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フォレストサイドハウス(その13)

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2016/02/12 (金) 16:28 ID:A7svNszk No.2806

山口と千春の問題は大事にならずにひとまず治まりました。それでも、二人の関係は完全に切れた
わけでなく、再会して肌を合わせ、互いの愛を確かめ合ったことで、二人の間には新たな関係が出
来上がった様子です。これから先、山口が千春の勤めるソープ店に訪ねてくる可能性はかなり高い
のです。山口に迫られれば千春は簡単に落ちる雰囲気です。その上、山口との関係を千春の夫、浦
上三郎は何となく認めている様子です。これから先、山口と浦上夫妻の間に何事か起こりそうな気
がします。今回は久しぶりに由美子を登場させます。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。    

また、文中登場する人物、団体は全てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。
卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用することになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意
しますが、気を悪くされることもあると存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・〈(1)2014.5.8〉 文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示
  します。
・〈記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8〉 文頭にこの記事があれば、記事番号1779
 に二回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直し
 ていただければ幸いです。


[15] フォレストサイドハウス(その13)(430)  鶴岡次郎 :2016/03/09 (水) 12:49 ID:YI8FfAAc No.2821
「千春さん・・・」

胸に付けた千春のネームプレートを見て浦上が彼女を下の名前で呼びました。

「千春さんにお礼申し上げます…」

興奮した口調ではなく、むしろ、冷静な、低い口調で、男がささやいています。おやと・・、千春が
男に視線を向けています。興奮で顔を紅潮させているのですが、口調は至極まじめなのです。

股間を勃起させた男たちの生態をよく知っている千春は、目の前の浦上の態度が、口調が、そして雰
囲気が、それまで接していた欲情した男たちとどこか違うのを察知していました。今から女を抱く浮
かれた様子は皆無で、むしろ何か真剣勝負をするような雰囲気さえ漂わせているのです。千春は手を
止めて、男の話を聞く姿勢を見せました。

「ココがこんなになったのは、実は4年ぶりなのです・・」

「・・・・・・・」

少しはにかみながら、千春が握っている股間を指差し、浦上が語り始めました。やはり何か事情が
あったのだと、男根に指を絡ませたまま、千春は納得の表情を浮かべています。

「4年前、妻を癌で失いました・・。
それ以来、女性に接していません・・」

「・・・・・・・」

「接していないのではなく、できないのです…。
その気になって、いかがわしい場所へ、何度も足を運んだのです・・。
しかし・・、いざその時になると・・、ダメでした・・」

「・・・・・・・」

あまりに深刻な話に千春は口を開くことが出来ないのです。それでも男根を握る指は小刻みに動いて
いるのです。それに応えて男根も硬度を維持しています。

「女性を抱くと妻の顔が浮かび上がるのです。
多分妻が許さないのだと・・、
本気でそう思っています・・」

「・・・・・・・・」

亡妻を愛しているからこそ、そうした幻想に悩まされるのだと、千春は目の前の男を見直す思いに
なっていました。そして、その幻想を彼女が追い払い、男を取り戻してやりたいと思う気持ちがむら
むらと千春の中に沸き上がっていました。

「何度も、何度も、そんなことを繰り返して・・・、
私はダメになったと覚悟を決め、あきらめました・・・・
妻の亡霊と一生過ごすのも悪くないと思い始めていたのです・・」

男がしんみりした口調で千春に告白しています。おそらく、この事実を他人に話すのは初めてのこと
だと思います。それだけ、千春に心を許しているのだと思われます。


[16] フォレストサイドハウス(その13)(431)  鶴岡次郎 :2016/03/10 (木) 11:33 ID:T6I9F1Dg No.2822

「う・・ん・・・、
そうした症状を見せる男性は案外多いのよ・・・、
女性は子宮で異性を感じ、男性は脳で女を識別するといわれるように、
女性より男性に、心の病からくる若年性不能者が多いのよ・・」

そうした事例を知っているのでしょう、愛が解説をしています。

「私の力で男を取り戻してあげよう・・、
この男を救うことが出来るのは私だけかもしれない・・・、
そう思いました・・・」

「一目惚れをしたイケメンが、意外にも勃起不全に悩まされていた、
この病を治癒できるのは私の愛情だけだわ・・・、
そう・・、思ったのね・・、
女はそういうシツエイションに弱いからね・…、
彼への愛が決定的になった瞬間だね・・・・」

