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フォレストサイドハウスの住人達(その10)

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2015/01/13 (火) 15:46 ID:KJbTWW7o No.2636
浦上千春の隣人、佐原幸恵と言う名を聞いて、記憶力にいい読者であれば、この物語の冒頭で紹介した
佐原靖男のことを思い出されると思います。泉の森公園のベンチに肩を落として座る50男を見て、そ
のイケメンぶりと男のすっかり憔悴したに様子に女ごころを揺り動かされ、すっかり彼に同情した由美
子が彼に声を掛け、おせっかいついでとばかりに彼のマンションまで付いて行き、そこで彼の妻幸恵の
失踪を知らされるのです。

佐原靖男が語る通りであれば、幸恵は夕餉の支度の途中で忽然と姿を消しているのです。警察には失踪
届けを出しているのですが、争った跡がないことなどから単純な家出人として警察は受け止めているよう
なのです。

この章では幸恵が失踪に至るまでの経緯を説明し、できれば事件の解決まで見届けたいと思っています。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。    

また、文中登場する人物、団体は全てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・(1)2014.5.8 文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示しま
す。
・記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8 文頭にこの記事があれば、記事番号1779に二
回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直していた
だければ幸いです
                                        ジロー  


[21] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(285)  鶴岡次郎 :2015/02/26 (木) 13:23 ID:XngfDN4. No.2657
お色気攻勢をかけたことあっさりと認めた由美子の言葉に愛が笑みを浮かべて頷いています。

「でも・・、結局・・、由美子さんの仕掛けも、
私のせい一杯の媚も空振りだった・・、
彼・・、二人のお色気攻勢には気が付いていたのは確かよ…、
それなりの興味を見せて、チラチラと私の体を見てくれてはいたけれど・・・、
手を出さないどころか、いやらしい冗談一つ言わなかった…」

「結局・・、あの時・・・、
私たちは彼の固い鎧を脱がせることが出来なかったのよ・・」

「鎧・・?
それ何・・・?
まさか、男のアレに兜をかぶっているってこと・・・?」

「バカね・・、そんなはずがないでしょう…、
精神的な鎧のことよ・・、
彼は心に鎧を被っているのよ・・」

「判らない・・・、もう少し判るように説明して・・」

「家の主人もそうだったけれど、
一流企業の会社重役を務めるような出来る男たちは、
毎日、私たちの想像を超えるストレスに体を曝しているのよ、
彼らはその大きな重圧に負けないよう固い鎧を着けていて、
家に帰ってもその鎧を脱ぐ余裕がないのだと思う・・」

「そうか・・、私たちがおっぱいを見せたり
下着をちらつかせたりする程度の刺激では、
彼は堕ちない修行を積んでいるのね・・、
強い自制心を働かせて、あらゆる誘惑に溺れないよう注意しているのね・・。
いきなり、頬を殴られ、おしっこを直接顔面に浴びるほどの刺激を受けないと、
彼は鎧を脱がなかったと言うことね…」 

「ええ・・、多分・・・、そうだと思う・・・
普段はあの通りまじめ一本で会社勤めをしていて、
宴会の席などで出会う女にも、目をくれない固い男を通していると思う。

そうした生活に疲れると、佐原さんはどこか秘密の場所で、こっそり・・、
彼のM性を満足させる遊びを楽しんでいるのだと思う…、
その時だけ、本来の欲望を彼は自由に発揮できるのだと思う…」

「私たち二人のお色気攻勢にも落ちなかった彼だけれど、
由美子さんがおしっこを掛けて彼の鎧を力ずくではぎ取ったから、
その後は、自由に由美子さんの体を楽しむことが出来たのね・・、
やっぱり、由美子さんは凄い・・・、
彼の本性を見抜いて過激な攻めを実行した由美子さんは凄い・・・」

由美子の説明を聞いて愛は盛んに感心しています。

「私は気が付かなかったけれど、由美子さんは気が付いた・・・、
・・と言うことは、いつも側に居る幸恵さんだって…」

何かが頭にひらめいたようで、愛がここで口を閉じ、じっと由美子を見つめています。

「ああ・・、そうか・・・、
判った・・!」

何かに気が付いた様子です、瞳を輝かせて大きな声を出しています。

「私、大変なことに気が付いた・・・。
幸恵さんの失踪の理由(わけ)がなんとなく見えて来た・・」

「そう・・、愛さんも気が付いたのね…」

由美子も同じ思いらしく、にっこり微笑んでいます。


[22] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(286)  鶴岡次郎 :2015/02/27 (金) 14:11 ID:m7g1CiKY No.2658
「良いい!
私の考えを話すから聞いて・・・、

