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フォレストサイドハウスの住人達(その20)

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2017/09/25 (月) 15:33 ID:/K5M318Y No.3050
フォレストサイドハウスの住人である坂上咲江は、結婚以来、いわゆる「女の喜び」知らずに過ごし
てきました。結婚後、十数年経った時、短大の同窓会に出席した帰り道、偶然が重なり、銀座で小規
模な備品販売・不動産会社を経営する50男の遊び人、村上総一郎と遭遇したのです。

元竿師である村上の手管に咲江が溺れるのは簡単でした。不倫、裏切り行為に悩みながら、それでも
肉の誘惑に堪えきれなくて、咲江は一年近く村上の下に通い詰めたのです。その頃には、咲江の心は
ズタズタになり、夫を捨て村上の下へ走るか、彼女自身をこの世から消すか、二つに一つの道しか考
えられないところまで追い詰められていたのです。

咲江の親友である浦上千春が立ち上がりました。経験豊富な鶴岡由美子、公園で売店を経営する美津
崎愛が千春のサポートに回ったのです。ソープに勤める千春は咲江の夫、坂上夏樹に接近し、女体の
扱いから、高度な性技まで教え込みました。この方面でも豊かな才能を持っていた夏樹は、短時間に
恐ろしいほどの性豪に成長したのです。

性豪の夫を持つことになった咲江は、夜の疲れで昼間、正気を失うことがしばしば起きるほど性生活
を満喫することになるのです。
これで、咲江は村上と切れるはずだ・・、そうなるはずだと・・・、千春も、そして由美子も愛も、
そう思ったのです。予想に反して、咲江は村上との仲を、なかなか清算しようとしないのです。男と
女、二人の間に新たな感情が芽生え、二人は、どうやら、「永遠の契り」さえ結びそうな状況に
なったのです。

千春はギブアップしました。強い絆を作り上げた咲江と村上の仲を裂くには、由美子の力を借りる以
外、他に手がないところまで追い込まれたのです。そして、由美子演出・主演の舞台が幕を開いたの
です。ここまでが、前章までのあらすじです。多少話が前後するのをお許しいただいて、この章で
は、幕開きまでの経緯に少し触れ、その後、幕が締まった後の経過を追うことにします。

相変わらず身近な市民の平凡なストリーです、ご支援ください。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。    

また、文中登場する人物、団体は全てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。
卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用することになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意
しますが、気を悪くされることもあると存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・〈(1)2014.5.8〉 文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示
します。
・〈記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8〉 文頭にこの記事があれば、記事番号1779
 に二回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直し
ていただければ幸いです。


[2] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(627)  鶴岡次郎 :2017/09/26 (火) 16:25 ID:oLdIrXGI No.3051

旅立ち

村上と由美子、そして咲江を交えた愛の修羅場は、「さよなら・・」の言葉を残して、咲江が舞台か
ら静かに消えたことで、その華麗な幕を閉じました。

一方的に、咲江から別れを宣告された村上は何を考え、これから先どのように生きるつもりでしょう
か‥。愛する村上を由美子に寝取られ、その情景を目撃し、圧倒的な由美子の女子力を目の当たりに
して、辛い敗北感にまみれた咲江、夫には今日起きた事件をひた隠しにするのでしょうか・・・。二
人の気持ちの動向が気になります。そして、二人はどちらに向かって、歩き始めるのでしょうか…。

そう言えば、アパートの外で、二人の人物が待機していました。咲江を待つ千春と、由美子から緊急
連絡が入れば村上の部屋に突入すべく、待機しているU、二人の存在も気になります。

いろいろ気にはなるのですが・・、一番気になるのは・・、村上と咲江、男と女、二人がこれから
先、どう生きて行くのが正解なのか…、ということです。一先ず、咲江は夫や子供の下へ戻る道を選
びました。しかし、一方では、村上との生活も捨てがたいと未練を残している様子です。

おそらく・・、誰にも…、由美子にも、千春にも、もちろん筆者にも・・、二人の本当の幸せがどこ
にあるのか、判らないのです。

ここでは、先ず、時間を少し巻き戻して、この日の数日前、華麗で、隠微なドラマの幕が開く前に戻
すことをお許しください。ドラマの開幕に尽力した千春の動きをすこし追って見ることにします。咲
江の村上への思いや、千春の親友を思う気持ちが判るはずです。そして、村上と咲江、男と女、二人
の運命を決めるドラマ、由美子演出・主演のドラマがどのようにして企画され、実行に移されたか、
その様子も分かるはずです。

筆者は期待しているのです。男と女の間で起こる数々の人生ドラマで、時の流れと、人々の思いがそ
のドラマの行き先を、どのようにして決めるのか、もしかして・・、ドラマの渦中で演技をしている
当事者に、そのドラマの筋書きが見える瞬間が訪れるのか・・、もし筋書きが見える瞬間があるとす
れば、その筋書きを変える動きが、演技者に可能なのか…、もし・・、それが出来れば、人は・・、
自分の人生を、その流れを、自身で変えることが出来ることになるのです。

・・・これらの疑問への答えが、この章の終わる頃に、少しでも見えればいいと思っているのです。
皆様におかれましても、ぜひ皆様なりに、その答えを探していただければ幸いです。


[3] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(628)  鶴岡次郎 :2017/09/27 (水) 16:37 ID:CzvAfJOo No.3052

ここは、FSハウス近くにある喫茶店です。千春と咲江が楽しそうに話し合っています。この喫茶店
でたわいのない会話を交わすのが二人の楽しみになっていて、夕食の支度ぎりぎりまで、ここで過ご
すことが多いのです。

「咲江・・、
腰がふらついているよ…・
ほどほどにしないと体を壊すよ…・」

「嫌ね・・・、
開口一番・・・、
そのことなの…、
アレのこと以外他に考えられないようね…、ふふ…・」

咲江の夫、坂上夏樹が千春の手ほどきを受けてソープ通いに開眼し、わずか三ケ月あまりの間に凄い
性豪に大変身した経緯は既に報告しました。今までセックスをしても十分、逝くことがなかった咲江
の性生活は一変したのです。千晴から露骨にからかわれても、うれしいようで笑みで答えています。

「そんなこと言って・・、
昨夜も、遅くまで励んだのでしょう‥
目の周りのクマが、
そう言っているよ・・」

「判る…?
正直に言うとね、そうなのよ・・、
もう…、大変なの…、
今夜は、ゆっくり寝かしてほしい・・、
堪忍して欲しいと思っちゃう…」

「ごちそうさま…、
私なんか・・、
ここしばらく夫とはレスだよ・・」

「旦那様とはレスでも…、
お店ではしっかりやるんでしょう…」

「まあ・・、
一週間に三度はお店に行くからね・・、
昨日も・・、三人、いえ、四人の相手をした・・」

「だったら・・、
旦那様と出来なくても構わないでしょう‥」

「そう言うわけにはいかないのよ・・・、
不思議なもので、
旦那との間でレスが続くと心が騒ぐのよ‥
お店で十分楽しんでも・・、
旦那とのセックスは『別腹』だね・・・」

「その別腹という表現…、
不謹慎極まりない言葉だけれど…、
なんとなく判る気がする…・・」

「へェ…、咲江も進歩したもんだね…」

「私…、変わったでしょう…・、
スケベーになったと思うでしょう…・」

恥ずかしそうに咲江がつぶやいています。


[4] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(629)  鶴岡次郎 :2017/09/28 (木) 13:56 ID:FTRc9x96 No.3054

「私に言わせれば・・、
女はみんなスケベーだよ・・、
少なくとも、男より女はスケベーだよ‥」

「確かに・・、千春の言う通りだと思う…、
以前、千春が奔放に性を楽しんでいるのを見て、
別世界の出来事だと思っていたけれど…、
今、自分がセックス漬けの状態に置かれると・・・、
考えが変わってしまった…」

咲江がしみじみと語り始めました。

「以前の私だったら…、
今の自分を、絶対、許さないと思う…。
セックスのことばかり考えていて・・、
子供のことも、家事も・・、上の空なの…、
恥ずかしいけれど、みんな言ってしまうね・・・」

咲江は何事か観念した様子を見せて、千春に吐き出そうとしている様子です。

「女の体って・・・、不思議ね・・・、
疲れているから、今夜はゆっくり休みたいと思っていても・・、
いじられ、吸われて・・、気持ちが高まると・・、
もう・・、ダメ・・・・、
体が自然と動いて、主人に抱きついている…、、
私って…、こんなにスケベーだったかと、毎回思う・・・」

「いい気持ちになった時・・、
大きな声を出すの…」

「うん・・、
我慢できなくて・・、
大きな声を出しているらしいわ…、
後で、主人が教えてくれるんだけど…、
聞くに堪えない・・、
いやらしい言葉を絶叫しているらしい・・」

「咲江が・・、いやらしい言葉を叫ぶの…、
聞きたい・・、
どんなことを言うの…」

「いや、いや・・、言いたくない…」

「言いなさいよ・・、
言いたくて、むずむずしているんでしょ・・」

「ああ・・、そうね・・・、
言うわ・・・、言いたい…、
嫌いにならないでね…」

「・・・・・・」

全身を悶えさせて、咲江が恥ずかしがっているのを、興味深い、それでいて慈愛に満ちた瞳で千春が
見ています。二人はほぼ同い年ですが、この方面での経験の差は大きく、千春から見れば咲江はまる
で子供なのです。

「あのね・・、主人に聞いたのだけれど・・・
オ〇ンコいい・・、チ〇ポ良いって・・・、
連呼するらしいの…」

「スケベーな咲江だね…」

「うん・・、私もそう思う…」

「・・・で、旦那様はそんな咲江のことをどう言っているの・・」

「可愛い・・と、言ってくれる・・」

「やれ、やれ・・、ごちそうさま・・」

「他にもあるのよ‥」

「どんなこと・・、
この際、全部言ってしまいなさい・・・、
誰かに教えたかったんでしょう‥」

「うん・・、そうなのよ・・、
言いたいの…・、
私の恥ずかしい姿を見せたいの…、
笑わないでね…」

咲江の頬、肌がほんのり紅潮しています。かなり興奮している様子です。


[5] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(630)  鶴岡次郎 :2017/09/29 (金) 11:40 ID:.psPbSvo No.3055
〈記事番号3054を、一稿を出してから12時間後に、全面書き換えました〉

「主人が言い出して・・、
私達…、
変な遊びを覚えたの…、
それに結構・・、嵌ってしまって…」

「どんなスケベーな遊びなの・・、
言ってごらん・・」

「夜遅くね・・・、時々公園へ二人で行くの・・、
下着まで全部・・・、着ているものを取り去って・・、
ワンピースか、コートを一枚、羽織ってね…」

「やるね・・・・・」

「最初、命令された時は、本当にびっくりした‥、
でも・・、主人の喜ぶ顔が見たくて、決心した・・・、
死ぬほど恥ずかしかった…」

「最初は誰でもそうだよ・・・・」

「二度目になると、少し落ち着いてきて・・、
三度目からは、楽しくなってきた…、
確か、4度目か、5度目だったと思う…、
いきなり、ワンピースの裾を巻き上げられたの…、
悲鳴を上げてた…」

「ああ・・、とうとう来たのね・・・・・・
ご主人はそのタイミングを待っていたんだね…」

「誰かに、見られるのではと心配したけれど
暗闇だし、そんなに遅く公園に来る人はいないから・・と、
主人に教えられて安心した‥」

「ご主人は嘘を言っている…、
きっと誰かが見ているよ・・、ふふ・・・」

「そうかしら…、
その気配は、感じられなかったけれど‥」

「覗きのプロは、簡単には尻尾を出さないものよ…」

「そうだとしても…、
私はいいの…、
見たい人が居れば、それはそれでいい・・・・」

「女は・・・、最後にはそういうね…
本当は、そばに来て、じっくり見てほしかったりして…」

「もう・・、
千春・・、かき回さないで・・」

「あら、あら…、
本当のこと言われて、恥ずかしい…?」

「もう…、千春たら・・・・
本当のこと言うとね‥‥、
主人に命令されるまま、スカートの裾を上にたくし上げて・・、
下半身を曝して歩いていると・・、
そのことが快感になってきて・・、
もっと・・、見せたいと思えてきたの…・」

「そうでしょう・・、
女なら・・、誰だって…、そう思うよ‥」

千春が憮然として言い放ち、咲江が嬉しそうに微笑んでいます。


[6] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(631)  鶴岡次郎 :2017/10/02 (月) 11:23 ID:6EtiboO. No.3056

「自分で・・・・、
ワンピースを取って全裸になっていた・・・」

「ほらね・・、
とう、とう・・、丸裸になった・・・、
咲江は、その方面の素質も高いのよ‥‥」

「全裸で・・、公園内を歩き回り、
ベンチに座ったり、芝生におしっこをしたりした・・」

「誰かに覗かれているとは思わなかったの…?」

「暗闇から、かすかな視線と人の動きを感じたけれど・・、
誰かに見られることは、そんなに気にならなかった…・
主人が守ってくれるから、身の危険はないからね‥
正直に言うと、恥ずかしさより、快感が勝っていた・・」

「やっぱりね・・、
咲江はその素質があるのね‥」

「街灯の灯りが届く場所に立ったりした…
そうするとね・・・、
面白いことに、主人の方が慌てていた・・
手を引かれて、暗闇に連れていかれちゃった…」

「一度、曝しに慣れると・・・
病みつきになるのよね…
特に・・・、女は開き直ると強い…・・」

「広場にやってきて…、
主人が言う通り、両手を芝生に着いて、
高々とお尻を上げて、両脚を一杯に開くの…
この格好だと、後ろから何もかもみえるでしょう・・、
奥の奥・・、中まで、よく見えるでしょう…
突然・・、主人の息を・・、アソコで感じた…
顔をつけて、主人が覗き込んでいた…・
その様子が股の間から、良く見えるの・・、
滑稽だった・・・、うれしくなった…」

「濡れたでしょう‥」

「うん…、いっぱい・・・、
滴るほど…
主人がお汁を吸い取ってくれた…・、
大声を上げていた・・、
恥ずかしいという気は、もう・・、どこかへ吹き飛んでいた…」

頬を紅潮させて咲江は語っています。その時の情景と感触を思い出しているのでしょう、無意識に腰
を振っています。笑みを浮かべて千春はそんな咲江を見ています。淫らな話を続けていて、咲江の体
に女性特有の変化が起きているのです。


[7] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(632)  鶴岡次郎 :2017/10/04 (水) 17:21 ID:QkanU77Q No.3057
「芝生に腰を下ろして、両脚を一杯開いて・・・
指でアソコを一杯に・・・、開いた・・・、
滴るほど、濡れていた…。
見てェ・・、見てほしい・・と叫んでいた。
裸でいるのが楽しくなっていた・・
あの瞬間・・、新しい世界が開いたと思った…・」

「もう・・、止まらないね・・・、
なんとかして・・って、感じだね…・・
・・・で、入れてもらったのでしょう…」

「うん・・・、いっぱい・・・、
背を芝生に着けて、両脚を星空に向けて一杯に開き・・、
主人が股の間に体を入れてきた…。
『 欲しい…』と、叫んでいた…。
張り裂けるかと思った・・、
主人のモノ、並み以上なの…、
ああ・・、千春はよく知っていたわね・・・」

「ゴメンナサイ・・」

「ううん・・、いいのよ・・・、
いつもより、確実に、主人のモノが大きくなっていた…
入ってきた瞬間、頭の中で、一杯・・、星が散っていた・・。
中で乱暴に動き始めると・・、一気に駆け上がっていた・・、
次の瞬間、頭が真っ白になり、このまま死ぬと・・、思った…
それからは・・、何も覚えていない…・」

「・・・・」

「どのくらい、気を失っていただろう・・、
多分・・、10分以上は倒れていたと思う‥‥。
目を覚ますと・・、
たくさんの星に見つめられているのに気づいた・・、
お星さまたちは、淫らな私をじっと見ていたに違いないと思った・・。
きっと、スケベーな私を軽蔑していると思う‥・」

「素晴らしい・・
咲江・・、素晴らしいよ…・
お星さまたちも・・、
きっと・・、咲江のこと、可愛いいと思っているよ…」

慣れないやり方で、露出遊戯を始めた坂上夏樹と咲江夫妻の行動をからかっていた千春ですが、芝生
で二人が抱き合うシーンあたりから、言葉少なになっています。咲江の幼い語り口でも、坂上夫妻の
真摯な様子がよくわかるのです。他人に覗き見られる心配も忘れ、ひたすら性の喜びを追求する二人
の行動に、千春は感動しているのです。こんなに美しい、女と男の絡み合いは少ないと思っているのです。

