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三丁目裏通りの社員寮 (2005年2月〜3月作品)


三丁目裏通りの社員寮(1) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/09(Wed) 17:05
一  二人の出会い

今日は暢の定休日です。いつもは朝4時には起きているのですが、今日は8時まで
ぐっすり眠りました。190センチに近い長い体を揺らせながら街をぶらぶら歩い
ています。
短く刈りこんだ頭髪が鋭い眼と調和して、並みの若者で無い雰囲気を出しています。
普段は高歯の下駄を履いているのですが、今日はスニーカです。これと言って目的
が無いまま、ゲームセンターを覗きました。店の中は、その中央で若者グループが
マシーンの騒音に負けないで大声をあげて騒いでいたり、マシーンの前で中年男が
一心にゲームに打ち込んでいたり、様々な人々でにぎわっています。

その中に華やかな男女6人ほどのグループが暢は気になっているようです。暢好み
の女性が一人いたのです、女性としては長身で、胸から肩にかけて大胆に開いた
ボートネックのTシャツ、豊満なヒップから長く伸びた脚が短めのジーンズのパン
ツで強調されています。ベルトの上にチョッピリお臍が顔を出しています。栗色に
染めた髪が、目元を強調した化粧に良くマッチしています。ワインレッドの唇は
やや厚く、広い額と強く張った顎の線が彼女の個性と知性を主張していて、並みの
イケイケ姉ちゃんとは一線を引いた構えです。

暢は自分とは別世界にいる人種と思って遠くからみていたのですが、それでも彼女
たちの声を聞き、華やかな動きを見るのは良いもののようで、彼はここに腰をすえ
てゲームを楽しむ気になったようですが、初めてゲームをやる暢には少し難しいよ
うで、はたから観てもぎこちない動きです。

「だめよ、そこで逃げなくては、もっといろいろな武器も使うのよ」
勝手が判らず負け続けていて、ゲームに嫌気が来ていた暢の後ろから、突然女の声
がしました。振向くとあの女の子です。少し厚めの唇から白い歯がこぼれ、吸い込
まれそうな大きな瞳を暢の眼に向けて微笑んでいます。暢は言葉を出せないで、
唖然と彼女を見詰めています。

暢を見てにっこり笑い、立ちなさいと手で指図して、自分でゲームをやって見せると、
ゲームの中のキャラクターは俄然強くなり連戦連勝です。もう一度暢を座らせ、暢の
手の上に彼女の手を重ねて教えてくれました。ほとんど密着するばかりに体を寄せて
いるので、彼女の高級な香水と肌のにおいがミックスして心地よい香りが漂ってきま
す、広く開いた胸から、思っていたより大きな谷間が見えます。ゲームなどどうでも
良い気分に暢はなってきました。

「私、明子、貴方は・・、そう飯島暢さん・・・・・・、
よかったら、ゲームをもっと教えてあげるわ、ちょっと待っていてね」
明子は、仲間の所へ行って、何事か言って直ぐ暢のところへ戻って来ました。
最初は明子の気まぐれと思っていたのですが、明子はその場でグループから別れて、
あの人達は、ここで偶然に会った昔の仲間だから気にすることはないと言って、暢に
その日いっぱい付き合ってくれたのです。

明子の華やかで、妖しい様子に暢はすっかり虜になりました。次の休みの日も、暢は
明子と会いました、何をどう話して良いか、何処へ明子を連れて行ったらよいか判ら
ない暢を、明子は楽しそうにいろいろリードしてくれました。

飯島暢は、テレビで見た板前の世界にあこがれ、中学卒業と同時にこの世界に入りま
した。両親は高校を卒業してからといいましたが、彼の意志は固く、自ら今の店も探し
出し、飛び込みで店の女将さんと面談し入店を決めました。
苦しい時もありましたが、板前修業を嫌と思ったことがなく、この職業を天職と思っ
て、この道一筋に修行して来たかいがあって、30歳そこそこで脇板として、女将や
花板、清吉にも信頼される存在になっています。

最近、暢は様子が変です、仕事中にニヤニヤしたり、盛り付ける皿を間違えたり、
女将や清さんにからかわれて嬉しそうに頭を掻くことが多くなりました。女将は薄々、
遅すぎた春が彼にやって来た気配を感じていて、良い人であってほしいと見守って
いるようです。
暢は腕が良くて、背も高く、きりっとした顔で良い男ですから声をかける女が多い
のですが、これまで、なぜか浮いた話はまったくありません、女を抱けない男かと
女将は本気になって心配しているほどです。
明子に会うようになって3ヶ月も過ぎた頃には、暢は明子と将来店を持つ夢を持ち
始めていましたが、それでも明子にまだ切り出す勇気はありません。

デート中に明子が暢の部屋を見たいと言い出し、汚くて狭いけれどと、言い訳しな
がら連れてゆきました。6年前、女将さんに勧められて、ローンで購入した2DK
のアパートです。店から歩いて数分のところにあり、一階が商店街になっていて、
6階建ての最上階に暢の部屋があります。
明子は肩を思い切りだしたキャミソール風のTシャツ、ジーンズのミニスカートから
きれいな脚が伸びています。Tシャツにラフな綿パンツを穿いた暢とよくマッチして
います。二人とも比較的長身ですし、明子の派手な雰囲気が人目を引き、暢のアパート
に向かう二人を道行く人が振り返るほどです。
エレベータの中で明子が暢の首に両手をかけてキッスを求めました。6階まで、二人
は抱き合ったまま行きました。
明子は洗面所に入って、ブラジャーとショーツを取り去って出てきました。これまで
何回かそれとなく誘ったのですが空振りで、今日こそはと思っているようです。
男の部屋は見るものなど何も無く、ただ広い空間があるだけの感じで、ただ料理人
の部屋らしくその種の文献や様々な包丁が大切に保管されているのが目に付きます。
明子はそんなことよりも今日に勝負をかけているので、ひたすらそのチャンスを
狙っています。

コーヒを飲みながら、長い脚を組み、ソファーにミニスカート少し持ち上げるよう
に据わっています。股間の茂みが暢から見えるはずです。明子がこのポーズをとって、
今まで男を逃したことがありません、必殺の技を仕掛けたのです。
暢はその鋭い嗅覚で、いつもの香水の香りに混じって明子の上気した野性的なメスの
匂いを嗅ぎ取っていました。しかし暢は動きません。

明子は立ち上がり、暢の膝に乗り、キッスをせがみました。暢はぎこちなく彼女を
抱きしめています。スカートの中に手など入れたら良いのですが、腰にまわした手
は頑固に動きません。この分では明子が暢の手を取って教えないと、暢はただ明子
を強く抱きしめるだけでこのラブシーンは終りそうです。それでも明子は暢の高ま
りを、スカートの布越しに感じ取っていました。もう一押しと思った時・・・・・、
電話が鳴りました。暢の急場を見ていたかのようです。

休んでいる暢に申し訳ないが、出来れば、店に出てくれないかと女将からの電話で
した。急な予約が入り、清さん一人では、注文に応じきれなくなりそうだといい、
今、一緒に居る人にもよく謝ってくれるようにとこちらを見ているような内容でした。
暢は、正直救われた気持ちで、明子に話し、明子も明るく納得してくれました。明子
の作戦は今一歩のところで、失敗に終りました。それでも暢の性が確実に彼女に反応
して高まっていた感触を明子は感じ取っていて、自分がリードすれば何とかなると
思ったようです。 

それから、数日過ぎたある日、花板の清吉が親戚の葬儀で休みを取った日、いつも
贔屓にしてくれる地元の工事会社の所長が、お客を連れてくるので、いつものよう
にお願いと、女将から連絡が降りてきました。お客は3人で、6時ごろ部屋に上が
りました。清吉がいなくても暢は一人で切り盛りできるようになっていて、その点
お女将も心配していません。
一通り料理が出た頃を見計らって、女将に連れられ、お客の部屋に挨拶に出向きま
した。
お客は所長さんと一組の男女の三人と女将から暢は聞かされています。

「板前の暢です、本日はようこそおいでいただきました・・・・・」と挨拶をして、
顔を上げると、そこに笑顔で暢を見つめる明子がいます。紺のツーピースに身を
固めた明子は見違えるほど見事にOL風に変身しています。髪もダークに戻しています。
「結構なお料理でした、こちらのお客様もたいそう満足されましたよ、私もご招待
した甲斐があったというものです。ありがとう」
所長は、上座にいる60歳過ぎの恰幅の良い紳士を見ながら、暢と女将にお礼を言って
います。明子はその紳士の傍近くに座って、ニコニコ笑みを浮かべています。
明子は驚いている様子はありませんので、ここが暢の店だと承知で来ているのでしょう。

「離れのお客様、今日はお泊りではないのですね、あの会社さんはいつもお泊りでし
たのに、きれいな女の方もご一緒だから、てっきりそう思いました」
仲居の一人が、女将に言っているのが料理場まで聞こえます。暢は明子の部屋のこと
ですから、聞き耳を立てました。

「今回はホテルに泊まると所長さんから連絡があったのよ、どうしてかしらね、
女性が、ホテルに変更して欲しいと言ったのですって、日本間より、ホテルの方
がいいのかね。
あの女の方も前の時は、離れは二人で気兼ねなく楽しめるから良いと、その時は
満足していらしたけど、あの時サービスが行き届かなかったのかね」
女将は、少し不満そうですが、それ以上愚痴を言うようでもありません。

暢はかなり動揺しました、女将か仲居に確かめれば直ぐ判ることですが、暢は、
はっきりさせるのが怖くて聞き出せません、そういえば、明子のことは何も知ら
ないことに、暢は改めて気がついていました。

「今度いらしたら、以前のようにぜひお泊まりくださいね、ご不便なことがあれば、
なんでもお言い付けください、失礼のないよういたしますから」
帰りの車を玄関で待つ明子に女将がささやいた言葉が、ぐさりと彼女の胸を刺しました。

やはり、女将が明子の顔を覚えていた、お化粧を変え、髪を元に戻し、服装も地味な
OL風にして、日ごろ明子を見慣れている所長でさえ、その変身ぶりに驚いていた
ほどですから、明子は多少は期待したのですが、さすが料亭の女将です。
これで、暢が明子の秘密を知るのは時間の問題だと明子は諦めにも似た気持ちで迎え
の車に乗りました。

笑顔で見送る女将と車中の明子は一瞬眼を合わせ、別れの挨拶をしました。ゆっくり
頭を下げる若い娘の笑顔の奥に暗い失意の影を、女将は読み取っていました。
テールランプの赤い灯が街の角を大きく回るまで、車を見送りながら、笑顔の裏に隠
されていた失意の意味を考えていました、やがて女将は、頭を少し振り、思いを振り
切るようにして急ぎ足で店の奥に向かいました。

[Res: ] 無題 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/09(Wed) 17:26
気分を少し変えて、ヒロインを少し若くしました。
ご意見を寄せてください。

三丁目裏通りの社員寮(2) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/13(Sun) 14:21
二  明子の転職


明子は彼女の大学卒業の年に父を癌で突然失いました。当時、明子の父は彼女が在学
している大学で考古学の教授をしている学究で、明子はこの父を理想の男性として
尊敬し、愛していたのです。
明子は最愛の肉親と恋人を同時に失った二重の悲しみにほとんど狂乱状態で、この世
のあらゆるものを呪いました。

その時既に、二人の兄たちはそれぞれに、医学と法曹界に進み、有望な若手として
周囲から期待される存在になっていましたし、明子の母は、自分の事務所を持つ
やり手の弁護士で、幾つかの有名会社の顧問弁護士を務めていて、明子の経済的環境
は大きな変化はありませんでしたが、最愛の男性を失った打撃は大きく、明子は
そのショックで、自殺さえ考えたほどでした。

明子は、大学卒業まで試験や勉学で苦労した記憶がないほどの才能に恵まれていて、
当然のことのように、次兄と同じように明子も在学中に司法試験をクリアしており、
卒業後は母の勧めるまま、母の事務所で、働くと言うよりぶらぶら遊んで、父の死
のショックを癒すことに努めていました。

しかし、ショックからすこし立ち直り、自分の将来を考えた時、このまま何の苦労
もしないで母の庇護の下で、法曹界に入り込んでいく自分を考えると、疑問という
より不安を持つようになっていて、少し生活を変えたいと思い、25歳の時、
今の会社に入社することにしたのです。

明子の母も、弁護士の資格を在学中に取得した明子にとって、事務所で法律を勉強
するより、実社会経験が将来のため必要だと思っており、さらに何よりも環境が変
わり、父の影から解き放たれて、普通の女の子のように青春を楽しみ、恋をする
ことが出来ればと思って、明子の転職に賛成しました。長い一生で、そうした回り
道も必要であると母親は判断したのです。
後になって、この母の判断が大正解であったと、母と娘は気がつくことになります。

その会社は、地元の土木会社で、県内に5ヶ所の営業所があり、公共事業を中心に
道路工事、建築の基礎工事などが仕事の中心です。明子は数十倍の競争者中から選
ばれて入社したのですが、会社の人事担当者は応募者の中から明子の学歴を見つけ
上司に伺いを立てたほどびっくりしました。

弁護士資格は伏せて応募したのですが、国立有名校の法学部卒業者が、会社の
事務補助職の中途採用に応募してきたことが異例であり、びっくりしたのです。
面接で、いろいろ質問され、とにかく一般職として採用され、本社配属と決まったの
ですが、明子の強い希望で少人数の営業所配属となりました。
人事課長は母親の職業と明子のキャリアから見て明子のおおよその狙いが理解
できたので、明子の希望を入れて営業所配属を決めました。その営業所は所長以下
八人の規模です。

自宅近くの私鉄を20分も乗れば営業所のある駅に着きます。駅から歩いて5分、
通称三丁目表通りに明子の勤務する営業所があります。

営業所に通い始めて数日たったある朝、明子はいつもより早めに出勤して、昨日
教わった会計事務ソフトの扱い方を始業前に予習する予定で、事務所のドアを開け
ました。すでに誰か出勤しているようで、入口の施錠は解かれていました。

席に座り、パソコンのスイッチをオンにした時、離れた所にある会議室から人声が
漏れてきます。話し声と異なり、経験のある明子にはそれが男女の高まりつつある声
だと直ぐに理解できました。

明子は足音を忍ばせることもなく普通に歩いて、会議室に近寄り、ためらわず、
大きな音を立てて、その扉を開きました。
同僚の良子が丸裸になり、会議机の上に寝ていて、下半身を露出した所長の佐伯
が良子の股間に覆いかぶさるように乗っていて、入口に立っている明子から二人
の性器が深々と繋がっているのが良く見えます。

「ああ・・、武藤君か・・」、「あら、明子さん・・・、恥ずかしいわ・・」
突然の明子の出現に多少びっくりしたようですが、二人は明子を見ても、繋がり
を解かず、所長は時間を惜しむように、腰を使って良子を攻めることを止めません、
良子は、明子を見て少し微笑んだ後、直ぐ自分の世界に戻り、所長の足に彼女の
両脚を絡めて、一気に高まろうとしています。所長が低い唸り声を出して、
良子の上に放出して、その後びっくりするほどの素早さでズボンを履き、明子に
にっこり笑って手を上げて、彼は部屋を駆け出すように出て行きました。
今から、担当の現場に車を使って戻るのです。

明子は、中学生で初体験を済ませて、高校、大学と様々な男達と交流を重ねて、
持ち前の多情な性格が次第に花開いて、スポーツをやるように、男達との性交を
楽しむようになっていました。そうなると体の関係が出来ると直ぐ明子を独占
したがる同年代の若い男よりは、体の関係だけで割り切れる中年過ぎの男を
選ぶようになりました。これは、同世代の男達が異常とも言える才能を持った
明子を敬遠したことも無関係ではなく、また、父への愛情が屈折して中年の男性
に抱かれることに抵抗感を少なくさせていたとも考えられますが、明子自身は、
あとくされのないその場限りの快楽を求めた結果と思っているようです。
いずれにしても、明子の中では、セックスと愛は完全に分けて扱うことが出来
ているようで、セックスに比べて男を愛したのは随分と遅く、暢が初めての人です。
正確には父親に次いで二番目に暢を男として愛したのです。

明子に女の心が芽生えた頃より、父がそこを独占していて、眼にする男性を全て
父親と比較するようになり、誰もその父親を彼女の心の中から押し出すことが
出来なかったのです。彼女の上を通り過ぎていく男達は全て、彼女の性欲の対象
でしかなかったのです。

「大変なところ見られたわね・・・、驚いたでしょう。
   明子さん、貴方、男性経験はしっかりあるようね、
    最初会った時から今まで、何も知らないお嬢様だと思っていたけれど、
 今の様子を見ていて判ったわ・・・・、それで判ったわ・・・・そうなのか・」
良子はゆっくりと机の上に起き上がり、いままで所長を咥えていた股間を明子に
曝したまま、所長のもので濡れたお腹をタオルで拭きながら、明子を淫らな眼で
見て、笑いを浮かべて話しかけてきました。何か明子のことで新発見したようで、
しきりに感心した素振りを見せています。
強い精液の香りが明子の鼻腔を刺激します。明子は少し股間に濡れを感じて
いました。そして、無言で良子に頷きました。男性経験が十分あることを認め
たのです。

「見られて話し易くなったわ、いつか話さないといけないと思っていて、
   そのタイミングを見ていたのよ、
私ね、ここでは6人の男達全員と関係しているのよ。
 今日は所長さんだったけれど、私が抱いてほしい時間と場所を指定して、
  男達に連絡すると、よほどのことがない限り、先方が都合をつけてくれて、
抱いてくれるのよ。

私は夫が居るから、今日のように朝、一番で抱いてもらうことが多いわ、
男達は全員、昼間は現場に出るから、朝、私をこの事務所で抱くと、
後始末もそこそこに現場に戻るのよ、ちょっと慌しいけれど、
私には丁度良い具合なの、それほど疲れないし、良い気持ちになれるし、
後腐れがないし、女には天国よ、ふふ・・・・」

この事務所の男達は全員妻帯者で、一番若い39歳の佐藤から51歳の所長まで、
いわゆる分別のつく働き盛りの男です。それだけに、男女の複雑な恋愛感情を
棚上げして、体の関係だけに絞って良子を満足させ、自分も良子の体を楽しむ
ことが出来ているようです。

「ねえ、明子さん、貴方も良かったら参加しない。
  無理にとは言わないけれど、結構良いものよ、考えておいて、
最初は、貴方が好きな男を6人の中から選んで、場所と時間を指定すれば良いのよ。
皆良い人だから、男の方から無理は言わないし、
  お互い秘密は守る必要があるから安心よ、

実はね・・・、貴方を誘うように男達から言われているのよ、
男達は、貴方を凄くほしがっていて、私の中に入れていながら、貴方を誘わないと
これを抜いてしまうというのよ、失礼よね、ふふ・・・・

ここまで言ったから、全部言うわね
貴方に最初会ったときから、貴方はきれいな、頭の良い、育ちの良いお嬢さんだと、
   私は思っていたのよ・・・・・。
男性経験もそんなに多くないと思っていたのよ。
だから、私達の関係に誘うのは無理と私は思っていたのよ。

でも男達は・・・・、ごめんね失礼なこと言うわね、
貴方を見て、私とはまったく違う感じ方なのよ、変な意味に取らないでよ、
貴方は、相当男性経験が豊富で、
隠しても隠し切れないお色気がにじみ出ていると言うのよ、
男を惑わすものが出ている、
それがたまらないとも言っていたわ・・・・・、
主婦暦8年の私が、かなわないお色気が貴方にあると言うのよ、
それでね・・・、怒らないでね・・・・、
貴方は誘えば絶対乗ってくると言うのよ・・・、どう当っている」

良子は32歳になり、小柄ですが、やや長めのストレートへやーが似合う、
清楚な面長の顔立ちで、とてもこんな奔放な性生活を楽しんでいる女とは、
良子も見えません。
結婚して8年、子供はありませんが、都心に勤めるサラリーマンの夫と円満な
家庭を持っています。

会議机の上にだらしなく股間を曝したまま、良子はここまで明子に話して、
シャワーを使うからと言って、両手に衣服を持って、裸の背を見せて会議室の
扉に向い、悪戯っぽい笑顔を浮かべて明子を振り返り扉の影に消えました。
強い精液の香りが明子を襲い、明子の淫らな気持ちを後押ししています。

翌日、明子は所長にメールを入れました。
「今日から私も皆様の会議に参加します。14日、朝8時会議室に出席します。
よろしければご返事ください。武藤」
それから、2ヶ月後には、明子は6人の社員と交情を全て完了しました。

所長は時々、大切なお客様を宴席に招待して接待します、そんな時、お客様の要請
でプロの女性を招くこともあり、宴席の予約から女性の手配まで全般を明子が担当
するようになりました。
以前から良子は気が向いた時、この接待に自分から望んで、出席していたようで、
時には朝帰りになることもあります。夫には出張と言っているようで、二ヶ月に
一度ほどこのスリルを楽しんでいます。

明子も良子に勧められて、思い切って宴席に出席して、その客が嫌でなかったので、
一夜を過ごしました。
それ以来、気が向けば、そうした接待も遊び感覚で、気が向けばプロの女性の手配
を止めて、良子と交代で出るようになっていました。

明子がこの営業所に入って一年を過ぎた頃、定休日に、昔遊んだ仲間と久しぶりに
会い、昔のようにゲームセンタに繰り込んだのです。昔の遊び友達と会っていて、
一年の会社生活で自分が随分変わったと、明子は感じていました。仲間にはそれと
気づかせなかったのですが、明子は彼らから浮き上がっている自分を感じていました。

そんな時、暢を見つけて、父に似た体形と雰囲気に引かれ、今まで明子の世界に居
なかった人であると直感して、積極的にアプローチしました、交際を進めるに従って、
明子はいつの間にか、父の居た場所を暢が占めていることに気がつきました。

同年代の男にこんな感情を持ったの初めてでした。暢と居ると何をしても楽しいのです。
彼と一緒に居ると全てが輝いて見えました。分かれていると早く会いたいと思い、
暢の定休日が待ち遠しくて、涙を流す自分を、もう一人の自分があきれて見ている、
そんな感情を楽しんでいました。

母、武藤佐代子に明子が暢のことを告げると、彼女は明子を抱きしめ、大きな声を
出して泣き出しました。冷徹すぎると思っていた母親がそれほどの激情の見せたの
は明子にとって初めてのことでした。
母親は娘の奔放な性生活をじっと見て来ており、それに溺れることなくきっちりと
自分の道を歩く娘を頼もしく思いながらも、異性を性欲の対象としか見ない娘の
生き方に、女親として少なからず責任と不安に攻め立てられる日々を送っていたのです。

明子が父親の影を追いやり、男を愛することが出来た、そのことに母親はその場に跪き、
神に感謝したいほどの喜びを感じたのです。男社会でも楽々生き抜けられる異常な
才能に恵まれた娘の姿に、自分の影を重ね合わせて、母親と同じ様な人生を送る
ことを運命づけられた我が娘に、底知れない憐憫の情を感じて過ごしてきた日々に、
暢の登場は、母親自身にも光を与えてくれるものでした。

暢が幼い頃から苦労して来た腕の良い板前であることにも佐代子は満足していました。
彼と過ごすことで、明子に新しい世界が広がり、閉ざされた世界しか知らない彼女の
歪な人生が修正され、大きく花開くことを期待したのです。
佐代子は明子の転職が狙い以上の効果を上げ、明子が今後どのような人生を選ぶにせよ、
この転職が素晴らしい決断であったと、母として、先輩として大いに満足したのです。

明子の二人の兄たちも、妹の恋愛を心から祝福していました。二人の兄は、妹が選んだ
男に間違いがあるはずがないと思いながらも、確実に暢の素性を調べ上げ、明子が
暢との結婚を決意する頃には、暢のデータを全て掴んでおり、明子の相手として、
ふさわしいと結論を出していました。

[Res: ] 無題 XYZ 投稿日:2005/02/13(Sun) 22:26
今晩は!
新作掲載されたんですね!
じっくり読ませて貰います!

三丁目裏通りの社員寮(3) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/14(Mon) 20:55
三  そして結婚


18の時、先輩に連れられていった風俗の店で、初めて暢は女性を抱きましたが、
勝手が判らない上に、悪い女にあたったようで、暢のものが立たない、役に立た
ないと言って笑いました。心無いことを言うものです。
初めて接した女に馬鹿にされて以来、暢は女性を避けるようになり、女に向ける
情熱を、板前修行に向けて励みました。腕がよくて、気風がよくて、良い男ぶり
だから、声をかける女も少なくなかったのですが、暢の反応が無いので、近頃では
そうしたこともめっきり少なくなりました。

デートの時、明子は暢に抱かれて良い素振りを何度も見せていて、それでも明子
を抱かない暢を不審に思い始めたようだと、暢は焦っていました。彼はもちろん
抱きたいと思うのですが、最初の失敗のことがあり、最後の一戦を踏み越えられ
ないでいました。それだけに明子を思う気持ちは日増しに強まり、明子の秘密を
垣間見てからも、その気持ちは変わりませんでした。

暢は明子に結婚を申し込むことを決意して、その前に女将に会って真相を聞き
自分の決意を試してみたいと考えたのです。心配している通りの明子であった
としても彼女を諦めることは出来ない、やはり結婚を申し込むことに変わり
ないと決めていました。

女将は意外な話に最初はびっくりしていましたが、暢の決意を聞き、自分の
知っている限りを話すつもりになりました。女将が話さなくても、いずれ暢は
このことを知ることになる、それなら早い時期が良いと思ったのです。
そして、暢の話を聞きながら、女将は明子が最後の別れ際で見せた、あの寂しい
笑顔を思い出していました。あの奔放な生活を楽しんでいるはずの明子が、なぜ、
あんなに寂しい表情を見せたのか、気になっていたのです。暢の話を聞いて全て
が理解できたと女将は思いました。

以前に料亭を訪ねた明子を女将が覚えているかどうかは危険を犯して二度目の
訪問をして、探りに来たのです。心配したとおり女将はしっかり明子を覚えて
いて、暢が明子の秘密を女将から聞きだすと確信して、自分の恋の危機を悟って、
あのさびしい笑顔を見せたのだと女将は気がついたのです。

「そう、貴方が思っている通りよ、あの方、明子さんと言うのね、前に一度、
この店に来て、連れのお客さんと一緒に泊まったわ、もちろん男女の関係は
あったわ。
その方とは明子さん初対面のようだったけど、かなり下品なお客で、宴会の
時から、明子さんに卑猥な冗談を言って、悪戯をしていたそうよ、女の私には
わかるのよ、明子さんはその男と遊ぶつもりなのよ、すこし卑猥な男が遊ぶ相手
として女には面白いのね」

宴会中、その男は酔ってくるとかなり破廉恥なことをするようになりました。
明子に抱きついて、口移しに酒を飲ませて、スカートの中に手を入れて、
パンテイストキングの股間部を破り、あそこに指を入れたりしていたようで、
明子も強い拒否をせず適当に付き合っていて、見ていて、二人は今夜、乱れると
思ったと若い仲居は女将に笑いながら報告しました。

宴も終わりに近づくと、その男も明子も相当酔いが回って、野球拳をやり始め、
明子はブラウスとスカートだけの状態にされ、そのブラウスも前ボタンが全て
外されていてかわいい乳房を丸出しにして、明子もその男も何が可笑しいのか
笑いこけていました。
男が明子に抱きつき、デイープキッスをしながら胸をもみあげ、股間に手を
いれるのを見て、所長はその場を外しました。

係りの若い仲居が後片付けに行くと、明子はスカートを捲り上げられ、両脚を
いっぱいに開いて、男がその部分に食いついていました。仲居は急いで食器を
片付けて、奥の間に布団を敷いて、二人に声をかけようとして、声を呑みました。

男の両肩に足を乗せ、股間に男の黒々としたものを咥えて、明子が悶えて大きな
声を上げていたのです。男は仲居を見て、ゆっくりして見ていくようにと声を
かけましたが、若い仲居は真っ赤になって逃げるようにその部屋を後にしました。

夜更けに呼び出されて、酒をもってこいと言われ、二人の寝室にそれを持って
いくと、全裸の明子が座卓の上に寝かされていて、仲居が持ってきたお酒を明子
の股間に溜め込んで、男がそれを上手そうに飲みだしました。
若布酒と言葉は知っていたけれど見るのは初めてだったとその仲居は興奮して
女将に告げ口しました。
その時は若い仲居はしばらく呆然として二人を見ていたそうです。すると、
明子が起き上がり男のものを美味しそうにしゃぶりだして、貴方も食べると声を
かけてきたので慌てて部屋を逃げ出したのです。

もちろん女将はこんな話を暢に告げるつもりはありませんが、この男との交情
を見ても、明子が男との交情をテニスをするように楽しんでいるとその時、女将
は思いました。

「次にいらした時、貴方が挨拶に出た時ね、前とは違うお客さんと一緒だったわ、
ここに泊まることになっていたの、それが当日になり、泊まりはキャンセルに
なって、近くのホテルを取ったと所長さんは言っていたわ。
明子さんだけが玄関からそのお客と二人で車に乗ったから、その夜はホテルに
二人で泊まったのね」

女将は暢の目を見つめて、ゆっくりと話しました。暢にとって辛い話の
はずですが、予想していたのか、興奮と緊張で顔を赤らめていますが、
嫉妬や絶望の気配は感じ取れません。暢は意外と落ち着いているようです。
女将は少し安心しました。

「明子さんがあの会社の正規社員なことは確かよ、確か2年前に入社したはずよ、
それで何故、社員にそんなことをさせるのか、所長さんに尋ねたことがあるの。
これからの話は、所長さんの話だから何処まで信用して良いかわからないから、
そのつもりで聞いてね。

明子さんは、自分で希望してお客さんの接待に出ていると言うの、お金のためや、
勿論、出世のためではなく、そうした行為を楽しんでいるのね」

所長が二人の部屋から逃げ出してきた時、女将は所長の相手をして少し飲んだの
ですが、その時いろいろと明子のことを聞いたのです。
もっと凄い話を所長から聞かされていたのですが、さすがにこのことは暢に
告げる気になりません。

明子は気が向けば、時間と場所をメールで指定して、会社の男を呼び出し、
その男に抱かれていて、6人の社員は全員彼女と関係があると言いました。
所長が女将に言った言葉をそのまま使えば
『女王様がその気になれば、メールで場所と時間を連絡してきて、男達は
何を置いても先ずは駆けつけて、女王様のお気に召すまま奉仕する』
と言うことで、明子は6人の男を自由に楽しんでいるのです。

「私はこんな商売だから、多少とも男と女のことは知っているつもりよ。
明子さんの行為を全て否定はしないわ、お金や義理に縛られて、泣く泣く
好きでもない男に抱かれる女を沢山見てきたけれど、明子さんはそんな女
とはまったく違うのよ、やっている行為は同じでも、姿勢が全く違うのよ」

ここまで話して、女将はふと思いつくことがありました。今まで思いつきも
しないことでしたが、明子のことを整理して暢に話していて、そのことに気が
ついたのです。

明子は何か精神的重圧に縛られて奔放な性生活を選ぶことになった、例えば、
絶対思いが遂げられない肉親を深く愛してしまったとか、その結果、その苦しみに
耐えられなくて奔放な性生活で自分の体を苛め抜く道を選んだ。そうであれば、
暢と言う愛人が出来たことで明子は正常な性生活に戻るチャンスを得ることになる。
少なくとも異常な男漁りから開放される。女将はそう思ったのです。

「わたしは彼女を知って、思ったの、自分の行為に責任が持てる力があるのなら、
あんなふうに自由に男を楽しむ女が居ても良いと思ったのよ。
だけど、今の世の中では、まだまだ、そんな女に生き場所が狭いのも事実ね。

明子さんは女の私から見ても、妖艶で、魅力的だわ、あんな魅力は生娘には
出せないわ、貴方が惚れたのは当然だと思うわ、だけど、結婚相手としては
難しい女性といえるわね、貴方が家庭的な平凡なお嫁さんが欲しいなら、
明子さんを諦めた方が良いわ」
暢は女将の話を頷きながら聞いています。女将はそんな暢の様子を見て、
二人は結婚するなと直感しました。

「私の感じたことを言うと、あの方は頭のいい、まじめな方だと思うわ、
決っして投げやりな人生を送る人ではないわ。
考えてみて、気が赴くままに男性と自由に関係していて、自分を失わないで、
貴方は知っているだろうけれど、日本で最難関の大学を卒業するほど努力して、
そして今では、毎日の会社勤めもきっちりしている。

所長さんが言っていたけど仕事も良く出来るらしいわ。
言ってみれば、仕事の良く出来る男が、女にはだらしがなくて、社内外の女
に手を出している状態と同じね、男に許される行為も女には世間は厳しいのよ」

「問題は彼女と結婚した場合ね、今の明子さんの行為は、結婚すれば夫への
裏切りになるわね、仮に隠し通せたとしても明子さんは罪の意識に悩むこと
になるわ、おおらかさが消えて、それが明子さんの魅力を半減させるわね、
だから彼女と結婚する男は、それなりの覚悟がいるわね。

結婚後、明子さんが今の奔放な生活を止めるとは思えないの、だから貴方が
明子さんと結婚したいと思うなら、今の明子さんをありのまま認めて、
その後も明子さんの奔放な生活を許せることが条件ね、

そうすれば他の女では味わえない人生を経験できるわ、私はこの結婚に反対
も賛成も出来ないわ、それほど難しい相手よ、明子さんは」

三丁目裏通りの社員寮(4) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/15(Tue) 22:51
「貴方が突然飛び込んできて板前になりたいと言ったときはびっくりしたわ、
今でも昨日の様に思い出すわ。それから10年以上経ったのね、こうして貴方
の結婚相手のことを話し合うようになったのね」
女将は、目の前に正座して座っている脇板、暢の頼もしい大きな姿をしみじみ
眺めました。

普段は忙しくて、二人でこうしてゆっくり話す機会は今までなかったのです。
子供の居ない女将は、時が来れば暢を跡継ぎにしたいと密かに考えているのです。
明子は女将としては出来すぎる女と思えますが、それはそれとして、暢の花嫁
選びには何か自分の意見を言いたいのですが、明子に関して適当なことが言え
ません。それほど難しい相手なのです。もし、明子が弁護士資格を持っている
と知れば女将はなお悩むでしょう。

「私の考えを少し聞いてもらえるかしら」
女将は考えがまとまらないまま、話し始めました。

「誰にもまねが出来ないほどの真面目な学生生活をおくり、頭も良くて
  家庭環境も良くて、普通のお嬢さんで過ごせるはずの明子さんが、
なぜ、性生活だけがあんなに奔放なのか、考えたのよ」
女将にも確信があったわけではありませんが、彼女の経験から推測した話をして、
あとは暢に考えさせようと思いました。結果はあまり考えないで、思ったとおり
話すことにしたのです。

「明子さんは、貴方に会うまでは男を愛することが出来ない人だったとおもうわ、
いえ、それまでは男を快楽の対象としか考えていなかった、といった方が正確ね

明子さんは、絶対愛してはいけない人を男として愛してしまった
お父様とか、お兄さん、そのほかいろいろ考えられるわね、
自分でもその感情をどうすることも出来なくて、
体を心から無理に引き離して、いろいろな男に抱かせたのだと思うの。
そうすることで、自分の間違った愛をずたずたにしようとしたのね」

暢は女将の顔を睨んでじっと聞いています。
「多分、貴方は明子さんが心と体で愛した初めての男だと思うわ、
  明子さんはある意味では、心に病気があるのよ、
          それを癒せるのは、貴方だけね・・・・・、
多分明子さん自身もこのことは気がついていないわ」
話していて、女将は自身の言葉をおやおやと思って改めて驚いていました。
これでは二人の結婚を推奨しているように暢は理解すると思いました。

「心に病があるだけで、全ての女が奔放な性生活を選ぶことはないわよね、
    自分を苛めるつもりで男に抱かれている内に、
           そのことが明子さんは好きになったのね
  明子さんは、若い人には珍しく色事が本当に好きなのよ、
    多分少女の頃からその才能はあったのね、これは珍しいことよ
  だから、その方面も明子さんは素晴らしい才能があると思ったほうが良いわよ
     明子さんと結婚する男はこの点でも幸せね

 奔放な明子さんの生き方を認める代償に、
           男は素晴らしい生活を得ることになるのよ」

女将はこれ以上暢には言いませんでしたが、あの若さでほとんどの異性を
抵抗なく受け入れられるほど明子は男好きで、多情だと言いたかったのです。
女も30歳を過ぎれば、体が成熟して、耕されて、かなり淫乱になり、
男をほしがりますが、少女の頃から男に抱かれることを好む女は少ないのです。

古今の好き者が、自分の妻や、愛人をこの明子のように多情で、色事好きの
女に仕立て上げるためにあらゆる工夫と大金を投資してきています。
仕事柄、女将もそんな実例を沢山知っていて、明子が並外れたその方面の可能性
を持っていると判断しているのです。
その意味で明子は、それこそ鐘と太鼓を叩いて歩き回り探し出したい花嫁さんなのです。

明子が暢と結婚して、心の病は彼で癒されるでしょうが、一度憶えた男の味を
暢の力で消すことは難しいと女将は思っていました、その方面での暢の力は
未知数ですが、暢がどんなに素晴らしくても、女の習性として明子の体は複数
の男をほしがると、一人女として女将は自分の心と体に照らして思ったのです。
暢が高い次元に立って、明子を認めれば、良い夫婦になるとも思いました。

暢は一晩考えました。女将が話してくれたことは全て事実だと思いました。
それでもやはり明子と結婚したいと思いました。
いろいろ考えていて、泣き出したくなるほど明子に会いたくなる自分を抑える
ことが出来ないのです。
真夜中の街を駆けて行って明子の顔が見たい、明子の匂いに包まれたい、
何があっても明子を放したくない、明子のためなら何でも出来ると、
苦しくなるほど暢は明子思いました。

奔放な明子の行為をそのまま受け入れることは、今は正直言って難しいけれど、
直接その行為を目にしなければ、しばらくはそれに目を瞑って、耳を閉ざして、
自分を愛してくれて、優しく微笑む明子や、娼婦のように寝室で乱れる妖しい
明子だけを見つめて一緒に過ごしたい。
時が来れば、明子の魅力の源になっているその奔放な行動も受け入れられる
ようになる。暢はそう決心したのです。

当然のことながら、明子の秘密は暢から問い質すことはしないで、出来れば
その秘密が外に広がることを食い止めたい。むしろそのことに暢は努力しようと
思いました。いわば、明子の奔放な性生活環境を暢が守ることを決意したのです。

次に明子に会う日、結婚を申し込もうと決めました。そう思い決めた時はもう
明け方です、市場に仕入れに出かける時間です。暢は久しぶりに足取り軽く
出かけました。

その年の暮れ、明子は暢と結婚しました。女将は実家の欠かせない用件があり、
急に結婚式の出席を取り止めました。明子は正直ほっとしました、女将に会えば、
当然料亭に男と泊まった娘だとわかるはずです。女将はいろいろ考えた末、
今は明子に会わないほうがよいと判断したようです。

