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フォレストサイドハウスの住人達(その10)

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2015/01/13 (火) 15:46 ID:KJbTWW7o No.2636
浦上千春の隣人、佐原幸恵と言う名を聞いて、記憶力にいい読者であれば、この物語の冒頭で紹介した
佐原靖男のことを思い出されると思います。泉の森公園のベンチに肩を落として座る50男を見て、そ
のイケメンぶりと男のすっかり憔悴したに様子に女ごころを揺り動かされ、すっかり彼に同情した由美
子が彼に声を掛け、おせっかいついでとばかりに彼のマンションまで付いて行き、そこで彼の妻幸恵の
失踪を知らされるのです。

佐原靖男が語る通りであれば、幸恵は夕餉の支度の途中で忽然と姿を消しているのです。警察には失踪
届けを出しているのですが、争った跡がないことなどから単純な家出人として警察は受け止めているよう
なのです。

この章では幸恵が失踪に至るまでの経緯を説明し、できれば事件の解決まで見届けたいと思っています。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。    

また、文中登場する人物、団体は全てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・(1)2014.5.8 文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示しま
す。
・記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8 文頭にこの記事があれば、記事番号1779に二
回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直していた
だければ幸いです
                                        ジロー  


[11] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(275)  鶴岡次郎 :2015/01/30 (金) 14:35 ID:D8XC2cMc No.2646

当然ですが、唖然として佐原は由美子を見上げています。

「佐原さん・・・!
どうしたの・・・、何も感じないの・・・?」

左手がひらめき男の右頬を打っています。

「こんなにいい女が側に居るのに、やる気を見せないなんて・・・、
だらしがないにも、ほどがある・・・、
しっかりして・・・、男でしょう・・・・」

叫びながら、右、左と由美子は佐原の頬を何度も平手でぶちました。見る見るうちに佐原の頬が赤く充
血しています。

突然の暴力行為ですから驚いてはいるのですが、女の平手を避けるわけでもなく、自分の手で防御する
わけでもなく、佐原はただ黙って殴られているのです。その視線は由美子の顔に向けられ、恍惚とした
表情を浮かべているのです。明らかに異常です・・、女も・・、男も・・・。

彼の股間が一気に勃起しているのを由美子は感じ取っていました。狙った通りの男の反応を確かめて、
女は満足げな笑みを浮かべています。これ以上ないほど勃起した男根を直に見るような気持ちに由美子
はなっているのです。一気に女は股間を濡らしていました。薄い下着を通り抜けた愛液が大腿部を濡ら
し、さらには素足に沿って愛液が足首のあたりまで流れ落ちているのです。

女が手を止めると、男の両手が伸びて女の腰を捉えました。そして一気に女を膝の上に抱き上げていま
す。そのまま顔を寄せて、男は女の唇に吸い付き、かぶりつく様にして女の唇を貪り始めました。うめ
き声を上げながら女も両手を男の首に巻き付け、男の舌を深々と受け入れ、舌を吸い込み、それに自分
の舌を絡めています。

男の手が伸び、女の股間に指が届き、濡れた下着を押し分けて、指が二本挿入されました。そこから広
がる快感に女は全身を震わせていました。しかし、次の瞬間、女は両手で男の体を突き放ち、右手で男
の頬を強くたたきました。

「何するのよ・・・!
そんなところを触るのはまだ早い・・!」

男は殴られたはずみでソファーから転げ落ちて、わざとらしく床に背を着けて、長々と体を投げ出しま
した。女がすばやくショーツを脱ぎ取り、男の顔に跨り、股間を男の顔面に押し付けています。

「どう・・、
お前にはこれがお似合いよ…」

鼻と口をふさがれ、男が両手、両脚をばたつかせています。女は全体重を男の顔面にかけています。男
は必死で舌を使い秘唇を舐めています。

「ひえ・・・、ああ・・・ん・・・、
ああ・・・ン・・・、負けないからね・・、
こうしてやる…、どう・・・」

発射音が響き女の股間から大量の液体が噴出して男の顔面、そして板敷の床を濡らしています。

「ムウ・・・・・、フッ…」

男はそこで悶絶しました。男は両手両足を長々と伸ばし、胸を上下に大きく動かせています。女がゆっく
りと腰を持ち上げました。そして、そこで女も力尽きたようで、男の側にバッタリと倒れ込みました。
凄い刺激を受けてさすがの由美子も気が遠くなるほど、深々と逝ってしまったのです。

