話をぼんやりと思い起こしていたのです。

悠里を説得して泥水の中から救い出そうとしたのですが、加奈は失敗しました。そのことはそれほど
苦にはなりませんでした。悠里の様子が思った以上に明るく、売春をやることへの心構えもしっかり
していたからです。悠里のことより、加奈は、自身の身中に渦巻くむず痒い感触に悩まされていまし
た。考えるまでもなく、それは今盛りを迎えた加奈の体が男を求めている疼きだと加奈には判るので
す。悠里の話した際どい色話で下着はしとどに濡れているのです。

「ああ・・・・、
私も・・・、やって見ようかな‥‥」

ゆっくりとスカートの裾をまくり上げ、白いパンティの裾から指を入れて、慣れた手つきでその部分
の刺激を始めました。水音が室内に響いています。今日も夫が出張で、いつものように淫具に頼る道
しか、加奈には残されていないのです。悠里のように娼婦になる道もあるなと・・、加奈はこっそり
と思たりしているのです。


[43] 新しいスレを立てます  鶴岡次郎 :2019/08/30 (金) 17:48 ID:OwNTpVAg No.3237
新しいスレに移ります。ジロー


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フォレストサイドハウスの住人達(その23) - 現在のレスは16個、人気のスレッドです! -

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2018/10/15 (月) 14:38 ID:vMR7wgko No.3175
坂上咲江、村上総一郎、二人はそれぞれ別の世界に生きていて、本来であれば決して顔を合わせるこ
とがなかったはずでした。恋の女神のいたずらなのでしょうか、同窓会帰りの咲江が薄暗い路地で
酔っ払いに絡まれているところを、通りがかった総一郎が助けたのです。

現場近くの事務所に咲江を連れて行き、手厚く傷の手当てをして、替えのストッキングまで準備し
て、タクシーで自宅まで送り届けたのです。結婚以来久しぶりに、男性から優しくされた咲江は舞い
上がりました。

一週間後、お礼に村上の事務所を訪問すると決めた咲江は漠然とですが、彼が迫ってくれば、抱かれ
てもいいと覚悟を決めていました。シャワーを使い、勝負下着を身につけたのはその覚悟の表れでし
た。

当時、総一郎が経営する村上装備は、銀座の貸し店舗の周旋、高級食材や、酒類を飲食店に卸す商売
をしていて、5人の従業員を使い、それなりに繁盛していました。その頃、村上は50の坂をとっく
に超え、還暦も近い年齢ですが、これまでの人生で決まった伴侶を求めないで、打算なしでは女性と
寝ない人生を送ってきたのです。そんな彼には珍しいことですが、良家の奥様然とした咲江に一目で
惹かれたのです。

咲江と村上の関係が一年余り続いた時、村上装備の経営が大きく傾いたのです。不幸にも大きな不渡
りを掴まえさせられて、店が破産寸前まで追いこまれたのです。悪いことは続くもので総一郎は、そ
のショックもあって性的不能に陥ったのです。すべてをなくした総一郎は生きていく望みさえなくし
ていました。そんな彼を支えたのが坂上咲江でした。咲江の献身的な介護の甲斐があって、総一郎の
男はよみがえりました。この事件を何とか乗り越えて、二人の不倫の愛は強く、深く二人の心に根付
いたかに見えました・・・・。

一方では、咲江の友である浦上千春は禁断の情欲に溺れる友、咲江を何とか救い出そうとして、鶴岡
由美子、美津崎愛に助けを求めます。由美子は村上を誘惑します。策略を展開して、ベッドで妖しく
絡み合う姿を咲江に見せつけます。絶望した咲江は村上に別れを告げ、彼のアパートから逃げ出しま
す。これで終わっておれば、由美子たちの作戦は大成功だったのです。

しかし、咲江の夫坂上夏樹は少し違った考えを持っていました。情人と別れ身も世もなく泣き崩れ、
涙ながらに浮気を告白する妻咲江の姿に魂を奪われるのです。

〈こんなに艶やかに変身するのなら、
妻の浮気も悪くない・・、
これからも、男との関係を続けさせよう‥‥〉

そう考えた坂上夏樹は妻咲江を伴って村上総一郎の事務所を訪問するのです。坂上の激しい鉄拳さえ覚悟していた村上は、妻を差し出すという夏樹の申し出にびっくりします。それでも、もともと嫌で別れた咲江ではないですから、夏樹の申し出が真剣であることを察知して、ありがたくその申し出を受けることにするのです。こうして、坂上夏樹、咲江夫妻と村上総一郎の奇妙な関係がスタートしたのです。



この章では村上総一郎と坂上咲江の関係を中心に、その後の展開を追うことにします。相変わらず
変わり映えのしない、市民の物語です、ご支援ください。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。また、文中登場する人物、団体は全
てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用
することになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意しますが、気を悪くされることもあ
ると存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・〈(1)2014.5.8〉文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示し
 ます。
・〈記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8〉文頭にこの記事があれば、記事番号1779に
 二回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直して
 いただければ幸いです。


[7] フォレストサイドハウスの住人達(その23)(740)  鶴岡次郎 :2018/10/30 (火) 16:20 ID:uKjA0BhA No.3181

情事の後、全力を尽くした咲江は全裸のまま濡れた体をそのままに、深い眠りに堕ちますが、夏樹は
書斎に戻り仕事を続けます。情事の後書斎で一仕事する、これが夏樹の習慣なのです。ところが、今
日はいつもと違って調子が出ないのです。体がだるくて、油断すると眠気に負けそうになるのです。
咲江のサービスがいつも以上だったことで、夏樹も思わず頑張り過ぎたのが原因です。

「もう・・、歳かな…、無理は出来ない…、
やらなければいけない仕事は山積みだけれど…・
こんなに骨抜きにされたのでは・・、
何もできない・・、
今夜はあきらめよう…・
それにしても、今日の咲江は凄かった…、
今日のような日が続けば、とても耐えられないかも・・」

ぶつぶつ言いながら夏樹は椅子から立ち上がりました。あきらめて寝るつもりのようです。寝室の扉
を開けると強い女の香りが鼻腔を刺激しました。全裸の咲江が体を横にして、指を股間に強く指し込
んだ姿のまま寝入っているのです。どうやら、ひとしきり指遊びを楽しんだ後、そのまま寝入った様
子です。口から唾液をたらし、幸せそうな表情で寝ています。

そっとタオルケットを体にかけて、妻の額にキッスをしました。

「ああ…、夏樹・・・・、
もっと、もっと・・、奥へ…、入れて…ェ・」

抱かれている夢を見ているのでしょう、体を折り曲げて、指をさらに深く指し込んでいます。股間か
ら、猥雑な破裂音が出ています。寝ていても、女の情感は活動しているのです。咲江の寝姿を見つめ
ながら、夏樹はほっと大きなため息をつきました。

「もう・・、限界かも‥、
浦上さんの気持ちが、今にしてよく判る…・」

低い声で夏樹がつぶやいています。そして、朽ち木を倒すようにベッドに体を投げ出し、そのまま寝
入ってしまいました。かなり疲れている様子です。

夏樹がつぶやきで名前を出した浦上三郎は千春の旦那です。浦上三郎の紹介で夏樹は初めてソープの
世界で遊び、そこで千春を抱き、女体とセックスに開眼したのです。このソープの経験がなければ夏
樹は相変わらず幼稚なセックスしかできなくて、妻咲江との仲も危うくなっていたと思われるので
す。いわば、浦上三郎と千春は夏樹にセックスの深淵を教えた恩人なのです。

浦上が妻千春をソープで働かせていることに、坂上は当然のことながらひどく驚いたのです。その
時、浦上は簡単にその訳を話しましたが、その時の坂上には到底納得できなかったのです。それが、
今、咲江の猛烈な情欲の迸りを目の当たりにして、夏樹はあの時、浦上三郎が語ったことを鮮明に思
い出しているのです。

「坂上さん・・、私だって…、
妻がソープで何人もの男に抱かれていることを考えると、
気が狂うほど妬けます‥。
何時まで経っても、この気持ちは変わりません‥。
では・・、なぜそんなことをさせるのかと思うでしょう…、
妻を愛しているからです‥。
妻が気持ちよく生きて行くためにはこの道がベストなのです…」

下の子が幼稚園に入園し、子育てを卒業した千春の中で、それまで抑え込んでいた女の情欲に火が付
きました。情欲の高まりに苦しんでいる妻千春を思って、浦上三郎は千春に情人、佐王子保を与えま
す。結婚前からの千春と付き合っていた佐王子は親身になって千春に対応しました。しかし、二人が
かりで対応しても千春を満足させられないことが判ったのです。佐王子と浦上は更なる対応策を打ち
出しました。千春をソープで働かせる決心を固めたのです。

千春は水を得た魚のように、楽しくソープの世界を泳いでいます。その気になれば日に数本の男根を
賞味出来るのです。千春の女は磨かれて燦然と輝いているのです。

千春が近所に買い物に出る時、都心にお出かけの時、通りがかった男たちの視線が千春の姿を追いま
す。今まさに絢爛と咲き誇る花、それが千春なのです。
絢爛と咲き誇る千春の陰に、夫、三郎と、情人、佐王子の血のにじむような苦労があることを知って
いる人は少数です。

いま、狂わしい情欲に悩まされている妻、咲江を見て、坂上夏樹は自分もまた、浦上三郎のように大
胆な対策を打ち出す必要性をひしひしと感じ始めているのです。


[8] フォレストサイドハウスの住人達(その23)(741)  鶴岡次郎 :2018/10/31 (水) 16:36 ID:KuG7b80U No.3182
二週間後、休日前の夜、村上は坂上家を訪問しました。暑い盛りでしたが、白い上下のスーツに身を
固めて緊張した面持ちでやってきました。

「本日はお招きにあずかり・・、
遠慮なくお邪魔しました…・」

「お忙しいところ・・、
わざわざお越しいただき感謝申し上げます。
長男と、長女です。
さあ・・、おじさんに挨拶をしなさい・・」

マンションの前で待っていた坂上一家の出迎えを受けて、村上が丁寧に頭を下げ挨拶をしています。
坂上夫妻と小学生の長男、幼稚園生の長女が丁寧に頭を下げています。

咲江から招待された時、村上自身も坂上夏樹の真意が読めませんでした。それでも村上は何も質問し
ませんでした。坂上の大きな度量のおかげで、咲江との関係を続行させてもらっている村上は、坂上
の指示であれば命までも差し出す覚悟を常々示しています。この時も、坂上の真意は不明ですが、何
も聞かないで坂上家訪問を快諾したのです。


賑やかな食事が終わり、子供たちが子供部屋に引き下がり、大人三人は居間に席を移しています。村
上はほとんど飲めない様子で、お茶をゆっくり味わっています。夏樹と咲江はいける口のようで、そ
れが食後の習慣になっているのでしょう、ブランデー・グラスをいとおしそうに舐めています。

「いや…、ごちそうになりました…。
久しぶりに楽しい食事を楽しみました・・。
良いですね・・・、
家族揃って食事するのは・・」

「お粗末様でした…、
子供たちが騒いで落ち着かなかったでしょう‥?」

「いやいや・・、
お子さんたちに囲まれて食事するのは初めての経験です。
家庭を持ったことがありませんし、
子供の頃、早くに両親がなくなりましたから・・・、
一家だんらんがこんなに楽しいとは想像さえしていませんでした‥」

幼い頃も含めて家族団らんの思い出は村上にはない様子です。

「こんな家でよければ…
これからも・・、遠慮なくお越しください…」

夏樹が愛想よく言いました。

「ありがとうございます…、
幼いお子さんと接するのは・・
初めての経験でしたが…
楽しいものですね・・」

「そういえば・・、
子供たちも村上さんにすっかり甘えていましたね…
近くに親戚が居ないので、
家族以外の方と食事をしたのは、
あの子たちは初めてなはずなのですが…・」

最初の内、子供たちは緊張していたのですが、優しく声をかける村上にすぐに慣れてきて、実のおじ
いちゃんに接するようになっていたのです。

「ご一緒に食事をするだけでも、貴重な経験でしたが・・、
こんな得体の知れない男のことを・・、
『銀座のオジサン…』と、呼んでいただいたりして・・・、
一生の思い出になりました…」

「・・・・・・・・」

子供たちと親しく話し合えたことに村上はすごく感動して、うっすらと涙さえ出しているのです。夏
樹と咲江が村上の感動ぶりをに驚き、すぐには言葉が出ない様子です。


[9] フォレストサイドハウスの住人達(その23)(742)  鶴岡次郎 :2018/11/07 (水) 11:39 ID:0TuOAmKI No.3183

「今日・・、わざわざお越しいただいたのは・・、
村上さんに、お願いしたいことがありまして・・、
こちらから会社にお訪ねして、説明申し上げるのが筋とは思ったのですが、
日ごろのお礼も兼ねて、
心ばかりのお食事を差し上げたいと思ったのです‥」

笑みを浮かべて夏樹が口を開きました。いよいよ本題に入ったと、村上と咲江の表情に緊張感が現れ
ています。

「詳しい説明は省きますが・・、
私の担当している研究が、おかげで国際的に注目されまして・・・、
日本、米国、イギリスの研究者が参加して、
開発チームを結成することになりました。
その国際チームのリーダーに私が就任しました・・」

「ほお・・、それはおめでたいことですね・・・」

村上が感心しています。事情を事前に知らされている咲江は黙って微笑んでいます。

「ここから先は咲江にも話していないことなのですが…、
開発センターは日本にあるのですが、
米国、イギリスの開発チームは個々に現地で研究することになっています。
そのため、チームリーダの私は頻繁に両国を訪問して、
研究方向と内容をチャックする必要があるのです。
訪問の度に、現地に一、二ケ月ほど滞在することになります・・」

「えっ・・・、そんなに長い間、現地滞在になるの…?」

咲江がびっくりして問いかけています。どうやら坂上は妻と子供たちの気持ちを考えるあまり、長期
間家を空けることを家族に伝えることが出来なかった様子です。

「うん…、
咲江や子供に何と説明していいか、
考えがまとまらなくて…、
ここまで先延ばししてしまった・・。
申し訳ないが、そう言うことになる…」

苦しそうな表情を浮かべ夏樹が答えています。

「村上さんにお願いしたいのは・・・、
留守宅のことなのです・・・」

「・・・・・・」

村上が黙って頷いています。坂上夏樹の言わんとすることが村上にようやく読めたのです。

「ご承知のように・・・、
村上さんの愛情とご指導を受けて、咲江はすっかり変わりました。
夫の私が言うのは少し変ですが…、
本当に・・、いい女に変貌しました。
ただ・・、良いことばかりでなく・・・、
男気なしでは、おそらく三日は堪えられない体になりました……
これには、少々私も困惑しております‥‥」

「ああ…、なんてことを言うの…!
そんなにスケベーではありません…!」

思ってもいなかった夏樹の攻撃に咲江が猛反発しています。

「判ります…、
旦那様のご心配は、私にもよく判ります…」

村上がまじめな表情を作って、律儀に答えています。

「ああ・・、総一郎さんまで…」

咲江が怒りの表情を作って、二人の男を睨んでいます。その表情も長く持ちませんでした。にっこり
微笑んで言葉を出しました。


[10] フォレストサイドハウスの住人達(その23)(743)  鶴岡次郎 :2018/11/09 (金) 14:28 ID:.4MLLhZ. No.3184

「判りました…。
お二人には何も隠しません…。
その通りです・・・、
私はスケベーな女です・・・」

「・・・・・・」

笑みを浮かべて咲江は男たちの顔をまっすぐに見つめて言い放ちました。男二人は愛想笑いを浮か
べ、無言で咲江を見つめています。この場はすっかり咲江のペースに巻きこまれています。

「おっしゃる通り…、
男なしでは三日と生きていけない女に堕ちてしまいました…。
勿論、私自身の問題ですが、
お二人にも多少の責任はあると思います。
さあ・・、お二人さん、どうしてくれるのですか‥‥?
ふふ・・・・・・」

嫣然と笑いながら、一気に本音を吐露しています。

「判った、判った…、
今からその対策案を村上さんに相談するところなんだ…
少し、大人しく聞いてほしい…」

「判りました…。
よろしくお願い申します…」

愁傷な表情で咲江が頭を下げています。

「そんなわけで…、
子供たちのこと以上に、咲江のことが気になります・・・」

坂上の言葉に、村上が何度も頷いています。咲江は笑みを浮かべています。

「そのような事情ですから・・、
私が長期間家を空ける時には・・、
泊まり込みで来てほしいのです・・
言ってみれば、代理夫を務めてほしいのです・・・・」

「判りました…、
旦那様がお留守の間は・・、
こちらにお世話になり、奥様や、お子さんと、
寝食を共にさせていただきます‥」

「ありがとうございます…、
今ところの予定では・・、
出張は一ケ月先から始まる予定です。
そのつもりでお願いします‥」

「承知しました・・、
ご存知のような商売ですから、時間に余裕はあります。
残る問題は、私の体力です。
美味しいものを食べ、節制して体力増進に、
今から努めます…」

村上がまじめな表情で悲壮な覚悟のほどを示しています。夏樹は笑っていますが、咲江は少し不満そ
うな表情を浮かべています。


[11] フォレストサイドハウスの住人達(その23)(744)  鶴岡次郎 :2018/11/12 (月) 11:12 ID:qNVsbxj. No.3185
「いやだ…、体力増進に努めるなんて…、
その言い方…、
私がとんでもなく男好きで、
村上さんの全てを食い尽くすように聞こえる…、
ふふ・・・・・」

「おや、おや・・、違ったかな…、
僕が居なくなったら、これ幸いと・・・、
朝、昼、晩・・、見境なく・・・、
村上さんの頭の先から、つま先まで、全部・・・、
食い尽くすつもりではないの・・・・?
村上さんもそのことが判るから、
覚悟のほどを私たちに披露しているのだよ・・・」

「ふふ・・・・、
判りました…、その通りかも・・・、
ありがたく・・、お二人のご厚意をいただきます…
ごちそうさまです…・・、ハハ・・・・・・」

咲江がまじめな表情で頭を下げ、そして突然笑いだしました。二人の男もつられて笑い出していま
す。

「ありがとうございます。
これで安心して出張できます。
わがままついでに・・、
もう一つ・・・、
お願いしたいことがあります…」

「何でしょう・・・、
言ってみてください…」

「今回のことは一生に一度のチャンス到来と思っています。
一人の研究者として、この仕事に命を懸けて挑みたいのです‥。
妻のこと、子供のこと、おろそかにするつもりは勿論ありません・・。
しかし・・・」

ここで言葉を飲み、坂上夏樹は村上と咲江の顔にゆっくりと視線を当てました。咲江も、村上も、坂
上が何を言い出すか予想がついている様子で、じっと坂上を見つめています。

「国内に居ても、研究所に泊まり込む日が多くなり、
多分・・、家に帰る日は限られてくると思います‥‥
家族にはさみしい思いをさせることになります・・・、
それで・・・・、お願いしたいのは・・・」

「坂上さん・・・、
それ以上の説明は必要ありません‥。
そこまでの説明で十分判ります・・。
及ばずながら、村上総一郎・・・、
この命を、咲江さんと旦那様・・、
そして、あの可愛いお子さんたちに、
無条件で差し出します…。
安心して、研究に没頭してください・・・」