幸恵さんは佐原さんの変態癖にある時気が付いた・・・、
そのことを知って、嫌気がさして・・、・・と言うより、
変態癖そのものより、そのことを口実にして、
他の女と遊んでいることが許せなくなったのよ、

それで・・、離婚覚悟で家を出たのよ・・。
きっとそうだと思う・・」

思いついたことを愛が興奮した口調で話しています。

「佐原さんは幸恵さんの失踪理由が判らないと言っていたけれど、
本当にそうかしら…、私は違うと思う・・。

彼の変態癖が高じて浮気に走っていたとすれば、
幸恵さんにとって、このことは家出の大きな理由になる。

佐原さんは本当に、幸恵さん失踪の理由に気が付いていないのかしら…、
一緒に住んでいたのだから、
彼女の様子からある程度の心当たりはあるはずだと思うけどね・・・」

「私もそう思ったから、それとなく佐原さんに聞いてみた・・・、
でも、幸恵さんは気が付いていないはずだと佐原さんは言い張るのよ・・、

もし・・、気が付いていたのなら、黙って失踪するはずがないと言うのよ、
勝気な幸恵さんの性格を考えると、
泣き寝入りして家出することなど考えられなくて、
佐原さんの変態癖を直接追及するか、
それが出来なくても置き手紙を残すはずだと言うのよ・・。

もっともな意見だと思ったけれど・・・、
それでも幸恵さんの失踪に佐原さんの変態癖が直接に、
あるいは間接に、絡んでいると私は思っている・・・」

「わたしもそう思う・・・、
ねえ・・・、どうだろう・・、
幸恵さんの失踪は佐原さんの浮気が原因だと彼に教えてやろうよ・・、
彼だって、私達から言われれば、踏ん切りはつくと思う…、
そうすれば、そのことを踏まえて彼なりに行動すると思う…」

「それは出来ない・・・、
佐原さんが浮気をしていると断定する証拠がない・・、
判っているのは、佐原さんが変態癖を持っていることだけよ、
変態癖と言っても、離婚の対象になるほどものではないしね…、
他の女と遊んでいると想像できるけれど、何も証拠がない・・。

仮に、佐原さんの変態癖が原因だとして、
そのことで幸恵さんがどのような問題を抱えていたのか・・・、
変態癖そのものに嫌悪感を持ったのか…、
あるいは・・、他の女と関係を持ったことが許せないのか…、

そして、一番大切なことなんだけれど…、
家出することで、幸恵さんが問題をどう解決するつもりだったのか、
何が目的で失踪したのか、そこのところが私には判らない…、
賢明で、分別のある年齢に達している彼女が、やみくもに家出するはずがない、
彼女なりに何らかの勝算があったはずだと思う…。

何も判っていないこの状態で、早合点して、幸恵さんの家出は佐原さんの浮気だと決めつけ、
佐原さんを刺激するのは危険だと思う・・。
ここは、女同士・・、
彼女の置かれた立場と彼女の考えを尊重すべきだと思う、
軽率な動きをすると取り返しのつかないことになる・・」

「そうね…、幸恵さんの気持ちが大切ね・・
離婚など、全く考えていない可能性だって高いからね…、
私たちが下手に動いて、無理やり別れさせることになっては、
それこそ取り返しがつかないからね・・・」

「幸恵さんに会うことが出来れば一番良いのだけれど」

「そうね・・、彼女に会うことが出来ればいいね・・、
どこに隠れているのだろう・・」

二人の女の会話はここで行止まりました。顔を見合わせ大きな吐息をついています。


[23] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(287)  鶴岡次郎 :2015/03/02 (月) 14:52 ID:5pw./shk No.2659
珍しく、二人の女の口が止まったままです。

「幸恵さん失踪の真相解明に一歩近づいたけれど、
私達が掴んでいる情報だけでは、動きようがない・・
しばらくは静観するより他に手はないようね…」

あきらめた口調で由美子がつぶやきました。

「うん・・・、仕方ないね…、
今日、私たちが話し合ったことは佐原さんには当分伏せておいて、
しばらくは・・、佐原さんを慰めることに専念しよう・・・
私も・・、おしっこを掛けてみようかな・・、フフ・・・・」