女の放った尿が一面に広がった板敷フロアーの上に男と女は力尽きたように倒れ込んでいます。女の身
体も、男の身体も尿でしとどに濡れています。


[12] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(276)  鶴岡次郎 :2015/02/02 (月) 15:36 ID:e2n/1Mjw No.2647

あまりに強い刺激を受けて、男も女も一気に頂点に駆け上がり、男は不覚にも精を吐き出していたので
す。由美子の放った尿の中で二人はほとんど気を失って重なり合うようにして倒れ込んでいたのです。
覚醒をした時、女はともかく50男である佐原には由美子に挑みかかる力は残っていませんでした。

シャワーを浴び、幸恵のガウンを借りて、すっきりした表情でソファーに腰を下ろしています。佐原も
シャワーを浴び、ガウンを羽織って由美子の真正面に座っています。由美子の衣類は水洗いをして乾燥
機に入っています。衣類が乾燥するまでの一時間余、由美子はこの家に足止めされることになります。
裸体にガウンを羽織った男と女が一時間以上同じ部屋にいることになるのです。

全身にけだるさを感じながら、挿入に至らなかった不満が二人のどこかに残っている様子です。裸体に
ガウンを羽織っただけの姿で向かい合っている事実も、二人の心をくすぐっていました。

男はお茶を飲みながら、自身の体力の回復状況を測りながら、仕掛けるタイミングをゆっくりと狙って
いるようです。女はゆったりと落ち着いた様子でお茶を飲んでいます。男が回復すれば何時でも対応可
能なようです。

「佐原さん・・・、
お隣の・・、そう・・、1614号室の住人とは親しいのですか・・」

「エッ・・、1614号室ですか・・・、
浦上さんの旦那さんとは、一、二度顔を合わせたことがあります。
確か、大手商事会社に勤めておられると聞いています。

家内は奥さんと親しくしているようで、暇を見ては浦上さん宅へお邪魔しているようです。それと言う
のも、家には子供が居ませんから、家内は浦上さんのお子さんをまるで孫のように可愛がっているので
す。

・・で、そのことが家内の家出と何か・・・」

「いえ・・、それだけ親しいのであれば・・、
もしかして・・・・、
旦那様の知らない奥様の昼間の顔をご存知かもしれないと思ったのです」

「そうですね…、
そのことには気が回りませんでした・・。

警察以外の方に妻の失踪を話したのは由美子さんと愛さんだけですが、
確かに、浦上さんの奥さんが何か事情を聞いている可能性はありますね・・
後で、この後で・・、
由美子さんと別れた後・・・、
事情を話して、何か情報をお持ちでないか確かめます・・」

貴重なアドバイスなのですが、あまり気乗りのしない調子で佐原が答えています。

「先ほどこちへ訪ねてきた時、廊下で隣の家から出てきた男の方を見ました・・、
あの方が旦那様ですか・・・・」

「ああ・・、あの方・・・、
あの方は、旦那さんではないですね…、
浦上さんはもっと若くて、身長が高い方です・・・」

佐原は廊下ですれ違った男のことを全く気にしていない様子です。


[13] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(277)  鶴岡次郎 :2015/02/03 (火) 15:18 ID:q0ovvxaU No.2648
幸恵の失踪に関連が濃いと由美子がほのめかしているのに、隣家の話題に佐原はそれほど関心を寄せな
いのです。どうやら目下の佐原の関心事は別のところにある様子です。由美子の質問が途絶えると佐原
が待っていたかのように口を開きました。