坂上夏樹、咲江が涙をあふれさせて、村上に向かって、深々と頭を下げています。

国内に居ても、研究に没頭するあまり、妻と子供たちのケアーまで気が回らないことが多くなる、つ
いては、海外出張で家を空ける時に限らず、研究のめどがつき、落ち着くまで、妻子を一時的に村上
に託したいと、坂上夏樹は言っているのです。村上がそのことを快諾したのです。


[12] フォレストサイドハウスの住人達(その23)(745)  鶴岡次郎 :2018/11/19 (月) 11:02 ID:QBbCasZM No.3186

「村上さん・・、
せっかく招待しておきながら
誠に申し訳ないのですが…、
よろしければ・・、
これから私は研究所に出向きたいのです‥、
昨日仕掛けた実験の結果が出る頃なのです‥」

「そうですか…、
勿論、私は構いません・・、
私はここらで、お暇します…」

「いえ、いえ・・、
村上さんはゆっくりして行ってください・・、
そうだ…、
ご迷惑でも、今晩ここに泊まってくれませんか‥。
子供たちも、きっと、喜ぶと思います‥。
咲江は・・、それでいいね…」

「ああ…、やっと・・・、
私の存在に気がついたようね…・、
二人の話がどんどん進んで、
私の意向は聞かないのかと、
ちょっとムカついていた・・」

「ゴメン、ゴメン…
咲江を無視するつもりはなかったんだが・・・、
咲江もきっと僕と同じ気持ちだと、勝手に思い込んでいた
気に食わないのなら、村上さんにお願いして撤回してもいいが…」

「気に食わないなんて・・・、ちっとも思っていない…
夏樹の優しい気持ちに感謝している…、
そして、あなたが村上さんにお願いしたことは・・、
私も同じ思いです。
多分、村上さんが居ないと私は不良になると思う‥、
街に出て手あたり次第、男アサリするかも、ふふ・・・・。
村上さん・・、宜しくお願い致します・・・」

ニコニコ笑いながら咲江が答えています。

「よし・・・、これで決まった・・・。
村上さん・・、よろしければ…。
きょうから自由に僕たちの寝室を使ってください…、
ご存知のように、咲江は凄い声を出しますので、
他の部屋では近所迷惑になりますから…・
それと…、
万が一、村上さんの手に余るような事態になれば・・・
村上さんのご配慮で妻に、別の男を与えていただいても…」

「ストップ!
夏樹・・、そこまででいい・・、
研究所に早く行きたいのでしょう…
後は、私と村上さんで考えるから…・」

「アハハ・・・・、
判った、判った・・、出かけるよ・・・、
明日は夜遅くなると思う・・、
帰る時間が決まったら連絡をするから…
村上さん・・、では・・・」

あたふたと坂上は出て行きました。もう・・、彼の頭の中には研究のことしかない様子です。


[13] フォレストサイドハウスの住人達(その23)(746)  鶴岡次郎 :2018/11/29 (木) 13:35 ID:uxFYlP1k No.3187
「ゴメンナサイね・・、
お招きしておきながら・・、
お客様を残して出かけるなんて…‥
研究のことになると、他は何も見えなくなるのよ‥」

「いえ、いえ・・、
それでこそ、坂上さんです‥。
私は無条件で彼を支えますから、
奥様は何も気にしないでいいですよ‥」

「それにしても・・、
村上さんの手に余るようなら・・、
別の男を準備するよう頼むなんて…・、
何だか・・、恥ずかしい・・・、
私・・、そんなことにはなりませんから…、
夫の言葉は、気にしないでください…・」

「・・・・・・・・」

咲江の言葉に村上は黙って頷いています。坂上に言われるまでもなく、彼自身も何度かそのことを考
えたことがあるのです。終わった後、咲江がひとしきり自慰行為に耽る姿を見るにつけ、最後まで満
足させることが出来ない自身の力なさを思い切り知らされているのです。

他の男を準備することは村上にとってさほど難しくありません、咲江ほどの女であれば喜んで相手を
する男は村上の周りにはたくさんいるのです。その気になれば、一時間以内に数人の男を集めること
が出来るのです。それでも、村上はそのことを実行しようと考えたことがありませんでした、しか
し、咲江の夫である坂上がそのことに触れて来たのです。改めて、村上はいささか追い込まれた気分
になっていました。

「俺で満足できないと思ったら・・、
何時でもそう言ってくれ…、
旦那様も、あのように言っておられることだし…、
その気になったのなら、簡単に男を集めることが出来るから‥」

「判った…、
その気持ちだけで十分・・・、
夏樹と総一郎さんに十分愛されていて・・、
その上、他の男を求めたりしたら・・、
罰が当たる。ありがとう…。
その件は忘れてちょうだい…」

屈託なく咲江は答えています。

「良かったら、お風呂に入って・・、
私は・・、子供たちの様子を見てきます‥、
明日は、7時には皆起きます。
子供たちは、8時には家を出ます。
そのつもりでいてください…」

すっかり主婦の顔に戻って、かいがいしく咲江が動き始めました。この時、もし村上が咲江の本音を
辛抱強く問いただせば、きっとこう答えたと思います。

「親友に千春と言う人がいるの・・、
とっても魅力的な人で、旦那様との仲も良い・・、
彼女、旦那さんから愛人を与えられ、その上…、
ソープに勤めている‥。
もちろん、旦那様と愛人も公認している‥。
正直言って・・、うらやましいと思うことが何度かある・・。
でも・・、私にはできない・・・、
いえ・・、許されないことだと思っている‥」

咲江のこの言葉を聞いたら、きっと、村上は咲江のソープ勤めを認めると思いますが、幸か不幸か、
そこまでは・・、今のところ、発展する気配はありません。


[14] フォレストサイドハウスの住人達(その23)(747)  鶴岡次郎 :2018/12/06 (木) 13:08 ID:2KfagOYo No.3188
それから一年近く経ちました。夏樹はほとんど家に居つきません。海外出張の無い時でも、研究所に
泊まり込み、何日も帰ってこないのです。たまに家に戻ってくると、何時間も死んだように眠るので
す。咲江は勿論、子供たちも夏樹のそんな生活に慣れて、今ではほとんど彼のいないことを寂しがる
ことがなくなりました。それでも、たまに家に戻って、優しい夫、パパの態度を見せると咲江も、子
供たちもすぐにペースを取り戻し、夏樹に絡みつくのです。

村上はほとんど同居人のように坂上家に入りびたりです。近所には咲江の母方の親戚と言うことにし
ています。さすがに夫婦の寝室は使いませんが、村上にあてがわれた客間にダブルベッドが搬入され
て、咲江と村上はほとんど夫婦と同じような生活を送っています。当然のことながら、夏樹より村上
に抱かれる回数が圧倒的に多いのです。子供たちも「銀座のオジサン」と呼んで彼に慣れ親しみ、一
緒にゲームをしたり、休日、遊園地に遊びに出かけたりするのです。


秋が深まる頃、咲江と村上は遅い昼食を事務所近くの大衆レストランで取っていました。昼時を
とっくに過ぎているので、お客は咲江たちと店の奥に3人ずれの男性客が居る限りです。

「出来ちゃったみたい…」

「エッ‥、何が…」

「だから・・、
月経が遅れているの…」

「赤ちゃんか…・・」

「・・・・・・・・」

咲江が黙って頷いています。


基本、村上はコンドームなどの避妊具を使わないで精液排出のコントロールで避妊する方法をとって
います。これまでも、たくさんの女と接してきてそれで成功してきているのです。そんなはずがない
と言いたいのですが、その主張を裏付けるものは今までの実績のみで、これと言う証拠はないので
す、何とも頼りにならないことです。

「それで・・、何ケ月だ…」

「最後の月経があってから二ヶ月近く経っている・・」

「エッ‥そんなに経っているのか・・、
何故、もっと早く言わない‥」

「だって・・、
そんなはずがないと油断していたから・・・
遅れていると思っていた・・」

「病院へは行っていないのだね」

「うん・・、でも・・、
市販の試薬で確かめたら、赤だった・・」

妊娠の可能性が高いと言わざるを得ません。

「・・・で、ご主人には、このことは・・・?」

「彼・・、
昨日アメリカに発ったわ・・、
心配するといけないから、未だ知らせていない・・・
病院で検査を受けて、明確になれば連絡する・・・」

「・・・で、
どっちなんだ‥」

「判らない…、
どちらも可能性がある・・・」

村上も坂上も父親の可能性があると咲江は言っているのです。村上の驚きに比べて、咲江はいたって
落ち着いています。

「とにかく、今日は早く帰って・・、
今日か、明日にでも、病院で検査を受けることだな、
必要なら、俺が付いて行ってもいいが・・」

少しうろたえ気味の村上が口早に言っています。60近くなって、おそらくは人生初めての経験です
から、うろたえるのは理解できます。

「ひとりで行けます‥、
安静にするようにと言われたら、
少し迷惑をかけることになります」

「会社の方は心配するな‥、
何とか考える‥」

今や優秀な会計担当の咲江が欠けると会社にとっては大打撃なのですが、この際、そんなことを口に
することは勿論できません。


[15] フォレストサイドハウスの住人達(その23)(748)  鶴岡次郎 :2018/12/26 (水) 16:39 ID:G6pRnFVI No.3189
二日後、咲江から村上に電話連絡がありました。妊娠二ケ月に入っているとの診断だったのです。昨
夜、時差のある地域に出張中の坂上夏樹にも連絡を入れたと咲江は村上に教えました。坂上は単純に
喜んでいたそうです。

一人、アパートで村上は眠れない夜を迎えていました。両親とは早い段階で死に別れ、育ててくれた
親戚とも、18歳になる頃に、縁を切った状態で、今まで、一匹オオカミのように生きて来たので
す。妻を持つ機会は何度か訪れたのですが、気がつくとその現実から村上はいつも逃げていたので
す。

咲江のお腹に宿った小さな命が、自分の子供である可能性が残されていると知った時、村上は奇妙な
陶酔感の中に居ました。そして、その陶酔感が覚めると、大きな喜びが村上の中に湧き上がっていま
した。誰もいないアパートの一室で村上はいつまでも笑みをたたえて宙に視線を泳がせていました。

翌日から村上は人が変わったように働き始めました。以前お世話になった顧客を訪問してまわり、食
品や店舗内の備品の販売を復活すると宣伝したのです。不運な不渡り手形を掴まされて倒産寸前まで
追い込まれ、店の規模を絞って不動産の斡旋業で息を繋いできて、これでいいとあきらめていた村上
だったのです。

昔の村上を覚えていてくれる顧客も結構多くて、誠実な仕事を残してきた村上の復帰を歓迎してくれ
るお客が多かったのです。

朝5時には起きだし、夜11時近くまで働きました。わずかな期間に昔の規模にまで村上の商売は戻
りました。以前の従業員二名を含め、社員5名を抱えるまでに復活したのです。

妊娠初期段階の咲江は、大事をとって村上の店を辞めて、自宅で、静養しています。昼間、忙しい仕
事の合間を縫って、週一ほどの頻度で、村上が咲江のマンションを訪れています。身籠って以来、咲
江も以前のように求めませんから、村上と咲江の間の性的な関係は少し控えめです。咲江とお腹の赤
ちゃんの元気な姿を見るためだけの目的で、坂上家を訪問することが多くなっています。もちろん、
坂上夏樹、そして小学生の長男、幼稚園生の長女も、みんな赤ちゃんの誕生を楽しみにしています。

翌年の春、男の子が生まれました。元気な子で、宗男と名付けられました。血液型はA型でした。坂
上、村上ともにA型で、咲江はB型です。詳しい血液検査をしないと父親の判別ができない状態で
す。当然のことながら、生まれた子は坂上家の次男として入籍されました。

咲江も、そして村上も詳しい検査をしてまでも、実の父親捜しをする気がない様子です。坂上はこの
件に関しては何も言いません。生まれた子を我が子と信じているのです。

咲江と村上の仲は、出産後も変わらず続いています。子供が出来たことで、咲江の激しい情欲は影を
潜め、それなりの性交頻度で満足できるようになっています。月に二度か、三度、昼間、坂上が出勤
した後を狙って、村上が坂上家を訪れるのです。村上が坂上家を訪れる目的は、咲江を抱くことが目
的なのですが、最近は赤ちゃんの傍に長い間座っていることが多いのです。村上が来たことを咲江は
夫に必ず報告しています。

赤ちゃんの誕生で一番変わったのは村上です。がむしゃらに働き始めました。わずか5年の間に、会
社規模を5倍に伸ばしました。銀座の同業者の中では一、二を争う会社に成長させたのです。押しも
押されもしない地元を代表する企業です。

「村上社長・・・
良くここまでにしましたね・・、
一時は本当に心配したことがありました・・」

「ありがとう・・、皆さんのおかげですよ、
しかし・・、うれしいね・・、
子孫に譲るべきものが持てたのは・・・
俺は、そのため、ここまで頑張ってきた…」

仕事関係の親しい人との酒席で、村上はよくこんな会話を交わします。村上が未婚で、子供が居ない
ことを知っているその人は、間違いを正すことはしないで、笑いながら村上の肩をたたき、「良かっ
たね・・、よくここまで頑張った‥」と、何度も、何度も頷くのです。

果たせなかった夢、息子に会社を譲る夢を、酔った時くらいは本気で考えるのもいいことだと、村上
の気持ちにその人は寄り添っているのです。そんな時、村上は必ず、涙を流しているのです。その脳
裏には、幼稚園に通う咲江の次男、宗男の顔が浮かんでいるのです。宗男の口元が自分そっくりだ
と、村上は密かに思い、肌身離さず持ち歩いている宗男の写真を見ては、ひとりでほくそ笑んでいる
のです。


[16] いい年を迎えてください  鶴岡次郎 :2018/12/26 (水) 16:45 ID:G6pRnFVI No.3190
今年はここで筆をおきます。今年一年のご支援に感謝申し上げます。来年は15日ごろから始動する予
定です。よろしくお願い申します。ジロー



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フォレストサイドハウスの住人達(その22)  - 現在のレスは15個、人気のスレッドです! -

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2018/08/29 (水) 13:22 ID:2ZhADSkE No.3159
ソープに勤める妻咲江の親友、浦上千春の教育で、坂上夏樹はセックスの喜びを遅まきながら知るこ
とが出来ました。セックスが人の生活の中で占める重要性を肌で感じ取ったのです。そんな夏樹です
から、研究に打ち込むことで、妻へのサービスが低下することへの罪悪感を以前の数倍受けるように
なっていたのです。

一方、咲江は今まさに、女の爛熟期を迎えていて、毎日でも可能なのです。一人では満足させられな
い、咲江にそれなりの相手を与えたいと、事が終わった後・・、坂上は漠然と考えることが多く
なっていたのです。性経験の乏しい坂上がこのように考えるのは、浦上千春の存在が大きかったので
す。彼女の夫、浦上三郎は性欲旺盛な妻千春に愛人を与え、その上、彼女のソープ勤めも認めている
のです。咲江に十分なセックスを与え千春と同じように輝かせたい、坂上はそう考えたのです。

そこへ、村上総一郎が出現したのです。聞けば、一年前からの関係で、かなり深く潜航していた関係
だと判ったのですが、坂上の中に不思議に強い怒りは沸かず、むしろ浮気を告白して、うなだれる妻
を美しい、妖艶だと感じることが出来たのです。この時、坂上は自分の中に寝取られの気質があると
漠然と感じていたのです。

研究畑一筋の坂上がその種のことに知識を持っていたのは勿論浦上千春のおかげです。「夏樹さんっ
て・・、きっと寝取られの気がある・・、だって、咲江がもしソープに勤めたらって・・、冗談を
言ったら・・、とっても、うれしそうにしていたもの・・・」と千春はそう言ったのです。指摘され
て、坂上自身も何となく納得していたのです。

咲江と村上の関係がかなり純粋な男と女の関係だと坂上は判断しました。無理に引き裂けばかなり心
にしこりが残ることも予測できたのです。仲を引き裂いても、許しても、一歩踏み間違えば破たんの
道を転がり落ちる危険があるのです。同じ危険が存在するのなら、ここは引かずに踏み込んでみよう
と坂上は決断したのです。そして、村上に会って、この男になら愛妻を託せると確信できたのです。
一方では、村上が居れば、妻のとのセックスに多少の手抜きをしても許されると密かに思っていたの
も事実です。

さて、夏樹と咲江、そして村上、三人の関係はどのような展開を見せるのでしょうか、もう少し、三
人の関係を追うことにします。相変わらず、変わり映えのしない、市民の物語です、ご支援くださ
い。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。また、文中登場する人物、団体は全
てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用
することになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意しますが、気を悪くされることもあ
ると存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・〈(1)2014.5.8〉文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示し
ます。
・〈記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8〉文頭にこの記事があれば、記事番号1779に
二回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直してい
ただければ幸いです。


[6] フォレストサイドハウスの住人達(その22)(726)   鶴岡次郎 :2018/09/12 (水) 11:44 ID:5aveJWi2 No.3165
「この女は、絶対、手放せない、
男なら誰だって、そう思うはず・・、
このいい女を手元にキープ出来るのなら、
女が犯した浮気など問題でない、すべて許してもいい・・、
そう思うはずだね、男なら…」

絶好調の愛のコメントは続きます。

「そうなんですよ・・・、
愛さんは何でもわかりますね・・
女には判らない男の不思議な情感の動きが判るのですね・・。
もしかして・・、そんな経験があるのですか・・?」

「・・・・・・・」

千春の質問に愛は照れ笑いを浮かべて、ただ黙っています。大病院の理事長令嬢と婚約し、次期院長
を約束された男と手を取り合って、駆け落ちした経歴を持つ愛なのです。恋に落ちた男の情感、その
大きな包容力、そのすべてを正確に愛は理解できるのです。

「『この人なら・・、
この人なら、きっと受け入れてくれる、
浮気を・・、不倫の愛を・・、
全部告白しても、
受け入れてくれるかもしれない・・・』
咲江はそう思ったと・・・、私に話してくれました・・・」

話しながら千春は泣いています。愛も、由美子も涙を浮かべています。由美子にすれば彼女が仕掛け
た罠で咲江が不幸になる話だけは聞きたくない気分だったのです。坂上夏樹の大きな器のおかげで、
咲江が救われ、由美子もまた救われたのです。

「そして咲江はこんなことも言いました。
『このチャンス逃したら、
この人を永久に失うかもしれない…、
全てを告白して・・、その結果に掛けよう…』」

千春の説明は核心に入っています。

愛と、由美子が、じっと千春の顔を見つめてその先の報告を待っています。

「『村上さんとの関係を続けてもいいよ、
嫉妬心で焼き尽くされる気分も悪いものではない・・』、
ご主人はご自分の寝取られ気質まで咲江に披露したの…」

「やったね・・、
そこまで来ると、もう・・、大丈夫だね…」

愛が涙を流しながら頷いています。由美子もほっとしています。

「咲江は、はっきり言わなかったけれど・・、
浮気を告白した直後、夜のベッドの上でだって、
咲江は大変貌を遂げたはずよ・・
そのことでも、旦那様のポイントを稼いだと思う・・」

千春が恥ずかしそうに言っています。

「そうだよ・・、
浮気は女の性感を飛躍的に向上させるからね…
でも・・、どんなに感じても・・、
思うまま、その快感を表に出すことは出来ない・、
むしろ控えめに反応しなければ、怪しまれる…・・・」

「おっしゃる通りです…」

「それが・・、浮気を旦那様に告白すると・・・、
もう怖いものは何もない・・・、
感じるままに、悶え、叫ぶことが出来るようになった・・
女はそんな時、大変身するからね…・」