満天の星空の下、むせるような草の香りに包まれて、青白く光る女体が横たわっているのです。背を
芝生に着け、両脚を行儀良くそろえ、膝のあたりで曲げています。右手は、頭の上に差し上げられ、
左手はゆったりと足先に向けられています。先ほどまで、巨大な男根をむさぼっていた部分は、行儀
よく閉じられた両腿の間にその姿を隠し、淡い茂みがその場所を教えています。

先ほどまで、声を限りに絶叫する女の悲鳴が聞こえていたのですが、今は、耳が痛くなるような静寂
があたりを支配しています。女の周りには、近寄りがたい、神聖な雰囲気が満ち溢れています。近づ
く者を、思わずその場に跪く思いにさせる雰囲気が張り詰めています。

女から三メートルほど離れた場所に男が一人、座っています。

男は咲江の夫、坂上夏樹で、先ほどまでは男も全裸だったのですが、今は、白いTシャツ、白いズボ
ン姿です。女が覚醒するまで、見守るつもりのようです。女はもう・・、10分以上その場所に、全
裸の姿を横たえているのです。女の体に服をかぶせようとしたのですが、衣服をかけて星の光を遮る
と、星の光に照らし出された、その神聖な姿態を冒涜することになりそうに思えて、その体に触れる
こともできずに、少し離れた場所から見守ることにしたのです。

公園内を活躍の場にする何人かの覗き屋さんが、暗闇の中に潜んでいるはずですが、今は完全にその
気配を消しています。女が大声で叫んで、男に貫かれている最中は、彼らは二人のすぐ傍まで来てい
たのですが、ことが終わり、坂上が衣服を着け終わる頃にはその場を離れ、遠巻きに咲江の裸体を鑑
賞しています。彼らの視線の先、芝生に横たわる咲江の裸体は青白く光り、この世の物とは思えない
輝きを見せています。


[8] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(633)  鶴岡次郎 :2017/10/05 (木) 11:07 ID:.fx974LM No.3058

「それから・・、
何度か公園で抱かれたけれど・・、
私・・、困ったことに・・、
屋外でセックスするのが好きになったみたい・・」

「あら、あら…、
もう・・、病気だね…
覗かれることは心配しないの…?」

「誰かに見られても、かまわないと思えるようになった…。
ううん・・・、誰かに見てほしいとさえ思い始めている‥
私の裸も・・、めちゃめちゃに濡れた恥ずかしいアソコも・・、
そこに主人のモノが入って、暴れる様子も…、
我を忘れて悶える、いやらしい私の全部を見てほしい…・」

「本物だね…」

「うん・・、
セックスを恥ずかしい行為だと思っていた・・、
今は・・、以前の自分を未成熟だと思う・・、
正気の時、公園で乱れていたのはお前だろうと・・、
誰かに指さされても・・・、
私は胸を張って、『ハイ・・』と答えることが出来る・・・」

「すごいね・・、
咲江がこうなるとは、予想さえもできなかった…、
でも・・、私は咲江の変貌を歓迎するよ・・」

「千春は喜んでくれると思っていた・・、
だから・・、思い切って告白したのよ…。
でも、世間ではこんな私・・、
変だと思うでしょうね…、
千春と同じ変態になったのかと・・、
本気で、少し心配している…」

「それはないでしょう・・、
夫婦のおのろけ話を・・、
こんなに親切に聞いているのに・・・、
変態はないでしょう…、ふふ・・・・」

「ゴメンナサイ…」

「でも、ご心配なく・・・、
この程度の遊びは、夫婦の間では、それほど珍しいことではない…、
変態遊戯とは縁のない遊びだよ・・・、
プロの私が言うのだから間違いないよ…。
咲江は・・、ごく普通の女だよ・・・、
いや・・・、少し・・、スケベーかな・・・、ふふ・・・」

「スケベーと呼ばれるのは、
正直言って・・、うれしい…
まじめ女と呼ばれるのは悲しい…
私も変わったものだと・・、自分で思う…」

「私たち・・、スケベー同士のね・・、
仲良くしましょう・・、ハハ……」

咲江が笑い・・、千春が笑い・・、二人の女は声高にいつまでも笑いこけています。この時間、店内
はそれほど混んでいないので、二人は思い切り、おしゃべりができるのです。


[9] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(634)  鶴岡次郎 :2017/10/10 (火) 10:41 ID:GO3v0FQc No.3059
しゃべり疲れた二人の口が止まりました。冷えた紅茶をゆっくり飲んでいます。店内にクラシック音
楽が静かに流れています。お客は咲江たちの他は、二、三人です。近くのテーブルには誰もいませ
ん。腰を少し浮かしたり、左右に振ったり、咲江が先ほどから少し落ち着きません‥。

「どうしたの・・、
ああ・・、もしかして・・・、
今の話で・・、興奮したのね…
パット・・、していないの…」

あることに気づいた千春がストレートに聞いています。

「ううん・・、しているよ・・、
でも・・、それでは足りなくて、漏れ出してくるの…・。
最近よく濡れるのよ・・・]

「うん・・、何となくわかる気がする‥
スケベーになったことで・・、
咲江の体が、心に合わせて成長したのよ・・、
濡れやすくなったのよ・・・、おめでとう…」

「おめでとうと、言われることかしら・・、
でも、千春に言われるとうれしい…
困ったことに・・、
八百屋の店頭で、なすびや、キュウリを見るだけで、
あらぬことを妄想して、濡れ始める…、
私・・、昼間、ずっと一人だから・・、
いやらしい、妄想ばかりしている・・、
まるで、色狂い女ね…・」

女性同士ですから、遠慮のない会話を交わしています。そう言いながらも、咲江は下半身を気にする
そぶりを見せているのです。笑いながら、千春がアドバイスしました。

「気持ちが悪いなら・・、
着替えたら…、
そうしてお尻を振っていると・・、
ヨクジョウしているようで・・、
おかしいよ・・、ふふ・・。
着替え・・・、持っている…?」

「うん…」

手洗いに行くつもりになったようで、バッグを手にして、立ち上がり、裏口方向に視線を移しまし
た。裏口を出てしばらく歩くと、共同洗面所があるのです。立ち上がったまま、そこで、咲江の動作
が止まっています。千春が不思議そうな表情で咲江の視線の先を見て、そして、何事か納得した様子
で、隠微な笑みを咲江に送っているのです。

「ネエ…、
私…、匂う…?」

「ううん…、
女の私には、気にならないけれど・・、
あの二人は若そうだから・・、
きっと・・、咲江のスケベーな香りをかぎ取ると思う・・、
どうする・・、思い切って、近づいて・・、
香りを振りまいて、サービスしてあげたら・・、ふふ…」

千春は意味ある視線を咲江に向けているのです。


[10] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(635)  鶴岡次郎 :2017/10/11 (水) 10:59 ID:EEjEAuBI No.3060
先ほど紹介したように、この時間、店内に客は少なく、見える限りでは、咲江たちの他は、裏出口近
くのテーブルに若い二人連れの男性と、その隣に年配の男が座っている限りです。

若い二人はヘルメットをテーブルに置き、ブルーの作業衣姿です。コーヒーを飲みながら、楽しそう
に話しこんでいます。近くにビル建設工事現場があるので、そこにいる作業員が休憩しているので
しょう。彼らの隣のテーブルに、年配の男が一人座っています。

店の外に共同洗面所があり、そこへ行くには、彼ら男性客の近くを通って、店の外へ出なくてはいけ
ません。男性客に接近した時、隠微な香りをかぎ取られることを咲江は不安に思っているのです。そ
のことを考えただけで、新たな愛液が湧き出ています。もう・・、大腿部を濡らし始め、さらに強い
香りが・・、欲情臭が・・、あたりに発散されているのです。困ったことに、咲江自身は勿論、近く
にいる千春も、その匂いをさほどはっきりと嗅ぎ取ることは出来ないのです。この香りで男たちがど
れほど乱されるか、想像することしかできないのです。

意を決したように咲江が歩き始めました。ローヒールですが、何となくぎこちない歩き方です。濡れ
た股間が気になるのでしょうか、それともこれから遭遇する男たちのことを思って興奮しているので
しょうか、いずれにしても、妖しい香りをふんだんに発散させながら、ゆっくり歩いています。遠回
りすれば、男性客からかなり離れた通路もあるのですが、咲江は若い二人連れのテーブルと年配の男
が座っているテーブルの間の狭い通路をあえて選んでいるのです。

そんなことをすれば、若い狼だけでなく、年配の狼のそれほど敏感でない鼻腔でさえ、咲江の隠微な
香りをかぎ取ることになります。経験豊富な年配の男であれば、その香りの正体を簡単に判別できる
でしょう、酷く欲情していることを男たちは察知することになるのです。咲江は何を狙っているので
しょう‥。興味深そうな笑みを浮かべ、咲江の背中とその先に見える男たちの様子を、千春は交互に
見ています。

薄暗い喫茶店の店内でも、目立つほどいい女の咲江が近づいてくるのですから、三人の男たちは
とっくに咲江の接近に気づいていました。黙って通り過ぎ、裏出口から出ていくのだろうと思ってい
るのです。それまでは、じっくり見てやろうと思っています。

さすがに若い嗅覚は鋭いのです。咲江の接近より早く、その芳香が若者たちの鼻腔に届いているので
す。

〈アッ・・・、
この匂い・・、何だろう…
あの女性から漂ってくるようだが・・、
香水ではない・・、
もっと・・、動物的な香りだ‥〉

10歩も離れた場所から、若い嗅覚は咲江の香りをとらえているのです。咲江が5歩近くまで接近し
てくると、そちらを見なくても判るほど、はっきりした芳香が、若者たちだけでなく、年配の男の鼻
腔にも届いていました。

年配の男は、最初の香りをとらえると、深々と深呼吸してその香りを一杯吸い込んでいます。そし
て、にやりと笑いを浮かべ、接近してくる咲江に強い視線を送っているのです。

〈うん・・、この匂い…、
最近はとんとご無沙汰しているが・・、
まぎれもなく・・、女体の匂いだ…
それも・・、相当熟れて、欲しがっている匂いだ・・、
清楚な主婦に見えるが…、
これは、まぎれもなく・・、欲情臭・・・・・
これから出会う愛人のことでも思っているのかな…
まあ・・、俺には無縁の女だが…、
ゆっくり見物させていただき、匂いでも楽しむか‥‥〉

若い二人はその香りの背景が分からない様子ですが、年配の男はさすがに、すべてを掴んだ様子で
す。何らかの事情で咲江が欲情しているのだと、正確に事情を把握しているのです。しかし、それだ
からと言って、近づいてくる女に声をかけようなどと思うほど愚かではないのです。まったく無縁の
通りすがりの女だと思っているのです。それでも、欲情した女が傍を通り過ぎるのです、男にとって
これほど楽しい出来事はありません。それだからと言って、あまり無遠慮な視線を送ることはためら
われるのです。ちらちらと視線を動かしながら、年配の男は咲江の接近をじっと待っているのです。


[11] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(636)  鶴岡次郎 :2017/10/12 (木) 15:11 ID:B57EHppA No.3061
三人の男達から、密かな・・、しかし強い視線を受けているのを咲江は勿論感じ取っていました。
三人の男から、強い視線が向けられているのです。全身を貫く男たちの視線が心地よいのです。この
瞬間、女に生まれて良かった・・と、多くの女性が感じると思います。
ジワッと・・、あふれ出る感触を股間に感じ取りながら、咲江はゆっくり歩いています。もう・・、
咲江に何のためらいもありません。更なる快楽を目指すことしか、頭にないのです。

誰にともなく、咲江は微笑みを浮かべながら、男たちに接近してゆきます。二歩の距離に近づきまし
た。フワァ・・と、濃い香りが男たちを包んでいます。もう・・、男たちの頭の中は咲江のことで
いっぱいです、それでいて、無関心を装う礼は心得ているのです。少し大げさに言うと・・・、狂い
出したくなるような疼きに堪えながら、無関心を装うです。

〈顔が見たい・・、
しかし、無遠慮に見ることは出来ない・・、
匂い立つ源泉を覗き見たい・・、
そんなこと許されるはずがないのは判っているが…、
しかし・・、見たい…・、
その秘密の泉が見たい…・、
それが出来ないなのなら・・、
せめて・・・、白い脚を心行くまで眺めたい…・・〉

男達・・、特に若い二人の気持ちは、狂おしいまでに高まっています。

〈ああ・・、こんなに苦しむなら・・、
この場から逃げ出したい…〉

このような、矛盾した気持ちにさえなっているのです。

その時でした・・・、突然女の足が止まりました。まさに若い男達と年配の男のテーブルに最接近し
た位置で、女は立ち止まったのです。

「あの…、
お尋ねしたいのですが…・」

甘い女の声が男たちの耳をくすぐっています。

突然立ち止まり、少し腰をかがめて、咲江が二人の若い男に声を掛けているのです。若い二人は、あ
まりの驚きにポカーンと口を開けて、女を見ています。傍のテーブルにいる年配の男もびっくりして
います。

この瞬間・・、それまで女に視線を向けてはいけないと、自縄自縛していた戒めを、男たちは解き
放ったのです。解禁された喜びをかみしめながら、遠慮なく咲江の姿を上から下まで見ているので
す。一斉に視線を向けられ、咲江は戸惑いながら、うれしそうに微笑んでいます。脚を少し開き、香
りを湧きたたせようとしています。新たな愛液が湧き出て、太ももを濡らし始めています。

この日、咲江は膝上数センチの淡いブルーのスカートに、白いブラと肌が透けて見える白いブラウス
のいでたちです。腰を深く曲げると、ミニの裾から、白いショーツが顔を覗かせる心配さえありま
す。ミニから綺麗な生足が伸び、黒っぽいローヒールのサンダルに届いています。真っ赤なペディ
キュアが、薄暗がりの中で異様に、鮮やかに輝き、男たちの股間を強く刺激しています。


[12] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(637)  鶴岡次郎 :2017/10/13 (金) 11:03 ID:Yad4P6wA No.3062

密かに注目していた女がとつぜん立ち止まり、女から声をかけてきたのです。まさかの展開です。若
い二人は完全にうろたえています。

「この店・・、
初めてなんですけど…、
お手洗いの場所・・、
ご存知でしたら・・、
教えていただけませんか‥?
その裏口を出た所だと・・、
お店の人から聞いたのですが…」

声をかけられた二人の若い男たちは、びっくりして咲江の顔を見ています。咲江の呼気が感じ取れる
ほど、女は腰を曲げ、男たちに顔を接近させているのです。予想外に近く女の顔が接近したのに、
びっくりしながら、それでも喜びを顔面に一杯表しています。

「お・・、お、お手洗い…?
ああ・・、トイレね・・・、
さあ・・、何処だったかな…」

若い二人はこの店になじみが薄いようで、共同洗面所の所在を知らない様子です。

「トイレだったら・・、外だよ・・、
チョッと、ややこしい所にあるから・・、
口で教えるのは難しいな…」

傍のテーブルにいる年配の男が声をかけてきました。どうやら近くの住人で、この店の常連のようで
す。裕福な隠居暮らしを楽しんでいるような雰囲気を持つ人物で、この時間から、ビールのジョッキ
を手にしています。

「何なら・・、私が案内しようか‥・、
私も・・、こんなものを飲んでいるから・・、
催してきたところなんだ・・・」

「ありがとうございます・・、
助かります‥」

年配の男に向けて、深々と頭を下げています。当然のことながら、お尻が若い二人連れに向けられ、
白い太ももが顔を出しているのです。咲江が体を動かすたびに、強い雌臭が沸き上がっています。無
作法で、無遠慮な視線を向けることを抑えていた若い二人の抑制力もここまでが限界でした。条件反
射のように、咲江のスカートの下に視線を潜らせているのです。


〈何しているんだろう…、
あんなことしていたら・・、
匂いどころか、
濡れたお股だって見られてしまう…〉

離れた席にいる千春には会話が届きませんから、咲江の行動の意味が判らず、不審に思っているので
す。男たちから声をかけてきた様子でなく、咲江の意思でその場に立ち止まり、腰をかがめ、男たち
に声をかけている様子なのです。

〈ああ…、そうか…、判った・・、
じっくりお股の匂いを嗅がせるつもりなんだ・・・・、
お股を見せるチャンスさえも狙っているかもしれない…、
やるね・・・、咲江・・・・・
公園での露出行為に慣れたので・・、
ここらで、武者修行するつもりかな…・
それにしても大胆・・・・〉

