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フォレストサイドハウスの住人たち(その9)

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2014/08/29 (金) 13:51 ID:Bu3nxBoY No.2575

子育てに一区切りつけた千春に、それまで抑えられていた情欲の波が堰を切ったような勢いで押し
寄せてきました。彼女自身でもどうすることも出来ない圧倒的な情欲に千春は苦悩するのです。長
期出張から帰ってきた浦上は千春の体が変わったことに気が付きます。そして、しばらく忘れてい
た8年前の佐王子の忠告を思い出していました。

『千春は千人、いや・・、万人に一人の女です・・、
そんな女を妻にする幸せを手にした男は、それなりの覚悟をしなければいけない。

少しでも、異常を感じたら、私に連絡をしてください。
決して一人で解決しようとしないでください・・・・。
千春の幸せを願う気持ちがあれば、必ず私に連絡ください・・・』

浦上はその時がついに来たと感じ取っていました。8年ぶりのコンタクトでしたが、何のためらい
も持たないで、佐王子に連絡を入れたのです。

浦上から連絡を受けた佐王子は、一週間千春に徹底奉仕することを浦上に命じました。浦上は頑張
りました。一週間後、浦上は自身の無力さと、千春の底知れない情欲の凄さをしっかり感じ取って
いたのです。

夫公認で、佐王子と千春は昔の関係を復活することになりました。性豪二人が再会して、スロット
ルを一杯開いて会いまみえるのです。彼らの周囲が無事でいられるはずはありません。この二人を起
点にして、SFマンションに妖しく淫らな雰囲気が広がっていくのです。実はこれまで既に佐王子
が手をそめたいつくかの淫らなエピソードを先行して断片的に紹介しております。これらの事件も
二人が起点であることが追々に明らかになります。

相変わらず普通の市民が織りなす物語を語り続けます。ご支援ください。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。    

また、文中登場する人物、団体は全てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・(1)2014.5.8 文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示しま
す。
・記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8 文頭にこの記事があれば、記事番号1779に二
回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直していた
だければ幸いです
                                        ジロー  


[17] フォレストサイドハウスの住人たち(その9)(227)  鶴岡次郎 :2014/10/02 (木) 13:58 ID:roCToQK6 No.2594
優しい瞳で次郎太が高を見ています。高はやや緊張した面持ちで夫の表情が意味するところを読み取ろ
うとしていました。しかし、次郎太が何を考え、何を言おうとしているのか、高には読み切れませんで
した。ただ、次郎太が正確に高の話を理解し、ごく冷静に裁決を出そうとしていることは高にも理解で
きたのです。

そうであれば、これ以上何も言うことはない、あとはただ夫が出した最終通告に従えばいいのだと高は
考えたのです。この考えに到達して、高の表情が穏やかになりました。微笑みさえ浮かべているのです。
高の表情にわずかな変化が出たのを次郎太は見逃しませんでした。すべてを語りつくし、思い残すこと
がなく、穏やかな心境で夫の評決を待っているのだと、次郎太は察知していました。ゆっくりと、本当
にゆっくりと次郎太は言葉を出しました。一言、一言確かめるように話し始めました。

「高を離縁しない・・・。
今回のことは何も起きなかった、何もなかった・・、
そういうことにするつもりだ・・・。

父上のことに関してだが・・・、
父上には今回のことでは、私から何も言わないつもりだ、
私から言わなくても、父上のことだ、十分に自分自身を罰していると思う・・・。
だから、お前からも父上には何も言う必要がない、普段通り接するのだ・・。
全て無かったことなのだから・・・」

柔和な表情を崩さないで、次郎太は明瞭な声で高に伝えました。びっくりした表情で夫を見て、そして
次の瞬間、高は床にひれ伏して泣き出しました。みんなが寝ている時間ですから、声を押さえています
が、感情が溢れて、彼女の背中が波打っていました。

気の済むまで泣かせるつもりなのでしょう、床に頭を付けて泣いている高に次郎太は優しい視線を投げ
かけていました。高のしゃくりあげる忍び声が暗闇に吸い込まれています。

この時、居間と廊下を仕切る板戸の陰から、そっと・・・、離れる影がありました。厠からの帰り、居
間から聞こえる夫婦の会話を耳にして、立ち止まり、図らずも、事の顛末を最後まで聞いてしまったの
です。あふれ出る涙を押さえようともしないで、影は居間にいる二人に深々と頭を下げ、そしてゆっく
りとその場から離れ、自室へ戻りました。