「う・・・ん・・、どうかな…・
その時点では、そこまで行っていなかったと思います・・・。
いえ・・、そうではないわね・・・、
たぶん・・、愛情を超えた感情を抱いていたと思います・・。
彼が若くて、イケメンでなくて・・・、
結婚の対象にならない、さえない初老の男性であっても・・、
私・・・、同じことをしたと思います…」

「偉い!
それでこそ、スケベーな千春さんよ…
勃起不全で悩んでいる世の男性すべてに・・・、
遍く(あまねく)女神の愛を注ぐ、そんな決心だったのね・・・、
お見それしました…、頑張れ…、千春・・・・」

目の前に病んだ男の男根を握っている千春が居るかのように、愛が応援を送り、拍手しています。
千春がそれを受けてにっこりほほ笑んでいます。


新たな決意を心に秘めた千春は浦上の股間をもみ続けました。その部分の緊張は更に高まり、ほぼ完
全勃起状態になっています。先端から透明な液が出て、千春の指を汚しているのです。

「ああ・・、ずいぶん大きくなりましたね…
本当に久しぶりです。自分のモノとは思えない気持ちです・・」

女に握られた自身の男根を、珍しい別の生き物を見るような視線で、しみじみと、男は眺めているの
です。その目に涙さえ浮かべているのです。

「何故、ここまでしていただけるのか、私にはその理由が判りませんが、
千春さんの手で立派になったこれを見ると、感激で涙が出る思いです。
千春さんが女神に思えます・・・」

ほとんど裸に近い女に男根を握られた背広姿の若い男が、涙ぐみながら深々と頭を下げているので
す。奇妙と言えばかなりおかしな光景です。

「不思議な力をお持ちなのですね・・・、
最初は絶対ダメだと、私はあきらめていました…。

それが途中から・・、
今までの女性とは違う刺激を受けました・・。
この方となら…と、淡い期待を抱くようになっていました。  

千春さんの力が妻の亡霊を押し返したのですね…
多分・・・、妻は…、
千春さんならいいと許可してくれたのだと思います・・」

これまでの苦労と絶望の期間を思い出したのでしょう、男根を見つめる男は、あふれ出る涙を拭おう
ともしません。


[17] フォレストサイドハウス(その13)(432)  鶴岡次郎 :2016/03/11 (金) 12:53 ID:jgHGFsJo No.2823
もともとやさしい気持ちを持った千春です、勃起不全になった男の苦悩を完全に理解することは無
理でも、 涙を流す男の気持ちはある程度まで理解できているようです。男根をゆっくりしごきなが
ら、やさしい視線を男に向けています。ただ、男根だけがこの場の雰囲気を理解していない様子で、
いきりたち、透明な液を吐き出しながら周りに芳香を発しているのです。

男根を握った右手が疲れたのでしょうか、左手に持ち替え、右指に付いた粘液を舌で舐めています。
視線は男に向けて、笑みを浮かべているのです。

「淫らなことをしてはいけないと、お店からは注意されているのですが、
気に入った方にお目にかかると、
つい・・、我を忘れて奉仕してしまうのです・・・。
悪い癖ですね…、
お店にはこのことは秘密にしておいてくださいね・・」

男の涙には気が付かないふりをして、千春が笑いながら答えています。男根をもろ出しにした背広姿
の男性と、紺のタイトスカートを腰まで巻き上げ、両脚をいっぱいに開いてショーツをさらけ出し、
白のブラウスの前をいっぱいにはだけ、二つの乳房をあらわに出した女が男根をその手に握りしめ
て、男を見つめているのです。

この上なく隠微な光景ですが、どうしたわけか二人の様子は意外に真剣みを帯びていて、あたかも公
園のベンチに座った初対面の男と女が遠慮がちに見つめあっている雰囲気なのです。