咲江の意図が、ようやく・・、読み取れたようです。千春はにんまり笑っています。


[13] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(638)  鶴岡次郎 :2017/10/16 (月) 10:36 ID:RxY.fCvU No.3063
「あの・・、
私・・、近所に住んでいる者なのですが・・、
〇〇商事の市場調査を、ショートタイムで請け負っていて、
いろんな方のご意見聞く仕事をしています‥」

「・・・・・・・」

「こうして・・、お話しする機会を得たのもご縁ですから・・、
二、三分・・、お時間をいただいていいでしょうか…
チョッと・・、お尋ねしたいことがあるのですが…・・」

「僕たちは構いませんが・・・、
お手洗いは我慢できるのですか‥?」

「・・・・・・・・・」

その若い男の顔を覗き込むようにして、首を少し傾けて、咲江は黙って、にっこり微笑んでいます。

「アッ・・、変なこと口走りました・・、
スミマセン…」

真正面から咲江に見つめられ、ようやく、口にしてはいけない言葉を彼女にぶつけたことを知ったの
です。その若い男にすれば、先ほどまで洗面所を探していた女性の身が、わが事のように心配で、反
射的に、思わず、その心配事が口から出てしまったのです。若者は顔を真っ赤に染めているのです。
慌てる男の様子を、女は笑みを浮かべて、優しく見つめています。

「ふふ…・、ありがとう・・・、
でも・・・、まだ・・、大丈夫よ・・・、
我慢できます…、
洩れそうになれば・・、
駆け出してゆきますから…」

「アハハ…・、
駆け出して行く・・、とは・・、
面白いことを言うお嬢さんだ‥、
前を抑えて走るところが見たいものだよ‥」

「おじ様・・、
悪乗りし過ぎです…、
そんなはしたないことはしません・・、ふふ・・・」

「失礼、失礼・・、
確かに・・、お嬢さんには・・、
前を抑えて走る、はしたない姿は似合わないよね・・
なあに・・、駆け出すことはないよ・・、
ここですればいいよ・・、
この中に‥すればいいよ・・・
ハハ・・・・・・」

手にしたジョッキを顔の位置まで上げているのです。

「まあ・・、
おじ様たら・・・・」

さすがの咲江も、予想外の戯言を浴びて言葉を失っています。それでも笑みを忘れていません。

「・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

二人の若者の表情が固まっています。若い二人は、急いで咲江の反応を確かめています、心配そうに
彼女の顔を見ているのです。咲江は笑っています、二人の若者はほっとした表情を浮かべています。


[14] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(639)  鶴岡次郎 :2017/10/17 (火) 17:39 ID:N4S3Q0ho No.3064
年配の男は少し酔っているのでしょうか・・・。初めて出会った女性に、こんな危ない言葉を出すほ
ど下卑た男でなく、むしろ品のいい男に見えるのです。普段の彼であれば、このような下品な言葉
を、酒場の女に向けてであればともかく・・、綺麗で、普通の主婦に見える咲江には、絶対吐き出さ
ないはずです。何かが変です・・・・。

先ほどの若い男もそうでした。初めて会った女性におしっこの話題を出したのです。普段はもっと理
性的な行動、発言が出来るはずです。男たちに何が起きているのでしょうか‥。

どうやら、咲江の体から発散される官能的な匂いが男達の体に作用し、男たちの中に、野生を呼び起
こしているように思えます。多分、彼ら自身も気が付かないのですが、男たちはかなり欲情し、彼ら
の言動が、かなりの部分でオスの本能で支配されるようになっているのです。このまま咲江の傍に居
て、彼女が振りまく官能の嵐に巻き込まれていると、男たちは徐々に理性を失い、完全に野生のオス
に戻ることになるでしょう・・・。

年配の男の下品な戯言を聞いて、一番、動揺しているのは、当の年配の男でなく、咲江でもなく、ま
だ完全には、理性を失っていない二人の若い男達です。

綺麗な咲江を汚い戯言で汚したことが、若者には我慢できないのです。戯言を発した年配の男への怒
りもありますが、この場に居ながら、何もできないわが身のふがいなさに、若い二人は怒り、焦って
いるのです。機転の利いた言葉でこの場の雰囲気を何とか治めたいと思っているのですが、焦れば焦
るほどいい言葉が浮かばないのです。

次の瞬間、咲江の予想外の反応に二人の若い男は救われるのです。

「そうですか…、
そのジョッキにですか・・、
おじ様・・、
いいんですか、そんな危ないこと言って…」

妖艶に燃える瞳を年配の男に向けています。男達は、その瞳を見て、一瞬たじろいでいます。

「もしかして・・、
おじ様・・、
他の女性に、そんなこと・・、
無理やり、やらせた経験があるのでしょう…」

いたずらっぽい笑みを浮かべて、年配の男の顔を覗き込んでいます。

「ハハ・・・、
バレてしまったか…・
勿論、初めてではないよ・・、
かなり昔…、
そんな遊びをしたことがある…・」

この言葉で、皆の顔に笑顔が戻ってきました。若者たちはほっとしています。

「そうでしょう…、
おじ様を見ていて、危険な人・・、
この方・・、かなりの遊び人だと思いました・・」

「遊び人か…、
・・・で・・、
その遊び人が誘ったら…、
お嬢さんは・・・、どうするの・・」

「さあ…、どうしましょう…、
ジョッキに、したことはないので‥・・」

「ジョッキはともかく・・・、
人前で、したことはあるだろう…」

「ふふ・・・、
おじ様って・・、
どこまでも、いやらしいわね…」

「その口ぶりでは、経験があるようだね・・・」

「ふふ・・・、
ご想像に任せます…」

嫣然と笑っている咲江です。若者二人はぽっかり口を開けて、大人、二人の危うい会話に聞きほれて
います。


[15] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(640)  鶴岡次郎 :2017/10/19 (木) 10:47 ID:YiHoKwTc No.3065

「どうだろう・・、
人助けだと思って・・、
ここでも・・、やってくれないか…」

「どうしても、ここで、やらせたいのね…、
判りました…、
催して来たら‥、その時は・・、
遠慮なく、そうさせていただきます‥、
ふふ・・・・・」

「いいね・・、
そう・・、来なくちゃ…」

「お若い二人の前では・・、
ちょっと恥ずかしいかな・・、
でも・・・、生理現象ですから・・・、
我慢できなければ仕方ないですよね・・・、
それに・・、何となく刺激的…、
私・・、やってしまうかも…」

そう言って、赤い舌をペロ・・と、出しているのです。

「その時は・・、
あまりジロジロ見ないでくださいね…・
チラッと見るのは構わないけれど…」

「ぜっ・・、ぜ・・、絶対に見ません…」

二人の若者が焦って答えています。その様子がおかしくて、咲江が声を出して笑っています。

「ふふ・・・、
そんなに慌てなくてもいいわよ・・・、
可愛いわね・・・」

頬を染めている二人の若者に優しい視線を送っています。

「本当わね・・・、
あなた方なら・・・、
じっと見つめてほしい・・・、
何から何まで、全部見てほしい…・
ふふ・・・」

「・・・・・・」

若者二人は完全に翻弄されています。もう・・、顔を上げることが出来ないのです。

「嫌ね・・、これだから・・・、
おばさんと呼ばれても仕方ないわね…・・」

笑みを浮かべて咲江が二人に向かって甘い言葉をかけています。

「いえ、いえ・・、
そんな・・、
おばさんだなんて…
そんなこと・・、思っていません…・」

若い男二人はしどろもどろになって、咲江を真正面から見ることもできないのです。そんな二人をい
たずらっぽい表情で咲江が見ています。


[16] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(641)  鶴岡次郎 :2017/10/20 (金) 16:03 ID:572h/Hd. No.3066

「ところで・・、おじ様…、
ジョッキに、いっぱい出したら…、
その後は・・、どうするのですか・・・・」

若い二人をからかっていた咲江が、今度は矛先を年配の男に向けました。

「うん…?」

「まさか・・、そのまま・・、
捨てたりしないでしょうね・・・・
飛沫で・・・、
手だって汚れると思いますが…」

一瞬考えた後、年配の男は大声で笑い出しました。

「ハハ・・、
そう来たか…、
お嬢さん、隅に置けないね・・
ハハ・・・、そう来るとは、予想もしていなかった・・・
ハハ・・、参った、参った…・、ハハ・・・・・」

いつまでも男は笑っています。咲江も笑みを浮かべています。不審そうに二人を見つめている二人の
若者、どうやら、咲江が仕掛けた謎が解けていない様子です。

「気に入った…、
いいよ、お嬢さんのモノだったら、
喜んで…、飲み干すよ…
指に付いた飛沫だって、
こうして・・、
一滴も無駄にしないで舐め取るよ‥」

年配の男は、指を舐めながら、咲江を見ています。咲江の瞳が怪しく光っています。

「・・・・・・・・・」

謎が解けた若者二人は、そのあまりに過激な内容にびっくりしています。

「もちろん・・、
君たちだって、喜んで飲むだろう…・」

「ハ・・、ハ・・、ハイ・・、
喜んで…」

反射的に本音を出し、そして次の瞬間、真っ赤になって、咲江の視線から逃れるように下を向いてい
ます。

「ふふ・・・、
お若い二人には刺激の強い話ですよね‥
ゴメンナサイね・・・、
オジ様と、オバサンが悪いのよ・・
汚い話をしてごめんなさいね…」

「いえ、いえ・・、
お姐さんのモノなら…、
喜んで、飲ませていただきます‥‥
汚いなんて…、
少しも・・、思いません…・・」

比較的落ち着いている一人が真剣な表情で答え、もう一人の若者が、自分の意見もそうだと言わんば
かりに、盛んに頷いています。

「あら、あら…、
そう言っていただけると・・、
嘘でもうれしい…、ふふ…・・」

二人の若い男が緊張して答えている様子がおかしくて、咲江が声を出して笑っています。このやり取
りで、この場の雰囲気ががらりと変わりました。見かけは上品だけれど、この女は相当さばけてい
る…と、三人の男は思った様子です。不思議な親近感が、三人の男と、一人の女の間に醸し出されて
いるのです。


[17] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(642)  鶴岡次郎 :2017/10/23 (月) 14:31 ID:CmoZjOgI No.3067
「ネェ・・、
そこに・・、座ってもいい・・、
オジ様もこちらにいらっしゃいよ…・」

二人連れのテーブルに咲江が座り、咲江に誘われると、ビールのジョッキを片手に持って、うれしそ
うに年配の男も席を移してきました。そんなに大きくないテーブルに4人が肩を寄せ合って座ること
になったのです。咲江の前に年配の男、若い二人の男が向かい合って座っています。咲江が座ると、
さらに強い香りが男達を包んでいます。

咲江の放つ官能的な香りに染められ、男達の気分は高揚しています、特に若者たちの股間は限界まで
膨張しています。咲江を見る彼らの瞳に淫蕩な色が浮かび上がっています。そして、男達の気持ち
が、おそらくは男たちの精気が、咲江に反映して、彼女の股間から新たな愛液が漏れだしているのです。

顔を寄せ合って、テーブルに着いた4人の男と女、もう・・、昼下がりの喫茶店内の雰囲気ではあり
ません。深夜の場末のバーでひそひそと語り合う、お客と色っぽい女の雰囲気になっています。危な
い会話も、それ以上の行動も、許されるムードがいっぱいです。

「実は・・、洗面所の場所を聞いたのは・・、
素敵な皆様に声をかけるきっかけを作るためでした‥
ですから・・、しばらくは我慢できます…、
ご安心ください、漏らしたりしませんから…、ふふ…」

「それは・・、残念だね・・、
お嬢さんが、おしっこをするところが覗けると・・
楽しみにしていたんだけれどね…」

「あら…、あら、
それは・・、申し訳ありませんね・・・」

「あの・・・、そのことですが…、
経験がありそうだと・・、先ほど話題になっていましたが・・…、
本当ですか…、
人前で・・、おしっこするところを見せたことあるのですか…」

若者の一人が思いつめた様子で質問しています。普段なら考えられないストレートな質問です、咲江
が放つ妖しい香りが若い男の自制心を吹き飛ばしているのです。

「うそ・・、信じられない・・・、
ここで、それを聞くの…、
あなた・・、
見かけによらず、スケベーなのね‥
ふふ・・・・・」

大げさに驚いていますが、気分を害しているわけではなく、むしろ、危ない質問を受けて咲江は上機
嫌です。

「聞きたい…?」

はすっぱな調子で咲江が問いかけています。

「ハイ・・・」

じっと見つめられて、真っ赤になりながらも気丈に視線を外さないで、若者は頑張っています。

「あるよ・・・、何度か…」

「何処で、誰に・・、見せたのですか・・」

「エッ・・・、そこまで聞くの…、
知りたい…?」

「ハイ・・・」

「公園へね・・・、
深夜、主人と散歩に出かけるの…
ああ・・、やっぱりダメ・・・
恥ずかしくて、言えない…・・」

さすがにここで咲江は言葉を飲んでいます‥。


[18] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(643)  鶴岡次郎 :2017/10/24 (火) 15:30 ID:sWFb4sCY No.3068

「公園で…、
裸を見せるのだろう…、
おしっこするだけでなく、
場合によっては・・・、
セックス行為だって見せてしまうのだろう・・・」

年配の男が助け舟を出しています。

「ハイ・・、おじ様・・、
よく判りますね・・・」

咲江が素直に答えています。

「エッ・・、本当ですか‥・、
公園で裸になり・・、
外でおしっこをしたり・・、
セックス行為まで見せるのですか・・・・」

知識としては持っているはずですが、現実にそんな破廉恥な行為を楽しむカップルが目の前にいるこ
とを知り、若者二人は驚いているのです。

「ああ…、恥ずかしい…、
でも・・、その通りよ・・・
私たち・・、そんな破廉恥な遊びをしているのよ・・、
変態でしょう…」

ここでも、咲江は素直に答えています。

「それで・・、変態とは言わないよ、
一人暮らしの若者には刺激の強い話だが・・、
仲の良い夫婦ではよくあるケースだよ・・、
公園でするのは、むしろ初心者コースと言える…。
最近始めたのだろう…・」

「ハイ・・、その通りです‥
公園デビューは二ケ月ほど前です。
それから、十回ほどやりました・・、
今、嵌っている感じです‥。
それにしても、私たち夫婦が初心者だとよく分かりましたね‥」

「まあ・・、
初々しいお嬢さんを見れば・・
その程度のことは判るよ・・・、
生意気なことを言っても、
育ちの良さと、性的な未熟さは隠せないよ・・」

「それって・・、
もしかして、褒められているのですか‥」

「ハハ・・、
そう受け取るなら、それでいい・・、
公園デビューのきっかけは・・・、
そうだな‥、
ある日突然・・、お嬢さんがセックスの楽しさに、
目覚めたのがきっかけだろう‥
むしろ、遅すぎる目覚めだと思うがね…・」

笑みを浮かべて、普通の日常会話のように穏やかに話しかけています。

「ハイ・・、おっしゃる通りです…。
夫も、私も・・・、
ここ一年ほどで、セックスに目覚めました…
それまでは、ただ義務感でやっていたように思えます…」

医者の質問に答えるように、咲江は素直に答えています。どうやら年配の男を咲江は信頼している様
子です。


[19] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(644)  鶴岡次郎 :2017/10/29 (日) 15:06 ID:.psPbSvo No.3069

「昔・・・、妻が元気だった頃は・・・、
私達もそんな露出行為を楽しんだものだ…・
裸や、セックスを見せるのに飽きて・・、
嫁交換のような、
お嬢さん達より、少し淫らなことをしていたがね・・‥」

「・・・・・」

「妻は・・、三年前に亡くなってね・・
それ以来・・、そんな遊びとは無縁の生活を送っている・・」

しんみりとした話になり、咲江も、若者も、視線を落としています。

「アッ・・、ゴメン、ゴメン…、
つい・・・、年寄りの愚痴が出てしまった…」

年配の男が頭を掻きながら、咲江と若者に頭を下げています。

「話を戻そう・・・、
お嬢さんのおしっこのことだったね・・」

「ハイ・・、
人前でおしっこをしたことがあるかと聞かれて・・、
夜、公園で裸になり、おしっこもした・・と、答えました」

「ああ・・、そうだったね・・、
もし・・、お嬢さんがその気になったのなら・・」

そこで年配の男は立ち上がり、テーブル越しに手にしたジョッキを差し出し、咲江の腹部あたりに
ジョッキを軽く接触させたのです。

「このように、お嬢さんのアソコにジョッキを直にあてがって・・、
なあ・・に・・、手が汚れったって構わない・・、
未だ温かいおしっこを・・、
たっぷりと溜め込むんだ…」