愛が興奮して説明しています。

「愛さん・・・、
相当・・、浮気の経験があるようですね…」

「無いわよ・・、
由美子と違って…
私は旦那一筋よ‥」

「あら・・、
そこで私を引き合いに出す…?」

由美子が抗議して、三人が声を出して笑っています。


[7] フォレストサイドハウスの住人達(その22)(727)   鶴岡次郎 :2018/09/15 (土) 11:48 ID:VcZze0rI No.3166

ここへきて由美子に笑顔が戻った様子です。咲江が浮気を夏樹に告白したと聞かされた時は、明らか
に顔色を変え、大きな罪を背負っている様子を見せていたのです。咲江夫妻がもしも離婚することに
なれば、それは由美子の責任だと思い込んでいる様子を見せていたのです。坂上夏樹が見せた大きな
男気のおかげで、離婚の危機は去り、以前より咲江夫妻の仲は良くなったことを知ったのです。罪悪
感に打ちひしがれた影が由美子から消えました。

「寝室での反応が驚くほど変貌した咲江さんを見て・・、
妻の浮気はそれほど悪いものではない・・、
たまには、武者修行で他の男を経験させるのも、
悪いことではないと、咲江さんの旦那様は考えたのね・・…」

由美子がほとんど泣きながら言っています。咲江夫妻の仲が以前に増して良くなったことを喜んでい
るのは判るのです、それにしても由美子の喜ぶ様は度が過ぎています。その由美子の喜び様に少し驚
きながら千春が答えています。

「その通りだと思います・・、
旦那様は、妖艶に変貌した咲江を見て、
こんなにいい女になるのなら
この女の罪をすべて許してもよい思ったに違いありません‥。

咲江は咲江で、旦那様の優しさを感じ取り、
この人を裏切り続けることは出来ないと決心して‥
全てを告白した…。
旦那様の愛情が、咲江の鎧をはぎ取ったのです・・・」

由美子の涙が伝染したのでしょう、千春も涙を流して語っています。愛も泣いています。

「ご主人の言葉、その体から迸し出る優しさ、愛情が・・
咲江さんの告白を呼び出したのね…。
この人になら告白しても、大丈夫だと咲江さんは思ったのね・・
男と女、夫婦となったからには、
咲江さんと旦那様のように、互いに心を通わせたいね‥」

愛も感動のコメントをしています。

「そうなんです・・、
ご主人の優しさ、
その深い愛情に・・、
咲江は自分の人生をかけたのよ…。
そして、期待通り・・・、
いえ・・、期待以上の幸せをつかみ取ったのです。
うれしい話ですね・、うれしい誤算ですね…」

千春の頬を涙が流れています。由美子も、愛も涙をあふれ出させています。
そして、由美子がぽつりと言葉を出しました。

「一生その罪を背負っていこうと心に決めて、
絶対、誰にも言わないつもりだったけれど・・、
ここで言わせていただきます…」

「・・・・・・」

愛と千春が不審そうな表情で由美子を見つめています。由美子が微笑みを浮かべてゆっくりと口を開
きました。

「夏樹さんの優しいお気持ちのおかげで、
救われた女が・・、
咲江さんの他に、もう一人いるのよ・、
それは・・・、私なの…」

由美子の言葉は続きます。


[8] フォレストサイドハウスの住人達(その22)(728)   鶴岡次郎 :2018/09/19 (水) 10:32 ID:z9JwB1hM No.3167

「みんなで話し合って・・、
咲江さんの幸せを守るには、
この方法しかないと決めたことだけど・・、
偽りの性交を咲江さんに見せつけることに、最初から迷いがあった…。
村上さんに抱かれ、彼を深々と逝かせた直後から・・、
いえ・・、正確には、その最中・・・、
村上さんのモノを奥深く受け容れている時でさえ・・・、
私・・、釈然としていなかった・・・・」

「・・・・・・・」

「男に抱かれていながら・・、
そのことに夢中になれない自分が居ることに気がついていた・・・。
その上、その行為が咲江さんは勿論、村上さんの心に・・、
大きな傷を残しかねないことだと後になって気がついた…・、
取り返しのつかないことに手を染めてしまったと・・・、
ずっと・・、後悔している・・」

「・・・・・」

「男と女が抱き合う時・・、
互いに相手を求め合うメスとオスの感情以外の打算を・・、
ベッドに持ち込むべきでない・・、
セックスは真剣勝負でないといけない、

男と女は、抱き合ったその瞬間、
唇が重なり合ったその瞬間・・、
性器が組み合ったその瞬間…、

たとえ、その感情が一時的であっても…、
夢中になって、この人が好きだと・・、
心を通わせるべきだと私は考えている・・」

「・・・・・」

低い言葉で、それでも力強く由美子の言葉は続きます。

「千春さんの報告を聞いて、
咲江さん夫妻の仲が以前より深まったと知り・・、
私…・、
本当にうれしい・・。
私が犯した罪は決して消えないものだけれど、
咲江さん夫妻への被害が最小限で終わったことを喜んでいる・・・」

「・・・・・・・・」

咲江夫妻の仲が以前にも増して良くなったことを知った由美子の異常な喜びようの理由がようやくわ
かった様子で、千春と愛が深々と頷いています。
しんみりと語る由美子を見て、あの行為で・・、村上との偽りの性交を咲江に見せたことで、由美子
がずっと、そのことを気にして、悩んでいることを愛も、千春も初めて知ったのです。


[9] フォレストサイドハウスの住人達(その22)(729)   鶴岡次郎 :2018/09/21 (金) 10:56 ID:LObdOpD2 No.3168

「ゴメンナサイね・・・、
由美子の気持ちを少しも理解できなくて…、
そんなに悩んでいるなんて・・、
一言、相談してくれたらよかったのに……」

愛が由美子に謝っています。

「ううん…、
一人の女として、
絶対やってはいけないことをしてしまった・・。
そう思っているから‥、
この罪は一生背負って行こうと決めて・・、
一切の弁解は言わないつもりだった・・」

「確かに、由美子の言葉を聞くと、
私達・・、もう少し慎重に行動すべきだったと、今になって思う…
ここに居る全員があの計画を良いと思ったのだからね…」

由美子の言葉に愛が同意を示しています。

「本来なら、私一人の胸にしまっておくべきことだったけれど・・、
千春さんの報告を聞いて、
咲江さんご夫妻の関係に大きなひびが発生していないことを知り、
うれしくなって、あなた達なら良いだろうと、つい口を滑らしたのよ…・」

「お互い・・、この先も気を付けないとね・・、
女が・・、女をラブトラップに陥れるようなことをしてはいけないね…。
もっとも・・、私なんか・・、
旦那以外に抱かれる機会は絶対ないから・・、
罪を犯す心配はないけれどね…・、アハハ・・・」

愛が豪快に笑い、由美子が苦笑しています。その場が少し明るくなりました。

「ねえ・・・、
もしかしたら…、
村上さんは・・、知っているかもしれないね・・、
由美子に騙されたことに気がついているのかもしれないね‥」

愛が突然言い出しました。

「そうかしら・・」

千春が首をひねって反論しています。

「きっとそうよ・・、
あの時の女は自分が雇った娼婦だと・・
村上さんが咲江さんに教えたのでしょう・・」

「はい・・、咲江がそう言っていました・・」

「顧客に化けて潜り込んできた由美子に騙されたことに・・、
うすうす気がついたから・・・、
謎の女は、自分が雇った娼婦だと説明したのよ・・・。
私はそう思うよ…・」

「愛さん・・・、
名探偵になれるかもしれない、
とっても面白い推理ね・・・、
ただ、その推理には一つ疑問が残る・・、
由美子さんの芝居に騙されたと気がついていながら、
なぜ、村上さんはすべて自分が計画したことだと言ったの・・・・
村上さんにとって、そうすることにどんな利益があるのかしら‥
村上さんだって、もちろん咲江も・・、
別れたいとは思っていなかったのだから・・、
わざわざ波風を立てる必要はないもの・・・・・」

「う・・ん・・・、
女に騙されたことが悔しかったからかしら…、
それで・・、騙されたことを隠して、
全て自分が計画したことにした・・・、
チョッと弱いね・・、
降参・・、名探偵失格ね・・、この推理は取り消すわ…」

千春に問い詰められて愛があっさり旗を降ろしています。笑いながら千春と愛のやり取りを聞いてい
た由美子が真顔に戻って口を開きました。


[10] フォレストサイドハウスの住人達(その22)(730)   鶴岡次郎 :2018/09/25 (火) 11:11 ID:/N/yegvM No.3169

「案外・・、愛さんの推理は当たっているかもしれないよ…・・」

愛と千春がびっくりして由美子を見ています。

「あの日・・、私たちが抱き合っているのを見て、激怒した咲江さんが、
捨て台詞を残して村上さんの部屋から出て行ったでしょう…、
その時、村上さんは凄く落ち着いていた…、
私が、咲江さんの後を追うよう勧めたけれど、
黙って首を振っていた…」

「そうだね・・、
本音を言えば、咲江さんだって、引き留めてほしかったはずだね・・、
何故・・、村上さんは引き止めなかったのだろう‥?」

愛が首をひねっています。

「『この人は気がついている…、
私に騙されたことに気がついている…
トリップに嵌ったからには・・、
咲江を追っても無駄だ…』と・・・、村上さんは悟っている。
何も確証はなかったけれど・・、
わたしはそう感じ取った…、女の勘が働いたのかもしれない…」

愛と千春がびっくりしながらも、由美子の話に引きこまれています。

「後のなって落ち着いて考えると・・・、
村上さんが私たちの仕掛けに気がつかないはずがないのよ・・、
私と村上さんが寝ている現場に、
咲江さんが突然入り込んできたでしょう・・、
これが、偶然にしては出来過ぎている…。
捨て台詞を吐いて咲江さんは出て行った・・。
安っぽいテレビドラマでもあまり見かけない、出来過ぎた展開でしょう‥
すべてが・・、現実的でない展開なのよ…・」

「そういえば・・、そうだね・・・、
恋人が浮気相手と一緒に寝ている現場に踏み込むことが出来たのだから・・、
冷静に考えれば、誰かが手引きしたと考えるのが普通だね‥」

愛が由美子の話に乗っています。

「そうでしょう…、
男と女のことでは百戦錬磨の村上さんが
この仕掛けに気がつかないはずがない・・・。
そして、謎の女、由美子の狙いは咲江さんと彼との仲を裂くことだと、
村上さんなら、簡単に読み取ることが出来たと思う・・・」

「なるほど・・、
村上さんは私たちの悪だくみに気がついているね、確かに…・
その様に説明されると、よーく判る…‥」

愛が言葉を発し、千春も頷いています。

「何者かが、村上さんと咲江さんの仲を裂くため動いた・・。
何者かが、私、由美子を送り込んできた・・・。
首謀者は咲江さんのご主人か・・、あるいは知人か…、
村上さんはいろいろ考えたと思う…、しかし結論は出ない。
そこで、村上さんは犯人捜しを止めることにした…・」

「・・・・・・・」

愛と千春が緊張の面持ちで聞き耳を立てています。

「女と寝ている現場を押さえられて、
どうあがいても咲江さんとの仲は、これで終わったと・・、
彼には判ったと思う…。
それなら、散り際は遊び人らしく綺麗に飾ろうと思ったのよ・・・
そこで彼は遊び人の原点に戻ることにした・・・」

「・・・・・・・」

いよいよ、核心に入って来たと、愛と千春が緊張しています。


[11] フォレストサイドハウスの住人達(その22)(731)   鶴岡次郎 :2018/09/26 (水) 14:13 ID:3ryAfJ1c No.3170

「長年、女を手玉に取ってきた村上さんにとって、
女との別れは、出来るだけすっきりとした形、
遊び人のプライドにかけて・・、
悔いの残らないようにすることが大切なことなのよ・・
この気持ちは私達、女には勿論・・、
普通の男性にもなかなか理解できない心理だと思う…」

「・・・・・・」

由美子の説明に愛も、千春も深々と頷いています。遊び人の心理動向に詳しい由美子に改めて敬意を
込めた視線を送っています。

「咲江さんを浮気の道に引き釣り込み、一年余、旦那様の目を盗み、二人で逢瀬を楽しんできた。
その幕引きを他人の手にゆだねることは出来ないと村上さんは考えたのよ・・。

誰かが仕組んで、謎の女、由美子を送り込んできたとしても、その首謀者が名乗り出ることはまずあ
りえない、村上さん本人が企んだことだと言い張れば、だれも反論できないとの読みが彼には
あった。ここまで考えて、謎の女、由美子は村上さん本人が雇い入れた娼婦だったと言うストリーを
彼は作り上げ、咲江さんに説明したのだと思う・・・。
咲江さん夫妻も謎の女は村上さんが雇い入れた娼婦だと信じていると思う」

「他人は介入させないで、
すべて自分一人の責任でやり遂げる形を残したかったのね…、
何だか・・、遊び人村上さん、その男の美学を感じるわね‥‥。
村上さんて…、素敵な男性ね‥‥、」

「その通りだと思う‥。
ところで・・・、私も村上さんの計画に乗りたいと思うの・・。
これからは、村上さんのストリーを真実としてほしい…
村上さんに雇われた娼婦が私・・、
それが実態だということにしてほしい・・
私がしたことは、全部、お願いだから忘れてほしい・・・」

「いいよ・・、
咲江さんもそう信じていることだし…、
私はいいよ・・、愛さんも異論ないでしょう‥」

千春の言葉に愛が快く頷いています。

「それにしても、咲江さんがうらやましい・・、
凄いアレを持った、優しい旦那さま・・、
そして、凄腕の50男の愛人・・
二人の全く異なる味を持った男に抱かれるのだから
咲江さん・・、体がいくつあっても足りないね‥
ああ・・、うらやましい、
その半分でも、私に回してほしい・・・」

愛が大げさに嘆いています。

「ネエ・・、由美子・・・、
聞きたいことがあるんだけど…」

「なあ・・に、
またスケベーなことでしょう・・」

「当たり・・、
立派なモノを持った旦那様にあんなに可愛がられているのに、
咲江さん・・、
村上さんと最後まで別れると言わなかったでしょう・・、
それどころか、旦那様の許を得たとはいえ、
直ぐに村上さんと寄りを戻したでしょう…、
村上さんて・・、そんなに、おいしい男なの・・」

「うふふ・・、
愛さん・・、ずいぶんストレート質問ですね‥」

「だってそうでしょう・・、
女なら、誰だって、興味が沸くわよ・・、
千春さんだって、村上さんの味が気になるでしょう、
それに、村上さんの味を一番理解しているのは
他の誰でもなく、由美子でしょう・・、
ここで聞かなきゃね・・・」

愛の言葉に千春が笑い、由美子が苦笑しています。


[12] フォレストサイドハウスの住人達(その22)(732)   鶴岡次郎 :2018/10/04 (木) 11:35 ID:NVlWuxpI No.3171
「はいはい、判りました・・、教えます・・。
愛さんにはかないません‥」

由美子が笑っています。

「ところで・・、
村上さんのことを語る前に二人に問題を出します。
愛さん・・・、
あなたにとって、おいしい男ってどんな人ですか‥」

「う・・ん・・・、
そんなこと考えたことがないし・・、
それほど数を知っているわけでないから・・・、
耳学問で知り得た知識も動員して答えると・・・、
やはり・・、アレが硬くて、大きい男でしょう‥」

「千春さんはどう思うの‥」

「アレの硬さや、大きさは確かに大切だけれど・・、
それだけではダメね・・・、
私は、乱暴な男は嫌い・・、
お店へもアレ自慢な人が来るけれど・・、
乱暴に犯せば女は喜ぶ動物だと考えている男が多いのよ。
そんな男は正直言って、ゴメンナサイと言いたくなる…。
アレが普通サイズ以下でも、優しく、丁寧に、愛情込めて、
接してくれる男に出会うと、メロメロになる・・」

千春の言葉に由美子が大きく頷いています。

「さすが、千春さんね・・・、
私も千春さんと同じ意見です。
アレのサイズには、私はそれほどこだわらない。
個人的な思い込みだけれど、アレのサイズを問題にする女は・・・、
愛さんには申し訳ないけれど、まだまだ性的に未熟だと思う…
女の魅力で、男の力を引き出す方法を知らないとも言える…」

女の腕が良ければ男はみんな美味しく変身させることが出来ると由美子は言っているのです。大変な
自信です。それにしても、こうした微妙な問題で、由美子がこれほどはっきりと自分の意見を言うの
は珍しいことです。

「だから言ったでしょう…、
私の知っている男はせいぜい片手で数えられる程度なの、
百人以上の男を知っているお二人とは違います‥
私は、まだまだ未熟なんです‥ぅ ‥!」

愛は少し膨れ顔を見せています。

「ゴメン、ゴメン…、
愛さんを非難したわけではないのよ、
世の中の行き過ぎた巨根崇拝思想に日ごろから少し不満があるのよ‥、
それで・・、言わなくてもいいことを言ってしまいました…、
ゴメンナサイね・・・」

由美子が笑いながら愛に謝っています。

「由美子さんの説に賛成票を投じます。
女は巨根が好きだ・・、
巨根でないと女は深く逝くことが出来ない・・、
そんな巨根神話はひょっとして男性が作り出したのかもしれない‥。
女はそれほど巨根を求めていないと思う…・
やっぱり、優しい人で、私のことを大切に思ってくれる人が良い…」

「それでも、粗チンより巨根がやっぱりいいでしょう・・・・」

千春の説明に愛が不満そうに食いついています。

「そのことであえて言えば…、
大きさより硬さが大切だと思います。
アレがしっかり自立さえしてくれれば、
どんなに粗末なサイズでも、
美味しくいただくことが出来ます」

「千春さんがそう言うなら、そう言うことなのかもしれない‥、
でも・・、やっぱり大きいモノがいいでしょう‥‥
私はそう思うけれどね…?
今まで、不満に思ったことはないの…・?」

「正直に言うと・・・、
今まで男に抱かれて、サイズ不足で不満に思った記憶がない…、
いつも美味しくいただいています…。
こんな私って少し変ですか…?」

笑いながら千春が愛に答えています。

「判った・・・・、
それって…、千春さんが名器の持ち主だからよ・・・、
由美子さんや、千春さんに接した男たちは・・、
名器の洗礼を浴びて最大限に勃起するのよ・・・、
だから、お二人はいつも美味しく男を食べているのだと思う。
一方、私は・・・、美味しいはずのモノを食べても、
大きく硬く育てきれないから・・・、
いつも、フニャフニャした不味いモノを食べているのよ…、
悔しい…・、ふふ・・・・・・」

自分の意見を言いながら、最後には笑い出している愛を見て、由美子と千春が声を出して笑っていま
す。それでも、二人は愛の説明が間違っていないことは十分承知しているのです。


[13] フォレストサイドハウスの住人達(その22)(733)   鶴岡次郎 :2018/10/11 (木) 10:23 ID:Wm4jq0o. No.3172
「愛さんの話を聞いていると・・・、
私達が凄くスケベーに聞こえますね・・、
由美子さんはともかく・・・、
私は・・、普通の女ですよ…」