「はしたなく泣き出し、お恥ずかしいところをお見せしました。
離縁は避けられない、御手打ちになっても仕方がないと覚悟をしていました。
許していただけるとは思っていなかったのです・・・。
あまりに寛大なご処置で、今でも信じられません…、
本当に、これで宜しいのですか・・・」

涙をぬぐいながら、高がうれしさを抑えきれない様子で夫にお礼を言っています。

「今回のことは、私にも責任があることだと思っている。
先ほど言ったように・・、
今回のことは全てを無かったことにして、私は忘れるつもりだ。
今日を最後にして、二人の間でこの件を話題に出すこともない、
高もそのつもりでいてほしい…、判ったね…」

「ハイ・・、ありがとうございます・・」

また、涙をあふれさせながら、高が深々と頭を下げています。

「ところで…、これから先・・、
高の体のことだが…、
お前も気が付いているだろうが、
必ず、強烈な欲望が、いずれまた、襲ってくるだろう・・、
その対策を考えておく必要がある・・・」

「・・・・・・・・・」

高は声を飲んで夫を見つめています。夫の言葉で問題が何も解決していないことを知ったのです。一難
去って、それでもなお、大きな難題が残っていることを高ははっきりと認識していたのです。


[18] フォレストサイドハウスの住人たち(その9)(228)  鶴岡次郎 :2014/10/08 (水) 14:42 ID:TzL8TW8o No.2595

もとはといえば今回の事件は、抑えきれない情欲に狂ってしまった高が義父の居室を襲ったことが始ま
りなのです。三度目にこの浮気が夫にバレてしまって、死さえ覚悟したのですが、何故か夫は高を無罪
放免したのです。

離縁を逃れられたことを喜んでいたのですが、夫の指摘した通り、強い欲望が襲ってくれば、同じ過ち
を犯すことになると高自身でさえ思うのです。もしそんなことになれば、今度こそ破滅です。問題は何
も解決していなかったのです。

新たな問題を認識して、今更のように、ただ驚いている高です。そして、夫次郎太が冷静にその問題を
考えていることを知り、高は素直に感動していたのです。

「おっしゃる通りだと思います…。
私・・、間違いなく、また、罪を犯すと思います・・。
その時は・・、その時は、今度こそすべてが終わると思います…。
どうすれば・・、避けられるのか…、
私には・・・、どうして良いか、判りません・・・」

次郎太に頼る以外方法がないと判っているのですが、さすがにそれを言い出せないのです。

「強い欲望が襲ってきた時、
お前には強い男が絶対必要だと、私は思っている・・」

「その通りだとおもいます・・、
私には・・、旦那様に頼る以外術がありません・・・」

「勿論、その役目は俺の仕事だ・・、
しかし・・、お前もそのことにはうすうす気が付いているはずだと思うが、
残念ながら、私一人の力では・・、
とてもお前を満足させられないことは判っている・・」

「・・・・・・・・」

高はゆっくり首を振っているのですが、仕事が忙しい次郎太には高を十分満足させる時間も、体力も不
足していることを承知しているのです。現に空閨に堪えかねて義父に手を出しているのですから、次郎
太の言葉を否定することはできないのです。

「いろいろ考えたのだが、そんなにいい対策はない・・、
俺以外の男を準備することだ…」

「・・・・・」

他の男に妻を抱かせると、夫は言っているのです。言葉に詰まり、高は夫の顔から視線を外さないよう、
必死で頑張っていました。しかし、そのことを考えるだけで不思議な興奮が下半身から湧き上がり、高
の体を熱くしているのです。高は必死でその興奮を抑え込もうとしていました。少なくとも、夫の言葉
に興奮していることを、彼に悟られてはまずいと思っているのです。

「他の男に抱かれるのはお前には辛いことだと思うが、
それ以外に手がないのだ…」

「・・・・・・・」

返す言葉が見つからなくて、高はただ夫の顔をじっと見ていました。


[19] フォレストサイドハウスの住人たち(その9)(229)  鶴岡次郎 :2014/10/10 (金) 16:16 ID:tQXgChbA No.2596
高の命を救うため、何とか高を納得させることばかり考えている次郎太には、高の気持ちを読み取る余
裕がありません。浮かない表情で話を聞いている妻を見て、妻が酷く当惑していると理解しました。突
然他の男に抱かれろと夫が言い出したのですから、高が当惑するのは当然だと次郎太は思いました。ま
さか、高が興奮して濡らし始めていることなど想像することさえできないのです。