「それが良いかも・・、
次は愛さん一人で行くといいよ・・
佐原さんもきっと喜ぶと思う…」

由美子が真顔になって言っています。

「ちょっと・・、冗談よ、冗談・・・
そんなこと主人が許すはずがありません・・、
とても由美子さんの真似は出来ません…」

「それも、そうだね・・、ハハ・・・・」

「そうよ・・、残念だけれど・・・、フフ…、
それにしても、残念ね…、
ここまで真相に近づいていながら、
佐原さんを助けることが出来ないなんて…」

「・・・・・・・・」



週末に二人そろって佐原を訪ねる計画は今まで通り続けることを確認してその日二人は別れました。迷
いに迷ったのですが、由美子は結局、幸恵が時々自宅へ戻っている重要な事実を愛には教えませんでし
た。愛の性格を考えると、そのことを知れば、佐原にその事実を伏せたまま平然と彼と面談することが
難しいと判断して、その事実を由美子の胸の中にしまっておくと決めたのです。当然のことながら、佐
原には当分の間その事実を隠しておくべきだと由美子は考えているのです。


佐原から幸恵探索の依頼を受けた寺崎探偵事務所の調査も暗礁に乗り上げていました。熟年夫妻のトラ
ブルですから、案外簡単に解決すると思っていたのです。幸恵が身を隠しそうな親戚縁者、友人達を当
たればすぐに幸恵を探し出せると踏んでいたのです。ところが依頼を受けてから一週間、そして三週間
経っても幸恵の姿はどこにも見当たらなかったのです。

ここへ来て寺崎探偵は幸恵失踪の理由が単純な夫婦間トラブル、例えば夫に女が出来たなどの理由でな
いとようやく悟り始めていました。

幸恵失踪から8週間が経過しました。さすがにニケ月も不在が続くと幸恵の親族も騒ぎ始めてきました。
佐原も焦り始めていました。当然寺崎探偵へもきつい追及が来ることになるのです。


[24] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(288)  鶴岡次郎 :2015/03/08 (日) 16:09 ID:XdQwC.hk No.2660

ここは鶴岡の自宅です。寺崎探偵は都心の事務所を出て、まっすぐにここへやってきたのです。事前に
何も連絡を入れていませんでしたが、いつもの様に、鶴岡も、由美子も笑顔で彼を迎えてくれました。

「酒癖の悪い俺を避けて、旦那は早々と書斎に籠ってしまったし・・、
由美子さんは、私を見捨てて、台所仕事・・、
哀れな寺崎探偵は一人寂しくグラスを舐めています…」

ウイスキー・グラスを傾けながら寺崎が何事かぶつぶつつぶやいています。言葉とは裏腹にご機嫌の様
子です。独身の気軽な身ですから、月に二度は鶴岡家にこうして顔を出す寺崎です。夕食を食べてその
まま帰るか、泊まり込んで翌朝事務所へ直接出勤したりしているのです。

この日も、夕食が終わった後、一人食卓に残って、ウイスキーを舐めながら、キッチンにいる由美子を
チラチラ見ながら独り言をつぶやいているのです。酒があまり飲めない鶴岡は早々に切り上げて、自室
へ逃げ込んでいます。

「由美子さん・・、佐原さんから聞きましたが・・、
あなたと愛さんは頻繁に佐原さん宅を訪ねているようですね・・。
彼・・、私のことで何か苦情を言っていませんでしたか・・・」

「・・・・・」

「えっ・・、何も聞いていない…
そうですか、それならいいのですが・・・

実は最近、佐原さんから、未だか未だかと・・、
かなり強く追及されているのです。
失踪から二ケ月ですからね・・、旦那にすれば当然です・・。
由美子さん・・、何か手がかりになるモノを掴んでいませんか…」

本当に困っているのか、藁をも掴む心境になっているようで、由美子への質問に本音が見え隠れしてい
るのです。普段なら仕事のことは親しい鶴岡夫妻にも、絶対話さない寺崎ですが、由美子の紹介で幸恵
失踪の調査を佐原から頼まれたので、この件では由美子に相談しても良いと思っている様子です。

由美子がエプロンで手を拭きながらキッチンから出てきました。台所仕事が一段落ついたので、寺崎の
相手をするつもりのようです。笑みを浮かべて寺崎の前に座りました。

「幸恵さんの調査が行き止まっているようね…、
ねえ・・、私・・・、いい情報を握っているの…
まだ誰にも話していないことだけれど、寺崎さんの出方次第では話してもいいわ・・、