「あら、あら・・、ご謙遜を…、
日に数本、アレを食べている女性を、
普通の人とは言いませんよ‥‥」

「そうかしら…
ふふ・・・、そうかもね…」

「そうよ・・、自覚が足りないのよ・・」

愛と千春が笑いながら、危ない言い争いをしています。由美子が笑って二人を見ています。

「本性を探れば・・、
女はみんなスケベーかもしれない・・・、
少なくとも・・、私は…
スケベー女と言われても、否定できない…」

由美子が少し改まった調子でぽつりと言いました。愛も、千春も黙って頷いています。

「村上さんの話に戻すね…
彼の凄さは・・・、
一言で言って、女心を持った男性なの・・・」

「女心を持った男性・・・・!」

愛も、千春も判ったような、判らないような表情です。

「かゆいところに手の届くような愛撫をしてくれるの・・、
そこを触られたら・・、私・・、ダメになります・・
そんなポイントを確実に探り当て、丁寧に攻めてくる・・
あの指使いは、まさに女性、そのものだと思う…」

「そうなんだ・・・・・」

二人の女はようやく理解した様子です。

「それでいて、
男根はしっかり存在感を主張しているし・・、
肌の香りも女を狂わせる男の匂いに満ちている・・。
そんな人が一時間はおろか、二時間も攻めて来るのよ、
どんな女だって狂ってしまう…
まさに、モンスターよ・・、
見かけは普通の男だけどね…」

「ふ・・ん・・・・・」

由美子の説明に、愛も、千春も絶句して、軽口一つ、口に出せないのです。

「でも・・、由美子さんは・・・、
そのモンスターと対等に戦った・・。
由美子さんもすごい・・
私だったらと思うと・・、
ワクワクする半面・・、怖い気持ちの方が強いです…」

千春が感嘆の声を上げています。ソープ勤めなどで経験豊富なだけに由美子の簡単な説明で、村上の
すごさを十分実感できているようなのです。

「彼が有名な業師だと知っていて・・、
それなりの心構えをしていたから、
対等に戦えたけれど・・・、
もし・・、予備知識が何もなかったら・・、
返り討ちにあって、ボロボロにされていたと思う‥」

10年以上前、竿師だった村上と戦った経験を由美子は持っていたのです。もちろん、村上も由美子
のことを思い出していたのです。互いに相手の素性を知っての上での戦いだったのです。

「由美子の話を聞いていて、
村上さんの凄さがなんとなく判ったけれど、
正直言って、私には実感できない…。
それでも、経験豊富な二人の専門家がそう言うのだから・・・、
ナニの大きさだけでは、男の力は測れないのは確かなようだね‥。
それで、モンスター村上さんを落したポイントは何だったの‥?」

愛がまたもよストレートな質問をしています。

「それは・・、
企業秘密でライバルには教えたくないな・・
うふふ…・・」

「ライバルだなんて・・、
由美子さんに対抗するつもりは最初からありません‥」

千春が口をとがらせて、文句を言っています。

「ああ・・、ゴメン、ゴメン・・、冗談よ・・、
でも・・、あなた方が私のライバルであるのは事実よ、
私にとって、16歳以上の女性は・・・、
全員がライバルだよ・・」

由美子がけらけら笑っています。


[14] フォレストサイドハウスの住人達(その22)(734)   鶴岡次郎 :2018/10/12 (金) 11:24 ID:5aveJWi2 No.3173
「女の心を持っていても・・、
男であることには変わりない、
男の弱点を突くのよ・・」

「男の弱点って…?」

「女を見るとやたら挿入したがる動物でしょう・・
男は…・、そう思わない…」

「はい・・・、そう思います・・・、
もっとも・・・、
そんなところが大好きなのですが・・・」

好色そうな笑みを浮かべ千春が答えています。

「そして・・・挿入すると、
精液を奥深く吐き出そうとする本能がある・・、
多分、神が男たちに与えた生殖本能のなせる結果だと思う」

「そうね・・・、そう言えば・・・、
看護師の時代、友達から危ない話を聞いたことがある。
アレのエラが張っているのは・・・・、
他人の精液を掻き出すためだとか・・、
とにかく、
男は自分の精液を注入したがる動物であることは確かね…」

愛が昔の話を思い出して披露しています。

「なるほど・・、
他人の精液を掻き出して・・、
自分の精液を奥深く注入する、
そのためにあの形が出来上がっているのね‥‥、
ただ入れるだけなら、あんなにエラが張っている必要はないものね・、
勉強になります…、ふふ…・」

千春が真顔で感心して、その場の笑いを誘っています。

「だから、男を倒すには・・・、
ソコを突くのが一番・・・、
何が何でも、挿入させ、精を吐き出させる、
それが勝利への近道なの・・
精を吐き出すと、男は羊のようにおとなしくなる…」

「・・・・・」

由美子の説明に二人は無言で頷いています。

「私が知っているほどだから・・・、
村上さんは、勿論、男の弱点を十分心得ている…、
竿師として、女より先に行くのを恥と考えているから、
挿入する前に私をメロメロにすることを考えるのよ・・、
あの手この手で私をもてあそんだ…」

「敵もやるね…」

「私の全身を舐め、丁寧に愛撫するの・・・、
気が飛んで、危ないと思うことが何度もあった…、
何度も、何度も頂点近くに達しながら、
それでも、意識を切らさないよう頑張って・・、
男の体を愛撫し、男根をしゃぶり続けた・・」

「・・・・・・・」

愛と千春がうずく体を少しゆすりながら聞き耳を立てています。

「そして、遂に・・、
彼が挿入してきた・・、
やったと・・、思った…。
後は、時間の問題だった…
あらゆる技を駆使して、全力で膣筋肉を働かせた…
私・・、ここの筋肉の使い方には、少し・・・、自信があるの…」

「・・・・・・・」

笑みを浮かべ、人差し指を立てて、由美子が自身の股間を指しています。その気になれば、勃起し
た男根をへし折ることもできる凄い威力を秘めているのです。愛と千春は由美子の淫蕩な雰囲気に圧
倒されています。ただ、黙って、淫らな笑みを浮かべる由美子を見ているのです。

「でも…、
良かったね・・・、
咲江さん夫妻に、何事も波乱が起きなくて・・、
私一人が・・、美味しいモノをお腹いっぱい食べたけれど…、
これも役得かな…、ふふ…・
これで、このお話は終わり・・・、
これから先はこの話をしないことにしよう…」

「ハイ…」

愛と千春が素直に頷いています。愛が自慢のお茶を入れました。三人は黙って、ゆっくりとその味を
楽しんでいます。壮絶な村上との一戦を思い出しているのでしょう、由美子は綺麗な瞳を宙に向け
て、懐かしそうな表情を浮かべています。愛と千春がそんな由美子に優しい視線を送っています。春
の昼下がり、温かい日差しが売店の中にも入って来ています。三人の女は、少し淫らな話に体を火照
らせながら、咲江と村上の結末を聞いて、幸せな気分に浸っているのです。


[15] 新しい章へ移ります   鶴岡次郎 :2018/10/15 (月) 14:26 ID:vMR7wgko No.3174
区切りが良いので、ここで新スレッドを立てて、新しい章へ移ります。ジロー


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フォレストサイドハウスの住人達(その21)(674) - 現在のレスは50個、スゴイ人気のスレッドです! -

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2018/03/16 (金) 11:51 ID:enmyrC3g No.3103
由美子演出・主演のドラマ、そのクライマックスはかなり前の章で、すでに書きましたので、少し気
の抜けたビールのようになりました。もう少し全体の構成を上手くまとめれば、面白いものになった
かと反省しております。しかし、これも書き流しの小説の味だとご理解いただき(勝手な言い分です
ね)ドラマのクライマックスに至る経緯や、クライマックス後の役者たちの動向を楽しんでいただけ
れば、作者冥利に尽きます。それでは相変わらず変わり映えのしない市民の物語を始めます。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。また、文中登場する人物、団体は全
てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用
することになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意しますが、気を悪くされることもあ
ると存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・〈(1)2014.5.8〉文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示し
ます。
・〈記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8〉文頭にこの記事があれば、記事番号1779に
二回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直してい
ただければ幸いです。


それぞれの道

咲江を円満に村上と別れさせる。これが由美子、千春、そして愛の究極の目的です。そして夫、坂上
夏樹には浮気の事実を知られないことが絶対条件です。既に、千春の心からなる説得は空振りに終わ
りました。性的不能の窮地から村上を救い出した咲江は村上の愛情と信頼を独り占めにしていると、
自信満々です。なまじのことでは咲江を翻意させることは困難に思えます。千春が挑発して、咲江は
由美子たちが仕掛けた罠近くに駆り出されました。いよいよ、切り札、由美子の登場です。

銀座に出物の店舗を探しているバーのマダムになり切って、由美子が村上の事務所を訪問する日程が
決まりました。由美子から決行の連絡を受けた千春は、自宅に居る咲江に連絡をいれました。

「お待たせしたけれど・・、
村上さんを探っているスタッフから連絡が入りました。
今日・・、村上さんは女と会う・・・
おそらく・・、彼のアパートでセックスすることになる」

「エッ・・、
本当なの・・・
信じられない・・・」

「間違いない‥、
それで、今晩、
咲江に出張ってほしいけれど・・、
時間はとれるかしら‥」

「主人は研究で遅くなると言っているし・・、
子供たちはおばあちゃんにお願いするから問題ない・・、
何時からなの…」

「午後7時に咲江の自宅へ私が迎えに行く…
二人が食事をする店をスタッフが調べて、
私達に連絡してくることになっている…、
それから先は、私にも、判らない…・
長い夜になるかもしれないから、そのつもりでいてほしい‥」

「判った…、
主人には千春と一緒だと言い訳するから、
口裏を合わせてほしい‥」

「その件は了解よ・・、.
ところで・・、大丈夫・・?
好きな男の浮気現場に乗り込むなんて…、
私だって嫌だから・・・、
そんな経験を無理に咲江にさせたくないと思うから・・」

「良いわよ‥、
村上さんに私以外の女が居ると言うのなら・・
その女が見たい・・・」

「判った・・」

こうしてドラマは開幕したのです。


事務所での商談が終わり、由美子が計画したとおり、村上が由美子を食事に誘いました。

「ほら・・・、通りの向こうにレストランが見えるでしょう…、
一時間ほど前に村上さんがきれいな女を連れて、
あのレストランへ入ったらしいの・・。
ここで彼らの食事が終わるのを待ちましょう‥、
ここに座っていると、
レストランに出入りする人が良く見えるから・‥」

村上を尾行しているスタッフから連絡を受けたことになっていますが、店内から、由美子がこっそり
千春へ連絡をして、レストラン名を教えたのです。そして千春と咲江は、そのレストランとは狭い道
路を隔てた喫茶店に入ったのです。その喫茶店の窓から、レストランの出入り口が監視できるので
す。


[41] フォレストサイドハウスの住人達(その21)(713)  鶴岡次郎 :2018/07/19 (木) 16:39 ID:z9JwB1hM No.3148
「本気で奥様を奪う作戦を練りました・・。
しかし・・、結局できませんでした…
あきらめる以外・・、道はなかったのです‥‥」

肩を落とし、村上は視線を床に落としています。その時のことを思い出し、やりきれない思いに
なっているのです。恋する女をあきらめると決断した男、気落ちしている哀れな姿を隠そうとしない
男を、しっかり抱きしめたいと咲江は思いました。しかし、出来ませんでした。泣き叫んでいる女心
を咲江は必死で抑え込んだのです。ここで村上を抱きしめれば、確実に、もう一人の男、夫を、突き
放すことになると、咲江には判っていたのです。どんなに村上を憐れんでも、夫を捨てて、彼の元に
走る気持ちにはなれなかったのです。

この場に居る三人三様に、思いにふけっているのでしょう・・、沈黙の時がゆっくりと流れていまし
た。

「私ごとき者のところに、奥様を引き留めてはおけない・・、
今なら、大恩ある咲江さん一家の崩壊が防げる・・、
縁を切るべきだと思いました・・。
それで・・、ある女に頼んで、芝居を打ちました・・」

驚いた表情で咲江が村上の顔を見ています、そして次の瞬間、あの女、由美子のことに触れるつもり
だと察知しているのです。

「咲江さん・・、
先日の女は私が金で雇った女です‥」

村上が先手を打って、由美子の素性を明かしました。驚いた表情を浮かべて咲江が村上を見ていま
す。そして慌てて口を挟みました。

「総一郎さん・・・、
アッ・・、社長さん‥‥、
あの女のことは主人には一切話していません…
苦しくて、悔しくて・・、告白する気になれなかったのです。
だから・・・、説明をしないと…、主人には判りません…」

また未告白の話題が明らかになったのです。坂上は苦笑を浮かべて咲江を見ています。

「そうですか・・、
あの女のことは旦那様には話していないのですね‥
何も、秘密にすることではないと思いますが…。
いいでしょう…、私から事情を説明します…」

笑いながら村上が言っています。

「奥様と別れるため、卑劣な手を打ったのです…。
ベッドで別の女と親しくしているところを奥様に見せつけて・・、
奥様をあきれさせ、私を軽蔑するように仕向けようと考えたのです…。
狙い通り、奥様は怒って、私を捨てました・・」

事情を察知して坂上が頷いています。

「咲江さん・・・、
あのような別れは・・・、
私の本意でなかったことだけは信じてください、
もっと、ちゃんとした別れ方をするべきでした‥
でも・・、別れ話をするのが怖かったのです…
心優しいあなたが別れを知って、泣き出すと、
私自身の決心が揺らぐことを恐れたのです‥・・」

「・・・・・・・」

「これが・・、私が申しあげたいことの全てです…」

そこで言葉を切り、村上は深々と頭を下げました。涙を一杯貯めた目で、咲江が村上を見ています。
坂上はゆったりと構えていて、笑みさえ浮かべています。


[42] フォレストサイドハウスの住人達(その21)(714)  鶴岡次郎 :2018/07/20 (金) 16:53 ID:wEHdKWko No.3149
「それで・・、判った…、
あの日、取り乱した様子を見せて、戻ってきた咲江が・・、
身も世もなく、泣き崩れたわけが…、
最愛の村上さんが他の女と寝ているところを目撃したのだね、
それじゃ、悔しいし、嫉妬と、情欲で女体は疼くし、
メチャメチャの気分だよね・・・
咲江でなくても、女性なら誰だって、狂うよね…・」

その場の雰囲気を変えるつもりなのでしょう、明るい声で坂上が声を出しています。坂上は上機嫌で
す。この事務所を訪ねてきて一時間も過ぎていないのですが、次々と新しい秘密が暴露され、一時は
妻と村上の関係が決定的な局面に入り、離婚手前まで来ていたことを告げられたのです。そした今
は、ともかくも、二人の関係は解消した様子なのです。坂上の気持ちは晴れ晴れとしていました。

「そうなら・・、そうだと・・、
最初から、言ってくれればよかったのに…」

「だって…、いくら私でも・・・、
一年間も、あなたを裏切り続けた上・・、
最後には、その男に捨てられましたなんて…、
とても言えなかった…、スミマセン・・」

頬に涙の後を見せながら、肩を落とす咲江の肩を坂上が抱きしめています。

「村上さん・・・、
あなたの勇気に私は感謝を申し上げます。
黙っていれば、それはそれで済んだのに・・、
苦しい胸の内を、よくぞ、吐き出していただきました…。
なかなか、出来ないことだと感じ入っております…」

「・・・・・・・」

坂上が軽く頭を下げ、村上が黙って頷いています。男二人、黙っていても通じるものがある様子で
す。

「実は・・、
私も・・、お二人に告白することがあります・」

「・・・・・・」

二人の顔を見ながら、笑みを浮かべて坂上が語っています。咲江と村上が不審そうに坂上を見つめ
ています。

「村上さんと知り合ったのは二週間前で、
男と女の関係は未遂に終わったと・・・、
妻から嘘の告白を受けていたのですが・・・、
実は・・、私は最初から少し変だと思っていました。
そして、その後、決定的な証拠を掴んだのです…
ですから今日、お二人から告白を聞く前に・・・、
ある程度まで真相を察知していました・・・」

「エッ‥、バレていたの・・」

咲江が思わず口走っています。


[43] フォレストサイドハウスの住人達(その21)(715)  鶴岡次郎 :2018/07/29 (日) 15:50 ID:2ZhADSkE No.3150
咲江の問いかけに笑顔で答えて、坂上はゆっくりと口を開きました。

「あの日のお前は異常だった…、
涙を流した跡が歴然としていたし・・、
それでいて・・、
全身から欲情した香りが漂い出ていた…、
これは何かあったなと・・、感じたよ‥
先ほどの村上さんの説明で納得したのだが…、
村上さんとその女の芝居を見せつけられ、
惚れた男に捨てられたお前はボロボロになって帰って来たのだね・・・」

「そうよ、何もかも終わった・・、
あなたを裏切った罰だ・・、
どうなっていいと、投げやりな気持ちだった・・。
尋ねられれば、ありのままを告白しようと決めていた…。
でも・・、
あなたは何も問いかけてこなかった・・・」

「うん・・、
下手な質問が出来る雰囲気ではなかった・・
お前が、説明するまで質問しないつもりになっていた・・」

「悲しくて・・、辛くって…、
それでも・・、
あなたを裏切っている身だから・・、
あなたにどのように説明しようか、迷いに迷っていた・・」

「でも・・、お前は・・・、
話してくれた…」

「あなたの顔を見て・・、
あなたに抱きしめられて…、
私の帰るところは、ここだとはっきり感じたの・・、
それで、すべてを話すことにした…」

その時を思い出したのでしょう、咲江が涙を流しています。

「妻の告白を聞いていて…、
妻は村上さんに惚れていると思いました・・。
それでも・・、
男と女の関係は未遂に終わったと妻は言いました・・・
妻としては、そのことだけは曖昧にしたかったのでしょう・・」

「・・・・・」

ここで坂上は村上に向かって説明を始めました。村上は黙って頷いています。

「確証こそ掴めませんでしたが、
妻は嘘を言っていると思いました。
二人は深い関係にあるはずだと推察しました。
言ってみれば、浮気妻を持つ男の勘ですかね…・
はは・・・・・・」

「・・・・・・・」

「正直に言います…、
二人が深い関係にあると思っても・・、
私にはそれほど、怒りが沸いていませんでした‥。
その場で妻を問い詰める気持ちもわきませんでした…。
他の男とのあぶない関係を告白し、泣き崩れる妻を見て・・・、
お恥ずかしいことですが、惚れなおしました…・
その時の妻は、悪魔のように魅力的でした…
こんなに魅力的に変貌するのなら・・、
少しくらいの浮気は見逃してもいいとさえ思っていました」

「パパ…・・・」

「・・・・・・」

恥じらいを浮かべながら、咲江は涙を流しているのです。村上が難しい表情を浮かべ、何度も頷いて
います。坂上が咲江に惚れなおした気持ちは村上にはよく理解できる様子です。


[44] フォレストサイドハウスの住人達(その21)(716)  鶴岡次郎 :2018/07/31 (火) 15:48 ID:hhdaTZCE No.3151

「妻の罪を許すことを伝えました…・。
妻の告白をすべて信じることにして、
私からは何も質問しませんでした‥。
その後、寝室で仲直りのセックスをしたのです・・、
その夜の妻は異常に燃え上がりました…」

「・・・・」

夫婦の微妙な話ですが、神妙な表情で村上は聞いています。一方咲江は、恥ずかしい閨の行動が話題
になっているのですが、気にする風でもなく、笑みさえ浮かべているのです。それは当然です、目の
前に居る男二人には、咲江のすべてを曝しているのですから、今更恥ずかしがることは何もないので
す。

「夫に秘密を告白した解放感が背中を押したのでしょう、
それまでは決して口にしなかった、
恥ずかしい言葉を何度も叫んだのです。
それを聞いて・・、ピーンと来たのです」