「・・・で、この先はどうされます・・・。
十分に使える状態になっていますが・・」

艶然と好色そうな笑みを浮かべて、握っている男根をゆっくり振りながら、千春が訊ねています。

「千春さんさえよろしければ、
メニュウ通りに最後までやっていただくと、
私としてはこの上なくありがたいのですが・・・」

さすがに一流商社の営業マンです、隙を見せずうまい交渉術を発揮しています。

「メニュウ通りね…、
そういわれてもね・・、
ここしばらくは閉店休業だったから・・・」

隠微な笑みを浮かべて千春が首を傾けています。考えるまでもなく、千春自身も最後までやり抜くつ
もりなのです。股間から愛液がしたたり落ちています。

「この先・・・、どうすればいいのかしら…、
どんなことをすれば殿方に喜んでいただけるのか、
すっかり、忘れてしまったわ…、フフ・・・・」

そういいながらも手は滑らかに動き、空いた手が伸びて、巧みにショーツの紐を解いて下半身を解放
しているのです。はらりとショーツが床に落ち、濡れた亀裂が顔を出しています。驚きの表情を浮か
べ、それでも嬉しそうな表情で男が亀裂に視線を向けています。

「いいわ・・、思い出しながらやってみる、
不味い料理だったらそう言ってね、別のメニュウを出すから・・・・
それでは・・、まず最初は・・、アフ・・・ウウ・・・」

言葉が終わらない内に千春は、パクリと亀頭に唇をかぶせました。しばらく男根をしゃぶった後、頃
合いを見て、男の手を取って立ち上がらせ、一気にズボンとショーツを引き下ろして、男を床に寝か
せました。そして69の体制で男の上に跨り、男根にかぶりついています。男の眼前に濡れそぼった
亀裂が宛がわれています。男は当然のように亀裂に食いつき、愛液を啜り始めています。

見る見るうちに男の顔が愛液で濡れ、ネクタイにも、ワイシャツにも愛液の飛沫が降りかかっていま
す。

結局、男は最後まで行きませんでした。その場で射精することもできたのですが、限界に近くなった
ところで千春の背中をたたき、そこまでで終えることを女に告げたのです。


[18] フォレストサイドハウス(その13)(433)  鶴岡次郎 :2016/03/13 (日) 16:17 ID:t3qBpBxU No.2824

「止めるの…?
最後まで行けばいいのに・・・、
私はそうして欲しいと思っている・・・・・」

中途で止められ、女は少し不満そうな表情を見せています。

「ここまででも、僕にとっては大成功です・・・
ここで失敗したら、元も子もありませんから…」

失敗を恐れた男の理性が店内でのこれ以上の行為を止めたようです。無理はありません、いざとなれ
ば女はどこでも男を受け入れることはできるのですが、意外と男は場所を選ぶのです。これまでも、
経験豊富な中年過ぎのオヤジが、いざとなった時、急にしぼんでしまった例を千春は何度か見てきて
いるのです。千春は黙って男の指示に従いました。

「ありがとうございました。本当にお世話になりました・・。
お礼と言うには、とても足りないのですが、この靴をいただくことにします。
今日の記念に千春さんを思い出しながら、大切に愛用します・・」

身支度を整えた二人が少し照れながら微笑みを浮かべて見つめ合っています。男は給料の20%ほど
値になる靴を買い求めることにしたのです。室内には蒸れた二人の体液の香りが充満しているのです
が、もちろん二人は気が付いていません。

「お買い上げ、ありがとうございます・・、
喜んでいただけて、努力した甲斐がありました・・
それでは少々お待ちください・・・」

売上伝票とコーヒーそして特別に熱いおしぼりを三本も準備して千春が戻ってきました。男がおしぼ
りを使おうとしないので千春が使用を促しています。

「当分、お風呂に入らないし、顔だって洗わないつもりです。
あなたの香りに包まれて、暮らしたいのです…」

「あら・・あら・・、
嘘でもそう言われるとうれしい・・」

本当にうれしそうに千春が笑って答えています。

「あんなことをしてしまって、少し反省をしています。
お店の名誉のために言いますが、普段は絶対しないのよ・・」

「判っています…、
千春さんのご厚意を肝に銘じています・・」

「朝から私・・、少し変だった・・、
女にはそんな日が月に何日か来るのよ・・、
そこへ、素敵な三郎さんが現れたわけなの…、
言ってみれば、半分以上は三郎さんが悪いのよ…、フフ・・・・」