私の握っている情報を話すには一つ条件があります・・、
この条件を聞いていただけないのであれば、話せません・・」

胸の広く開いたワンピースを着けていて、家にいる時の習慣で、いつもの様にノーブラです。小ぶりの
乳房が見え隠れしています。夜ですから朱に近い濃い唇を作っています。

〈相変わらずそそる女だ・・・、
俺には抱かせてくれないけれど、
毎日のように違う男がこの女を抱いているのだろう・・、
男達の粘液がこの女の妖しさを育ているのだ…〉

淫らな妄想をしながら、酔眼を凝らしてじっと由美子を見つめています。

「ネエ・・、寺崎さん・・・、
聞いているの・・?」

「エッ・・、ああ・・、条件ね…、
どんなことだろう・・、
由美子さんの頼みであれば、不肖、寺崎探偵、火の中、水の中・・・」

「ああ・・、酔っぱらっているのね…、
大切な話なのよ・・・
酔っ払いには聞かせたくない話なの…。
さあ・・、これを飲んで、気を引き締めてちょうだい…」

由美子の言葉の調子が少し違うことを察知した寺崎の表情が少し変わっています。姿勢を正し、笑みを
消し、寺崎は由美子の顔をまっすぐに見ました。そして、由美子の差し出すコップを受け取り、冷たい
水をゆっくりと喉に流し込んでいます。寺崎の喉仏がゴクリゴクリと蠢いています。口には出しません
が、男の喉仏が動くのを見るのが由美子は大好きです。性的な興奮さえ感じるのです。


[25] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(289)  鶴岡次郎 :2015/03/17 (火) 11:59 ID:g4PEckBk No.2661
喉仏を見て女が興奮していることなど全く気が付いていない男は一気にコップの水を飲みほし、大きな
吐息を吐き出しました。

「ああ・・、美味しい・・・、
これですっきりしました。頭もさえてきました…。
さあ・・・、準備は整いました・・・、
さて・・・、由美子さんの条件とやらをまず聞かせてください・・」

「いいわ・・、私の条件を話すわね…。
私が掴んでいる情報を知れば、
幸恵夫人の隠れ家を簡単に突き止めることが出来ると思う・・・。
そうすれば、寺崎さんであれば二、三日で事件を解決できると思う。
このことを十分承知してほしいの、それだけの価値がある情報だから…」

「大変な自信ですね・・、
興味がわいてきました・・・。
その条件とやらをまず聞きましょう・・・」

無意識に手を伸ばし、ウイスキー・グラスを持ち上げていたのですが、途中で思いとどまり、テーブル
に戻し、姿勢を正しています。

「簡単な条件よ・・、
幸恵夫人を見つけたら、真っ先に私に知らせてほしいの・・、
そして、私が彼女と話をする時間が欲しい、30分で良いわ・・、
その後、ご主人に知らせるなり、彼女を連れて帰るなり、自由にしても良い。
どう・・、簡単な条件でしょう・・」

由美子の表情を寺崎は読み取ろうとしています。由美子はただニコニコと笑っているだけです。

「奥様もご存じだと思いますが、我々探偵には依頼者に対して、その方の秘密を誰にも洩らせない守秘
義務があります。その守秘義務を破るようでは、私の仕事は成り立ちません。

奥様が出された条件はその守秘義務を放棄せよと言うのに等しいのです。
どんなにおいしい情報でも、守秘義務を放棄する価値はありません・・・」

かなり真剣な表情を浮かべ寺崎が語っています。予想出来た寺崎の反応なのでしょう、笑みを浮かべた
由美子の表情は変わりません。

「判りました。おっしゃる通りだと思います。
私が提示した条件は間違いでした。
寺崎さん・・、先ほど言ったことは全部忘れてください・・・」

「いや・・、そう簡単に引き下がられると困ります・・、
由美子さんの情報は喉から手が出るほど欲しいし・・・、
しかし・・、守秘義務は守り切らなくてはならないし・・・
ああ・・・、困ったな・・・」

あっさり条件を撤回した由美子の態度に寺崎が慌てています。思わずテーブルの上にあるグラスを取り
上げ、琥珀色の液体を喉へ一気に流し込んでいます。


[26] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(290)  鶴岡次郎 :2015/03/19 (木) 15:44 ID:ifXyHM4I No.2662