「エッ・・、あの時・・、何か言ったの・・・・」

ここで咲江が反応しています。閨で、絶頂に届いた時、何を口走ったのか、そのことが気になる様子
です。

「絶頂になった時、妻が発した言葉を聴いて・・、
妻には男が居る・・・、
それは村上さんだと‥。
そして、その関係は昨日、今日始まったものではない・・、
さすがに一年も続いているとは思いませんでしたが、
少なくとも、男女の密な関係が二人の間に存在すると確信しました・・・」

笑みを浮かべて夏樹が語っています。咲江も初めて聞く内容らしく、驚いている様子を見せていま
す。

「私・・、何を言ったの…
浮気がバレるようなこと言ったかしら・・・」

もう・・、咲江は完全に開き直っています。

「気になるだろう・・」

「そりゃ・・、そうでしょう‥、知りたい・・!
もしかして・・・、
あの時・・、総一郎さん・・・て、名前を叫んだの・・?
いくら私でも・・、それは、さすがにないわね…、ふふ…
降参!・・教えて…・」

「大きい・・、大きい・・、
あなたのモノが一番好き…、
そう・・、叫んだのだ・・・」

「ああ・・・、
言ってしまったんだ…」

夏樹の答えを聞いて咲江は絶句しています。


[45] フォレストサイドハウスの住人達(その21)(717)  鶴岡次郎 :2018/08/03 (金) 16:31 ID:y18mFz76 No.3152
比較すべき対象を知らない間は、いかに夫のモノが大きくとも、「大きい・・」とか、「あなたのモ
ノが一番・・」とかの発想は出ないものです。他の男を知って、初めて客観的に夫のモノが評価でき
るのです。村上との浮気を夫に告白して、一年余に及ぶ罪悪感の縛りから、咲江は解放されたので
す。そこに油断が発生したのです。夫に抱かれて、今までにないほど感じ、禁句を・・、思わず、口
に出してしまったのです。

村上は笑いをかみ殺しています。夫婦の会話に愛情があふれていて、かなり深刻な話にもかかわら
ず、笑いを誘われるのです。それで、思わず口を開きました。

「私のモノは自慢できる寸法ではないですからね・・・、
旦那様の立派で、大きなモノを受け容れた時、
貧弱な私のモノと、つい比較して、
奥さんが失言したのですね・・、
とんだところで、赤恥をかいてしまいました・・、ハハ・・」

夫婦の軽妙な会話を聞いていて、もしかして、いちるいの望みが残されているかもしれないと村上は
思い始めているのです。坂上夏樹は思った以上に大物かもしれないと思い始めているのです。そうで
あれば、その坂上の人柄に掛けてみようと村上は考えたのです。

ここまで悪事がバレてしまえば、もう失うものは何もないと思う気持ちが村上の背中を押しました。
何事か決心を固めた様子で、口を開きました。

「坂上さん・・・、
嫌がる奥様を騙し、脅かし、一年間も旦那様を欺かせました。
男として申し開きが出来ないことをして参りました・・。
それでも、私は胸を張って、申し上げたいのです。
奥様を思う私の気持ちは旦那様にも負けないつもりです・・
とにかく、奥様が好きでたまらないのです。
奥様のためなら、死ねと言われれば、笑って死んで見せます」

ほとんど絶叫するように叫んでいます。50男が二十歳前の青年のように頬を紅潮させて、青っぽい
セリフを叫んでいるのです。その青っぽさが、今の村上に似合っているのです。

坂上が真剣に耳を傾けていますし、咲江に至っては大粒の涙を流しているのです。どうやら今の言葉
で、村上は坂上夫妻の心をつかんだ様子です。

「奥様を私の会社に預けていただく件・・・、
いかがでしょうか・・、
ぜひ・・、実現していただけないでしょうか‥」

「私の気持ちは何も変わっていません・・・。
むしろ、正直にすべてを告白いただいたことで、
村上さんの人柄がよく判り、もっと安心しました。
改めて、申し入れます。
村上さんの会社で妻を雇ってください・・」

「ああ・・・、本当ですか・・、
許可していただけるのですか…」

「よろしくお願い申します‥、
さあ・・、咲江からもお礼を申し上げなさい‥」

「ありがとうございます‥、
総一郎さん・・、いえ・・、社長…、
不束者ですが、一生懸命働きます…
よろしくお願い申します…」

咲江と坂上が立ち上がり、頭を下げています。村上もあわてて立ち上がり、頭を下げています。

「うれしいな・・・、
こんなことが起きるなんて…、
親切は人のためならずと・・、
昔の人が言っていますが、
私の場合はまさに、その通りですね……」

村上は喜びを爆破させているのです。チョッとした親切心から、咲江を助けた、そのことがきっかけ
になり、咲江と関係を持つことになり、今また、一緒に働けることが許されたのです。この先、孤独
な独り暮らしを覚悟していた村上にとっては、願ってもないことなのです。


[46] フォレストサイドハウスの住人達(その21)(718)  鶴岡次郎 :2018/08/06 (月) 14:29 ID:614XfVzg No.3153
「坂上さん・・、
私は散々に不摂生を重ねて来ましたので、
残された人生は、残り10年もないと思います‥。
その残り僅かな人生を、全て・・・、
咲江さんと坂上さんに捧げます…。
ありがとうございます。このとおりです…」

ソファーから滑り降り、床に正座して、村上は床に頭を付けています。

一度きりの浮気で、体の関係はなかったと咲江は嘘の告白をしたのです。その嘘を信じて、夫はすべ
てを許し、改めて村上の事務所に勤めることを認めてくれたのです。村上の告白で咲江の嘘がバレま
した。一年の浮気は長すぎます、離婚話も浮上するかもしれないと咲江は覚悟を決めていたのです。
それが、全てを許してくれたうえ、これからは夫公認で村上に抱かれることが出来るのです。村上同
様、咲江も感動の渦の中に居ました。

村上が夫に頭を下げているのを見て、咲江も夫にお礼を言うべきだと気がついたようです。急いで
立ち上がり、村上の傍に正座して、夫に向かって、心から感謝の気持ちを込めて首を垂れています。

村上と咲江の土下座を受け、坂上は嬉しそうな表情を浮かべています。顔を上げた村上が坂上を見
て、そして傍に居る咲江と視線が合いました。どちらからともなく顔が近づき、二人の唇が重なり合
いました。坂上の存在は気になりますが、興奮を抑えきれなくなったのです。

最初はおとなしく唇を合わせていたのですが、女の方が仕掛けて、互いに舌を絡め合う激しくキッス
になりました。

坂上はそんな二人から視線を外し、窓の外を見ています。二人はいつ果てるとも判らない状態です。
しっかり抱き合い、唸り声さえ発しているのです。坂上から公認された喜びが爆発しているのです。
このままの展開だと、二人は床に体を倒し、本格的に抱き合うかもしれません。坂上が振り向き、未
だ激しく抱き合っている二人に声を掛けました。優しい声です。

「咲江・・!
それくらいでいいだろう・・」

二人には坂上の声が届いていない様子です。二人に近づき、咲江の肩に手をかけ、少し大きな声で呼
びかけました。相変わらず優しいトーンです。

「咲江…!
もう・・・、いいだろう…」

肩を触られ、ようやく夫の存在に気がつき、慌てて、重なっている男の唇を離しています。男の舌を
深々と吸い込んでいて、音を立てて男の舌が抜き出されると、唾液が二人の唇の間に糸を張っていま
す。激しい吸引を受けたのでしょう、咲江の唇は少しはれぼったくなり、真っ赤に変色しています。
淫蕩に変形した妻の唇を眺めながら、苦笑の表情を浮かべています。坂上は少し妬ける気分になって
いるのです。

「ああ・・、あなた・・・・
スミマセン・・・、うれしくて…」

頬を染めて咲江が恥ずかしそうにしています。村上は坂上の顔を見ることが出来ない様子です。それ
でいて、二人は右手と左手を固く握りあっているのです。

「私は、これから研究所に寄って、
やり残した実験を片付けるつもりだ・・・、
咲江は先に・・、家へ帰ってほしい・・・」

ここで言葉を飲んで、からかいの笑みを二人に向けて、夏樹が言いました。

「それとも・・、
村上さんさえ、ご迷惑でなければ、
一晩お世話になり、明日の昼過ぎ帰って来てもいいよ・・・・
仕事を早めに終えて、おばあちゃんから子供たちを引き取り、
明日の朝、責任もって学校へ送り出すから…」

「エッ・・・、良いの…・?」

「これから先のことも含めて、二人にはつもり話もあるだろうから、
ゆっくりして来るといい・・。
子供たちには、お母さんは友達の家に泊まると伝えるから‥」

うれしそうな表情を浮かべる咲江に、優しい視線を送り、坂上夏樹は潔く背を見せて、玄関に向
かって歩き始めました。

村上が坂上夏樹を玄関まで見送りました。玄関で二人の男は固い握手を交わしました。これから先、
いつまで続くか判らないのですが、二人は咲江を共有することになるのです。ある意味で肉親以上に
近い関係になった二人なのです、万感を込めて二人は視線を絡めていました。

「では・・、お世話になりました…」

「こちらこそ・・、
明日の午後には奥さんを送り届けます・・」

互いに多くを語らなくても、心が通い合う気持ちになっているのです。


[47] フォレストサイドハウスの住人達(その21)(719)  鶴岡次郎 :2018/08/08 (水) 17:38 ID:xK9vDxcc No.3154

放心状態で咲江はソファーに腰を下ろしていました。先ほど起きた事態の展開が信じられない気持ち
なのです。昨夜、閨での嘘の告白を信じて夫は村上の事務所に勤務することを認めてくれたのです。
夫を裏切っている身としては村上と会うことに不安はあったのです、それでも、咲江の嘘を村上も守
り切ってくれると信じて、事務所を訪問したのです。

しかし、夫、坂上の対応に感動した村上は、咲江の嘘を守りとおすことを潔しとしないで、一年間の
不倫関係を告白してしまったのです。これで全て終わった、悪くても離婚は避けられないと覚悟を決
めたのです。親権を失うこともありうると思いました、せめて子供と面会できる道だけは残しておき
たいと咲江は思っていたのです。

夫はすべてを水に流してくれて、村上と関係を続けることさえ認めてくれたのです。咲江はこの瞬間
でも信じられない気持ちでいっぱいなのです。それでも、湧き上がる喜びを咲江は抑えることが出来
ませんでした。不倫の関係を続けることは精神へのダメージが大きいのです。これからは、こそこそ
隠れて会わなくてもいいし、会った後必ず襲ってくる、あの絶望的な自己嫌悪感、罪悪感にさいなま
れることがなくなるのです。

「ああ・・、私は解放された…て、感じね…
この事務所に村上さんと二人きりで居ても、誰も咎めないのね‥。
ああ・・、自由なんだ‥」

両手を天井に向けて突き上げ、咲江は興奮してしゃべっています。そんな咲江を、笑みを浮かべて村
上が見ています。村上にとって、こんなに明るい咲江を見るのは初めてのことなのです。

「それにしてもご主人は大物だね・・・、
彼の迫力に圧倒されたよ」

咲江の傍に座った村上が笑みを浮かべたまま、ゆっくりと語りかけました。

「私には・・、もったいない程の人なのよ…」

「奥さんを愛しているんだね…」

「愛されているのは確かだけれど…、
欲を言えば、もっと私に甘えてほしい…」

「贅沢な悩みだね・・・、
立派過ぎて、近寄りがたい気がするんだね…」

「そうかも・・・・・・・」

「まだ若いし・・、才能があり、すべてに恵まれている、
彼・・、挫折を知らずにここまで来たはずだから‥
何かに躓いた時・・、処理に困ることが起きるはず・・。
しかし、人に頼ることを知らない人だから・・
孤高の人になり易いかも・・・・」

「孤高の人・・、上手いことを言うわね・・・、
優しい人だけれど、気がつけば、遠くへ行っていることがある・・。
夫は・・、そうした一面は確かに持っている…
よく知っているはずの夫が・・、
まったく知らない人に思えることがある・・
私…、本当に夫を愛しているのかしら…・
そう思う瞬間があるの……」

村上の言葉に大きく頷きながら、咲江が静かに言葉を出しています。夫を愛することの意味を自分に
問いかけているのかもしれません。


[48] フォレストサイドハウスの住人達(その21)(720)  鶴岡次郎 :2018/08/09 (木) 11:06 ID:HDt5T5IU No.3155

「家庭を持たない俺が言うのは変だが…、
本音をぶつけ合って、いつも喧嘩をしている夫婦もいるし、
坂上さん夫婦のように、本音を吐き出すことは抑えて、
いつも相手の幸せを深く考えている夫婦もいるよ・・・、
いずれが正しいかなどは、判らない・・、
いろんな形の夫婦が居てもいいと思う…」

呟くように、言葉を拾いながら村上は語っています。

「そうね・・・・、
夫婦の形に一定の決まりはないのね…。
あまり考えこまないで、
夫を愛し、自分自身に誠実に生きることを心がけることにする・・・」

明るい表情で咲江が言っています。今回の経験で、咲江は何かを掴んだ様子です。夫を裏切ったこと
は紛れもない事実で、決して許されることではないのですが、一方では、彼女自身、自分の気持ちを
裏切らないで生きてきた自負があるのです。言い換えれば、浮気と言う大罪を夫から追及されれば、
弁解せず、夫が与える罰を受け入れる覚悟を決めていたのです。これから先も、彼女自身が信じる道
を歩いて行くと、心を決めた様子です。

「奥さんの助けが必要になる時が、いずれ来ると思う…、
俺をEDから立ち直らせたように、
彼が窮地に立った時、献身的に支えることだね…、
奥さんなら、出来るよ…・」

「うん・・、そうする‥
それまでは、総一郎さんが私に甘えてください…
う・・んと、可愛がってあげるから…」

「おい、おい・・、
あまり入れ込まないでほしいな‥、
以前とは状況が違うのだから‥」

「なあ・・に、その言い方・・、
俺にあまり惚れ込むな・・、
そう言いたいわけ…?」

「うん・・、そんな格好いい話ではないが・・・、
当たらずとも遠からずだ…」

「必要以上に惚れ込むなと言っているのね・・、
その入れ込み加減が判らないなら、
私とは別れる・・と、そう思っているの・・・?」

「そうではない・・、
奥さんと別れるなら、むしろ死を選ぶよ‥」

「大げさね・・、死なれたら困るから、
別れないことにするわ‥、ふふ…
でも・・、死ぬほど好いてくれているなんて・・、とっても嬉しい…」

「大好きな奥さんとこうして仲良くさせていただいているのは、
ご主人の大きな器量のおかげだと思っている。
奥さんと同じくらい、ご主人を大切な人だと思っている・・
その意味で、これまでとは違う心構えで奥さんと接するつもりだ、
俺はご主人を決して裏切らないと決めている・・、
そこのところを、奥さんもよく理解してほしい、
節度あるお付き合いをしてほしい・・」

「節度あるお付き合い…?
それって・・、
セックス抜きってことなの…?」

「いや・・、そう言うわけではない・・、
セックスは、今まで通り・・、
いや、多分・・・、
今まで以上に、励むつもりだ・・・」

「なら・・、私はいいわ‥
私は毎日でも良いのよ‥‥」

セックスが出来るのなら、あとは問題ないと割り切ったらしく、咲江はあっさり納得しています。

「毎日か…、
それは・・・、ちょっと難しいかな…、
俺にも仕事があるし…、
病から回復したばっかりだし…・」

「ふふ・・・、バカね・・・、
冗談よ、冗談…、
毎日するはずがないでしょう…」

「・・・・・・」

それ以上この種の会話を続けることは危険だと察した様子で村上が言葉を飲み、咲江の表情を横目で
盗み見しています。村上の困惑には気づかないようすで咲江はすました横顔を見せています。先ほど
のディープキッスで少し乱れたルージュ、張りのある頬、みずみずしい瞳、それと意識をしなくても
傍に居るすべてのオスを惹き付ける今盛りのメスのオーラを発散しています。村上でなくても、毎日
挑まれたら大変だと逃げ腰になるほどの魅力を発散しているのです。


[49] フォレストサイドハウスの住人達(その21)(721)  鶴岡次郎 :2018/08/22 (水) 16:02 ID:MWRtknGY No.3157
「何と言ったらいいか…、
身も、心も、全てを、互いに差し出す必要はないということだ・・、
俺も、奥さんも、その気配りが必要だということだ‥」

「うん・・、判った‥
総一郎さんのそういうところが好き・・、
義理人情に厚く、人の好意に感謝の気持ちを忘れないのよね・・
主人の気持ちを大切にしろということね…・」

「・・・・・・」

にっこり微笑んで答える咲江を見て、村上が黙って頷いています。

男の実力で咲江を引き付け、坂上に隠れて不倫の関係を続けてきて、一時は、本気で咲江を坂上から
奪い取る気になったことがある村上ですが、坂上夏樹の大きな器に取り込まれて、言わば咲江を貸し
てもらう関係になったのです。今までとは違うのだ、新たな関係がスタートしたと、村上は咲江に伝
えたのです。

咲江も村上の気持ちを理解した様子です。

「ご心配なく・・、
総一郎さんに惚れこんで、主人を忘れたりしないから、
主人も、総一郎さんも、私にとっては大切な人・・、
二人とも大好きだよ…・
私・・、今、とっても幸せな気分なの…・」

決して口には出しませんが、二人の全く違うタイプの男に抱かれることになった自身の境遇を咲江は
しっかりと胸に刻み込み、その喜びを密かに噛み締めているのです。その感情が彼女の中でさらに大
きくなりました。体をくねらせながら咲江は村上を見つめてささやきました。濃い女臭が村上の鼻腔
をくすぐり始めているのです。

「ネエ・・、抱いてほしい…」

「アパートへ行こうか‥」

「ううん・・、ここで、今すぐ・・」

欲情した咲江の表情を確認して、村上は少し慌てています。

「判った…、
とてもアパートまではもちそうもないね…
腰が完全にいかれているよ…・」

「あ・・・ん・・・、
意地悪…・、でも、本当なの…、
もう・・、一歩も歩けない…
ああ・・・、欲しい、欲しい…・・.」

体をくねらせ、着ていたワンピースを脱ぎ捨て、ブラを無造作に剥ぎ取り、一気にショーツを脱ぎ取
り、それをソファーに投げ捨てています。
全裸になった咲江を横目で見ながら、小走りで玄関へ行き、閉店の看板を出し、扉に施錠しました。
その場で衣服、下着をはぎ取り、村上も全裸になりました。

村上が両手を差し出しました。男に走り寄り、飛びつきました。支えきれなくて男が床に腰を下ろし
ています。男の上に乗りかかり、咲江は男の体に両手、両脚を絡めて、唇に吸い付きました。男の体
が女の体液で濡れ始めています。下から、男が攻撃を開始しました。指を入れ、乳房を吸い、背中を
さすり、女を責めています。

「ああ・・・、うれしい…
ここに戻って来れるなんて…、
夢みたい…・」

咲江の目から涙があふれ出ています。村上も泣いています。ソフトタイルの床の上で、二人は抱き合
い、呻きながら絡み始めました。

事務所で二時間ほど抱き合った後、近くのレストランで食事を済ませ、アパートへ戻った二人は、
白々と夜が明けるまで絡み合いました。


[50] 新しい章を立てます  鶴岡次郎 :2018/08/22 (水) 16:21 ID:MWRtknGY No.3158
新スレを立て、新しい章を起こします。ジロー