「・・・・・・」

腹部にジョッキを当てられて、戸惑しながら、それでも、そっと両脚を開いて、ジョッキを股間に迎
える姿勢を、無意識に取ろうとしている咲江です。

「一杯、溜め込んだら・・、
こうして・・・、
ぐっ・・と、飲み干したいね…」

手を持ち上げ、ジョッキを傾けて、半分ほど残っていた黄金色の液体を一気に飲み干しています。


「ああ…、
そんな・・・・、止めて…・」

思わず咲江が声を出しています。

男の喉がぐびぐび動くのを咲江はじっと見ています。男はただビールを飲んでいるのですが、咲江に
は彼女のおしっこを飲んでいるように思えて、思わず声を出してしまったのです。欲情した時の癖
で、彼女の瞳が濡れ始めています。

〈ああ・・、この素敵なおじさん…、
私のおしっこをゴクゴク飲んでいる・・、
アソコから今出したばかりのおしっこを・・、
いや・・、止めて・・、汚いわよ・・、
いや、いや、止めないで・・、
全部飲み干して…・ェ・・〉

咲江得意の妄想癖がこんなところでも顔を出しているのです。

気分が高じていて、股間は滴るほど濡れ始めているのです。両脚がかなり開いて、ショーツが見える
ほどになっています。おそらく、それと判るほどはっきりとシミが浮き出ているはずです。

そこから新たな香りが噴出しています。欲情して、自制心を失いつつある咲江が、この先三人の男を
相手に何をしでかすのか・・、遠くから咲江の行動を見ている千春も心配していると思いますが、筆
者もそのことが心配です。

「変な気分になっちゃった…、
私のおしっこを・・、本当に、
飲んでいただいている気分になった‥」

「ほう・・・、そうかね・・、
私も同じ気分だよ…
このおしっこは格別だった…
ああ・・、おいしい…」

大げさに舌つづみを打っているのです。

「ああ・・、おじ様…、
そんなこと言わないでください…、
私…、本気になります…
おしっこ、本当に出しちゃおうかな…
でも‥、ダメね・・、そんなこと…・」

嫣然と微笑み、体をくねらせ、咲江が、低い声で、ねっとりした口調で答えています。危うい状況で
す。

女の表情、体から湧き上がる香り、そしてねっとりした声、これらが男たちの五感を刺激していま
す。三人とも興奮した表情で咲江を見ています。男達はただ黙って、咲江を見つめているのです。
切羽詰まった、今にもとびかかりそうな雰囲気になっています。


[20] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(645)  鶴岡次郎 :2017/11/03 (金) 15:21 ID:X6.EOJ12 No.3070

「へへ・・、スケベーなこと、
また・・、言ってしまった…、
おじ様がその気にさせるからよ‥‥
ウフフ……」

ペロッと、真っ赤な舌を出して、咲江がケラケラと笑っています。

「そうか・・、そうだね…
お嬢さんがスケベーになるのは、
私のせいだね、お嬢さんは少しも悪くないよ・・・、
はは・・・・」

「私って…、変でしょう…、
あまり変なことを言うと、
お若い二人に嫌われるわね・・・
ハハ・・・・・」

二人の笑いに誘われて、若い男達も苦笑を浮かべています。その場の危険な雰囲気がいくぶん治まり
ました。

「そう、そう・・、
ここに座った目的は、おしっこの話でなかったわ…、
アンケートを取るのが目的だった…」

咲江の話に男達が頷いています。若い男達にも余裕が戻ってきています。

「10分ほど時間をいただいて・・、
少しお話を伺っていいですか・・」

「僕たちは・・、
三時から設計会議があるので・・・、
それまでは自由ですから・・・、
30分程度ならOKです・・
それで足りないようでしたら・・、
今、連絡すれば、会議開始時間を延ばすことは出来ます・・」

若い二人ですが、建築現場では、設計会議を主催するほどの実力派の様子です。

「そういうことであれば、
二、三分と言わず、一時間でもいいよ・・、
なんせ、私は時間を持て余しているから‥」

「ありがとうございます‥、
そんなに時間をいただかなくても結構です・・、
三十分もあれば十分です・・。
実は・・、私・・、
パーフュ―ム関連の開発会社に関係しておりまして・・」

「パーフュ―ム・・て、何だ・・」

「香水とか、香料の関係ですよ・・」

年配の男が質問し、若い男の一人が答えています。

「その会社で、商品をテストする部門に関係しております。
今回は、男性を引き付ける香りがテーマになっていまして・・、
街を歩いて・・、素敵な男性を見つけると、
こうしてお邪魔して・・、いろいろお話をうかがうのが仕事です」

咲江の説明を聞いて、男たちは軽く頷いています。


[21] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(646)  鶴岡次郎 :2017/11/08 (水) 11:19 ID:l0K48Isg No.3071

「私・・、
香水の試作品を、体に付けております…
お気づきでしょうか…・・」

ブラウスの胸のあたりを少し開き、パタパタと衣服の端を揺らしています。白いブラが見え隠れして
います。目でそんな景色を楽しみ、さらに、咲江が説明する試作品の香水の香りには先ほどから悩ま
され続けているのです。男たちは鼻腔を広げ、咲江の体から湧き上がる香りを胸一杯吸い込んでいま
す。

「おじ様はどう思いますか…」

「いい香りと・・、言うより‥
官能的な香りと表現した方がいいな‥」

「この香りから具体的なイメージは浮かびますか」

「ズバリ言って・・、
女性のアソコの匂いだよ…」

年配の男が酔いに任せて・・、加えて、先ほどからのおしっこ問答での咲江の軽妙な対応りを見て、
この女なら多少の戯言を受け止めてくれると判断したのでしょう、アソコの香りだと、ストレートに
答えています。二人の若者がまた慌てて、咲江の顔を見ています。

「そうですか・・、
アソコの匂いがしますか・・、
私どもの狙いも、そのあたりなのです…」

「そうだろう・・、
ぷんぷん匂ってくるよ・・、
こんな香りを嗅がされたら、男はたまらないよ、
直ぐにピンピンになるよ…」

「ピンピンですか‥
それは頼もしい限りですね・・・、
この香料開発の狙いもそこにあるのです。
この香水で意中の男性を引き付けることが目的なのです・・」

笑みを浮かべた咲江がゆったりと答えています。

「おじ様・・・、
ストレートな感想ありがとうございます
・・・で、若い方はどうですか…」

「最初にこの香り嗅いだ時・・・、
懐かしい気持ちになりました…。
そして、すぐに、母の香りだと気が付きました・・…」

若者の一人が恥ずかしそうに答えています。もしかして、幼いころ味わった母乳の記憶、さらにさか
のぼり、胎内の記憶が若い男の脳裏に蘇ったのかもしれません。

「・・・・・・」

咲江は、何度も、何度も、頷いています。若者の感想は、咲江の胸を打ったようで、瞳を潤ませてい
るのです。


[22] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(647)  鶴岡次郎 :2017/11/14 (火) 15:20 ID:at88AsJA No.3072

「素晴らしいコメントね・・・、
母の思い出…、
これに勝るものはないはず…・」

「いえ・・、
そんなに褒めてもらうと恥ずかしいです‥
母以外、女性を知らないからだと思います‥」

「女を知らないことなど・・、
ちっとも・・、恥ずかしいことではないわよ・・、
ただ機会が少なかっただけのことよ・・、
これから先・・、
経験を積めばいいのよ…」

「ハイ…」

二人の若者がまじめに答えています。

「今日はいい機会だから・・、
私で良ければ、
気が済むまで女の体を調べてちょうだい・・」

「ありがとうございます・・」、

「さあ…、
遠慮なく・・、
顔を近づけていただいて構いませんから・・、
十分にかぎ取って…、
もっと感想を聞かせてください…」

そう言って、胸を突き出しているのです。

最初に年配の男が咲江の胸に顔を近づけ、ブラウスの布越しですが、豊な胸に直接鼻を押し付けるよ
うにして、クンクンと鼻を鳴らしています。その行為を嫌がらず、笑みを浮かべながら咲江は胸を前
に突き出しています。年配の男がおっぱいを飲んでいるように見えます。

若い男たちも、最初は遠慮がちに、中ほどから遠慮なく、咲江の体に鼻を押し付け、クンクンと鼻を
鳴らしているのです。一人が咲江の右腕を手に取り、手のひらから、上に向かって顔を移動していま
す。時々、舌で、露出した肌を舐めています。もう一人の若者は、席から立ち上がり、左腕を手に取
り、肌を丹念に舐めています。

三人の男たちは、席を立ち、咲江の体に群がり、ブラウスのボタンをはずし、前を一杯に開き、ブラ
を持ち上げています。青白い乳房があらわになっています。三人の男たちがめいめいに、素肌に舌を
這わせています。目を閉じて、咲江は男たちに体を預けています。

〈ああ・・、男たちに囲まれて・・、
ああ・・、抱きつかれ、キッスされている…
助けなくてもいいのかしら・・、
でも・・、楽しそう・・、
このまま、このまま…・〉

千春から見ると、オオカミたちが咲江の体に群がり、彼女の体を食いつくしている・・・、そう見え
るのです。しかし、被害者である、咲江の表情は快感を噛み締めている様子で、声こそ千春のところ
まで届きませんが、咲江が恍惚状態にいることは千春から見ても明らかなのです。このまま見守るこ
とにしました。


[23] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(648)  鶴岡次郎 :2017/11/20 (月) 13:43 ID:572h/Hd. No.3073

「下の方も・・、
いいのかな…」

若者たちと咲江の会話が途絶えたところをとらえて、年配の男が咲江に声をかけてきました。それま
で、露出した乳首を黙々と口に含んでいたのです。

「ああ・・、
おじ様…・
はい・・・、
ああ・・・、
好きなようにしてください…」

うっとりした表情で咲江が答えています。そして、両脚を大きく開いているのです。下半身を男たち
に開放した瞬間です。

「実は・・、
このパーフュ―ムは下半身専用なのです‥」

「そうか…、
オマ〇コ汁、そのものの匂いだったか…・
道理で・・、
懐かしい香りだと思った・・」

「ああ…、おじ様・・・
そんなに、あけすけにおっしゃらないでください…
若い方もいるんですよ‥」

「判った・・、判った‥」

「殿方が、この香りをかぐと、
息を荒くして、女にとびかかって行く…、
そんな香りだといいと思っているのですが…、
試してみてください・・、ああ…・・」

「判った…
そうなると・・、
またぐらに顔を入れることになるな・・」

「ハイ・・、かまいません…、
遠慮なさらないで、私のお股を・・、
一杯・・開いて、
そこの香りを体験してください・・・」

「場合によっては・・、
オマ〇コに鼻を突き入れて・・、
直に、その香りをかぐことになるが・・・、
それでもいいのかな…・
間違って、指や鼻先が・・・、
オマ〇コ穴に入り込むかもしれないよ」

「ああ・・、そんなこと・・・
でも・・、そうしていただかないと・・、
本当の香りが判りませんね・・・、
お任せしますので、よろしくお願いします…」

もう・・、何を言ってもいい、どんなにみだらな行為も許される雰囲気になっています。男も女も、
何の遠慮もなく、本能の命ずるままに動く気配です。店内は暗く、彼らの居るところは死角になって
いて、店の従業員の目は届かないのです。千春の席からでさえ、ようやく彼らの大まかな動きが見え
るほどなのです。


[24] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(649)  鶴岡次郎 :2017/11/22 (水) 13:20 ID:K5vKsddY No.3074

「ああ・・、それから・・、
ご注意申し上げておきますが・・、
何分にも、未完成商品で、揮発性でなく、ベトベトと、肌についております、
気持ち悪い感触かもしれませんが、そこはお許しください・・」

「なあに・・、
股ぐらの奥は濡れているのが相場だよ、
気にしないよ…
濡れたオ〇ンコは大歓迎だよ…・」

相変わらず、危ない言葉を使う年配の男です。

「直接舌で、液体を舐めとっても危険はありません‥、
出来れば、皆様の舌で根気強く、そこを舐めていただくと・・、
さらに・・、新たな香りが湧きたつ可能性もあります‥」

「判った…」

「それでは、ぜひ・・、
十分、お試しください…・・
ああ・・・・、もう・・、我慢できない…・」

それまで我慢して、説明を続けてきた咲江の限界が来たようです。瞳がうつろになり、両手をだらり
と垂れ、あらぬ方を見ているのです。

「ああ・・・・、
出る・・、出る…・
早く・・・・・」

下半身から、異様な破裂音が響いて来るのです。

「風雲急を告げて来たな・・・、
ぐずぐずしていられないぞ・・・・、
直ぐにかかろう・・」

咲江の差し迫った様子を見て、年配の男は慌てています。椅子に座っている咲江の前に立ち、膝を落
とし、女の腰に手を当てています。

「腰を前に出して・・、
そう・・、もう少し・・、思い切って・・、
うん・・、それでいい・・、
そこで脚を一杯に開いて・・、そう…
濡れたショーツを通して、オマ〇コが、良く・・、見えるよ…
お嬢さんは・・、オケケが少ない方だね…」

年配の男が咲江の手を取り、脚を取り、ポーズをつけているのです。椅子に浅く座らせ、両脚を開く
のです。スカートの裾が腰までまくれ上がり、白いショーツの全貌が見えます。薄い陰毛の影、
くっきりと浮かび上がった土手、立ち上がったクリさえ、その存在がはっきり見えるのです。若い男
たちは目をキラキラ輝かして、じっとそこを見ているのです。多分、完全に勃起しているはずです。

朦朧としている咲江は男の言いなりです。それでも、何かに気が付いた様子で、両脚を開こうとする
男の手を、慌てて抑え込んで、口を開きました。

「はぁ・・、はぁ・・
お店の人に知られるとまずいので…、
一人、一人・・、
交代でこっそりとお願いします‥」

「判った・・・、
当然のことだ‥」

「ああ・・、ありがとうございます‥、
それさえ守っていただければ…、
何をしてもかまいませんから・・、
ショーツの中へ・・、指や舌を入れてもいいですから・・、
ああ・・、思い切りやってください…・・」

「判った・・、
それでは・・、じゃんけんで順番を決めよう・・、
最初はグ・・、ジャンケンポン・・・」

最初は若者、その後が年配の男、そうして最後がもう一人の若者と決まりました。男達が順番を決め
る間、だらしなく両脚を開いて、濡れたショーツを恥ずかしげもなく曝して、咲江はぼんやりと男達
のやり取りを見ていました。もう・・、完全に羞恥心を失っています。


[25] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(650)  鶴岡次郎 :2017/11/27 (月) 11:58 ID:CzvAfJOo No.3075

「一人がスカート中にもぐっている間、
二人は周りを警戒することにしよう…
一人60秒間と決めよう・・、
人の気配を感じたり、交代時間になれば・・、
次の者が、肩をたたくんだ…、
このルールを確実に守ること…」

さすが無駄に年を食っていません、的確な指示を出しています。若い二人は生唾を飲みながら、頷い
ています。

「ああ・・・、
そんなにまで気を配っていただけるのなら安心です‥、
私も協力して、ショーツを取ります…」

両手でショーツを下ろそうとする咲江を年配の男が止めました。

「奥さん・・、
男三人が居て・・、
女性にショーツを取らせるわけにや行きません・・・。
任せてください・・、
ほら・・、若者たち・・!、
丁寧に脱いでさしあがるんだよ‥」

若者たちは直ぐに作業にかかりました。

「ダメ、ダメ…、
ショーツは前から脱がそうとしても脱ぎ取れないものだよ、
まず、お尻から抜き取るんだ・・、
そう、そう・・、その後、前に手を添えて・・、
どうだ・・、簡単だろう…」

「これ・・、いただいてよろしいですか‥」

濡れそぼったショーツを大事そうに手に持った、若者が咲江に頼んでいます。

「洗い曝しの普段履きだから・・・、
恥ずかしいけれど・・、
それで良かったら、良いわよ‥」

「ありごとうございます‥、
一生、大切に保管します‥」

急いで濡れたショーツをポケットにねじり込んでいます。

「さあ・・、
君からだ・・、
思う存分嘗め尽くすんだ・・、
60秒はあっという間だよ‥」

若い男の一人が床に跪き、股間に頭を入れています。これ以上は無理と思えるほど咲江は両脚を開い
ています。股間の亀裂がそこだけは別の生き物のようにうごめいて、白い泡を盛んに噴出していま
す。