「ところで・・・、
由美子さん・・・、
私のこと・・・、どうして判ったのですか・・?」

「エッ・・、何が・・?
ああ・・、そのことですね・・・、
佐原さんが変態だと、どうして判ったのかという質問ですね?」

由美子がにっこり微笑み際どい言葉を発しています。

「変態とは酷い言い方ですね・・」

「だって・・、そうとしかいえないでしょう・・、フフ・・・、
良い女が目の前にいるのに、一向に手を出さないでいながら、
打(ぶ)たれて、おしっこを掛けると、一気に燃え上がったのよ・・・、
これは立派な変態でしょう…、フフ・・・・」

「まあ・・、そう言えばそうですが・・、
これには理由(わけ)があるのです・・。
話せば長い話になるのです・・」

情欲に中々火が付かない身体になった理由を佐原は由美子に告げるかどうか迷っている様子です。

「いいのよ・・、今・・、無理に話さなくても・・、
誰にだって他人に話したくない秘密の一つや、二つはある。
その話は、もう少し落ち着いた時、
その気になった時、ゆっくり聞かせてください・・」

「そうですね・・、
私の話はそんなに楽しい話でなく、気が滅入ることになりますからね…。
私の話よりも、由美子さんのことを聞かせてください。
どうして・・、私の妙な癖に気が付いたのですか・・・?」

「私の情夫は的屋の親分だと以前教えたでしょう…」

「そうでしたね・・、以前、愛さんのご自宅へ伺った時、その話を聞きました。
あの時以来、由美子さんの武勇伝には興味を持っていて、出来れば由美子さんからその話を直にたっぷ
り聞きたいと思っていたのです」

「武勇伝なんて・・、そんな大げさなものではありません…。
ただ、普通の女の人より、少しだけたくさんの男を知っている程度です・・」

「ご謙遜ですね・・、
たくさん男に抱かれただけでもすごいことですよ、
中には随分と珍しい癖を持った男達もいたのでしょうね・・、
由美子さんのことだ、いろんな男との間に・・、
さど・・、激しい攻防があったのでしょう・・・」

ガウンの下で佐原の男根が勃起し始めたのを由美子は感じ取っていました。どうやら癖のある男達に由
美子が弄ばれている情景を妄想して股間を熱くしている様子なのです。

「佐原さん・・、何か嫌らしい想像をしているでしょう…、フフ・・・・、
男達にいいように弄ばれ、犯されて・・、
悶えている私の姿を妄想しているのでしょう・・、

そうよ・・、いろいろな男に抱かれた・・・、
とても数えきれないほどよ・・。
怖い男、上手な男、変な男・・、でもみんな可愛い・・・」

遠くを見るような表情を浮かべて由美子が語っています。由美子の上を通り過ぎた数知れない男達の顔
を一人一人思い出しているのかもしれません。


[14] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(278)  鶴岡次郎 :2015/02/04 (水) 12:23 ID:JOavCgqE No.2649
通り過ぎて行った男達の顔、その姿を頭に描き、うっとりと表情を緩めている由美子を見て、佐原は少
し妬ける気持ちになっています。

「由美子さんとはもっと早く会いたかったな・・・、
たくさんの男の中には私のような変態もいたのですね…、
それで、私を一目見て、こいつは変態だと勘づいたのですね…」

「そうとおりよ・・・、
普段は紳士的なふるまいをする人が、
ベッドではがらりと変わるのを何度か見て来た・・

この人も・・、もしかして、そうかな・・と疑った・・、
それを確かめるため、頬を打(ぶ)ってみることにした・・・、
間違っていれば、謝るつもりだった・・・」

「・・・・・・・」

「ところが・・、打(ぶ)たれているのに・・、
アソコを・・・、 いえ・・、恍惚とした表情を浮かべているのを見て、
女から苛められるのが好きな人だと思った・・・・」

「頬を打たれながら、由美子さんに私の癖を気づかれたと悟りました。
そうではないふりをするつもりでしたが、体が動きませんでした・・。
由美子さんにぶたれて、私は夢心地になっていたのです・・」