千春が艶然と微笑んで、親しみを込めて男を名前で呼んでいます。既に名刺交換を済ませているので
す。

「ここで千春さんに会えたのは僕にとって本当にラッキーでした。
恥ずかしくて、医者にも行けないで、このまま僕の男が終わると・・、
覚悟を決めていたのです・・・」

「私のスケベーな行為がお役に立ったのですね…、
こんな経験は初めてですが、
お役に立てて、私・・、とっても嬉しいです・・」

「ところで・・・、お礼と言うほどのものではないのですが・・・、
よろしかったら、デイナーをご一緒にいかがでしょうか…」

「はい・・・、喜んで…
今日は早番で、5時には店を出ることが出来ます…・」

その日、佐王子から指示が来ていて、コールガールの来客予定が入っていたのですが、それをキャン
セルするつもりで、千春は浦上の誘いを快諾しました。そして、食事の後、むしろ千春が誘うように
して、二人は近くのホテルへ向かったのです。


[19] フォレストサイドハウス(その13)(434)  鶴岡次郎 :2016/03/15 (火) 16:49 ID:oFaqIvXQ No.2825

「いよいよホテルに向かうのね・・・、
いよいよ食べるのね・・、
そうでなくては…・
う・・ん…、待ち遠しい…・」

「愛さん・・、そんなに興奮しないで…」

自分のことのように愛が喜んでいます。由美子がそんな愛を茶化しています。

「だって・・、このまま別れて、後日また・・では不自然でしょう…、
何事だって、勢いってものがあるから、
やるなら・・・、今でしょう・…、
彼にしても、最後まで行かないと完全復帰かどうかわからない・・、
千春さんにだって、見届ける責任があるよ…」

「おっしゃる通りです・…、
後になって、彼も言っていました・・・。
お店では、やりたい気持ちは強かったけれど、
失敗するのが怖くて、最後まで行けなかった・・・、
それで、大事をとって、ホテルに誘うことにしたそうです…」

「そうでしょう・・、当然のことよ・・・、
興奮したお二人の様子が目に見えるようだわ・・・
どこから見ても・・、私たちこれからやります…て、
そんな風に見えたでしょうね…・」

「そうでしょうか・・・」

「そうよ、絡まり合ってラブホテルに向かったのでしょう・・、
誰だって、今から始めるのだと思うよ…
うらやましいな・・、私はそんな味を忘れた・・・・」

愛は大はしゃぎです。千春が困惑の表情を浮かべ、由美子が笑っています。

「股間の棒が隠し切れなくて蟹股で歩いている男性・・・、
すっかり濡れて、足首あたりまで垂れ下がった来た液体を気にしながら、
それでも男性の腕にぶら下がって、
とろけるような表情を浮かべている千春さん・・
そんなお二人の様子が目に浮かぶ・・」

「やはり、愛さんはスケベーよ・・・
いやらしいことを言うわね・・・」

由美子が笑いながら言っています。

「そうよ、私・・、スケベーなの・・・、
だけど、臆病だから、皆さんのようには実行に移せない…、
ただ・・、楽しいお話を聞いて、妄想するだけなの…・」

「あら、あら…・」

「ここから先は特に事細かく説明してね・・・、
彼は奥さんが亡くなって以来、長い間、禁欲状態だったのでしょう…、
千春さんも、若い男とは久しぶりだから、
すごいことになった思う・・・、詳しく話が聞きたい…」

興奮した面持ちを隠さず愛が注文を付けています。

「はい・・、判りました・・
事細かに説明します・・、ふふ・・・・」


[20] フォレストサイドハウス(その13)(435)  鶴岡次郎 :2016/03/16 (水) 09:51 ID:S3R8qFcc No.2826
ホテルに着くと男と女はシャワーを使いました。バスタオル一枚を身にまとった男と女がベッドサイ
ドに立ち、見つめあっています。男はかなり身長が高く、学生時代柔道をやっていたというだけ
あって、筋肉が盛り上がった見事な体をしています。

「今でもはっきり覚えていますが・・・、
裸で向かい合った時・・、彼の体からほとばしり出る体臭を嗅いで、
私・・、めまいと思えるほど・・、感じていました…」

「若いオスの香りは強いからね…」

「私・・、同年代の男性に抱かれたことは一度もなかったのです…、
いつも年の離れた男性が相手でしたから…
若い男性の香りは新鮮で、衝撃的だったのです…・」

「・・・・・・・」

千春は年の割には男性経験が豊富です。それでも、たくさんの男に抱かれていながら、若い男の香り
が新鮮だと言う千春の告白を聞いて、これまで歩んできた千春の人生に思いを馳せて、愛と由美子は
何も言えずただ黙って千春を見ています。
若い女性にとって、異性経験が豊富であるということは決して幸せなことではないのだと由美子も、
愛も改めて考えていたのです。