ためらわず若い男性が濡れた亀裂にかぶりついています。その瞬間、両手を口に当て、咲江は必死で
声を抑えています。60秒間はあっという間です。次々と男たちが咲江の亀裂にかぶりつきます。新
しい男を迎えるたび、咲江はその違う舌の感触を味わい、悶えるのです。

両脚をこれ以上は無理と思えるほど一杯開き、その両脚を男の肩に乗せ、感極まると、両脚で男の頭
を強く締め付けるのです。男達はその強い締め付けに堪え、必死で亀裂を舐めまわし、指をホールに
入れていじくりまわしました。


[26] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(651)  鶴岡次郎 :2017/11/28 (火) 15:26 ID:FTRc9x96 No.3076
結局、三回順番を回しました。一人180秒間、咲江の股間に触れることが出来たのです。あっとい
うまの時間でしたが、三人の男は咲江の股間の香りを、心行くまで嗅ぎ、あふれ出る愛液を飲み干
し、十分に咲江を堪能することが出来たのです。

男達はかなり満足出来た様子ですが、寸止めで、三人の男の舌で愛撫された咲江はどうなのでしょう
か‥。

「ああ・・・、だめ・・、
もう・・・、だめ・・・
何とかして・・・」

三回目を迎えた年配の男が舌を亀裂に入れ、巧みに舌を出し入れし始めると、咲江の我慢もここまで
と思える限界がやって来たのです。高い声を発し、右腕を伸ばし、傍に立っている若い男の股間に手
を伸ばし、ズボンの上からでもそれと判るばかりに勃起した一物をいきなり握りしめたのです。そし
て、うわごとのようにつぶやき始めたのです。

「欲しい・・・、
チ〇ポが欲しい…
ああ・・、ほしい…」

もう・・、ここが喫茶店内であることは咲江の脳裏から消え去っています。咲江のつぶやきを聞いた
年配の男がゆっくり立ち上がりました。そして、咲江の頭を優しく撫ぜながら、低い声で囁きまし
た。

「お嬢さん・・、
それは出来ないんだよ・・、
ここでは、出来ないんだよ・・、
判るね・・・」

「・・・・・・・・」

夢の中にいるような表情を浮かべていますが、それでも、男の言葉の意味が分かったようで、こっく
りと頷いています。

「そうだ・・、判ってくれたか…
辛いだろうが・・、我慢するんだよ…、
うん…、我慢出来るね‥
いい子だ・・、いい子だ・・、我慢するんだよ…・・」

年配の男は笑みを浮かべ、咲江の頭を優しく撫ぜながら、ほとんど咲江の顔にくっつくほどの距離に
顔を近づけ、咲江の耳にささやきかけているのです。

「はっ・・、はい・・・、
判りました…
我慢します‥‥、ああ・・・・」

幾分か正気に戻った様子で、咲江が頷いています。それでも、どこか夢の中にいるような様子です。

「お嬢さんとのお遊びはこれでおしまい…、
さあ・・、最後に・・・、君・・・、
お嬢さんの汚れを綺麗に舐め取ってあげなさい・・」

若い男の一人が、跪き、咲江の股間、亀裂周りを丁寧に舐め始めました。陰毛を口に含んでその水分
を吸い取っています。その刺激で、咲江がまた悶え始めています。

「ハイ、ハイ・・、
そこまでにしておこう…」

若い男の肩をたたき、遊びが終わったことを年配の男が宣言しています。若い男が咲江の股間から立
ち上がりました。顔面がべっとりと咲江の愛液で濡れています。二人の男は何となく物足りなさそう
な表情を浮かべています。咲江は目を閉じ、まだ夢の中にいる様子です。年配の男から許しが出れ
ば、若い男達も、咲江も迷わず次の段階に突入するでしょう。


[27] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(652)  鶴岡次郎 :2017/12/01 (金) 14:41 ID:/YTmLMn2 No.3077
「これ以上遊びを続けると・・、
歯止めが効かなくなり・・、
事の次第を店員に知られたら大変だからね…」

若者二人が頷いています。

「お嬢さん…、
遊びは終わったよ・・・」

咲江の耳にささやいています。うっすらと咲江が目を開いています。

「体が拭ってあげるからね・・・、
そのまま・・、そのままで・・、
動かないでね…」

年配の男が咲江の前に腰を下ろし、腰の周りに絡みついているスカートの裾を胸のあたりまで巻き上
げました。お腹から下、下半身が完全に露出しています。それでも咲江は抵抗を見せません。

「これは・・、これは・・・、
すっかり濡らしてしまったね…」

年配の男がうれしそうにつぶやいています。下半身は勿論、人工皮革張りの椅子、そしてフローリン
グまでも、目立つほど濡れているのです。

「ざっと拭っておくからね・・・、
後は自分で綺麗にしてね…」

咲江に話しかけながら、手にした大ぶりのハンカチで咲江の股間をぬぐい始めました。

「前はこれでいいね・・、
お尻もきれいにしようね・・・、
さあ・・、立ち上がれるかな…
そうだ・・、いい子だね・・、
チョッと後ろを向いてね・・」

咲江の手を取り、立ち上がらせています。男の言いなりになって、咲江は向きを変え、お尻を見せて
います。年配の男が大腿部、お尻も拭き清めています。若い男たちが自分のハンカチを差し出してい
ます。

「さあ・・、これで綺麗になった・・、
後は・・、洗面所へ行って、自分で処理してね‥」

このころには咲江はほとんど正気を取り戻していました。それでも露出した股間を丁寧に拭ってくれ
る男の手を払いのけることはしないで、むしろ、男の手に合わせて股を広げたりしているのです。

「ありがとうございました‥、
それでは・・、これで失礼します‥
いろいろ、お世話になりました…、
楽しかったわ…・」

両手を伸ばし、男達をハグして、頬にキッスをしています。男達は黙ってハグを受け止めていまし
た。

振り返りもしないで、ゆっくりと咲江は裏口から出て行きました。男達はその後姿が扉の向こうに消
えるまでじっと見つめていました。


[28] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(653)  鶴岡次郎 :2017/12/12 (火) 10:34 ID:B57EHppA No.3078
「さあ・・、
彼女が店に戻る前に、我々は消えよう…」

「ハイ・・」

「それから・・・、
言わなくても判っているだろうが…、
今日のことはすべて忘れるんだ・・、
彼女に街で会うことがあっても、知らんふりを通すんだ・・
いいね・・・・」

「ハイ・・、お約束します‥」

若い男二人、力強く頷いています。

「それでこそ・・・、
男だ…、
これはお土産だ・・」

咲江の股間をぬぐうため、男たちがそれぞれに供出した、ハンカチをそれぞれの持ち主に差し出して
います。それらは愛液を吸い取って、ずっしりと重く感じるほど濡れているのです。

「ああ・・、
床と椅子を汚したようだ・・、
悪いが・・・、
そこの紙ナプキンで拭きとっておいてくれるか・・」

年配の男がそう言い残して、振り返りもしないで、速足でレジに向かいました。若い男二人は大急ぎ
で、椅子と床の掃除を済ませ、走るようにして、店を出て行きました。


若い男二人は、互いに顔を合わせることを避けるようにして、黙りこくって、仕事場である工事現場
への道を急いでいました。そして、先ほど経験した事実を繰り返し思い浮かべていたのです。

〈本当に・・、
あの女のアソコに、触り・・、
愛液を啜ったのだろうか…・〉

二人には先ほど経験したことが夢の中の出来事のように思えるのです。

〈舌に残るこのあまい味・・・、
狂い出したくなるこの香り…、
間違いなく、僕は・・・
あの女を、自由にしたのだ…〉

二人は歩を進めながら、先ほどの甘い経験を何度も、何度も、反芻しているのです。そして、濡れた
ハンカチをそっと鼻に押し当て、咲江の香りを胸一杯吸い込んでいるのです。

〈初めてだった…、
女性のアソコに、あんなに長い時間、触れたのは・・・、
初めて、口にしたこの味、この香りを、決して忘れない…〉

若い二人は今日の思い出を胸の奥深くそっと収めることにしたのです。

職場である建設現場に戻ると、忙しい日常が二人を待っていました。二人は先ほどの甘い経験を
すっぱりと脳裏から消し去り、仕事に飛び込んでいきました。二人は同じ職場で働く仲間同士で、
何度も飲みに行ったり、食事に行ったりする仲です。それでも、二人は申し合わせたように、その後
は、咲江とのことを話題にすることはありませんでした。もちろん、他人に話すことなど思いもよら
ないことなのです。今日の出来事は、彼らは胸のうち奥深く収める覚悟を固めているのです。

一方、年配の男は自宅への道をとぼとぼと辿っていました。時々立ち止まり、空を仰ぎ見たり、通り
の草花を眺めたりしています。一人暮らしの身ですから、急ぎ帰宅する必要はないのです。

「それにしても…、
いい女だった…、
久しぶりに・・・、ソープへでも行ってみるか…」

股間が元気を取り戻したことを年配の男はことのほか喜んでいるのです。

「お嬢には・・、
もう・・、会うこともないだろうけれど・・
幸せに暮らしてほしい・・・」

年配の男は・・、我が娘を思うように、咲江の幸せを祈っているのです。


三人の男達にとって、咲江と過ごしたわずかな時間のことは、夢の中のことのように思えたことで
しょう。咲江が与えた思い出は、大切に、男たちの胸に、いつまでも、残され、女性への憧憬、愛
情、優しさ・・、そういったすべての善意を育てる源になることでしょう。


[29] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(654)  鶴岡次郎 :2017/12/15 (金) 11:15 ID:G6mHJDxM No.3080

長い手洗いから咲江が戻ってきました。男達がすでに去ったのを知って、ちょっと残念そうな表情を
浮かべながら、千春の席に戻ってきました。

「やるね・・、
随分と思い切ったことをしたね‥」

「ふふ・・・、
顔を見て、素直で、良い人たちだと思ったから・・、
チョッとからかうことにした・・」

「いっぱいキッスをされ、
体を触られていたでしょう…
助けに行くべきか、どうか迷ったけれど…、
結局、そのままにして、見守ることにした・・。
それでよかったのでしょう‥?
あれは・・、咲江から誘ったのでしょう‥」

「うん・・、そうだよ・・、
香水の商品開発をやっていると嘘を言って、
試作品の香りを確かめてほしいと言って…、
肌の匂いを、直接嗅いでほしいと頼んだのよ」

「あきれた…、
思い切ったことをするわね…」

「うふふ・・・・」

得意そうな表情を浮かべ、咲江が笑っています。

「暗くてよく見えなかったけれど、
かなりの時間、いじられていたようだね・・、
気持ちよさそうな顔をしてのけぞっていたね・・、
何をされていたの…・?」

「下半身専用の香水だと教えて・・、
大股を開いて・・、
内股の匂いをかいでもらった・・・・・」

「エッ…、
そんなことまでしたの・・、
それで、よく無事だったね・・」

千春が本当にびっくりしています。

「うん・・、
彼ら、とっても紳士的だった・・、
怖いと思うことは一度もなかった…」

「あきれた・・、
三人の男にすべてを見せたのでしょう・・、
それで無事だったのはほとんど奇跡よ…。
もっとも、どこまでが無事なのか・・、
何が酷い行為なのか・・、
最近、咲江の基準は相当甘いから、
私には、良く判らないけれどね・・、ふふ・・・」

「うん・・、それは言える…、
以前の私だったら・・、
今日のようなことをされたら、
警察に訴えているかも・・」

「エッ・・、
そんなひどいことを許したの…」

「そうだよ・・、
最初は体の匂いを嗅がせて・・、
その感想を聞くのが目的だったけれど・・、
体を触られると、私が我慢できなくなって・・」

「そんなんだ…、
話を聞いていると・・、
被害者は、むしろ、咲江ではなく、
あの方々のような気がするけどね・・」

「そうかもしれない…、
もし、ことの次第が公になれば・・
警察に捕まるのは私だったかも・・
ふふ…・」

「あきれた・・・・、
それで・・・、
どこまで行ったの・・、
最後まで・・?
いくらなんでも・・、それは無理ね・・・」


[30] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(655)  鶴岡次郎 :2017/12/22 (金) 13:15 ID:K5vKsddY No.3082
「残念だけれど…、
最後まではいけなかった…」

「その口ぶりでは・・、
最後まで行きたかったのね・・・、
女の匂いをあたりにまき散らして・・、
男達の注目を浴びるだけでは・・、
満足できなかったんだ…」

「うん・・、
お手洗いに行く途中で、
避けようと思えばいくらでも別ルートがあったのに、
わざわざ男達に近づいていった・・、
お股の匂いを男達に振りまく、そのつもりだった・・」

「匂いを振りまくだけでは終わらなかったのね‥」

「うん・・、自分でもそのつもりがなかったのに・・、
立ち止まり、彼らに声をかけていた…
何だか私が、わたしでない状態だった…」

「判った…、咲江・・!
生理が近いんでしょう…」

千春が鋭いところを見せています。

「そうなのよ…、
朝から無性に体がうずいて堪らなかった‥。
だからと言って・・、
あんなことしてしまって・・、
言い訳にはならない…」

さすがに自分の行為を反省しているようで、落ち込んだ様子を見せています。

「こうして、千春に前に座っていることさえも恥ずかしい。
千春だからこんなことを話せるけれど、他の人には絶対話せない・・・」

「判った・・、咲江が異常に疼いていたことは判った・・、
それで、スケベーになった咲江はどんなことをしてもらったの・・、
隠さないで、全部話しなさい・・、
咲江だって・・、話したくてムズムズしているでしょう・・、
全部吐き出しなさい・・、楽になるよ‥」

「三人もの男を相手にしたのは初めてだった・・、
凄い興奮だった…、
その一方で、主婦としてあるまじき行為をした自分にも嫌気がさす・・、
誰かに話さないと・・、気が狂いそう・・・、聞いてくれる…」

声を潜めて、咲江が話し始めました。時には、隠微な笑い声を出したり、興奮して千春の体をたたい
たり、ひとしきり二人の女は色談議に耽りました。二人の女から、強い欲情臭があたりに醸し出され
ていました。


[31] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(656)  鶴岡次郎 :2017/12/27 (水) 14:26 ID:tM5s0/C. No.3083
「彼らの嗅覚は予想外に鋭くて・・、
かなり離れたところで私の匂いをかぎ取った様子だった。
匂いの主を確かめようと、遠慮のない視線を浴びせてきた・・。
危ないかな‥と、思ったけれど・・、
彼らの表情がとっても優しかったから・・、
わたしから声をかけたの…、
トイレはどこですかと・・」

「やるね・・・
‥で、その後はどうしたの‥‥?」

「トイレは後回しにして…、
彼らの席に、強引に座り込んでしまった…、
不思議な顔をしていたけれど、嫌っている様子はなかった‥」


「そうだろうね・・」

「不思議なことに・・・、
この時間、他のお客があの場所に来る気配がなかったでしょう・・、
話しているうちにだんだん大胆になって・・、
少しくらい騒いでも問題ないと思った…」

「そうね・・、
今の時間、この店に来るのは私たちくらいだものね‥・・・」

「彼らの中に、素敵なおじ様がいたの・・、
私が、お股を見せたがっているのをいち早く察知して、
若い二人の男性を上手くリードしてくれた・・」

「若い男だとどうしても乱暴になるからね、
複数の男を相手にする場合、
年配の男が居ると、その場が落ち着くのよ…」

どうやら複数の男たちを相手に遊んだ経験があるらしい千春がうなずきながら、際どいコメントをし
ています。

「最初はブラウスに鼻を近づけて、肌の匂いを遠慮がちに嗅いでいたけれど・・、
私が我慢できなくなって、ブラウスの胸を開けた・・・、
多分・・、乳首まで見えたと思う…。
そして、ショーツが見えるほど脚を一杯開いていた…」

「あら、あら・・、
そんな姿を見れば、男はたまらないね‥」

「うん・・・
三人が、一気に群がってきて・・、
すごい勢いで鼻と口を、体中に押し付けてきた。
肌に男たちの舌を直に感じると、
もう・・、ダメ…、
私・・、もっとサービスしたくなって…、
ブラウスを脱ぎ捨て…、ショーツを自分から脱いでいた…
裸同然の姿になっていた…」