「そのようね・・、
じっと耐えているのを見て、MもM、真正のMだと判った。
それなら、最後まで攻めて、本音を聞き出すことにしたのです・・」
 
「実を言うと・・、私は自分の変な癖を凄く恥じています・・・。
こんな体になった理由はそれなりにあるのですが、そのことも含めて、
私はこの件はひたすら隠し通して来ました・・」

「そんなに隠す必要はないと思う・・。
威張れることではないけれど、
かといって、そんなに恥じることでもない・・・・・・・」

由美子が首を傾けて、不審そうな表情で言っています。
 
「由美子さんは不思議な人ですね・・、
秘密を知った後も、軽蔑するどころか、
恥ずかしい癖を持った私を一人前の男として扱ってくれています。
今となっては、あなたに秘密を握られたことをむしろ喜んでおります」

「私だって、若い頃は変態じみた行為を好む男は正直言って嫌いだった。でもある時から考えを変えた。
裸の付き合いをすると相手の性格が見えてくると言うでしょう。セックスは文字通り裸になって、全身
を濡らし、互いに喘ぎながら、我を忘れて絡み合うものでしょう、これ以上の裸の付き合いは他にない。
セックスをすると普段の付き合いでは見えないものが見えてくることに気が付いたのです・・。

女を抱く時、男はその女に普段は見せない彼の本質をさらけ出すものだと気が付いたのです・・。乱暴
な男、変態じみた抱き方をする男、優しく抱いてくれる男、それぞれ特徴があるけれど、共通して言え
ることは、その瞬間、男達は全てをさらけ出しているのよ・・。

抱いた女だけに見せる姿に、その男が生きて来た歴史が隠されているのだと思えるようになったのです。
そんな男達を可愛いと思った。どんな男であれ、その瞬間、私だけに本音をさらけ出している相手に優
しく接するべきだと考えるようになったのです・・」

「そうですか・・、それで良く判りました…。
男と女が裸になって絡まり合うと、意外と本音が出るのですね・・。
由美子さんはそうした男の本音を正しく理解し、
尊重したいと考えているのですね・・・」

「・・・・・・・・」

由美子が微笑みを浮かべて黙って頷いています。


[15] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(279)  鶴岡次郎 :2015/02/09 (月) 15:35 ID:WrBNfkg2 No.2650

変態癖を由美子に知られた直後はどこか怯えている様子が見え、由美子の言動に必要以上敏感に反応し
ていたのです。ところが、変態癖を持つ男にはそれなりの事情があるのだと理解を示し、佐原の行為を
黙って受け入れると言う由美子の話を聞いたせいでしょうか、佐原の表情にゆとりが戻り、普段通り、
出来る男の表情を取り戻しています。

「由美子さんのお話を聞いて、何か憑き物が落ちた気分です。
そんなに恥じることではないと自分に言い聞かせているのです・・。
これからは、この妙な癖との付き合い方を、
私自身、少し考え直すべきかなと思い始めています・・」

「そう・・、それが良いと思います…、
色々な愛の形があっても、いいのだと思います・・」

どうやら、由美子は佐原の心の闇に一筋の光明を投げかけたようです。

「ところで・・、
少し立ち入ったことを聞いても良いですか・・」

「はい・・、何でも聞いてください…」

「佐原さんの変態癖を、奥様はご存じなのですか・・・?」

「・・・・・・・」

黙って佐原が首を横に振っています。

「そう・・・」

由美子がそこで口を止め、何事か考えているようすです。

「奥様の家出に心当たりはないと、先ほど聞きましたが・・、
佐原さんの変態癖を奥様が知ったことが原因だと思いませんか・・」

「ハイ・・・、最初はそうかもしれないと思いました・・、
しかし・・、私の変態癖を知り、生理的な嫌悪感を持ったとしたら、
家出をするより、離婚を彼女なら選びます。
中途半端なことはしない、あいつはそういう女です。

仮に、100歩譲って、嫌悪感と怒りに任せて家出をしたとしても・・、
家出をする前に、私へ一言あっても良いと思います。
書置きを残すことだって出来たはずです…。
幸恵ならきっとそうするはずです…。