男の体から立ち上がる香気に千春は酔いしれていました。慣れ親しんでいる中年男たちの加齢臭とは
異なる、干し草の香りに似た野生的な異性の香りに千春は衝撃を受けていました。シャワーを使った
直後ですが滴るほど濡れ始めているのです。

〈・・これが男の香りなんだ・・、
おじさん達の匂いも、決して嫌いではないけれど、
この香りを嗅ぐとさすがに違いを感じる・・・〉

男は千春の裸体の美しさに圧倒されていました。この時点で、彼のEDは完全にその姿を消していま
した。腰に巻いたバスタオルが大きな棒を入れたように持ち上げられているのです。ようやく浦上の
中から亡妻の影が消えたのです。

男はゆっくり女を抱きしめ唇を寄せてゆきました。目を閉じた女がやや唇を緩めて男の接近を待って
います。唇が重なり合い、二人の舌が絡み合いを始めると、男の腕に力が入り始めました。 

背の高い千春ですが、浦上に抱かれるとつま先立ちになってしまうのです。強く腰を引き寄せられた
女がうめき声をあげながら男の唇を貪り食っています。彼女の口の端から二人の唾液が混じり合った
物が糸を引いて床に落ちています。女の乳房は男の厚い胸板で極限まで押しつぶされています。

男の片脚が女の両脚を割り、深々と入れ込まれ、女は進んで足を開いています。二人のバスタオルは
すでに床に落ちています。

「アッ・・」

女が悲鳴を上げました。大腿部に載せて男が女を持ち上げたのです。男の毛深い大腿部が亀裂に食い
込んでいます。女の悲鳴が断続的に続きます。亀裂からあふれ出た愛液が男の脚を濡らしています。
女をベッドの上にそっと下ろしました。女は両脚を開いたままで、うるんだ瞳で男を見つめていま
す。天を衝くほどに勃起した男根が女の視線を捉えています。

亀裂からあふれ出た透明な液がシーツに流れ落ちています。すべて準備が完了しています。男は
ゆっくり腰を下ろし、女の両脚を両手で握りました。女がうめき声をあげ、進んで脚を広げていま
す。待ちきれない様子です。

ここで男の動作が不自然に止まりました。女がいぶかしげな表情で男を見上げています。そして、女
は何事かを察知した様子です。

「今日は大丈夫な日です・・、
そのままで・・、浦上さんさえよければ・・、
中へ・・、中へ出してください…、かまいませんから・・」

ささやき終わった後、男から視線を外し、女は頬を染めています。安全日であることを告げたので
す。コールガールを始めた時、佐王子に医院を紹介され、避妊処理と消毒処理を受けることになり、
それ以来定期的にその医院に通っているのです。もちろん、医院側は千春の職業を良く知っていて、
あらゆる便宜を払ってくれているのです。

まさか浦上に避妊処理をしていると告げることが出来ませんから、安全日だと伝えたのです。実のと
ころは、一番欲情する時を迎えていて、本来であれば今が一番危険な時期なのです。


[21] フォレストサイドハウス(その13)(436)  鶴岡次郎 :2016/03/17 (木) 16:21 ID:K04qhetI No.2827

「避妊を気にするところなんか、なかなかできた男だね・・
女は気にするけれど、男は殆ど気にしない・・・」

愛がまぜっかえしています。

「そうなんです・・、私が知っている方は・・・、
・・と言ってもみんなお金を出して私を抱く人達ですが・・・、
ほとんどの人が避妊を気にしません…。

中にはゴムを欲しがる人がいるのですが、
避妊ではなくて、病気を心配しているのです。
そんな人は決してクンニをしませんから、判るのです・・・」

「そうなの…、厳しい現実だね・・・。その場限りでもいい、肌を合わせる男と女の間にはもう少
し、甘い情愛が欲しい気がするけれど・・・、金を払って抱く女であっても、情愛をかければ、
それなりに楽しめると思うけれどね・・・」