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フォレストサイドハウスの住人達(その20) - 現在のレスは50個、スゴイ人気のスレッドです! -

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2017/09/25 (月) 15:33 ID:/K5M318Y No.3050
フォレストサイドハウスの住人である坂上咲江は、結婚以来、いわゆる「女の喜び」知らずに過ごし
てきました。結婚後、十数年経った時、短大の同窓会に出席した帰り道、偶然が重なり、銀座で小規
模な備品販売・不動産会社を経営する50男の遊び人、村上総一郎と遭遇したのです。

元竿師である村上の手管に咲江が溺れるのは簡単でした。不倫、裏切り行為に悩みながら、それでも
肉の誘惑に堪えきれなくて、咲江は一年近く村上の下に通い詰めたのです。その頃には、咲江の心は
ズタズタになり、夫を捨て村上の下へ走るか、彼女自身をこの世から消すか、二つに一つの道しか考
えられないところまで追い詰められていたのです。

咲江の親友である浦上千春が立ち上がりました。経験豊富な鶴岡由美子、公園で売店を経営する美津
崎愛が千春のサポートに回ったのです。ソープに勤める千春は咲江の夫、坂上夏樹に接近し、女体の
扱いから、高度な性技まで教え込みました。この方面でも豊かな才能を持っていた夏樹は、短時間に
恐ろしいほどの性豪に成長したのです。

性豪の夫を持つことになった咲江は、夜の疲れで昼間、正気を失うことがしばしば起きるほど性生活
を満喫することになるのです。
これで、咲江は村上と切れるはずだ・・、そうなるはずだと・・・、千春も、そして由美子も愛も、
そう思ったのです。予想に反して、咲江は村上との仲を、なかなか清算しようとしないのです。男と
女、二人の間に新たな感情が芽生え、二人は、どうやら、「永遠の契り」さえ結びそうな状況に
なったのです。

千春はギブアップしました。強い絆を作り上げた咲江と村上の仲を裂くには、由美子の力を借りる以
外、他に手がないところまで追い込まれたのです。そして、由美子演出・主演の舞台が幕を開いたの
です。ここまでが、前章までのあらすじです。多少話が前後するのをお許しいただいて、この章で
は、幕開きまでの経緯に少し触れ、その後、幕が締まった後の経過を追うことにします。

相変わらず身近な市民の平凡なストリーです、ご支援ください。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。    

また、文中登場する人物、団体は全てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。
卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用することになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意
しますが、気を悪くされることもあると存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・〈(1)2014.5.8〉 文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示
します。
・〈記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8〉 文頭にこの記事があれば、記事番号1779
 に二回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直し
ていただければ幸いです。


[41] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(665)  鶴岡次郎 :2018/02/24 (土) 13:56 ID:OH602l3M No.3093
「私の体、本当にいやらしいの・・、
自分の体が、本当に怖い・・・
見て・・、このもの欲しそうな乳房…、
ブラウスを持ち上げているこの乳房、ぷりぷりでしょう・・、
こうして、男の指が触れるのをじっと待っているのよ…・
アソコだって、いつも濡れている…・・」

「・・・・・・」

汚らわしいものを見るような視線を自身の胸のあたりに当てて、咲江が吐き捨てるように言っていま
す。笑みを浮かべて千春は咲江を見ています。

「お風呂でぷりぷりの白い肌を見ると・・、
特に、太ももからアソコの周りを見ると・・・、
自分の体なのに、何だか・・・
いやらしく・・、物欲しそうに見えて・・・、
急いで目をそらし、石鹸をまぶして、お湯をぶっかけることが多い…。
このままだと・・、私はただの色狂いになるかも…」

「ハハ・・・・、
色狂い・・だなんて…、
そんな古臭い言葉、良く知っているのね…、
相変わらずだね…、咲江は…・・」

本気で咲江は心配しているのです。一方千春は、吹き出しそうになるのを必死で抑えて、咲江に優し
い視線を送っているのです。本気で色狂いになるのを案じている咲江が千春にはとっても可愛いいと
思えるのです。

「なんでも心配になるのね・・・、
咲江は小さい時から、ずっと優等生だったからね・・、
この数ケ月の間に、禁断の男の味を知ってしまって・・、
体も、心も、驚き、慌てているのよ…・、
咲江は本当に箱入り奥様だからね・・・・」

「・・・・・・・・」

千春の言葉を聞いて、からかわれていると思ったのでしょう、咲江は不満そうな表情を浮かべていま
す。

「うん・・、バカにして・・・、
だったら千春の場合はどうなの…、
千春にだって、何も知らない処女時代はあったのでしょ‥
最初から、ソープ嬢だったわけではないでしょう…」

「あら・・、いけないんだ・・、
今の言葉は差別用語だよ・・・」

「ゴメン、ゴメン・・、
他に言葉を知らないから、つい言ってしまった。
ゴメンナサイ…」

「私の場合はね・・・、
いろいろあって・・・、
娘時代、20歳そこそこまでに、十分に経験を積んでいて、
その頃、既に、今の咲江のように、男狂いの禁断症状が出ていた。
独身で、その上、周りには男が多い職場だったから、
欲望に任せて、日に数人の男に抱かれることも珍しいことではなかった・・」

「・・・・・」

遠くを見る目で、ぽつりぽつりと語る千春の話に、咲江は言葉が出ない様子です。


[42] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(666)  鶴岡次郎 :2018/02/28 (水) 10:58 ID:cnGdQDv2 No.3094
「もし、あの人に会っていなかったら・・・、
間違いなく、今頃、私は・・、
社会の底辺を這いずり回っていると思う・・・
男狂いで危ないところまで来ていたところを救ってくれた・・」

「あの人って…、
ああ・・・、ご主人のことね…」

「・・・・・」

咲江の質問に、千春は黙って首を振っています。

「その人に勧められて、今の仕事に就いた・・・」

「ああ・・、佐王子さんのことか・・・・・」

そうだったのかという表情で、咲江が頷いています。ことあるごとに千春から聞かされていて、咲江
はソープの店主である佐王子のことはかなり良く知っているのです。しかし、千春が咲江に話したの
は最近のソープ勤めの話で、若い頃の千春の話を聞くのは咲江にとっても初めてのことなのです。

「銀座にある靴店に勤務していたことは話したことがあるよね・・・、
ある日、私のお店に偶然主人がやって来た・・。
勿論主人はお店に初めて来た人で、男狂いの対象ではなかった。
波長が合ったということかしら、一目で互いに好きになり、
普通の恋人同士の付き合いを経て、二ケ月後に、結婚を申し込まれた」

なつかしそうに、幸せな表情を浮かべ千春が話しています。

「うれしかった‥、でも・・、彼を欺くことは出来なかった・・。
私はすべてを告白した・・。
数えきれない男に抱かれている淫乱な女だと告げた。
50男の情人(いろ)が居ることも告げた・・・。
それでも・・・・、主人は私と結婚すると言ってくれた・・・」

「良く、それで、・・・・・・・」

「・・・ご主人は結婚を決意したわね・・」の言葉を飲み込んで、咲江は目を見張り、千春を見つめ
ています。

「うん・・、そのことでは主人に一生頭が上がらない。
今でも時々、そのことを話題にすることがあるけれど、
主人も首をひねっているのよ・・、
何故、結婚したのかな…、だって…・
後悔しているのかしら・・・、ふふ‥‥」

「千春のことが本当に好きなんだよ‥」

「そうはいっても・・、淫乱な私が家庭を持つなど、
無理があるのは自分でも、良く分かっていたから、
主人との結婚を本気で考えることが出来なかった・・・、
それで・・、あの人に主人と結婚すると報告した・・、
喜んでくれて、その世界から足を洗う方法や・・、
未来の夫を上手く騙す手練手管など・・
いろいろアドバイスをしてくれると思ったのに、
意外にも、強く反対された・・、
どうしても結婚をあきらめないのなら、
一度主人に会いたいと言いだした・・」

「あら、あら・・・
佐王子さん、きれいごとを言っても、本音が出てしまったのね‥‥、
千春に惚れ込んでいて、手放したくないと思ったのね・・・
一匹狼のような人と思っていたけれど、案外いいところあるわよ・・・・」

過去話で、結果が判っているだけに、興味半分で、笑いながら咲江がコメントしています。


[43] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(667)  鶴岡次郎 :2018/03/01 (木) 15:08 ID:33jm8UW2 No.3095

「三人で会うことを決めた。
この時点で、私は主人との結婚を完全にあきらめていた。
短い間だったけれど、いい夢を見たとあきらめることにした。
あの人が主人に、何もかも話すのは判っていた。
ある程度まで私は告白しているけれど、
あの人の口から全てを聞けば、今度こそ主人もあきれ果て、
結婚話は跡形もなく消えると思った・・・
私の行状は・・、本当に・・・、凄いものだったから…・」

当時の乱行を少し悔いている様子を見せ、その時の苦しい心境を思い出したのでしょう、千春の瞳に
涙があふれ出ています。

「当日あの人は、普段とは違って、
アウトローになり切った服装で現れた‥。
そして・・、開口一番・・・、
あの人が主人に告げた…
凄い乱暴な言葉使いだった…」

「怖いね‥‥」

「この女は天性の淫乱で、男好きで、
これまで数えきれない男と関係を持っている。
その上、自分がスケベー女になるすべてのことを教えた、
千春は当代一の淫乱女になった、
とても、素人である主人の手に負える女でない、
普通の家庭を築ける女でないと・・・、
あの人が主人に教えた・・・」

「すごい・・・、本当の修羅場ね…
・・・で、ご主人はどんな様子だったの…・」

「もちろん、緊張していた…、
でも、私以上に冷静だった…、
あの人から聞かされた私の淫乱話はすでに知っていることだから、
そのことで、慌てる様子を見せていなかった…。
黙って、ことさら気負った様子を見せないで、あの人に対面していた」

「すごいね・・、
佐王子さんって・・、ヤクザでしょう…、
普通のサラリーマンならビビッて、おしっこを洩らすよ‥‥
その意味でも、ご主人は立派ね…・」

「ふふ・・・、ヤクザではないけれど、似たような者ね・・
特にその日は、ヤクザでも顔負けのやばい服装だった…」

「・・・で、殴り合いになったの…
そうなれば、ご主人は敵わないよね…」

「主人は冷静に対応していた・・、
主人の対応を見て、あの人の様子が変わった…、
口調も丁寧な、いつもの彼に戻った…、
それまでは、それこそヤクザの真似をして、
それらしく、汚い言葉を吐いていたのよ・・・、
やくざ映画の主人公のように迫力があったわ‥、ふふ・・・」

「ご主人を脅かして、結婚をあきらめさせようと思ったのね・・、
それが失敗したから、作戦を変えたのかしら…」

「主人は判っていたようなの・・、
あの人は悪い人でないと、第一印象で判断したと言っていた。
それで、落ち着いてあの人の出方を探る気になったらしいの・・」

「最初の出会いで勝負はついていたのね・・、
佐王子さんがいくら、凄んでも、ご主人は怖くなかったんだ‥」

咲江が笑いながらコメントして、千春がにっこり微笑んで頷いています。


[44] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(668)  鶴岡次郎 :2018/03/07 (水) 14:57 ID:up6PpwnE No.3096

「服装から判断すると、見るからに悪そうなヤクザだけれど・・・、
隠しても隠し切れない、あの人の人柄を主人が一発で見抜いたのだと思う・・、
主人、優秀なセールスマンだから・・・、
そして、故意に凄んで見せているあの人の真の狙いを察知したのよ・・」

「出来る男同士だと、初対面でも、
互いの力量を瞬時に読み取ると言われているとおりの展開だね……
ご主人は、佐王子さんの力量をわずかの間に読み取ったのね…
そして、佐王子さんもご主人の力量をすぐに読み取って、作戦変更した」

「私抜きで少し話し合いたいとあの人が提案し、
喫茶店内の少し離れて席に、二人は移った…。
遠くから見る限り、二人は商談でもしているような様子で、
熱心に話し合っていた・・・。
結論が出たらしく、二人の前に呼ばれた・・」

ここで千春は言葉を切り、じっと咲江を見つめていました。

「『千春・・、
良い人に出会えたな…
幸せになれよ…』
私の顔を見つめ、あの人がそう言ってくれた。
私は泣きだしていた・・・」

「・・・・・・・」

その時を思い出したのでしょう、千春の瞳に涙があふれ出ていました。咲江も涙を見せています。

「下の子が幼稚園に入り、子育てを卒業した頃…、
私に、例の症状、男狂いの禁断症状が出た・・・。
私自身が絶望するほど、強い症状だった。
やたらに男を欲しがる私を見て、主人があの人に連絡を入れた。
主人とあの人は、その後も連絡を絶やしていなかったのだと思う。
直ぐに、あの人がやってきて、その夜は主人の前であの人に抱かれた」

「・・・・・・・」

凄い展開に、咲江は言葉を挟むことが出来ません。

「しばらくあの人が家に通ってくれて、
主人と、あの人が力を合わせ、必死で私を抱いてくれた。
私にとっては、二人の夫が出来たと同じ状態だった。
おかげで、私の症状は小康状態を保った」

「・・・・・・」

「あの人と、主人が相談して、
ソープ勤めをすることになった・・・。
そして、現在に至っている…。
これが、他人には話したことがない、私の物語よ・・・」

「千春にはすごい歴史があるんだね・・・、
それに比べれば、私など、歩き始めた赤子と同じね‥
千春、ご主人、そして佐王子さん・・、全部すごい人だね…」

咲江が本音で感心しています。


[45] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(669)  鶴岡次郎 :2018/03/08 (木) 15:02 ID:0F98oVNc No.3097

「そうだね・・、
主人とあの人のおかげだね・・
何とか、私が暮らしていけるのは‥‥」

しんみりした調子で千春が答えています。

「さあ…、私の物語はこれくらいにして・・、
咲江の話に戻るよ、
私のスケベーな話を聞いて、
咲江はどう思ったの…、少しは考えが変わったの…、
私の話を聞いても、まだ・・、咲江は自分のことを・・、
異常に欲望の強い、例外的に淫乱な女だと、自分を責めるの…・?」

「う・・・・ン・・・」

千春の物語を聞かされ、女の業の深さは理解した様子ですが、いざ、自分のこととなると、釈然とし
ないところがある様子です。やはり、自分は異常な女だと思う気持ちが咲江から消えない様子です。

「欲望の赴くままに、動いてはいけない・・、
何事も・・、ほどほどが良いと、しつけられてきたのね‥
そこが、咲江の良いところだけれど…、
度を越して心配すると、体を壊すよ・・・、
時には、私を見習って、羽目を外すことも覚えなくては‥」

「うん・・、そのことは頭では判っているんだけれど…」

「私たちより若い年代の女性でも・・、
結婚後、数年経ち、ほどほどに体が熟れてくると・・、
信じられないほど、スケベー女に変身するものだよ……」

「・・・・」

「私たちのマンション内でも、私と同じように、
風俗街で働いている人妻のうわさ話を時々聞くでしょう…、
彼女たち・・、経済的な理由は勿論考えられるけれど、
本音を言えば、私と同じで・・・・、
その仕事内容がそんなに嫌いでないのだと思う‥‥」

「確かに・・、そう言えるね…
他の男に抱かれるのが死ぬほど嫌な女が・・、
ソープに勤めたりしないよね・・・」

「生理的、道徳的に、その仕事に馴染めない女は、確かに居るよ、
そんな女は、長続きしないのよ・・・・。
二、三日どころか、初日で逃げ出している…」

「そうだろうね…」

咲江が頷いています。

「二、三ケ月その仕事を続けられる女は、
例外なく、その気があるのよ・・、
スケベーな本質は、大部分の女性共有のものだと思う…」

「確かに…、
以前、千春の仕事を聞かされた時は、正直引いたけれど、
今は・・、チャンスがあれば、私もその仕事をやりたいと・・、
思い始めている。そこまで私も成長したのだね・・・・」

「そうだよ・・、
咲江もいろいろ修行を積んで、
ようやく、一人前の女になったのだと思う…、
私たち女性は、生涯、メスの本性に逆らえないのだよ・・・、
神様から与えられた天性のお恵みを、幸せなことだと思い・・、
許される範囲内で、本性に忠実に生きるべきだよ…」

「うん・・、努力してみる…、
今日・・、千春に話して良かった・・・」

千春の説明に咲江が笑みで答えています。どうやら


[46] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(670)  鶴岡次郎 :2018/03/09 (金) 14:51 ID:5WGUdOGs No.3098
どうやら・・・、今を盛りに燃え盛る情欲と、なんとか付き合っていこうと咲江は決心した様子で
す。あまりに強い情欲に圧倒されて、自分は異常だと・・、救いようがないと・・、自己放棄さえし
かねない状態だったのです。それが、千春の行状を聞き、千春と比較すれば、自分はまだましだと思
い始めているのです。

「ところで・・・、もう一つの問題…、
村上さんのことだよ・・・、
このことに触れると、咲江は、いつも不機嫌になるけれど…
今日は・・、しっかり聞いてもらうよ…」

「うん・・・」

強い表情を浮かべた千春が語りかけています。神妙な表情を浮かべ咲江が頷いています。

咲江の夫、坂上夏樹がセックスに目覚める前までは、咲江は欲求不満で悩み、罪悪感にさいなまれな
がらも、粋で、遊び人である50男の村上との情事に溺れ、ずるずると一年関係を続けてきたので
す。

ところが・・、坂上夏樹が千春の手でセックスに開眼してからは、ことセックスに関して、咲江は
ゲップが出るほど満足出来るようになったのです。村上との情事に頼る必要がなくなったのです。そ
れなら、危険を冒して村上との関係を継続する意味も、言い訳もないのです。それでも、咲江はなか
なか別れを言い出さないのです。何度か忠告しても、その都度うまく逃げられたのです。由美子たち
と交わした約束もあり、ここらで咲江を話し合いのテーブルに引きずり出す必要があるのです。今日
の千春は真剣です。最後通告をするつもりなのです。千春の様子を見て、咲江の表情から笑みが消え
ています。

「同じ女だから・・、咲江の悩みが判るから・・、
セックスに満足できていない咲江に同情して‥
村上さんとの関係を、黙認してきたけれど・・・、
もう・・、潮時だよ‥。
今日は遠慮しないで、はっきり言うよ・・・」

「・・・・・・」

「以前から言っていることだけれど…、
浮気相手として、村上さんは危険だよ…。
村上さんは・・、普通の人ではないよ…、
はっきり言ってヤクザに近い人だと思う・・・・」

「・・・・・・・」

否定をも肯定もしないあいまいな表情で、それでも真剣な表情で千春の話を聞いています。村上がそ
の筋に近い男であることは、咲江はとっくに気がついていると思います。多分、一年前、最初の出会
いから村上が普通の人でないことには気がついていると思います。普通の主婦にとって、危険な香り
がする男は魅力的に見えます、それだからこそ、強く惹かれたのだと思います。

仲のいい二人ですが、ここしばらくは、村上の話題はタブーになっていて、その話題に触れそうにな
ると、咲江の機嫌が極端に悪くなっていたのです。それで千春が話題を引っ込めてきたのです。しか
し、今日は違うようです、千春の気迫が咲江を圧倒しているのです。千春の強い入れ込みようを見
て、逃げられないと腹を固めたのでしょうか、咲江は神妙な表情で、千春の話を聞いています。