寺崎の困っている様子を、笑みを浮かべて見ていた由美子が悪戯っぽい表情で口を開きました。

「寺崎さん・・・、
私を雇ってくださいませんか・・
臨時雇いで構いませんから・・・・」

「エッ・・、
由美子さんを家の事務所で雇うのですか・・・。

う・・・ん・・・・、
参りました・・・。
その手があったのですね…、

由美子さん・・、
そのアイデアはあなた一人の考えではないでしょう・・」

「ハイ・・・」

「あの野郎・・・、
ご主人ですね、そんな悪知恵を由美子さんに与えたのは・・」

「・・・・・・」

由美子が笑いを押さえながら、黙って頷いています。


寺崎に出す条件を鶴岡に話したところ、守秘義務を盾にして寺崎が要求を飲まないことを指摘されたの
です。どうしても幸恵夫人と話がしたいのであれば、探偵社に雇われて、寺崎の部下になれば、由美子
の計画通り、幸恵が発見された時、真っ先に話をすることが出来るとアドバイスを受けたのです。

「判りました・・、良いでしょう・・・。
今、この瞬間から、奥様を私の事務所の臨時職員に採用します。
そして、早速、佐原幸恵さんの捜査をあなたに命じます。
これで良いですね・・、

さあ・・、情報を全部吐き出して下さい・・」

佐原と寝たことも含め、由美子は掴んでいる情報をすべて寺崎に話しました。手にしたウィスキー・グ
ラスが空になったのも気づかない様子で寺崎は熱心に耳を傾けていました。

「そうすると・・・、あのマンションを張っていれば、忍び込んでくる夫人を発見することが出来るの
ですね、彼女の後をつければ簡単に居所を見つけ出せるはずです。

また、隣の奥さんを訪ねてくるそのヤクザも相当怪しいですね・・、
由美子探偵員の勘を信じて、その男も捜査の対象にしましょう・・
幸恵さん失踪に彼が絡んでいる可能性は高いですね、
おっしゃる通り、数日ですべて明らかになると思います…。

それにしても、これだけの情報を短期間に掴んでくるとは…、
素人にしておくのはもったいないですね…、
それに、真実を探るためとはいえ・・、
その熟した身体を何度か佐原に与えたのでしょう…
普通の女性では由美子さんのような思い切ったことはできません・・

奥さんのような探偵が居れば、私の事務所はもっと繁盛すると思います。
どうです・・、臨時ではなく、正式に家の職員になりませんか・・
ハハ・・、そうすると、Uさんが怒りますかね・・・」

「彼に抱かれたことは主人にも、Uさんにも内緒よ…、
この手以外真実を探る方法がなかったのは事実だけれど、
一方では、彼が好きで、抱かれても良い気になっていたのも事実よ・・・
決して褒められたことでないのは判っています・・」

「勿論・・、彼に抱かれたことを私は決して褒めていません・・・、
これはやきもち半分の、もてない男の独り言ですが、
何度も抱かれたのは・・、やはり、やり過ぎだと思いますよ・・
情報を掴むためであれば一度でいいのです・・・、
何度も、何度もやるのは行き過ぎです・・・・・
これから先は、止めてくださいね…」

「ハイ、ハイ・・・、
止める努力をいたします…」

冗談とも、本音ともつかない寺崎の言葉に、由美子が艶然と笑って答えています。どうやら、佐原家通
いは続けるつもりのようです。


[27] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(291)  鶴岡次郎 :2015/03/20 (金) 13:57 ID:mHYEMAmA No.2663

由美子の情報を得た寺崎探偵事務所の調査は目覚ましい進捗を遂げました。幸恵の仮住まいであるY市
内にある1DKのアパートは直ぐ見つかりました。佐原家の隣、浦上家の主婦、千春、31歳と密会して
いた男の素性もすぐ判りました。

Y市で中規模のソープを経営している男で、名は佐王子保、50歳過ぎで、業界ではかなり有名な竿師
であることが判明したのです。そして、驚いたことに家出した幸恵は佐王子の経営するソープで熟年
ソープ嬢として働いているのです。由美子の直感がまさに的中したのです。

佐王子の後をつけた探偵事務所の調査員は、さらに予想外の事実も掴みました。千春以外に、フォレス
トサイドマンションの住人である複数の女性宅を佐王子が昼間、おそらく当主の留守を狙って、訪問し
ていることが判ったのです。そこで数時間過ごしていることから考えて、それらの女性と佐王子が男女
の関係を持っていることは疑いの余地はないのです。