「そんなことを気にしていたら、この商売はやっていけません…
男がゴムを望むのなら、その方が、私も安心なのです…・」

「・・・・・」

愛が黙り込んでいます。現実問題として、娼婦・・、それも隠れた組織のコールガールですか
ら・・、そんな女を抱くとなれば、当然性病感染のことが気になります。女を抱きたいが病気が怖い
と思っている男たちの気持ちが愛にも良く判るのです。

千春の話には現実世界の厳しさがいつもあふれています。惚れたはれたの浮ついた感情を吹き飛ばす
ような、ぎりぎりの欲望が男と女の間で渦巻いている様子が千春の話の中に散りばめられているので
す。

千春の話は続きます。

男が女の顎に手を添えて持ち上げ、唇を寄せました。女が勢いよく、その唇に食いついています。抱
き合ったまま二人はベッドに倒れこみました。男が女の両脚を割り、体を入れました。

それまで千春の接して来た男達は指や舌を使って延々とその部分をもてあそび、千春が悶え狂って欲
しがっても、焦らすのです。千春はそんな性交に慣らされてきたのです。浦上は違いました。舌を使
うことなく、指すらも触れないで、男は男根を直接ソコへ挿入しようとしているのです。これほどス
トレートな性交を千春は知りません。

〈ああ…、いきなり入れるの…
凄い・・、ああ・・、たまらない…
来て・・、早く・・、来て・・・・!〉

男根の先端がそこに触れる感触で、女は一気に高まり、悲鳴を上げ、それだけで潮を噴き上げていま
した。


「凄いね・・・、触れるだけで潮を吹くなんて…、
私なんか・・・、
まあ・・、私のことはここでは関係ないから、いいとして・・、
千春さんはいつもそうなの…?」

「そんなことありません…、
毎回、潮を吹くわけでもありません…、
このときは、異常でした・・・」

「そうでしょうね・・・、
毎回じゃ・・、体が持たないわよ・・、フフ・・・
それにしても、いきなり浴びせられて、
浦上さんびっくりしたでしょうね・・・」

「そうだと思います…」

亀頭が触れただけで大量の潮を浴びせられ、男はびっくりしています。女性経験がそれほど多くない
男にとって初めての経験でした。勿論亡妻は普通の育ちで、ベッドでも淑やかな女性だったのです。
挿入前に潮を浴びる異常な刺激を受けて一気に男根が膨張しています。お腹にくっつくほど勃起して
いるのです。これほどまでに男根が膨張するのをいままで男は経験したことがありませんでした。


[22] フォレストサイドハウス(その13)(437)  鶴岡次郎 :2016/03/18 (金) 14:59 ID:yyReHfXA No.2828

男は完全に狂い始めていました。獣のような唸り声を発して男は一気に挿入しました。激しい破裂音
と女の発する断末魔のような悲鳴が部屋中に響いています。女は両手を男の背中に絡め、いっぱいに
開いた両脚を宙に突き上げています。

「うっ・・・・ッ・・・」

男根が食いちぎられるような激痛を感じ取りながら、脳天を貫く,恐ろしい快感に襲われ、男は一気
に吐き出しました。挿入してから2分と経過していないのです。当の本人でさえ驚くほど大量の精液
が注ぎ込まれています。その流れが永遠に続くと思われるほど射精は続きました。

「ああ…、熱い・・、熱い・・・・
い・・、いっぱい・・・

あっ、あっ・・・・ッ・・・・、ダメ…・、
ああ・・、ダメ・・・」

女の両脚が激しく痙攣して、その後突然、力を失った両脚が音を立ててベッドに落ちました。女も、
男も、動かなくなりました。二人は重なり合ったまま動かなくなったのです。女が男の肩に歯を当
て、その部分から鮮血がにじみ出ています。

男と女の妖しい、強い香りが部屋中に満ち、異常な静けさが訪れています。二人の男女がこの部屋に
入ってから、まだ20分も経っていないのです。


「ふう・・・つ・・・・、
入れた直後に逝ってしまったんだ…、
二人とも同時にでしょう・…、
それって凄いことだよ・・、
私は経験ないけれど、由美子さんは…?」

「二人同時に、短時間で・・と言うのは珍しい・・
普通はどちらかが待たされるのよ・・、
相性が良く、その上、好きモノカップルでないと無理ね・・・」

「二人ともやりたくて、うずうずしていて・・・、
それでも、なかなか時間が合わなくて、先延ばしになっていて・・、
やっと、抱き合うことが出来た・・、そんな時・・・、
二人は同時に、一気に頂点に駆け上がるんだ…・」