それで・・、
何も言わないで家出したのは、別の要因があると考えたのです・・。
多分・・、幸恵は私の奇妙な癖に気付いていないと思います・・」

すこし自信なさげに、それでも佐原は言葉を選びながら話しました。どうやらこのことでは相当悩ん
だ末、今、口にした結論に到達している様子なのです。


[16] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(280)  鶴岡次郎 :2015/02/11 (水) 14:56 ID:pY0Ejyko No.2651

佐原夫妻には子供がなく、幸恵は実家からかなりの財産を相続し、経済的な理由で佐原にしがみついて
いる必要性は何もありません、夫の変態癖に嫌悪感を持ち結婚生活が続けられないと判断すれば、幸恵
の性格から考えて家出より離婚を選ぶはずだと佐原は考えたのです。

「そうですね…、
確かに・・、おっしゃることには一理あります…。
それでも・・、私は・・・・」

「由美子さん・・・、もういいんです…。
幸恵のことを気遣っていただくのは本当にありがたいのですが・・、
これ以上、由美子さんや、愛さんに・・、
幸恵のことでご迷惑をかけることはできません・・。

皆さんのご協力もあって、
警察へも、探偵事務所へも、打つ手は打ちました。
いずれ、結果が出ると思います・・。
それまでは・・、少し静観してはどうかと思っています…」

「・・・・・・・・」

かなり強い調子で佐原が由美子の言葉を遮りました。幸恵のことを話題にしたくない様子を佐原が見せ
ているのです。佐原の強い拒否反応を見て由美子はたじろいでいました。

「せっかくご親切に、心配していただいているのに、
私としたことが・・、つい興奮して、つれない返事をしました。
お許しください・・」

強い言葉で由美子の心配を一蹴したことを佐原は謝っています。

「いえ、いえ・・・、私こそ・・・、
お辛い佐原さんの気持ちを考えないで・・、
思い付いたままをしゃべってしまいました…。
心無いことをいたしました。お許しください…」

幸恵失踪の件では最初から気を使い、言葉の端々まで気配りしたつもりだったのですが、佐原は由美子
の気づかいを煩わしく思い始めているのです。どんなに気を使っても、当事者以外立ち入ることのでき
ない領域が夫婦の間にあるものだと由美子はいまさらのように反省していました。

「由美子さんと愛さんのには本当に感謝しております。
もし・・、お二人に会っていなければ・・・、
多分・・、私はもっと落ち込んで、
毎日の勤めも出来ない状態に陥っていたと思います・・」

「・・・・・・・・・・・・・」

由美子たちのおせっかいを佐原はそれほど嫌っていない様子です。先ほどは幸恵失踪の話題を一方的に
打ち切っておきながら、その口が渇かない内に、由美子と知り合いになったことに感謝しているのです。
当惑を隠しきれない表情で由美子は佐原を黙って見つめていました。由美子が当惑していることなど気
にしない様子で佐原は饒舌にしゃべり始めました。

「由美子さん・・、正直に私の気持ちを言います…。
幸恵の失踪はそれ自体私にとって大きなショックですが・・・、
こうして由美子さんとお知り合いになったことは、
私にとって大きな収穫であり、喜びです・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

佐原の気持ちを測りかねていた由美子はここへ来てようやく佐原の本心を理解していました。先ほど由
美子の言葉を強い調子で遮った時、最愛の妻、幸恵のことをこれ以上話題にするのが辛いのだと佐原の
気持ちを思いやった由美子でしたが、しかし、どうやらそうではないことに気が付いたのです。


[17] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(2(281)  鶴岡次郎 :2015/02/12 (木) 15:11 ID:a72mw.nw No.2652