「あら、あら…」

「年配の男性がリードして、遊びのルールを決めた。
一人が私の体を舐めまわし、
その間、二人が見張りに立つことになった、
三人が交代で私を責めるのよ・・、
数分の間だったけれど、
足指の先から、アソコの中まで・・
三人の舌で、満遍なく、丁寧に舐めてくれた・・」

「全身を舐めていただいたの・・?
それも・・、三人の殿御に…、
ああ・・、うらやましい・・、
私も、そこへ呼んでほしかったな‥」

本気で千春がうらやましがっています。


[32] いい年を迎えてください  鶴岡次郎 :2017/12/27 (水) 14:29 ID:tM5s0/C. No.3084
今年はここで筆を止めます。締まりのない文章に、ご支援いただいたことに感謝します。来年は
10日過ぎから開始する予定です。変わりませずご支援ください。         ジロー


[33] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(657)  鶴岡次郎 :2018/01/24 (水) 13:53 ID:OH602l3M No.3085

「三人に触られたのでしょう…、
おっぱいはもちろん・・、
ショーツの中まで手を入れられたのでしょう・・」

「そうだよ・・、
おっぱいを触られ、痛いほど吸われ・・、
アソコに指を指し込まれていた…、
そうなると、もっとしてほしくなるの・・、
もどかしくて・・、
ショーツは直ぐに自分で脱ぎ捨てていた…」

「咲江・・、濡れ放題ね…
ほしくて、欲しくて・・、
堪らなくなったでしょう…?」

「うん・・・、頭が真っ白になって…、
恥ずかしさも、人に見られる怖さも・・、
頭の中から消えていた…、
ただ・・、ほしくて、欲しくて、堪らなかった…」

「それで・・、
よく我慢できたね・・・、
わたしだったら、三本とも、即、いただいちゃう・・・」

「うん・・、私だって・・、
とっても・・、ほしかった‥、
椅子に座り、腰を思い切り押し出し、両脚を一杯に開いて
アソコに一人の男の舌を受け容れながら・・・、
夢中で手を伸ばし、
前に立っているもう一人の男の股間をズボンの上から触っていた・・」

「当然だね…」

「ズボンの下に居る男根の硬さを痛いほど感じた・・、
男根を握られた若い男も、私も、一気にその気になった・・
二人は唇をむさぼり合った・・、
股間では一人の男が必死で、舌を使っていた・・」

「いよいよだね…」

「でも・・、そこまでだった・・、
年配の方がね・・・、止めに入った…」

「エッ・・、
どうして・・・
そこまで行ったのに、なぜ止めるの…・」

「・・・・・・・・」

首をかしげる千春を咲江が笑みを浮かべて黙って見ています。それ以上の進展を止めた年配の男の行
為を千春は理解できないようです。

「そうだよね・・、
千春だってそう思うよね…」

「そうだよ・・、
すっかりその気になっている男と女の間に割って入ったんでしょう‥、
燃え上がった気分に水をかけたのでしょ・・、
そんな男なんか気にしないで、やるべきだよ…」

「ところがね・・・、
若い二人の男はおとなしく引き下がり・・、
年配の男に頭を下げていた・・。
冷静さを失ったことを年配の男に謝っているのよ‥」

「・・・・・・」

「ようやく私もそこで、目が覚めた…、
いたずらに燃え上がった、私自身をようやく抑えることが出来た」

「・・・・・・」

「その時のことを思うと、いまでも、鳥肌が立つほど恐ろしい…。
あの時、年配の男の制止がなかったら・・、
私は彼らを受け入れていたと思う・・、
あの場で、危険な遊びを始めていたと思う‥。
そんなことになっていれば・・、
考えるだけでも怖い…
思いとどまって・・、良かったと思っている・・・」

本当に怖そうに両手を頬に添え、咲江が肩をすくめています。あの時、セックスまで行為が発展して
いれば、咲江の罪悪感は今とは比較にならないほど大きくなるでしょうし、万が一、第三者にその様
子を見られることにでもなれば、立ち直れないほどの事件に発展していたかもしれないのです。


[34] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(658)  鶴岡次郎 :2018/01/30 (火) 10:37 ID:3RYoRqNY No.3086
「そうか・・・・、
それでよかったんだね…。
あそこで止まるのが、大人の判断なのね、
それにしても・・、
ダメだね・・、私は・・・」

セックスに向けて燃え盛る男と女のやる気を制止した年配の男の行為を非難していた先ほどの元気は
なくなり、千春が少し落ち込んだ様子を見せています。

「もし私だったら・・、
どんなに止められても、制止を振り切って・・、
男達を食べていたと思う…」

「うん・・、
千春でなくても・・、
私だってその気だった…」

「そうじゃない、あそこで止まるのと、
そのまま突っ走るのは大違いなのよ、
私は、咲江の話を聞いて、
今、ようやく事の重大さを理解し始めている・・。
私に比べて、咲江は偉いよ、
やる気になって、燃え盛っていながら、
忠告を聞いて、すべてを理解して踏みとどまったんだから・・・」

「そうかな・・・・・」

「そうだよ・・、良くそこで、止まったよ・・・、
女は一度燃え上がると、
その火を自分では消せない動物だから・・、
そこで踏みとどまったのは本当に偉い…」

「ありがとう・・、
そう言ってくれると嬉しい…
私・・、本当のこと言うとね・・、
酷く淫らなことをしたと・・、
正直・・・、落ち込んでいるのよ…」

勢いで淫らなことをしてしまって、事の次第を千春に話すべきかどうかさえも迷うほど、咲江は落ち
込んでいるのです。良く止まったと千春に褒められて、幾分か心が安らいでいる咲江なのです。

「そうだよ…、
わたしだったら、確実に最後まで行っている…」

「ふふ・・・、
そこらあたりが千春と私の差かな…」

「チョッと・・、
私を色狂いの女のように言わないで・・、
咲江だって、相当スケベーだよ・・、
あの時、凄い声を出していたよ・・、
私のところまで聞こえて来たもの…
これ以上悲鳴が酷くなったら、警察に連絡しようと思ったほどだよ、
でも・・、明らかに、よろこびの叫び声だったけどね・・、ふふ・・・」

「エッ‥そうなの、聞こえていたの…?
あれでも必死で声を抑えたのよ…、
正直言って、あんなに興奮したことは一度もない・・、
アソコを舐めている彼らの顔に一杯吹き出したのよ・・、
後で見たら、床や椅子が酷く濡れていて恥ずかしかった‥
あっ・・・、濡れていると言えば・・、
おかしいわね・・」

ここで、何かに気が付いたようで、咲江が口を止めています。


[35] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(659)  鶴岡次郎 :2018/02/03 (土) 13:31 ID:NNa6O7cc No.3087
「お手洗いから戻る時・・、
先ほど汚した床を拭いておこうと・・、
覗いて見たら…、
綺麗になっていた…、
彼らがやってくれたのかしら…」

「そういえば・・、
若い男性が床を拭いていたよ・・・、
良く出来た男達だね…」

「うん・・・、
いい人たちだね・・・、
また会いたいけれど・・、
会えば、別れられなくなるね・・・」

咲江が遠い目をしています。

「そうだよ・・・、
何事も、ほどほど・・、
それが良いのよ…・」

千春が笑い、咲江も笑っています。

「それにしても・・、
以前の咲江とはずいぶん違ってきたね・・、
喫茶店の中で男達に裸を見せる咲江なんて、想像もできなかった・・。
いつも悲しそうな表情を浮かべ、何かにじっと堪えている感じだった…・」

「千春のおかげよ・・、
主人が変わり・・、
私も変わった…
千春には・・、本当に感謝しているのよ…・」

咲江が軽く頭を下げています。千春の瞳に涙がにじみ出ています。

「セックスが咲江を変えたのだね・・・、
ご夫婦のセックスが充実して、
体調が安定すると、咲江の中にある悲観的な思考回路が切断された、
それで、何事も、咲江は前向きに考えるようになったんだね、
元々、咲江が持っていた性格が戻って来ただけだと思うけれどね…」

「うん・・、自分でも驚くほど前向きになれるの・・、
多少の危険があっても、一歩踏み出せるようになった…
歩きだしてから、考えるようになった…」

「ああ・・、それで・・、
あんなに大胆に裸を見せることが出来たのね‥
結果を考えないで、お股を男達に開いたのね・・、
前向きになり過ぎて、欲望の赴くまま動いた結果、
危うく、セックスするところだったけどね、ふふ・・・」

「嫌ね・・、千春が言うと、
私が凄くスケベーになったように聞こえる・・、
でも・・、千春の言う通りだよ・・、
気持ちの上で、以前より大胆になれるのは確かだよ・・、
それにね・・・、
正直言うと・・・、最近・・・、
男達を見ると・・、
欲しくなって・・、我慢できないの…」

ためらいながら、少し恥ずかしそうに咲江が告白しています。

「ああ・・、判る…、
男の姿を見たり、彼らの匂いを嗅ぐと・・、
自然と濡れだしてきて…、
彼らのチ〇ポを思い浮かべるのでしょう…」

笑いながら、千春がズバリと核心をついています。

「うん…、そうなの…、
欲しくて、欲しくて、堪らなくなるのよ…」

「判る、よく判るよ・・・、
女も、私たちの年代になると、
欲望が強くなるからね・・・」

しんみりとした口ぶりで、千春が同情を示しています。


[36] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(660)  鶴岡次郎 :2018/02/06 (火) 13:19 ID:uMYL2fjk No.3088
他の女のことはよく判らないけれど・・、
私の欲望が半端じゃないの…
異常に高ぶるの…、
多分・・、狂っていると思う…・・」

「・・・・・・」

顔を伏せて、恥ずかしそうにつぶやく咲江です。千春が笑みを浮かべて咲江をじっと見ています。
千春には咲江の悩みが手に取るようにわかるのです。

「主人が強くなって、
毎夜、主人に抱かれて・・、
以前に比べると・・、
これ以上は望めないと思えるほど充実しているのに・・・、
それでも足りないの・・、底なしだと思う…。
体がずっと疼いていて、ちょっと油断すると、滴るほど濡れる…、
昼間も…、治まる時がない・・・
これが女の性というなら、私・・、悲しい・・・、」

「つらいよね…、
私も同じ・・・、よく判る…、
私の場合は主人が理解して、ソープ勤めを選んでくれた…。
咲江も、そんなに、男が欲しいなら…、
ネエ・・、一緒にソープで働いてみる…?
ふふ・・・・・・」

「・・・・・・・・」

いたずらっぽい表情で千春が問いかけています。千春は冗談のつもりです。真剣に咲江をソープに誘
う気持ちは少しもないのです。咲江が千春の誘いを笑い飛ばすだろうと思っていたのに、意外と真剣
な表情で咲江が千春の顔を見つめています。

「冗談、冗談よ・・、
ごめんね、調子に乗り過ぎて・・、
冗談でも、咲江にソープ勤めを勧めるなんて・・・、
私・・、どうかしている…、
ごめんね、忘れてちょうだい…」

慌てた千春が急いで謝っています。

「ううん、いいの…、
正直に言えば・・、
何度もそのことを考えた…、
千春に頼んで、一緒に働きたいと、この瞬間でも思っている‥」

「ダメだよ・・・、そんな考え・・・、
体を売ることを、そんなに簡単に決めてはダメだよ・・・、
一度その道に入ったら、抜けられなくなるから、ダメ、ダメ…」

少し怒りを込めた表情で、千春が強く言っています。

「判った・・、もう言わない…、
でも、辛いことはつらいのよ・・、
千春のように自由に生きられたら楽だろうと思うのよ‥」

「・・・・・・・」

咲江の苦悩が判るだけに千春は慰めの言葉も出ないのです。それでも、咲江にソープ勤めはさせられ
ないと、千春は思っています。


[37] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(661)  鶴岡次郎 :2018/02/09 (金) 16:25 ID:5WGUdOGs No.3089
「風俗勤めは咲江には無理だよ・・、
私も協力するから、
別の発散手段を考えよう…、
昼間、家の人がいない時は、どうしているの・・・・?」

「我慢できなくて、おもちゃを使うことになる・・・、
子供たちが帰ってくるまで使っている…、
おもちゃで、気が遠くなるほど逝くのが日課になっている・・・
こんなことを続けていると・・、
私…、病気になり、狂い死にするんじゃないかと心配している…」

「そんなこと・・、心配し過ぎだよ…・・、
その程度のことで、狂い死にするはずがない・・・、
私だって…、そうだよ・・・
毎日、暇があれば、おもちゃを使っている…、
珍しいことではない…」

「そうなの…、
千春もそうなんだ…、
私だけではないのね…、
少し安心した‥。
でも・・、千春は特別だから…」

「悪かったわね・・、
特別にスケベーだから、参考にならないというの・・」

「そうだよ‥」

「もう・・、私のこと変態のように・・、
でも、私のこと特別だと思うのは、間違っているよ・・、
咲江は知らないだろうけれど…、
かなりの主婦が、昼間おもちゃを使っているよ‥。
だから、おもちゃがあんなに売れるのよ…」

「そういえば・・、
そうね…
少し安心したかな…」

「そうだよ・・、したい時にすればいいよ・・、
変に、そのことを気にすると、
それこそ、病気になるよ…」

「そうね…」

「おもちゃだけなの…、
悩みは・・・・?」

「ううん・・、肝心の話はこれからよ…
おもちゃでさんざん遊んだ後も、情欲は収まらない・・、
いえ…、かえって、不満がたまるのよ・・・」

「そうだろうね・・・、
欲望に油を注すようなものだからね、
デルドーは…、慰めにならないからね…
やれば、やるほど、空しくなる…・」

身に覚えがあるようで、しんみりと千春が答えています。


[38] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(38)  鶴岡次郎 :2018/02/15 (木) 16:43 ID:t5eylsH2 No.3090
「そうなのよ・・、
終わった後・・、
自分が惨めになって・・、
もう・・、やらないと思うけれど・・、
次の日、また・・、それを手にすることになる・・」

「結局、そうなんだね・・・、
女の体には生身のアレでないと…
チ〇ポで治めてもらうしか方法がないからね・・、
かといって、ご主人に毎日お願いすることは出来ないし‥」

「うん…、そうなのよ・・・、
子供もいるし・・、
食事の支度もしなくてはいけないし…
そのうえ、彼・・、家で仕事をするのよ…・・
それが・・、結構長い時間、書斎にこもるから‥‥」

「当然だよ・・、
ご主人だって・・、自分の時間は必要だよ・・、
アレばかり、やっているわけにはゆかないでしょう…
ご主人は十分頑張っているのでしょう、
良かったら、そのあたりのことを聞かせて…・
私がご夫婦の関係を審査してあげる…、
ご主人の行動は許せる範囲内か、あるいは咲江の望みが強すぎるのか、
そのあたりのことを、私、千春先生が審査するわ、ふふ・・・」

笑いながら千春が質問しています。深刻な話をできるだけ柔らかく受け止め、この場の雰囲気を和ま
せようとしているのです。

「主人が帰宅すると、
玄関で抱きつき、キッスを強請(ねだ)る…、
キッスは毎回十分に応えてくれる・・、
私・・、準備もできているし、玄関でアレを強請(ねだ)るの…、
少し前は毎回応じてくれたけれど・・、
最近は、全然やってくれない‥
10日に一回くらいかな…・・」

「贅沢言っちゃいけないよ・・、
10日に一度、玄関で入れてもらえば、上々だよ…
私なんか・・、最近は、玄関でキッスさえもない・・」

「彼が入浴する時、
脱衣場で彼のモノをしゃぶるの…、
彼の指で軽く逝くのが習慣になっている・・」

「お風呂場では挿入しないで、指だけなんだ…」

「だって・・、子供もいるし・・、
私は食事の支度があるでしょう・・、
いくら私でも…、そこは我慢するよ…」

「そうだね・・、
・・・で、その後は…」

「食事の後、彼は書斎に入る・・、
この時間、私は家事に専念する…、
彼が寝室へ来るのが、11時近くになる・・・」

「やっと・・、ベッドインタイムってわけね…」


[39] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(663)  鶴岡次郎 :2018/02/21 (水) 15:32 ID:vpEZmlSo No.3091
「そう…、3日に一度・・・、
大体、二、三時間遊んでから寝ることになる。
週末の夜は、十分時間をかける、
夜更けに公園に出かけることもある、
そんな日は、寝るのはほとんど明け方になる…」

「それで・・、休日の昼間・・、
咲江は、ぼんやり過ごしているのね・・・
聞く限りでは、新婚夫婦のように充実しているね、
私たち同年代の夫婦の中では、
飛ぶ抜けて充実した性生活だと思う。
それで文句を言っては、罰が当たるよ…」