〈佐王子ほどの竿師が、ただの浮気で女を抱くはずがない・・、
彼に抱かれた女たちを商売に利用するつもりだ…
幸恵夫人の様に、彼女たちをいずれ自分の店で働かせるつもりなのか・・・〉

調査員の報告を聞いた寺崎は最初そう考えたのです。

〈しかし・・、単純にそう考えるのはすこし早い・・、幸恵もそうだが・・、
あのマンションの住人であるセレブな女たちが易々とソープに身を落とすだろうか・・、
幸恵の様子を見る限り、監禁されている様子はない、自由に泳いでいる・・。

金で縛るとか・・、それとも、恥ずかしい写真を公表すると脅かすとか・・・、
佐王子の体で女を取り込むとか・・、最悪ケースとして薬物を使用することも考えられるが・・、
幸恵の場合に限ってみても、そのいずれでもなさそうだ。むしろ、幸恵の自由意思で佐王子の店で働い
ているように見える・・・〉

この時点で、佐王子に強制されてソープ勤めを始めたのか、あるいは幸恵自身の自由意志でその仕事を
始めたのか、寺崎はそのいずれの可能性も否定できずにいたのです。またマンションの他の女と関係を
持っている佐王子の真の目的がどこにあるのかも寺崎は掴み切れていませんでした。しかし、幸恵の居
所を見つけ出す依頼主の要望は達成したことになりますので、寺崎はそれ以上の捜査を中断することに
しました。そして、依頼主への報告に先立って由美子との約束を果たすことにしたのです。

由美子は寺崎探偵事務所の一所員として寺崎所長のお供をして幸恵のアパートを訪問しました。厳密な
ことを言えば、依頼者佐原の了解を得ないで調査対象である幸恵に探偵が接触するのは離反行為なので
すが、寺崎の判断で決行することになったのです。

その日、事前に調べた通り幸恵はオフの日で朝から洗濯や、部屋の掃除をしていました。午前10時ご
ろ寺崎と由美子が幸恵のアパートのドアーをノックしました。アパートは二階建ての木造住宅で6家族
が暮らしていて、一階が子供のいる家族用、二階が独身者用に使われていました。

ドアーを開け、寺崎と由美子の姿を見た幸恵は一瞬不審そうな表情を見せましたが、次の瞬間には二人
の身分も、二人の訪問目的も分かったようで、笑みを浮かべて室内に招き入れました。

6畳の居間兼寝室、4畳半のダイニングキッチン、その他にふろ場と便所、半畳足らずの玄関が備わった
典型的な独身者用のアパートでした。広くて、豪華な幸恵の自宅とは比べようもありませんが、整理整頓
が行き届いていて、住みやすい雰囲気でした。


[28] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(292)  鶴岡次郎 :2015/03/21 (土) 14:43 ID:OhXCPSZ6 No.2664

6畳間に置かれた折りたたみ型のテーブルを囲んで三人が対面しました。寺崎が名刺を出し、佐原の調
査依頼を受けて、ようやく幸恵の居所と、彼女の勤務先を突き止めたことを告げました。どうやら幸恵
は二人の来訪を予想出来ていたようで、慌てたところもなく、緊張もしていない様子です。むしろ、こ
れから幸恵との大切な対話が控えている由美子がかなり緊張している様子なのです。

「そうですか・・、お店のことも調査済みですか・・・
それであれば、私があの店で何をしているのかも全てご存知なのですね・・・。

あれから二ケ月ですね…、
もっと早く見つかると覚悟していたのですが・・、
正直言って、意外と遅かったと思っています…」

寺崎の説明を受けて、幸恵がにっこり微笑みを浮かべて答えました。ソープ勤めを恥じたり、隠そうと
する様子は見せませんでした。
普段着の花柄模様のワンピースを身に付けて、口紅だけでほとんど化粧をしていません。さすがに良家
の奥様然とした雰囲気を保っていて、清楚な美人です。初めて幸恵に会った時から、佐王子は親しい気
持ちになっていたのですが、それはどうやら幸恵の雰囲気、顔だちが由美子に似通っていることが原因
だと納得していました。 

「佐原様よりは奥様の無事と、居どころを見つけるよう依頼されております。その意味で、私どもが受
託いたしました調査依頼そのものは完了いたしております。本日中に調査結果を佐原靖男様に報告する
予定です。

本日こうしてお伺いしたのは、ここに控えております調査員の鶴岡由美子がどうしても幸恵さんとお話
がしたい、ご主人に調査結果を提出する前に、幸恵さんのご意見を聞きたいと申しますものですから、
少し異例ですが、幸恵さんに面談することにいたしました。