「こんなことを言い出した私を、高は軽蔑するだろうな・・・、
私さえ強ければ、お前にこんなことを言わなくて済むのだが、
こればかりは、なんともできないのだ…。
お前の体を癒し、今の生活を守るにはこの方法しか残っていないのだ、
そこのところを何とか理解して欲しい・・・・」

今にもその場に両手を着いて頭を下げかねない様子を見せて、次郎太が高を説得しています。

〈・・私は他の男に抱かれるのをそんなに嫌っていない、
私をやさしく抱いてくれる男なら、誰だって良い・・・〉

内心でそう言いながらも、高は神妙な表情を変えません。その表情は、夫の言い分はとても受けられな
いと語っているのです。

「やっぱり…、
こんな無茶な計画はダメなんだろうな・・・」

万作尽きた表情で次郎太は肩を落としています。

「旦那様・・・、
私の身体のことを思って、いろいろ考えていただき、
高は本当に幸せだと思っています。
それでも、他の男の方に身を任せるなど、
今の私には思いもよらないことです・・・」

次郎太が黙って何度も頷いています。

「お恥ずかしいのですが、旦那様には何もかも隠さず申し上げます。
もし・・・、お父様の部屋に入り込んだ時のような欲望にまた襲われたら、
多分・・・、私は・・・、
旦那様には本当に申し訳ないのですが…、
他の男の方に喜んで抱かれる気持ちになると思います…」

次郎太が目を輝かせて高の顔を見ております。

「汚らわしい欲望に私が襲われるのは、
一年先か・・、
あるいは明日かもしれません…。
その時になって慌てて、いろいろ考えるより、
旦那様がおしゃる通り、今から準備しておくのがいいと思います」

身を乗り出すようにして、高の言葉を聞き、次郎太が笑みを浮かべて何度も頷いています。

「旦那様のお許しが頂けるのなら…、
おぞましい私の身体を慰めるため、
旦那様のおっしょる他の男の方を前もって決めておくのが良いと思います」

「そうだよ・・、
まことにその通りだ…、
高は頭が良いのう・・・」

次郎太が喜びあふれる表情で語っています。高は内心で次郎太に謝っていました。他の男に抱かれるこ
とは、今の平常状態でも、嫌でなく、むしろ歓迎の気持ちの方が強いのです。いろいろ理屈をこねて夫
の案にいやいやながら賛成する姿勢を見せただけのことなのです。


[20] フォレストサイドハウスの住人たち(その9)(230)  鶴岡次郎 :2014/10/13 (月) 17:00 ID:welBTuRY No.2597

高は姿勢を改め、その場に手を着いて頭を下げました。頭を床に付けながら、高は夫に心から謝ってい
ました。

〈旦那様・・・、
他の男に抱かれると思うだけで体を濡らしている女です。
こんな女ですが、旦那様を愛することでは誰にも負けません、
この気持ちだけは判っていただきたいのです・・〉

夫に無言で語り掛け、そして、ゆっくりと頭を上げ、次郎太を見つめ口を開きました。

「もう・・、わがままは申しません。
他の男に身を任せろとおっしゃるなら、その通りいたします。
すべて旦那様のお考えに従います・・・。
よろしくお願い申します」

眩しそうに妻を見つめ、次郎太は大きく頷いています。こうして、夫公認で、嫌々ながらのそぶりを見
せながらも、他の男に抱かれることが決まったのです。


「ところで…、相手の男だが・・・、
父上と・・・、そして三郎太・・、
彼は近く成人を迎えることになるので、協力してもらうつもりだ・・・」。

「お父様と・・、そして三郎太さんとですか・・・」

「そうだ…、 
既にお前を抱いている父上だが、このことがあるので余計、厄介だ、
俺が良いと言っても、すんなりと受け入れないだろう…、
三郎にしても、思いがけない話で最初はびっくりすると思う・・、
しかし・・、高の体の事情を二人に良く話し、お前の命を救うためだと、正直に話せば、何とか納得し
てくれると思っている・・」

「・・・・・・・」

二人の男を説得するのは大変だが、妻は二人を受け入れると次郎太は思い込んでいる様子です。そのこ
とに多少引っかかっている高です。反論したいのですが、高は何も言うことが出来ませんでした。