結婚式は明子の希望で、教会で行い、バージン・ロードは長兄がリードして
くれました。
亡き父にそっくりになってきた兄に手を取られながら、明子は涙を流しながら、
笑顔を浮かべていました。天使のようにきれいで透明な横顔に、ステンドグラス
から洩れ来た日の光が、その涙を光らせていました。それを見た、あの冷徹で通る
明子の母親はほとんど号泣状態で、明子の次兄に抱き抱えられてやっと立って
いる状態でした。

豊かな体躯を見せる、たくましい暢と、彼に寄り添う輝く花嫁と、喜びの激情に
身を任せる花嫁の母を見て、教会の席をいっぱいに埋めた人々は、期せずして
感動の拍手を始めました。何時までもその拍手は鳴り止まず、暗い教会の天井に
吸い込まれてゆきました。

明子は天井を見上げ、そこに亡き父の笑顔を見つけました。明子はそっと父
につぶやきました。
「お父様・・・・、ありがとう、明子はきっと幸せになります、見ていてください」

披露宴は身内だけのささやかなものにしました、暢の両親は既に他界していて、
暢と年の離れた長兄夫妻と花板の清さんがこの宴に出席しました。長兄は両親の
跡を継いだ裕福な農家の主で、自分の子供のように可愛がってきた暢の結婚を
心から喜んでくれました。

明子側は母親と二人の兄が出席しました。結婚式に出席してくれた親戚、友達、
同級生、会社上司、同僚は身内だけの宴だからと断り、この宴には招待しません
でした。
明子の母、兄達の喜びようが出席者の中で目立っていて、大学病院の医局に勤める
長兄は、母の止めるのも聞かずに、良い声でゲーテの詩を披露したほどの浮かれ
ようでした。

暢にも、明子にも新しい生活が始まりました。暢のアパートは暢の店にも、
明子の会社にも歩いて行ける距離にあります。
新婚初夜は暢のアパートで迎えました。新婚旅行は先送りで、二人の休みが
取れる時まで、延ばすことにしています。アパートは2DKです。ダブルベッド
を置いた洋間と、DKと続いた6畳の和室です。

暢は、結婚式まで明子を抱こうとしませんでした。
暢は明子を抱くことで、自分の性的なひ弱さを明子に知られることを恐れていた
のです。それだけに新婚初夜は明子以上に暢は緊張していました。

一方、明子はそれを暢の明子への思いやりだと最初は思っていましたが、付き合い
が進み、彼をよく知るようになると、暢が何らかの性的コンプッレクスを持っていて、
自分を抱かないのだと漠然と感じ取るようになっていました。
最悪の場合インポテンツの可能性も心配したですが、暢の部屋で抱きしめられた時、
スカートの布越しに暢の強い高まりを感じて明子は安心したのです。
それでも、暢が初夜から積極的に花嫁をリードするとは思えない、それなら自分が
リードしよう、それで自分の過去に暢が疑惑を持ったとしても、それはそれで良い、
暢に初夜を失敗させて、彼の男を傷つけることは避けたい、自分の秘密が暴かれる
ほうがむしろ良いと明子は決心していました。

夫を先に風呂に入れ、寝室の支度をしました。赤を基調にした掛け布団、淡いピンク
のシーツ、ベッドの枕元にはピンクのスタンドを置きました。それに明子の特別の
注文で2メートル四方の鏡をベッド脇に貼り付けています。
暢には言っていませんが、会社の近所に住んでいる的屋の親分常さんの客間を
真似たものです。明子はそこでその親分に抱かれていて、男も女も鏡を見て興奮
することを知っていました。

夫の後、明子はゆっくり風呂に入り、濡れた体を風呂場の入口から少し覗かせて
「ねえ、おねがい、背中を拭いて」
暢は、可笑しいほどあわてて、走ってきました。バスタオルを渡し、暢に背を
向けました。暢はあわてながらそれでも、丁寧に拭いています。背中から腰、
お尻とタオルは丁寧に移動しています。明子はタオルがお尻に来たとき、少し
前かがみになり、脚を広く開けました。これで後ろから明子の茂みは良く見える
はずです。暢はそこを拭いて良いものかお尻の上で手を止めて考え込んでいます。

「よかったら、全部拭いてね、女の体は複雑に入組んでいるから、中々きれいに
拭けないのよ、中に手を入れても良いからきれいにしてね」
明子は、ほとんど両手を前に着くほど体を倒し、脚を開いて、後ろを暢に見せて
います。
暢は、恐る恐る、明子の部分にタオルを入れて丁寧に拭いています。

「中まで濡れているから、指で中を開いて水を出してくれる、お願い」
暢は初めて素手で、明子のそれに触れました。そっと開いて、言われたとおり水
を出そうとしています。そんなに水が流れてくるはずも無く、それでももっと開いて、
念のため指を入れてかき回してみました。
穴以外ところからの湧き水がでました。暢はあわててタオルで拭いています。

「暢さん、そこ敏感だからタオルで拭くと少し痛いわ、
               よかったら、口で吸い取って欲しいわ」

暢は言われたとおり、足の間に座り込んで、両手をお尻につけて、その部分を吸い出
しました、穴も忘れないで舌でくじってみました。いくら吸っても水が湧き出て、
きりが無い状態です。明子は止めろといいません。

「暢さん、向こうのベッドで続きをやってちょうだい、抱いて連れて行って」
暢は明子をお姫様抱きにして、明子は暢の首に手を回し、キッスをしています。
暢は全身に元気が出てきました。

「暢さん、凄いのね、こんなに硬い、こんな硬いもの、今まで・・・・」
明子はうっかり、過去の男経験をばらすところで、思い止まり、新婚の妻らしく
おどろいたふりをしました。明子の豊富な経験から言っても、暢のものは異常な
固さです。彼女はこんなすごいものは今まで経験したことがないと思いました。

明子のお尻がその上に乗っかっても、それはお尻を支えるようにして、フニャと
ならないのです。まるで鉄の棒でお尻が支えられている気持ちです。長さも
普通サイズ以上です。明子はひとまず安心しました。

性的コンプレックスはどうも精神的なものと、明子は判断したようです。心配した
こととは逆に、もしかしたらこれは非常な掘り出し物かも知れないと、明子はすっかり
嬉しくなりました。そう思うとあそこがドーと濡れてきて、暢の手を汚しながら、
愛液が床に垂れ落ちています。

暢はベッドの上に優しく明子を置きました。そのまま次の指導を待ってボーと
ベッドの側に立っている暢に、手をかけて、ベッドに寝かして、明子は暢のパジャマ
を全部脱がせました。暢は、喜んでされるままにしています。

暢のものが勢い良く飛び出してきました。期待以上のものです。明子は思わずそれに
かぶり付こうとしましたが、それではあまりにはしたないので、軽く先端に唇を
触れるだけにしました。それだけで、鋼鉄のように硬い肉棒は先端から透明な液を
吐き出し始めました。

明子は鏡に向かって脚を拡げ、暢に背を預けて、暢の手を股間に持っていきました。
明子の全身が鏡に写っていて、開いた股間も良く見えます。暢はあまりの光景に、
喉がからからになり、股間は感覚が判らないほど興奮しています。

「指を入れて、そのポツンとした所と穴の中を弄くってちょうだい
  ああ、そこじゃないのよ、そう、その下、ああ・・・・、そこが良いわ
あなた、とってもお上手よ、とろけそうよ、ああ・・・、もっときつく擦っても良いわ」

鏡の中で、明子は両脚をいっぱい開いて、その股間に暢の手を咥えこんで、全身で
悶えています。暢はそんな鏡の中の明子をじっと見詰めて、彼女がもっと喜ぶように
手の動きを加減しています。

暢はだんだんに、女性がわかってきたようで、女性への恐れが次第に消え、自信
すら湧きあがってきました。自分の腕の中で、女が悶えている。自分の指が女の
あそこを弄んでいるのが見える。暢は少し落ち着いて明子を攻めるつもりになりました。

暢は柔らかい胸を左手で触ってみました。明子がもっと悶えます。後ろから良い
においのする首筋に唇をつけました。そっと舌で舐めると、明子が大きな声を出して
後ろに仰け反り、彼女の両手を暢の頭に乗せました。
大きく開いた脇の下に唇を移し、そこを舌で強く舐めました。あそこに挿入している
右手が強く締められて、凄い勢いで湧き水が出てきて、暢の指を濡らします。

明子はほとんど狂乱状態で、しわがれた声を絞り出しています。
鏡の中で明子は両脚を持ち上げ、いっぱいに開いて、両手を突き上げ、わきの下に
暢の頭を抱え込んで、左の乳房を揉み砕かれ、あそこは指を3本も咥えこんでいます。
鏡に明子の愛液がしぶきになって飛び散っています。

「あなた・・・ぁ、凄い・・・、もう・・・、いやだ・・・・、隠していたのね・・・、
こんなことが出来るのに・・・、ああッ・・いい・・・もっと・・強く・、だめ・・・ェ」

明子のお尻を突き刺すばかりの鉄の棒は、ますます勢いを増してきました。
スタンドのピンクの光が揺れて、明子の悲鳴が、2DKの住まい突き抜けて、
玄関ドアーの外まで断続的に響いています。ピンクの灯が消えたのは、深夜2時過ぎでした。

「女将さん、実はお恥ずかしい話ですが、明子は私の初めての女です。
若いころ先輩に連れられて風俗の店に行ったのですが、そこの女に馬鹿にされて、
結局は何も出来ませんでした。それ以来、欲望は人並みにあるのですが、
あの時の事を思って、女を避けてきました。

明子とも結婚式まで何度かその機会はあったのですが、手を出しませんでした。
当然、明子は不審に思って、私に何か性的欠陥があると悟っていたようです。

結婚初夜、明子は新妻としてはおよそ考えられない、恥ずかしい行為で私を誘い、
私の不安を吹き飛ばしてくれ、無事初夜を済ませてくれました。
終ってみれば、普通の男並みに女性が抱ける自信が湧いてきました。
これは明子に教えられたものです。明子に救われたと思いました。

明子は自分の過去がばれる危険を冒して、私を救ってくれたのです。
明子はこの料亭のことも含めて、未だ何も言いませんが、
初夜の恥ずかしい行為は自分の過去を全て告白したと同じだと
私は受け止めています。

私は、このことだけで十分明子の愛情を信じることが出来ます。
これからも今の明子でいて欲しいと思っております。
明子の男出入に、これからも悩まされると思いますが、明子の私への愛が続く限り、
男達への嫉妬心と良いところで折り合いをつけて、
明子との結婚生活を続けるつもりです、
ご心配をおかけしました。いずれ彼女にも会ってやってください」

結婚後、数日経ったある日、心配している女将に、暢は明るい顔で報告しました。
暢の報告を聞いていて、女将は二人の初夜が見えるようで、思わずにっこり笑いました。
二人は良い夫婦になると確信したのです。

三丁目裏通りの社員寮(5) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/16(Wed) 20:58
四   常さんとの出会い

結婚後初めての出勤の日、良子と6人の男達は全員拍手で明子を迎えました。彼らも
全員一昨日、教会の結婚式に出席していました。
「結婚おめでとう、良い結婚式でした。これからも変わらずよろしくお願いします。
旦那さんを可愛がる片手間で良いから、私達も忘れないでください」
一番若い佐藤が代表で明子に挨拶をして、全員が拍手しました。明子はただニコニコ
笑っています。明子はここでは頼りになる事実上の所長代理であり、男達みんなの
マドンナです。そして同僚の良子とは、好き者同士何でも話し合える仲です。

明子のお祝いに集まった社員は、簡単な所長の訓示が終わると、それぞれに現場の作業
開始時間に間に合うよう急いで事務所を後にしました。
佐伯と所長は用事があるらしく事務所に残りました。この会社では、所長以下全員
ほとんどの勤務時間、現場に出ていて、会社に戻るのは、重要な連絡会議のときに限
られます。月に2度ほど会社に顔を出す程度です。後は、自宅から直接現場に直行します。
所長は二人の女子社員と事務の打ち合わせで残り、佐伯は良子との約束で早朝ラブの予定
です。

良子は佐伯に二階に向う階段の踊り場で抱きしめられ、良子が彼の首にぶら下がるように
して口を付けています。唸り声を上げながら、男はズボンのベルトを緩め作業ズボンを脱ぎ、
白いソックス、ショーツ姿になりました。前が異常に盛り上がっています、良子がそれに
なれた手つきで手を添えて、やがてショーツの中に手を入れています。

同時に男は、女のベスト、ブラウス、ショーツをパンストと一緒に剥ぎ取り、紺色制服の
スカート一枚にしました。持ち時間の少ない男は一気に後ろから入れています。未だ十分
に潤っていない女は、顔をしかめながらも、床に手を突いて、両脚を拡げて、男に協力
しています。

良子が床に手を着いて事務所のほうを見ると、所長がパソコンに向かっていて、明子が
じっとこちらを見ています。今日、明子は誰も男を指名していないはずです。良子は明子
に聞かせるために、声を張り上げました。そのことで、良子は一気に高まり、もう明子を
見る余裕もなくなり、床に良子の愛液が洩れ落ち始めました。

男が逝くことを告げて、それを抜き取り床に精気を吐き散らしました。点々と白濁液が
飛び散っています。男は腕時計をチラッと見て、未だ予定の時間が残っていることを
確かめて、上の部屋に行こうと言って、床に座り込んでいる良子の手をとり、引っ張り、
立ち上がらせて、二階、資材倉庫の奥にある部屋にもつれる様に入って行きました。
良子の股間から流れた愛液が点々と床に落ちています。

昨夜、暢と十分抱き会ったのに、良子の喘ぎ声を聞いてショーツが冷たく感じるほど
明子は濡れだしたのです。明子自身も自分の変化にびっくりしました。
体が疼いて我慢できなくなりました。本当に自分は好き者だと自分の体にあきれました。
ゆっくりショーツをパンテイストッキングと一緒に脱いで、床に置きました。ソーとそこ
に指を入れてみます、ピックと反応して、快感がそこから全身に走り、思わず股間を締めて
目を閉じました。

新婚の明子だから今日は最初から当てにしないで、所長は、パソコンに向かっています。
所長の体から汗とタバコの混じった懐かしい香りが立ち上がり、明子の鼻腔を刺激します。
明子はその香りでさらに高まり、指をそこに入れてしまいました。凄い快感が走ります。

階段の踊り場に居る良子の喘ぎ声が高くなり、佐伯の低い唸り声がして、あたりは静かに
なりました。

椅子に座った脚を前にすり出して、腰を前に出して、明子はもう夢中で股間をいじくって
います、静かになった事務所に、所長のパソコンのキー音と、明子の水音がひそやかに
響いています。

突然、後ろから抱きつき、所長の首に明子が噛り付きました。片足を机の上に載せて、
股間を所長に見えるようにしています。下着を自分で剥ぎ取った明子の股間から、野性的な
メスの香りが所長の嗅覚を攻めます。所長は横を向き、明子のそこに食いつきました。
仰け反り、大きな悲鳴を上げる明子。

良子と佐伯はよろけるように二階に消えてゆきます。突然の明子の声に良子が振向いて、
そして笑っています。その視線の先に明子が所長に股間を吸われて仰け反っている姿が
あります。
所長と明子は立ち上がり、二人は喘ぎながら、互いに衣類をはぎ取り合って、会議室に
向かいました。

会議室前の廊下に、明子のものと見られる女子社員用制服の紺色ベストとスカート、
そしてブラジャーが点々と捨てられています、明子は事務室から会議室に行く途中で
次々と剥ぎ取られて、会議室には裸で入ったようです。
会議室のガラス戸に明子らしい女の姿がぼんやり写り、それが激しく上下に動いて
います。廊下も、会議室も照明は落とされていて、会議室の窓から侵入した光が明子を
浮かび上がらせているようです。

「所長、そこ・・・、そこが良いの・・・もっと突いて・・・
ああ・・ん、いい・・・、・・だめ・・・エ・・、噛んだらだめ・・・、
後が残るとだめなの・・・・・」
所長がしきりに謝っています。
「明チャン、旦那はどう、良いもの持っているか、あっむむむ・・・・」
みなまで言わせないで明子が口を塞いだようです。
急ピッチな喘ぎ声が聞こえて、所長と明子が同時に逝きました。

一階の事務所から2階へ通じる階段に、やはり女子社員用制服などが転々と捨てられ
ていて、その先の資材倉庫の奥にある社員の仮眠用の部屋から、良子の高い喘ぎ声が
聞こえます。この部屋は的屋の親分常さんの家に隣接していて、その二階のトイレから
この仮眠室内が良く見えます。
30分後、あたふたとズボンのチャックを閉めながら、佐伯が現場に向かいました。


「お疲れさん・・・、明子さん、貴方が誘ったのでしょう・・・・」
「あなた方の声が聞こえて、我慢できなくなって、やってしまったのよ
私、恥ずかしいわ・・・、昨日は二人とも休みで、一日中寝室に居たのよ、
もうくたくたで、ここが少し痛いほどやったのに・・・、またやっちゃった・・
どうしたのでしょうね、怖いわ、私・・・・」

所長は明子を残してシャワー室に行っています。明子は股関節を指差して、ここが痛いと
良子に見せています。その指差す先の奥は、明子と所長の体液でべっとり濡れていて、
強い香りが立ち上がっています。

「そうよね・・・・、新婚早々だものね、ここでやる必要ないよね、
それでも、私達を見ていて我慢できなくなったのね・・・・・体がほしがっているのよ、
判るわ、女はいくらでもしたくなる時があるのよ
家でも会社でも大変ね、いまにあそこが擦り切れちゃうわよ、ふふ・・・。
うらやましいな・・・、私なんか、家ではここ一ヶ月レスよ、
ここでやれなかったら私、今頃、離婚しているわ、きっと・・・」

良子は裸で、手には脱ぎ散らしていた自分と明子の衣服を持っています。明子もやっと
正気を取り戻した様子ですが、だらしなく両脚を開いて所長の精液をその周りに残して
います。二人とも今からシャワーを浴びて、9時から業務開始です。

資材買い付けのインプット、業者との折衝、人夫の手配、見積書の整理、経理、勤労事務
など、目の回るような忙しさになります。二人は有能な事務員で、所長が事務所を空けて
外へ出られるのも、二人のおかげです。
特に明子は短期間に所長がやっていた事務業務を全て完璧にこなせるようになりました。
現場に出ている社員たちも、工事に必要な資材、人員が、タイミングよく手配されてい
るので、以前より効率よく工事を進められるようになったと実感していて、さすがあの女
は違うと明子の評価が上がっています。

現場の人間は肩書きや学歴にはほとんど関心を示しませんが、結果の出る仕事をすると
認めてくれます。明子は短期間に皆に認められて事実上、所長代理の椅子を獲得した
ようです。所長がこれを一番喜んでいます。

「良子さん、仮眠室の窓から隣の家が見えるでしょう、向こうから覗かれるわよ」
「ええ、気がついていたわ、いいわよ、私の家は遠くだから、
       知っている人いないでしょう、見てくれたほうが刺激になるわ」

半年ほど前、明子はこの部屋で、男の股間を咥えているところを隣のおじいちゃんに
覗かれて、その常さんと目が会ったのです。常さんは笑いながら、手を上げて、
顔を引っ込めました。心配になって、その日の昼休みに常さんの家に顔を出すと、
先方は明子を良く知っていて、快く迎えてくれました。

常さんは的屋さんと言って、お祭りなどに出る露天商組合の組長さんだと言っていて、
非常に裁けたおじいちゃんで、この人なら見たことを口外するような人で無いと、
明子は直感して安心しました。

明子は常さんの家へ、その後昼休み時々顔を出すようになり、昼ごはんをご馳走に
なることもありました。常さんは一人住まいで、時々同業者の人が訪ねて来て、
泊り込んだりしているようです。その時は、プロとわかるお姉さんが泊りに来ている
こともありました。最初の出会いが尋常でなかったので、明子は自分の情事を常さんには
隠さず話すようになり、父との死別や、暢との出会いも全部話していました。

その頃、所長をはじめ会社の男達は現場が忙しいらしく、ここ十日あまり、事務所に
やってきません、それではと会社が終わってホテルへ呼び出しても元気がないのです。
独身の明子は少しいらついていて、思いついて常さんを誘惑してみる気になりました、
昼休みに行くから蕎麦を注文しておいてと頼み、ブラとショーツとり去り出かけました。

常さんは笑顔で迎えてくれました。明子は入口でごみポットを蹴飛ばし、膝頭に上手い
具合に擦り傷を負いました。大げさに顔をしかめて、ソファーに座り、痛い痛いと言って
いると、常さんが優しく覗き込んでくれました、常さんは明子の前の床に座り、そこを
舐め始めました。原始的な治療法です。

明子は腰を前に出して、スカートを繰り上げて、常さんが膝を舐め易いように脚を少し
持ち上げました。明子の股間は常さんから見ると丸見えです。明子は空いた方の足で、
常さんの股間を軽く触りました。少し大きくなっています。明子はもっと脚を開き、
持ち上げ、濡れだしたその部分が常さんに良く見えるようにしました、ようやく常さんの
唇が膝から離れて明子のその部分に移動しました。

常さんは黙々としゃぶっています。その日は、常さんが昼休み時間内に十分になれず、
それだけで会社に帰りました。

数日後、2階の鏡の間で常さんに抱かれました。後ろから抱かれて、常さんの黒い
大きいものが嵌っている鏡の中の光景は、淫乱そのもので、明子は自分のものから
あれほど分泌液が出るとは知りませんでした。それを見ているだけで逝きそうに
なりました。

明子は結婚したら寝室に鏡を付けたいとこの時思いました。暢との結婚が決まった
とき真っ先に購入した家具がこの鏡です。これだけでも明子の色事にかける気持ちが
並みの花嫁とは違うことが判ります。

三丁目裏通りの社員寮(6) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/17(Thu) 20:03
五  三丁目裏通りの社員寮

明子の会社は、3階建ての鉄筋プレハブ造りで、10メートル道幅の三丁目表通りに
面しています。建物の前に10台程度の駐車場があり、1階が事務所になっていて、
中央正面入口を入った所が受け付けホールで、守衛の詰め所があります。
2階が食堂と資材倉庫、そして3階が寮と呼んでいる宿泊施設になっていて、ここには
20室の部屋とホールがあります。
宿泊施設には裏通りから階段を上がっていくようになっていて、会社の事務所、食堂
などとは独立しています。この宿泊施設は地方営業所の研修員受け入れ、工事応援者、
臨時雇い宿舎などに使われます。この寮の管理は明子が担当しています。

一ヶ月の予定で、臨時雇いの人夫10名が入寮することになりました。急ぎ工事で集めた
人たちで、身元は十分調べていません、とにかく人数が必要になり、あの手この手で集め
た人達です。
朝、会社の食堂で朝食を済ませると、会社前からバスに乗せられ工事現場に直行して、
夜バスで帰って食堂で夕食を済ませて寮で寝ます。
寮の各個室は、シャワーとトイレつきで、3人用の和室10部屋と二人用の洋間10部屋
があります。集めた人夫たちは、二人使用で和室があてがわれました。

受け入れた最初の日、明子が、寮のホールに全員を集めて寮の生活注意事項を説明しました。
貴重品は会社の金庫に預けること、各部屋と寮の入口は鍵が共通で使えること、出かける時
は鍵を会社の守衛に預けること、朝晩の食事は定時に会社食堂で摂ること、部屋での火気は
厳禁で、タバコはホールで済ませること、全員が出た後掃除婦が部屋に入ることなど説明し
ました。明子の説明の間、明子の局部を10名が見つめてスカートのそこに孔が開きそうに
なるほどでした。

「姉ちゃん、いや、管理人さん、女を部屋に連れ込んではだめかね」
全員の笑いでホールがドーと沸きました。
「原則として来訪者とは寮の外で会ってください、親しい方が訪ねて来られる場合は、
     当日午後5時までにお知らせください、お部屋を準備します」
明子はこんな質問にも顔を赤らめないで普通に答える事が出来ます。沢山の男と接した
経験で、男の生理や特徴を肌で知っているので、男への恐れはもちろんありませんし、
男への異常な興味も持ちません。若い娘としては珍しいことです。

「それからお願いがあります。
皆さんのように元気で良い男がこんなに集まりますと何かと周りから注目されています。
ご近所からいつも見られていると思ってください」
誰かがスター並みだね、と冗談を言ってまたドーと沸きました。

「窓を開けて、裸を見せたりしないで下さい、下の道を通る女性に声をかけたりしない
で下さい。お酒もほどほどにして、周りは夜静かなところですから大きな声を出さない
よう協力してください。
ご近所から苦情があると、残念ですが退寮していただくことになりますので、注意して
ください。
どうしても騒ぎたい時は会社の作業衣を脱いで、他所でやってください・・・、
勿論これは冗談ですが・・・・・」
ドーと全員がまた沸きあがりました。

「とにかく何処に居ても周囲に迷惑をかけないようお互いに注意してください、
              問題が起きると私が困りますから、
  私のことをかわいいと思ったら、規律を守ってください、よろしくお願いします。
        それでは部屋の割り当て表と鍵を渡します」
ぺこりと頭を下げる若い管理人を見て、男達は、この子は話が判る娘と理解したようです。
そして、皆でこの子を守り立ててやろうと思ったのです。

「判ったよ、管理人さん、いいな、管理人さんの言うことを良く守るのだよ、
           変なことをすると、この俺が許さないからな、判ったな」
男達の中でも一際大きな体の粗暴そうな男、坂崎が皆を見回しながら声を張り上げました。
男達は笑い顔で、彼と明子を交互に見ています。
坂崎さえ大人しくしてくれれば問題はない、そんなことは皆、勿論言えませんがそう
思っているようです。いずれにしても明子は最初の短時間で男達の信頼を得たようです。

人夫達を受け入れて、2、3日したある日、明子は近所に住む主婦、智子の訪問を受け
ました。会社の正面、表道路を隔てたところに5階建ての賃貸アパートがあり、智子は
このアパートの住人です。

「ほとんど毎朝、お宅の会社の方が、アパートの生垣におしっこをするのよ、
              不潔だから、止めて欲しいのです、お願いしましたよ」
智子は黒めがねをかけたきつそうな婦人です。アパートと道路の境界に、腰くらいの
高さの生垣があり、そこから建物まで15メートル幅の芝生が広がっています。
朝現場に行くバスを待つために集まった人夫たちが、会社のトイレを面倒と思って、
そこで小用を済ませているようです。
明子は平謝りで、早速止めさせる約束をしました。智子が去ってしばらくして、二人連れ
の主婦が明子のところにやって来ました。40歳前後の主婦と二十歳代の若い人です。

「先ほど、智子さん、ハイ、黒めがねをかけた夫人です、
その方がこちらに来て、あの・・・立ちションのクレームを言いに来たでしょう」
二人の主婦は少し赤くなりながら話し始めました

「私達、そんなこと良いのにと言ったのですよ、
                肥料になって生垣にも良いといったのですよ、
それだのに、あの方、こちらに乗り込んだのよね、困ったものだわ、
        あのね、女同士だからはっきり言うわね
私達、毎朝立ちションを楽しみにしていたのよ、望遠鏡と望遠カメラを準備して、
      毎朝、いろいろのものが見られて、病み付きになっていたのよ、
顔写真とあそこの写真をパソコンにファイルして楽しんでいるのよ

それを智子さんに知られて、・・・・あの方の家から、立ちションは見えないのよ
        それで、腹いせに、こちらに怒鳴り込んできたのよ、困るわね」
智子は立ちションを止めろと言うし、二人の主婦は続けろと言う、明子は困りました。

「判りました、あなた方が智子さんを説得してください、
    そうすれば私どもは、おしっこを続けて、男のあれを十分お見せします。
智子さんを毎朝一番よく見えるお部屋に招待してはどうですか、
    そうすれば、智子さんもおしっこを許すことになるでしょう」

二人の主婦は、直ぐ戻ってくると言って、急ぎ足でアパートに帰って行きました。
立ちション見学会議が招集されるのでしょう。間もなく二人が頬を紅潮させて戻って
来ました。

「決まりました。智子さんとよく話し合いました。
    一番よく見える部屋に、見たい女たちが毎朝、全員集まることになりました。
       『Tションクラブ』と言う名前も決めました。
それで、これからは出来るだけ生垣に肥料をたっぷりかけて頂きたいのです。
      私達は、生垣を少し低く刈り取って、あそこがよく見えるようにします」

明子はこの「Tションクラブ」に協力して、現場へ行くバスの出発30分前から事務所の
男子トイレの掃除を始めるよう指示して、この時間の男子トイレを事実上閉鎖しました。
これで食堂から出てきた10名の作業員はほぼ全員生垣におしっこをすることになりました。

その場所に近いアパートの窓に高性能の望遠鏡や望遠カメラが並ぶようになり、熱い女性
の目が彼らのあれに集まり、パソコンに整理された映像は昼下がりゆっくり鑑賞されて、
彼女たちの一人遊びの楽しみを充実させることになります。

一人の主婦がCDを会社に持ってきて、明子にそのファイル開いて、これが彼女たちの
中で一番お気に入りの男「チン様」よ、と言って、小太りの頭髪が薄い中年男の顔写真を
見せました。
お義理にも良い男と言えません。どちらかと言えば不男です。

次のページに見事な肉棒が勢い良く放出しているクローズアップ写真があり、明子は
納得しました、それは思わず見とれて下半身が熱くなり声が出ないほどの業物でした。
10名全員に彼らのものに因んであだ名がついていて、主婦たちは顔とあれが完全に
一致するほど男達のあれに馴染んでいました。

「黒ちゃん」「鼻曲がり」はなんとなく想像できますが、「知床チャン」「志摩チャン」
となると首をひねります。
明子が同じ思いで主婦に尋ねると、「知床」は未開発で魅力がいっぱいな所です、
それに因んで皮かむりの仮性包茎だけれど、凄く大きい若者のものを指しています。
伊勢志摩は真珠の名産地です。あれに真珠が3個も埋め込んである珍品をそう呼んでいます。
とにかく、この会社が地域で評判が良いのは、こうした明子の隠れた努力が生きているからです。

三丁目裏通りの社員寮(7) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/20(Sun) 12:40
五  闇夜のニヤーミス

立ちション騒動から数日が過ぎたある夜、この寮の近所に住む主婦、朝子は、夜行便で
出張に出かける夫を、駅まで送った帰り道、車でこの寮の前、裏通りを通りかかりました。
ヘッドランプの中へ突然男が躍り出てきて、闇に消えました。急ブレーキの高い音が闇に
吸い込まれて行きます。車に衝撃は感じませんでした。恐る恐る、朝子は車を出ました。
闇を透かすようにして見ると男が倒れています。近づく朝子、強い酒の匂いが朝子の鼻を
衝きました。

「酔っているのね」
朝子は、独り言を言って、少し安心しました。男は苦しそうにもがいています。
「もし・・・・、大丈夫ですか、どこか痛いところはあるのですか」
ようやく闇に慣れた目で男を見ると、人の良さそうで、固太りの小柄な男で、小奇麗な
服装です。もし朝子がTションクラブのメンバーだったら、この男があの憧れの「チン様」
だと直ぐ判るのですが、その時、朝子はただの見栄えのしない中年男と見て、ことさら興味
を持ちませんでした。男は朝子を見て、少し苦笑いして、建物の上を見て、首を振りました。

表通りの会社の寮がここにあって、男達が何人か住んでいることを朝子は知っていました。
男は、寮の住人で、三階の寮に戻りたいけれど、腰が立たないようです。朝子は3階まで
上がって行き、呼び鈴を押しました、ホールでタバコを吸っていた男がドアーを開けて
くれたので、事情を話しました。

翌朝、掃除婦が明子を呼び出しました、慣れた掃除婦で大騒ぎしないで、寮に来てほしいと
言う連絡でした。部屋に入ると掃除婦の指差すところに、お腹に少し布団を乗せて、両脚を
開いた裸の女が寝ていました。朝子です。

開き気味にした股間から精液が流れ、陰毛はべっとりと濡れ、その先端部分はもう乾き始めて
朝子の肌に張りついて、朝子のその部分は、かなり色づいたひらひらがそそり立つように露出
しています。女の眼で見ても恥ずかしく、悩ましい姿で、その上、部屋中に精液と女の濃厚な
匂いが溢れていて、明子は一気に欲情して股間を思わず押さえたほどです。

布団は多量の精液と女のものらしい愛液でそれと判るほどぐっしょり濡れています。凄まじい
性交がこの上で演じられたのだと、明子はため息をつきながら呆然として眺めていました。
その中で、正体のない状態で朝子は男に逝かされた姿のまま横たわっています。寝息が聞こえ
ますから、命の心配はなさそうです。
明子は掃除婦に、このことを口外しないように頼んで、明子一人にして欲しいと頼みました。
物慣れた掃除婦は全て了解と言った風で、別室の掃除に向かいました。

「ホールに居た男が気軽に下りてくれて、私にお礼を言って、酔った男に肩を貸して、階段を
上がり始めたの。
それで帰ればよかったのよ、でも、家に帰っても、主人はいないし、二人の男の匂いをすぐ側
で嗅いでこのまま帰りたくない気がして、お手伝いをしながら、その酔った男の部屋に入ったの。
むっとするような官能的な男の匂いがして、私、ぐらっと来たわ・・・」

朝子の目覚めるのを待って明子が事情を聞いています。朝子は悪びれた様子もなく、同性とは
いえ、これ以上はないほど乱れた姿を見られたからには恥ずかしがっても仕方がないと覚悟した
らしく、股間を隠すこともしないで、その姿のままで明子の問いかけに応えて説明を始めました。

部屋にはもう一人の男が寝ていて、物音に気がついて起き上がって、担いできた男に協力して、
その酔っぱらいを布団に寝かせました。こうしたことはよくあるようで、手なれた様子です。
酔っ払い男はもう高いびきを出し始めています。明子はドアーの側に立って手伝うわけでも
なく、立ち去るでもなく、じっと男達の動きを見ていました。その内、朝子は、部屋に寝て
いた男の前が開いて、黒い大きいものがぶら下がっているのを見つけました。女のことでも
思って一人で触っていたのでしょ、そのままにして仲間の面倒を見ていて、朝子に見つかった
のです。元気なもので、その勢いは衰えていません。

「もう10日間、女とはやっていないよ、
このドラ息子は、女の味をわすれたようだよ、ハハ・・・」
その男はドアーの側に女が居るのに初めて気がついて、少しびっくりしたようですが、朝子
がじっとそこを見つめているのに気がついて、乱暴にそれを掴んで朝子にそれを向けて振り
回し、見せ付けました。

朝子は、先ほどから男達の強い体臭を全身に浴びて、頭が痺れるほど興奮して、その部分は
滴るほど濡れていました。そして男のあれを見せつけられて、その部分の香りも嗅いだよう
な気になりました。
我慢ができなくなった様子で、朝子はふらふらと部屋に入り込んで、あっけに取られている
男二人を尻目に、布団の上に膝づいて、ぱっくりとそれを口に咥えました。あっと言う間の
出来事でした。

「奥さん・・エエ気持ちだ、抱いても良いのか、俺たち二人で・・・」
寝ていた男は、それを自由に朝子に咥えさせながら、その頭を優しく撫ぜて、そっと、優しく
聞きました。朝子は上目遣いで二人の男を見ながらこっくりと頷きました。

「真夜中ごろまで、二人の相手をして、やっと終ってうとうととしていたら、
   昨夜の酔っぱらいが目を覚まして、私の濡れたところをしゃぶっているの、
      最初は知らないふりをしていたけれど、どんどんよくなって
    彼に入れてほしいといったわ、
      彼のものを触って驚いたわ、硬くて、とんでもなく太いの
   私、それで一気に目が覚めたわ、あそこがドーと濡れるのが判るの」

明子は朝子がチン様にニャーミスしたことをこの時気がつきました。
少しねたましくなって、朝子の股間を見ました、だらしなく開かれた股間にかなり色づいた
ひらひらが立ち上がっていて、精液まみれのそこは心なしか相当緩んでいるようです。チン様
のお通りになった跡が歴然と残っていると明子は思いました。

「上に乗ってきた彼の腰に両脚を絡めると、彼が腰を使って入れてくれたわ
  ズブズブと恥ずかしい音がして、引き裂かれるような痛みがそこを走ったわ
   あの痛みは、そう初めての時の処女幕が破れた痛みと同じで
     なんだか懐かしくなったわ、じっと耐えているとだんだん良くなったわ

 彼は本当に太くて大きくて、最初はいっぱいでよく判らなかったけれど
  だんだん良くなって、いっぱい溢れてきて、彼が腰を打ち付けると体中が痺れるの、
    私大声を出していたわ、彼も唸りながら腰を打ち付けるの

   二人の男が目を覚まして、私達を見ていたわ

  ようやく、上に乗った男が大きな声を出して、私の中に放出したわ
     熱くて、溢れるほど沢山のものが私の中に吐き出されたの
  私あんな熱いものを沢山受け止めたのは初めての経験だったわ、子宮が痺れるのね
   私は彼に両手両脚で噛り付いて、大きな声を出して失神していたの

ぼんやり意識を取り戻すと、私の上に乗りかかって放出したあの酔っ払いの男が、すぐ側で
大きな鼾を立てていたわ精液があそこから垂れ流れているのを誰かが布で拭いてくれているの
二人の男が、起き上がりわたしの体を暖かい蒸しタオルで拭いてくれているのよ、生き返る
ような気がして、涙が出たわ

二人は私の体をタオルで拭いてくれながら昨夜、私を抱いたお礼を言ったわ、礼儀正しいのね
二人で全身を優しく暖かいタオルで拭いてくれるのよ、脚を持ち上げ、あの恥ずかしいところ
も優しく、綺麗にしてくれるの男にあんなに優しく取り扱われたことは初めての経験だったわ
それで、私、感激して二人のものを手と口で触ったわ二人とも元気になり、私からお願いして
二人でかわいがってほしいと言ったの二人が後ろと前から随分時間をかけて入れてくれたわ、

後ろは久しぶりだったけれど、
いっぱい愛されている感じで、二人に抱かれて深く逝ってしまって、また失神して、そのまま
朝まで寝込んでしまったの」

朝子が物音で目を覚ますと、あのチン様がシャワーを浴びて体をバスタオルで拭っているところ
でした。他の二人の男は見当たりませんから、他の部屋に行ってシャワーなどを使って、朝の
支度をしているのでしょう。
朝子が薄目を開けてみると、チン様のそれはダラーとしていますが、さすがチン様です、寝て
いてもその偉容はすばらしく、それを見つめている朝子は濡れてきました。
昨夜路上でニヤーミスした時はただの中年男に過ぎなかったのに、あれを十分味わい、こうして
あれをじっくり見ていると男の顔が朝子にはヨン様より立派に見えます。

男は鼻歌機嫌で、股間をタオルで拭っています。あれが上に跳ね上げられて、勢いをつけて男
の脚に跳ね返っています。朝子は股間がジーンと来て思わず膝を締め付け、目を瞑りました。
軽く逝ったようです。

朝子はたまらくなくなって、ガバッと起き上がり、男の前に座り込み、ものも言わずそれに
かぶりつきました。清潔な石鹸の香りが口中に広がります。

「奥さん・・・、起こしてしまったかね、
俺たちは出勤するから、ゆっくりしていくと良いよ」
男は朝子に咥えさせたまま、のんびりと朝の挨拶をしています。突然自分のものにかぶりつかれ
てもさほど驚いていません。

「昨晩、俺、酔っ払っていて、奥さんの中に出してしまったよ、
   あんまり奥さんが良いものだから、つい我慢できなくて、
    朝、そのことで仲間に叱りつけられたよ、ごめんな、堪忍してくれよ、

机の上に俺の電話番号を置いておくから、何かあったら電話してくれや、
   たいして出せないけれど、少しくらいだったらお金出すから」

男は朝子に咥えさせながら、ぼそぼそと謝っています。朝子はもう夢中になってそれと格闘
しています。男の元気のない言葉とは裏腹で、それは朝子の口では咥えられないほどの姿に
なっています。

「いいのよ、心配しないで、かまわないわ・・・、今日は安全日なのよ、ああ・・ん、
  もう、いいわ、入れて、いっぱい出しても良いのよ、ああ・・ん」
朝子は危ない日だと判っていても、もう後戻りできないと覚悟したようです。

男は朝子の右足を持ち上げて、あそこをいっぱい開いて、そこが洪水のようになっているのを
確かめて、いきなり突っ込みました。男の出勤の時間が迫っているのです、勝負を急いでいます。
凄まじい破裂音と、朝子の断末魔に似た悲鳴が狭い部屋にこだまして、チン様が朝子の中にメリメ
リと入り込みました。

「内臓が突き破られる感じね、後のことは良く憶えていないの、
  凄い勢いで突かれて、本当に喉からあれが出てくるかと思ったわ
   いっぱい熱いものを吹き込まれたところまではすこし覚えているけれど
          後は大声をあげて、気を失ったわ

   それで、そのまま寝込んでしまったの、
   ご迷惑かけてすみません、彼らはとっても優しかったわ

    ああ、久しぶりによく寝た気分だわ、爽快ね」

朝子は明子を淫乱な流し眼で見て、裸の両手を大きく上に伸ばしてあくびをしました。その
弾みで股間からチン様の精液があふれ出て、強い匂いを撒き散らしています。
明子は少し変な気分になりました。それを振り切るように明子は自分の頭を少し振って、夫人
にシャワーを使うよう言いました。これに味を占めて、頻繁に来ないで下さいとも注意しました。
「ヒンパンでなく、時々なら良いですか」
「ノーコメントです」

先ほどまで精液にまみれて、破廉恥な香りを発散していた朝子はすっかりきれいになって、
事務所に顔を出し、明子に挨拶をして、生き生きとして帰りました、良く寝ていないはず
ですが、元気なものです。

三丁目裏通りの社員寮(8) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/22(Tue) 12:19
その日から3日後、あの主婦から明子にお礼の電話がありました、デスクの直通電話番号
を教えておいたのです。
「先日はありがとうございました、良い経験をさせていただき、
貴方には親切にしていただいて・・・・・私、あの日から変わったみたい
体が燃えて仕方がないの、ちょっと触っても濡れだすほど感じるのよ

主人が昨夜から海外出張で、しばらく居ないのよ、
夜は体が疼くし、辛いのよね、貴方は若いから未だ良く判らないだろうけれど、
体が男を欲しがるの・・・、このままでは気が狂いそうなの、助けてほしいわ
あのね・・、もう一度、先日の人達とお会いしたいの、良いかしら・・・・・・、

携帯電話の番号は聞いていたので、連絡を取ったら、
自分たちはいつでも良いと言って、貴方を知っているなら、相談しろと言ったのよ」

「三人とも一緒に食べるのですか」
「エエ、良い機会だから、出来れば一緒に食べたいわ、
      一人食べて、あとの二人を食べないと不公平になるし」
「で、どのくらい続けるつもりです、えっつ、10時間・・・・・?

