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フォレストサイドハウス(その26)
現在のレスは22個です
1 スレッドオーナー
鶴岡次郎
2020/02/13 (木) 14:58
No.3263
金倉沙織の物語が終わりました。次に紹介するのはその金倉沙織が脇役で登場する短編です。相変わ
らず平凡な市民の日常を描いた物語です。ご支援ください。


毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
省略・・ここ
2 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/02/13 (木) 15:02
No.3264

安田郁子の場合

午後一時過ぎ佐王子の携帯が鳴ったのです。Y市にある店、その店長室で遅い昼食になる笊そばを啜
っている時、携帯が鳴ったのです。何台かの携帯を持っていて、特別の電話器が鳴っているのです。
省略・・ここ
3 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/02/25 (火) 11:35
No.3265
「お客様に迷惑をかけないことが一番大切です。
ここでうろたえないことです‥。
お客様に正直に事情を説明してください・・・」

「はい・・」
省略・・ここ
4 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/03/15 (日) 15:55
No.3266
自宅売春を続けていると郁子に起きたような突発事情は必ず発生します。それに備えて、佐王子は日
ごろから対策を準備して、傘下の女達に伝えています。一番確実な方法は同じマンションに住んでい
る傘下の別の女に指示して、お客を迎えに行かせ、その女の部屋に案内して、ほとぼりが冷めた頃に
マンションから脱出させることです。

省略・・ここ
5 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/03/16 (月) 16:06
No.3267
「シャワーの途中で旦那様は帰って来るだろうから、精いっぱいお色気を発散させて、その気にさせ
てください・・・、あとはいつも以上に丁寧にサービスしてください…」と、佐王子は郁子に伝えた
のです。

太郎は全裸の妻をお姫様抱っこして、居間を横切り、寝室へ入り、ベッドに優しく寝かせました。そ
省略・・ここ
6 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/03/22 (日) 15:17
No.3269
「あら・・・、そう・・・
ご主人、早く帰って来たのね・・、
良かったわね‥。
良いのよ・・、私一人で行くわ…」

省略・・ここ
7 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/04/07 (火) 11:14
No.3270
「う・・ン・・、止めてよ・・、感じるわ…
これでも必死なのよ・・、
ぎりぎりの演技をしているんだから…」

「うん・・、
省略・・ここ
8 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/04/17 (金) 15:48
No.3272
戻ってきた郁子は羽織っていたガウンを脱ぎ捨て全裸になって、太郎の傍に身を投げています。

「沙織に冷やかされちゃった・・、
無理ないわね・・、
昼間からこんな格好だものね‥」
省略・・ここ
9 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/05/01 (金) 10:17
No.3273
傘下の女にサービスする一環で、郁子の部屋で、久しぶりに佐王子は彼女を抱きました。一ケ月ぶり
の郁子はまたまた大変な成長を遂げていました。旦那一人しか知らなかった郁子がこの世界に入って
一年、会う度にその成長ぶりに佐王子は驚かされるのです。久しぶりに佐王子は女の中に精を吐き出
したのです。彼が精を吐き出すことは稀で、良い女を相手にした時に限られます。それほど郁子は凄
くなっているのです。郁子の傍で体を投げ出し荒い息を吐いている佐王子に、郁子は低い抑揚のない
省略・・ここ
10 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/05/04 (月) 13:03
No.3274
それから20分間ほど激しい攻防が続きました。音を上げたのは男の方でした。荒い息遣いを抑え
て、男が先ほどまでの話を続けました。

「秘密を墓場まで持っていくと郁子さんが決めれば、
及ばずながら、私、佐王子が、誠心誠意お手伝いします。
省略・・ここ
11 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/05/18 (月) 09:29
No.3275
男は50過ぎで、頭の禿げた郁子の好みとはかなりかけ離れた小男なのです。それでも、二人は親し
そうでこの日が最初でなく、何度か逢瀬を重ねている様子なのです。

「なぜこんな男に・・?」

省略・・ここ
12 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/05/19 (火) 16:54
No.3276
安田太郎は学生時代、柔道部のエースで、身長180センチを超える偉丈夫です。今まで他の男性と
対峙して怖いと思ったことは少ないのです。有段者の戒めとして、喧嘩は避けるようにしています
が、誰と戦っても、たとえ相手がアングラの世界に生きる男であっても、一対一であれば負けること
はないと密かに自負しているのです。その太郎がビデオの映像を見て、身長、170センチにも到達
しない、あえて言えば50過ぎの小男である佐王子の映像を見て、彼を手強い男だと思ったのです。
省略・・ここ
13 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/06/18 (木) 16:27
No.3277
「そうです。
安田郁子の夫です…」

「・・・・・・・・」

省略・・ここ
14 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/07/01 (水) 16:14
No.3278
「郁子には何も話していません。
いずれ判るにせよ・・・、
今は・・、
彼女はそっとしておきたいのです・・・・」

省略・・ここ
15 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/07/16 (木) 15:46
No.3279
約束した土曜日、安田太郎がY市にある佐王子の店にやってきました。指定された午後二時の面会時
間の30分前に太郎は店の前に着きました。この種の店に来るのは彼にとって初めての経験です。少
しためらった後、店の入り口に立っている制服姿の若い男性店員に名乗り、佐王子に会いたいと伝え
ました。あらかじめ指示を受けている様子で若い店員は愛想よく太郎を先導して、入り口に近い店長
室に案内しました。
省略・・ここ
16 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/07/29 (水) 15:09
No.3280
「失礼ながら、お若いのに、冷静ですばらしい決断をされましたね・・・。
そしてこの店を一人で訪ねるという大胆な行動力を発揮された…。
並みの方ではない、怖い方だと感じました・・・」

「・・・・・・」
省略・・ここ
17 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/08/18 (火) 10:57
No.3282
「私のような人間が正直に告白するといっても・・、
とても信用できないと思いになるでしょう・・・、
・・が・・、
これでも、この道では苦労を重ねて、一応の成功を収めた男です。
安田さんのお人柄に惚れこんで、全てを告白する気になりました。
省略・・ここ
18 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/08/21 (金) 15:18
No.3283
「佐王子さんのお話をうかがい、
なんとなく事情が判り始めました・・」

売春稼業に転落した妻の事情が判り始めたのでしょう、安田が納得した表情でつぶやいています。

省略・・ここ
19 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/08/22 (土) 16:24
No.3284
苦悩の表情を必死で抑え込もうとしている安田を見ながら、佐王子がゆっくりと口を開きました。

「私のやっていることが・・、
違法で不条理な行いであることは自覚しております、
いずれ、何らかの報復、処罰を受ける時が来ることは覚悟しております。
省略・・ここ
20 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/09/02 (水) 12:05
No.3285
勝手の判らない風俗の店を訪れ、それまでその種の人種には会ったことがない安田が、妻を転落させ
た張本人である、その道の達人佐王子と面談しているのです。緊張がないと言えば嘘になります。そ
の緊張に堪えて安田太郎はここまで気を張って来たのです。しかし、ここへ来て、郁子転落の経緯を
教えられ、安田の張りつめた気持ちは一気に崩れているのです。

省略・・ここ
21 フォレストサイドハウス(その26)
鶴岡次郎
2020/09/10 (木) 10:57
No.3286

「これから先のことですが…、
私は何も知らなかった・・、
この店へも来なかった・・、
佐王子さんとも会わなかった…。
省略・・ここ
22 新しいスレッドに移ります。
鶴岡次郎
2020/09/10 (木) 11:00
No.3287
この章を完結します。新しい章へ移ります。 ジロー
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