佐原の表情をじっと見つめていた由美子は、ようやく彼の男心を理解していました。

〈なぁ・・んだ・・・、
私のおせっかいを煩わしいと思っているわけではないのだ・・・、
奥様の事件の縁で、私と会えたことを心底から喜んでいる・・、
彼は・・、先ほどの戯れの続きをやりたいのだ・・・、
今は、奥さんの心配より、私と遊ぶことに集中したいのだ・・・・
それで、私の言葉を途中で遮ったのだ…、
奥様のことを話題にするのが耐えられないと彼が感じていると心配したけれど、
そうではなかった…、
そうなら・・、そう言いなさいよ・・、余計な心配をしたわ…〉

佐原のスケベ心が判り、由美子は内心でにんまりとしていました。妻の行方が分からないこの時期に、
他の女に気を移すのは不謹慎と言えばこれほど不謹慎なことはないのですが、男と女の間には通常の条
理で割り切れないことが起こるものなのです。由美子はそんな佐原の男心を心のどこかで許し、受け入
れていたのです。

「少しでも佐原さんの気が休まればいいと思っているのです・・
私で出来ることなら・・、何でもおしゃってください・・・」

情熱的に由美子を見つめる佐原の視線の強さにおされながら由美子が口を開いています。甘い顔を見せ
れば、男がそこにつけ込むのを十分承知をした上で、誘いの言葉を出しているのです。二人の間には気
を許しあった男と女の雰囲気が再び戻ってきています。

「正直申しあげて・・・、
ここまで由美子さんにお世話になるとは思ってもいませんでした。
妻以外の女性にここまで甘えた経験がありません。
由美子さんには、どうお礼を言っていいか判りません…」

由美子はただニコニコ笑って佐原の言葉を聞いていました。

「夢にも思わなかった聖水をいただき、
気が遠くなるような悦楽を与えていただきました・・・。
おかげで、人生捨てたものではないと思える気がしております・・。
明日からの仕事へむけて、更に、やる気が出てきました…」

「ああ・・、そのことは言わないでください…、
少し調子に乗り過ぎました・・、
佐原さんを元気づけたい、その気持ちが強すぎて・・、
後先を考えないで、はしたないことをしてしまいました・・。
普段はあんなことは・・、絶対しないのよ…、ゴメンナサイ…」

おしっこのことを由美子は少し恥じているようで、さすがに頬を染めて語っています。

「いえ、いえ・・、私としては大歓迎です・・。
おしっこを顔面に浴びて、その香りと、とろけるような味、暖かさに、
私はしびれていました・・。
本当に気持ちよくて、ほとんど気を失っていました・・」

そのことを思い出したのでしょう、恍惚とした表情で目を閉じて語っています。由美子は気が付いてい
ました。男根がむくむと立ち上がり、もう少しで十分になる状態なのです。

「実のところ、今までおしっこを浴びた経験が二度あります。
その時はプロの女性でした、ただ、その時は体に浴びただけで・・・、
顔面に浴びて、腹いっぱい飲んだのは今日が初めてです・・」

「・・・・・・・・・」

興奮で顔を真っ赤にして佐原は話しています。由美子はただニコニコ微笑んで話を受け止めていました。


[18] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(282)  鶴岡次郎 :2015/02/13 (金) 17:24 ID:KJbTWW7o No.2653

ここまで話が進むと、もうためらう理由はなくなりました、男は一気に攻勢に出るつもりのようです。
何事か決心をした真剣な表情を浮かべ、由美子をしっかり見据えています。女はそんな男の様子を余裕
で見つめかえしていました。