そうではなくて、性交時間でなくて、彼らと会う日数です、
それにしても一日10時間やるつもりですか、そんなに長い間あれを入れているのですか、
体とあそこがすりきれますよ、ふふ・・・・・」
女同士遠慮のないの冗談を交わしています。

「3日間ですね、それでは今日から3日間、部屋を取ります。
個室の鍵を渡します、3時過ぎに、先ず私のところに顔を出してください、
詳しいことはその時お話します」
その主婦、朝子が直ぐやって来ました、大きな旅行カバンを持って、やる気満々です。

女性としては上背があるほうで160センチをはるかに超える立派な体で、胸もバーンと
張っています、ヒップも幾人でも男をこなせるほど立派です。これでは一人寝は出来ないと
明子は彼女を見ていて思いました。
30歳代の中ごろで、女の体が一番燃える時期です。栗色に染めた髪の毛に、丸顔で細い目
がなんともかわいい感じです。何と言っても迫力ある唇が彼女の特徴です。
ひらひらが十分発達した女陰を思わせるぼってりとした感じで、ワインレッドに染めたそれは、
目の周りを強調した妖艶な化粧とマッチしています。

ミニスカート、胸がほとんど露出したブラウス、そのまま夜のお勤めに出ても良いほどです。
少し強すぎる官能的な香水の香りが事務所内に淫靡な雰囲気を醸し出しています。男達を力
ずくで立たせる作戦のようです。
生足、Tバックだと言って、今にも明子にスカートを持ち上げて見せかねない様子です。
ベッドインタイムには未だ早いのですが相当入れ込んでいます。

「お部屋は201号室です。これが鍵で、お部屋と寮の入口と両方に使えます。
ここでは、朝10時に部屋を空けることが決まりですからそのつもりでいて下さい。

注意しておきますが、夜は10時過ぎたら、あまり大声を出さないで下さい。
その他、廊下を裸で歩いたり、他の男を部屋に誘い込んだり、
他の男の部屋に忍び込んだり、こんな迷惑行為は慎んでくださいね。
それでお休みになるときはしっかり扉を閉めて下さい、中にはわざと開けたままにして、
見せ付ける趣味の方もいますが、ほどほどにしてください」

「それ良いわね、ああ・・・3人とやっているところを
他の人に見てもらえたら最高だわ・・、ぞくぞくするわね・・・・」
朝子は何を考えているのかうっとりして、濡れた眼で明子を見つめています。

「3人の内、伊藤さんの知り合いとして登録しておきますから、
    そのつもりでおねがいします、伊藤さんご存知ですね、
      チン様・・、いえ、貴方に助けていただいた酔っ払いです。
朝帰る時、会社の守衛さんに鍵を渡して、翌日はそこから受け取ってください。」

明子は朝子の興奮状態を無視して事務的に用件を伝えています。
朝子の周りからムーと女の香りが香水と混ざり合って沸きあがってきました。未だ先が
長いのですが、こんなに興奮してどうするのでしょうか。

「後ろも良いわよ、こうして、どう入る・・、ああ・・脚をいっぱい持ち上げて
  良いわ・・、もっと突いて・・、あふん・・・・、ダメ・・ェ、いいわよ・・
    三人一緒に来て・・・エ、・・・・私かまわないから、メチャメチャにしてね、
 ああ・・ン、中に出してね・・・もうがまんできない、むむ・・・」

夜7時過ぎに、明子が寮を見回りに行くと、もう朝子の部屋には、ピンクの灯が点いて、
押し殺したような男女の呻き声が聞こえ、人の激しい動きが伝わってきました。聞こえる音
が大きいのでよく見ると、案の定、部屋の扉が開いていて、何人かの男達が廊下に立って
覗いています。

覗いているのは、4人の男達です。ほかの者は町に繰り出しているのでしょうから、この
四人と中に居る3人が現在の在寮者全員です。
明子が入口近くに立っている男達の隙間から部屋の奥を見ると、朝子はベッドに大股を開
いて、横になり、前と後ろから挿入されていて、もう一人のものを咥えて声も十分出せない
様子です。

朝子はもう何度も一人で逝っている様子ですが、明子が覗いた時は男達も放出する準備に
入ったようで、3人ともその気になっているらしく切迫した動きになっています。
ピンクのスタンドに浮かび上がった、たくましい男達の筋肉の躍動が、淫靡な風景であるにも
かかわらず、名手が踊るボレロのダンスを見ているような錯覚さえ起こすほど幻想的に明子
には見えました。

三人の男に良いように弄ばれる朝子はもう声すら出せない状態で、全身汗と体液で濡らして
悶えています。
低い男の声が響き、三人の男達がほとんど同時に放出しました。この瞬間明子は自分の中に
放出されたような感覚で思わず前に立っている男の肩を掴んで、軽く逝きました。見ていた
男達も思わず低い声を出して、あるものは股間を強く抑えています。中に放出してしまった
のでしょう。

朝子は口に咥えた男のものを苦しそうに外して、そこから多量の白濁液を垂らし流して、
激しく咳き込んでいます。股間部にいる二人の男がゆっくり肉棒をそれぞれの対象から抜き
取りました。
朝子はほとんど意識を失って、両手両脚を大きく開いて、ベッド上で動かなくなりました。
その股間部は洪水さながらです。流れ出た精液がシーツの上を流れて床に滴り落ちています。

あまりに興奮すると冗談も言えなくなるようで、凄まじい性交を目の当たりにして、観衆の
男達は声が出せません。ただ黙りこんで、各々自分の部屋に戻るだけです。彼らの後ろに
立っている明子には気がついているようですが、管理人に手を出す無作法な男は居ません、
軽く会釈して、それでも熱い眼で、明子の全身とその股間を見て、それからそっと目をそら
して去ってゆきます。

明子はすこし歩くとその部分から洩れて出て流れを感じるほど興奮して濡れていました。
そこに指を入れて乱暴に掻き回したい、それだけを考えていました。ここではそんなはした
ないことは出来ないとの思いがやや勝って、トイレに駆け込んで、指を入れるのをじっと我慢
して、乱暴に販売機からコーヒ缶を引き出し、ホールのソファーに座り、一息に飲み干しました。
ソファーに座った部分がじっとり濡れて冷たく感じます。スカートまで濡れているかもしれ
ません。

部屋の三人の男達は、のろのろした動作で下着を着けて、つかの間の休息を取るため、
部屋を出て、ホールに向かいました。一人残された朝子は大の字になったまま動きません。
三人の男は明子を見て目礼して、後は黙りこくって、明子とは少しはなれた所に座り込んで、
缶コーヒを飲む者、タバコをゆっくりふかす者、ソファーの背に頭を乗せて目を瞑っている者、
それぞれに先ほどの余韻を楽しみ、次の作戦を考えているようです。その姿は、出走を待つ
100メートル競争の競技者の雰囲気です。

上半身裸にショーツ一枚でいる男達の体から官能的な強い匂いが立ち上がり、明子の鼻腔を
襲います。先ほどようやく押さえ込んだ欲望が急激に湧き上がってきます。全身に駆け回る
官能の疼きに堪えかねて、明子はゆっくり立ち上がり、階段に向かい歩き出しました。
もうこれ以上ここに止まると、とんでもない行動に出そうな自分が怖くなってきたのです。
ここを出て、誰でも良い、しっかり抱きしめてもらおう、そう思ったのです。もう股間から
流れる愛液はストッキングの網目を伝ってシューズに到達しています。

「お休みなさい」
明子のかすれた声に、三人の男達は軽く手を上げて応えました。彼らに後ろから見られて、
スカートの染みに気づかれても構わないと、明子は投げやりな気持ちになっていました。
かなり染みは目立つはずです。

一人の男が自室から出てきました。先ほどまで部屋を覗いていた4人のうちの一人、鈴木です。
20歳半ばに見える寡黙な大柄の若い男です。明子は気がつかないようですが、彼はTション
クラブの夫人たちから知床チャンと呼ばれている若者です。彼のそれは仮性包茎で未開発なの
ですが、際立って大きいものです。
自販機に歩み寄って、大きな機械音を立てて、ジュース缶を引き出しています。それを飲み
ながら、ホールのソファーに座りました。
それが合図であったように、3人の男は立ち上がり、朝子の待つ部屋に向かって歩き出しました。
次の戦いの開始です。

鈴木は缶ジュースを傾けながら、そこから立ち去ろうとしている明子の後ろ姿をじっと
見送っていて、明子の異変に気がつきました。スカートの後ろに大きな染みが出来ています。
脚も少しふらついているようです。
明子は焼け付くような彼の視線をお尻に感じていました。鈴木は明子に大丈夫ですかと声を
かけようとして、その上げた手を途中で止めました。スカートの染みの原因が鈴木にも判った
からです。

明子は出口の扉の前で止まり、それとわかる動作で後ろの染みをゆっくり触ってみました。
黄色のパステルカラーで薄手の生地で仕立てたフレヤースカートは触ると、しっとり濡れて
いるのが判ります。これでは鈴木から見れば、鮮やかに恥ずかしい染みが判るはずで、先ほど
の覗きに明子が参加していたことを知っている彼はその染みが何かも判っているはずだと
明子は思いました。明子は恥ずかしさと得体の知れない疼きに我を忘れるほどになりました。
もう、このままここを出ることは出来ない、興奮で意識が途切れるようになる中で、明子は
覚悟を決めました。

明子は背中を鈴木に見せたまま、ゆっくり体を前に倒し、フレヤースカートの後ろの裾を
背中にはねあげました。べっとりと濡れたショーツとパンストが現れました。
この突然の明子の行為を見て鈴木は思わず声を出しそうになり、あわてて口を押さえました。

一気に足元までショーツとパンストが引き下げられました。しっとりと濡れた下着は足元に
丸め込まれて、強い明子の艶臭を漂わせています。白いお尻があらわになりました。
鈴木はもう身を乗り出して一心に見つめています。鈴木から明子まで4メートルほどの
距離です。
白いお尻のところどころにピンク色の模様が浮き出ていて、それがしっとりと彼女の愛液で
濡れています。もう少し、脚を開いてくれれば、あの部分が見える、鈴木は本能的に下から
覗き込む姿勢をソファーの上でとっています。

下着を脚から抜き取るためゆっくり靴を脱ぎ、やや脚を開いて、時間をかけて下着を足から
抜き取っています。明子の茂みや濡れた亀裂が目の前に突然公開されて、鈴木はほとんど
正気を保てないほど熱くなっています。

鈴木からそれが十分見える角度まで脚を開いて、腰を折り、なにやら靴を弄くりながら明子
はじっとしています。そーと明子が両脚の隙間から鈴木を見ると彼はジュース缶を手に持って、
あんぐり口を開けて彼女の悩ましい姿に見とれています。ジュース缶を持たない手は、
彼の股間を強く押さえ込んでいます。じっと耐えているのでしょう。
明子のそこから多量の愛液が流れだして、生脚を伝い、足首までそれが届いています。
恥ずかしさより今はそれを明子は楽しんでいます。


下着を手にしてゆっくり明子は立ち上がり、振向きました。そして、真っ直ぐに鈴木の
目を見ました。
鈴木もジュース缶を手にして、明子の目を見ています。真剣勝負をする剣豪同士のような
緊迫した時間が二人の間を流れます。

明子がゆっくり鈴木に向かって踏み出しました。鈴木がゆっくり立ち上がります。二人は
上気した顔をして、相手の目を見つめています。

ほとんど顔がつくほど、鈴木の側に近寄って来て、明子が手にした下着を彼に手渡しました。
鈴木はそれを大事そうに受け取りました。明子の体温と湿りが手に感じ取れます。下着から
明子の強い艶臭が舞い上がり、彼の鼻腔を激しく刺激します。鈴木は、頭が真っ白になりました。

「鈴木君、見たでしょう、スカートの染み、・・・
  私、もう、我慢できなくなってしまったわ、あそこがいっぱい濡れているの
    恥ずかしいわ、こんなに濡れているのよ、ほら、確かめてみて・・・・、
  このままでは帰れないわ・・・、私、ここをメチャメチャにして欲しいの、
   ねえ・・・、鈴木君はどうなの、平気なの・・・どうなの・・・わたし変になりそう」

明子は、鈴木の目を覗き込むようにして、囁き、近寄り、軽く彼の前を触りました。鈴木は
その衝撃で眉をしかめるほど感じました。明子は彼が極限まで膨張しているのを感じ取り、
その目は潤んで、その呼気は甘い熟れた香りを発散しています。彼は明子の甘い呼気を吸い込み、
見のくらむような衝撃を受け、ズボンの中で思わず漏らしました。

彼女は鈴木の返事を待たずに、彼に背を向けて、出口とは反対の個室が並ぶ廊下に向かい
ました。鈴木の視線の先で、明子が一番奥の空き室の前に立って、マスターキーでその
扉を開け、部屋に入ろうとしています。そして、鈴木を振り返り、にっこり笑い、部屋に
消えました。
鈴木は物の怪に取り付かれたように明子の後ろ姿を見つめていましたが、明子の笑顔でその
束縛から解放され、小走りで明子を追って、その部屋に入り込みました。

翌朝、例の掃除婦、足立から明子に連絡があり、朝子は前と同じに、失神して裸で、精液に
まみれて幸せそうに寝ているが、部屋を掃除するきまりの時間だが、どうするかと聞いて
きました。
かまわないから、そのまま部屋を掃除して、寝たいと言ったら寝かしておいてよいと言ったら、
敷き布団がずぶ濡れで、あの部屋には、敷布団を予備3枚ほど毎日準備しておくと、明子に
笑いながら言いました。

それから、一番奥の空き室も掃除して、シーツを取り替えておきました、と掃除婦は明子に
報告しました。部屋のシーツがそれとわかるほど濡れていたわけですから、そこで何が
行われたか経験豊富な彼女には判っています。空き室がそんな状態になったことは事件
ですから、明子に真っ先に報告すべきことですが、彼女はそうしませんでした。

「ごめんなさい、110号室は私が昨晩使ったのよ、朝子さんに刺激されて、その気に
   なってしまって・・・・、相当汚れて、濡れていたでしょう、ごめんなさいね、
      足立さんに借りが出来たわね・・」

「いえ、香水の香りで明子さんが使ったことは判りました。あの朝子さんを見れば女なら
誰だって興奮するわ、私だってその気になったもの、これからも使った後、今日のように
鍵を開けてくれていれば、後始末はしますから、安心してください、それにしても、随分、
シーツが濡れていましたよ、朝子さんに負けないほどよ、
だいぶお楽しみだったようね、ふふ・・・・、うらやましい」
足立は明子をからかって、陽気に笑っています。この掃除婦は頼りになります。

「ああ、それから、ショーツとパンストが残っていましたよ」
「ええ、ほんと・・・、彼が持って帰ったと思っていたのに・・どうしょう・・」
「ああそうなのですか・・彼へのプレゼントなのですね、それではその彼に届けますか・・」
「足立さん、冗談ですよ・・、もう、取りに行きます、今から直ぐ、そのままにして置いて
  ください、ああ、恥ずかしい、悪いことは出来ないわね、ふふ・・・・・」
明子は笑いながら電話を置いて、立ち上がりました。

予定の3日間が過ぎて、朝子は大満足で事務所に来て、明子にお礼を言って、それではと
言って背を向けましたが、見ると異様に蟹股で、何か股間に挟んだ様な歩き方です。
明子は思わず噴出し、そこまで頑張ったのかと感心しました。

しばらくしてその朝子がまた会社にやって来ました。
「先日は本当にありがとう、これ皆さんで食べてください、主人のお土産です。
  昨日の夜、主人に抱かれながら、ここでのこと、全部話したのよ、
   ううん、大丈夫よ、貴方には絶対迷惑かけないよう話したから、
  最初はびっくりしていたけど、判ってくれたわ、
そしてこれからも機会があればお世話になりなさいと言うの、
わたしが男なしで何日も我慢できないのを知っていて、
それなら、後に引かない関係が良いというのよ、だからまた機会があればお願いします」

三丁目裏通りの社員寮(9) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/23(Wed) 16:06
六  先輩の奥さん

「加藤・・、加藤君ではないの」
会社の食堂で夕食を済ませ、表通りへ出て、これから裏通りの寮に帰り、仲間と町に繰り
出そうか、それとも読書でもして大人しく夜を過ごすかと、一日の仕事が終わった開放感
で、いつものようにチョッピリ幸せな気持ちで歩いているところを、後ろから声をかけら
れたのです。

振り返ると、40歳中ほどの背広姿の男がニコニコ笑いながら手を上げています。体形は
随分変わっていますが、その笑顔に覚えがあります。高校時代の野球部の先輩で、たしか
高槻です。加藤は一緒にプレーしたことはありませんが、高校の先輩で、大学を出て地元
の実業団野球部に所属していて時々彼の高校へコーチに来てくれていた男です。

「先輩、高槻先輩ですね・・・、ご無沙汰しています、懐かしいですね」
加藤は立ち止まり、高槻の側に歩み寄りました。

高槻は、以前は加藤の田舎にある工場に勤めていたのですが数年前転勤でこちらにやって
来て、この先の一戸建ての家に住んでいて、毎日この通りを通って、都心の大手食品会社
の本社に通っているサラリーマンです。
加藤が、ここの工事会社の社員で、寮にいることを知り、ぜひ自分の家に寄ってくれと
言って、加藤は半ば強制的に引っ張られてゆきました。

高槻は奥さんと二人暮らしで、子供は居ません。奥さんは加藤と同い年で高槻とは10歳
以上年が離れていて、二人は親子のように見えます。
ゆったりとしたカールをかけた栗色の髪の毛、やや面長の血色の良い肌、黒い瞳が印象的で、
清楚で明るい雰囲気の美人です。加藤が挨拶すると、それが癖のようで、瞳を輝かせて、
引き込まれるよう笑顔を見せて、歓迎してくれました。

食事は済ませたと言っているのに、若い方だから食べられるでしょうと言って、素早く加藤
の分も準備してくれて、三人で食卓を囲みました。

高槻も、加藤もいける口で、ピッチを上げてグラスを上げました。二時間もすると二人は
すっかり出来上がって、若い頃の野球の話しになり、二人の男は青春時代に戻って、良い
気分で大声を出して、同じことを何度も繰り返し話しています。奥さんはそんな二人を
ニコニコしながら見ています。

今はすっかり太って、当時の面影はありませんが、野球のコーチをやっていた頃は、高槻
は背が高くて、しなやかな体をしていて、なかなかの好男子でした。練習に高槻が来ると
女子高生が彼を目当てに集まってくるほどでした。奥さんともその頃知り合ったのでしょう。

その日すっかりご馳走になり、加藤は10時ごろ高槻の家を出ました。彼はもっと長居した
かったのですが、高槻が寝込んでしまい、奥さんと二人きりで話すことになり、それはそれ
で楽しかったのですが、いつまでもそうしていることが気になって、退出したのです。

「せっかくお誘いしていながら、先に寝込んでしまって、ごめんなさいね、主人も言って
いましたけれど、次の週末いらしてくださいね、今度は夕食をこちらでするつもりで、来て
下さい。きっとですよ」
奥さんは玄関まで見送りに出てくれて、優しい笑顔を加藤に見せています。加藤は同い年
だというこの奥さんの明るい雰囲気がすっかり気に入りました。奥さんも田舎育ちで素朴な
加藤を嫌っていないようです。

それから、週末ごとに加藤は高槻の自宅を訪問するようになりました。独身の加藤はもと
もと暇ですし、高槻も自分の輝いていた青春時代の思い出に繋がる加藤を気に入っている
ようです。ただ、彼はいつも9時過ぎには寝込んでしまいます。そのあと、夫人の真理子が
付き合ってくれるのですが、今では、加藤はこのことが楽しみで、高槻家を訪問しているの
です。

何度目かの訪問の後、いつものように玄関に見送りに出てくれた真理子を抱きしめ、加藤は
彼女にキッスをしました。真理子は少し抵抗しましたが、すぐ手を緩め、自分から舌を絡め
て積極的に反応しました。
それ以来、玄関でのキッスは習慣になり、次第にデイープキッスから、互いに体を下着の
上から探り合うようになりました。

玄関で20分以上別れに時間を使うようになり、加藤が帰った後は、真理子の下着がべっと
りと濡れて、ブラジャーをつけていない胸は、シャツからいつも乳房が外にはみ出していて、
フレヤースカートがほとんどお腹の上まで捲り上げている状態で、濡れたショーツに陰毛が
透けて見えます。肌は紅潮して光り輝き、目は興奮で濡れて妖しく光っていて、ルージュは
剥げ落ち、唇の周りにその残骸がこびりつき、激しく吸い上げられた唇は充血して、ワイン
レッドの淫蕩な色彩を帯びています。

股間から淫蕩な女臭が湧き上がり、ストッキングをつけない生脚に愛液が糸を引いているの
が、なんとも悩ましい限りです。
話は少しそれますが、筆者は35歳過ぎから女は旬に入ると、若い頃からそう信じ込んでい
ますが、その旬の貞淑な女が欲望を押さえに抑えて、内面から湧き上がる欲情と戦っている
姿ほど男心をかき立てるものは他にありません。今の真理子がまさにその状態です。

しかし、これ以上二人の関係は進みません。真理子はいつでも一線を越える覚悟が出来てい
るのですが、加藤がどうしてもそこまで踏ん切りがつかないようで、その分、彼の悩みは深
刻で、高槻家を訪問することが、楽しい反面、苦痛も深刻になっています。

妻を他の男に抱かせたいと思い、機会があればと思っていて、ここ一年ほど高槻は妻にその
話をしていました。最初は相手にしなかった真理子は、だんだんに夫がそこまで言うのなら、
一度くらいは経験しても良いと言い出していました。ただ、それだからと言って、高槻が他
の女を抱くことは認められない、抱かれる男は自分で決める、・・とかなり難しい条件を出
していました。

そんな時、偶然に加藤が現れたのです。高槻は加藤を見た時から、その気になっていて、妻
の様子をそれとなく探っていました。何度か加藤の訪問が続いた後で、高槻がそのことを妻
に打診すると、あっさり、加藤なら良いと真理子が言いました。

高槻は自分から言い出しておきながら、妻のその返事を聞いて、心構えが出来ていなかった
のでしょう。傍目にも気の毒になるほど、うろたえて、もうやったのか、何処まで行ってい
るのか、昼間も会っているのか、と矢継ぎ早の質問を妻に浴びせかけました。

「あなた、やっぱりダメね、そうだと思ったわ・・・・、
   いざとなると、あなた、冷静で居られないわよ、もうこの話はよしましょう
安心して、加藤さんとは何もないわよ・・・・、
    昨夜、玄関で別れ際に私が彼のほっぺにチュウしただけよ、
それだけで彼は真っ赤になって、驚いて恥ずかしがっていたわ・・・
    彼も(あなたも)・・・・・、意気地がないのよ、ふふ・・・・・」
真理子は、ニヤニヤ笑いながら、夫に言いました、実際は、その時は互いに、布越しですが
性器を触りあう中にまでなっていました。

真理子と夫にこんなやり取りがあった後も加藤は週末の訪問を続けており、真理子と夫も
彼との団欒を楽しみにしていて、真理子が加藤に抱かれる話はあれ以来二人の話題になり
ません。
それでも加藤が来るようになって、夫婦の夜は充実して来て、夜の回数も飛躍的に伸びま
した。妻が加藤に抱かれても良いと表明したことで、幼妻だと思っていた真理子が突然妖艶
な娼婦に変身したほどの衝撃を高槻は受けていました。

あれ以来、妻の肌は輝き、目は潤んでいつでも彼を招いていて、現実に抱きしめると、こん
こんと愛液が湧き出てきて、今まで到達しなかった光悦の世界に二人は簡単にいくようにな
りました。今、高槻は妻に溺れ込んでいます。とても他人に抱かせることなど出来ない状態
です。

一方、二人の玄関でのお別れの儀式は、あい変わらず続いていて、激しく唇を貪り合い、呻
きながら布越しに互いの性器を刺激する、ぎりぎりのところで止まっていて、加藤は下着の
中に放出して、真理子は最初から薄着にしていることもあって、別れる時はほとんど半裸で、
全身欲望の固まりになって、加藤が去った後、洗面所で高まりを一人で慰め、ゆったりとお
風呂に浸かることが習慣になっています。
暖かいお風呂の中で、その部分をゆっくり触りながら、加藤とはこのままで居るのが良いと
真理子は思っていました。あれほど他の男に真理子を抱かせたがっていた夫が、それが実現
しそうになると、あきれるほど慌てて、その後、情熱的に真理子を抱いてくれるようになった。

彼女も加藤のことが刺激になって、夜になるのが待ち遠しいほど昼間から濡らしていること
が多くなり、抱かれると自分でも驚くほど高いところに上り詰めて、恥ずかしいほどシーツ
を濡らすのです。ちゃっぴり残念な気持ちはあるが、いままでどおり、加藤とは玄関での
儀式だけの関係にいようと真理子は思っています。彼女の夫は頭の中では既に真理子を加藤
に抱かせる作戦が完了しているようですが、それが現実になることは当分ないでしょう。

「真理子、どうなのだ、加藤に抱かれたか」
「あなた、それが今日もダメなの、私を抱きしめながら、あの人泣いているのよ、
  そしてね・・・・、我慢できなくて、何度も下着の中に出しているの、
   私が嫌いなわけではないのよ、私を抱きしめてそうなるのだから、
    可哀想で・・・・、どうしてそんなに我慢するのかしら
 
私も辛くて、だって、私だって、強く抱かれてキッスされていると
  それ以上ほしくなって、苦しくなるのよ、いっぱい濡れているのよ
   彼は、胸には直接触るけれど、あそこはショーツの上からだけなのよ
どうして・・、もう少し指を伸ばせば良いのよ、濡れているのだって判るはずでしょう」

真理子は高槻の胸に抱かれながら、今にも泣き出しそうな調子で、加藤のはっきりしない
態度を夫に訴えています。

高槻は、真理子を優しく抱きしめ、その背中を優しく撫ぜながら妻の訴えを黙って聞いて
います。そして、ここらで次の手を打とうと高槻は決心したのです。
次に加藤が訪ねてきた時、高槻は急用があってちょっと外出すると言って、その間に、彼
に風呂を勧める、風呂場の流しに居る加藤に丸裸の真理子が後ろから抱きつき、股間の茂
みを彼に擦りつけ、それから二人は我慢できなくなって、ついに挿入する・・。
それから・・・と、

高槻はこうした光景を頭に描いていて、自分はそうしたことが出来る男だと思っていたの
ですが、そのことが、いざ現実味を帯びてくると、激しい嫉妬に狂う自分を見つけて、わが
身の弱さに驚いているのです。
妄想の世界でしか妻を他人に抱かせることは出来ないと、高槻はややあきらめた気持ちに
なっています。素晴らしい夜の反応を見せる真理子に今は、夢中で、あれほど妻を他の男に
抱かせようと妄想していたことも、二人の痺れるような光悦の前では色あせて見えるのです。

三丁目裏通りの社員寮(10) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/24(Thu) 12:52
七   若い二人

近所の若い女性、裕子が明子を訪ねてきました。寮の前、6メートル幅の裏通りを挟んで
庭付きの一軒屋が数軒並んでいますが、そのうちの一軒に裕子は、住んでいると言いまし
た。20歳代後半の清楚な丸顔の女性で、比較的長い素直な髪の毛を白いリボンで後ろに
束ねています。何か重荷を背負っている雰囲気で、やや暗い感じですが、清潔な印象を与
える美人です。きれいな透明な声を出して、
「小林さんとおっしゃる若い方ですが、たぶん寮に住んでいる方と思いますが、
お元気ですか、出来たらお会いしたいのですが」

明子は、また寮住人のピンク事件かと思って多少構えました。
裕子の用件を聞き出そうとしたのですが、中々言い出しません、そこで、女同士秘密は絶
対守るから、よかったら小林との関係を話して欲しいと明子は頼みました。

このことは小林さんの名誉に関係することだから、絶対秘密は守って欲しいと言って、
やっと裕子は話してくれました。
「二日前の夕暮れですが、夕方の買い物が少し遅れて、急いで帰ってきたのです。
あまり慌てていて、家の前で、買い物袋を路上に落として、野菜や、果物などを路上に
ばら撒いてしまったの。
暗いし、卵が割れちゃったし、悲しくなって呆然としていたら・・・」
ようやく裕子がポツリポツリと話し出しました。明子は衝立で仕切られた来客用の簡易な
スピースに彼女を招き入れ、暖かいミルクテイを入れて、長期戦で聞き出す体制を整えま
した。

そこに、作業衣姿の若者が通りかかり、裕子に親切に声をかけて、路上のものを拾い集め
て、袋が破れて役に立たないので、自分のヘルメットに野菜などを入れて、家まで運んで
くれると言いました。
おろおろしていた裕子は、優しそうな青年だし、寮の住人だとわかっているので、危険は
ないと思って、彼の言葉に甘えて、直ぐ近くの自宅の裏口から台所に運んでもらったので
す。
青年の先を歩きながら、一日働いた若い体臭を鼻腔に感じて、裕子は久しぶりに男を体に
感じて、恥ずかしいところから湧き上がるものを感じ始めていました。ここが家です、こ
こから入りますと言って、思い切り良い笑顔を作り裕子は彼を振り返りました。

「寝たきりの父の看護に疲れていて、悲観的な考えしか出ない自分を、何とかしないとい
けないと思っていたのです。
そんな時、卵が壊れて悲しい気持ちになって、
私っていつでも、何をやってもダメだと・・・、
泣きたい気持ちになっていた時、優しくしてもらって、嬉しかったわ、
作業衣に付いていたネームプレートを見たら『小林』さんと判ったわ」

「小林さんから野菜の入ったヘルメットを両手で受け取った時、
  目と目が合って、気がついたら抱かれてキッスされていたの、
   だって私両手にヘルメット持っていて、小林さんが抱きついて来た時、
    両手が使えなくて彼が近づいてくるのを止められなかったから、
      大人しく抱かれて、キッスされたわ」

「奥さんは、ヘルメットを持っていたから何も抵抗できないでキッスをされたわけですね、
   それで、キッスが終った後は、当然ちゃんと叱り付けたでしょうね」
「ええ、唇が離れたとき、私、メーと優しく睨んでやりました、
    そしたら、直ぐまた抱かれて、前より強く、長く、深くキッスされたのです」
「メーと叱ったのに、また、抱かれたのですか、それはいけませんね・・・
    だんだん危なくなりますね・・・、ところで、お家の人は他にいないのですか、
      それにヘルメットの野菜も早く冷蔵庫に入れないと」

「ええ、小林さん、私を抱くのに邪魔になったようで、
   私からヘルメットを取り上げて、床に置いたの・・・・・。
   家には、父が居るのですが寝たきりですから、台所に人がいても気がつきません」

「判りました、それで今日はどんなご用件でしょうか、小林は確かに当社の寮に住んで
います。
小林がそれ以上のことを仕出かしたのでしょうか・・・、
    そうでしたら申し訳ないことで、よく言って聞かせますが」
明子は、掃除婦から報告を受けて、二日前から、小林が風邪で寝込んでいることを知って
いましたので、小林のことは直ぐ判りました。
会社で定期的に雇っている季節労務者の一人で、たしか東北出身です。所長の評価では
仕事の出来る真面目な人で、ゆくゆくは常雇いにして、双方の条件さえ整えば正社員に
したいと思っているようです。22歳の若者です。

「いえ、その後は、もう一度抱き締められて、長いキッスをして別れました、
        それ以上は何も起こりませんでしたの」
裕子は多少残念そうな口ぶりで答え、明子をまぶしそうな眼で見て、直ぐ目を逸らしま
した。
「そう、それ以上は何もしないで、別れたのですか・・・・」
明子はそんな裕子の素振りを見て、二人はもう少し踏み込んだところまで行ったはずと
思い、笑いながら裕子の目をのぞきこみました。裕子はなぜか真っ赤になってうつむいて
しまいました。

「ええ、お茶でもと言ったのですが、申し訳ありませんでしたと言って、
               小林さん逃げるように帰りました。
    今日お尋ねしたのは、小林さんにお礼が言いたかったことと、

小林さんがキッスの後、悪いことをしたように、すごく落ち込んだ様子で帰ったので、
  私は気になっていて、そんなに心配する必要が無いよ、私は気にしていないから、
   誰にも言わないからと言ってあげようと思って
それとなく今日も朝から道路を見て小林さんの姿を探したのですが、
 会えないので心配して、思い切ってここへ来たのです。
  小林さんはお元気ですか、よかったらお会いして、先日のお礼を言いたいのですが」

「小林は、二日ほど前から風邪で休んでいるようです、
           独身ですから、寮で寝ているはずです」
裕子は直ぐにでもお見舞いに行きたい様子でしたが、あまり見苦しいところは見せられ
ないので、明子が様子を見てからということにして、裕子を待たせて寮に行きました。

「野菜を持って、裏口から台所に入ったところで、キッスしました。
  はい、どちらが先に抱きついたか今でも思い出せません、
   じっと見つめ合ってその後でした、気がついたら裕子さんの唇を吸っていました。
商売女でない普通の女の人とキッスするのは初めての経験でしたので夢中でした。
  可愛い奥さんだったので、嬉しかったです。
    その後、ヘルメットを床に置き、何度も強く抱きしめ、キッスをしました。
お互い興奮して、知らない間に僕は奥さんの体をあちらこちら触っていました
  スカートの下に手を入れた時、とっても暖かくて、嬉しくなりました。
   奥さんも僕の前をズボンの上から強く握り締めていました」
裕子はデイープキッスだけだと言っていたけれど、体を擦りあっていたようです。明子の
思ったように二人はもう一歩のところまで来ていたのです。

「奥さんにズボンの上から揉まれて・・・・、恥ずかしいのですが、
   下着に出してしまいました、奥さんに僕が逝った事は判ったと思います。
恥ずかしいのと、このまま奥さんを抱いていると、とんでもないことをやりそうで
     無理に奥さんから離れて、お礼を言って失礼しました、

最初はともかく、何度も抱きしめてキッスしたのは悪いことだったと思っています。
          ええ、もう一度出来れば会いたいと思っています」

小林はその時、明子に黙っていたのですが、裕子のスカートの下に思わず手を入れて、男
の本能であの部分に手を伸ばした時、裕子のその部分が布の上からでもわかるほどじっと
りと濡れていて、そこに触れると裕子がピックと震えて、『ダメッツ・・』と抑えた声を
出しました。

一方その時、裕子の手は小林の股間を襲い、巧みにズボンの上からそれを捕まえていまし
た。極限まで膨張したそれを柔らかく揉み砕いて、裕子は久しぶりに自分が高まって濡れ
て行くのを感じていました。
小林が低い声を出して、裕子を抱いている手に力を込めて、少し痙攣しながら、放出した
のを、裕子は感じ取りました。裕子もそれでドッーとぬれて、立っていられなくて、小林
に体を預けました。

しばらく立ったまま抱き合っていたのですが、小林が無理やり裕子の体を離し、頭を下げ
て逃げるように帰りました。裕子は中途半端な気分と、何も起きなくて安心した気持ちが
半ばで、彼を笑顔で見送りました。

その夜、小林に貫かれている自分を想像して一人で慰め、裕子は驚くほど深い陶酔を味わ
いました。
次の日、裕子は通りを見張っていたのですが小林は現れません。嫌われたとは思いません
が、裕子の肌に触れたことで若い小林は悩んでいるのかも知れないと思い、勇気を奮い起こ
して事務所を訪ねたのです。万事に控えめな裕子にしてはかなり思い切った行動です。