〈・・・二人のことばかり心配しているけれど、
肝心の私の気持ちは気にならないのかしら…、
義理とはいえ、肉親の男に抱かれるのは私なのよ・・・・、

でも・・、無理ないわね…、
既に私はお父様に手を出した前科があるのだから・・、
私には異論がなく、喜んで抱かれるはずと彼が思い込むのは、当然ね、

本音を言えば、旦那様公認で二人に抱かれるのはうれしい・・、
それに・・、あの二人だって…、
旦那様は心配しているけれど、
私を公然と抱けるとなれば、喜ぶはず・・・・、
ふふ・・・、なんだか不思議な展開になってきた・・・・」

舅とはすでに三度も寝ているのです。そして、義弟三郎太はいつも眩しそうに高を見ていて、彼女に
並々でない興味を持っているのを高は十分察知しているのです。二人に抱かれることを考えるだけで、
もう・・、高は滴るほど濡らし始めていました。しかし、表面上は驚きと当惑の表情を作って、不満そ
うに次郎太を睨み付けているのです。


[21] フォレストサイドハウスの住人たち(その9)(231)  鶴岡次郎 :2014/10/14 (火) 12:18 ID:9//9nKMA No.2599

妻の心中で淫らな期待が膨らんでいることなど全く気付かない次郎太は、当然拒否を貫くと思った高が
その気になったこの機を逃さないで、畳みかけて、考えている計画をすべて高に話すつもりになってい
ます。

「私と、父上、それに三郎太、
当面は三人で凌げると思うが、それでも足りない時は・・・、
知り合いに協力をお願いすることになる・・
そのことをお前も覚悟を決めておいてほしい…」

「エッ・・・、他所の方にもお願いするのですか・・・」

「そうだ…、仕方ないだろう…、
家にいる男だけでは十分対応できないことが起こりそうな気がするのだ、
何しろ・・、お前の情欲は…、
ああ・・、そのことをここでいう必要はないな…、

とにかく・・、高の情欲を無理に抑え込むと高の命が危うくなるから、
その危険を回避するため、前もって男を用意しておいた方が良いのだ・・・」

「でも…、他所の男とは・・・」

「嫌か…」

「いえ・・、嫌というわけではありませんが…」

他の男に抱かれるのは嫌でないのです。それどころか、そのことを考えるだけで体が濡れ始めるのです。
つい・・、本音が反射的に出てしまって、高は慌てています。次郎太は妻の失言に全く気が付かない様
子です。

「他の男に抱かれることは、女にとって・・、
特に、私たち武家の妻にとって・・、
嫌とか、好きだとかの問題ではありません。

女なら誰だって、他所の男に抱かれるのは死ぬほど辛いことです…、
喜んで他の男に抱かれる女など居ません…」

「悪かった・・、私の質問が間違っていた。
そのことでは謝る・・。
しかし・・・・・」

「判っています・・、旦那様のおっしゃりたいことは判っています。
私の身体のため、私の命を救うためですよね…、
このことでは、先ほど申し上げたように、旦那様のおっしょる通り私は動きます。
他の男に抱かれろとおっしゃるなら・・、
私は旦那様の言葉に反抗しません・・・」

「そう言ってくれると、話が早い…、
まあ・・、お前にとっては大変なことだが・・、
あまり深刻に考えないで、病気治療だと自分に言い聞かせ、男に抱かれることだ。それに、そうしてい
れば昔を思い出して、いろんな男を味わうのも良いものだと思えるようになるだろう・・・」

「旦那様・・・
そのことには触れない約束です・・・」

「ハハ・・・、口が滑ってしまった…、
高の体を心配した上のことだから…、勘弁してくれ・・」

「いえ・・、そんなにあやまっていただくことではありません・・、
私こそ…、こんなに思っていただいて・・・、
何から、何まで・・・、本当に申し訳ありません・・」

涙で濡れた高の顔にようやく微笑みが戻ってきました。


[22] フォレストサイドハウスの住人たち(その9)(232)  鶴岡次郎 :2014/10/15 (水) 10:59 ID:.tRE0ZIM No.2600
もう・・、心配ないと思ったのでしょう、大きな仕事をやり遂げた後のような爽快感を次郎太は噛みし
めていました。そして、改めて目の前の妻に視線を走らせているのです。