「出来ることなら・・、
もう、一度・・、もう一度だけ・・、
お願いしたいと思っているのです・・
あのしびれるような感覚を・・、
もう一度・・、お願いします…」

テーブル越しに手を伸ばし女の手を握り、男が迫っています。

「ダメ・・、ダメ・・、
先ほどはあなたを試してみるつもりだったからできたけれど…、
今となっては・・、とても恥ずかしくて・・・、
もう・・、出来そうもない…」

「そうですか…、
そうですよね・・、
他所の奥様にそんな破廉恥なことお願いできませんよね・・・
変態男の相手をするのは嫌ですよね・・」

「変態が嫌・・と、言うわけではないのよ・・・、
ただ・・ね・・、判るでしょう…」

「もし・・、
もう一度由美子さんの聖水を浴びることが出来るのなら・・・、
私はその場で殺されても、かまわない気持ちです・・・」

「あら、あら・・・、
どうしたのかしら・・、困ったわね・・・」

由美子の手を握りしめたまま、思いつめた様子を佐原が見せています。もう・・この瞬間・・、妻、幸
恵失踪の問題は佐原の頭の中では小さな存在になっている様子です。今は、由美子のことで頭がいっぱ
いの様子なのです。佐原の股間がこれ以上は無理と思えるほど勃起しているのを由美子は感じ取ってい
ました。

「あなたの聖水を浴びた私は永久に貴女の僕(しもべ)です・・・。
貴女を私のモノにしたいなどと・・、決して欲張りません・・・。
ただ、二人きりの時は、できれば・・、私の女王様でいてほしいのです・・」

50男の図々しさを前面に出して、佐原が迫っています。笑みを浮かべたまま由美子は男を見ています。
由美子自身も先ほどから股間を濡らし始めているのです。ここが潮時と見たのでしょう、どうやら由美子
もその気になった様子です。

「私も・・、あなたのことは大好きよ・・・、
あなたを元気づけることであれば・・、
女王様でも、乞食でも、何にでもなるわ・・・、
・・・で、二人きりの時・・・、
私はあなたのことを何と呼べばいいの・・」

すこし言葉改めて、芝居がかった口調で由美子が訊ねています・・。

「靖男・・と、呼んでください・・」

ソファーから立ち上がり、女王様の前に出たナイトの様に床に片膝をついて深々と頭を下げています。
ガウンの前が開いて、下半身が露出して、かなりの大マラが顔を出しています。目ざとくそれに視線を
走らせ、由美子は体を熱くしていました。

「靖男・・・!
私の足先を舐めなさい・・」

ソファーに座ったまま左足を佐原の顔の前に差し出しています。男が恭しく両手で足をささげ持ち、指
先を口に含んでいます。指の間に舌を入れ、足指の間を丁寧に舐め始めました。

女の足を持ち上げているので、ガウンの前が開き女陰が顔を出しています。

男の唇が足先から、ふくろはぎ、そして大腿部へと移っています。女は耐えがたい喜悦の表情を浮かべ
ています。男が高々と足を持ち上げているので、女陰は全身を曝し、おびただしい愛液を噴出させてい
るのです。


[19] フォレストサイドハウスの住人達(その10)283)  鶴岡次郎 :2015/02/18 (水) 13:33 ID:0KIewlNA No.2654

突然・・、女が空いていた片方の足を使って男を蹴飛ばしました。片膝をついて女の大腿部を舐めつく
し、もう少しで女唇に舌が届くところまでたどり着いた男は、女の攻撃を受けて、もろくも両手両足を
天に突き出す格好で床に背を打ち付けています。勃起した男根が大きく揺れているのです。

女はすばやく立ち上がり、男の腹に右足を載せて体重をかけています。踏みつけられたカエルの様に男
は無様な姿で四肢を震わせています。はねのけようと思えば男の力で、簡単に由美子の足を払いのける
ことが出来るはずですが、佐原は踏みつけられた姿勢を保っています。

「私が欲しいの・・・、
ここに入れたいの・・・」

ガウンを脱ぎ捨て全裸になった女が、右手の指を巧みに使って女唇を開いています。見上げる男の視線
が愛液を滴らせている女陰を捉えています。

「ああ・・、由美子様…、
下さい・・、恵んでください・・・、
由美子様のご聖水を、もう一度・・、いただかせてください・・・・」

両手を突き出し、哀れな声を張り上げています。

「そんなに欲しいの・・・?
さあ・・、口を開けて・・・」

両手を突き出したまま、いっぱいに口を開いています。女が男の顔の上に跨り、腰をゆっくり落として
います。顔面10センチの処で腰が留まりました。男の顔を見下ろし、女唇が怪しくうごめいています、
滴る愛液が男の顔面を濡らしています。