人の長い一生には後になって考えると、こうした小さな勇気がその人の一生を左右するこ
とが時としてあるのですが、裕子にとって、この小さな勇気がその後どのように彼女の人
生に影響するのでしょうか、興味は尽きません。

小林は風邪でやつれて、無精ひげも伸びていますが、中々良い男で年上の奥様に好かれそ
うな雰囲気を持っています。
裕子さんがお見舞いに来るからと言って、明子はパジャマを着替えさせ、タオルで体を拭
いてやり、下着も取り替えさせて、部屋の中の散らばった物を片付けました。窓を開けて
空気を入れ替えました。

「小林さん、先日はありがとうございました。
お茶も差し上げないで、失礼しました。お風邪ですって、大丈夫ですか」
裕子は、珍しそうに狭い男の部屋を見回しながら、ベッド脇の椅子に座りました。

二人は黙りこくって、微笑みながら、じっと見つめ合っています。明子はこのまま二人を
残して部屋を出て行って良いものか迷いましたが、何時までも残っているわけに行かない
ので、挨拶して部屋を後にしました。二人は明子をチラッと見ただけでまた二人の世界に
戻ったようです。

退社時間も近くなり、定時の寮の点検巡回に明子は出向きました。
裕子は小林のベッドに上半身を乗せて、小林の手を握り、椅子に座ったまま眠り込んでい
ました。もちろん服装は乱れていません。
小林は明子が入ってきた音で目を覚まし、明子を見てにっこり笑い、指を口に当てる合図
をしました。明子がそっと近づくと、裕子もその気配で目を覚まし、状況がわかると、少
し頬を染めて、明子に挨拶をしました。

「小林君、看病してもらって、少し良くなったようね、
裕子さん、もう少しで5時になりますから、お家に帰ったほうが良いと思いますよ、
小林君は、明日、もう一日休みなさい、会社にはそういっておきますから、
   裕子さん、よかったら明日もお見舞いお願いします、
小林君から鍵を借りて帰ってください、そうすれば直接こちらに来ることができますよ
  それから、裕子さんは帰ったら、うがいを良くした方が良いかな、
   でも、もう手遅れかもね、小林君の風邪貰っているかもね」

明子は笑いながら、小林の口についた、口紅をテイシュで拭いてやりました。
二人とも真っ赤になっています。

三丁目裏通りの社員寮(11) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/26(Sat) 16:48
八  ピザ・パーテイ

「Tションクラブ」の主婦二人が明子を訪ねてきました。
このクラブのメンバーで料理も研修していて、良いピザが出来あがったから、試食して欲
しい、ついては寮のホールで試食会を開きたいと言ってきました。

「見るだけでは足りなくて、今度は生のあれを食べたくなったのですね
  男達にピザを与えて、皆さんはあれをたっぷり食べる計画ですか」
明子は笑いながら、冗談を言いました。主婦たちもいやらしく笑いながら、頷いています。

寮の住人にとっても悪い話で無いので、二日後の金曜日、夜6時から寮のホールで、ピザ
パーテイをやることにしました。地域協力の目的でワインを会社から提供することも伝え
ると、主婦たちはすっかり喜んで、当日は6名の主婦が集まると言いました。
開催の日程と要領が決まったので2人は意気揚々と帰りかけたのですが、一人が、戻って
きて明子に意味不明の笑顔を向けて聞きました。

「あの・・・、寮の中に、利用できる空き室はありますか、
             出来れば6部屋ほど当日使えないかしら
       今使っている部屋に行くより、空き部屋ほうが落ちつくと思うのよ」
「判りました、用意しておきます、シャワーもお布団も使えますから、
  ただし、避妊は各人で考えてください、そのことは会社の方では責任もてませんので、
    それからこの話は絶対秘密にして下さい、
            売春宿のような評判が立っても迷惑ですから」
「ハイ、ありがとうございます。もちろん、絶対秘密にします」
とその主婦が喜んで帰りかけて、また戻ってきて、今度は声をひそめて囁きました。

「寮の皆さんには、私達は夜9時30分までに寮を出れば問題ないと伝えてください。
   夕食の準備を済ませてきますので、それで主人が帰る時間に間に合います。
   それから・・・、これも言っておいた方が、話は早いので、ぜひ伝えてください

   私達、当日は、全員下着を着けないで来るつもりです。    
            そして全員、ピル愛用者ですので中に出せますから
    これは大切なことですが、私達、この機会に男の方のあれを全部食べたいので、
 男性は女6人を連続して抱いて欲しいの、そのつもりで対応していただきたいのです」

「女性に不自由している男性達ですから、6人程度の女性とは問題なく出来るでしょう。
それは良いのですが、皆さんそちらばかり準備していると、ピザを作ることを忘れませ
んか、それにせっかくのピザをいただく時間がありませんね、
大丈夫ですか、がんばって下さい、ふふ・・・・・」
明子は凄まじい主婦たちの食欲におされ気味です。

その夜、明子が寮の男達と相談して、6人の男が選抜されました。いずれも、3時間で、
6人の女を逝かせる自信と実績のある者ばかりです。これで全ての準備が整いました。
いえ、肝心のピザの仕込みと、ワインの買い入れが終わっていません。

当日、主婦たちは予定時間より早めに、艶やかに化粧してやってきました。相当入れ込
んでいて、傍によると発情したメスの香りがむっとします。
選ばれた男達6人が仕事を早めに切り上げて寮に戻ると、女たち全員が拍手で迎えまし
た。
男達と今日初めて会うのですが、女達は既に男達の顔を良く知っていて、事前に最初の
相手を決めているようで、迷うことなくめいめいに男達に近寄り、腕に掴ったり、さっそ
くキッスを始めたりしています。
明子が男女12人の前で今日の趣旨を説明し、簡単な寮内の使用案内をしました。

「・・・・、それでは以上ですよろしくお願いします。
最後に注意申し上げます。
  夜9時10分には女性全員シャワーを使って帰り支度を始めてください、
   この時間は男の方が覚えておいてください。女性は夢中で忘れますから、
     少しでも時間に遅れると、旦那さんがここに怒鳴り込んできますよ。

それから裸で廊下を歩かないで下さい。外から見えますから
 男の方に注意しておきます。
  女の中に危険なものを入れたり、乱暴に突っ込んで傷つけたりしないで下さい、
とにかく体に跡が残る行為は、強いキッスでもだめですから、
  あそこを強く噛んだり、強く吸ったりしないで下さい、十分注意してください。
私は9時10分にまた参ります。よろしくお願いします」

明子が話している内にも、もうデイープキッスを始めているカップルが居ますし、男達
がスカートの下に手を入れて女性の下着が無いのを確かめている様子です。
明子の話が終る頃にはすでに女性の全員が、裸にされています。裸になるのが早すぎる
気もしますが、時間が少なく、下着レスですからワンピース一枚取れば裸です。

明子の注意をほとんど聞いていないようです。全員それモードに入っています。ピザと、
ワインをそれぞれに持って女達が男を連れてホールから個室に消えました。

明子が外から見えないようにと、廊下のブラインドを下ろし、照明を少し落として回り
ます、個室の中から、もう女の呻き声が聞こえます、個室のドアーを閉めないで始めた
カップルもいて、明子を見て、手を振る余裕の女もいます、見れば上から乗られて、股
間に男を迎えているのが廊下から見えます。股間の白い泡が薄暗がりの中で鮮やかに見
えます。

明子が戸締り、消灯を済ませてホールに戻りピザを一人で食べていると、廊下を裸の女
達が行き交い、ハイタッチして部屋を交換しています。男達を部屋に残して女が移動し
ているのです。

あらかじめローテーションを決めているようで、部屋の交代は非常にスムーズに行われ
ています。こうして男達全員を食べるつもりのようです。

最後のピザをワインで流しんで、立ち上がり、明子は女たちの嬌声を背に寮を後に
しました。

週明けの月曜日、二人の主婦がさっそく明子を訪ねて来ました。
「・・・・・・ありがとうございました。命の洗濯が出来ました。
   女たち全員が6人の男を食べることが出来ました。
      望遠鏡で顔とあれを確かめておいて、
 事前に抽選で初めに抱く相手を決めていました。
  思っていた通り、太いのや、曲がったのや、やたら長いものもあって、
全部美味しくいただきました。
  腕時計のアラームをセットしておいて、40分おきに男を変えることにしていて、
   ローテーションも決めていました。
     ちょっと慌しかったのですが、上手く行きました。
        男の方が全員強かったから、こんなことが出来たのですね、
                       あの方々は本当に凄いですね」

家に帰って、何一つ疑われることなく夕食を済ませて、彼女たちがベッドインすると、
その夜、夫に迫られて、全員主人に抱かれたのです。中には6ヶ月ぶりなんていう夫人
もいて、翌日、彼女は仲間の皆に泣きながらこのことを報告しました。6人の男に抱か
れて眠っていた女が目覚めて、夫を刺激したようです。

「だから、たまにこんな浮気をするのは夫のためにも良いと話し合っているのです。
      万事、計画通り上手く行きました、ありがとうございました」
夫人たちは、何度も明子にお礼を言って、ニコニコしながら帰ってゆきました。明子は
寮の男達の体がちょっと心配になりましたが、もともと強い人達だから、少し休めば元
に戻るだろうと様子を聞くこともしませんでした

三丁目裏通りの社員寮(12) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/27(Sun) 13:45
九  姉妹の夜番

事前に警察から電話連絡があり、所長が現場に出かけないで事務所に一日中詰めて待って
いるところへ、地元警察の担当官が事務所を訪ねてきました。社員寮に関することだから
と寮管理人の明子も同席しました。

最近管内で空き巣、居直り強盗が頻発していて、傷害事件も発生している、一人住まい、
女子だけの住まいが狙い打ちに会っている、十分注意してほしいと言うのが訪問の趣旨で、
現在の寮在住者名簿の提出も求められました。
寮在住者名簿の要求は住民保護と言うより、加害所候補として調査しているのかと明子は
思いましたが、言われたとおり、提出しました。

裕子の家から通りの奥へ2軒行った所に、独身姉妹が住んでいて、お茶、習字、を教えて
ています。その佐伯姉妹、春美と、明菜が揃って、明子を訪れてきました。
二人の家にも地元警察が訪ねて注意して行ったようですが、ただ戸締りを良くするように
言っただけで、警察として特別に具体的な対策を出せなかったので、いたずらに二人を不
安に陥れることになっただけのようです。

「私達この会社の寮の近くに住んでいるものです。
ええ、直ぐ傍に寮の入口があるのです。そう、裕子さんの2軒奥です
独身の男性が沢山住んでいるので、興味もあり、通りを歩く寮の住人を観察したことも
あります。でも、私達は女所帯なもので男性を見ると本能的に心配な面もあります。
ええ、実際は寮の男性からは何の被害も受けていないのですが、

もう襲われる心配のない年だと人は思うでしょうが、警察からあのような話があると、
心配で、別に取られて惜しい物は無いのですが、ケガをされた方もあると聞いており、
私達はこれでも毎日怯えているのです。
今日は折り入ってお願いがあって来ました。単刀直入に申し上げます」

姉の春美は、水商売で成功して今の住まいを手に入れたと言われており、他に小さな
アパートも経営しているやり手だと評判の女性です。小柄ですがきりっとした50歳
過ぎの熟年の魅力を見せる美人ですが、やや冷たい感じを与えるのが欠点です。
姉春美とは年の離れた明菜は夫に浮気をされ、子供が無いこともあり、離婚して姉を
頼ってきて一緒に暮らしている、万事おっとりした、ふくよかな婦人で、ゆったりと
した雰囲気を漂わせた姉に似た美人です。

「夜だけで結構なのですが、男の人を一人貸して下さい。
             私達の傍で、家で寝てもらいたいのです。
   期間は警察が言っている、犯人が逮捕されるまで、ということで結構です。
  お礼と言っても、貧乏所帯ですから何も出来ないのですが、食事のお世話と、
            洗濯をいたします。お部屋は私達の寝室の隣に準備します。
それだけでは、不十分ですので、御礼になるかどうか心配ですが」
ここで、春美は言葉を止め、何か確認する顔をして妹の明菜を見て、明菜が頷くのを
見て、明子に話し始めました。

「夜は私達二人を自由にしていただいてかまいません」
春美は一気に言って、少し上気した顔で明子を見ています。

姉妹に人選させることにして、寮のホールで男達の品定めをさせました。二名選ばせ、
交代で、姉妹の家に泊まりに行くことにしました。小島と斉藤が選ばれました。

小島は頭が少し薄くなっていますが、人の良いのがそのまま顔に出ている、丸顔で、
相当太った小柄な男です。若い女が軽蔑して使う言葉を敢えて使うと、いわゆる、
「禿げのデブちび男」です。
斉藤は、身長が180センチと高いのですが、恐ろしく痩せていて、少し強い風で
あれば、揺らつきそうな体形です。この男もおっとりしていて、小島とは奇妙に気
が合い、いつも一緒に居ます。
二人とも年齢は不詳ですが、50歳にはなっていなくて、40歳半ばをちょっと超
えた程度でしょう。共に肉体労働で鍛えていますので、普通の男は勝負にならない
ほどの腕力があるはずです。
近くのレストランで、明子を交えた5人は食事をして顔合わせをしました。

小島と斉藤が交代で夜7時から、よく朝7時まで佐伯姉妹宅に泊り込みに行く、食
事、洗濯は姉妹の気持ちだけをいただくことにして、二人は従来どおり会社食堂で
食事を済ませること、洗濯も寮で済ませると言い、寝具だけを借用したいと申し出
ました。ボランテイア活動と考えているから、必要以上の気配りをしないで欲しい
と、人の良い二人の男は笑いながら話しました。

「私達は6畳の和室を寝室に使用していますので、
その隣の8畳間に寝ていただけると安心なのですが、それでかまいませんか、
          せっかくですから襖を開けたまま休ませてください」
春美は二人の男の人柄に満足したようです。姉妹の夜のサービスはこの席では話題
に上がりませんでした。明子は自分から言い出すのを避けました、男と女が同じ部
屋で寝ればなるようになるだろうと思い、立会人としてこの条件をここでは持ち出
さないことにしました。

小島と斉藤が交代で泊まるようになり、数日経ったある日、佐伯姉妹が揃って明子
を訪ねてきました。犯人は未だ逮捕されていませんから、二人の男のボランテイア
活動は続いているはずです。春美が不満顔を隠さないで話しました。

「明子さん・・・・、小島さんも、斉藤さんも私達を抱かないのです。
                      何か不満があるのでしょうか、
  私達魅力がないのかしら、知っていたら教えてください」
「お二人は、男達を誘ってみたのですか」
「いえ、私達は何時抱かれるかと、心躍らせて、
               体をきれいにして待っているだけです、
しばらく男の方とは遠ざかっていますから、女の方からする誘い方を忘れていて、
             ただお布団の中で息を潜めて待っているだけなのよ」

「私は、暑いふりをして、布団を捲り上げて、ショーツを見せたのよ
    斉藤さんが近寄ってきたから、いよいよかなと思ったら、
丁寧に蒲団をかけ直してくれて、そのままトイレに行って、すぐ寝てしまったのよ
我慢しているのかしら、チラッと前を見たら大きくしていたもの」
妹の明菜は誘ったようですが不発だったようです、

「二人には佐伯さん姉妹を抱いて良いと私から言っていませんので、
  多分、二人はボランテイア紳士らしく、我慢して、遠慮していると思います。
   それではこうしましょう、これでお二人の魅力なら問題なく男達は陥落ですよ。

今日は小島さんの当番日ですね、お風呂に入らないで行くように言いますから
 そちらでお風呂に入れてやってください、彼がお風呂に入ったら、どちらかが
  その後から入って、背中でも流すようにすればどうでしょうか、
男は女の裸を見ればその気になりますから、
  後は流れで一緒に寝れば良いでしょう、
    えっつ、姉妹二人一緒に入りたいのですか・・・・・、
そうですね・・・・、びっくりするでしょうが、小島なら大丈夫でしょう、
    お二人で前と後ろから洗ってあげると良いですね、
  その後も小島なら相手できるでしょう
           小島は幸せものですね、ふふ・・・・・・」

翌日、姉妹は明るい顔でやって来ました、明子は聞かなくても顔を見るだけで
十分姉妹が満足したことは判りました。
「春美さん、明菜さん、ご満足の様子ですね、小島は頑張りましたでしょう」
明子は姉妹に先制攻勢をかけました。

「明子さん、ありがとう、久しぶりによかったわ、小島さん凄いのね、
               お風呂場に私達が入ると、随分喜んでくれて、
私達が、小島さんの前も後ろ丁寧に洗ったわ、
 そうすると、その場で、一人に挿入して、一人は指で二人同時に可愛がって、
  逝かせてくれたわ、私達久しぶりだったから、
      二人とも狂ったように泣き出してしまったの・・・・。

お風呂から上がってからも、大変だったわ、あれで押し込み強盗が入って来たら
私達3人とも、丸裸で縛られて、恥ずかしい思いをすることになるわ、きっと、

朝、私達がぐったり寝ている間に、小島さん仕事に出かけたようで、
これでは朝ごはんの支度など出来ないわね、

それで、今日、斉藤さんが来る日よね、私達話し合ったの、
もしよろしければ、二人一緒に来ていただいてもかまわないと思っています」

「二人を同時に楽しもうという考えですか、
男から見ても、一人で二人を相手するより楽でしょうから、
  二人は問題なく了解すると思います、夜のことは私からも打診しますが、
   実際の交渉はご姉妹にお願いします。それの方が上手く行くでしょう
今晩、二人揃ってお宅に行くように私から言っておきます」

「ところで、春美さん、明菜さん、強盗犯が逮捕されたら寂しくなりますよ、
  寝ていた子を起こしたのですから、後が大変ですね、
その時、体が我慢できますか、男なしでは眠れなくなっていますよ、ふ・・・・・」
明子は少し意地悪な気持ちになって、姉妹をからかいました。

「小島さん、昨夜は楽しかったでしょう、
  二人ともいただいたのね、悪い人ね、腰がふらついていますよ」
小島と斉藤が仕事から帰ってきたところを捕まえて、明子が小島をからかって
います。小島は慌てた様子で、口を尖らせながら、弁解を始めました。

「えっつ、知っているのですか・・・・・、
管理人さん、信じてもらえそうもないことですが・・・、
決して私が襲いかかって、そうなったのではないのです。
                  これだけは信じてください。
もちろん、毎晩その気はありましたが、
私を信用して安心して寝ている二人を襲うことなど男として出来ません。

何しろ開け放した隣の部屋に良い女が二人も寝ているのですから、布団に入って
いると、二人の香りが漂ってきて、二人が細い声で話し合っている声が聞こえた
り、ちょっとした寝返りの音も妙に色っぽくて、興奮して夜眠れなくて、悶々と
していました。
我慢できなくて、自分で慰めましたが、それさえ二人に気づかれると、不味いと
思って、音を立てないよう細心の注意をしました。
翌日、斉藤と交代して、寮で寝る日は、死んだように寝ました。ほんとうに疲れ
ました。

昨夜は、管理人さんが言ったように向こうでお風呂に入っていたところ、突然、
本当に突然、二人が丸裸で入ってきたのです。びっくりして、次にはどうしたも
のかと困り果てていたのですが、春美さんが私の背中を流してくれて、明菜さん
がわたしの前を洗ってくれて、あんな経験は初めてでした。王様になったような
気持ちでした・・・・」

二人に前後から丁寧に洗ってもらい、二人の全裸を眼で楽しみ、時折接触する肌
のふれあいを楽しみ、小島は一気に勃起しました。前に居る明菜がくすくす笑い
ながら素手に石鹸をつけてそれを洗っています。明菜の股間が割れて、中のピン
ク色の部分まで良く見えます。

春美は大きな乳房を押付けて全身を使って小島の体を洗っています。春美の股間
の茂みが小島の背中や、腕に押付けられて、強く弱く男の体を擦っています。女
がうめき声を上げるほど感じ始めました。

小島は足の親指を前に居る明菜のその部分に入れ、片手を後ろに回し、春美の股
間に指を入れました。足と手の指が、見事なリズムで動き出し、二人の女は小島
の体に前後からしがみ付きました。
頃合を見て、明菜を引き寄せ、見事に勃起したものを挿入して、後ろに回した片
手の指を春美のそこに奥深く入れ込みます。二人の女の様子を見ながら、小島は
指とそれを巧みに使って二人の女を高みに運んでいます。二人の女は同時に大き
な声を出して、男に強くしがみ付き、逝きました。

小島はこうして、二人と無事交情を完了したのです。その夜は、夜明け近くまで、
二人の女を交互に楽しみ、小島も久しぶりにその部分が痙攣が起こすほど疲れま
した。あまりに激しいセックスをした後は、次の日一日、その部分の感覚がなく
なることを男は時々経験するのですが、小島はまさにその状態でした。

朝二人を起こさないようにして家を出て勤めに行き、小島はいつものように一日
の仕事を済ませました。仕事場でこのことを斉藤に話しませんでした。明子に
も話せないと彼は思っていたのですが、それを彼女からばらされて、あわてまし
た。二人の女が仕掛けてきたと話しても、とても二人には信じてもらえないと
思ったのです。

しかし、明子は小島の話を全部信用して、二人を抱いてよかったわね、どちらが
良かったのと、ニコニコ笑って、いやらしいことを訊ねていますし、斉藤は勿論
親友の言うことを疑っていません。小島はすっかり嬉しくなりました。

「私の時なんか、明菜さんは布団を捲り上げて、ショーツを丸出しで寝ていました、
暗がりでしたが、布団から白い脚がほとんど見えて、白いショーツも良く見えました。
ソーと近寄って、布団をかけ直したほどです、もちろんむらむらと来ました、
その時は、我慢できなくてトイレに行って一人でやりました。

小島が話したように、信用して寝ている女を襲うことなど、私だって絶対出来ません。
死んだって出来るものではありません。
小島は二人に好かれているのですね、うらやましいです。」
小島が二人を抱いたことを知って、憮然となりながら、斉藤が細い体をゆったり
動かしながら、ぼそぼそと話しました。

「佐伯さん姉妹は、この話しがあった最初から抱いてほしいと言っていたのよ、
家に泊まって守ってくれる御礼に自分達を差し上げたいとね、
だけど、私はこのことをあなた方に話さなかったのよ、
あなた方があの二人を抱くのが嫌だといったら困るから様子を見ていたの、
お二人があの姉妹を気に入ってくれて、私も嬉しいわ
これからは自由に、二人を抱いてあげてね、二人もそれを望んでいるから、

昨夜小島さんが二人を抱いてくれたとすごく喜んで、先ほどお二人は帰りました。
それでね、一人で二人の女を抱くのは大変でしょうから、
今日から、二人で泊まりこんではどうですか、
佐伯さんの家は広いから、4人で騒いでも、近所迷惑にならないわ、

斉藤さん、いよいよね、今晩いっぱい出来るわね、明日の仕事を忘れないようにね、
ああ、それからこれが大切なことだけれど、強盗の事も忘れないでね
あまりそのことに夢中になりすぎると、いざという時役に立たないと困るわよ、ふふ・・・」

仲の良いコンビは、その夜揃って佐伯家を訪問しました。勿論姉妹に大歓迎され
ました。4人の宴は、夜遅くまで続き、二人の女性は朝、男達が出て行ったのも
気がつかないで、精液にまみれて幸せそうに眠っていました。
明子が心配していたことですが、姉妹はこのあとどうするのでしょうか、二人の男
はいずれ次の仕事場に移ってゆきます。強盗騒ぎが縁結びの契機になった4人の男女
が今後どうなるのか気がかりです。

三丁目裏通りの社員寮(13) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/02/28(Mon) 22:29
十  その後の若い二人

風邪で倒れて、近所の裕子に看病してもらっていた、あの小林は、彼女の看病の
甲斐もあって、全快して元気に現場に復帰しています。
父の看護に疲れた裕子には小林と過ごす時間が、例えようもなく楽しく、大切な
ものになりました。裕子は元来異性には消極的で、親の勧めるまま見合い結婚し
たほどです、さらに最近はある事情で男との付き合いに、より慎重になっている
のです、しかし、5歳年下で、田舎育ちの小林はそんな裕子の警戒心を吹き飛ば
してくれるほど、無邪気で純粋でした。

夫も含めて男と話していてこんなに楽しく、気を許したことがないと思うほど裕子
は小林との付き合いを楽しんでいます。

毎週水曜日と金曜日、仕事の帰り、小林は真っ直ぐ裕子の家に向かい、最初の出
会いで利用した裏玄関から裕子に声をかけて、キッチンに上がり、そこで夕食を
ご馳走になる習慣がいつの間にか定着していました。
夫は長期出張中であると裕子は小林に説明していました。寝たきりの父親のこと
は勿論小林へ説明しています。

律儀な小林は夫の留守に上がりこむことをしきりに拒んでいたのですが、一人で
食事するのは寂しい、小林を弟のように思っているとの裕子の言葉に甘えて、週
二回、夕食を一緒に摂る事にしたのです。

最初の出会いで抱き合いキッスをして、体を探りあったことは一時の激情による
過ちだと思って、二人とも忘れた顔をして、そのことを再現させる動きをどちら
も見せません。特に小林は時々欲情に耐えられない様子で裕子の後姿を熱い眼で
追っていますが、何とかその感情を押さえ込んでいます。

それでも、二人は互いに心が通い合っていることを感じていて、弾みで手が触れ
合ったり、側によって互いの肌の香りを感じることで十分満足していました。裕子
は小林に会った夜は、ベッドで彼に貫かれている自分を想像して、指を使いしば
らくは起き上がれなくなるほど毎回のように感じていました。夫との性交も含め
裕子がこんなに感じたことは過去にありません。勿論小林も裕子を思い、寮の部
屋で悶える毎日です。

今日は水曜日で、二人はキッチンの狭いテーブルに向かい合って、質素ですが、
裕子が心を込めて作ったロールキャベツをいただいています。
裕子はもともと物静かな女性で、夫はそんな裕子の心を計りかねて、他の女に走
り、彼女と十分な会話が出来ないまま、別居状態になったのです。
小林は東北の農家の4男坊ですから、女を喜ばせる会話術を知っているとも思え
ませんが、それでも何が面白いのか、二人は始終くすくすと笑い、何事かぼそぼ
そと話しては、楽しげに食事をしています。

食事が終わり、小林が帰る時間が迫った頃です。居間の奥の寝室に居る父親の呼
び出しベルが鳴りました。裕子は小林にそのまま、少し待ってくれる様に言って、
奥に消えました。 

裕子が何時まで待っても戻ってこないので、帰ろうと思い、裕子に声をかけよう
と思ってキッチンから居間に入って、父親の寝室を覗きました。
裕子が父親の下の始末をしています。おしっこをさせて、そこを濡れたタオルで
きれいに拭っているのです。父親は任せきりで気持ち良さそうにしています。
小林は自分が裕子に触られているような気になって、一気に勃起しました。勿論、
裕子の動作には微塵も淫らなところはありません、小林は黙ってソーと居間を後
にして、キッチンに戻って来ました。

裕子がキッチンに戻ってきて、お持ちどうさま、お茶を入れるわねと、言って
笑顔で小林に声をかけています。お茶道具を器用に操る彼女の手を小林はじっと
見つめています。その手で自分のものが触られているところを頭に描いて、彼は
そのことに夢中になっていました。裕子の呼びかけにも生返事をしています。

「小林さん・・・、どうしたの、怖い顔をして・・」
裕子の声で小林はようやく我に帰って、淫らな夢想をしていた自分を恥じて頬
を染めています。それでもいったん膨張した小林のものは裕子がそこに居る限
り、一向に衰えをみせません。
首を少し傾けて裕子が笑いかけています。
小林は赤くなりながら、膨らんだ股間を裕子に気づかれないよう手で押さえ込
んでいます。

「変な小林さん・・・、ハイお茶、熱いから気をつけてね」
小林は黙りこくって、熱いお茶をすすり始めました。

裕子は小林が凄く勃起していることに既に気がついていて、少し動揺していまし
た。黙りこくった小林の態度が不審で、しげしげと小林をチェックしたのです、
そして、その股間がそれと判るほど大きくなっていて、オスの欲情した香りさえ
感じ取ったのです。
裕子は小林の勃起に気づいた動揺を隠そうと思ってことさら明るく振舞っていま
す。その反動で自分が少し濡れだしているのを裕子は感じ取りました。

裕子はお茶を入れながら、最初の出会いで、小林にあそこを布越しに触られたこ
とを体が思い出していくのを感じ取りました。今もじっと小林がそこを見つめて
いるようで、じっとりそこが濡れていくのが判ります。

夫とのを性交は楽しいことはなく、ただ苦痛だけが思い出にあり、彼と離れて暮
らすようになっても男をほしいと思ったことはなかったのですが、小林に会って、
小林の体臭を嗅いで、彼に抱きしめられてからは、自分でも恥ずかしくなるほど、
男がほしくなり、あそこが疼くようになりました。父親の下の世話も以前ほど冷
静に出来なくなっている自分を知り、愕然となっていました。

小林が立ち上がり、裕子に近づいてきた時、裕子はうっとりして自分から立ち上
がり、小林に身を預けました。彼は裕子の顎に手をあてて、上を向かせ、ゆっく
り唇を重ねてきました。裕子は喘ぎながら口を開け、小林の舌を吸い込み、それ
をむさぼり始めました。
ひとしきりむさぼりあった二人は苦しそうに唇を外し、じっと見詰め合ったまま、
大きな息継ぎをしています。

今度は裕子が小林に飛びつき、小林の唇に食いつき、舌を挿入しています。二人
はうめきながら舌を絡め合っています、二人の唇がゆがんで唾液が二人の顎を濡
らしています。
裕子の手が、小林のベルトを緩め、ズボンのチャックを開くと、作業衣のズボン
が音をたてて床に落ちました。裕子がためらいながら、ショーツの中に手を入れ
て小林のものを確かめています。そしてゆっくり揉み始めました。

小林が顔をしかめながら呻き始めました。彼の口から唇を外し、跪いた裕子は、
一気に彼のショーツを下ろしました。彼女の目の前に未だ色づいていない、小林
のものが躍り出ました。それを裕子がゆっくり頬張り、擦り上げます。夫とは違
う味に裕子は股間が痺れるような興奮を覚えています。

小林がうめきながら、我慢できなくなって、裕子の口に凄い量の精液を放出しま
した。裕子の唇からあふれたそれが糸を引いて床に落ちています。小林を見上げ
て裕子は喉を鳴らして口いっぱいのそれを美味しそうに喉に落としました。
ぐったりなった小林は堪らず、椅子に座り込みました。裕子は未だ小林を咥えた
ままです。

裕子はいとおしそうにそれを嘗め回して、袋まで舌を運んでいます。小林のもの
が再びいきり立つほどに回復してきました。しかし、彼は積極的に動こうとしま
せん。じっと女にそれを預けたままです。
裕子は焦れて、ブラウス越しに乳房を小林の脚に押付けて、ショーツが見えるほ
どに脚を開いています。それでも肉棒の先端から透明な液を出しながら彼は耐え
ています。裕子はようやく男に秘めたものがあると気がついたようです。

「小林さん、教えて、夫のことを思って、私を抱かないの・・、
それとも私が嫌い・・、私、貴方に抱いてほしいの・・・こんなになっているのよ」
裕子は小林の膝に頭を乗せて、床にべったり座り込んで、小林のものを口と手で
弄びながら、淫蕩な眼で男を見ながら、スカートを捲り上げて、ショーツを見せ
ました。小林からもはっきりわかるほどその部分が濡れてしみになっています。

「裕子さん、前からズーッと抱きたいと思っています、今だって我慢できません。
でも、裕子さんを一度でも抱くと、自分が何をするかわからなくなりそうで、
それがこわいのです・・・、

裕子さんがほしいけれど・、この関係を続けたいと思って、我慢しているのです。
奥さんをこれ以上好きになったら僕はどうすれば良いのですか、
僕は真剣です、奥さんが遊びだったら・・・、そういってください、
遊びだったら、もう裕子さんには会いません・・・・・」
裕子は驚いて、思わず小林のものを強く手で掴みました。男がそこまで考えていた
のを女は気がつかなかったのです。

「嬉しい小林さん・・・・、ありがとう・・・、
私のことそんなに大切に思ってくれていたのね、知らなかったわ、嬉しい・・
話したいことがあるの、ちょっと待ってね・・・」
裕子は、ゆっくり立ち上がると、貴方もズボンを履いてちょうだい、少し待って
いてね、と言って、洗面所に入ってゆきました。
小林は言われたとおりズボンを履いて待っていました。

洗面所から戻ってきた裕子はお化粧を直し、何事か決心した様子で、その顔は
紅潮して、さらに先ほどの戯れの余韻が残っていて、妖艶な雰囲気が全身から
立ち上がっていて、凄まじいほどの女の魅力を発散しています。
小林は、あんぐりと口を開けて、裕子を見つめています。
そんな小林を裕子はじっと見つめて、ゆっくり口を開きました。

「小林さん、貴方に私、謝らなくてはならないの・・・」
小林は次の言葉が恐ろしく、出来ればこのまま帰りたいと思いました。このまま
帰れば裕子との純愛の思い出を一生抱いていられる、と思いました。それでも、
小林は裕子の最後の言葉を聞くことにしました。

「貴方に黙っていたけれど、私、一ヶ月前に夫と正式に離婚しました。
お見合いで知り合った夫と3年前に結婚して、それから数ヶ月は夢中で過ごし
ました。
気がついた時は、夫は家に帰らなくなり、夫の実家に戻ってそこから会社に通って
いたのです。今となってみれば、どっちが悪いと言っても始まらないけれど、
彼も私も幼すぎたのが原因と思っています。
父の病状が悪くなり、私が実家に戻り、それを契機に二人の仲はもうどうする
ことも出来なくなり、私も元に戻す気力をなくしていました。夫への愛情が
スーと消えて行くのが判りました。

そんな時、貴方にお会いして、親切にされ、抱きしめられて・・・・」
裕子は、そこで言葉を切り、なぜか頬を染めて、身をくねらせながら、小林を
濡れた眼で見つめて次の言葉を出しました。

「・・貴方が私の・・・、あそこを触ってくれた時、ああ・・・」
裕子は、興奮にじっと耐えるようにして、目を閉じ、両膝を硬く締めています。

「その時、私、生まれて初めて男の人がほしいと思いました、
夫には感じなかった感情です
それから、いつでも小林さんに抱かれることばかり考えて、
夜ベッドで恥ずかしいほど濡らしていました・・・・、
小林さんのこと思って泣いていました、
ごめんなさい・・・、こんないやらしいお話をして・・・」

裕子は泣き出しています。涙が淡いピンクのルージュに届き、そこを濡らして、
優しい裕子の顔を妖艶なものにしています。

「だから、私は、もう夫のものではないの、
私が先ほど小林さんのものを舐めたのも・・・、
ああ、恥ずかしいわ、私、こんな、いやらしいことを言うなんて・・
決して遊びではないのよ、私、小林さんを心でも、そして体でもほしいの

こんな私でよければ、小林さんさえ良ければ、私を自由にしても良いのよ
いえ、私を抱いてほしいの、ああ・・・・」
裕子は自分の言葉に酔ってしまって、少し気をやったようで、椅子に片手をついて
体を支えています。

小林は黙って立ち上がり、裕子の手を取り、彼女を立ち上がらせました。二人は手
を取り、見つめ合っています。二人の目からは大粒の涙が流れて、二人の顎を濡ら
しています。いつまでも、いつまでも、二人はそのままの姿勢で立っていました。

郷里に帰る必要も無い、もともと身軽な小林はこちらの営業所で働きたいと申し出
て、彼の実直な仕事振りに惚れていた所長は、これ幸いと彼を受け入れました。
当面は臨時工として採用され、6ヶ月後に正社員に登用されることになっています。
他の社員もその道をたどってきたので、小林は臨時工に採用されたその日から、
他の社員にも違和感なく正社員扱いで受けいれられて仕事を楽しんでいます。

それから数ヶ月経った頃、裕子の見送りを受けて、表通りの会社の社員として現場
に出勤する小林いや、立花と改名した彼が見られるようになりました。裕子はすっか
り元気なり、陽気になったようで、通りに出たところで、夫に抱きついて朝のキッス
をしています。幾人か通りにいる人が、二人を見て笑いながら通り過ぎていきます。
朝の時間、新婚の二人が通りを明るくしています。

裕子が元気になった影響を受けて、寝たきりの父親も車椅子で散歩する元気が出て
きたようで、良いことが少なかった親子に女神がチョッピリ幸せを運んできてくれ
たようです。

明子も二人の結婚式に招かれて、二人のキューピット役として紹介されました。
裕子の結婚式に春美、明菜姉妹も招かれていて、明子にいろいろのお礼を言った後、
近状報告をしてくれました。

強盗騒ぎが収まった後も二人の男は定期的に姉妹宅を訪問していたのですが、
明子の会社での仕事にけりがつき、小島と斉藤はこの地を離れて次の仕事を
探して旅に出ることになりました。

二人の体に慣れた姉妹は、もう少し一緒に居たいといろいろ作戦を練り、定住
先を持たない二人の男を春美の経営するアパートの一室に住まわせて、そこか
ら定期的に姉妹宅を訪問させることにしました。
二人の男は何処で働くのも同じことなので、当面そこで生活して、そこでの生
活が行き止まれば、また旅に出ることにしたのです。姉妹の体を満足させるこ
とが当面の二人の仕事で、その内、明子の会社で人が必要になれば、優先的に
面倒見てもらうことになっています。

二人の男は慌てるわけでもなく、恥じることもなく、悠々と、今の境遇を楽し
んでいます。
明子は姉妹の話を聞きながら、何事か話しながら夕日を背にして裏通りの路面
に長い影を落としながら、姉妹宅に向けてのんびり歩くあの長短コンビの姿を
思い浮かべていました。あくせくしたこの街の片隅で、しっかり者の女と、
のんびり者の男が世間の枠にとらわれず、ゆったりと人生を楽しんでほしいと
思いました。

三丁目裏通りの社員寮(14) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/01(Tue) 21:18
11  恥女と冤罪

最近寮の入口に使用済みのちり紙が散らかっていることが多いと寮の掃除婦が明子に
ぼやきました。夜の内にこの紙が捨てられるらしいこと、残された形跡から見て、
ちょっと普通では考えられないことだが、女性がここで用を済ませているらしいと言
いました。
確かに、階段の下で陰にはなっているのですが、街灯の光が届く範囲内で、夜とは
いえ、ここで用を済ませる女性がいるとは思えないのです。道路から見えなくても、
階段を上り下りする人には丸見えです。もしどうしてもその必要があれば、街灯の
光が届かないところがいくらでもあるはずで、この場所は寮の住人にその姿を見せ
るためそこを選んだと考えるのが自然です。

ここまで考えて、明子はある考えがひらめきました。性の経験が豊富な明子ならで
はの発想です。もし明子の想像が正しければ、この先発展があるはずで、寮住人を
トラブルに巻き込ませないため、その婦人を正しい方向に導く必要があると思いま
した。

