1- 新10 レス投稿 戻る
フォレストサイドハウスの住人達(その10)
現在のレスは50個です
1 スレッドオーナー
鶴岡次郎
2015/01/13 (火) 15:46
No.2636
浦上千春の隣人、佐原幸恵と言う名を聞いて、記憶力にいい読者であれば、この物語の冒頭で紹介した
佐原靖男のことを思い出されると思います。泉の森公園のベンチに肩を落として座る50男を見て、そ
のイケメンぶりと男のすっかり憔悴したに様子に女ごころを揺り動かされ、すっかり彼に同情した由美
子が彼に声を掛け、おせっかいついでとばかりに彼のマンションまで付いて行き、そこで彼の妻幸恵の
失踪を知らされるのです。
省略・・ここ
21 フォレストサイドハウスの住人達(その10)(285)
鶴岡次郎
2015/02/26 (木) 13:23
No.2657
お色気攻勢をかけたことあっさりと認めた由美子の言葉に愛が笑みを浮かべて頷いています。

「でも・・、結局・・、由美子さんの仕掛けも、
私のせい一杯の媚も空振りだった・・、
彼・・、二人のお色気攻勢には気が付いていたのは確かよ…、
省略・・ここ
22 フォレストサイドハウスの住人達(その10)(286)
鶴岡次郎
2015/02/27 (金) 14:11
No.2658
「良いい!
私の考えを話すから聞いて・・・、

幸恵さんは佐原さんの変態癖にある時気が付いた・・・、
そのことを知って、嫌気がさして・・、・・と言うより、
省略・・ここ
23 フォレストサイドハウスの住人達(その10)(287)
鶴岡次郎
2015/03/02 (月) 14:52
No.2659
珍しく、二人の女の口が止まったままです。

「幸恵さん失踪の真相解明に一歩近づいたけれど、
私達が掴んでいる情報だけでは、動きようがない・・
しばらくは静観するより他に手はないようね…」
省略・・ここ
24 フォレストサイドハウスの住人達(その10)(288)
鶴岡次郎
2015/03/08 (日) 16:09
No.2660

ここは鶴岡の自宅です。寺崎探偵は都心の事務所を出て、まっすぐにここへやってきたのです。事前に
何も連絡を入れていませんでしたが、いつもの様に、鶴岡も、由美子も笑顔で彼を迎えてくれました。

「酒癖の悪い俺を避けて、旦那は早々と書斎に籠ってしまったし・・、
省略・・ここ
25 フォレストサイドハウスの住人達(その10)(289)
鶴岡次郎
2015/03/17 (火) 11:59
No.2661
喉仏を見て女が興奮していることなど全く気が付いていない男は一気にコップの水を飲みほし、大きな
吐息を吐き出しました。

「ああ・・、美味しい・・・、
これですっきりしました。頭もさえてきました…。
省略・・ここ
26 フォレストサイドハウスの住人達(その10)(290)
鶴岡次郎
2015/03/19 (木) 15:44
No.2662

寺崎の困っている様子を、笑みを浮かべて見ていた由美子が悪戯っぽい表情で口を開きました。

「寺崎さん・・・、
私を雇ってくださいませんか・・
省略・・ここ
27 フォレストサイドハウスの住人達(その10)(291)
鶴岡次郎
2015/03/20 (金) 13:57
No.2663

由美子の情報を得た寺崎探偵事務所の調査は目覚ましい進捗を遂げました。幸恵の仮住まいであるY市
内にある1DKのアパートは直ぐ見つかりました。佐原家の隣、浦上家の主婦、千春、31歳と密会して
いた男の素性もすぐ判りました。

省略・・ここ
28 フォレストサイドハウスの住人達(その10)(292)
鶴岡次郎
2015/03/21 (土) 14:43
No.2664

6畳間に置かれた折りたたみ型のテーブルを囲んで三人が対面しました。寺崎が名刺を出し、佐原の調
査依頼を受けて、ようやく幸恵の居所と、彼女の勤務先を突き止めたことを告げました。どうやら幸恵
は二人の来訪を予想出来ていたようで、慌てたところもなく、緊張もしていない様子です。むしろ、こ
れから幸恵との大切な対話が控えている由美子がかなり緊張している様子なのです。
省略・・ここ
29 フォレストサイドハウスの住人達(その10)(293)
鶴岡次郎
2015/03/23 (月) 13:22
No.2665
黙って笑みを浮かべている由美子をじっと見つめながら幸恵は女の勘を総動員して、佐原と由美子の関
係を探っていました。

〈ひよっとして・・・、二人は既に深い関係に・・・・
いえ、いえ・・、そんなことはないわね…、
省略・・ここ
30 フォレストサイドハウスの住人達(その10)(294)
鶴岡次郎
2015/03/25 (水) 17:45
No.2666

それから20分ほど二人の女は語り合いました。互いにこの人ならとの思いがあるのでしょう、失踪の
理由とその目的を幸恵が淡々と語り、時々短い質問を入れながら由美子は熱心に説明を聞きました。寺
崎は口を挟まないで、時々手帳にメモを落としていました。

省略・・ここ
前10 次10 レス投稿 削除依頼 戻る
処理

記事No

パスワード