愛の言葉に千春も、由美子も笑いだしています。

なおも千春の話は続きます。

それから10分ほど経って男が覚醒しました。いっぱい精気を吐き出し萎えた男根はしっかり女の膣
に咥えこまれたままでした。そのことに気が付いて男が驚いています。勿論初めての経験です。終
わった後も離さない女に出会ったことが今まで無かったのです。男の気配を察知して、女がうっすら
目を開けました。間近に男の顔があるのを見て、女が慌てて瞼を閉じています。そして、もう一度
ゆっくり目を開け、男の顔を確認して、恥ずかしそうにっこり微笑みました。

「アッ・・、血が・・・・・
ゴメンナサイ・・、痛いでしょう・・・」

男の肩に鮮血がにじみ出ている傷を見つけて、女が傷にそっと手を添えています。

「なんともないですよ・・」

「でも・・、かなり血が出ている・・」

ちょっとためらいを見せた後、女が傷口に唇を当て吸い付いています。痛みを感じたのでしょう、男
が顔をしかめています。女は懸命に吸い始めました。両手、両脚を男の体に絡めて、男の肩に吸い付
き、ゆっくりと腰を動かしています。女唇には男根がまだ咥えこまれたままです。女の口の周りには
鮮血が付き、女の表情をより妖しく変えています。


[23] フォレストサイドハウス(その13)(438)  鶴岡次郎 :2016/03/21 (月) 16:06 ID:uYCjRJPM No.2829

肩の傷に女の唇を押し当てられ、男はその痛みに耐えかねて顔をゆがめています。できることなら
そっとしておいてほしいと男は思っているのですが、鮮血の味を感じ取った女はその行為を止めるど
ころか、さらに熱心にその部分に食いつき、盛んに血を吸い取っています。

どうやら鮮血は女の欲望を掻き立てている様子です。四肢に力を入れて女は男の体に自身の濡れた体
を押し付けて、全身をくねらせ始めました。目は欲望に輝き、膣には新たな愛液が噴出しています。
膣内に咥え込まれたままの男根にもその影響はすぐに表れました。

〈ああ・・、この動きは何だ・・・
根元をやさしく締め付けられ・・・、
先端が舌でなめられているようだ・・・
これが・・、噂に聞く名器なのか・・・
凄い……〉

絶妙な膣の動きに男は感動していました。一気に男根が固く、膨張しています。男根の膨張に呼応し
て、女唇の蠢きが更に活発になっています。膣内に保存されていた大量の精液が逆流して、男根と女
唇の隙間から、破裂音を発して宙に吹き出しています。二人の体が交わったあたりに、吹き上げられ
た精液が雪の様に舞っています。

四年ぶりに女体を抱いた男の欲望はとどまるところを知りません。女もその欲望によく応えました。
大方の女であれば、ギブアップしているところですが。千春は対等以上の対応をしました。

二人はそれから三時間余りホテルで過ごしました。その間、驚いたことに二人の体は一度も離れるこ
とはなかったのです。4年間欲望をため込んでいた男根もすごいことはすごいのですが、そんな男を
相手にして三時間余り抜かずに性交できたのはたぐいまれな吸引力を持つ千春の女陰のおかげと言え
ます。おそらく男も女も、数えきれないほど逝ったはずです。逝った後、いち早く覚醒した者が仕掛
けて相手を挑発し、抜かずに性交を繰り返したのです。


「それにしても、抜かずに、三時間やり通すとは…・
凄いの一言ね・・・、うらやましい…・・」

愛のコメントです。由美子も同感している様子です。女三人、セックス直後のような表情です。目が
潤み、ほんのりと頬が赤く色づいているのです。目の前のコップを取り上げ、冷たいお茶で喉を潤し
ています。三人とも無性に喉が乾くようです。


「この日を境に・・、
二人は週に一度ほどの頻度で付き合い始めました・・・
その都度抱かれましたが、もちろん、お金はいただきません…、
お金をいただかないで男性に抱かれた経験が少ないので、
どのように対応していいのか最初は戸惑いましたが、次第に慣れました」