このちり紙騒動の数日前、地元の警察官が女性を一人連れて事務所を訪ねてきまし
た。
「今日はお宅の寮の近くで痴漢被害にあったと届け出がありましたので、やって
来ました。この方が、お名前を出しても良いと言われておりますのでご一緒いただ
きました。
近藤須磨子さんとおしゃって、この近くにお住まいで、お宅の寮の前を通って毎日
通勤されています。昨夜、夜10時ごろ寮の前を通りかかった時、突然、作業衣姿
の男が目の前に現れて、近藤さんに男性の局所を見せてそのまま逃げ去ったという
ことです。顔は確認できなかったそうです。近藤さんもその男が寮の男性と断定で
きないと言っていますので、今回は現在の在寮者名簿の提出をお願いして、情報だ
けをお伝えしておきます」
警官は、次回こんなことが起きれば、捜査を開始すると暗示して、帰りました。

所長と明子は寮在住者が、関わりをもっている可能性もありそうなので、丁重に対
応しました。それでも明子は、須磨子の雰囲気と話の内容から、釈然としないもの
を感じていました。明子がその気持ちを隠さず須磨子を見つめていると、須磨子は
明子をまぶしそうに見て、ゆっくり視線を所長に移しました。

通勤の人が寮の前を通るのは非常に稀で、この道に入ってくるのはこの通りに用事
のある人に限られています。まして、夜10時過ぎ、明るい表通りを避けて、暗い
裏通りを女性が通るなど考えられないと明子は思いました。

所長名で在寮者に注意を喚起することにして、以下の内容をホールに掲示しました。
「本日警察から寮の近くで痴漢被害が発生したので、今後この地区を重点パトロール
すると連絡があった。在寮者は、不審者と間違われないよう十分注意してほしい。
ついては以下のことに特に注意して欲しい。
・ 通りで女性に声を掛けない
・ 一人の女性を見つめない、
・ 女性に接近して歩かない
・ 服装はいつも清潔に整えておき、むやみに性器などを露出しない
・ とにかく、夜、知らない女性に遭遇したら速やかに、そこから離れること」
最後のくだりは、どちらが被害者か判らない内容ですが、これを守れば警察の
お世話にならないことは確かです。

ちり紙と寮住人が疑われている痴漢行為とは何らかの関係があると睨んだ、明子は
夜9時までを目安に、二階の窓からちり紙の捨てられている場所を見張ることにし
ました。
一日目は、明子の見ている時間内では何も起こりませんでした。ただ、翌朝ちり紙
は残されていましたので、秋子が帰った後、このちり紙は捨てられたようです。
見張る時間を11時まで延長することにしました。夜10時から11時までが寮の
住人が夜遊びから帰ってくる時間帯です。

夜10時を過ぎると、一人、また一人、次に3人連れ、まちまちに、寮の住人が良
いご機嫌で帰ってきます。彼らも住宅街でのマナーを心得ていて、大声を出すこと
はありません。

「やあ、姉ちゃん・・・、今日も会ったね、見ても良いかい・・・・・、
            ついでに、俺たちも済ませてゆくかな・・・・」
声が聞こえる方を見ると、何時やってきたのか、女性が一人しゃがみこんで、用を
たしているのです。三人連れの男達が女性の周りに近寄り、座り込んで女性の股間
を覗き込んでいます。
女性は逃げようとしません、逆に開いた脚を男達に向けているようです。

「元気よく飛んでいるよ、だいぶ我慢していたようだね」
やがて、女の股間を覗き込んでいた三人の男達も立ち上がって音を立て始めました。
明子から見るとしゃがみ込んでいる女性に向かって三人の男が小水を掛けているよ
うに見えます。男達の真ん中にしゃがみこんだ女性は、スカートを大きく捲り上げ
て、白いお尻が夜目にもはっきり見えます。女性の小水はもう終わりに近づいてい
ます。

「えっつ、今日はサービスしてくれるの、嬉しいね・・・」
男の一人が驚いた声をだしました。女性が男に近寄り、出し終わった男のものを口
できれいにしています。三人の男を順番にきれいにした女に男達はなにやら頭を下
げて言っています。
女は頷き、階段に腰を下ろし、両手を後ろについて、両脚を広げました。

どうやら、男達は女の股間を舐めさせてほしいと頼み込んで、女性が受け入れたよ
うです。男達は、女性のものを丁寧に舐めています。三人目の男が舐めるころは、
女性は相当大きな声を出すようになっていて、両脚で男の首を締めています。
ついには軽く気をやったようで、ぐったりと階段にもたれかかっています。

男達は、舐め終わるとそれ以上は要求しないで、女にお礼を言って、ゆっくりと階
段を上がって行きました。寮住人の紳士的態度(?)を見て、明子は一先ず安心しま
した。
女性はしばらく階段に座り込んだままです。そしてゆっくりテイシュを取り出し、
股間を丁寧に始末して、それを階段の陰に投げ捨てました。白い孤を画いて、ひら
ひらとテイシュは地面に舞い降りました。

女性がゆっくり立ち上がり、街頭の淡い光の外に消えました。若いOL風の女性で
す。明子はその顔に見覚えがありました。数日前会社に訪ねてきた須磨子です。

三丁目裏通りの社員寮(15) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/05(Sat) 23:40
「今日、目撃した限りでは須磨子は自ら進んで、男性の性器に触れていた。警察に告発
した内容とかなり違うようだ。そして、毎朝のように散らかっているちり紙のことを
考えると、須磨子は常習犯のようだ。今晩見たことは逆に警察に告発しても良いが、
それでは会社も須磨子も何も得るものは無い。ことの展開しだいでは、会社に不利な噂
が広がる可能性もある。慎重に対応するべきだ」

明子は自問しながらもう少し様子を見て、須磨子の狙いを知る必要があると判断しました。
翌日、明子が寮の在住者からヒヤリングしたところ、ほぼ全員、須磨子のことは知ってい
て、明子が見た情景の経験者が圧倒的に多かったのですが、何人かは驚くような内容を話
しました。

明子はそれを聞いて、須磨子の気持ちはある程度理解できるものの、その行為はやり過ぎ
で、やや危険な匂いがする、事件が起きる可能性が高いと心配していましたが、良い対策
案がなく、不安な気持ちを持ちながらそのままにしたのです。

それから二日後、痴漢が逮捕されたというニュースが警察から所長に非公式で電話があり
ました。警察も所長の部下を容疑者として会社を訪ねてきた経緯があり、儀礼上連絡して
きたもののようです。新聞などにはまだ公表されていません。

所長から、警察の連絡内容を聞いて、明子はあの不安が的中したと暗い気持ちになりまし
た。被害者は須磨子です。加害者は寮の通りの外れに住む学生です。
明子はその学生をよく知っていました。明子が会社に出勤する時間に表通りの正門前で通
学中の彼によく会いました。どうも彼が時間を合わせているようですが、明子はそんなこ
とは気にしない様子で挨拶を交わしていました。
彼はいつも明子を見ると、少し赤くなって、頭を下げるだけでした。お互いに名前すら知
りませんが、朝、ただ会うだけで、今日は良い朝だと思えるほど互いに心を通わせていま
した。明子は彼の身に付けた校章から、彼が明子と同窓の後輩であることを知り、それに
も親近感を寄せていました。

明子は所長にあらましの経過を説明して、今回の事件には何か裏がありそうだ、後輩の学
生を救いたい、一緒に警察に行ってほしいと頼みました。所長も同年代の息子がいて、そ
れに重ね合わせて考えたようで、若者の将来を冤罪でだめにするには忍びないと珍しく男
気を出しました。明子は所長に抱きついてお礼を言いました。

所長が出向いてきたことでもあり、社員を容疑者扱いした負い目もあって、通常はお話で
きないが、今後とも警察に協力していただく事があるのでと前置きして、担当官はかなり
詳しく事件の内容を説明してくれました。

「彼は警察に協力した三人にその場で取り押さえられました。現行犯逮捕に近い形でした。
須磨子さんは、三人が駆けつけるのがもう少し遅かったら、乱暴されてもおかしくない姿
で、下半身裸で三人のサラリーマンは女のその姿を見て、事件の全てを理解したようで、
側に立っている若者を押さえ込んだようです。
女性は下半身、裸にされた以上の被害がないことがわかっています。」
警察は彼の犯罪であると断定しているようです。

「容疑者は、お尋ねのとおり近所に住んでいる学生です。貴方が顔見知りなのですね、有
名大学の工学部に通っていて、家も裕福です。まだ家にも、学校にも連絡していませんが、
出来ればあまり公にしないで、当事者間の示談にしたいつもりです。ここだけの話ですが、
実害がそう深刻でないので、将来ある若者の出来心から起きた事件だと思っていますから・、
容疑者は素直ないい若者のようです、どうしてあんなこと・・」
中年の担当官は苦労人のようで、無理に犯罪者を作りたくないようで、まだ大学へ連絡し
ていないと聞いて、明子は安堵しました。

「ただ困ったことに、容疑者は犯行を完全に否認しています。ほとんど現行犯逮捕ですか
ら、否認を続けるとまずいのですが・・・」
容疑者が犯行を認めれば、直ぐ示談交渉に移したいと刑事は思っているようです。それが
若者のためになると考えているのです。

「容疑者はその場所で女性を見たことは認めています。彼も通学の途中、須磨子さんを何
度か見ていて、名前はともかく顔はよく知っていたようです。ただ、その夜会った女が須
磨子さんとは、その時判らなかったと言っています。暗くて顔がよく判らなかったと言って
います、しかしこの話は変なのですよ、顔がわからないほど暗いのに、容疑者は妙な事を
言うのです・・・・」

「その女性が屈み込んでおしっこをしていたのでしょう。
突然おしっこの音が聞こえて、そちらを見ると、暗い路地の隅に白いお尻だけが浮かび上
がってよく見えたと、彼が言ったのでしょう、
そしてその後、女性が小用していることを悟った彼が紳士的に、女を無視して通り過ぎる
と、その女が『痴漢、痴漢よ』と叫んだのでしょう・・・・」
担当官は口をぽっかり開けて、明子を見ています。

「驚きましたね、その通りなのですよ、
水の音が聞こえて、そちらを見ると女の白いお尻が見えて、見てはならないものを見たの
で、急いで通り過ぎようとしたら、突然『痴漢!痴漢よ!』と、その女が叫んだ、と彼は
言うのです」

その声が10メートルほど離れた所にいたほろ酔い気分のサラリーマン3人に届いて、彼
らが駆け寄ってきて、彼を取り押さえて、警察に連絡しました。そのサラリーマン達の証
言では、須磨子はショーツを脱がされていて、下半身が露出した状態で、スカートをお腹
の上まで巻き上げられて、両手を後ろについて、脚を拡げて、地面に直接座り込んでいま
した。勿論股間は、丸出しで、暗闇になれた男達の目に女性の股間部は良く見えました。
彼女は動転していて、三人が近寄ってきても、下半身を露出したままで。学生は逃げ出さ
ないで、たいした抵抗もしないでサラリーマンに取り押さえられました。

「逃げる余裕があったのに、何故逃げなかったのか、少し引っかかっているのですが、
いわば現行犯逮捕に近い形で、彼の犯行は疑いの余地のないところですが・・・、

彼の証言が正しいとすると・・・、女の狂言ということになりますが・・・・。
股間を露出する恥ずかしい姿で、女がそんなことをしても・・・何が目的ですか・・
それを見た男は勿論喜ぶでしょうが、いや、失礼しました女性の前で失言でした。お許し
ください。今のことは聞かなかったことにしてください。

ところで明子さんと言いましたね、わけを聞かせてください。
貴方は何か知っていますね、彼の証言が正しいのですか・・・・・」

明子は、寮の二階から見た光景と、在寮者からヒヤリングした内容を担当官に説明しま
した。担当官は話の途中から緊張した顔つきになり、明子の話しを途中で止めて、もう
一人の担当官と書記を呼び、明子と所長を取調室に招き、初めから明子の証言を聞きま
した。

「ちり紙を何度もあの場所に見つけて、すぐ痴女の仕業だと判りました、寮の在住者が
誘惑されて、事件に巻き込まれたら困ると思い、会社の二階から見張りを続けたのです、
案の定、女がやってきて、それが須磨子さんでした。
私の見ている前で3人の社員と戯れるのを見て、正直言って、このあとどうすれば良い
かわかりませんでした。本人同士が了解してやることであれば、人目に付かない所でや
る分には、そう悪いことではないと思ったのです。」

ここまで話して明子は出された不味い出がらしのお茶をおいしそうに飲み干しました。
担当官が慌てて、部屋を出て、やかんを持って戻って来ました。明子はにっこり笑って
お礼を言っています。二杯目のお茶も一気に飲み干した明子は、担当官を見つめて話し
を続けました。

「それでも、念のため、翌日、寮の皆さんにヒヤリングしたのです。ほぼ全員が彼女の
ことを知っていました。
毎晩のように彼女と会って、彼女の恥ずかしい行為を見るのを楽しみにしている男も居
ました。ほとんどの男が彼女の露出行為を一度ならず楽しんだようですが、中には礼儀
正しい男が居て、女性のはしたない格好を見て見ないふりをして、階段を駆け上がった
者もいました。

意外なことに、彼女を無視して通り過ぎた男に、彼女が大声で痴漢呼ばわりをしていた
ことが判りました。
無視された彼女の気持ちは同じ女として理解できますが、少し度が過ぎる行為と思いま
した。この時点でも、多少彼女はやり過ぎだし、何か危険なことが起こりそうな不安な
思いが残りました、それでも許せる範囲かなと思って、彼女に会って注意するのも、警
察に届けるのも私は思い止まりました」

明子の話を、一言も聞き逃さないように担当官は熱心に聞いていて、彼女の話が要領良
いこともあり、ほとんど質問もせず、簡単な相槌を打ち、聞きほれています。
後からこの話に加わったもう一人の担当官は若いせいもあって、きれいで若いこの女は
何者だろうと、好奇心をむき出しにした顔で明子を見つめています。

「警察からの連絡で、顔見知りのあの学生さんが彼女の罠に嵌ったことを知りました。
多分彼女は、彼に気があったのだと思います。それが思うようにならないので、あんな
罠を仕掛けたのです。しかし、学生さんが逮捕されるところまで予想していなかったと
思います。運悪くサラリーマン3人が通りかかり、彼が取り押さえられて、彼女も慌て
たと思います。彼女は彼を犯罪者にするつもりは無かったと思います」
明子はほとんど須磨子の犯行を断定しています。担当官も否定しません。

「私は女ですから判るのですが、欲求不満に悩む女が恥ずかしさを抑えて、あの露出行
為をして、幾人かの男に自分の痴態を見せて、男達に見られてそれなりに満足して、そ
のことにおぼれそうになった時、その行為がたまたま男に無視されると、我に返り、惨
めな自分が際立ってきて、その男が憎くなるのです、その男に何の罪もないことは判って
いても、『痴漢』と騒ぎ立てたくなるのです。
多分その叫びは自分に向かって言っているのです。
以上が私の知っている事実と私なりの解釈です」

かなり長い話を明子は一気に話しました。担当官はかなり感銘を受けたようで、二人で
ぼそぼそと話し合い。今後の処置を相談しています。彼らにとって、次の課題は須磨子
の処置です。

明子は二人の様子を見て、これで学生は救えた、次は須磨子だと考えました。
「最後に須磨子さんのことを話させてください。今回は女の特異な心理と行動が事件の
陰にあります。計画的なものではなく、一時的な感情の動きと、いくつかの偶然が重
なって起きた不幸な事件だと思っています。
先ほども言いましたが、彼女は学生さんを計画的に、犯罪者にすることを考えてはい
なかったのです。

彼女が叫んだ「痴漢」の言葉は、誰に向けられたものか考えてください。学生さんは
なんら痴漢行為をしていませんから、彼女は自分に向けて「痴漢」と叫んだと考える
のが妥当です。
駆けつけたサラリーマン達に、「たすけて!」とか、「その人が痴漢です!」とか、彼女
は言っていないはずです、このことをぜひサラリーマンに聞いて下さい。このことから
も彼女の計画的犯行でないことが立証されます。ぜひ調べてください。

たまたま三人のサラリーマンが通りかかり、この「痴漢」の声を聞いて、その場に駆け
つけ、小用をしている須磨子さんが下半身、裸で居るのを見て、その女が今まさに乱暴
されそうになっている判断して、須磨子さんの近くに居た男、学生さんを「痴漢」とし
て取り押さえたのです。

学生さんはその場の状況から弁明できないと判断して、いずれ彼女の口から事実が語ら
れると考え、抵抗しないで取り押さえられた。
須磨子さんは思いがけない事件の展開にびっくりして、今は黙り込んでいるだけで、
いつまでも皆をだますつもりはないと思います。
彼女は上手く誘導すれば、直ぐ事実をお話しするでしょう。学生さんをいつまでも犯罪
者にしておくことに耐えられなくなっているはずです。

私は一人の女として須磨子さんのことが心配です。彼女はどうなるのですか、今回の事
件は須磨子さんと学生さんだけの内輪の揉め事で終わる話だったのです。不起訴処分で
許してやって欲しいですね。よろしくお願いします。

それにしても怖いですね、下半身裸の女が『痴漢』だと叫んだら、
           傍にいる男は文句無く犯罪者にされるのですから・・・・・」

ちり紙から痴女の存在を想定して、張り込みを続け、犯人にたどり着いた明子の推理と
行動力に担当官は感心しています。説明の内容から明子が只者でないと感じている様子
です。彼女が示した須磨子の心理分析結果を聞いて、女の犯罪は、やはり女でないと判
らない所が多いとも感じていました。

明子の証言も参考にされたのでしょうか、翌日、須磨子は厳重注意だけで釈放されまし
た。これで事件は解決したのですが、須磨子の欲求不満も、学生の心のキズも、癒され
ていないことを明子は気にしていました。

それからしばらくして担当官とその上司が事務所を訪ねてきました。
「本来であれば署長表彰ものですが、事件にしないことが決まりましたので今回は表彰
を見送りました。
あらためてお礼を言いに参りました。
          いろいろお世話になりありがとうございました。
それにしても、明子さんの勘と行動力は凄いですね、正直言って、今回、警察は完敗で
す。明子さんに助けられました。これをご縁に、また機会があれば助けてください。

それから、明子さんのことは少し調べさせていただきました。
民事で有名な武藤佐代子弁護士のお嬢さんですね、
明子さん自身も弁護士で、目下この会社で社会勉強中と伺いました。
それで私達もなるほどと納得しました。
明子さんも人が悪いですね、
そうならそうと最初から言ってくだされば良かったのですよ」
所長は明子の配属の時、本社勤労部から知らされていたらしく、明子の弁護士資格を
聞いてもさほど驚いていません。

次の朝、明子は会社の正門で待っていました。遠くに若者が歩いて来るのが見えます。
ようやく彼は明子を認めて、駆けてきました。
「秋川三郎といいます。きれいな女の方に助けていただいたと警察から聞きました。
本当にありがとうございました。お名前は聞いたのですが、それだけで貴方だと判り
ませんでした。
若いきれいな方だと聞いて、そんな方は僕の知っている人の中では貴方しかいないので、
きっと貴方だと思っていました。今日、遠くから貴方を見て、間違いないと確信しまし
た。そうですよね、飯島明子さんですよね」
全速力で駈けて来て、息を切らせながら、学生は一気に話しました。

「そうよ、私、明子よ、よかったわね、学校へも、ご両親へも警察は連絡していないと
言っていたから、これでなんの問題は無いわね」
明子はニコニコ笑いながら、いつも持ち歩いている、ペットボトルの水を若者に手渡し
ました。学生はおいしそうにそれを飲んでいます。明子は、学生の手からボトルを取り、
それにちょっと口を付けて、またボトルを若者に与えました。若者は一気に残りを飲み
干しました。

「父には昨夜話しました。最初は驚いていましたが、お前もそんな事件に巻き込まれる
年になったのか、と言って最後には笑っていました。それから、貴方を探し出してよく
お礼をするように言われました」
「三郎さん、時間が取れたら、この事務所を訪ねて来てね、ゆっくりお話ししましょう。
ここに電話してくれると良いわ、講義に遅れるといけないから、もう行きなさい」
明子からメモを受け取って、三郎はまた走り出して、何度も振り返り明子に手を振って
います。学生には事件の後遺症はなく問題がないと明子は安心しました。

事件のもう一人の関係者、須磨子が明子は気になっていました。あの事件があった後で
すから夜は表通りを通るはずですが、なかなか会えません。
しばらくして在寮者の一人から、あの女がまた昨夜現れたと連絡がありました。在寮者
達は今回の事件の結末は知りません。彼女が現れたら連絡するように言っておいたのです。

三丁目裏通りの社員寮(16) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/06(Sun) 22:27
須磨子はまた始めたのかと明子はがっかりしました。結婚しても体の乾きに耐えられ
なくて会社の男達との関係を切れない明子と同じように、女の性に振り回される彼女
を思い、悲しくなりました。

その日、明子は常さんの家で須磨子が現れるのを待ちました。夜10時を少し回った
ころ、おそらく自宅から出てきたのでしょう、黒いワンピースを着た須磨子がゆっく
り路上に現れ、寮に近づいて来ます。

少し時間を置いて常さんの事務所を出た明子から、街灯の弱い光に照らされ、3人の
男達に囲まれて蹲っている須磨子が見えます。明子はためらわず彼らにぐんぐんと近
づいて行きました。男達の一人が明子に気が付きました。

「管理人さんが来たよ」
一人の男が比較的冷静に仲間に知らせているようです。男達は全員立ち上がって明子
を待っています。須磨子はしゃがみ込んだままで、未だ終っていないようで水の流れ
る音がしています。

「ここは私に任せてくれますか、今晩のことはこれね、約束よ」
明子は男達に、指を口に当てる合図を送って、寮に帰るように促しました。男達は挨
拶をして3階へ上がって行きます。明子は須磨子が終るのをそばに立ってじっと待って
います。
明子は彼女のそばに立っていて自分自身が辱めを受けているような、悲しい気持ちで
須磨子を見ていました。

「貴方明子さんでしょう、警察で聞いたわ、やっぱり貴方だったのね、
     一度会社で会ったわね、あの時も貴方だけが私を疑っていたものね」
須磨子はゆっくり立ち上がり、彼女から声を掛けてきました。
突然現れて、恥ずかしい姿を見られた同性に対して、意外にも、冷静で、明子に親し
みすら感じている口調です。明子はやや、肩透かしを食った感じですが、悪い気分で
はありません。近くに知り合いの事務所があるが、そこで少し話して行かないかと
誘うと、案外素直に付いて来ました。

「警察で聞いたわ、貴方が必死に弁護してくれたおかげで、今回は厳重注意だけで
釈放されたのよ。担当の刑事さんが、貴方からいろいろ聞いて、女性の欲求不満の
捌け口が一歩間違って犯罪行為になった、最初から計画したことでないと上司に説
明してくれたので、初犯でもあり、今回、送検は見送りとなったのよ。
明子さんのおかげで良い仕事が出来たと刑事さんも言っていたわ。

申し遅れましたが、私、近藤須磨子と申します。近くの中学校で英語を教えています」
30歳くらいでしょうか、ロングヘヤーで、面長で、眼が糸を引いたように細く、赤
い小さな唇が印象的な美人です。背丈は明子と同じほどで、女性としては長身で、胸
は明子ほどでなく小さく、全体にスリムな体型です。

「先ほど、貴方が歩いて来るのを見て、やっぱり来たと思ったわ、昨晩から始めたの
よ、当然、私のことが貴方の耳に入って、今日あたり貴方がやってくると思っていたわ。
可笑しいと思うでしょう、懲りないでこんなことまたやり始めるなんて、私だって
そう思うもの、もう一度警察沙汰になったら、何もかも終わりだと判っていながら、
馬鹿ね・・・、ククク・・・・・」
須磨子は耐えられなくなったようで、大粒の涙を拭おうともしないで、咽び始めまし
た。須磨子の肩を明子はやさしく摩っています。

常さんが良い香りのコーヒを持ってきました。須磨子も、明子もその香りで、肩の
荷を降ろしたような気分になりました。熱いコーヒを口に含むと、なぜか涙が出て
きました。二人の女は見つめ合って笑いながら、コーヒを楽しんでいます。言葉に
出さなくても、互いに女同士判り合える気分になりました。常さんはそんな二人を
見て、頷きながら奥へ消えました。

「明子さん、恥ずかしいけれど言うわね、
私この年で処女なの、30歳で処女よ、国宝級ね。
一ヶ月ほど前の帰り道、トイレが我慢できなくなって、暗い裏通りを選んで、そこ
で用を済ませていたところ、通りを男の人がやってきて、その人はチラッと私のほう
を見て通り過ぎて行ったわ、その時、目眩がするほど良い気持ちになったの、これが
女の逝く気分だと悟った気になったのね、自分でやる数倍のいい気持ちだったわ」
須磨子は笑いながら、ゆったりと話しています。今日は明子に全て話すつもりのよう
です。

「それ以来よ、夜ベッドでいつものように自分でやろうとしても、あの見られた時の
衝撃的感覚がわすれられなくて、ふらふらと足が自然とあの通りに向かのよ、遠くに
男の姿を見ると急いでしゃがみ込んで、男が近くに来るまでじっと待っているの、気
が付かないで通り過ぎる時もあるし、音に気が付いて、じっと暗がりを透かすように
見つめる男もいたわ。

次第に見られることに慣れてきて、初めは暗がりでやっていたのが、街灯の光が届く
範囲内でやるようになったの、当然、男達は私を直ぐ見つけて、近くまで来て覗き込
んでくれるようになったわ、もうこうなると病み付きね、毎晩数人の男達に街灯の下
で見られたわ、今考えると、こんなことしている私が処女でいられたことが奇跡ね、
でも変な処女ね、たくさんの男に見られて、触られて、舐められているのに、挿入を
していない形だけの処女ね」

「中には、私を無視して通り過ぎる男がいたのよ、そんな時、どうしょうもなく自分
が哀れになるの、それで『痴漢だ』と大声をあげて自分を慰めるの、男こそ良い迷惑よね。
貴方の会社に警察と一緒に行ったのは、あの通りで会う男達がほとんど寮に入るので
様子を探りに行ったのよ、男達が会社に何か報告していると思ったのだけど、薮蛇
だったようね、それで貴方を引きずり出してしまったのだからね」

「あの学生さん、通勤の時、時々見かけていて、感じの良い子だし、素直そうだから、
最初の人になってもらいたいと思っていたのよ、だけど私あんな誘い方しか出来なく
て、情けないわ、貴方が助けてくれなかったら、あの学生さんを犯罪者にしてしまって、
私一生後悔して暮らすことになっていたわ、本当に良かった」

「私貴方に全部話してすっきりしたわ、私はね、自分で言うのも変だけれど、
小さいころから優等生で育ったの、学校の成績も良かったわ、今考えると、そんな
優等生の枠の中に自分を押し込んでいたから、男性が近づいてくると逃げていたの
ね、人一倍、男が好きな自分を堅い枠の中に押し込んでいて、それが偶然の露出行
為で堅い枠が破れてしまって、狂ってしまったようね。
早く良い男を見つけなくてはね。

こうして貴方に話していると冷静に自己分析できるようになったわ、早く処女を捨
てたいと私はどこかで求めていて、それがあの行為に拍車を掛けたようね、多分男
を経験すればもっと冷静になれると思うわ、あの露出行為だって、男を知ればもっと
余裕を持って楽しむようになれて、若者を犯罪者にするような無茶なことはしないと
思うの。すべては私の経験の無さから起きたことのようね」

「須磨子さん、よく話してくれたわ、それだけ聞けば私から何も言うことはないわ、
貴方は全て判っているのだから。
私も人一倍淫乱で、時々狂うほど男がほしくなるのよ、貴方の気持ちはよく判るの、
寮の入口でちり紙を見たとき、直ぐ貴方の行為が想像できたのは、私もそんなことを
やってみたいと思ったことが何度もあるからよ。

私からひとつお願いがあるの、気を悪くしないでね、単刀直入に言うわ、家の旦那を
抱いてほしいの、貴方さえよかったら、貴方の処女を家の旦那に食べさせてやりたい
のよ。

私は中学生の時初体験を済ませて、それ以来男性経験は50人をはるかに超えるわよ。
結婚した今でも数人以上の男と関係を持っているけれど、その中から選んでも家の旦
那はナンバーワンだと思うわ、貴方もきっと気に入ると思うの。どうかしら・・・・、
えっつ、本当にいいの、そう嬉しいわ、旦那も喜ぶと思うわ」

「明日は日曜日で貴方も、家の旦那も休みよ・・・、
よかったら、今晩寝てみない、ふふ・・、いやね、もっと上品に言わないとだめね、
今晩ご都合はいかがですか、これで良いわね、・・・いいの、じゃ決まりね」

常さんがタイミングよく出てきました。どこかで聞いていて自分の出番だと思って
出てきたのでしょう。
「明ちゃん、お風呂と鏡の間の準備は良いよ、何時使ってくれても良いようにして
あるから、明日も来客の予定はないからゆっくりしてくれるといいよ」

暢に連絡して、直ぐ常さんの家に来るようにいい、須磨子は初夜の品を自宅に取り
に戻りました。その間に常さんが準備してくれたどんぶり物で、明子と常さんは遅い
夕食を済ませたのです。明子は須磨子のいない間に携帯電話で暢に概略を話していま
す。

「・・・・・そういうわけなの、お願い、須磨子さんを抱いてあげてよ、
                       きれいな人よ、それに処女よ、
もっとも貴方は処女を私で経験済みだから珍しくもないわね、ふふ・・・」
暢は了解したようで、こちらに向かっています。明子と一緒に暮らしているとこん
なことに驚いていてはやっていけないと、内心思っているでしょう

暢と須磨子が初対面の挨拶を済ませ、常さんの計らいで、軽く祝杯を上げました。
須磨子はお風呂に入って、軽くお化粧して、淡い色のワンピースを着ています。
清楚で上品な雰囲気が漂っていて、暢は大満足のようです。明子はちょっと妬ける
気になりましたが、軽く嫉妬に焼かれる気分も良いものだと思っていました。

須磨子は朴訥で、良い男ぶりの暢がすっかり気に入ったようで、彼の傍に座って
お酌をしたりしてすっかり打ち解けた雰囲気です。常さんは台所と事務所の間を
往復して一人忙しく働いています。

暢がお風呂に入り、常さんが台所で後片付けをしています。
「明子さん、ありがとう、旦那さんお借りするわ、良い人ね、私好きになったわ。
 でも、初めてだと緊張するわね、どうすれば良いの、
  そう、ただじっとしていればいいの、そう触られて濡れてくるのね

ええ、痛いの、我慢するわ、そのうち良くなるのね
    えっつ、何回も入れられるの、そんなに、
    そう、良くなったら思い切り楽しむのね、大声あげて、いいわ判った、

ああ、これピルね、そう今飲んでおくと良いの、ありがとう、助かるわ
    朝はどうするの、ええ、またやるの、凄いね、頑張るわ、
     その時もピルを飲むのね、判ったわ、

お昼ごろまで寝ているの、そして、目覚めたら、私から言うの、恥ずかしいわ、
   でも思い切って『もう一度やって』、と言うわ、ベテラン処女だからね」

明子は、暢が風呂から上がる前に、常さんの家を出ました。夜が更けて、月が大きく
東に傾いています。明日はいい天気になりそうです。これで須磨子は普通の女の生活
が出来そうです。彼女とは良い友達になれそうだと、明子は思いました。

後ろからやって来た車のヘッドランプに明子の姿が暗闇に浮かび、白い襟足が生め
かしく光り、再び暗闇に消えました。

三丁目裏通りの社員寮(17) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/07(Mon) 23:19
十二  温泉宿

大切なお客の接待があるが、付き合うかと所長が明子に笑いながら言いました。結婚後
初めてのことです。温泉場でのゴルフ付き接待で、温泉に一泊して翌日ゴルフをする計
画です。ゴルフの出来ない明子は温泉宿の付き合いがメインです。
その日、明子は夫と一泊旅行の予定で、そういって断りました。そうでなくても、その
種の遊びはもう卒業しょうと明子は考えるようになっていました。須磨子の事件以来、
女性の性について考えるようになっていたのです。欲望の赴くまま性を楽しむことより
大切なものが女にはあるとようやく体で判ってきたのです。所長も無理強いはせず、他
を手配すると言い、あっさり引き下がりました。

そして明子の旅行先を聞いて、驚きながら、同じ宿に泊まることを明かしました。

その温泉宿で、食事の後、明子が広いロビーで食後のお酒を夫と楽しんでいると、所長
一行がやって来ました。50歳ほどの紳士、そのお相手のホステス嬢、所長の3人連れ
です。明子と夫は傍に行って挨拶しました。その紳士は興味深そうに明子を見つめてい
ます。暢と所長は結婚式場で会っているのですが、お互い煙たそうです。

明子は客の紳士を見て、ときめきを感じました。亡き父と雰囲気がそっくりなのです。
明子自身は自覚していないようですが、その年頃の男性に明子は強く引かれるのです。
少女の頃から父親に恋をして、暢に会ってようやく父を忘れることが出来たのですが、
こうして父の雰囲気を持つ男性に会うと、我知らず甘えたくなるのです。

「結婚式場でお会いしましたね、明子さんにはいつも良くやってもらっていて助かって
います。夫婦ご一緒で旅行とは、うらやましいですね、どうですご一緒に」

「ありがとうございます、自分は少し飲みすぎたようなので、失礼して部屋に戻ります。
・・・・明子、お前は少し残ってお相手したらどうだ」
暢が部屋に戻ってしばらく経った時、紳士が立ち上がり、一曲踊って欲しいといい、
フロアーに立ちました。所長もホステスと組んで踊り始めました。フロアーには10組
以上のカップルが踊っています。

紳士に腰を優しく抱かれてリードされると、暢のことをだんだんに忘れて、明子は体を
びったりと紳士に押付けて、両手で彼の首にぶら下がるように甘えた姿勢で踊っています。
紳士は明子の反応を感じて、お尻の周りに手を回し、大腿部を明子の脚に割り込ませて
います。明子もいい気持ちになり、紳士の首に回した手に力を入れて引きつけ、頬をつ
けています。もう二人ともステップはほとんど忘れています。

紳士が明子の唇にそっと口を寄せました。彼女は積極的にそれに応じています。彼は暗
い柱の影に明子をリードして行きました、明子を柱に押付けるようにして紳士は唇をむ
さぼっています。その手は、明子の浴衣の前を開きショーツの中に入っています。そこ
はもう雫が落ちる状態です。浴衣の前はブラのない胸を露出して細い腰紐とショーツを
残すだけです。

「ああ・・・、おかげで十分濡れてきました、
               我慢できません、後は夫にやってもらいます。
ありがとうございました。楽しかったわ、会社のことよろしくお願いします、
これ、今夜優しくしていただいたお礼です、良かったら受け取ってください」

明子はその場でショーツを取り、それを紳士に渡してにっこり笑っています、股間の茂み
が彼からも良く見えます。明子はそれを隠そうともしないで、紳士の唇に軽く口を合わせ
て、彼に背を向けました。

渡されたショーツを鼻先に持って行きながら、紳士はニコニコ笑って彼女を見送って
います。「良い女だね」と独り言を言った時。傍に例のホステスが来て紳士の肩を笑いな
がら叩いています。一部始終を見ていたようです。


「私、あのお客さん、所長さんと一緒の方よ、ダンスに誘われて、踊っている間に濡れて
きちゃって、もう我慢できない、早く抱いて、彼にはショーツをプレゼントしてきたわ」

部屋に戻ると、明子は声を出して夫に飛びつきました。所長の接待のお手伝いをしている
と、夜は遅くなると心配していたのでが、意外に早く帰ってきた妻を迎え暢は喜んでいます。

深夜一時ごろ、明子はのんびりと露天の湯を楽しんでいます。夫と交わった火照りが股間
に残って、その部分に湯が滲みて、むず痒い心地よい気分で、妻の幸せと満足感をしみじ
み感じていました。

密かな男と女の声が聞こえます。女湯にあの紳士とホステスが入って来たのです。
「○○さん、大胆ね、女湯に入ってくるなんて、
  誰か来ると痴漢だと騒がれるわよ、ふふ・・・、
   もう、こんなに大きくしてしまって・・・・、
どうするの、こんなもの付けていると他の女が入ってくるとびっくりするわよ、
     そうでもないか、飛びつかれて、犯されるかも知れないわね、ふふ・・・・
        ああ・・・、だめ・・・、舐めるの・・・、ああ・・ん」

明子が岩陰からそーと覗くと、紳士はホステスの股間に顔をうずめています。女は、洗い場
にタオルを敷き、後ろに両手を着いて、股間を大きく開けて喘いでいます。
「○○さん、あの奥さん抱きたかったのでしょう。凄く色っぽい方よね・・」
「ホールでショーツ貰っていたでしょう、奥さんほとんど裸だったから、
あそこでやるのかと、はらはらしていたのよ、でも○○さん、いい思いをしたでしょう。

あの後、奥さん旦那さんに抱かれたのね、いっぱい、あの奥さん偉いわよ、あそこまで
行って、後は旦那様のところへ行くなんて、・・・・ああもう入れて・・・我慢できない」

幸い濃い湯気が立ち込めていて、明子はそっと気づかれないように、脱衣場に出ました。
乱れ籠に、男と女のショーツがむき出しで投げ込まれていました。あたり憚らない甲高い
女の声を背にして、浴室を出ました。夫を起こしてもう一度入れてもらおうと考えると、
きれいにしたはずの股間が濡れてきます。

明子と入れ違いに若いOL二人連れが入ってきました。そんなに大きくない脱衣場です
から、直ぐ男物のショーツを見つけました。
「いやだあ・・、信じられない、男が入っているようよ、どうしょう・・」
「入ろうよ、悪いのは向こうだし、二人連れでしょう、私達に悪戯はしないわよ」
二人の女は騒ぎながらも、興味があるらしく、裸になり、タオルを手に持って湯場に
入って行きます。

ホステスと例の紳士は、温泉に胸まで浸かって、女を背後から抱く形で既に挿入して
いるようで、ホステスは顔をしかめて、夢うつつのようです。
男が若い二人の女が入って来たのを認めました。さほど慌てた様子でもなく、今まで
の行為を中断しないで、のんびりと挨拶しています。

「いや・・・・、すみません、一人で入るのは寂しいので、
  お邪魔しています。夜が遅いので、誰も来ないと思っていたのですが・・・、
   これは、不味いですね、すぐ退散しますから」
紳士はホステスを後ろから抱きしめながら、二人の若い女に謝っています。ホステス
は突然紳士が声を出したので、慌てて後ろを振向き、二人の女を見つけました。

「ああ・・・ん、恥ずかしい、いや・・・ん」
挿入されて良い気持ちになっている時ですから、その声は、驚きより、喜びの絶叫に
近いものになりました。

「いえ・・・、私達は良いのです、そちらさえ良かったらゆっくりしてください、ふふ・・」
男と女が既に繋がっていると判った年上の女が、少し頬を染めて、それでも好奇心を
むき出しにして二人を見ながら、笑って紳士に応えています。山の雰囲気と暗闇が若い
女の警戒心を緩める効果があるのでしょう。
 