「やくざが素人の咲江に夢中になるはずがない・・・、
何か目的があるはず…、
きっと、思いもよらない災難が襲ってくるはず・・、
別れるなら今だよ、今でも、相当深みに嵌っているけれどね・・・、
今なら・・・、何とか抜けられると思う、私も力を貸すから・・・・」

「判っている‥、
今が潮時だというのも分かっている・・・」

「・・・・・・・・」

咲江は黙ってうなだれています。ここまで追い込まれると、いつもなら、千春を睨みつけて、その場
から立ち去るのがいつもの咲江です。ところが、今日はおとなしく、最後まで千春の言葉を聞くつも
りの様子です。意外に殊勝な咲江の態度に千春がすこし驚き、黙って咲江の表情を探っています。咲
江の本音がどこにあるのか、千春には読み切れないです。

ここで村上の批判を止めておけばよかったのですが、ここに来るまで、うっぷんが溜まっていたので
しょう・・、千春は言葉を滑らしてしまったのです。

「はっきり言うよ…」


[47] フォレストサイドハウスの住人達(その20)  鶴岡次郎 :2018/03/13 (火) 13:28 ID:XqXe3w4c No.3099
千春が咲江の顔をまっすぐに見ています。そして、咲江も千春を睨みつけています。二人がこんなに
真剣ににらみ合うのは初めてのことです。

「その道のプロに近い村上さんが、
素人女である咲江とのセックスに満足しているはずがない・・・。
私も曲りなりにその道のプロだから、良く判るの、
咲江や、もちろん私でも・・、
その足元にも及ばない、凄い女が彼の傍に居るはずだよ・・・」

「別の女が居るなんて…・、
そんなはずがない!・・・」

「・・・・・・・」

別の女が村上の傍に侍っていると・・、千春が言葉を滑らし瞬間、咲江の形相が変わりました。強い
意志を込めて、千春をにらみつけているのです。あまりの強い語調に千春がびっくりして咲江の顔を
見ています。

「彼の傍に・・・、
私以外の女が居るはずがない・・・、
彼にとって・・、
私は・・、ただ一人の女だよ…」

一言、一言かみしめるように、咲江が千春の言葉に反論しています。驚きの表情を隠しきれない千春
が、それでも必死で、咲江の表情から、彼女の意志を読み取ろうとしています。

これまでは、村上のことに触れると、感情的になって、その場を立つか、耳を塞いで、千春のアドバ
イスを聞こうとしなかったのです。明らかに咲江自身でもそうだと判っている村上の素顔を、千春か
ら改めて追及されると、逃げ場がないだけに感情的に反抗せざるを得なかったのです。

でも、今日は違うのです。自信をみせて千春の言葉に反論しているのです。この変化が進歩なのか、
それとも後退なのか千春は判断に迷っていました。

「ああ・・、私ったら…、
つい・・、感情的になってゴメンナサイ…、
他に女が居ると千春が言うから・・、
つい・・、カーっとなってしまった・・。
正確に言うとね・・・、
以前は千春の言う通りだったかもしれない・・、
彼の傍にはたくさんの女が居たと思う…
そのことは・・、悔しいけれど・・、認めざるを得ない…・」

「・・・・・・・」

咲江は冷静です、話の筋を通して、千春に説明しようとしているのです。一方の千春は彼女が、この
先、何を主張しようとしているのか、まだ完全につかみ切れていない様子で、当惑の中にいるので
す。

「でも・・、今は違うの…、
ある事情があって・・、
彼の周りから女たちが姿を消して・・・、
彼は私一人の者になったの・・、
私なしでは生きてゆけないと・・、
そう・・、彼が・・、言ってくれるの…・」

「エッ…、
そんなことて・・、
本当に、彼がそう言うの…・?
騙されているんじゃないの…・」

千春の反論の言葉に力がありません。あまりに自信たっぷりに自身の立場を説明する咲江を見てい
て、千春の中に不安が広がっているのです。何かが起こり、その事実が咲江を大きく変えたのだと、
千春は漸く気が付いています。

「男と女の仲は、当事者しか判らない事情があるのよ・・、
私のことを心配しくれる千春の気持ちには、いつも感謝している・・、
でも・・、
村上さんと、私との仲には誰も口を挟ませない!
それが、千春であっても、許さない…」

「・・・・・・・・」

「私以外の女が彼の傍に居るなんて…、
とんでもない話よ!・・・」

最後の言葉を吐き捨てるように言って、千春の顔を、また、にらみつけているのです。


[48] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(672)  鶴岡次郎 :2018/03/14 (水) 11:05 ID:H5xkLHic No.3100
千春は当惑していました。こんなはずではなかったのです。以前の咲江はどこか頼りないところが
あって、村上との仲も、体の疼きに堪えかねて、心ならずも村上のところへ出向く様子だったので
す。そして、何よりも、村上との関係を恥じ、早く別れるべきだと咲江は悩み続け、千春にも何度も
相談していたのです。それが、今日は村上との関係を、むしろ誇らしげに咲江は語っているのです。

「どうしたの咲江…、
村上さんとは別れるべきだと・・.、
優しい旦那様を裏切っているのがつらい・・・と、
悩み・・、悲しんでいたのは・・、咲江だよ…」

「そうだよ・・」

「なら…、
旦那様が素晴らしい変身を遂げたのだから・・・、
もう・・、村上さんに頼る必要はないでしょう…
村上さんだって・・、
あなたが居なくなっても、それほど不自由しないと思う…」

「確かに・・・、そうだった・・、
一ケ月前までは・・、千春の言う通りだった…
でも・・、事情が変わったのよ…」

「どんな事情なの…」

「ゴメンナサイ…、
千春にさえ・・、
まだ・・、その事情を言えない・・
いずれ、その時が来たら、
私の中で、気持ちが固まったら…・
千春には、真っ先に伝える・・、
それまで・・、待ってほしい…・・」

「・・・・・・・」

「ただ・・、これだけは言える…、
私と、彼の仲は・・・、
以前とは比べ物にならないほど、
深く、強くなったのよ・・」

「・・・・・・・・」

千春の説得で咲江が村上と別れると決断するならそれが一番で、その可能性も十分高いと千春は由美
子たちと話し合っていたのです。そして、千春は咲江を説得できると、密かに自信を持っていたので
す。ところが、いざ話し合ってみると、以前より咲江の気持ちは強固になり、村上への思いがより深
く、強くなっているのです。

千春は知りませんが、経営している会社の倒産騒動で、一時的性不能に陥った村上を助け出した実績
が咲江を変えたのです。咲江なしでは村上は生きていけないとまで思いこんでいるのです。これで完
全に、村上の愛を勝ち取ったと自信を持っているのです。その強気な姿勢に、事情が判らない千春は
驚いているのです。それでも千春は、この場でその事情を・・、咲江と村上の仲が深く、強くなった
事情を・・、無理には聴きだそうとはしませんでした。咲江が千春の説得を受け入れないことは計画
に織り込み済みだったのです。

千春は決断を下しました。この場でこれ以上、咲江と言い争っても、千春の力では咲江を説得して、
村上と別れさせることは不可能で、これ以上の深追いは止めて、次の作戦を始動することにしたので
す。


[49] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(673)  鶴岡次郎 :2018/03/15 (木) 14:49 ID:t5eylsH2 No.3101
人が生きていく中で、「あの時・・、ちゃんと話しておけば…、
私の人生も変わっていたかもしれない…」と、思うことが、一つや、二つあるものですが・・、
この時の咲江にも、そのことが当てはまります。

経営する会社の倒産のショックで、一時的性的不能に陥った村上を、献身的に支え、見事復帰させた
咲江の愛情物語を千春に話せば、感動した千春は、咲江と村上の仲を裂く計画を放棄して、二人の仲
を支援する側に立ったと思えるのです。そうなれば、由美子演出・主演のドラマの幕が開くことがな
かったと思います。
しかし、現実には、咲江はかたくなに何も話さず、千春もそのことを聞こうとせず、計画通り、村上
と咲江の仲を分断する作戦、由美子演出・主演のドラマが開幕することになるのです。

由美子が書いた台本に従って、千春は咲江の挑発にかかりました。

「私は・・、村上さんには本命の女が居ると思う…、
可愛そうだけれど・・、
村上さんにとって、咲江は遊びの対象でしかないと思う…」

「・・・・・・・」

もう・・、咲江は反論しません、この話題で千春と口論するつもりがないのです。それほど咲江は村
上との関係に自信を持っているのです。咲江の態度には余裕があります。千晴も引き下がるわけには
行かない訳があるのです。女の誇りと意地を掛けたぶつかり合いが始まったのです。

「これほど言っても…、
村上さんの唯一の女だと・・、
咲江は言い張るのね…」

「うん・・・」、

「私もプロの女だから・・・、
その誇りと意地にかけて、はっきり言わせていただくわ‥、
村上さんのナンバー・ワンの女は別に居る・・
咲江はただもてあそばれている便利な女だと思う・・・」

「千春がその道に精通していることは認めるけれど・・・、
私は当事者だよ・・・、
村上さんと私の関係は永遠だと・・、
当事者の私がそう思っているのだよ・・・、
千春が何と言おうと・・・、
この一点だけは譲れない・・・」

「判った…、
どちらが正しいか…、
村上さんの身辺調査をして確かめない・・?
幸い私の事務所にはいろいろな調査をする専門スタッフが居るから、
その人に頼めば簡単に村上さんの相手が見つかると思う・・、
どう・・、やって見る…」

「うん・・・・・・」

由美子が千春に伝授した揺動作戦成功です。千春の挑発に咲江が見事引っかかりました。

「多分、数日で彼の浮気の尻尾を掴んで、連絡をしてくれるはず・・、
その時は、男女の現場に咲江に乗り込んでもらうことになるけれど・・、
構わないかしら…?」

「うん・・、いいよ・・・
でも・・・、この先、一ケ月の間・・・・、
何も起こらなかったら・・、
今度こそ、私たちの関係に口を挟まないと約束してね‥」

「判った…」

咲江も、千春も自信満々です。こうして、由美子演出・主演のドラマが幕を開くことになったのです。


[50] 新しい章へ移ります  鶴岡次郎 :2018/03/15 (木) 15:30 ID:t5eylsH2 No.3102
新スレを立て、新しい章へ移ります。じろー


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フォレストサイドハウスの住人達(その19)  - 現在のレスは22個、人気のスレッドです! -

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2017/07/20 (木) 15:34 ID:3qqEWlwU No.3027
人妻、坂上咲江と、飲み屋街の不動産業者、50男、村上総一郎の不倫の仲はここ一年以上続いてい
ます。千春の努力で咲江の夫、坂上夏樹の男性力は驚異的に成長しました。これで咲江の浮気は自然
消滅すると・・・、千春も彼女を支えてきた由美子も、愛も、確信したのです。しかし、ことは
そう・・、簡単には行きませんでした。「ここで・・・、村上を捨てることは出来ない‥」と咲江が
言い出したのです。舞台は最終幕に入ります。相変わらずこれと言って特徴のない市民たちが織り成
す風景を描きます。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。    

また、文中登場する人物、団体は全てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。
卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用することになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意
しますが、気を悪くされることもあると存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・〈(1)2014.5.8〉 文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示
します。
・〈記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8〉 文頭にこの記事があれば、記事番号1779
 に二回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直し
ていただければ幸いです。


[13] フォレストサイドハウスの住人達(その19)(618)   鶴岡次郎 :2017/08/29 (火) 14:29 ID:PDD3cNAg No.3039

「村上総一郎さんと言ったわね・・・、
あなたからの誘いであれば…、
喜んで、どこへでも飛んでいきますから…・
いつでもいいわよ・・・、
組に連絡していただければ・・
直ぐに、私につながるから…・」

「ありがとうございます…、
その日を楽しみにしております…・」

また、男がゆっくりと頭を下げています。

「ネエ・・、ところで・・・、
あなた・・、時間はあるのでしょう…?
少し・・・、
ここで、リハーサルしていかない…?」

「・・・・・・」

「私は…、先ほどから・・、
もやもやしているのよ・・、
ほら・・、見て・・・・・」

「・・・・・・・・」

普段は自分から仕掛けることは少ないのですが、ショーの興奮が収まらないのでしょう、男の強い精
気を浴びて、火に油をかけられた状態になっている由美子です。歯止めが完全に外れています。滴る
ような笑みを浮かべて、ガウンの前を開き、両脚を開き、陰唇を指で開いています。吐き出された愛
液で大腿部がべっとりと濡れているのを・・、サーモンピンクの輝きさえ、男の視線は捕らえていま
す。男は困惑の表情を浮かべ、それでも、じっと、女の体を見ています。

・・と、女が動きました。そっと体を寄せ、両手を男の首にかけ、唇を突き出しています。甘い香り
が男の鼻腔を刺激しています。キッスを求めているのです。男は直立不動の姿勢を崩しません。それ
でも、男の股間が限界まで膨張しているのを、女の肌は感じ取っていました。男は動こうとしませ
ん。女は男の頬にキッスを残して男から離れました。

「今の私では・・、
とても姐さんのお相手は出来ません…、
ご厚意はありがたいのですが・・・、
今回は・・、平に、おゆるしください・・・」

「・・・・・・・」

硬い表情を浮かべ男がゆっくりと頭を下げています。黙って、由美子が頷いています。男は、もう一
度、深々と頭を下げて、そして、潔く背を向けて、ゆったりとした歩調でその場を去りました。後に
は強い男の精気がいつまでも残っていました。由美子は大きく深呼吸して、男の精気を胸一杯に収
め、不可解な、笑みを浮かべて、ゆっくりとドアーを閉めました。


それっきりの縁ですが、村上のすさまじい精気を由美子はしっかり覚えていたのです。そして、村上
も今はっきりと彼女を思い出している様子なのです。もちろん、男も女もそんなことは口にしません。


[14] フォレストサイドハウスの住人達(その19)(619)   鶴岡次郎 :2017/09/01 (金) 15:32 ID:/4JzoNQw No.3040

さて・・、村上と由美子の過去の経緯を少し長く語りすぎました。話を本筋に戻します。スタンド
バーの出物を探しているとの触れ込みで、由美子が村上の経営する店を訪ね、出物の物件を三件ほど
実地に見学したのです。今日見学した物件にさほど惹かれていない由美子を見て、村上は少し焦りま
した。

前の店が倒産して、新規巻き返しで売り店舗の斡旋に絞って、新たに商売を始めた最初のお客が由美
子で、彼女を逃がすわけにはいかないと、村上は奥の手を使う腹を固めました。前の店では、店舗の
改装、備品の販売など、飲み屋のマダムを相手にすることが多く、店では数人のイケメンを従業員に
雇い入れ、彼らの色気を活用して、いい商売をやって来たのです。もちろん、社長である村上自身も
率先して、色気作戦で商売を展開して来たのです。

由美子を食事に誘うと、意外に簡単に受け入れたのです。村上は腹の内で、商談成立の勝利宣言をし
ていました。今まで酒場のマダムを食事に誘い、商談で失敗したことは一度もないのです。食事の
間、甘い言葉で女を操り、ホテルに連れ込めば、村上の勝ちパターンなのです。後は、長年磨いてき
た竿氏の技が女を狂わせるのです。こうして、まんまと、由美子は村上の罠に堕ちたように見えます…。


「今日見せていただいた店のお客は、やはり通勤客が多いのですか・・」

サラリーマンを相手にする店が多いと踏んだ由美子が質問しています。

「はい・・、お客様のおっしょる通りです…、
このあたりは、住人が少ないのです・・、
それでいて、有名デパート、有名老舗店舗や、観光名所も少ないですから、
観光客は期待できません・・・、
自然と通勤客相手の経営が主体になります…」

「そうですか、地域の住人が少ないのですか・・、
そうすると・・、村上さんも離れた所にお住まいですか…」

「いえ・・、私は近くのぼろアパートに住んでいます。
マンションや、アパートが他の地区に比べて少ない中での希少な物件です・・」

「事務所の近くに住んでいらっしゃるのですか・・、
それはいいですね…」

「そうでもありません・・、この周りには・・、
気の利いたスーパーはおろか、小売店も少ないので、
ここにいる住人は買い物難民ですよ・・・、ハハ・・・」

「じゃ・・奥様はお困りですね…」

「独り身ですから・・、その点気楽です…」

「それは・・、それは…」

近くに住んでいて、独身であることを問わず語りに明かしている村上の魂胆は見え見えです。独身で
あると聞かされて、由美子は驚きながらも、そんな時、女が見せる複雑な反応を意識的に見せていま
す。勿論、由美子は村上が独身でこの事務所の近くにある2DKのアパートの住人であることも千春
から聞いて良く知っています。まさに男と女の勝負が始まっているのです。

食後、ストレートに村上は自宅へ由美子を誘いました。咲江以外の女を自宅には招かない村上にして
は珍しく、由美子をアパートに誘ったのです。村上としても、由美子攻略に相当気を入れていて、あ
えて禁じ手の自宅への招待カードを切ったのだと思います。

ホテルへ誘うようなら軽く拒否して、自宅へ招くよう仕向けるつもりの由美子だったのですが、
あっさり自宅へ招待されることになり、あまりに好都合な展開に、由美子は内心で驚いていました。

「二時間ほどなら・・」

妖艶な笑みを浮かべている由美子です。

「失礼して・・、ちょっとあの人に連絡を入れます…、
若過ぎるイロを持っていると、何かと気を使うことが多いのよ…、フフ…」

若い愛人に遅くなる旨連絡を入れると言う、きわどい言い訳を言って、由美子はテーブルから立ち上
がり、トイレに向かいました。村上は勝利をこの時点で確信していました。


[15] フォレストサイドハウスの住人達(その19)(620)   鶴岡次郎 :2017/09/07 (木) 10:43 ID:NVaaPKh. No.3041
ゆったりと食事をとり二人はレストランを出ました。肩を並べて、手を組み、何事か楽しそうに会話
しながら歩いています。暗がりの角を曲がると、男がすかさず唇を吸いに来て、女がそれに積極的に
応えています。かなり長い間二人は舌を使いました。堪えかねて、腰が砕けて、由美子が体の力をぬ
き、男に支えられ、両腕をだらりと垂れています。演技でなく村上の技に由美子は軽くいってし
まったのです。

先ほどレストランを出てから、二人の後を密かに尾行する二つ影があるのですが、さすがの村上も気
が付いていない様子です。二つの影は、絡み合う由美子と村上の姿を暗がりの中からじっと見つめて
います。

自宅へ着くと村上は竿師の本領を発揮してきました。玄関で、由美子の衣服を丁寧に脱ぎ取り始めま
した。衣服から、下着まで、点々と廊下にばらまかれ、居間のソファーにたどり着くころには全裸に
剥かれていました。

居間の隣が寝室になっています。裸に剥いた女を抱き上げ、男は比較的大きなダブルベッドに女を優
しく横たえました。女を優しく見つめながら、男は衣服をはぎ取り全裸になりました。鍛え上げた肉
体は60歳近くになっているのを感じさせないほど見事さを保っています。普通サイズの男根はもう
臨戦態勢です。

女の傍にゆっくりと体を横たえ、何事か優しい声をかけながら、全身をくまなく嘗め回し始めまし
た。女は呻きながら、男に全身を預けています。

「きれいだ・・」「素晴らしい・・」と、うわ言を言うように女体を褒めるのです。指の動きも、舌
の動きも絶妙でした。数え切れないほどの女たち・・、酒場のマダムや、その道でその人ありと知ら
れた玄人女たちがあっさり落とされる村上の技です。並みの女であればここで簡単に落とされるで
しょう。