風呂上がりの肌から甘酸っぱい香りが立ち上がり、次郎太の敏感な鼻孔を刺激するのです。いつものこ
とで、風呂上がりでは、下着は腰巻だけを着けているのです。ゆったりと着けている着物の合わせ目か
ら豊かな胸が顔を出し、その青白く光る丘の全貌が次郎太から見えるのです。最近太り始めたと高は嘆
いているのですが、今は盛りの女体は行燈の柔い光を浴びてぬめぬめと光っているのです。

〈この体を何人もの男が抱くのか…、
弄ばれ、悶え、そしておそらく喜悦の声を高々と上げるだろう・・、
いつもの様に・・、いや・・、いつも以上に・・・
たくさんの潮を吹き出すだろう・・。
今でもそうだが、毎夜、敷布の下に油紙を敷いておくことになりそうだ…〉

次郎太には全裸の高が悶える姿がはっきりと見えていたのです。股間は外からでもわかるほど緊張を高
めています。

高にも次郎太の股間の変化は判っていました。先ほどからの刺激で、彼女自身でもはっきり分かるほど
股間は濡れ、腰巻を濡らし始めているのです。

〈あんなに大きくして…、
欲しい・・、ぐっと・・入れてほしい・・〉

限界近く高は高まっていました。それでも表情は変えませんが、次郎太を見つめる瞳は正直で、しっと
り濡れてきらきら光っているのです。膝を崩し、さりげなく部屋着の裾を乱し太ももを見せています。
ほとんど股間の茂みまで顔を出しそうなほど膝を開いているのです。次郎太の視線が白い膚を遠慮なく
追っています。

二人の視線が絡まり合いました。夫婦の間だけに通じる沈黙の会話がねっとりと交わされ始めました。

〈・・お前の体を嘗め回したい・・・・、
その乳房を嘗め回し、乳首を口に含んで、噛みたい…、
そして、あそこの汁をジュルジュルと飲みたい・・・・、
ああ・・、抱きたい・・・〉

〈ああ・・・、堪らない・・・・、
抱いて・・、思い切り入れて・・・、ぐっと・・・・〉

しかし、もう一つ決めなければいけない大切な案件が残っているのです。次郎太は襲い掛かる情欲を振
り払うかのように、目の前の徳利に手を出し、取り上げ、盃に酒を注ごうとしましたが、一滴も酒は
残っていませんでした。高が慌てて立ち上がろうとするのを手で制し、次郎太はゆっくりと口を開きま
した。最後の仕上げにかかるのです。

「ところで・・・、先ほどの話だが…、
口では他所の男に抱かれて良いと簡単に言えるが…、
いざ、その気になると、そんな都合のよい男を探し出すのが難しいな、
どうしたものか…」

当然のことです。閉鎖的な武家社会で浮気男を探し出すのは本当に難しいのです。

「あの・・・
私に・・・、少し・・、心当たりがあります・・・・」

ためらいながら、高が口を開きました。そして、言葉を出した後、真っ赤に頬を染めて下を向いている
のです。どうやら、他の男に抱かれると決まった時点で、彼女なりに相手を物色していて、それなりの
相手を既に見当づけていたのです。あるいは、高の中ではその男に抱かれて狂いだしている自身の姿を
既に描いていたのかもしれません。

それでも、普段ならば決して口にしないことです。この場の淫蕩な雰囲気と燃え上がる身体のせいで高
は異常に淫らな気分になっていたのです。今なら、どんなに淫らなことでも出来るし、聞くに堪えない
恥ずかしい言葉も平気で出せる気分になっているのです。


[23] フォレストサイドハウスの住人たち(その9)(233)  鶴岡次郎 :2014/10/17 (金) 10:41 ID:eg3FUBOY No.2601

この問題でまさか妻から提案があるとは思ってもいなかったのです、次郎太はびっくりしています。

「エッ・・、
お前に男の心当たりがあるのか…、
まさか…、お前・・・、
既に・・・」

「エッ・・・」

夫の真意がわからない様子で高があどけない表情で首を傾げています。知らない内に舅に手を出してい
た高ですから、あるいは他所の男にもすでに抱かれている可能性があると次郎太は思ったのです。

「ああ・・・、何でもない・・、
そんなことはないよな…、
あるはずがない…、バカなことを考えたものだ…」

最後の言葉を自分に言い聞かせるようにつぶやいています。そして、まさかそんなことはないと黒い疑
惑を頭から慌てて消し去り、一瞬の間とはいえ、妻にあらぬ疑いをかけたことを次郎太は恥じていたの
です。