「ああ・・・、いい・・・、もっと強く、むむ・・・」
ホステスは、二人の若い女に見られていることで、急激に高まってきたようで、我を忘
れた状態で、喘ぎ始めました。

「それではお言葉に甘えて、失礼して、もう少しここに居させて下さい、
  こいつがちょうど良いところになったようで、終わったら出て行きます。
    しばらく目を瞑っていてください、勿論良かったら見ていてくださって構いません。
どうだ・・・、外へ出てやろうか・・よいしょっと・・・」

紳士は意外な力で、ホステスの両脚を持って抱き上げ、そのスタイルのまま、お湯から
洗い場に出ました。後ろからホステスの股間に黒い大きなものが挿入されています。

ホステスはもうそのことに夢中で、脚をいっぱいに拡げて、両手を紳士の首に伸ばして、
胸を突き出し悶えています。二人がいることで、急激に高みに上り詰めたようです。

二人の若い女は、目をいっぱい開いて、二人の股間を見ています。こんなに近くで交
わっている男女の性器を見るのは初めての経験でしょう。手に持ったタオルで股間を
隠す礼儀も忘れて、裸の胸を弾ませて一心に見ています。

洗い場は板敷きで、長年使い込まれて肌に優しくなっています。紳士はホステスの体
を持ち上げ、いったん自分のものを抜き取りました。黒いものが元気に立っています。
息を飲む二人の若い女。

男はホステスを洗い場に寝かせて、彼女の両足を肩に乗せて、ためらわず一気に挿入
しました。絶叫するホステス、男と女の肌がぶつかる音、それに淫腋の溢れる音が絡
んでいます。若い二人の女は洗い場に座り込んで、二人の股間部を覗き込み、大きく
脚を開いて自分のその部分に指を二本入れて激しく擦りたて、空いたもう一方の手で
乳房を揉み砕いて、ホステスに負けない声を上げ始めました。

おわりの気配が男と女に、そして二人の若い女にもやって来ました、女が絶叫して逝き、
男が低い唸り声を出して、女の中に放出しました。女は両手両足で男に噛り付いています。
二人の女も、股間に入れた指を奥深く突き入れて、同時に逝きました。

ゆっくり立ち上がった男が、冷たい水で股間を流しています。ホステスは失神して両手
両脚を大の字に伸ばして、股間から白濁液を垂れ流して倒れています。若い二人の女は
片手を股間に入れたままの淫らな姿勢で洗い場に座り込み、恥ずかしそうに、それでも
幼いなりに淫蕩な眼で男を見ています。その視線の先に、男のダラリと垂れた黒いもの
があります。男の眼を恥ずかしがる様子はなく、むしろ女の本性で男を誘い込んでいる
ようです。

「お二人とも、随分興奮したようですね・・・・、
   皆さんの良い声が聞こえて、私も我慢できなくなって出してしまいました。
私がもう10歳若いと、皆さんのお相手が出来るのですが、
      その子の相手でこんなになってしまって、申し訳ないですね・・
女を興奮させておきながら、後始末が出来ないだらしがない男を許してください・・」
男は股間のものを手で弄びながら、二人の若い女に笑いながら声をかけました。

「いえ・・・、見せていただけただけで十分です、ありがとうござました。
   はい・・・、初めて見ました。びっくりして、もう夢中でした、凄かったです・・・・
     はい・・・、少しほしい気がしますが、我慢できます」
二人の若い女は、男の問いかけに応えて、入れてほしい気がするが我慢しますと笑って
答えています。

男は若い二人の女に、お礼を言って、ぐったりしているホステスを抱き抱えながら、
脱衣場に向かいました。二人の若い女は、もうすっかり元気なって、お湯に入り興
奮して、大声でおしゃべりを始めています。濃い湯気が二人をすっぽり包んで、二人
の声だけが響いています。

山からの冷気がサーと湯面を流れて、一面に立ち込めていた濃い湯気を押し流し、若
い二人の女の体を淡い電灯の光の中に一瞬浮かび上がらせました。

三丁目裏通りの社員寮(18) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/08(Tue) 23:14
13  迷える羊たち(町子の巻)

この営業所の管内で技術的にもその工事規模から言ってもかって経験したことがない
ほど難しい工事を受注しました。営業所の技能者だけでは到底この工事は無理だと本
社が判断して、全社の営業所から優秀な工事技能者が集められました。約三ヶ月の工
期です。

30歳代後半から50歳代までのさすがにそうした雰囲気を持った男6人が集まりま
した。所長も随分と気を使っています。宿舎は一人一部屋の特別待遇で三人使用の和
室が与えられました。その中に、五十嵐と言う、まだ40歳前の男がいました。身長
180センチメートル、無駄な筋肉は一切無い鍛え抜かれた体を持っています。鋭い
目が面長な顔とマッチして、ワイルドな中にも繊細な雰囲気を出しています。
この男はいつも身奇麗にしているのですが、近づくと全身から獣のような匂いがしま
す。

男にとっても決して不快なにおいではないのですが、女性には特別の香りになるよう
で、明子は初めて彼の側に寄った時、下半身のその部分を直撃する激しいショックを
受け、思わず側の机に掴って体を支えたほどでした。
港湾土木工事の経験が長く、その高い技能と持ち前の気風が、この難工事には欠かせ
ない存在で、その若さで、現場の筆頭責任者となることが決まっていました。彼以外
の誰もこの役はこなせないだろうと思われるほどの大役です。

明子も、良子も一目見たときから五十嵐の虜になっていました。好きとか嫌いとかの
精神的感情の枠を超えた、メスだけが持つ本能の疼きで五十嵐に惹かれてしまったの
です。側に寄り彼の強い体臭を嗅ぐだけで、二人の女は濡れだしていました。

6人の男達はそれぞれに女を連れてきていて、これも特別許可で女達にも寮の個室が
与えられました。女達はベッドが2台ある洋間、男達は女の部屋と廊下を隔てて、3
人用の和室を使うことになっています。
五十嵐は町子と言う二十歳前後に見える若い女を連れています。小柄で、丸顔で、瞳
が愛くるしい、髪の毛を金髪に染めた陽気な娘です。

食事の支度をする必要が無いので、女達は、昼間は暇で、買い物に行ったり、パチン
コを楽しんだりしています。寮を管理している明子と女達は直ぐ顔見知りになり、特
に町子とはお互い惹かれるものがあって、直ぐに昼を一緒にする仲になりました。

「ねえ、町子さん、五十嵐さんとは何処で知り合ったの」
「何処って、こちらに来るから、店を休んで付き合ってほしいと言われたのよ、私も
少し体を休ませたいと思っていたから、丁度よかったのね、ここでは、彼ひとりの相
手をして、あとはのんびり洗濯をしていれば良いのだから、天国ね」

「私はここに来る前、風俗の店で働いていたのよ、中学を出てからもう15年以上働
き通しだったわ、昨年病気がちだった両親が相次いで死んで、妹二人も高校を卒業し
てそれぞれ堅いところに勤める様になったし、わたしの役目はこれで終ったのよ・・」
町子はそういって、遠くを見る目になりました。その澄んだ目に何が見えるのでしょ
う。
涙を流して娘の稼ぎを受け取る亡き母親の姿でしょうか、また元気に高校へ通う妹達
の笑顔でしょうか、大仕事をやり遂げた安堵感が彼女の顔を菩薩のように安らかなも
のにしています。明子はこんなに美しい女性の表情を見たのは久しぶりだと感動して
町子をじっと見つめていました。

「そんな時、お馴染みだった五十嵐さんから声をかけられたのよ、一ヶ月ほど休んで
のんびりしろと言うの、妹たちも勧めるし、店に事情を話して、休むことにしたのよ。
前はもう・・、いえ、店の借金は全部済ませたから、お勤めを止めても良いのだけど、
一応、一時休業にしているのよ、今度は私のためにお金を貯めたいの、ここが終れば
また店に戻るつもりよ」

町子は、化粧の無い顔で淡々と話してくれました、聞けば明子より5歳ほど年長のよ
うですが、明子は見かけで、てっきり年下だと思っていました。好き勝手に生きてき
た明子から見ると、言葉も出ないような町子の人生ですが、彼女を見る限り暗さは感
じられません。

五十嵐への興味があって、明子は町子に近づいたのですが、町子は見かけ通りの明る
く素直な娘で、明子はすっかり町子が好きになったようで、昼休みはもちろん、夕方
5時過ぎてからも、街を歩き、ショッピングを楽しみ、レストランとか、喫茶店でお
しゃべりをしました。
同年代の仲間となんとなく時間を過ごす、こんな女の子の小さな楽しみさえ町子はほ
とんど経験が無いようで、明子にあれこれと聞いては、顔を輝かせています。

「五十嵐さんが、夜私を抱いてくれないのよ、私をここまで連れてきた意味が無いわよね、
ううん、五十嵐さんは男として相当強い方よ、
私が店に出ている時は、五十嵐さんが帰った後ぐったりして次のお客には本番は出来
なかったもの、たぶん仕事がきついのよ、私のお店に来る男だって、いざとなると、
お金を払っていながら出来ない人がかなりいるのよ、女はいつでも出来るけどね」

町子がここへ来てから、5日経った頃から町子の元気がなくなったので心配して明子が
問い質したのです。二人は付き合ってから間がないのですが、もう何でも話せるように
なっているのです。

「私はほとんど毎日、生理日を除いて、5人以上の男に抱かれていたわ、それがここ
へ来てから、男なしの日が5日続いているの、辛いわ、お店で働いている時は、男が
欲しいと思ったことはほとんど無いけれど、今は狂いだしそうなほど男が欲しいの、
もう誰でも良いって感じね、ねえ、昼間私を抱いてくれる人いないかしら」

多淫に慣れた体が、普通の生活になじめなくなっているのです。町子は目をキラキラ
させて、明子を見つめながら話しています。ゆったりと話していますが、町子の欲望
は本物だと明子は感じ取りました。呼気にも体臭にも女の切羽詰った欲望の迸りが、
女の明子にも感じ取れたのです。
これは何とかしないといけないと、明子は考えました。五十嵐が町子を抱かない理由
も明子はおおよそ見当がついていました。

「男を漁るのは一日待って、今晩五十嵐さんに正直に甘えてごらん、彼に何か事情が
あるのよ、それでダメだったら私が何とかするわ」
「それもそうね、雇い主に無断で浮気したら契約違反だものね、それにしてもどうし
てこんなに男が欲しくなるのかしら、私初めての経験よ、明子さんはどう5日間なら
我慢できるの、普通の女はどうなのかしら、・・私の職業病かしらね・・・」
町子自身、自分の異常な欲望に戸惑っているようで、女が皆こんな状態になるとそれ
はそれで大変だと、判っているようです。

「私は、中学生のとき初体験をして以来、随分、男を経験したわ、5ヶ月前結婚する
までも、数え切れないほど男と寝たわ、もちろん町子さんには敵わないけど、結婚後
も夫だけで我慢できないで、複数の男と浮気をしているの、悪い女ね、だから、普通
の主婦より男性経験は多いし、自分のことを淫乱で、男にだらしない女だと思ってい
るわ、そんな私でも5日間で狂うほど男が欲しいとは思わないわ・・・・
だから今の町子さんは少し変よ・・・、生活が突然変わったせいね」

町子が異常だとまでは正直に言いませんでしたが、言いたいことは町子に伝わったと
明子は思いました。

「明子さんありがとう、私のようなものを信用して、そこまで話していただいて、
明子さんに会えて本当によかったと思っているのよ、今晩、五十嵐さんに頼んで
見るわ、ふふ・・・、ねえ、可笑しいでしょう、今まで、男にやりたいと言われる
ばかりでしょう、男を知ってから初めて私から男にやってほしいと頼むのよ、
女が男に抱いてほしいと甘えるのは、これって、もしかして普通のことなのかしら」

「そうよ、私達の年代でもその傾向は出ているわ、もう少し年上のほとんどの主婦は、
欲求不満で、夫に抱いてほしいと言いたいのを、我慢しているのよ」

翌日町子は晴れやかな顔をして、明子に会いに来ました、五十嵐に甘えて十分抱いて
もらったのでしょう、町子の顔が全てを語っています。
「町子さん、何も言わなくて良いわよ、何よその顔、いやらしい顔して、昨夜は私
いっぱいしましたという顔よ、腰がふらついているわよ、妬けるわね・・・、
私なんか昨夜は主人、朝が早いからといって拒否したのよ」

「ふふ・・・、五十嵐さん優しくしてくれたわ、もちろん抱いてくれたわ、
私ね、あんなに良い気持ちになったの初めてよ。
貴方は笑うでしょうけど、17歳からお客を取り始めて、昨夜、初めて逝ったのよ、
それまで気持ち良いと感じることはもちろんあったわ、それが逝くことだと思って
いたのよね、
昨晩、五十嵐さんに抱かれて突然宙に浮くような気分になって、気を失っていたわ。
後で、これが逝くことだと気がついたの。
考えてみれば男を逝かせる事だけが私のセックスの目的だったの、
そうすることを初夜から教えられたの、
自分で逝くことなど私のセックスでは最初から考えなかったのよね。

それが昨夜は、貴方に相談したように、狂うほどやりたくなっていたでしょう、
そして、五十嵐さんにお願いしようとしたの、恥ずかしくて、抱いて欲しいと
中々言えないのよ、私のような女がこんなこと恥ずかしがって、自分でも可笑
しいと思ったわ、後ろから彼に抱き付いて、抱いて欲しいと言ったの、本当に
恥ずかしかったわ。

優しく抱かれると、五十嵐さんを逝かせなくてはと気持ちはあるのよ、
それを忘れるほど自分がよくなって、気がついた時は私、逝っていたわ、
後で体を調べたら五十嵐さんも逝ってくれていたから安心したけどね」

「ごちそうさま、それでもう男を捜さなくともいいの、
あそこの疼きは止まったの、何なら社員を二人ほど呼び寄せましょうか」
「あら、気分悪くした、ごめんね、心配かけて、もう大丈夫、
           4日かな、やっぱり3日はこれで我慢できるわね、
     ねえ、明子さん、セックスはこんなに良いものなのね、私感激したわ」

「ここへ来る途中で考えたのだけど、明子さん、笑わないでね、
  普通の人はどんなセックスをやっているのか知りたいの、
    私の知らないことがいっぱいあると気がついたのよ、
             普通の夫婦のセックスが見たいの、無理かしら」
「困ったこと言うわね、それって、私達夫婦のセックスを見たいと言っていること
でしょう。いいわ、今日、主人と相談するわ、彼が嫌だと言う可能性も高いわよ、
私は見せてもいいけどね、その時は五十嵐さんも連れてくるのよ」
明子は五十嵐と一緒なら見せても良いと思い始めていました。

五十嵐は仕事で疲れていて町子を抱かなかったのではなく、長い間セックスに明け
暮れた町子をゆっくり休ませたいと思って、町子をそっとしておいたのです。明子
が思っていたとおりです。
翌朝、ベッドでそのことを彼から聞いて、町子は感激して彼に抱きつき、また五十嵐
に挿入してもらったのです。五十嵐の思いやりが町子を悩ませ、欲情に狂わせていた
とは、彼ほどの男でも気がつかなかったのです。女の心と体について男は知らないこ
とがこのように多いのです。

三丁目裏通りの社員寮(19) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/10(Thu) 13:15
14  迷える羊たち(妙子の巻)

もうひとり明子が気になる女性がいました。

佐藤という50を超えた職人が連れている女性で、妙子と言い、ふっくらした上品な
奥様然とした女で、40歳の中ごろでしょか、おっとりした和服が似合いそうな色白
美人です。佐藤は190センチの長身で、目玉がギョロと大きく、鬼瓦を連想させる
風貌です、禿げた頭は日に焼けて赤銅色です。鉄筋工ですから筋肉は隆々として、声
は大きく、しゃがれています。妙子とは誰が見ても不調和な感じですが、佐藤は妙子
には頭が上がらないようで、彼女の前ではトラが猫になったようです。それが面白く
て、傍で見ている人はなんとなく二人の関係に納得するのです。

「佐藤とはここに来るちょっと前に関係が出来たの、家の改築に来たのがきっかけで
ね、私が誘って、寝たのよ、子供たちも卒業して家を出たし、主人も役員になれたし、
私もしたいことをしようと思っていたところへ、彼が現れたのよ」

「もちろん主人に内緒の関係ね、見かけはあんなだけど、佐藤は気の小さい男でね、
その分よく気が回り、私のことも優しく可愛がってくれるわ、あれで結構焼き餅をや
くのよ、彼に比べて半分ほどの体しかない主人の方が、ずっと男らしいのよ」

「そう半年ほど前、自宅を大掛かりに改築することになって、彼がその現場で働いて
いたのよ、普段はもっと大きい現場で働いているようだけれど、その時は友達に頼ま
れて応援で来てくれたのよ、私の家が鉄筋作りだったから、彼の腕が必要になったと
棟梁が話していたわ。

改築現場で働いている時、私が、台所で重い荷物を持ち上げようとしたら、仕事をほ
り投げて飛んできて支えてくれたり、町内のごみ収集日を良く憶えていて、私の代わ
りに持ち出してくれたり、私が買い物で留守にしている間に洗濯物まで取り入れてく
れたりしていたわ。

たまたま他の仕事仲間が休みで、二人きりになった時、台所で私が食事の支度をして
いるところ突然、後ろから抱きついてきて、
『好きです』
と言って、私の頭に顔を押付けて、少年のように泣き出すのよ。彼の涙が私の髪の毛
に流れて、暖かく感じたのを憶えているわ、困ったわよ、その前から、彼が私に気が
あるのを知っていたし、私もからかってみたい気があったのは確かね」

「その日は、キスだけして仕事に戻らせたの、それからが大変、どこかで私を見てい
るの、もちろん仕事をしながらよ、私が何か重いものでも持ち上げようとしたら、
飼い犬のように駈けてくるの、あの大きな体ででよ、皆気がついて笑っていたわよ、
それで、人目の無いところでは、キッスは自由にさせていたのよ、それで終ればよか
ったのだけど」

「珍しく朝、主人に抱かれて、余韻をそのまま残して寝ていたの、主人はそんな時は、
朝食抜きで出勤することになっていたから、わたし一人でうっとりしていたのよ。

人の気配で私、目覚めた時、扉のところに彼が立っていて、じっと見ているのよ、私は、
抱かれたままの格好だから、お腹にネグリジェを置いているだけで丸裸よ、彼から私の
あそこは丸見えね、どのくらい見ていたのか判らないわね、恥ずかしい気持ちより、
何もしないで、じっと私を見つめていた彼が可愛いと思ったわ・・・・・・・・・、
私、彼に、おいでおいでをしたの」

「それが最初ね、それから一ヶ月ほどの工事期間中、ほとんど毎日抱き合ったわ・・・
いろいろ時間と場所を工夫してね、初めてセックス知った少年と少女のように貪り合っ
たわ、どんな環境でもその気になれば、あれは出来るものね、ふふ・・・・・」

仕事が終わると佐藤は仲間と一緒に妙子の家を出て、途中で電車に乗ると言って、
仲間の車から降りて、タクシーを飛ばして戻ってくるのです。妙子の夫が帰ってく
るまでの2時間足らずが二人の時間です。

既に夕食の支度を済ませている妙子はシャワーを済ませ丸裸で佐藤を待っています。
裏口から忘れ物を取りに来ましたとかその他言い訳を大声で言って、隣近所への口
実を作って、入り込みます。それとほとんど同時に、裸の妙子が佐藤の上にのしか
かり、ズボンを掻き下ろして、半立ちのそれを咥えこみます。

一日中労働した男の強烈な香りに咽びながら、妙子は悶えながら、体を絡ませてゆ
きます。
絡む場所は後の掃除も考えて、キッチンか普段使用していない客間に限っています。
セットしたタイマーのけたたましい叫び声が響くまで、二人の男と女は上になり下
になり、股間を繋がらせたまま床を転げまわります。キッチンの床は二人の体液で
べっとり濡れて異常な臭気があたりに漂います。

昼間、妙子は改築の終わった部屋に重い机を運ぶのを手伝って欲しいと佐藤に声を
かけて、机の上に座って待っています。佐藤が入ってくるとスカートを胸まで捲り
上げて、下着のないそこを曝します。佐藤が飢えた犬のようにそれにかぶり付き、
激しい水音をたてて、それを舐めまわします。

口の中にハンカチを押し込んで、生き絶え絶えになっている妙子、下半身裸になっ
た佐藤が、血管の浮き出た業物を一気に挿入します。
・・・・・・・くぐまった絶叫を上げて息絶える妙子、一気に腹の上に白濁液を撒
き散らす佐藤。強い栗の花の香が部屋中に広がって、淫靡な雰囲気になっています。

妙子がトイレのドアーを開けながら、意味ありげな流し目を離れた所にいる佐藤に
向けます。それを合図のように、佐藤は持ち場を離れて、何気ないそぶりで、修理
した床の様子を見ながらトイレに近づきます。耳をそばだてなくても妙子出すの激
しい水音が聞こえてきます。

辺りを見回しそっとトイレのドアーを開けて中に入り込む佐藤、ワンピースのスカ
ートを胸まで捲り上げて、淫蕩な眼で佐藤を見つめて、脚をいっぱい開いて、その
部分から銀色の筋を流している妙子。

銀色の筋に顔を寄せて直接口にそれを受け入れている佐藤、そのいかつい顔がみる
みる妙子の液で濡れてゆきます。ついには放水口に直接噛り付いて、出水の全てを
飲み込んでいます。突然佐藤が大きな声で咳き込みました。慌てた妙子が、その口
に噛り付いて声を封じています。

唇を絡ませたまま、二人は位置を変え、佐藤の膝の上に妙子が大股を開いて抱かれ
ています。股間部はきしみ音を上げながら既に接合を完了しています。
激しい上下運動があり、今日は妙子の中に放出する許可を得て、佐藤は一気に飛ば
し、二人揃って果てました。しばらく二人は動けないほど深く逝きました。

ようやく佐藤がよろめきながら、トイレを後にしました。それから20分も過ぎた
でしょうか、妙子がほとんど這うようにしてトイレから出てきました。薄手のワン
ピースは小水と二人の愛液で滴るほどに濡れていて、妙子の体に張り付き、股間部
の陰りも良く見えます。凄い臭気が漂っていますが、勿論妙子は気がつきません。

ここまで、佐藤との情事を詳しく話して、妙子は、明子の顔を見て、淫らに笑い
「・・・・こんなふうにやったのよ、それは楽しいわよ、次はどんなにしてやるか
考えるとそれだけで濡れてくるのよ、昼間彼を連れ出して、ポルノ映画館でもやっ
たわ、その種の喫茶店へも行ったわ、でも家で仲間の目を盗んでやるのが一番感
じるわね。

勿論ホテルへは何度も行ったわ、明子さん、ホテルのベッドの上で佐藤がどんな
セックスをするのか貴方、今考えていない・・・・、目を見ればわかるわ・・・、
変態じみた愛しかたをすると想像して、貴方のあそこを濡らしているでしょう・・。

私が縛られて、逆さ吊りにされて、股をいっぱい開いて、あそこの毛を剃られて
いるところなど想像していない、ふふ・・・・、
そして、泣き叫んで、そこからいっぱい汁を垂らしている私の中に彼が、真っ黒
で太いものをぐーと入れるのよ、ああ・・、話しているだけでいっぱい濡れてき
たわ、明子さん・・、貴方平気・・・、

貴方も普通の主婦とは違うところがあると一目見たとき思ったの、若いけれど私
の生き方に嫌悪感を持たないで、興味を持つはずと思ったから話しているのよ」

「佐藤は、性欲は強いわ、あの年で毎日可能よ、奥さんを持ったことが無いから
いつも女に飢えていることは確かね、お金が無いと女が抱けない、言ってみれば、
食べるか抱くかの選択をいつも迫られた生活を30年以上続けているのよ」

「ベッドの上ではね、見かけと違って、ごくノーマルに私を抱くのよ、本当に優
しくしてくれるのよ、お姫様になったような気分ね・・・・、
私はその時はいつも失神するのよ、そのあと彼が蒸しタオルで全身をやさしく拭
ってくれて、ピジャマを着せてくれるのよ、軽々私を抱き上げてね、赤ちゃんに
なった気分ね、

あそこは舐めてきれいにしてくれるのよ、そんな時、私、我慢できなくなって、
両脚で彼の首を締め付けるのよ、どんなに苦しくても、彼は舐め続けるのよ、だ
から私も力いっぱい脚を締め付けるのよ、彼、顔を真っ赤にしてね、あの顔だか
ら、赤鬼そっくりよ、でもね、彼はそんなことが好きなのよ、苛められるのが好
きなのね、その後が大変・・・・

持ち物はね・・・、
ふふ・・・明子さんここが一番聞きたいでしょう。サイズは主人の方が大きいわ、
佐藤は凄く固くて長続きするのよ、女にはこれが一番ね、本当に硬いのよ、初め
のころは産院からいただいた塗り薬をその後、使うほど、赤くなって、擦り切れ
ていたわ、ふふ・・、

明子さん、大丈夫、下着を取り替えたいほど濡れてきてない、ふふ・・・・」
話している妙子自身、興奮して下着から滴るほど濡れていて、しきりに腰をもじ
もじして、それと判る香が立ち上がっていて、目が潤んで、ほとんど我慢できな
いほど欲情しています。

佐藤が仕事から帰ってくるまでには時間が未だだいぶありますが、大丈夫でしょ
うか。
明子もほとんど同じ状態で、しきりにお茶を口に運んでいます。もしここを男が
通りかかったら、二人に手篭めに遇うことは確実です。

「佐藤の仲間は、彼が私にあこがれ、惚れていることは知っていたけれど、そん
な関係になるとは夢にも思わなかったはずよ、あんなに惚れると、見ていてかわ
いそうだと言っている声も聞いたわ、家にいない主人は気が付かないはずよ。
だから私が黙っていれば、工事が終わり、佐藤が消えれば、一時の火遊びで終る
はずだったのよね」

妙子の話は未だ続きます。

妙子は、決心して、夕食の後、話しがあるといって、夫に切り出しました。
あの朝、夫に抱かれた後、裸で寝ているところを佐藤に見られて、半ば誘うよ
うにして彼に犯され、女に目覚めた、だからと言って佐藤を愛したわけでない、
それ以来他の男に抱かれた感動が忘れられない、このままで行くと夫を裏切り
そうである、夫を愛している、それだけに裏切って他の男を抱く罪悪感がいやだ、
残された女の人生を変わった形で生きたい、自由にして欲しいと夫に話したの
です。ただ、寝室での事件以来佐藤と毎日抱き合ったことは夫に話しませんで
した。

夫は真剣に聞いて、要するにこういう事だねと妻の説明を分析し、夫の考えを示
しました。夫もそれに近いことを考えていて、妻に言おうとしていた矢先のよう
です。

好みの男と自由に寝たい、しかしそれでは夫を裏切ることになり、罪悪感を持つ
ことに耐えられない、夫が嫌になったわけで無いが、別れて自由になりたい。
それであれば、いま離婚を急ぐ必要は無い、これからは自由に男と遊び、その結果、
離婚したいほどの男が見つかったら、その時、話し合おう。

「要するに、君が気に入った男を抱くのを僕が援助する形だよ、
かといって僕が自由に浮気をするつもりはなく、僕は夫として、君に誠実を尽くすよ、
幸い僕は仕事が楽しいからね。君のおかげでここまで来れたと感謝しているよ、
これからは君が望む生活を自由にさせたいと以前から考えていたよ、

そのつもりでいてほしい、だから夫婦崩壊ではなく、新しい夫婦関係の構築だよ。
君が女の人生を楽しむのを僕も楽しむ形にしたいね、
今まで君を家庭に縛り付けていた罪滅ぼしだよ、これでどうだろう」

「上手く言い包められたようだけど、夫を誰よりも愛しているし、私にとって良い
条件なので、よろしくお願いしますと言ったわ、その晩主人はやさしく私を抱いて
くれて、
『これから他の男に負けないよう頑張るよ、
寝室で欲しいことがあれば何でも言ってくれ、それが僕のためになるから』
て言うのよ、男も突然変わるものなのね」

自宅の改築工事が終わり、佐藤が涙ながらにお別れの挨拶をして、この後しばらく
遠く関東に出稼ぎに出かける話をして、妙子に万感込めてお礼を言いました。
妙子はこの話を聞いて、飛躍のチャンスが来たと思いました。少しの間、佐藤と
知らない土地で暮らすのも面白い、一緒に関東に行こうと決心したのです。

それで、夫が海外出張でしばらく留守にするので、その間だったら、一緒に関東
で生活しても良いと妙子は佐藤に話しました。

知らない土地で生活するのが前からの夢であったこと、夫を愛しているので浮気は
辛いけど、佐藤に惚れて浮気をするわけではなく、関東での冒険旅行を佐藤に手伝
ってもらう御礼に体を提供すると、妙子の中では割り切っているので、夫を完全に
裏切ったことにはならない、佐藤も妙子の体をその間楽しむと割り切って欲しい、

滞在の費用は妙子の分は負担するのでその心配も無用だ、それでよかったら付いて
行く、と彼女はかなりはっきり彼に言いました。

もちろん、どのような形であれ、妙子としばらく一緒に居られるなら、佐藤に文句
はありません。妙子も佐藤の人柄を見通していて、後々付きまとうような男でない
と確信していました。それで妙子の関東行きは決まりました。

しばらくのんびりと日本中を旅したい、気に入ったところがあれば、滞在するつも
りだ、決まった男はいないので、適当な機会を見つけて探すが、それほど男が欲し
いわけではないので、たぶん、その間、男なしになるだろう、男を作るなら、夫が
見ているこちらで作りたい、一ヶ月ほど家を空けることになるが、その間、家政婦
さんを頼んでおいた、不自由だろうけれど我慢して欲しいと、夫に言い、夫は心配
しながらも定期的に連絡を入れる条件だけをつけて快く許してくれました。

妙子の冒険が始まったのです。

三丁目裏通りの社員寮(20) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/11(Fri) 10:41
15  迷える羊たち(良子の巻) 

明子の同僚良子にも事件が起きていました。
明子が残業して、夜8時ごろ、退社時の恒例になっている寮の点検に向かいました。
会社の正門を出て、常さんの事務所の前を通り、裏通りに入った時、寮の階段の影に
一人の男が隠れているのが見えます。男は寮の階段を注目しているようです。ここは
裏通りですから街灯は寮の入口にあるだけで、とおりはほとんど暗闇で、近状の家か
ら洩れてくる灯りと、寮の3階に通じる階段を照らす乏しい明かりだけが頼りです。
男の顔はよく判りません。

明子は引き返して、会社の守衛を呼びに行こうと思い、戻ろうとした時、3階の階段
に女が一人現れました。

良子です、定時の5時に退社したはずですが、どうして今頃寮から出てくるのでしょ
う。明子と良子は何でも隠さず話す仲ですから、寮に寄るなら、そう言うはずですが、
何か急用があって行ったのでしょうか、良子を認めて、下の男はさらに身を潜めたよ
うです。

明らかに良子を狙っています。良子が危ない、その時、車が通り過ぎ、そのヘッドラ
ンプに照らされて、一瞬、男の姿が闇に浮かびました。なんと、明子の知っている良
子の夫、勉です。
もちろん良子は夫が隠れていることも知らないで、階段をゆっくり下りてきます。彼
女は自動車通勤ですから、会社前の駐車場に置いた車に戻るのでしょう。それにして
もおぼつかない足取りです。

遠目にも髪は乱れ、ブラウスもスカートもだらしなく着ているのが判ります。暗闇で
すから気を許しているのでしょう。明子は大体の状況は読み取れましたが、ここまで
くれば行くところまで行くしかないと諦めていました。

随分と時間をかけて良子は階段を下りてきました、そして、明子が隠れている方向に
ゆっくり歩いてきます。その後を男が2メートルほど離れて付いてきています。
良子はまったく気がつかない様子で、明るい表通りに出る準備でしょうか、髪に手を
やりながら、服装をチェックしたりしながら歩いています。良子が明子の前に来まし
た、かなり離れて居るのに良子の体から男の精液の強い匂いがします。

「良子」
「良子さん」
「あなた、あら、明子さんも」
二人が同時に声をかけました。良子は夢の中に居るのか、それほど驚いた様子でな
く、夫を振向き、明子を見つけて声を出しました。

明子は路上で修羅場になるのは避けたいと思い、直ぐ傍の常さんの事務所に二人を
連れて行きました。幸い常さんが一人で事務所のテレビを見ていました。常さんは
3人を見て、何か悟ったようで、黙って椅子を勧めて、自分はお茶の準備に台所に
入りました。

それにしても改めて見ると、良子の格好はすごいものです。これでは申し開きも、
言い逃れも出来ません。
明子は他人事ながら、自分が裁きの場に居るような気になって、良子を正視できま
せん。良子の夫、勉も良子の姿を見て全てを悟っているらしく、今は怒りよりも労
わりのこもった眼で彼女を見ているようです。

髪は乱れに乱れて、所々に精液がこびり付いていて、大物を咥えた後が歴然と残る
充血した唇。激しい口付けでベージュが剥がれて口の周りに点々と飛んでいて、
激しい性交で、十分に逝った事を語る瞳は焦点を失って、それでもキラキラ異様に
光っています。
前髪が蒼白になった顔に掛かっていて、凄まじいと呼べるほどの色香がそこから湧
き上がっています。

ブラウスのボタンは、掛け違いになっていて、乱れた前から豊満な胸が顔を出し乳
首まで見えます。ブラジャーはありません、スカートはしっかり穿いていますがお
そらくショーツは着けていないでしょう。ブラウスから見える胸にも、スカートか
ら見える両脚にも生乾きの精液が盛り上がるようにして張り付いています。本人は
鼻が慣れて気が付かないのですが、そこからのぼる生臭い匂いがあたりに強く匂っ
ています。

良子自身は、明るい照明の下に入ってきても、自分の乱れた服装と髪に、そう気を
使う様子でなく、両膝に手を置いて、目を落とし、放心した状態で、その様子は全
ての裁きを甘んじて受ける姿勢です。

良子は小柄で、大きな目を持つ丸顔美人です。やや太めですが、男好きのする白い
肌と豊満な胸を持っていて、そのコケティッシュな性格もあって、明子と違った魅
力で職場の男達に人気があります。

夫は、真面目なサラリーマンで、結婚後8年、子供はありません。
勉は青ざめて、それでも優しい目つきで黙って良子を見つめています。良子はよう
やく正気が戻ってきたらしく、ブラウスのボタンをかけ直し,スカートの裾を引っ
張っていますが、強烈な精液の匂いはどうすることも出来ません。じっと下を見て
スカートの裾をむやみに引っ張っています。ショーツを穿いていないことに気が付
いたのでしょう。

幸い、二人の間には冷たい空気が流れているわけではなく、むしろ互いに労わり合
っている気持ちが明子にも伝わってきました。このままじっと黙り込んでいても二
人は心で十分話し合っていることが判りましたから、明子はあわてませんでした。

常さんが入ってきて、ビールと寿司を並べ始めました、用意の良いことですがここ
は客が多いところですから、他の客に準備していたものを並べたのでしょう。
「まあ、残り物ですが、よかったら食べてください、腹がすいては、戦も出来ませ
んからね、はは・・・・」

明子も、勉も寿司を見て、食事前であることを思い知らされました。常さんの強引
なすすめで、一つ、二つと寿司をつまみ、すすめられるままにビールを飲むと勉も
明子も不思議と落ち着いてきました。そのタイミングを見ていたように常さんが明
子に言いました。

「明きちゃん、風呂が沸いたころだと思うから、ちょっと湯加減を見てくれないか、
良子さんも一緒にね」
常さんの目配せで、明子は悟り、良子を連れて部屋を出ました。勉はチラッと良子
を見ましたが、何も言わずビールのコップを一気に空けました。

「私は明きちゃんの友達で、立花常吉といいます。的屋をやっているのですよ、的
屋ってご存知ですか、お祭りなどで露天商を見るでしょう、あれですよ、会社が隣
にあるので、明きちゃんも、奥さんとも顔見知りで、二人は時々ここへ来てくれま
す。
ええ、私は一人暮らしなのですよ。お宅は・・・、ああ、そうですか、サラリーマ
ンさんですか、堅い商売で良いですね、

私は若いころ、そう貴方くらいの時かな、女房に男を作られて逃げられてしまいま
した。いい女でしたよ、あの時、私がもう少し心に余裕があって、一度だけの女房
の浮気を許していれば、この年になって寂しい思いをしなくてすんだのにと、今で
も残念に思いますよ。

貴方と違って当時の私は、手当たりしだい、女と見れば全てに手を出していました
から、女房も寂しかったのでしょう、ほんの出来心で男と出来たのですよ、その男
が好きでやったのではないと私にも判っていました。自分では散々に女房を裏切っ
ていながら、たった一度きりの女の過ちを許せなかったのですね、馬鹿な男ですよ、
それから、別れた女房が忘れられなくて、一人暮らしです

ビールをもっといかがですか、寿司もつまんでください。腹が減っていると、いい
こと考えませんからね、はは・・・・・」

「立花さん、妻の裏切りを目撃することが、こんなに得体の知れない気持ちになる
ものとは思いもしませんでした。今日まで一度も妻を疑ったことは無かったのです。
会社の仕事が早く終ったので、妻と食事でもしようと思って、場所は知っていまし
たので、連絡しないでやってきたのです。

会社の前で偶然、良子が玄関から出てくるので声をかけようと思うと、後から出て
きた男が良子の肩に手をかけて歩きだしたのです。作業衣を着ていましたから、会
社の男だと判りました。その時は、会社の仕事で一緒にいるのだと思いましたが、
親しそうに歩いているので、多少不審には思いました。思わず後を就けていました。
二人の行った先が会社の寮であると知っていました。

二人が寮に入ってから二時間、外で待ちました。今頃二人は何をしているのだろう、
仕事だと思いたい気持ちと、そうでない気持ちと半ばして、辛い時間でした。
やがて出てきた良子を見て全てを悟りました」

三丁目裏通りの社員寮(21) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/12(Sat) 23:36
常さんの話を聞いて、勉は自分の気持ちを彼に話すつもりになったようです。自分自身
の気持ちを持て余していて、常さんに聞いてもらうことでその得体の知れないものをは
っきりさせようと考えたのです。
「立花さん、男の匂いをぷんぷんさせ、あんなに乱れた姿の妻を見ても、
不思議に腹が立たないのです・・・・・、
そんな自分を私は頼もしいと思う反面、どうしてそうなのだと一方では詰っているのです。

寮の階段下で待っている間は、良子と男の絡む姿をあれこれ想像して、
出てきたら、その場で離婚を突きつけてやると思っていたのです

あんなに辛い思いをしたことは、今までありません・・・」

勉は常さんを見つめて、少し目を潤ませているようです。常さんは頷きながら黙って
勉の手に持ったコップをビールで満たしています。勉は軽く会釈しながらそれを受け、
上手そうに飲み干しました。だいぶ落ち着いてきた、これなら大丈夫だ、正常な判断
が出来るだろうと、常さんは思いました。