最初の時の様に狂気の様相を見せた性交は影をひそめましたが、男も女も互いの肉体を相性のいい相
手と感じたようで、会うたびごとに新しい発見をして、二人は何もかも忘れて愛の時間に埋没してい
たのです。勿論、この間、千春のコールガール稼業は休業状態でした。

「いいお話ね・・・・、
エロぽくて、臨場感があったから、すごく感じた・・、
ああ・・・、なんだか、ムズムズする・・・・。
最近はご無沙汰続きだから、今夜あたり私からお願いしようかな…」

さすがに大人のガールズトークです、愛があからさまな感想を述べ、由美子も笑みを浮かべて頷いて
いるのです。当人たちは気が付いていませんが、熟れた女の香りが狭い店先に充満しているのです。


[24] フォレストサイドハウス(その13)(439)  鶴岡次郎 :2016/03/22 (火) 11:57 ID:fr9XWKa6 No.2830

「半年ほどお付き合いして、結婚しました。
そして・・・、結婚を機に退社しました・・」

「エッ・・、寿退社したの…?」

シューフイッターの仕事に情熱を傾けていた千春があっさり寿退社を決めたことに愛が驚いていま
す。若い二人ですから、子供ができるまでは共稼ぎできたはずなのです。.

「お店勤めを続けながら静かな結婚生活を続ける自信がなかったのです。
私のことですから・・・、きっとお客様に手を出すと思ったのです。
佐王子さんとの愛人関係も消滅し、
もちろん、コールガールの仕事も辞めました…」

「愛人稼業も、コールガールもその時点では、自然消滅したんだね・・
過去を清算し、きれいな状態で結婚したんだ…
その意味では寿退社を決めたことは評価できるけれど…・」

愛が複雑な表情を隠そうとしないでコメントしています。口には出しませんがその後再び佐王子との
愛人関係が復活し、さらにソープに勤めることになる千春の運命を愛は知っているのです。

「その気はあったのです。
狙い通り・・、結婚ですべてが円満にリセットされました・・。
この平穏な期間が続けば普通の生活に戻れたと思うのですが・・・」

「・・・・・・・」

悲しそうな表情を浮かべ語る千春を愛が慈愛を込めた表情で見ています。

「それでも、頑張って…、
結婚後・・、5年間は夫一人の生活を守り切ることが出来ました…」

「そう・・・・、よく頑張ったね…」

「毎日のように、複数の男に抱かれていたわけですから・・・、
正直言って・・・、
夫一人を守り切るのはつらい時期もありました・・・。
それでも、長男が生まれると、
子育ての中で体の疼きを忘れることができるようになり、
三年間ほどは夢中で子育てに専念できました・・・・」

「そうね…、
子育て中は簡単に男を断つことができるとよく言われるね…、
女ってそういう体のつくりになっているのかもしれない…」

同じ経験をした由美子が同感の言葉を出し、子供のいない愛までが大きく頷いています。

「この先もわたしの体が落ち着いてくれれば、問題はなかったのですが・・・、
長男が幼稚園に入るころから、私の中にいる悪い虫がうごめき始めました。
以前にも増して、体が燃え始め、どうにも我慢できない状態になりました・・・」

「情が濃いというのも大変なことなんだね・・・」

愛が呟くように言い、由美子が難しい表情で頷いています。二人には千春の苦悩が良く理解出来るの
です。

「旦那様がいち早く私の異常に気が付きました・・・。
彼・・、佐王子さんと相談し、
昔のように、佐王子さんが私を定期的に抱いてくれることになったのです・・・・」

「そう…、佐王子さんとの愛人関係が復活したのだね…。
それしか方法がないよね…」

愛が頷いています。

「それにしても旦那様の対応は素早いね・・
千春さんの異常に気が付いて、直ぐに佐王子さんを宛がったのでしょう…、
普通の男はそうはいかない…。
妻に別の男をあてがう決心をするまで、相当時間が必要になるはずだけれど・・」

どうやら由美子自身の身に起きたことを振り返っているようで、由美子が疑問を口にしています。
由美子の場合は別の男が宛がわれるまで、夫婦の間でいろいろな葛藤があったのです。

「そうね・・、由美子さんの言うとおりよ・・・、
妻に愛人をあてがうと決心するのは、男にとって大変なことだから…。
そうだ・・・、もしかして・・、
佐王子さんが旦那様より早く千春さんの異常に気が付いたのでは…」

突然の思いつきを愛が話しています。



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