「何でもいい・・、考えがあるのなら、ぜひ、聞かせてほしい…。
少しでも可能性があれば、藁でも縋りたい気持ちだ・・
先にも言ったが、何を聞いても驚かないし、怒らないから・・」

「そんなに期待をしていただける内容ではありません。
たわいのない話ですから、お役に立てるかどうか…、
詩吟の会に月に二度ほど行かせていただいているのですが、
その席には、男の方も十数名いらっしゃいます…」

「ああ・・、成願寺でやっている会だな…
確か、組頭も会員だと聞いたことがある…、
そうか・・、その会の会員に声を掛けることも出来るね…
しかし、どうやって男達をその気にさせるのだ…」

「あの・・・、旦那様には、言い難いのですが…、
あの・・、時々、男の方から声を掛けられることがあります・・・。
帰り道、茶屋に寄って、美味しい物でも食べようと・・・、
誘われることが一度や二度ではありません・・」

「・・・・・・」

「殿方には一人では近づかないよう注意しているのですが、
厠に立った時など、一人きりになった時を狙って、
後を追ってきて、強引に迫って来る方もいるのです…」

厠に通じる薄暗いお寺の廊下の隅で、屈強な男に後ろから強引に抱きすくめられ、白い内股をちらつか
せるほど裾を乱して、必死で抵抗する高の姿を次郎太は思い描いていました。人に知られるのを恐れ高
は声を出しません、それをいいことに男の手が伸びて乳房に届いている可能性も高いのです。そんな状
態になった時、どんなに高潔な男でも獣に変身するのを次郎太は良く知っているのです。


[24] フォレストサイドハウスの住人たち(その9)(234)  鶴岡次郎 :2014/10/20 (月) 11:59 ID:uYsbw0kc No.2602

夫の気が付かないところで、妻が男たちの悪戯の対象になっていることを知り、何故か次郎太は体を熱
くしていました。

「後ろから羽交い絞めにされたのか…、
大切な処を直接触られたりしたのか…
そうなったら、男は狼になるよな・・・・」

声を震わせながら次郎太が聞いています。

「もう・・、何を言っているのですか、
そんなことをさせるはずがありません!・・・」

少し慌てた様子を見せ、ことさら強く反論する高を見て、乳房を・・、もしかすると股間まで・・、直
接触られたことがあるのだと、次郎太は確信していました。そして、その時、高は感じていたはずだ
と・・、快感で動きが取れずに男のなすがままだったのではと・・、次郎太は下半身を限界まで膨張さ
せて妄想していたのです。

夫が笑みを浮かべて聴いている様子を見てこれなら大丈夫だと思ったのでしょう、高はもう少し詳しく
話す気になりました。

「そんなことをさせるはずがないと申しましたが・・・、
本当に申し訳ございませんが…、
ちょっと油断した隙を狙って、胸や裾に手を入れてくる方も居ました・・・。
とっさに手を振り払うとそれ以上のことはさすがにしません・・・、
でも、にやにや笑って、ちっとも懲りてないのを見ると腹が立ちます・・」

「手を振り払った後、平手で殴ってやればいいのだよ・・・」

「そんなことできません…、
ダメと言って…、手を払いのけ…、
強く睨んだやるのが精いっぱいです・・・」

色っぽい目で睨み付けられたら、それは男にとって逆効果だと次郎太は思ったのですが、それを口には
出しませんでした。

「話の様子では、男たちは懲りていない様子だね…、
その後も、何度も、同じことをされるだろう・・・」

「そうなんです・・・、
本当に男の方って、皆・・、そうなんですね…」

男達に悪戯を受けた話を、次郎太が不快に思わず、それどころか話に乗っているのを知り、高は安心し
ています。さらに口が滑らかになっています。

「悪戯された時、私が強く言わないせいだと思うのですが、
何度も、同じ人が・・、
懲りもしないで仕掛けてくるのです…。

最近では、仕掛けてくる男の方も多くなって、
今ではほとんど全員が手を出して来ます、
そして、人前でも構わず仕掛けてくるのです…」

「どんな処で、仕掛けてくるのだ・・、
大勢集まっているから、他人目があるだろう・・・
毎回、厠帰りを狙うことも出来ないだろうし・・」

「廊下ですれ違った時、素早くお尻を触ったり、
座敷で側に座っていると、何気ない振で膝に手を置いてきたり…、
立ち話をしながら、素早く胸に触れてきたり…、
軽い悪戯ですが、本当に素早いのです、
殿方って…、少しも油断できないのですね・・・」