本日お話しいただく内容は、幸恵さんのお許しがない限り、佐原靖男様には報告しないことを約束いた
します・・」

「鶴岡由美子と申します…」

寺崎の紹介を受けて由美子が深々と頭を下げています。由美子の表情、そして全身を幸恵がゆっくり見
ています。今日の由美子は紺のテーラドスーツに白のブラウスと言った典型的なビジネススタイルです。

「きれいな方ですね・・、そう言っては何ですが・・・、
探偵事務所には不似合いなほど優しい雰囲気をお持ちですね、
私からどんなことを聞きたいのですか・・?」

由美子に好印象を持ったようで優しい表情で由美子に声を掛けています。

「調査依頼を受けましてから、佐原様とは数回お会いして、親しくお話を伺う機会がありました。お会
いする度に、佐原様の素晴らしい人間性に惹かれて行きました。一人の男性としても素晴らしい方だと
思っています・・・」

「佐原のことをそんなに褒めていただいてありがとう・・・、 
貴女の様に素晴らしい方に褒められるとうれしい・・・」

幸恵はじっと由美子を見つめています。そしてにっこり微笑み、打ち解けた様子を見せています。

「今気が付いたのですが・・・、
由美子さん・・・、あなたは佐原が好きなタイプの女性です・・。

上品で、理知的で、それでいて、得体の知れないお色気が全身からあふれ出ている。多分・・、どんな
男でもあなたに惹かれると思いますが、佐原も間違いなくあなたに惹かれていると思います。

ご存知の様に、固い性格で本音を絶対見せない人ですが、
惚れた弱みで、由美子さんには隙を見せたのでしょうね・・」

「・・・・・・」

幸恵の問いかけに由美子は肯定も否定もしません。ただ笑っているだけです。


[29] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(293)  鶴岡次郎 :2015/03/23 (月) 13:22 ID:mcsKUbGI No.2665
黙って笑みを浮かべている由美子をじっと見つめながら幸恵は女の勘を総動員して、佐原と由美子の関
係を探っていました。

〈ひよっとして・・・、二人は既に深い関係に・・・・
いえ、いえ・・、そんなことはないわね…、
佐原に限って・・・、そんなことはしないはず・・・・
でも・・・、この由美子さんが迫れば、彼だって男・・・、
絶対、起こり得ないことではない・・・、
いや・・、いや・・、
浮気相手の妻の前に、平気で顔を出せるほど由美子さんは厚顔な女ではないはず・・〉

頭をよぎった疑惑を慌てて振り切っています。

佐原と由美子が既に男と女の関係を持っていることを知っている寺崎探偵は幸恵の沈黙の意味を悟りひ
やりとしていました。もし幸恵がその疑惑を言葉に出せば、由美子のことです、幸恵の質問に答える形
で、あっさり佐原と寝たことを告白する可能性もあると寺崎は案じているのです。

「ところで・・、
佐原は私のこと、何か言っていましたか…
あなたになら、他の人には言わないことも漏らしたと思うのですが・・・」

「奥様の家出の原因には心当たりが全くないと言っておられました。
私が拝見する限り、ご主人は奥様のことを信頼し・・、
心から、愛されている様子でした。
今でこそ、多少は元気になっておられますが、
事件直後は傍で見ているのもつらくなるほど、ご主人は憔悴されていました…」

「そう・・・
由美子さんにはよほど気を許しているのですね…、
他人に憔悴したところを見せるなんて珍しい・・・。
悲しい時や、弱ったところを人に見せたことはありません・・・、
まるでライオンのように、いつも戦いの姿勢を崩さない人ですから…」

一瞬悲しそうな表情を浮かべ幸恵が答えています。そして、視線を落とし、何事か考えに耽っているの
です。幸恵が口を開くまで、寺崎も、由美子もじっと待ちました。

しばらくして・・、幸恵がゆっくり顔を上げ、由美子と寺崎の顔を見て、口を開きました。彼女なりに
心の整理が出来た様子です。

「所長さんのお話では、佐原から依頼を受けた調査は既に完了していて、
後は報告書を提出するだけだとのことですね・・・、
それにもかかわらず、貴女は探偵業務のタブーを破って調査対象の私を訪ねて、ここへ来られました。
どうしてそんなことをしたのでしょうね・・」