「うん・・、
それは判っている‥‥、
この上は望めないこともよく判っている。
でも・・、体が燃えるの・・、
抑えようとしても、抑えきれないほど燃えるの…」

「私の経験から言うと・・、
その激しい欲望は、いずれ治まるよ・・。
今がピークの状態で、きっと治まるから、その時を待つことだね・・」

「うん…」

はげれの悪い様子を見せて、咲江が頷いています。

「どうやら・・、私の言葉が信用できないようね・・、
いいでしょう・・、
そのことについて、少し説明するね・・」

「・・・・」

〈ああ・・、かわいそうに・・、
真剣なまなざしで私を見つめている…、
そんなに辛いんだ…〉

藁にもすがりたい・・、そんな真剣なまなざしで咲江が千春を見つめています。咲江の視線の強さを
から、彼女が抱える体の悩みの深さに千春は改めて心を動かされているのです。

「少し前の夫婦生活を考えてごらん・・、
そう・・、村上さんと言う愛人もいないし、
ご主人のセックスが非常に淡泊だった頃を思い出してほしい・・」

「・・・・・」

「今の咲江から見ると以前の性生活はかなり未熟なものだったでしょう・・。
それでも、咲江は旦那様との性生活にそれほど不満を持っていなかったはず。
そのまま、平穏な生活が続けば、
今のように、欲求不満で咲江が悩むことはなかったと思う・・・」

「・・・・・・」

千春の説明に、咲江がこっくり頷いています。

「偶然から・・、咲江は愛人を手に入れた・・・。
超ベテランの50男に抱かれ、咲江はセックスに開眼した、
セックスの味をしっかり教え込まれた・・。
その上、ひょんなことから、ご主人もまたセックスに開眼した、
さらに・・・、ご主人は稀代の持ち物を備えていた・・・。
好条件が揃い、咲江は一気に、激しいセックスの世界に身を投じることになった。
性の喜びを全身で味わうことになった。
これは不幸なことでなく、女にとって、幸せなことだよ・・・」

「・・・・・・・」

千春の説明に、咲江は黙って頷いています。

「しかし、良いことばかりではなかった、今まで制約された性生活を送ってきた反動で、今、咲江自
身が制御できないほど咲江の欲望は燃え上がっている。だけど、いずれ、その欲望は収まるところに
収まり、咲江が自分で、自身の欲望を制御できるようになると思う‥。これは私の経験から言うこと
で、それ以外何の根拠もないけれど、信じてほしい。激しい性生活に慣れ親しんで、自分で自分の体
が制御できるまでに咲江の体が成長するまで、少し辛いけれど、我慢するんだね…、それは、選ばれ
て、セックスの喜びを勝ち得た女が負うべきミッションだと思う・・」

「うん・・、判った…」

「どうしても我慢できない時は・・、
いつでもいいから、私に連絡してほしい・・。
その道のことなら、私に任せなさい、
咲江一人の欲望を散らす手段など簡単に探せるから・・・。
決して、自暴自棄な行動に走らないでほしい
言っておくけれど、今日のような行動は危険だよ…
咲江が考えているほど世の男たちは甘くないから・・、
少しでも油断すると、地獄に落とされるよ…・」

「ありがとう…、
今日、思い切って、千春に相談して良かった‥
ご忠告通り、今日のような行動は決して繰り返しません」

今にも泣きだしそうな表情で咲江が答えています。


[40] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(664)  鶴岡次郎 :2018/02/23 (金) 10:53 ID:qf9sx61U No.3092
「この激しい欲望を制御できるようになるのだね、
今はとても無理そうに思えるけれど、
ほんとうにそうなら、千春を信じてもう少し頑張ってみる・・、
そして・・、我慢の限界が来たら、真っ先に千春に相談する、
誓って今日な様なバカな真似はしない…」

「そうだよ、頑張りなさい‥」

同い年なのですが、年下の仲間を諭すように千春が咲江を励ましています。

「こんな機会はめったにないから、全部話すけれど・・・、
心配していることがある・・・、
良かったら、もう少し・・、話を聞いてほしい‥」

「うん・・」

「今のところ、主人は優しく、激しく抱いてくれるけれど・・
こんな自分でいいのか・・、
こんな淫らな自分でいいのか・・と、
いつも、心配している…」

この際、何もかも千春に話す気になったのでしょう。咲江は前のめりになって語り始めました。

「底なしの情欲が怖い・・・、
いつか、主人もあきれ果てて・・、
構ってくれなくなるかもしれない、それが心配…・」

「あら、あら・・・、
次から、次と、心配事があるね・・・、
情の濃い女がにじり寄ってくるのを嫌がる男はいないよ・・、
愛しさが増すことはあっても、
咲江を嫌いになることは、絶対ない・・」

「そうだと・・、うれしいけれど‥」

「プロの私が言うのだから間違いない・・、
もっと積極的に迫っても・・、
ご主人は喜んで、受け入れてくれるよ…」

「そうだといいんだけれど・・・・」

「むしろ・・、心配なのは、彼の体力だね・・・、
旦那様は、若くて、体力もあるけれど・・、
といっても・・・、ご主人も人の子だからね・・、
仕事に差し障りが出たら、大変だからね・・・、
そこは、ほどほどにしないと…」

笑いながら、千春が言っています。咲江には笑みがありません。

「仕事に影響が出るようだと困る…。
私が我慢して、節度を守った方がいいかしら…」

「ううん・・、そうとは言えない・・、
セックスの主導権は男に任せるべきだよ・・・、
女はいつも欲しがる姿勢を見せるだけでいいと思う・、
欲しがり、悶えて…、いやらしい姿を見せても・・、
ご主人が上手く、咲江をなだめてくれるはずだよ…
心配しないで、今まで通り、甘えるといい…」

「千春がそう言うのなら・・、
そうするけれど…、
私・・、自分の貪欲さが、本当に怖い・・・」

真剣な表情で、咲江は言っています。


[41] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(665)  鶴岡次郎 :2018/02/24 (土) 13:56 ID:OH602l3M No.3093
「私の体、本当にいやらしいの・・、
自分の体が、本当に怖い・・・
見て・・、このもの欲しそうな乳房…、
ブラウスを持ち上げているこの乳房、ぷりぷりでしょう・・、
こうして、男の指が触れるのをじっと待っているのよ…・
アソコだって、いつも濡れている…・・」

「・・・・・・」

汚らわしいものを見るような視線を自身の胸のあたりに当てて、咲江が吐き捨てるように言っていま
す。笑みを浮かべて千春は咲江を見ています。

「お風呂でぷりぷりの白い肌を見ると・・、
特に、太ももからアソコの周りを見ると・・・、
自分の体なのに、何だか・・・
いやらしく・・、物欲しそうに見えて・・・、
急いで目をそらし、石鹸をまぶして、お湯をぶっかけることが多い…。
このままだと・・、私はただの色狂いになるかも…」

「ハハ・・・・、
色狂い・・だなんて…、
そんな古臭い言葉、良く知っているのね…、
相変わらずだね…、咲江は…・・」

本気で咲江は心配しているのです。一方千春は、吹き出しそうになるのを必死で抑えて、咲江に優し
い視線を送っているのです。本気で色狂いになるのを案じている咲江が千春にはとっても可愛いいと
思えるのです。

「なんでも心配になるのね・・・、
咲江は小さい時から、ずっと優等生だったからね・・、
この数ケ月の間に、禁断の男の味を知ってしまって・・、
体も、心も、驚き、慌てているのよ…・、
咲江は本当に箱入り奥様だからね・・・・」

「・・・・・・・・」

千春の言葉を聞いて、からかわれていると思ったのでしょう、咲江は不満そうな表情を浮かべていま
す。

「うん・・、バカにして・・・、
だったら千春の場合はどうなの…、
千春にだって、何も知らない処女時代はあったのでしょ‥
最初から、ソープ嬢だったわけではないでしょう…」

「あら・・、いけないんだ・・、
今の言葉は差別用語だよ・・・」

「ゴメン、ゴメン・・、
他に言葉を知らないから、つい言ってしまった。
ゴメンナサイ…」

「私の場合はね・・・、
いろいろあって・・・、
娘時代、20歳そこそこまでに、十分に経験を積んでいて、
その頃、既に、今の咲江のように、男狂いの禁断症状が出ていた。
独身で、その上、周りには男が多い職場だったから、
欲望に任せて、日に数人の男に抱かれることも珍しいことではなかった・・」

「・・・・・」

遠くを見る目で、ぽつりぽつりと語る千春の話に、咲江は言葉が出ない様子です。


[42] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(666)  鶴岡次郎 :2018/02/28 (水) 10:58 ID:cnGdQDv2 No.3094
「もし、あの人に会っていなかったら・・・、
間違いなく、今頃、私は・・、
社会の底辺を這いずり回っていると思う・・・
男狂いで危ないところまで来ていたところを救ってくれた・・」

「あの人って…、
ああ・・・、ご主人のことね…」

「・・・・・」

咲江の質問に、千春は黙って首を振っています。

「その人に勧められて、今の仕事に就いた・・・」

「ああ・・、佐王子さんのことか・・・・・」

そうだったのかという表情で、咲江が頷いています。ことあるごとに千春から聞かされていて、咲江
はソープの店主である佐王子のことはかなり良く知っているのです。しかし、千春が咲江に話したの
は最近のソープ勤めの話で、若い頃の千春の話を聞くのは咲江にとっても初めてのことなのです。

「銀座にある靴店に勤務していたことは話したことがあるよね・・・、
ある日、私のお店に偶然主人がやって来た・・。
勿論主人はお店に初めて来た人で、男狂いの対象ではなかった。
波長が合ったということかしら、一目で互いに好きになり、
普通の恋人同士の付き合いを経て、二ケ月後に、結婚を申し込まれた」

なつかしそうに、幸せな表情を浮かべ千春が話しています。

「うれしかった‥、でも・・、彼を欺くことは出来なかった・・。
私はすべてを告白した・・。
数えきれない男に抱かれている淫乱な女だと告げた。
50男の情人(いろ)が居ることも告げた・・・。
それでも・・・・、主人は私と結婚すると言ってくれた・・・」

「良く、それで、・・・・・・・」

「・・・ご主人は結婚を決意したわね・・」の言葉を飲み込んで、咲江は目を見張り、千春を見つめ
ています。

「うん・・、そのことでは主人に一生頭が上がらない。
今でも時々、そのことを話題にすることがあるけれど、
主人も首をひねっているのよ・・、
何故、結婚したのかな…、だって…・
後悔しているのかしら・・・、ふふ‥‥」

「千春のことが本当に好きなんだよ‥」

「そうはいっても・・、淫乱な私が家庭を持つなど、
無理があるのは自分でも、良く分かっていたから、
主人との結婚を本気で考えることが出来なかった・・・、
それで・・、あの人に主人と結婚すると報告した・・、
喜んでくれて、その世界から足を洗う方法や・・、
未来の夫を上手く騙す手練手管など・・
いろいろアドバイスをしてくれると思ったのに、
意外にも、強く反対された・・、
どうしても結婚をあきらめないのなら、
一度主人に会いたいと言いだした・・」

「あら、あら・・・
佐王子さん、きれいごとを言っても、本音が出てしまったのね‥‥、
千春に惚れ込んでいて、手放したくないと思ったのね・・・
一匹狼のような人と思っていたけれど、案外いいところあるわよ・・・・」

過去話で、結果が判っているだけに、興味半分で、笑いながら咲江がコメントしています。


[43] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(667)  鶴岡次郎 :2018/03/01 (木) 15:08 ID:33jm8UW2 No.3095

「三人で会うことを決めた。
この時点で、私は主人との結婚を完全にあきらめていた。
短い間だったけれど、いい夢を見たとあきらめることにした。
あの人が主人に、何もかも話すのは判っていた。
ある程度まで私は告白しているけれど、
あの人の口から全てを聞けば、今度こそ主人もあきれ果て、
結婚話は跡形もなく消えると思った・・・
私の行状は・・、本当に・・・、凄いものだったから…・」

当時の乱行を少し悔いている様子を見せ、その時の苦しい心境を思い出したのでしょう、千春の瞳に
涙があふれ出ています。

「当日あの人は、普段とは違って、
アウトローになり切った服装で現れた‥。
そして・・、開口一番・・・、
あの人が主人に告げた…
凄い乱暴な言葉使いだった…」

「怖いね‥‥」

「この女は天性の淫乱で、男好きで、
これまで数えきれない男と関係を持っている。
その上、自分がスケベー女になるすべてのことを教えた、
千春は当代一の淫乱女になった、
とても、素人である主人の手に負える女でない、
普通の家庭を築ける女でないと・・・、
あの人が主人に教えた・・・」

「すごい・・・、本当の修羅場ね…
・・・で、ご主人はどんな様子だったの…・」

「もちろん、緊張していた…、
でも、私以上に冷静だった…、
あの人から聞かされた私の淫乱話はすでに知っていることだから、
そのことで、慌てる様子を見せていなかった…。
黙って、ことさら気負った様子を見せないで、あの人に対面していた」

「すごいね・・、
佐王子さんって・・、ヤクザでしょう…、
普通のサラリーマンならビビッて、おしっこを洩らすよ‥‥
その意味でも、ご主人は立派ね…・」

「ふふ・・・、ヤクザではないけれど、似たような者ね・・
特にその日は、ヤクザでも顔負けのやばい服装だった…」

「・・・で、殴り合いになったの…
そうなれば、ご主人は敵わないよね…」

「主人は冷静に対応していた・・、
主人の対応を見て、あの人の様子が変わった…、
口調も丁寧な、いつもの彼に戻った…、
それまでは、それこそヤクザの真似をして、
それらしく、汚い言葉を吐いていたのよ・・・、
やくざ映画の主人公のように迫力があったわ‥、ふふ・・・」

「ご主人を脅かして、結婚をあきらめさせようと思ったのね・・、
それが失敗したから、作戦を変えたのかしら…」

「主人は判っていたようなの・・、
あの人は悪い人でないと、第一印象で判断したと言っていた。
それで、落ち着いてあの人の出方を探る気になったらしいの・・」

「最初の出会いで勝負はついていたのね・・、
佐王子さんがいくら、凄んでも、ご主人は怖くなかったんだ‥」

咲江が笑いながらコメントして、千春がにっこり微笑んで頷いています。


[44] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(668)  鶴岡次郎 :2018/03/07 (水) 14:57 ID:up6PpwnE No.3096

「服装から判断すると、見るからに悪そうなヤクザだけれど・・・、
隠しても隠し切れない、あの人の人柄を主人が一発で見抜いたのだと思う・・、
主人、優秀なセールスマンだから・・・、
そして、故意に凄んで見せているあの人の真の狙いを察知したのよ・・」

「出来る男同士だと、初対面でも、
互いの力量を瞬時に読み取ると言われているとおりの展開だね……
ご主人は、佐王子さんの力量をわずかの間に読み取ったのね…
そして、佐王子さんもご主人の力量をすぐに読み取って、作戦変更した」

「私抜きで少し話し合いたいとあの人が提案し、
喫茶店内の少し離れて席に、二人は移った…。
遠くから見る限り、二人は商談でもしているような様子で、
熱心に話し合っていた・・・。
結論が出たらしく、二人の前に呼ばれた・・」

ここで千春は言葉を切り、じっと咲江を見つめていました。

「『千春・・、
良い人に出会えたな…
幸せになれよ…』
私の顔を見つめ、あの人がそう言ってくれた。
私は泣きだしていた・・・」

「・・・・・・・」

その時を思い出したのでしょう、千春の瞳に涙があふれ出ていました。咲江も涙を見せています。

「下の子が幼稚園に入り、子育てを卒業した頃…、
私に、例の症状、男狂いの禁断症状が出た・・・。
私自身が絶望するほど、強い症状だった。
やたらに男を欲しがる私を見て、主人があの人に連絡を入れた。
主人とあの人は、その後も連絡を絶やしていなかったのだと思う。
直ぐに、あの人がやってきて、その夜は主人の前であの人に抱かれた」

「・・・・・・・」

凄い展開に、咲江は言葉を挟むことが出来ません。

「しばらくあの人が家に通ってくれて、
主人と、あの人が力を合わせ、必死で私を抱いてくれた。
私にとっては、二人の夫が出来たと同じ状態だった。
おかげで、私の症状は小康状態を保った」