村上のやり方は、舌と指で女体を十分もてあそび、女が挿入を懇願するまで根気強くその攻撃を続け
るのです。そして、女が狂いだし、「欲しい・・、入れて・・」と叫ぶようになってもさらに焦らす
のです。女が数回行くのを見届けて、おもむろに男根を挿入してとどめを刺します。どんな粗チンで
も、ここまで高められると、女は一気に昇天するのです。これが村上流の攻撃パターンです。

一時間はおろか、二時間でも前儀を続けるのです。この攻撃方法をとると、並みの寸法である村上の
男根でも、巨根並みの、いや、巨根をはるかにしのぐ決定的な打撃を女に与えることができるので
す。

抱き合った瞬間から、由美子は村上の攻撃パターンを読み取っていました。彼の術中に嵌ればいかに
由美子でも、女の弱さをさらけ出すことになり、到底村上にはかないません。もろくも撃沈し、男の
体の下で気絶することになるのです。

由美子が反撃に出ました。村上と同じように指と舌で男の体を攻めるのです。相手から指と舌の攻撃
を受けながら、それに対抗してやはり舌と指で攻撃するのです。普通に考えれば性感の勝る女体の方
が男性より早く落ちるのが当然です。それを避けるため、アナルと男根への攻撃を由美子は優先させ
ました。

由美子の作戦は女体が攻略される前に、男根を膣に挿入させることです。膣に男根を咥え込めば、彼
女の思うままなのです。この方法で勝負の主導権を由美子は握ろうと考えているのです。過去に何度
もこの作戦で男を攻略してきたのです。

男と女、死力を尽くして相手の体をなぶりました。本番前の前儀で勝った方が勝利に一歩近づくので
す。そのことを女も男もよく知っていました。ただ、女は絶対勝たなくてはいけない背景があり、男
にはそれほど強い勝利への執着がないのです。この意識の差が結果に表れました。


[16] フォレストサイドハウスの住人達(その19)(621)   鶴岡次郎 :2017/09/08 (金) 15:24 ID:24GB8EsY No.3042
しばらく攻防が続いた後、男が我慢できなくなったのでしょう、唸り声をあげ、立ち上がり、両手で
女の足首を握り、両脚をいっぱいに開きました。女が悲鳴をあげています。多分、歓喜の声だと思い
ます。

股間から透明な液が吹き上がりベッドシーツを濡らしています。おもむろに男が体を寄せ、大きく開
かれた脚の間に腰を入れました。そして一気に男根を挿入したのです、かなり荒っぽい挿入です、受
け入れ態勢が出来上がっている女は難なく男根を飲み込んでいます。女が野獣のような悲鳴を上げ
て、首をそらせ、腰を突き上げ、ブリッジを作っています。この様子を見る限り、女が負けたと誰で
も思います。

膣に男根を迎え入れ、肉棒をしっかり内壁で捕まえた瞬間、由美子は勝利を確信しました。そして、
膣内の筋肉に総動員の指令を発したのです。その気になれば、完全勃起した男根をその強い締め付け
で固定して、腰をひねって男根をへし折ることが出来るほどの威力を持つ由美子の膣力です。これま
でも何度か説明してきましたので今更由美子の膣力を解説する必要はないと思いますが、話の流れで
すので、少し触れさせてください。

由美子の膣内筋肉は、彼女が自由にコントロールできる部分と、彼女の性感に直結した部分があり、
この部分は由美子自身も制御不能なのです。通常の性交では主として前者の筋肉を使い、後者の出番
を抑え込んでいます。すなわち、由美子は男性と接触する時、夢中になるのをできる限り避けるので
す。努めて、膣筋肉を彼女のコントロール下に置くよう気を配るのです。

由美子が彼女自身を完全に開放すると、強い締め付けによる酷い痛みと、その後にこの世のものと思
えない快感が男性を襲います。酷い痛みとこの世のものと思えない快感、これが交互に男性を襲うの
です。男は叫び声をあげ悶絶することになります。

もし、事前に村上を竿氏だと判っていなかったら、油断を突かれて、村上の術中に嵌り、由美子は
早々に失神していたでしょう。腕利きの竿氏と戦うと覚悟を固めて、警戒していたことで、多少の余
裕が持てたのです。それでも由美子は追い込まれていたのです。今にも落ちそうになる由美子を最後
に支えたのが、使命感でした。絶対村上を攻略せねばならないのです。由美子の力を村上に・・、
そして、どこかに潜んでいるに違いないもう一人にも…、見せつける必要があるのです。

由美子は完全に自分を解放しました。活動を抑えられていた膣内のすべての筋肉が活発にうごめき始
めました。村上は二分と耐え切れませんでした。由美子の上に体を投げ出し、四肢をけいれんさせな
がら、低いうなり声をあげて、体中の水分を全て吐き出すような勢いで精を由美子の中に放出したの
です。女も、失神寸前でかろうじて踏みとどまっている様子です。傍目には互角の勝負・・、少なく
ともそのように見えました。勝ち負けなし、そう見えるのです。

男の頭は完全に真っ白になっていました。全身から力が抜け、女体の上に投げ出した体から力が抜け
だし、全身がなえているのを心地よく感じ取っていました。女性と接して、こんなに我を忘れて昇天
した記憶は男にはありませんでした。

精を吐き出したイチモツを女は咥えて離さないのです。女の息遣いを・・、たぶん心拍に同期した膣
内の血流のうごめきとその息遣いは同期しているはずですが、その動きを男根で男ははっきりと感じ
取っていました。

「参った…、参りました・・・・」

男は晴れ晴れした気持ちでそう呟いていました。その声が暗闇に吸い込まれています。


[17] フォレストサイドハウスの住人達(その19)(622)   鶴岡次郎 :2017/09/11 (月) 12:31 ID:X/VMQ0Qg No.3043
以前にも紹介しましたので覚えている読者の方もいるかと思いますが、ここで村上のアパートの間取
りを説明しておきます。いわゆる二DKです。入り口の鉄扉を開けるとDKでその奥が10畳ほどの
洋間でソファーを置いて、居間として使用しています。居間の奥が8畳敷きの和室でしたが、絨毯を
敷き詰めてダブルベッドを置き寝室として使用しています。居間と寝室はがっちりした板戸で仕
切ってあり、板戸を一杯にあけると、居間から寝室は丸見えになります。村上は一人暮らしですの
で、いつも板戸を一杯に開けています。

照明は天井灯が完備されているのですが、あまり明るい部屋が好きでない村上は投光器型、手元用な
ど数種のスタンド式照明器を使用しています。寝室には投光器型フロアースタンドと寝室用スタンド
が置かれていて、投光器型にスイッチが入れられていて、比較的強い灯りが灯されています。これ
で、ベッド上で絡み合う男と女の姿を余すところなく照らし出しています。女の体を楽しみたい男が
明るい灯りを点けたのですが、女も嫌がっていない様子です。

居間には三基のフロアースタンドが置かれているのですが、点灯しているのは投光器スタイルの一基
だけで、寝室に近い居間の床に光の輪を暗闇に浮き上がらせています。このフロアースタンド以外の
照明はすべて消されていますから、居間のソファーに座って寝室方向を見ると、ベッドが劇場の舞台
になったように、その上で行われていることをすべて見ることが出来るのです。それでいて、ベッド
の上にいる演技者からは居間の中は真っ暗闇で何も見えないのです。

そう・・、ソファーに座って寝室を覗き見ると、ダブルベッド上で絡み合う二人は、まるでセックス
ショウの舞台にいるように見えるのです。勿論、ベッドの上に居る二人から見ると居間は真っ暗闇の
中です。


うめき声をあげ、全身をけいれんさせながら、村上が由美子の上で深く逝きました。悲鳴を上げ、体
液の噴出を膣で感じ取りながら、由美子もまた深々と逝きました。男は荒い呼吸をしながら、長々と
体を伸ばし、由美子の上で瞼を閉じています。

その時、突然・・・・、暗闇の中でぱちぱちと軽い拍手の音が響きました。


[18] フォレストサイドハウスの住人達(その19)(623)   鶴岡次郎 :2017/09/12 (火) 14:38 ID:BqbFNe1s No.3044
たくさんの修羅場を潜り抜けてきた男の行動はさすがに素早いものでした。誰かが暗闇に潜んでい
る‥と、察知したのでしょう、由美子の体から滑り降り、膝をつき、上体を起こし、隙のない、鋭い
表情を声が聞こえて来た方向に向けています。手を広げ、由美子をかばう姿勢さえ見せているので
す。それまでセックスに溺れていた男とはとても思えません。暗闇の中に少しでも異常を見つけれ
ば、ちゅうちょしないで裸のまま、とびかかっていく姿勢です。

しかし、村上には何も見えないのです。それでも誰かが潜んでいる気配は感じ取っている様子です。
一方・・由美子は‥、この異常事態を予想していたかのように、素早く起き上がり、タオルケットを
抱き寄せ、拍手の聞こえて来た方向に背を向けて座っています。

「お見事でした…、
お二人とも、さすがですね・・・」

女の声が暗闇から響きました。村上の表情が曇っています。その声の主に心当たりがあるのです。同
時に、それまで全身から発散されていた戦闘色が消えています。敵でないと察知したのでしょう。

「いずれのお姐さんか存じ上げませんが・・・、
さどや・・、その道では名のある方だと思います…。
総一郎さんを相手に・・、ここまで戦えるとは…、
立派でした…、驚きです…・・」

軽く拍手をしながら女が一人、居間から寝室方向へゆっくり歩いてきました。投光器の作り出すもう
一つの光の輪の中に女が入ってきました。

「奥さん…」

村上が呻き声をあげています。

ワンピース姿の咲江が手をたたきながら、光の輪の中に立ち止まりました。もちろん笑みはありませ
ん、緊張した面持ちで二人を見つめているのです。

「女は・・、お前一人だけだと・・、
あなたはいつも言ってくれた・・
でも・・・、そんな甘い言葉なんか信用していませんでした…、
あなたには何人も・・、
他に女が居るはずと覚悟していました・・・」

ベッドに座っている村上を見ながら咲江は静かに語っています。すでに何事か覚悟を固めた女の決意
が見える話しぷりです。

「それでも・・、抱かれている時は幸せでした・・、
あなたに抱かれて・・、
初めて…・、
私は女の喜びを知りました・・。
咲江が一番だと言う・・、
あなたの言葉を信じてもいいと思ったこともあります・・・」

咲江の瞳から涙があふれています。

「でも・・、その女と絡み合う姿を見て・・、
全てが嘘だったと分かりました…
いえ・・、いいの…、あなたの言い分は判ります…。
今日は・・、最後まで聞いてちょうだい…・・」

村上が何かを言おうとして、咲江の手がその言葉を遮っています。男は頷きながら、口を閉じること
にしたようです。

「私との絡みなど・・、
あなたにとっては子供の遊びにもなっていなかったと悟りました・・・。
あなたはいつも・・、
私では満足していなかったのだと・・、思い知らされました・・・」

咲江の頬に涙が流れ、それが顎から床にしたたり落ちているのです。女子力の差をまざまざと見せつ
けられ、嫉妬心さえ忘れている様子です。


[19] フォレストサイドハウスの住人達(その19)(624)   鶴岡次郎 :2017/09/17 (日) 11:57 ID:EUt8pr.M No.3046

「奥さん・・、
いや・・、咲江…、
誤解だ・…!」

村上が絶叫しました。涙を一杯貯めた瞳で咲江は男を見つめています。

「この人とは今日が初めてだ…
私には咲江が一番だ…」

「いいんです・・、
あなたを責めるつもりはありません…
私だって、主人を裏切り、あなたに溺れていた・・・
いずれ・・、こんな日が来る運命だったのよ…・」

もう・・、笑みさえ浮かべ、割り切った表情です。

「あなたへの未練は残りますが・・、
今日を限りにして、主人のところへ戻ります…、
主人の愛撫があなたを忘れさせてくれるはずです・・・・」

咲江に背を向けて話を聞いている由美子の表情が少し緩んでいます。もちろん、由美子の表情は咲江
には見えないはずです。この咲江の言葉を引き出すために、これまで芝居を演じてきた由美子です、
真剣にやり合っている咲江と村上には申し訳ないと思う気持ちを残しながら、由美子は内心で達成感
を噛み締めていました。

「主人とやり直すつもりです・・・・。
あなたにはまだ・・、申し上げていませんが…、
主人は以前と変わって、すっかりたくましくなりました・・。
今の主人がいてくれれば・・、
あなたを忘れることが出来そうです…。
悲しいことですが・・、
もう・・、あなたに会うことはないと思います…
いえ・・、会ってはいけないと思っています…・」

「・・・・・・・・」

「いろいろお世話になりました…、
いい思い出を与えてくださったことに感謝します…」

「・・・・・・・」

淡々と別れの挨拶を述べる咲江を見て、さすが女たらしの村上です、勝負あったとあきらめたので
しょう、それ以上の言い訳さえ言わないのです。黙って女を見つめているのです。

ここで由美子がゆっくりと振り向き、真正面から咲江と顔を合わせました。裸体を器用にタオル
ケットで覆っています。初めて咲江と由美子は顔を合わせるのです。二人の女は無表情です。そし
て、どちらかともなく、黙って頭を下げています。

フロアースタンドの光の加減で、由美子からは、はっきりと咲江の表情が見て取れるのですが、咲江
からは由美子の顔は良く見えないはずです。意識して光の輪から顔を隠している由美子です。それで
も由美子の雰囲気は判るはずで、由美子の姿や表情を確かめて、やや思惑の外れた面持ちで咲江が由
美子を見つめています。咲江なりに、村上を寝取った由美子という女のイメージを描いていたので
す、そのイメージと現物の違いが大きくて、咲江は戸惑いを見せているのです。


[20] フォレストサイドハウスの住人達(その19)(625)   鶴岡次郎 :2017/09/20 (水) 13:55 ID:E8ObKyLE No.3047

戸惑いの表情を隠さず、咲江は由美子をじっと見つめています。咲江の視線の中に、怒り、蔑みの影
はなく、ただ、驚いている様子であることを由美子は見抜いていたのです。ただその驚きの原因が由
美子には読み取れていないのです。それでも、由美子の表情に焦りや、うろたえ、羞恥心の影は存在
しません。ゆったりと構えているのです。ここは咲江の出方に身を任せ、ゆったりと対応しようと由
美子は決めているのです。

二人の女はじっと見つめ合っています。村上はハラハラしていますが、二人の間には緊張感、激しい
敵対心などは、何も感じられません。静かに時間が過ぎてゆきます。由美子の実像を目の前にして、
大きな当惑の中にいた咲江がようやく立ち直ったようすです。肩で、大きく息をついて、咲江が口を
開きました。

「お楽しみのところへ黙って入り込んできて、
先ほどは・・、汚い言葉でののしりました・・・、
申し訳ないことをいたしました。お許しください…」

「・・・・・・」

ゆっくりと咲江が頭を下げています。由美子が黙って頭を下げています。豹変した咲江の態度に、
ぽっかりと口を開け村上が驚きの表情を浮かべています。どうやら由美子を見て、その上品な女性像
に触れて、咲江の怒りや、嫌悪感はかなりそのトーンを下げている様子です。それと同時に、先ほど
怒りに任せて、曝してしまった自身の行為を咲江は恥じているのです。

「申し遅れましたが、私は咲江と申します。
こうした場ですので、フルネームは言うことはお許しください・・・。
もう・・、お分かりだと思いますが、
私と彼の仲は・・・、単純な主婦の火遊びの関係です、
先ほどは気が動転して、酷い言葉を吐き出しましたが・・・、
あなたには何の恨みも、憤りもありません…」

「・・・・・・・・」

淡々と咲江が語っています。由美子は口を閉ざしたままです。咲江は由美子の反応を注意深く見つめ
ています。二人きりの部屋に忍び込んできて、恥ずかしい姿を覗き見て、二人の関係に文句をつけた
のです。いかなる理由があるにせよ、咲江の行動は行き過ぎです。由美子から汚い言葉で辱められて
も、じっと我慢すると・・、咲江の覚悟はできているのです。

由美子の表情は柔らかく、咲江に反感を持っている様子は見せません、それどころか微笑みさえたた
えて、咲江の言葉一つ、一つを、まじめに受け入れているのです。咲江は、女の勘で由美子の人柄と
彼女の誠意を十分に感じ取っていました。

〈この女は・・・、
いえ・・、この方は・・、なかなか出来た方だ…。
上品で・・、きれいな方・・・、
総一郎さんが夢中になるのも無理ないわね…・・〉

やり手の酒場のママをイメージしていたのです・・、ところが、咲江と同じ普通の主婦の雰囲気を発
しているのです。咲江の中から由美子への嫌悪感が完全に消え、奇妙な親近感さえ芽生え始めている
のです。咲江の言葉に優しさがこもり始めています。


[21] フォレストサイドハウスの住人達(その19)(626)   鶴岡次郎 :2017/09/22 (金) 11:41 ID:xCq.qF0g No.3048
「今・・、冷静になって考えると・・・、
間違っていたのは・・、私だった…、
そう思い始めています・・・
お二人に、謝るべきは・・、
私かも知れないと思い始めています…・・」

村上は勿論、由美子でさえ・・、女同士、咲江の気持ちは十分理解できると自負している由美子でさ
え・・・、咲江の言葉に当惑しているのです。この場で、咲江が謝罪の言葉を発するとは…、想像す
ることさえ、できていなかったのです。

〈私に・・、謝りたいって‥…!
この方・・、何を考えているのかしら…、
それとも…、何かの罠…?
いえ、いえ・・、そんな姑息な策を使う方ではないはず…、
判らない・・〉

微笑みを絶やさない由美子ですが、心中では咲江が発した謝意の真意が分からなくて、当惑している
のです。

「私があなたの彼を・・、
盗み取ったのかもしれません…」

「・・・・・・・・」

咲江の言葉に由美子が少し首を傾けて、微笑んでいます。さりげなく、咲江の言葉を否定しているの
です。

「そうだとすると、責められるべきは私です…・。
お約束いたします。もう彼には絶対会いません…。
心ならずも・・、あなたの彼に手を付けたことをお許しください…」

由美子の愛人を寝取っていたのは咲江だと言い張っています。そして・・・、深々と頭を下げていま
す。そんな咲江を由美子は、優しい表情で黙って見つめています。ここで反論することの無意味さを
由美子はよく理解しているのです。この場を丸く収めたいと願う咲江の狙いを由美子は黙って受け入
れることにしたのです。村上も口をはさみません。ここは女二人のやり取りを最後まで見極めるつも
りのようです。村上もなかなかの人物です。

「それにしても、圧倒的なあなたの力がちょっとうらやましい・・、
私では・・・、どんなに頑張っても…、
総一郎さんをあのように追い詰めることができません・・。
あなたと私を比較して・・・、
どこが違うのでしょうね・・・、
私だって、それなりにいい女だと思うのですが…、
今となっては・・、それが一番悔しい…・」

本当に悔しそうな表情を作り、そしてその後、声なく笑っているのです。由美子も笑みを浮かべてい
ます。

「お邪魔しました…。
ああ・・、総一郎さん・・、
いえ・・、村上さん・・、
合いカギはテーブルの上に置いて行きます・・・」

入ってきた時と同じように、咲江は煙のように二人の前から消えたのです。


[22] 新しい章を立てます   鶴岡次郎 :2017/09/25 (月) 14:50 ID:/K5M318Y No.3049
咲江と千春、そして由美子の物語が少し長くなりそうなので、ここらで新たにスレを立てます。
                                      ジロー



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