ある程度まで由美子の訪問目的に見当をつけている口調で笑みを浮かべて質問しているのです。

「正直に申し上げます。
佐原さんの様な素晴らしい方から離れて、黙って家を出られた奥様はどんな方だろう・・、
そしてどんなお考えを持って家を出られたのだろう・・、
家出の先に何を目指しておられるのだろう・・と、素朴な疑問を持ちました。

よろしかったら、家出をされた理由とその目的を教えていただきたいと思って参上した次第です・・・」

「すごく素直な言葉ですね…、
理想的に見える素晴らしい夫を捨てたバカな女の顔が見たい・・、
何不自由ない理想の家庭を捨てた女の本音が聞きたい・・・と、
おっしゃるのね・・・。

どうやらあなたはその答えにおおよその見当は付けている様子ですね・・、
少なくとも、私が男を作って失踪したとは疑っていない…、
どう・・、間違っていないでしょう・・」

「・・・・・・」

由美子が黙って頷いています。

「どんな理由で失踪したにしても、
このまま報告書をまとめれば・・・、
私が圧倒的に不利になると考えたのね・・・、
私を救うつもりでここへ来たのですね・・
貴女の優しい思いやりに感謝します。
改めてありがとうと、申し上げます・・・」

「・・・・・」

由美子は黙って幸恵を見つめていました。賢明にも幸恵は由美子の目的を察知していたのです。


「あなたに習って、私も出来るだけストレートに答えます。
そして、今から答える内容を佐原に伝えるかどうかは、
由美子さん・・、あなたの判断に任せます。
好きなように取り扱っていただいて、私は構いません・・」

幸恵も、由美子も笑みをたたえた表情を変えていません。二人の女は互いに本音を吐き出す相手として
不足はないと思った様子です。寺崎は二人の女の息詰まるようなやり取りを黙って聞いていました。由
美子が暴走しそうであれば止めるつもりでいたのですが、このまま話し合いを続けて良いと判断した様
子です


[30] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(294)  鶴岡次郎 :2015/03/25 (水) 17:45 ID:oh6YFDgM No.2666

それから20分ほど二人の女は語り合いました。互いにこの人ならとの思いがあるのでしょう、失踪の
理由とその目的を幸恵が淡々と語り、時々短い質問を入れながら由美子は熱心に説明を聞きました。寺
崎は口を挟まないで、時々手帳にメモを落としていました。

「これで私の言いたいことはすべて話したわ・・・。
他に何か聞きたいことはある・・・?」

「何もありません・・、
本当にありがとうございました・・。
奥様は私が思っていた通りのお方でした・・」

二人の女は期せずして両手を握り合い、微笑みあっていました。

「今日の話し合いの結果は、ご主人には伏せておきたいと私は思っています。
できれば、奥様も私達とここで会ったことは内緒にしていただけるとありがたいのですが・・・、

そうですか・・、ありがとうございます・・・」

由美子の言葉に幸恵が微笑みで答え、軽く頷いていました。

「この後、奥様の勤務されているお店のことや、そこでの仕事の内容を、何も隠さず、事実をありのま
ま報告書にしたためて、佐原靖男様に本日中に提出する予定です。勿論、先ほどお話しいただいた家出
の真相に関しては、鶴岡由美子が言った通り報告書には何も書きません。

報告書を受け取った佐原靖男様が、その後どのような行動をとられるか私には予測できませんが、佐原
靖男様からご下問があれば、奥様のお店にお客として訪ねることを進言するつもりです。それでよろし
いでしょうか・・・・」

「ハイ・・・・・」

寺崎の言葉に幸恵が笑顔で頷いています。どうやら幸恵自身もそのことを望んでいる様子です。

「もし・・・、ご主人がお店に訪ねてこられたら・・・、
奥様はどのように対応されますか、参考までに聞かせてほしいのですが・・」

「ホホ・・・・、難しい質問ですね・・、
相手の出方次第ですが・・・、
今言えることは、通常通り・・・、
普通のお客様と同じように対応できれば最高だと思っています。
出来るどうか判りませんが、そうできればいいと思っています・・」

「最高です・・・、そうしていただくことが出来れば・・、
わたしから、何も申し上げることはありません・・・。
由美子さん・・、あなたの意見は・・・?」

「勿論、奥様の考えに120%賛成です・・」

幸恵に見送られて寺崎と由美子はそのアパートを辞しました。幸恵も由美子も、そして寺崎も晴れ晴れ
とした表情を浮かべていました。



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