勉は常さんを見つめて、ゆっくりとした口調で、良子が男に抱かれた後、寮の階段を
下りてきたところから話し始めました。

良子が階段を降りきった時、勉は良子の体から立ち上がる強い精液の匂いを嗅ぎつけ、
全てを悟りました。より強いオスの精液の香が勉の体から闘争心を奪い去ったので
しょうか、それとも、妻を守りきれず他のオスの匂いを付けられてしまった敗北感か
らでしょうか、その瞬間緊張していた体から、スーと怒りが消え、やっぱりそうだった
かと一種のあきらめに似た気持ちが走りました。勉はとぼとぼ歩き始めた良子の後から、
比較的落ち着いて、良子を観察する余裕を持って、ついて行きました。

監獄に向かう囚人のように歩く妻の後姿を見ていると、勉はなぜか涙が出てきました。
それは悔し涙とは異質なもので、妻の背中がここまで落ち込んでしまった彼女の苦悩
と悩みを勉に語りかけていて、妻をここに追い込んでしまった自分の不甲斐なさを、
勉は痛いほど感じていました。駆け寄って良子を抱きしめたい衝動に駆られた時、明
子が登場したのです。

「常さん、良子をあんなにしたのは私の責任なのです
    こうして落ち着いた今だから言えるのですが、
他の男に抱かれた妻にはもっと楽しそうにギラギラしていて欲しいと思います。
     妻が男に抱かれて、妖艶に、生き生きとした女に進化してほしいのです」
常さんは、勉が言いたいことは良く判りました。そして、彼が良子の全てを愛し
ていることも、理解できました。

「貴方、ごめんなさい・・・、貴方に辛い思いをさせて・・・」
風呂を済ませた良子は、勉の話を扉の陰で聞いていたのです。
風呂上りの清潔な香りをさせて、なぜか常さんの家に常備されている女性用の化粧
品で薄化粧も済ませています。

先ほどまでとは打って変わって、きれいにまとめられたロングヘヤーがゆるやかに
肩に掛かり、薄く紅をさした唇は魅惑的な光を放ち、何よりも大きな瞳が涙で潤ん
で、勉に全てを語りかけているようです。

多分、少し前、乱暴に男の手で引き脱がされたであろうブラウスとスカートは、今
はきれいに着こなされて、スカートから、そこはかとなく漂う精液の残り香さえ、
今は良子の魅力を引き立てています。ショーツとブラをつけていないはずで、良子
はそれを恥じる風情を全身に見せています。

隠れて他の男に抱かれた女ほど、妖艶なものは他にないと、古今の好事家が語って
いますが、まさに良子の妖しい美しさは、例えようのないものです。この姿を見る
ため、男はあらゆる犠牲と苦労をいとわず、我が女を他の男に抱かせるのです。

良子の声に振り返り、勉は、手にしたコップをテーブルに戻し、ゆっくり立ち上が
り、笑顔を見せながら彼女に近寄り、さらに言葉を続けようとする良子にみなまで
言わせないで、抱きしめ、そっと口づけをしています。良子も涙を流して勉の唇を
うめきながら貪っています。長い口づけの時間が過ぎました。

「良子さん、よかったら、今晩ここに泊まって行きませんか、
         明日は休みでしょう、ここでゆっくり寝ると良いですよ」
ようやく唇を離し、すーと大きく息を吸い込んで、夫の胸に顔を埋めている良子を
見ながら、常さんが二人に声をかけました。二人は、黙って、それでも感謝の笑顔
を浮かべて、頭を下げています。明子はもう何も言うことはない、二人でよく話し
合って、これからの道を見つけてほしいと思って、二人の抱擁を見て、瞳をぬらし
ています。

「二人の間にいろいろ話はあるでしょうが、とにかく一緒に寝て、
        心行くまでオマ○コするのが夫婦にとって一番良い会話ですよ
年寄りの言うことは聞くものですよ
   さあ、奥さんも少し食べて、それからですよ、
腹が減っていては、せっかくの旦那さんのマラも味が落ちますからね、ハハ・・・」

良子も、勉も、顔を見合わせて、頬を染めて、それでも何かつきが落ちたような食欲
を見せて、すすめられるままに、寿司を食べ、ビールをいただいています。二人は今
晩、鏡の間に泊まることになりました。

明子は常さんにお礼を言って、二人を残して事務所を出ました。後を追って良子が通
りまで駈けて来て、涙ぐみながら、明子の手を握り、ありがとうと言って、もう一度
強く手を握り締めて、背を向け、事務所に駈け戻ってゆきました。明子は良子の後ろ
姿に、自分の影を見つけていました。

「立花さん、お世話になりました。昨夜は十分話し合いました、
お助言いただいたように、
     お借りした布団がすっかり濡れてしまうほど、よく話し合いました」

鏡の間に入る前からの異常な体験の連続で、深刻な事態とは不釣合いなほどに二人
とも性的に異常に興奮していました。
鏡の間に入った二人は、荒い息をしながら、黙りこくって、互いの衣類を争うよう
に剥ぎ取り、相手を布団の上に倒して、互いの性器にむしゃぶりつき、唸り声を出
しながら、激しくその部分を噛み砕いています。

股間に互いの頭を抱え込んだ姿を鏡越しに見て、特に良子はもう全てを忘れるほど
高まってゆきました。このまま死んでもいいと思えるほど、そのことに夢中になって
います。

良子を鏡の前に座らせ、勉がもっと開いてと言うと、彼女はいっぱいに両脚を開いて、
さらに両手の指をその部分に入れて、ピンク色の中まで見せて、なぜか涙を流して、
悶えて、その部分を覗きこんでいる夫の顔に向けて、持ち上げるようにして、腰を揺
らしています。

「ここが我慢できなくなるのよ、貴方に悪いと判っていても、
          時々、濡れて、濡れて、どうしょうもなくなるの、
とても自分で慰めるだけでは済まされないの、誰でもいいの男がほしくて、ほしくて、
 こに・・・・・、ああ・・・・、あなた・・・、入れて・・・チ○ポ入れて・・・」

良子はほとんど正常な判断が出来ない状態になって悶えています。その部分から飛沫が
飛んで、そこが良子の指でかきむしられ、その部分だけが別の生き物のようにうごめい
ています。つい先ほどまで男にいたぶられたその部分が、また男をほしがっているので
す。

これが他の男を咥えていたのだ、白い泡を吐き出して、貪欲にその男の黒いものを呑み
込んでいるその部分の様子が勉には目の前に見えるのです。その時良子はどんな顔をし
ていただろう、多分白い喉を仰け反らせて、呻き声を上げていたでしょう。そしてクラ
イマックス、彼の肉棒から大量の白濁液が顔面といわず、髪の毛といわず、乳房に、大
腿に撒き散らされたのです。良子は未だ雄雄しさを残している肉棒をいとおしそうに赤
い唇と舌でおいしそうに愛撫したでしょう。

そう思うだけで、勉は狂うほど股間が勃起していました。そして、勉はあまりに見事な、
計り知れないほど淫乱な、その部分を見て、これは自分ひとりではとても満足させてや
れないと、ややあきらめも交えて、嬉しいような、他の男に自慢したいような、奇妙な
気分に取り付かれて、自分の股間を力いっぱい握り締めていました。

良子が喘ぎながら、鏡の中で、勉のそれに手を伸ばして、ほしい、ほしいと、うわ言の
ように叫んでいます。きれいに整えられていた髪は、乱れに乱れ、口から唾液が糸を引
き、大きく開いた股間は、彼女の手でかきむしられて、洪水状態です。

勉は自爆する気分で、良子に飛びついてゆきました。両手両脚で、勉にかじりついた良
子は、呼吸ができないほど悶えて、あらぬことを口走っています。自分の中に入ってい
るものが勉なのか、先ほどの男なのか、もう良子は区別がつかなくなっているようです。
「チ○ポ、チ○ポ、良い・・・、もっと、ついて・・・」


「良子はあまりに女の情が強すぎて、いつもあそこを濡らしているようで、
          私一人ではとても満足できないことが良くわかりました。

体が燃えだすと、理性を殺すようで、妻の男漁りは当分続きそうです。
理性に負けて男に抱かれた後、罪悪感に打ちひしがれ、自分の多情な体を呪うのです
私は昨夜のような哀れな妻を再び見たくありません
妻が体の疼きに耐えかねて、他の男に抱かれることを私は認めることにしました。

妻はこれからは男とやった後は生き生きとして、
          妖艶な姿をいっぱい見せびらかして欲しいのです。
私は嫉妬で狂いながら、その話を聞き、それを糧にして私も励むことにします
何処まで出来るか、どうやってうまくやるのか今は何も判りませんが・・・・、
私も出来るだけ、他の男に負けないよう頑張ってみます、

こんなに、淫乱で、濡れ易い妻を持っていることが、今となっては嬉しいのです。
こんな妻をどんなことがあっても手放すことは出来ないと、しみじみ思いました。
立花さん、笑ってください・・・こんな夫婦がいても良いでしょうね・・・」

勉は弱弱しい笑顔を浮かべて、それでも楽しそうに良子との昨夜のセックス会話の
結果を常さんに報告しながら、自分の決意を説明しています。ようやく自分の考えが、
今朝になってまとまったのでしょう。良子にも自分の結論を聞かせるつもりのようです。

良子は驚いた様子で夫の説明を聞いています。昨夜、夫のものをそこに迎えて悶えなが
ら、ほとんど意識がないまま、切れ切れに話した恥ずかしい自白の内容が、夫の口から
話されていて、恥ずかしく、多少うろたえているのです。
そして、女の情が強すぎてのくだりでは、腰をくねらせて恥ずかしがっています。良子
が勉の話を否定しないところを見ると、夫の到達したこの結論を良子はありがたく受け
入れるつもりのようです。

「こうして、笑って、二人で朝を迎えられるのは、立花さんと明子さんのおかげです、
              また困ったときは駆け込みます、よろしくお願いします」
二人は手を繋いで、笑いながら出て行きました。

良子はノーブラ、ノーパンのはずだがと、常さんは妙なことを憶えていて、良子の後ろ
姿をしみじみ見送っています。若い二人は、これからいろいろあるだろうが、あの男は
自分の若い頃よりしっかりしているから、上手く収まるところに収まってほしいと、常
さんは心の底から願っていました。二人の凄まじい話し合いを物語るように鏡の間は凄
い状態でした、家政婦さんにまた叱られると常さんは首をすくめた次第です。

三丁目裏通りの社員寮(22) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/13(Sun) 23:12
16  女三人寄れば・・・

町子のことをあらまし話し、中学卒業と同時に風俗業界に入り、その世界のセックス
しか知らない彼女に夫婦のセックスを見せてやれないかと明子は暢に相談しました。
夫はしばらく考えて、仕方ないと言う顔をしてにっこり笑いました。

明子の男出入りは結婚前と変わらず、そのことを暢にひた隠しにするわけでもなく、
かといって詳しく話そうともしませんが、それでもその内容が少しずつ成長している
と夫は感じ取っていました。

処女の須磨子を暢に抱かせたこと、温泉旅館ではお客にあの部分を開放して十分触
らせて、今までなら最後まで行くのに、そこでストップして暢の元に戻って来ました。
また、今日は二人のセックスを他人に見せたいといい、夫を自分好みの淫靡な生活
に引き込もうとしているようです。それで明子の魅力がますます磨きがかかり、二
人の性生活が充実することが判り、暢自身も出来るだけそれに乗っていこうと思って
います。

夜、町子と五十嵐を連れて明子が会社から帰ってきました。
近所の店から取り寄せた寿司で簡単な夕食を取って、4人とも風呂をすませました。
2DKのアパートで、町子達は6畳の和室に今晩泊まります。約束どおり明子と暢は
寝室に二人を招くことにして、そのことを和室にいる町子達に伝えようとしていま
す。

明子はベビードールのネグリジェでいつものようにショーツは着けていません、六
畳間の入口に立っている明子を和室に座って見上げている五十嵐から、明子の股間
が良く見え、彼女もそれを彼に見せつけるようにゆったりと脚を開いています。

良く発達した淫唇と淫核が茂みの中からはみ出して、そこは濡れそぼって、愛液が
滴り落ちています。五十嵐はこんな凄い陰部を見たのは初めてです。明子を抱きた
いと五十嵐は急激に高まりました、口の中が乾くほどです。彼は気がつきませんが、
彼が高まると女を狂わせるあの香りが強くなるのです。明子はそれを感じて、暢の
前を掴んで思わず膝を締めました。股間から雫が音をたてて床に落ちています。

五十嵐の側に座っている町子は、ピジャマの前を凄い勢いで持ち上げている暢を見
て、明子の股間を見て、明子夫婦は二人とも若いがいい道具を持っていて、この道
の達人になれる人達だと感心しました。今夜は面白くなりそうだとプロの眼で明子
夫婦を瀬踏みしています。

寝室のドアーを開けておくから、適当な時間に覗きに来てくれて良いと町子夫婦に
伝えて、明子は五十嵐達に背を向けました。驚いたことに、良く発達した明子の淫
唇が豊かなお尻を掻き分けるように顔を出していて、それが愛液で光っています。

あんな構造のメスの部分を持っていてはいつも明子が欲情しているのは当然だと、
町子は妙に納得しました。あれではいつも淫核が淫唇で摩擦され、小型バイブをそ
こに入れている以上の刺激があるはずです。

五十嵐はその部分をじっと見据えています。明子夫婦は、興奮で少し赤みが勝った
顔をして淫蕩な笑顔を見せて寝室に入りました。明子は暢の股間を掴んだままです。
彼女はもう臨戦態勢です、寝室に続く廊下に点々と明子の愛液が滴り落ちています。

6畳の和室にいる町子に、明子のあえぎ声が聞こえてきました。町子は淫蕩な笑顔
を浮かべて五十嵐を見て、彼の手を取って、寝室に向かいました。

2メートル四方の鏡を張った寝室で、暢が明子の股間に頭を入れています。明子は
ベビードールの薄ピンクのネグリジェを殆ど胸の上まで巻き上げて、両脚を大きく
開いて、既に夢の中に入っているようです。二人に見られることを考えて、急激に
上り詰めているようです。

明子のその部分は、比較的陰毛が薄く、良く発達した土手が毛の上に張り出してい
ます。土手の先端が少し色づいている他はきれいな、肌色とピンク色で男の食欲を
そそる見事なものです。

突起が異常に大きいのが特徴で、ちょっと興奮すると直ぐその部分が大きくなり、
下着に触れて加速度的に高まるから、昼間はいやらしい話をしないでと町子に本
気で文句を言っていたのを町子は思い出していました。

こんなものを持っていては、明子が奔放に男を漁るはずだと、納得したのです。
町子は職業柄、その部分が、明子並みに発達しているので、ちょっと興奮すると
淫核の中身が顔を出し、歩を進めるだけでそこが刺激され、興奮状態になる明子
の苦悩が良く判るのです、そうなると男がむやみにほしくなり、ショーツを何
枚も履き替えることになります。

「明子さんはほとんどご主人にサービスしないのね、
       ご主人が明子さんのあそこを丁寧に舐めているわね、
お店では、女が男を舐めることがあっても、その逆はないわね・・・・、
いつもそうかしら、女にとってあれは気持ち良いわよね、
                  明子さんいっぱい出しているわ」

町子は男が女に献身的にサービスすることに驚いています。町子の世界では、男が
女を舐めることを望みませんし、女も時間の制約があることから、男を高めるため
に触らせることはあってもそこを舐めさせることはありません。

町子達が来たことを知った明子が、体を回転して暢のものを口に含もうとしています。
暢のものは、例のとおり鋼鉄をも凌ぐ硬さで明子の口を押し広げています。
「明子さん、もっと丁寧に舐めてあげれば良いのに、
下から上にもっと強く舐めないと、あれでは商売にならないわ、ふふふ・・・」


「未だ入れないのね、商売だと男は自分が固くなると直ぐ入れるけど、
          旦那さん大変ね、我慢して未だ明子さんを舐めているわ、
明子さんが未だ十分でないのね、舐めてもらうだけで一度逝くつもりかしら、
  それにしても、明子さん普段はおしゃべりでないのに、
    ここではよく騒ぐわね、ふふ・・・」

明子は暢に股間を預けて、そこがいい、もっと強く、舌を入れて、吸い込んでほしい、
指をお尻に入れて、おっぱいを掴んで、と悶えながら、しわがれた声であれこれ要求
しています。
暢はその先端から透明な液を出して、もう十分ですが明子が入れてほしいと言うまで、
待つことにしているようです。暢にとって女との経験は明子が全てですから、寝室で
は明子が暢の先生です。

「旦那さんのもの硬そうね、私だったらあれだけになれば、逝かせて上げるけど、
    明子さんは旦那さんのこと見ていないのね、自分のことでいっぱいの様子ね」
明子は暢のものを舐めるの直ぐ止めて、自分の部分を暢の口に任せて、うめき声を出し
ながら、天井を向いて悶えています。

明子が耐えられなくなって、暢のものを右指で握って、早く入れてほしいと、大声を出
しました。明子のそこはたしかにシーツに愛液が流れ出すほど十分になっています。

暢は明子の足を鏡に向けて、その脚を肩に担いで、腰を持ち上げ、ゆっくり挿入しました。
鏡に二人の結合部分が映されて、ドアーの側に立っている町子達からその部分が良く見え
ます。暢の鋼鉄棒がゆっくりと出し入れされ、明子の愛液がそれに絡んで押し出されてい
ます。流れ出た愛液は明子お尻を伝わって、シーツを濡らしています。
破裂音と、明子の満足げな喘ぎ声が調和して、ゆったりとした営みの時間が流れてゆきま
す。

「あら、入れたわ、明子さんが入れて良いといったのね、
   女が入れてほしいというのね、ここではいつも女が主役なのね、
             いいわね、愛し合っている二人が絡み合うのは
何かきれいね、あれがセックスなのね、時間も気にしていないし」
暢の見るからに硬そうな肉棒が、ほとんど亀裂から全身を露にして立ち上がった明子の
淫核をゆったりと刺激しています。湧き出る愛液と明子の呻き声が調和して、素晴らしい
光景を鏡に映し出しています。五十嵐と町子は口をあんぐり開けて、互いの体を強く抱き
しめて、その部分に見入っています。

町子は持参した、純白の透け透けで、ガウン状のウエアーを身につけています。股間の茂み
がうっすら見え、豊かな乳房がガウンの前を押し上げています。さすが長年のキャリアです、
それをまとうと、明子の体が一段と引き立ち、そこに明子がいるだけで妖艶なムードが漂い
ます。
町子の股間は、亀裂の頂上部分を残してきれいに陰毛が刈り取られていて、裾野にブッシュ
がないだけに、明子に負けない偉容を誇る淫唇と淫核が、そそり立っています。その部分か
ら殆ど滴るように愛液が落ちています。町子は習慣的にその部分の筋肉を操作しているよう
で、明らかにそこは息づくようにうごめいています。これが業界で評判の、ナンバーワンを
維持し続けている幻の名器です。

町子は五十嵐の股間を触り、彼が十分になっていることを確かめながら、囁きました。
「五十嵐さん、わたし変になってきた、向こうで抱いて、
私、いっぱい濡れているの、ねえ、判るでしょう、これを入れてほしいの・・」

妙子、町子そして明子が近くの喫茶店でお茶をしています。紅茶とこの店自慢のチーズケーキ
で、3人は2時間ほど夕べのおしゃべりタイムをここで過ごします。

三人の話は近所のうまいもの店の話から、最近開店したレディースファション店の話題に
転じ、ついには町子が明子の家に招待されて、夫婦のセックスを見学した話題に到達しま
した。
3人が集まると、最後には下の話題になるのが恒例です。この前は、近くのスイミング
スクールで、妙子がトレーナーの青年と懇ろになり、プールの中ではいつも指を入れら
れて、コーチされている話を、身振りを入れて妙子が披露しました。

「良いわね、私、未だ一度も他人のセックスを見たことがないわ、どんな感じ、興奮する
でしょう、当然町子さんたちもその後、やったでしょう。二組で見せ合いながらするなん
て、うらやましい、いいセックスが出来るわよね」
妙子は本当にうらやましそうです。

「私はいい勉強になったわ、明子さんがあの時少し騒ぎ過ぎだと思うけど、
                   私達が見ているから、興奮したのかもね、
私達の世界ではあまり騒ぎすぎる女は客がつかないのよ、程々が良いのよ」

町子が笑いながら遠慮のない感想を言うと、彼女の背中を音がするほど強く明子が叩き
ながら、あれでも町子達がいるから十分抑えたつもりで、いつもは玄関ドアーの外まで
聞こえるほど大声を出すと言って、ケラケラと笑いました。

「明子さんを見ていて、セックスが女中心に動いていくものだと判ったわ。
         わたしが知っているセックスは、女が男に奉仕するものなのよ。
私も五十嵐さんも見ているだけでは我慢できなくなって
  明子さんが大声で叫びながら、盛んに腰を使い出した時
    お互いにあそこを触りあいながら、隣の部屋に移って、布団に倒れこんだのよ・・
明子さんに見習って、自分の動きを抑えて、
    先ず自分がよくなることだけを考えようと思ったのよ」

町子は明子たちの絡みを見て、既に十分になっていたのですが、五十嵐がその部分をや
さしく触ってくれました。町子はここで五十嵐のものを咥えるのがいつものパターンで
すが、それをセーブして、彼女は自分のその部分に気をやって、自身を高めることにし
ました。

優しく触ってくれる五十嵐の手に翻弄されて、町子は殆どそれだけで逝くほど濡らして
います。純白のガウンが首の辺りまで巻き上げられて、形の良い乳首が露出して、それ
を五十嵐が舌で転がしています。良く手入れされたその部分が、そこだけ生きているよ
うにうごめいています。町子は長年の修行でその部分の筋肉を思うまま操れるように
なっています。

「五十嵐さん・・・、もうだめ・・・、入れて・・・、ねえ・・」
五十嵐がゆっくり挿入を開始しました。町子は両手両脚を使って、五十嵐に抱きつき、
巧妙に腰を動かしています。この腰の動きにつれて、町子のあの部分の筋肉が五十嵐を
優しく包み込み、もみあげているはずです。
いつものことながら、その部分の律動は、五十嵐を虜にします、ちょっとでも気を抜く
と、一気に放出まで持ってゆかれます。五十嵐ほどの性豪でもじっとがまんして、気を
別の方に向けないと、耐え切れません。

町子は五十嵐に噛り付いたまま、ばね仕掛けの人形のように微妙に腰を振っています。
その動きがこの上ない快感を男のものに与えているのです。

五十嵐が顔をしかめて、最後が来た様子です。町子は股間の感触でそれを感じ取ったよ
うです。町子の腰の動きが急ピッチになりました。殆ど同時に二人は放出して、おびた
だしい精液と潮がシーツを濡らしています。

三丁目裏通りの社員寮(23) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/15(Tue) 16:00
二人の絡みを先ほどから明子と暢が見ています。明子達は自分たちが十分逝った後、
ぐったりしていたのですが、6畳間から町子の喘ぎ声が聞こえてきて、気になって、
こちらを覗きに来たのです。明子はともかく、暢は他人のセックスを間近で見るの
は初めてです。

明子は股間から暢の白濁液を垂れ流し、それが脚を伝わって床に届きそうになると、
手の平でそれを乱暴に拭い取って、これが床に落ちると掃除が大変なの、と暢を淫
蕩な流し目で見ながらその手を口に運んで、きれいに舐め取っています。

和室では町子達は既に挿入して、ゆったりと抱き合っています。明子達から、二人
の挿入部分が良く見えます。
町子は下になって、両手両脚で五十嵐にしがみ付き、体を浮かせるようにして、腰
を微妙に動かしています。五十嵐がたくましい両手、両脚を布団に突っ張って、町
子を吊り上げているようで、二人の息の合った絡みです。町子も五十嵐もほとんど
腰を使わないでじっとしているのに、愛液が二人の性器の合わせ目から、間歇的に
押し出されて流れています。

白い泡の中から透明な液がドクン、ドクンと湧き出て、それが町子のお尻を伝わって
シーツに大きなしみを作っています。
五十嵐の肉棒は、明子の白い泡と透明な愛液でぬれて光っています。それは五十嵐
の風貌と良く似ていて、亀頭が際立って大きく、ストレートに伸びていて、静脈が
見事に浮き上がっていて、黒いというよりやや褐色です。勿論標準をはるかに超え
た業物です。女性に言わせると、男のあれはその雰囲気が持ち主の毛臑に似ている
といわれますが、当たっているかもしれません。

明子はその肉棒をじっと見詰め、右手で昇のものを握り、左手で自分の部分をゆっ
くり弄くっています。時々喘ぐように、五十嵐の香りを胸いっぱい吸い込んでいま
す。目と鼻で五十嵐を味わっているのです。後はあれを挿入するだけで、明子は今
晩、五十嵐をいただくことを決めたようです。

注意深く見ると町子のお尻の部分がひくひくと動いています。幻の名器が本領を発
揮しているのです。あの部分の筋肉が五十嵐の肉棒をゆっくりもみ上げているので
す。五十嵐が目を瞑って、恍惚の表情をしています。暢は町子の淫らで感動的な動
きを見て、一気に勃起しています、町子の中に入れたいと自分のものを強く握り締
めました。

暢の腕に掴り、欲情して、口で大きく息をしながら、自分で股間を弄くっていた明
子が淫らな笑いをうかべて暢の様子を見て、何事か言ってそこを強く握り、乱暴に
引っ張っています。暢が苦笑しながら明子を抱きしめて、彼女のその部分に手を伸
ばしています。明子のその部分は床に愛液が滴り落ちるほどになっています。明子
は二人の性交を見て勿論興奮して濡らしていたのですが、それ以上に彼女を狂わせ
るほど欲情させるものが、そこにあるのです。明子だけが強く感じるあの香りがあ
たりに立ち込め、明子は軽い眩暈を起こすほどに感じています。

「あれで抑えて動いていたの・・・・・・、
   町子さんのセックスは、凄いのね、
体がきれいに動いて、あれに比べたら、私なんかマグロよ、
 あんなに優しくされたら、男は堪らないわよ、多分あそこも良く締まっているのよ
家の主人も驚いていたわ、私には言わなかったけど、町子さんを抱きたいと思ったはずよ、
 だって主人、いっぱいに大きくしていたもの
悔しいから、私、彼のものを強く握って、苛めてやったの」

妙子は二人の話を聞いて、目の周りをピンク色に染めています。妙子の興奮してきた
時の癖です。既にその部分はねっとりと濡れ始めているようです。女性同士ではそれ
と判らないようですが、三人のメスの香りがムーと湧き出てあたりに強く漂い始めま
した。三人の下の話題はいよいよ佳境に入ってきました。

「明子さん、貴方、以前から五十嵐さんに興味を持っていたでしょう。
    いつも彼を見る目が尋常でないわよ、私は判るのよ・・・、
その時は、まさか五十嵐さんを抱いてないわよね」
妙子は、欲情した女の兆しを隠そうともしないで、淫蕩な目を明子に向けて、問い質
しています。

暢は気がついていないようですが、あの女を狂わせる五十嵐の香は、彼が性的に興奮
するとその強さと濃度が頂点に達するようで、五十嵐が町子の中に逝った時、明子は
その強烈な香りを鼻腔に受けて、思わず声を出して、その場に蹲り、軽く逝ったほど
です。その瞬間、明子も股間の中に五十嵐の放出を受け止めた感触を受けました。
それほど、その時の香りはストレートに明子のそこを攻撃したのです。

「あら、妙子さん、私達交換して抱き合ったわよ、
   町子さんも家の人を気に入ったようだし、
主人も、五十嵐さんも反対しなかったから、
  私は勿論、五十嵐さんにあこがれていたし、自然の流れよ、」

五十嵐が低い唸り声を上げて町子の中に放出して、町子は五十嵐に噛り付いたまま
股間から大量の潮を垂れ流して、ほとんど失神状態です。プロの町子がこんな状態
になるのは稀で、店に出ている時は一年に何度もありません。しかし、店を休んで
五十嵐専門になった今は、ほとんど毎回本気で深く逝く様になっています。プロの
業があって、毎回自分のために本気になってくれる女は、男にとってある意味、理
想の女神です。五十嵐は幸せ者です。

しばらくして明子達に気がついた二人は、にっこり笑って、立ち上がり、4人が揃
ってキッチンに入り、冷たい飲み物を飲んでいます。4人とも丸裸で、全身から愛
液と精液の匂いを発散させながらおいしそうに喉を鳴らしています。少し落ちつく
と互いの裸に刺激されて、徐々に高まってゆきました。男達はほとんど完全勃起状
態です。

不思議なことに暢と町子、五十嵐と明子が並んで座り、誰もそのことに触れなかっ
たのですが、暗黙の内に交換が完了しています。
女が笑いながら立派になっている隣の男のものを自然な感じで握り、目を細めてぬ
るぬるするその感触を味わっています。
男達はその女の行為に少し戸惑っているようですが、勿論、拒否する様子はなく、
その行為を受け入れたことで4人の交換は事実上成立しました。

五十嵐がこの場のリーダと自覚しているらしく、暢を見て彼が軽く頷くのを見て、
隣の椅子に座っている明子の肩を抱き寄せ、自分の膝の上に座らせて、優しくキ
ッスを始めました。待っていたかのように明子は積極的に彼の唇に噛り付いています。

二人の口付けを町子と暢が笑みを浮かべながら見ています。町子はちらちら暢を
見ていますが、彼女の手にある股間のものは張り裂けるばかりになっているのに、
暢は手を出しません。
町子はにっこり笑って、昇の首に両手をかけて、彼の膝の上に跨り、上から圧
し掛かるように彼の唇に、吸い付き、激しいデイープキッスを始めました。
町子の股間から愛液が暢のものに滴り落ちています。

ひとしきりの激しい口吸いが終わると、町子が暢の膝からおり、彼のものを握った
まま、和室に連れてゆきます。暢は飼い主に惹かれるセパードのように従順な姿
勢で彼女についてゆきます。それを明子が笑いながら見ています。明子自身も、
五十嵐に口を吸われながら、その股間を完全に彼に預けて、自由に弄らせていて、
湿った音がそこから流れています。

6畳の和室で、町子が暢を咥えて、明子の汚れを落としています。暢は最高の
プロの業に驚いて、今にも放出しそうになり、声を出して、そのことを告げて
います。町子が笑いながら、口の作業ピッチを少し緩めています。暢は夢心地
で股間をこの上ない大きさに膨張させています。

キッチンに座って、昇たちの戯れを、抱き合いながら横目で見ていた明子はそ
の場で挿入してほしくなったようで、激しく五十嵐にかぶり付き、その舌を吸
い込み、あの香を体中に吸い込んで陶然としています。五十嵐に弄られている
その部分は、突起が五十嵐の親指ほどに勃起して、五十嵐の手のひらを押し上
げています。そこから流れる愛液は、ポトポトと音を立ててキッチンの床に落
ちています。

「ああ・・・、五十嵐さん・・、いい・・・、しびれる・・・
    もう、我慢できない、ちょうだい・・・ここで入れてほしいわ」

椅子に座ったまま、明子の背を抱き抱えるようにして、両手で彼女の脚を思い
切り開いて、その部分を6畳間に向けていっぱい開いています。明子は大声を
あげて、自分でもさらに脚を開いています。愛液が小水のように孤を描いて床
に落ちています。

明子の大声で、暢と町子がキッチンの方を見ています。暢が町子の足を肩に掛
けて、お尻を持ち上げて、陰毛がきれいに刈り取られ、泡を吹いているその部
分に、挿入を忘れて、見とれているところです。

「ああ・・・、はやく入れて・・・、グーといれて・・」
「昇さん、もういい、見るのが終わったら、入れてほしいわ、私たまらないの・・」
ほとんど同時に二人の女が、男のものをほしがっています。

暢は町子に注意されて慌てて、かなり乱暴に腰を使って挿入しました。
「ああ・・・・、痛い・・・、凄い・・、むむ・・、強いィ・・・」
町子は虚を衝かれたようで、こんな硬いものが入ってくるとは思ってもいなかった
ようです。そこから愛液を出しながら、それならこちらもプロの技を十分味合わせ
てやるわと腰を構え直しました。

五十嵐は明子の両脚を軽々と持ち上げ、自分の腰を前に出し、天をつくばかりに
なったその上に、ドサッと落としました。
「アゥゥ・・・ゥ、ギャー・・、フッ・・・」
明子の絶叫が聞こえて、そのまま逝ってしまったようです。ぐったりして串刺し
にされたまま、五十嵐に背を預けて、股間から大量の潮を、床にぶちまけて、失
神しています。五十嵐はそんな明子を優しく抱きとめて、首周りに唇を這いまわ
し、両手で胸を摩っています、意識がないまま、明子はかすかなうめき声を上げ
ています。

「よかったわよ、とろけるような気分だったわ、
  五十嵐さん強いし、優しいし、良い男だし、それにあの香に包まれて・・・、
    ああ・・・、思い出しただけで、私、濡れてきたわよ、ふふ・・・、

あの時の私の声が大きいというけれど
町子さんも家の旦那を咥えて、それは、それは、凄い声を出すのよ・・」
明子と町子が交互に語る交わりの様子を聞いて、妙子が本当に悔しそうな眼で、明子
と町子を睨みつけています。食い物の恨みは恐ろしいといいますが、色のうらみも底
知れないものがあります。

妙子はもう、体の疼きを隠そうともしません。ムーと女の情欲が燃え立つ雰囲気です。
明子も町子も話していて、かなり興奮したようすで、脚をすり合わせてその部分を刺
激して慰めています。三人ともこのままでは済ませない様子です。

「ちょっと失礼、私、我慢できなくなったわ・・」
妙子が立ち上がりました。目をキラキラさせて、先ほどから脚を擦り合わせていたの
ですが、それだけでは我慢できなくなったようです。

「あら、私も行くわ、町子さんも一緒にいかが、ふふ・・・」
明子が意味ありげな顔で真知子を覗きこんでいます。目的は一緒ですので三人一緒に
なって、トイレに行くことになりました。

いつも持ち歩いているのよと、言って小さな卵大のバイブをバッグから取り出して、
妙子が二人に見せて淫蕩な表情でそれを口に含んで唾液をつけています。
それを見せられた二人の女はあきれた顔をして、それでもうらやましそうな顔をし
て、それぞれに個室に消えました。

密かな喘ぎ声と、何かを擦る音、かすかですが猫が水を飲むような音が聞こえて、
そしてしばらくして、フーと大きく息を吸い込む音がして、再び静かになりました。
妙子のバイブだけが低いモータ音を未だ発しています。

明子が多少ぐったりして、個室から出てきました。右手の指が遠めにも判るほど濡
れて、指先から滴り落ちているものがあります。洗面所で丁寧に指を洗っていると、
町子と妙子が出てきました。三人ともここではあまりおしゃべりしません。

洗面所で時間を潰した三人は席に戻り、話の続きをしています。男と違って、女性
の場合、一度や二度その部分を弄っても、体の火照りは収まることがなく、逆にも
っと欲情するケースが多いのですが、三人もそのようで、洗面所から戻ってきても
体の疼きは収まらず、三人とも火照った体を持て余しています。

「なんだか、熱いわね、この店、もうクーラーを使っていないのね・・・、

明子さん・・・、貴方、気がついているかしら・・・、
  ご主人、未だ女の経験が浅いようだけれど
   上手く育てれば、あれは凄いものになるわ
私はたくさんのものを見てきたけれど、あれだけのものは初めてよ、
 大切に使いなさいよ、他の女に取られないようにね、

ご主人のあれ、サイズも大きい方だけれど、凄いのは硬さね、
 あの後、私、久しぶりに軟膏を使ったもの、本当に凄いわよ、
  カチンカチンでそれでいて、弾力があるのね、中で跳ねるのよ、
無理やり入ってきて、中でぴんぴんは跳ねて、所構わずを突きまわすのよ・・、
 寮に帰る時歩きづらい思いがしたのよ、あんなこと初めて男を知った時以来よ、
   私、ご主人のものが入ってきた時、びっくりして本気で大声を出したのよ、
凄かったわ・・・・、ああ・・・思い出すわ、ここの皮がむける感じね、ふふ・・・」

明子は自分でもそのことに気がついていたのですが、町子にお墨付きを貰って、本当
に彼は掘り出し物だったと、下半身が濡れる思いで、嬉しくなっていました。結婚前、
あんなに心配したのが嘘のようです。

「ああ、こんな話をしていると、思い出して、ますます変な気分になるわね
  明子さんはどう、黙り込んで、脚をもじもじさせているところを見ると、
ショーツがびっしょりでしょう、お股が冷たいでしょう、ふふ・・、
  私も、いっぱい濡れているみたい、ああ、我慢できないわ・・・・,
トイレでちょっと触ったのが、逆効果だったわね、
お店だったらこんな気持ちになることはないけれど、不便ね、ふふ・・・
 誰でもいい、男だったら・・・・、ここに居れば、直ぐいただくわよ、
ねえ、あそこ歩いている若い男、おいしそうね、ふふ・・・」

店の窓から見える男を熱い目で見ながら、町子はそれとわかる仕草で股間を押さえて、
大きなため息をつきました。

「ああ、うらやましい・・・、二人とも、いいわね、男を交換してやったの、
夢みたいね、私もやりたい
 ねえ、私にも経験させてよ、お願い・・・・、いろいろの男とやりたいのよ
  ああ・・・・五十嵐さんも、暢さんも、ほしいわ、
やりたいわ、彼らのあそこをここに入れたいわ・・いっぱい、
  ねえ・・・、貴方がた、佐藤とやるのはいや、彼ほんとに強いのよ・・・
彼を自由にしていいから、あなた方の男を私に貸してよ、ネェー、いいでしょう」

女を狂わせる五十嵐の香は妙子も以前から気がついていて、何とか抱かれたいと密
かに狙っていたのです。また今日の話では、明子の夫、暢は稀なほどの硬度を誇る
業物を持っているようです。暢も、五十嵐も妙子ならずとも女であれば一度は寝て
みたいとあこがれる男達のようです。

妙子は、もう殆ど欲情がピークに達しているようです。なんとしても二人の男を食
べたいと思っているようです。膝をもじもじ動かして、その部分を自分で慰めてい
るようです。もしかしたら、モータ音は消えていますが、バイブをそのまま残して
いるのかもしれません。その様子を明子と妙子が見て、淫らに笑っています。

「佐藤さんも抱かれてみたい男ね、めちゃめちゃにされそうで、強そうね、
  突然、上に乗られて、濡れてもいないのに、むりやり挿入されそうで、
    それだけで征服されたようで、痛いけれど、逝っちゃうわね、
おもしろそうね、私は良いわよ、何ならいまからでも抱かれたいわ、ふふ・・・
   正直、佐藤さんは食欲をそそる男よ、どう、町子さんは・・・」

「私も良いわよ、いろいろの男に抱かれてきたから、
  佐藤さんのような人も知っているわ、あのタイプは案外優しいのよね、
     意外と純粋で、惚れた女に一途になるタイプが多いわ」

「じゃあ、決まりね、何時にしようか、あれ、また濡れてきたわ、ふふ・・・・
  明子さん、お願い、まとめてほしいわ、私はいつでもいいわよ
    ちょっと失礼してスイッチ入れようかな、ああ・・・、効くゥ・・・、
ダメ、ダメ、これでは、話すことも、食べることも出来ないわ・・、フッ・・」