「アウ…ゥ…」

男が首を持ち上げ女陰にかじりつきました。激しい痛みとそれを上回る快感で由美子が首を反らして悲
鳴を上げています。そして、そこで堪え切らなくなったのでしょう、かなりの勢いで女陰が男の顔面に
落下しました。男の悲鳴が女陰に吸い込まれています。 

落下の衝撃で女の尿栓が緩んだのでしょう、かなりの水流の液体が男の顔面に降りかかっています。む
せびながら男は必死で液体を飲み込んでいます。大部分の液体は男の口から溢れ出て床に流れ落ちてい
ます。

先ほどは、予想外の攻撃を受けてここで男は不覚にも逝ってしまい、大量の精を吐き出しリタイアーし
たのです。その学習効果のせいでしょうか、男根の先端から透明な液がかなり溢れ出ていますが、今回
は何とか踏みとどまっています。

男は女の腰を両手で支えて、体を反転して女の体をやさしく床に寝かせました。そして、両手、両脚、
舌を総動員して女の全身を愛撫しています。攻守が逆転して、女がうめき声を上げながら、四肢を天井
に突き上げています。女の表情を確かめながら男は余裕で攻めています。いよいよ、由美子と佐原の本
格的な戦いが始まるのです。


[20] フォレストサイドハウスの住人達(その10)(284)  鶴岡次郎 :2015/02/25 (水) 16:00 ID:d1u0lomU No.2656

翌日、由美子は親友の愛の病気見舞と成果報告が目的で、愛の家を訪問しています。愛の風邪はインフ
ルエンザではなく単純なカゼであったようで、医者が処方した薬を飲んで丸一日寝ていたのが効果を発
揮して、由美子が訪問した時はもう床を払って、家事を始めるところでした。

お茶を飲みながら昨日の成果を由美子は愛に報告しました。幸い愛の夫、美津崎一郎は所用で家を空け
ていて、女二人気兼ねなくガールズトークが出来るのです。

二度目の聖水を顔面にかけたところまで話したところで、愛の反応を見るつもりなのでしょう、由美子
が口を止めました。

「相変わらず過激なことをするわね…、
うらやましいけれど・・・、
とても私には真似が出来ない・・・。
・・で、その後はどうなったの・・・。
当然、たっぷり、やったのでしょう・・・」

由美子の淫乱ぶりにあきれた表情を隠さないで、愛がやや興奮した様子を見せながら、問いかけている
のです。

「ええ・・、
それから3時間、たっぷり・・・」

「そうなんだ・・、
エンジンがかかれば・・、
彼・・、普通のセックスが出来るのネ・・」

「そうよ・・、普通と言うより・・
私の知る限りではかなりのテクニシャンで、
持ち物も素晴らしい・・・、
帰りの道を満足に歩けないほど久しぶりに逝かされた・・」

「キャ・・ッ・・!
狡い・・、ズルイ・・」

女同士、昼下がりの遠慮のない会話です。10代の女のようにはしゃいでいるのです。

「その気にさせるには、彼をいじめる必要があったのね…、
道理で・・、彼の家を訪ねた時・・、
気を引くつもりで、下着を見せたり、乳房をチラ見させたのだけれど・・
彼の反応は薄かった・・・」

「そうよ・・、愛さんたら・・・、
珍しくミニスカートを着けてきて・・、
ソファーでお茶をいただいている時、スカートの奥をちらつかせたり・・、
胸を広く開けて、ほとんど乳房の全貌を見せつけたりしていた・・、
あの時、愛さん・・、ブラをしてなかったでしょう・・」

「判った・・・?
洗面所でブラを外したのよ・・、
だって・・、由美子さんに負けたくないと思ったのよ、
由美子さんは最初からノーブラで過激なショーツを着けていたでしょう・・」

「ウフフ・・・、バレていたのね…、
お相子だね…、
実はね・・、彼が一向に手を出さないから・・、
それならこちらから仕掛けようと思ったのよ・・」

二人の女はそれぞれに佐原にお色気攻勢をかけていたのです。



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