「・・・・・・」

「あの人と、主人が相談して、
ソープ勤めをすることになった・・・。
そして、現在に至っている…。
これが、他人には話したことがない、私の物語よ・・・」

「千春にはすごい歴史があるんだね・・・、
それに比べれば、私など、歩き始めた赤子と同じね‥
千春、ご主人、そして佐王子さん・・、全部すごい人だね…」

咲江が本音で感心しています。


[45] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(669)  鶴岡次郎 :2018/03/08 (木) 15:02 ID:0F98oVNc No.3097

「そうだね・・、
主人とあの人のおかげだね・・
何とか、私が暮らしていけるのは‥‥」

しんみりした調子で千春が答えています。

「さあ…、私の物語はこれくらいにして・・、
咲江の話に戻るよ、
私のスケベーな話を聞いて、
咲江はどう思ったの…、少しは考えが変わったの…、
私の話を聞いても、まだ・・、咲江は自分のことを・・、
異常に欲望の強い、例外的に淫乱な女だと、自分を責めるの…・?」

「う・・・・ン・・・」

千春の物語を聞かされ、女の業の深さは理解した様子ですが、いざ、自分のこととなると、釈然とし
ないところがある様子です。やはり、自分は異常な女だと思う気持ちが咲江から消えない様子です。

「欲望の赴くままに、動いてはいけない・・、
何事も・・、ほどほどが良いと、しつけられてきたのね‥
そこが、咲江の良いところだけれど…、
度を越して心配すると、体を壊すよ・・・、
時には、私を見習って、羽目を外すことも覚えなくては‥」

「うん・・、そのことは頭では判っているんだけれど…」

「私たちより若い年代の女性でも・・、
結婚後、数年経ち、ほどほどに体が熟れてくると・・、
信じられないほど、スケベー女に変身するものだよ……」

「・・・・」

「私たちのマンション内でも、私と同じように、
風俗街で働いている人妻のうわさ話を時々聞くでしょう…、
彼女たち・・、経済的な理由は勿論考えられるけれど、
本音を言えば、私と同じで・・・・、
その仕事内容がそんなに嫌いでないのだと思う‥‥」

「確かに・・、そう言えるね…
他の男に抱かれるのが死ぬほど嫌な女が・・、
ソープに勤めたりしないよね・・・」

「生理的、道徳的に、その仕事に馴染めない女は、確かに居るよ、
そんな女は、長続きしないのよ・・・・。
二、三日どころか、初日で逃げ出している…」

「そうだろうね…」

咲江が頷いています。

「二、三ケ月その仕事を続けられる女は、
例外なく、その気があるのよ・・、
スケベーな本質は、大部分の女性共有のものだと思う…」

「確かに…、
以前、千春の仕事を聞かされた時は、正直引いたけれど、
今は・・、チャンスがあれば、私もその仕事をやりたいと・・、
思い始めている。そこまで私も成長したのだね・・・・」

「そうだよ・・、
咲江もいろいろ修行を積んで、
ようやく、一人前の女になったのだと思う…、
私たち女性は、生涯、メスの本性に逆らえないのだよ・・・、
神様から与えられた天性のお恵みを、幸せなことだと思い・・、
許される範囲内で、本性に忠実に生きるべきだよ…」

「うん・・、努力してみる…、
今日・・、千春に話して良かった・・・」

千春の説明に咲江が笑みで答えています。どうやら


[46] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(670)  鶴岡次郎 :2018/03/09 (金) 14:51 ID:5WGUdOGs No.3098
どうやら・・・、今を盛りに燃え盛る情欲と、なんとか付き合っていこうと咲江は決心した様子で
す。あまりに強い情欲に圧倒されて、自分は異常だと・・、救いようがないと・・、自己放棄さえし
かねない状態だったのです。それが、千春の行状を聞き、千春と比較すれば、自分はまだましだと思
い始めているのです。

「ところで・・・、もう一つの問題…、
村上さんのことだよ・・・、
このことに触れると、咲江は、いつも不機嫌になるけれど…
今日は・・、しっかり聞いてもらうよ…」

「うん・・・」

強い表情を浮かべた千春が語りかけています。神妙な表情を浮かべ咲江が頷いています。

咲江の夫、坂上夏樹がセックスに目覚める前までは、咲江は欲求不満で悩み、罪悪感にさいなまれな
がらも、粋で、遊び人である50男の村上との情事に溺れ、ずるずると一年関係を続けてきたので
す。

ところが・・、坂上夏樹が千春の手でセックスに開眼してからは、ことセックスに関して、咲江は
ゲップが出るほど満足出来るようになったのです。村上との情事に頼る必要がなくなったのです。そ
れなら、危険を冒して村上との関係を継続する意味も、言い訳もないのです。それでも、咲江はなか
なか別れを言い出さないのです。何度か忠告しても、その都度うまく逃げられたのです。由美子たち
と交わした約束もあり、ここらで咲江を話し合いのテーブルに引きずり出す必要があるのです。今日
の千春は真剣です。最後通告をするつもりなのです。千春の様子を見て、咲江の表情から笑みが消え
ています。

「同じ女だから・・、咲江の悩みが判るから・・、
セックスに満足できていない咲江に同情して‥
村上さんとの関係を、黙認してきたけれど・・・、
もう・・、潮時だよ‥。
今日は遠慮しないで、はっきり言うよ・・・」

「・・・・・・」

「以前から言っていることだけれど…、
浮気相手として、村上さんは危険だよ…。
村上さんは・・、普通の人ではないよ…、
はっきり言ってヤクザに近い人だと思う・・・・」

「・・・・・・・」

否定をも肯定もしないあいまいな表情で、それでも真剣な表情で千春の話を聞いています。村上がそ
の筋に近い男であることは、咲江はとっくに気がついていると思います。多分、一年前、最初の出会
いから村上が普通の人でないことには気がついていると思います。普通の主婦にとって、危険な香り
がする男は魅力的に見えます、それだからこそ、強く惹かれたのだと思います。

仲のいい二人ですが、ここしばらくは、村上の話題はタブーになっていて、その話題に触れそうにな
ると、咲江の機嫌が極端に悪くなっていたのです。それで千春が話題を引っ込めてきたのです。しか
し、今日は違うようです、千春の気迫が咲江を圧倒しているのです。千春の強い入れ込みようを見
て、逃げられないと腹を固めたのでしょうか、咲江は神妙な表情で、千春の話を聞いています。

「やくざが素人の咲江に夢中になるはずがない・・・、
何か目的があるはず…、
きっと、思いもよらない災難が襲ってくるはず・・、
別れるなら今だよ、今でも、相当深みに嵌っているけれどね・・・、
今なら・・・、何とか抜けられると思う、私も力を貸すから・・・・」

「判っている‥、
今が潮時だというのも分かっている・・・」

「・・・・・・・・」

咲江は黙ってうなだれています。ここまで追い込まれると、いつもなら、千春を睨みつけて、その場
から立ち去るのがいつもの咲江です。ところが、今日はおとなしく、最後まで千春の言葉を聞くつも
りの様子です。意外に殊勝な咲江の態度に千春がすこし驚き、黙って咲江の表情を探っています。咲
江の本音がどこにあるのか、千春には読み切れないです。

ここで村上の批判を止めておけばよかったのですが、ここに来るまで、うっぷんが溜まっていたので
しょう・・、千春は言葉を滑らしてしまったのです。

「はっきり言うよ…」


[47] フォレストサイドハウスの住人達(その20)  鶴岡次郎 :2018/03/13 (火) 13:28 ID:XqXe3w4c No.3099
千春が咲江の顔をまっすぐに見ています。そして、咲江も千春を睨みつけています。二人がこんなに
真剣ににらみ合うのは初めてのことです。

「その道のプロに近い村上さんが、
素人女である咲江とのセックスに満足しているはずがない・・・。
私も曲りなりにその道のプロだから、良く判るの、
咲江や、もちろん私でも・・、
その足元にも及ばない、凄い女が彼の傍に居るはずだよ・・・」

「別の女が居るなんて…・、
そんなはずがない!・・・」

「・・・・・・・」

別の女が村上の傍に侍っていると・・、千春が言葉を滑らし瞬間、咲江の形相が変わりました。強い
意志を込めて、千春をにらみつけているのです。あまりの強い語調に千春がびっくりして咲江の顔を
見ています。

「彼の傍に・・・、
私以外の女が居るはずがない・・・、
彼にとって・・、
私は・・、ただ一人の女だよ…」

一言、一言かみしめるように、咲江が千春の言葉に反論しています。驚きの表情を隠しきれない千春
が、それでも必死で、咲江の表情から、彼女の意志を読み取ろうとしています。

これまでは、村上のことに触れると、感情的になって、その場を立つか、耳を塞いで、千春のアドバ
イスを聞こうとしなかったのです。明らかに咲江自身でもそうだと判っている村上の素顔を、千春か
ら改めて追及されると、逃げ場がないだけに感情的に反抗せざるを得なかったのです。

でも、今日は違うのです。自信をみせて千春の言葉に反論しているのです。この変化が進歩なのか、
それとも後退なのか千春は判断に迷っていました。

「ああ・・、私ったら…、
つい・・、感情的になってゴメンナサイ…、
他に女が居ると千春が言うから・・、
つい・・、カーっとなってしまった・・。
正確に言うとね・・・、
以前は千春の言う通りだったかもしれない・・、
彼の傍にはたくさんの女が居たと思う…
そのことは・・、悔しいけれど・・、認めざるを得ない…・」

「・・・・・・・」

咲江は冷静です、話の筋を通して、千春に説明しようとしているのです。一方の千春は彼女が、この
先、何を主張しようとしているのか、まだ完全につかみ切れていない様子で、当惑の中にいるので
す。

「でも・・、今は違うの…、
ある事情があって・・、
彼の周りから女たちが姿を消して・・・、
彼は私一人の者になったの・・、
私なしでは生きてゆけないと・・、
そう・・、彼が・・、言ってくれるの…・」

「エッ…、
そんなことて・・、
本当に、彼がそう言うの…・?
騙されているんじゃないの…・」

千春の反論の言葉に力がありません。あまりに自信たっぷりに自身の立場を説明する咲江を見てい
て、千春の中に不安が広がっているのです。何かが起こり、その事実が咲江を大きく変えたのだと、
千春は漸く気が付いています。

「男と女の仲は、当事者しか判らない事情があるのよ・・、
私のことを心配しくれる千春の気持ちには、いつも感謝している・・、
でも・・、
村上さんと、私との仲には誰も口を挟ませない!
それが、千春であっても、許さない…」

「・・・・・・・・」

「私以外の女が彼の傍に居るなんて…、
とんでもない話よ!・・・」

最後の言葉を吐き捨てるように言って、千春の顔を、また、にらみつけているのです。


[48] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(672)  鶴岡次郎 :2018/03/14 (水) 11:05 ID:H5xkLHic No.3100
千春は当惑していました。こんなはずではなかったのです。以前の咲江はどこか頼りないところが
あって、村上との仲も、体の疼きに堪えかねて、心ならずも村上のところへ出向く様子だったので
す。そして、何よりも、村上との関係を恥じ、早く別れるべきだと咲江は悩み続け、千春にも何度も
相談していたのです。それが、今日は村上との関係を、むしろ誇らしげに咲江は語っているのです。

「どうしたの咲江…、
村上さんとは別れるべきだと・・.、
優しい旦那様を裏切っているのがつらい・・・と、
悩み・・、悲しんでいたのは・・、咲江だよ…」

「そうだよ・・」

「なら…、
旦那様が素晴らしい変身を遂げたのだから・・・、
もう・・、村上さんに頼る必要はないでしょう…
村上さんだって・・、
あなたが居なくなっても、それほど不自由しないと思う…」

「確かに・・・、そうだった・・、
一ケ月前までは・・、千春の言う通りだった…
でも・・、事情が変わったのよ…」

「どんな事情なの…」

「ゴメンナサイ…、
千春にさえ・・、
まだ・・、その事情を言えない・・
いずれ、その時が来たら、
私の中で、気持ちが固まったら…・
千春には、真っ先に伝える・・、
それまで・・、待ってほしい…・・」

「・・・・・・・」

「ただ・・、これだけは言える…、
私と、彼の仲は・・・、
以前とは比べ物にならないほど、
深く、強くなったのよ・・」

「・・・・・・・・」

千春の説得で咲江が村上と別れると決断するならそれが一番で、その可能性も十分高いと千春は由美
子たちと話し合っていたのです。そして、千春は咲江を説得できると、密かに自信を持っていたので
す。ところが、いざ話し合ってみると、以前より咲江の気持ちは強固になり、村上への思いがより深
く、強くなっているのです。

千春は知りませんが、経営している会社の倒産騒動で、一時的性不能に陥った村上を助け出した実績
が咲江を変えたのです。咲江なしでは村上は生きていけないとまで思いこんでいるのです。これで完
全に、村上の愛を勝ち取ったと自信を持っているのです。その強気な姿勢に、事情が判らない千春は
驚いているのです。それでも千春は、この場でその事情を・・、咲江と村上の仲が深く、強くなった
事情を・・、無理には聴きだそうとはしませんでした。咲江が千春の説得を受け入れないことは計画
に織り込み済みだったのです。

千春は決断を下しました。この場でこれ以上、咲江と言い争っても、千春の力では咲江を説得して、
村上と別れさせることは不可能で、これ以上の深追いは止めて、次の作戦を始動することにしたので
す。


[49] フォレストサイドハウスの住人達(その20)(673)  鶴岡次郎 :2018/03/15 (木) 14:49 ID:t5eylsH2 No.3101
人が生きていく中で、「あの時・・、ちゃんと話しておけば…、
私の人生も変わっていたかもしれない…」と、思うことが、一つや、二つあるものですが・・、
この時の咲江にも、そのことが当てはまります。

経営する会社の倒産のショックで、一時的性的不能に陥った村上を、献身的に支え、見事復帰させた
咲江の愛情物語を千春に話せば、感動した千春は、咲江と村上の仲を裂く計画を放棄して、二人の仲
を支援する側に立ったと思えるのです。そうなれば、由美子演出・主演のドラマの幕が開くことがな
かったと思います。
しかし、現実には、咲江はかたくなに何も話さず、千春もそのことを聞こうとせず、計画通り、村上
と咲江の仲を分断する作戦、由美子演出・主演のドラマが開幕することになるのです。

由美子が書いた台本に従って、千春は咲江の挑発にかかりました。

「私は・・、村上さんには本命の女が居ると思う…、
可愛そうだけれど・・、
村上さんにとって、咲江は遊びの対象でしかないと思う…」

「・・・・・・・」

もう・・、咲江は反論しません、この話題で千春と口論するつもりがないのです。それほど咲江は村
上との関係に自信を持っているのです。咲江の態度には余裕があります。千晴も引き下がるわけには
行かない訳があるのです。女の誇りと意地を掛けたぶつかり合いが始まったのです。

「これほど言っても…、
村上さんの唯一の女だと・・、
咲江は言い張るのね…」

「うん・・・」、

「私もプロの女だから・・・、
その誇りと意地にかけて、はっきり言わせていただくわ‥、
村上さんのナンバー・ワンの女は別に居る・・
咲江はただもてあそばれている便利な女だと思う・・・」

「千春がその道に精通していることは認めるけれど・・・、
私は当事者だよ・・・、
村上さんと私の関係は永遠だと・・、
当事者の私がそう思っているのだよ・・・、
千春が何と言おうと・・・、
この一点だけは譲れない・・・」

「判った…、
どちらが正しいか…、
村上さんの身辺調査をして確かめない・・?
幸い私の事務所にはいろいろな調査をする専門スタッフが居るから、
その人に頼めば簡単に村上さんの相手が見つかると思う・・、
どう・・、やって見る…」

「うん・・・・・・」

由美子が千春に伝授した揺動作戦成功です。千春の挑発に咲江が見事引っかかりました。

「多分、数日で彼の浮気の尻尾を掴んで、連絡をしてくれるはず・・、
その時は、男女の現場に咲江に乗り込んでもらうことになるけれど・・、
構わないかしら…?」

「うん・・、いいよ・・・
でも・・・、この先、一ケ月の間・・・・、
何も起こらなかったら・・、
今度こそ、私たちの関係に口を挟まないと約束してね‥」

「判った…」

咲江も、千春も自信満々です。こうして、由美子演出・主演のドラマが幕を開くことになったのです。


[50] 新しい章へ移ります  鶴岡次郎 :2018/03/15 (木) 15:30 ID:t5eylsH2 No.3102
新スレを立て、新しい章へ移ります。じろー


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