やはり妙子はバイブを残していたようで、スイッチを入れた瞬間、股間を押さえて、
テーブルに顔を伏せています。股間から激しい破裂音が数回しました。
明子と町子は顔を見合わせて、思わず周囲を見渡しました。幸い誰も気がついた人
はいません。

「ところで、二人の男は問題なさそうだけれど
佐藤ね、問題は・・・・・、
 彼、私を大切にしてくれるのは有難いけれど、凄いやきもち焼きなの、
  私が他の男に抱かれるのを嫌がると思うわ、あまり一途になられると困るのよ、
少し教育しないといけないわね、
 その意味でも私が他の男に彼の目の前で抱かれることを認めさせたいわ、
   良い方法はないかしら・・・・」

三人は、そこで互いに男を交換する女の約束しました。
すでに実績のある暢と五十嵐は何とか説得できそうだが、佐藤は少し教育が必要と
いうことになり、ある作戦を実行することになりました。

夜、佐藤が町子の部屋の前を通りかかると、ドアーが少し開いていて、着替えをし
ているのが見えます。通り過ぎようとした時、町子と目が合ってしまいました。
町子は佐藤から目を逸らさないで、そのままドアーを開けて外に出てきました。
ブラジャーとショーツ姿です。

「お願い、抱いて」
驚いている佐藤の首に両手をかけてぶら下がって、町子は佐藤にささやきました。
佐藤が何もしないので、素早くショーツを脱ぎ、ブラジャーを取って、首にぶら
下がり、唇を押付けました。全裸の女に絡まれて、濡れた女陰の香りを嗅ぎ、
ようやく佐藤は町子の腰に手を当てて、抱きしめました。

その日無事、佐藤に抱かれた町子は、次の日も同じ時間に会うことを約束しました。
次の日、町子の部屋を訪れた佐藤は、町子を抱きしめ、上に乗り、挿入して激しく
腰を動かしていました。人の気配で佐藤が振り向くと、なんと、妙子が笑顔を浮かべ
て立っていました。
「ギャー」と叫んでそのまま、佐藤は気絶してしまいました。なんと気が小さい男
でしょう。

水を飲ませて、揺り動かすとようやく佐藤は目を覚まし、妙子を見て、その場に両
手を着いて謝りました。股間のものは気の毒なほど縮み上がっています。妙子は中
々許しません、佐藤はますますしょげ返っています。
町子は一応神妙な顔をして、裸の前を枕で隠していますが、抑え切れない笑いが、
目の辺りに現れています。

「佐藤さん、ここでは私だけで、
   他の女を抱く気がしないといつも言っていたでしょう。
どうして・・、信じられない・・・、
  私のチ○ポを他の女に入れて・・、
   ごらんなさい、こんなに濡らして、でもいいわ・・・・、
     町子さんは特別だから、許すわ。

これで判ったでしょう、
どんなに好きな人が傍にいても、他の人を抱きたくなる、これは男も女も一緒よ、

私は佐藤さんに抱かれるが好きで、毎晩、抱かれて十分満足しているわ
 けれど、時には、別の男も食べたくなるのよ、女だから、仕方がないのよ、
  これからはお互い、許せる範囲で、他の男や女を楽しみましょうよ
別の男がほしくなったら、そのことを私は佐藤さんに言うわ、ねえイイでしょ・・・」

かわいそうに佐藤は、女たちの罠に嵌って、浮気の現場を押さえられ、妙子にさらに
頭が上がらなくなりました。そのうえ、妙子が他の男に抱かれることを認める約束を
佐藤はしてしまいました。

こうして三人の女が男達を食べる計画は準備が終わりました。後は実行です。

[Res: ] 無題 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/15(Tue) 17:12
調子に乗って、書いていたら、少しこの項が長くなりました。
2編に分ける手もあったのですが・・、ご了承ください。

三丁目裏通りの社員寮(24) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/18(Fri) 11:03
17  三組の男と女

女達が暢と五十嵐をどう説得したのか、男達は彼女達が他の男に抱かれることを
了解したようです。作戦の第一段階は成功です。

休みの日、3組の夫婦は、五十嵐が借りてきたワゴン車に乗り合わせて、近郊の
静かな温泉場に向かっています。気の良い男達ですから、男同士直ぐ打ち解けて、
車の中で盛り上がっています。
身の上を話している内に、お互い苦労してここまで生きてきた者同士だと判り、
腕一本で生きている仲間だと肌で感じて、直ぐ兄弟のような親しみを覚えるよう
になりました。

女達はそんな男達を見て、作戦が順調に進む様子を楽しんでいます。未だ具体的
な内容を男達に話していませんが、今日がその日だと男達は感じていました。暢
と五十嵐はもう経験済みですし、佐藤を五十嵐は良く知っていますし、暢も直ぐ
佐藤が同じ仲間だと気を許すようになりました。

佐藤は妙子がいいと言えば反対できません。それは昇の場合も一緒で、明子次第
で、彼女がその気であれば、暢は原則的に反対しません。短時間の間に男達は、
この仲間なら最愛の女を抱かせても良いと互いに思うようになっていました。

ところで、女たちの服装がかなり露出過多です、男達が陽気に盛り上がる原因は
ここにもあるようです。

運転は佐藤、運転の腕前は最高です。助手席に明子。後ろに向かい合った二つの
シートがあり、なぜか、妙子と町子が一緒に座り、その前の席に、暢と五十嵐が
並んで座っています。三人の女は申し合わせて、ミニのスカートに原色のTバッ
クショーツ、ノーブラです。男達は直ぐこれに気が付きました。妙子はこの車に
乗った時から、スカートの下を隠すつもりは無いようで、派手に動いてそこを曝
すので町子がそっとスカートの裾を下げたほどです。

「私、男の皆さんとは今日始めてお目にかかるので挨拶させていただきます。
妙子と申します。かなり淫乱です、佐藤に不満があるわけではないのですが、
女ですから、時には他の殿御に抱かれたいと思うことがあります。よろしくお
願いします。それでは特に、お許しいただいて、男の方二人に名刺代わりに私の
体を見ていただきます

暢さん、ブラウスのボタンを外してちょうだい、お願い、優しくよ・・・」

暢がちょっと緊張した顔で妙子のブラウスのボタンを一つ一つ外してゆきます。
大きな手が意外に器用に動いて確実にボタンを外し終わりました。妙子が暢に軽
く口付けして自分でブラウスを取りました。きれいな背中が見えて、振向くとみ
ずみずしい乳房が姿を現しました。男はなぜか乳房を見ると性的な刺激より、あ
る郷愁をそれに感じ、癒されます。この時も五十嵐も暢も何か夢心地になって、
うっとりそれに見とれています。

「佐藤さん・・・、妙子さん、ブラウス脱いだわ、
  上半身裸よ、おっぱい丸見えよ、
     妙子さんのおっぱい大きいのね、
佐藤さん毎晩あれを触ったり舐めたりしているでしょう」
上半身裸になった妙子は、暢と五十嵐の顔に豊かな乳房をほとんど押付けるよう
にして見せ付けて、自分でそれをもみあげて、もう相当高まっています。

「あら、乳首が立ってきたわ、妙子さん、見られて興奮しているのね。
  あら、あら、とうとうスカート取ったわ、真っ赤なTバック一枚よ、
   佐藤さんが買ってあげたの、あらあら、そんなに脚を拡げたら、
ショーツの隙間からマン毛が見えるわよ、いやらしいわ・・・・・」
明子が運転している佐藤に実況中継しています。佐藤は困惑していますが、か
なり興奮しているようですが、止めろとは言いません。

ショーツ一枚の妙子が男二人の前のシートに腰を下ろし、両脚を開いて、股間
を見せ付け始めました。両足の付け根付近から豊かなマン毛が溢れて、その部
分は十分濡れ始めて、しみを作り始めています。

町子が、ニコニコ笑いながら妙子を見ています。突然妙子が町子に襲い掛かり、
シートに押し倒し、スカートを胸まで捲り上げました。町子の黄色のショーツ
が全部露出しました。

あまりに突然のことで、町子が大きな悲鳴を上げています。本気で抵抗したの
ですが、力のある妙子に押さえつけられ、とうとうショーツを剥ぎ取られまし
た。ショーツを剥ぎ取られ、その部分を男達の眼に露出した町子の上に、Tバッ
クショーツ一枚で馬乗りになっている妙子。町子は大声を出しながら、脚をば
たつかせています。

そんなに脚をばたつかせるとよけいにその部分が男達に見えるのですが・・、
上に乗っている妙子が町子のその部分に指を入れようとしています。さすがに
それを町子は必死になって防いでいます。ケラケラ笑いながら妙子がようやく
町子の上から降りました。町子は乱れた裾を元に戻そうとしません。むき出し
になった陰毛が良く見えます。

シートに座りなおして、男達の眼を淫蕩な眼で見て、妙子はショーツ一枚の姿
で両脚をいっぱい拡げています。町子は両脚を開いてその部分をさらしたまま、
ぼんやり町子の独演会を見ています。

「妙子さん、町子さんも、それ以上はだめよ、そこまでよ、
                     それ以上は約束違反よ

あら、とうとう見せてしまって・・・・、
佐藤さん・・・、妙子さんがTバック・ショーツの前を脇によけて、
あそこを見せているわ
ああだめ・・・・、佐藤さん、妙子さんがあそこに指入れたわ、動かしているわ
      あ・・あ、Tバックショーツの紐が外れたわ、とうとう、丸裸よ、
あんなに脚を拡げて、両手であそこのビラビラを開いているわ
あら、佐藤さん可愛そうに、こんなに硬くして、辛いでしょう、出してあげるね」
明子は佐藤のチャックを開けて、ジュニイアを出してやりました。

丸裸の妙子が、淫乱に笑いながら自分の愛液で濡れた指で、五十嵐のジッパーを
開き、股間から十分大きくなっているものを引っ張り出し、激しい音をたてて吸
っています。

跪いて、五十嵐の巨砲を吸っている妙子がバックミラーごしに佐藤から良く見え
ます。日頃、馴染んでいる妙子の股間部が濡れそぼって、両脚に愛液が伝わり流
れているのが良く見えます。もうこうなると妙子は歯止めが利かなくなることを
佐藤は良く知っています。

町子は暢の膝に乗り、デイープキッスを楽しんでいます。昇の手を取り、股間に
持ってゆきました。そこはもういっぱい濡れています。

「佐藤さん運転に気をつけてね、私が少しよくしてあげるから」
明子は身を乗り出して、佐藤の股間を優しく含んでいます。佐藤は、この程度で
は運転に影響が出ません。

途中で五十嵐が運転をして、明子が後ろの席に移り、妙子が前に出てきました。
町子のすすめで、妙子はしぶしぶブラウスだけは身につけました。それでもボタ
ンをほとんど止めていませんので、豊かな胸は近くを通る車から丸見えでしょう。

先ほどから座席の高いトラックが併走しています。運転している五十嵐も気がつ
いているようですが、特別の関心を寄せないで運転に専念しています。トラック
の運転手から、妙子の股間の茂みが十分見えるはずです。

妙子はようやく隣の運転手の視線に気がついたようです。視線が合い、運転手が
軽く手を上げました。妙子は彼を見てにっこり笑い、挨拶代わりに、ブラウスの
ボタンを全部とり外し、ゆっくり胸を露出しました。そして、腰を前にせり出し
て、両脚を開いて茂みを良く見えるようにしています。

40過ぎに見えるトラックの運転手は笑いながら、ちらちら妙子を見ながら、慎
重に併走して運転しています。こちらの車を運転している五十嵐も苦笑しながら
それに協力しているようです。

妙子は彼に見られていることで我慢できなくなったのでしょう、指を入れて悶え
始めました。激しい指の動きで妙子は身をくねらせて愛液をほとばしらせて悶え
ています。喘ぎ声が狭い車内に響いています。興奮した妙子はダッシュボードに
両足を載せて、思い切り脚を開いています。指をハザマに入れているのさえトラ
ックの運転手から見えるはずです。

やがてトラックの運転手は、妙子にお礼の挨拶でしょう、ホーンを3度軽く鳴ら
し、片手を上げて途中のインターで降りてゆきました。妙子は興奮でドーと愛液
を垂れ流し、足を下ろし、ぐったりとシートにもたれています。

後ろの席は車の正面からしか見えない構造で、二人の女は丸裸で、男達と戯れて
います。
股間を男達にしゃぶられ、体中を舐められ、悶えて大量の愛液を吐き散らしてい
ますが、それでも挿入をじっと我慢しています。男をじらせる作戦のようです。
こうして、旅館に付く頃には女も男も早く合体したい、あそこにこれを入れたい
と、頭が真っ白になるほどになっていました。

旅館では、並びの3部屋をとり、各々即席のカップルが入りました。車で十分盛
り上がりましたので、男も女も興奮していて、夫婦の縛りは完全に切れているよ
うです。男達は三人の女を全部抱きたい、それで自分の女が他の男に抱かれるの
はしかたない、と覚悟が出来ていました。これも女達の作戦です。

三丁目裏通りの社員寮(25) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/19(Sat) 16:32
夕食前に温泉で汗を流すことになり、明子が五十嵐を、妙子は暢を、そして町子は
佐藤を誘って、それぞれ自室の内風呂に入っています。内風呂は総ヒノキ作りで、
総板張りの流し場、湯船は4人も入れる広さで、山に向かって開いている半露天風
呂形式です。
山側から見ると、3部屋の男女が風呂に入っているのが良く見えます。

右端の町子は、洗い場に座った大きな佐藤に軽々抱かれてもう後ろから貫かれてい
ます、中央の妙子は、洗い場に暢を寝かせて、その顔に自分の股間を落としこすり
付けています。明子は湯船の中で、五十嵐に抱かれてキッスされています。
女たちの作戦はここに来て完全に成功したようです。

食事は、6人で食べることにしました。別の広い和室に食事が並べられ、明子と佐
藤、妙子と五十嵐、町子と暢がペアーで座りました。全員、風呂場で十分運動した
ので、空腹で、貪るように会話少なく食べ始めています。

「あら、いやだお湯が出てきたわ」
妙子が突然大声を出して、浴衣の前を広げました。風呂上りに履き替えたショーツ
の前がなるほどひどく濡れています。
「さっきお風呂の中で、暢さんに、固いあれでいっぱい突かれたから、
   お湯がここに溜まっているのよ、開いたらもっと出るわ、見る・・・」
妙子が手に持ったお箸で、ショーツの前を横にずらせています。赤黒い土手が露出
しました。誰もがお膳の刺身を一瞬、連想しました。

「妙子さん、もういやだ、食事中でしょう、そこからすこし、離れてよ・・・、
                 あら嫌だ、私もよ、ほら・・・・」
何のことはない明子も前を広げると、大きなしみが出来ています。

「これ脱ぐわ、気持ち悪いから」
妙子、明子、そして笑いながら町子も女たち全員がショーツを脱ぎました。全員大
きなしみが出来ています。男達は女たちの淫らな様子をちらちら見ながら、先のこ
とを考えて、黙々と食べています。この先男達はゆっくり休むことは出来ないよう
です。

食事後、女が男を選ぶことになり、適当な時間が経てば、また男を変えて抱き合う
ことにしました。暢の部屋に町子、佐藤の部屋に明子、五十嵐の部屋に妙子が入り、
暑い夜が始まりました。

それから、一時間も経過したころでしょうか、全身、汗と精液にまみれて、浴衣の
袖を通さないで、肩に羽織って、前合わせを手で持っただけ姿で、妙子が明子と佐
藤の部屋の扉をそーと開けて入って来ました。

明子は大きな佐藤に膝の上に抱き抱えられて、下から激しく突き上げられていると
ころでした。喘いでいる明子のその部分を覗き込むようにして
「ちょっとお邪魔します・・・、あら、その最中ね、
  明子さんあそこ、捲れ上がって、白い泡を出して、
    いっぱい濡れているわよ、いやらしい・・・、気持ち良さそうね・・・、
あの次の順番だけれど、男の人全部私に使わせて欲しいの、
 勝手なことを言って申し訳ないけど、一生に一度のお願い、聞いて・・・」

「ああ・・・いい、もっと突いて、佐藤さん、強いわね・・・・、イイ・・
  ああ、妙子さん、・・えッ、男を全部食べたいの、
           三本一緒に、あそこに入れたいの・・・、
ああ・・いい佐藤さん、もっと突いて・・、もうだめ・・・ェ
   良いわよ・・・私この後、温泉に入るわ・・・・、少し休むわね・・・」

妙子は次に、町子の部屋に入りました。
「ああ・・・・ん、昇さん、そんなにしたら町子だめになるわ・・・
   昇さん、すっかりお上手になったわ、もう、町子が教えること何もないわ・・・
ああ・・ん、もう・・、だめ・・・ェェ・・・」
町子は、昇に後ろから貫かれています。

妙子は町子の前に回り、顔を覗き込んでいます。町子は半白眼を剥いて、顔を振っ
て逝きそうです、この状態では何を言っても判りません、妙子は少し待つことにし
ました。

毎日の立ち仕事で鍛えられた強靭な腰がしなやかな動きをして、昇のものが凄い勢
いで町子の中に出入りしています。技巧も、手管も必要ない、まさにストレート勝
負です。プロの女性はこんなストレート攻撃に弱いのです。

その部分から男と女の愛液がしぶきとなって飛び散っています。守勢に見える町子
も必死でその部分を働かせているのでしょう。彼女のお尻の周りの筋肉が規則的に
活躍していて、それにつられて強靭な陰部の筋肉がそこだけ意思を持ったようにう
ごめいています。
こうなるとセックスというより格闘技と呼ぶにふさわしい光景です。

いよいよクライマックスが近づきました。町子が高い声を出し、絶叫して、がっく
りと頭を布団の上に落としました。暢が顔をしかめてお尻を痙攣させて、大量の精
液を町子の中に送り込んでいます。その部分から破裂音が響いて、挿入部の隙間か
ら精液と愛液の混ざり合ったものがまさに噴出しています。
町子の背に暢が覆いかぶさり、大きく肩で息をしています。二人の格闘は終わりま
した。

妙子は、同じことを町子に言いました。
「ああ、妙子さん、そこにいたの、私が逝くの見ていたのね、
             私大声を出したでしょう、恥ずかしいわ・・・、
でも良かったわ、セックスって楽しいのね・・・・

ああ、そう、妙子さん、複数プレーをやって、男達に犯されたいのね・・、
   女は一度それをやりたいとあこがれるのよ・・・、
良いわよ、私明子さんと温泉に行くわ、楽しんでちょうだい」

昇の体の下から、ようやく顔を出した町子が未だうつろな表情でそれでもにっこ
り笑って応えています。

「ああ・・、やっと出来るのね、こうして男に犯されたかったの
  3人に責められる夢をいつも見るのよ、やっと出来るのよ、私、
佐藤さん、キスして、
   暢さん、五十嵐さん、前も後ろも好きにして、きれいにしてあるから、

ああ・・・佐藤さんこれ美味しい、ムム・・・、佐藤さん、もう息が切れそうよ・・、
  強く抱いて、ああ・・・、そんな、二人で舐めてくれるのね
                 いいわ・・・・もっと・・」

妙子は準備してきた黒の網タイツを穿いています。既に股間部は取り去られ、前と
後ろのホールを男の舌で攻められています。

ここでも五十嵐があれこれ指揮をとっていて、その指示で暢と佐藤が動いています。
責めるポイントは3つの口ですが、直接そこに挿入する前に、いろいろ妙子はやって
ほしいことを準備してきているようで、今は全身を羽毛で優しく暢が撫ぜています。

その他、妙子はこの時に合わせていろいろ小道具を準備して来ています、羽毛の他に、
グロテスクなデルドー、赤い綱、内視鏡、洗濯バサミ、皮鞭、手錠、鎖、赤いろうそ
く、大小色とりどりのバイブ、よくもこんなに集めたかと思うほどですが、いずれも
封を切っていない新品で、妙子がこれをいつも使っているわけではなく、妄想に取り
付かれて、通販でも利用して買い求めたものでしょう。

男達はこれを使ってほしいといわれて、顔を合わせて苦笑いしました、自分たちの道
具に自信を持っている彼らはそれを多用する必要がなさそうです。

短時間に妙子は登り詰め、失神し、また蘇り、さらに上に登っています。
妙子の部屋から絶叫と切れ切れの吐息が廊下にこだましています。
廊下を時々通る女中達が顔を見合わせて、少し赤くなって笑いながら通り過ぎています、
明子も、町子もしばらくはこの部屋に近寄らないつもりのようです。

三丁目裏通りの社員寮(26) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/20(Sun) 17:09
「妙子さん、楽しんでいるかしら、
    前から複数の男とやりたいと思っていたらしいのよ、
私は複数の男を相手にした経験はなくて、
   興味は一応あるけれど、なんだか怖くてその気にならないわ
町子さんは、複数プレーの経験は多いの」
明子が多少そのことに興味がある様子で町子に聞いています。

「私の場合は、商売だから・・・、お金をいただいていろいろやったわ
  お店を出て、出張で10人以上を相手にしたこともあったわ、
    写真やビデオにとられたこともあるわ、全てお金のためよ

私は複数プレイは嫌いだわ、
 そのことを妄想すると女にも楽しいことのように思えるけれど、
    気が散ってそれほど良いものではないわよ、それが私の感想よ」
町子と明子が露天風呂に腰まで浸かって、肩を寄せ合って、ぼそぼそと話し合って
います。先ほど男達を迎えたところに湯がしみこんで、ジーンと心地よい刺激を与
えてくれて、二人はうっとりした気分です。

「私はセックスすることが商売だから、普通の人とはすこし違った感じ方と思うけれど
  やはり、セックスは一人の男とやるものよ、
ベッドに行く前から時間をかけて盛り上げて、我慢できなくなるほど興奮して、
  やっと入れてもらった感激は良いものよ、
私はそれをつい最近知ったの、これが最高のセックスだと思っているわ
  これに比べれば、複数プレーなんか、バスケットボールと変わらないわよ」
町子が明子を見てあっさり言いました。3pだとか、4pなど町子にとってはいい
稼ぎにはなったようですが、体に感じることはなかったようです。

「町子さんが言うと説得力あるわね、
    私達は、経験していないことを妄想してそれに憧れるのね」

「明子さん、私は15年以上プロの世界にいて、この一ヶ月ばかり素人の女を演じて
  いるのよ、その私から見てもセックスは良く判らないものよ、
同じ人と同じことをやっても、時間と場所、
     そして二人の心の状態でまったく違った結果になるのね、

プロの私が言うのは可笑しいけれど、結局、セックスは体と心の遊戯なのよ。
  特に女にとって、心が伴わないセックスは、私には意味のない行為に思えるのよ
だから、貴方も無理して3pなどやることはないのよ、妄想だけにしておきなさい」

町子は明子のお湯に濡れた肩にそっと触って、にっこり笑って、3pなどに興味を持
つのはもっと年を取ってからにしなさいよといいたそうな顔をしています。明子はこ
っくりとその意見に同意の仕草をしました。

「男のサイドに立っても、複数で一人の女を責めるプレーを好む男のほとんどは、
一人で女を満足させられなくなった人ね、一人で喧嘩出来ない男と似たところがあ
るわ、
今日のように女が希望する場合は別よ、今日の男達は三人とも複数で責める必要が
無いものね、あんなに強いのだからね、ふふ・・・」

町子が言うと、経験に裏打ちされているだけに、説得力があります。この時、明子
は自分の質問に丁寧に答えてくれる町子の様子にいつもと少し違う感じがあること
に気がつきました。

町子は明子とぼんやりとお湯に入っていて、明子の会話とは別の思いにとらわれて
いました。
町子には父母、妹二人と一緒に行った温泉宿の大切な思い出があります。

遠い昔のことですが、それだけが苦しかった今までの人生でただひとつのオアシス
のように思えるのです。こうしてのんびりお湯に浸かっていると、久しぶりにその
ことを思い出していました。あの時、父も母も本当に楽しそうだった。たった一度
だけの思い出だったけれど、それは町子が準備した父母への心づくしのお別れ会だ
ったのです。幼い妹たちも、温泉と立派な食事に大喜びでした。
その翌々日から、町子はお勤めに出たのです。

あれからいろいろのことがあったが、病がちだった父母は一年前、町子に感謝しなが
ら相前後してこの世を去り、妹たちも無事独立しました。町子は無事大仕事をやり遂
げたのです。

「私、子供が欲しいな・・・・・、夜、目が覚めた時など、体の中から子供が欲しい
と思う時があるのよ、セックスへの欲望と違ってこれってメスの本能かしら・・・」
町子は遠い目をして、つぶやくように言いました。露天風呂の上は満天の星で、山か
ら冷たい風が気持ちよく吹いて来ます。町子は夜空を見上げて、その星の中に、病苦
と貧困の内に死んで行った両親を探していました。

明子の話題とは別のことを町子がじっと考えていたことに明子は気がつき、町子の次
の言葉を待ちました。

「私ね、もうお店に帰らないことにしようと思っているの、
  ここへ来た当初は、5日も男なしでいると悶えるほど辛かったけれど、
        しばらく休んでいて、そのこともそんなに感じなくなったし、
五十嵐さんとのセックスも明子さんのように普通に出来るようになったと思うのよ、
いまなら、普通の女の生活に戻れそうな気がするのよ、この機会を逃すと私は一生、
体が続くまで今の商売を続けることになるわ、それもそんなに悪いことではないけ
れで、お湯に入っていて、今の商売に入る前のことを思い出していたの、

そしたらね、笑わないでね・・・、死んだ両親が夜空に現れて、町子、今まであり
がとう、これからはお前の好きなようにしていいよって、言ってくれたの・・・・。

少しは蓄えも残っているから、もうしばらく休んで次の身の振り方を考えようと思っ
ているのよ、
私は何も手に職がなく、ほとんど他の世界は知らないけれど、今から専門学校へ行っ
て、少し将来のため勉強しようとも思っているのよ、

明子さん、こんな私を笑う、出来ると思う・・・いろいろ教えてほしいわ」

町子は笑みを浮かべて、ゆったりした顔をして、明子を見つめています。明子は
涙をいっぱい浮かべて、言葉が出ません。明子は黙って、町子を抱きしめました。
小柄な町子の体がすっぽり明子に抱かれています。明子はただ泣けて仕方がありま
せんでした。そんな明子の背中を町子がゆっくり摩っています。

明子は、自分の出来る限りの力で町子の手助けをしたいとこの時心に決めて、町子
を抱きしめた手に力を入れました。ただ泣くばかりで何も言わなくても、明子の
気持ちは町子に十分伝わりました。


二人は風呂から上がり、部屋に戻らないでロビーで冷たいビールを飲み始めました。
町子は自分の迷っている気持ちを明子に伝えてすっかり元気になって、陽気にビール
を飲んでいます。明子もその陽気さに煽られるようにしてグラスを傾けています。
二人はすっかり朗らかになり、浮かれた気持ちで、少し声を高めて話しこんでいます。

その二人の陽気さに惹かれるように、二人連れの若い男が、近寄ってきて、一緒して
も良いかと聞きました。
夫たちがここへ来る予定だが、それでもよかったらどうぞと愛想良く明子が応えると、
一瞬、引きましたが、ご主人が来るまで一緒しますといい、座りました。
サラリーマン風で20歳代後半の二人です。素直そうな男達で、二人の女に声をかけ
る冒険をやり遂げたことに興奮している様子です。

町子は珍しそうに二人を見ています。同年輩の男とこうした経験はおそらく無いので
しょう。
二人の若者に誘われてフロアーでダンスを始めました。明子は若者の首に両手をかけ
て、体をぴったり寄せて、踊りだしています。町子も明子を見習っています。若者は
少々驚いていますが、嫌がっていません。ホールの暗いところに行くと、二人の女は
申し合わせたように、若者にキッスを始めました。若者はすっかり興奮していますが、
どうして良いかよく判らないで、ただ女の腰を強く抱きしめています。

明子は若者の手を取って、自分の浴衣に分け入って、ショーツの中へ導きました。
もう濡れ始めています。ようやく若者は自分のやることを自覚したようです。ゆっく
り指を入れ、擦り始めました。明子は喘ぎながら、自分と若者の浴衣の前を開き、素
肌を密着させました。
明子の乳房がじかに若者の胸に触れ、若者のショーツが盛り上がって、明子のお腹の
下を強く押しています。その中に手を入れて少し擦るとあっけなく放出しました。

強い、しかし新鮮な栗の花の香が明子の嗅覚を刺激します。明子は若者の汁で濡れた
手を取り出し、それを口に運び、ぺろぺろしゃぶりながら、淫蕩な眼で若者を見て囁
きました。
「お部屋へ、行こうか・・・・」
若者は、恥ずかしそうに、少し赤くなって頷きました。

少し目を転じて見ると、柱の影で町子は暗がりの中で大胆にも若者をくわえ込んでい
ます。若者が町子の頭を抑えて痙攣して、彼女の口中に放出しました。唇の周りに付
いた若者の液を舌なめずりしながら、町子も若者の手を引いて、明子たちの後を追い
ます。

4人は、腰を抱き合って若者たちの部屋に入りました。既に二人分の布団が準備され
ています。二人の若者は独身で、この地方にハイキングに来ていて、明日は山登りの
予定です。
部屋に入ると、恥ずかしがる若者を丸裸にして、布団に寝かせ、二人の女は彼らのも
のを丁寧にしゃぶってやりました。未だそれほど色づいていない品の良い、可愛い物
です。

口で3回、女の中で3回若者たちは逝きました。最後に女たちも十分感じて、気をや
りました。若者たちが口々にありがとうございましたと頭を下げる中、二人の女はそ
の部屋を出ました。二人の女は、男の子との絡みを話しながら、何が面白いのか時々
笑い声を出して、風呂場に向かっています。

町子と明子は、佐藤の部屋を覗きました。思ったとおり妙子は佐藤の腕に抱かれてよ
く寝ています。3人の男を相手に奮闘したのでしょう。少しやつれた顔で、それで
も満足そうに寝ています。佐藤が明子たちを見て指を口に当て、片目をつぶりました。

二人は笑顔で頷いて部屋を出て行き、それぞれの相手が待つ部屋に分かれることにして、
片手を上げてにっこり笑い、部屋に消えました。男を交換することを忘れて、女達は
朝まで、愛しい人と一緒に過ごしました。

日がかなり高く上って、彼らの部屋は朝日が満ちています。しかし、誰も目覚めません。
女達は愛しい人に抱き抱えられて、幸せそうに寝ています。山からのさわやかな風が、
サーとカーテンを揺らして行きました。

三丁目裏通りの社員寮(27、終わり) 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/21(Mon) 16:09
19 エピローグ

五十嵐チームの担当した難工事区間がほぼ完了して、後は営業所単独で処理できると
ころまで来ました。6人の派遣技能者は役目を完了して帰る日がやって来ました。
夜、会社の食堂で派遣技能者の送別感謝会が行われ、明子も、良子もお手伝いで出席
しました。6人が連れてきた妙子達女性も着飾って出席しています。

所長の挨拶と感謝状授与が行われ、6人がそれを受け取っています。所長は上機嫌で
す。五十嵐が代表してお礼の言葉を述べています。さすが格好よく、スピーチも上手
です。

「ねえ、明子さん、あの人、五十嵐さん、格好良いわね、抱かれたの明子さん、
へえ、手を出さなかったの、珍しい、私、貴方が手を出すと思ったから、遠慮して
いたのよ、そうと判っていれば、私がいただいたのに残念ね・・・・」

良子は本当に残念そうです。明子は暢を交えた五十嵐や佐藤との交流は心に仕舞い
込んで、大切にしたいと思ったから、良子に本当のことを伏せました。以前の明子
にはなかったことです。

「・・・・・、皆さんに親切にしていただいた事を忘れません、特に女連れのわれ
われを家族同様に親身に面倒見ていただいた飯島明子さんには、いくらお礼を言っ
ても足りない気持ちです。われわれと家族一同から心ばかりのお礼の品を明子さん
に贈りたいと思います。
明子さん、恐れ入りますが、前に出てきてください」

五十嵐がスピーチの最後に明子に声をかけました。会場の拍手を浴びて明子は記念
の品を受け取りました。妙子も、町子も駆け寄って握手してくれています。

「せっかくのこうして皆さんがお集まりになったおめでたい席ですから、この機会
を利用させていただき、これは私事ですが、ぜひご披露させていただきたいことが
あります、と言ってもまだ本人から承諾の許しを未だ得ておりませんので、それを
済ませてから、皆様にご披露させてください、しばらく時間を下さい」

五十嵐はスピーチが終わり、明子に記念品を渡しても、壇上から降りません。
マイクを握りなおし、正面を向いていた姿勢を町子に向けました。五十嵐に見つめ
られて、町子の笑い顔が次第に、緊張した顔に変わってきました。
会場のみんなは何が始まるのか、静まり返って、二人を注目しています。

「町子さん、いろいろ言いたいことはあるだろうが、
              黙って僕の申し入れを受けて欲しい・・・・・・。
    僕と結婚してください」
町子は、何を言われたのか最初は判らない様子でした、傍に居た明子が泣きながら
町子の背中を叩いて、初めて我に帰って、五十嵐を見つめてこっくり頷きました。

全員が拍手です。
五十嵐はにっこり笑って、壇上で会場の皆に頭を下げて、壇を降り、町子のところ
へ来て、彼女を抱きしめました。町子は泣きじゃくりながら、五十嵐の厚い胸を両
手で叩いています。泣きじゃくる町子の背中に明子が優しく手を添えています。そ
の明子も頬を濡らすほど涙を流しています。

所長が来て五十嵐に握手を求めています、会場の皆が五十嵐と町子を取り囲んで、
お祝いを言っています。まるで今日が二人の結婚式のようです。

「私、明日、夫のところへ真っ直ぐ帰ることにしたの、さっき電話したわ、
  彼喜んで新幹線駅まで迎えに来てくれるの、
    多分、佐藤さんとはこれからも時々向こうで会うわ、
佐藤さん良い人ね、少し泣いていたけれど、
  気持ちよくさようならと言ってくれたわ、
    ここへ来て本当によかった、妄想していたことを全部体験できて、
これからは、変な妄想に囚われないで、いろいろな事を考えて冷静に行動できるわ、
  夫の良いところもよく判ったし、皆、貴方のおかげね、感謝するわ、
今晩寮に泊めていただくわ、今日帰ると夜遅くに着くことになるからね
 多分、今晩は佐藤さん私を眠らせないと思うけれど、私も十分お別れしたいから、

ああ、そうだ町子さん五十嵐さんと一緒になれて良かったわね、・・・・・
 町子さんは幸福になる権利があるわよ、五十嵐さんもいい人だし・・
   あの二人はきっとうまく行くわよ、本当に良かったわ

またあのメンバーで会いたいわね、
      私、欲張って3人を相手にしてダウンしてしまって、
五十嵐さんも、貴方の旦那さんも十分楽しんでいないのよ、ふふ・・・・・」

妙子の冒険旅行もこれで終わりのようです。家庭の主婦に戻った時、この一ヶ月の
生活を懐かしく、愛しく思い出すでしょう。

翌日、昼過ぎ、寮の前で、明子はあの小林と一緒になった裕子とばったり会いました。
6ヶ月目に入りましたと、嬉しそうにお腹に手を置いて、少しふっくらしてきた顔を
幸せそうにほころばせていました。
確か彼女の夫は、今月、晴れて正社員登録されたはずです。明子が二重の喜びですね
というと、裕子は少し涙ぐんで、こっくり頷いて、明子に改めてお礼を言いますとい
って、丁寧に頭を下げました。生まれた赤ちゃんはぜひ見せてくださいねと言って、
明子は嬉しくなって弾む気持ちで事務所に戻りました。

良子の事件、町子と妙子との交流から、明子は、自分の人生も大きな分岐点に来てい
ることを感じていました。
会社での奔放な異性交流を整理して、暢と一緒に歩く人生を見つめ直してみようと思
い始めていました。自分の多情で、淫乱な女の性を押さえ込むことは簡単に出来そう
もないが、暢に過去の全てを告白して、許されるものなら、許してもらって、暢の手
も借りて、新しい道を見つけたいと思い始めていたのです。

暢はある程度まで、明子の男出入りは知っていて、なぜか明子を泳がせていてくれて
いるようですが、そんな暢に隠れて男に抱かれることに、以前ほど燃えなくなってい
たのです。もう暢の目を恐れながらの生活は終わりにすべきだと考えはじめていまし
た。
暢の心が自分に向いている間に、新しい道を見つけようと決心したのです。

会社からの帰り道、こんな気持ちを誰かに話したくなり、思いついて常さんの事務所
の戸を開けました。

常さんと今まで会ったことがない、きれいな夫人が明子を見てにっこり笑いかけてき
ました。心に染みるような優しい眼で、明子を見つめています。その、神秘的な眼で
見つめられると明子の欲望も悩みも彼女に全て読み取られるような気がしました。女
性に会ってこんな気分になったのは明子にとって初めての経験でした。

「明きちゃん、もう帰りかい、そうだ紹介しておこう、
  今日からここに住むことになった、由美子さん・・・・、
    由美子さん、こちらが、隣の会社の明子さんだよ」
常さんが、詳しいことは一切抜きにして名前だけを紹介しました。

二人の女は、初対面ですっかり相手が気に入ったようで、にこやかに笑いながら挨拶
を交わしています。この人なら自分の女の悩みを何でも話せると明子は直感で感じ取
っていました。
ゆっくり話し合いたい人だとも思いました。常さんの話ではここに住むことになるよ
うですが、常さんの奥さんのはずはないし、不思議な女性だと思いました。

夏の終わりを告げる、夕焼け雲が二人の女に、窓越しに真っ赤な光を当てています。
その光に二人の白い歯がキラッと輝きました。明日もいい天気になりそうです。
               
                 三丁目裏通りの社員寮(その1)
                                   完

[Res: ] 無題 XYZ 投稿日:2005/03/21(Mon) 19:19
今晩は!
今回の作品も楽しく拝見させてもらいました有難うございました
次回作もよろしく!  期待してます!

[Res: ] 無題 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/23(Wed) 11:24
XYZさん

ご愛読いただいたでしょうか、
今回も含め、2編比較的長い文章を書き、少し書くことの調子が戻ってきた
ような気がしております。
次の機会があれば、またご支援お願い申します。こうしたインターネット読み物では
読者の直の声が聞けるのが特長である一方、読み捨てられ、そのままになってしまう
はかなさもあることがわかりました。
では、また。

[Res: ] 無題 ゴールド・キャットの夫 投稿日:2005/03/23(Wed) 20:43
由美子の再登場に期待しています♪
今後もがんばってください。

[Res: ] 無題 鶴岡次郎 ◆qKMfOo 投稿日:2005/03/24(Thu) 22:45
ゴールド・キャットの夫さん

ご支援ありがとうございます
妻、由美子は目下体調を崩しておりまして(ぎっくり腰)、
最近、やや精彩を欠いています(笑い)。
続編を書くつもりですが・・・・、


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三丁目裏通りの社員寮 (2005年2月〜3月作品)