「そんなに嫌なら、会に出なければいいのでは・・・」

「ハイ・・、こんな目に合うのなら、出席するのを止めようと何度も思いました。
それでも、その日がやってくると、いそいそと出かけてしまうのです。
正直に申し上げます・・・。
私も・・・、この程度なら構わないだろうと…、
彼らの遊びに付き合っているところがあると思います・・・・

旦那様には、本当に申し訳ないのですが、
多分、私も楽しんでいるのだと思います・・」

「・・・・・・・・・」
 
本来であれば、武家の妻として、いえ女性として、生涯口を閉ざして話さない内容を高は語ったのです。
この場の雰囲気にほぐされて、話すべきでないことを夫に告白してしまったことを高はこの場になって
悔いている様子です。語り終わった後、不安そうに夫を見つめています。


[25] フォレストサイドハウスの住人たち(その9)(235)  鶴岡次郎 :2014/10/21 (火) 14:32 ID:nYpHgyUI No.2603

妻の話を聞いて不愉快になっている様子ではありません、それどころか次郎太は少し笑を浮かべている
のです。

〈なんてことだ・・、
私の知らない処で、妻はたくさんの男の注目を浴びているのだ、
どうして今までそのことに気が回らなかったのだろう…、
これだけの女だ・・・、
他の男が放っておくはずがないのだ、
これでは、高の夫として失格だな・・・〉

今まで妻が他所の男から誘われることなど、夢にも思ったことが無いのです。その気になって妻を改め
てみると、飢えた男達がたくさん居る外の世界に、彼女一人で出すのが怖くなるほど高は魅力的なので
す。子を二人産み、全身に丸みと艶が増し、襟元からこぼれる白い肌はしっとりと濡れていて、触れれ
ば指に吸い付きそうです。詩吟の会に集まった男たちがぎらぎら光る視線を高に当て、よからぬ妄想を
しているのが次郎太にもよく理解出来るのです。

勿論、居酒屋の女の様に愛嬌を振りまき、男を誘っているわけではないのです。どちらかといえば、地
味な着物を着て、目立たないように振る舞っているのです。それでも、地味な着物の下に隠された豊満
な女体が、そして彼女の身体から立ち上がる天性の芳香が、男たちの目を、そして嗅覚を刺激するので
す。

彼女自身も言っているように、男たちの仕掛けを表面上では拒否しながら、高はどこかで男達を受け入
れているのです。他の女性にはないこの性を、男たちは敏感に察知し、性懲りもなく、高に迫っている
のです。おそらく、詩吟の会に出ている全ての男がよからぬ妄想を高に抱いているはずだと次郎太はよ
うやく気が付いているのです。

そして、あることに気が付いたのです。妻はすべてを語りつくしていないと思い始めたのです。身近に
居る男とはいえ、決して手を出してはいけない義父にさえ、彼女から仕掛け、既に体の関係を三度も
持っているのです。そんな好色な女が、言い寄ってくる男達を避け続けることはできるはずがないと、
次郎太は辛い結論を出していました。

〈迫って来る男達を妻は拒否できないはずだ・・。
女がその気にさえなっていれば・・、
男にとって人妻ほど御し易い浮気相手は居ない・・、
男と女の間にこれだけ条件が整えば、あとは成り行きで、ズルズルと関係が深まるはずだ.
間違いなく、妻は男達とかなり深い関係になっているはずだ…〉

高が男達と深い関係になっているとすれば、彼女は大きな秘密を抱くことになり、それは彼女の体に
とって危険なことですから、この際すべてを吐き出させるべきだと次郎太は考えたのです。

微笑みを浮かべて、ゆっくりと口を開きました。

「私も男だから良く判るのだが…、
お前の様にいい女が側に居て、
ちょっとした悪戯を仕掛けても、すごく怒るわけでなく、
笑って見逃してくれることが続けば、この女は攻めやすい、モノになるかも、
その先に進みたいと、助兵衛心が騒ぐものだが・・・、
どうだろう・・、詩吟の会の男達は大人しくしているのかな…」

はっとした様子で表情が硬くなっていますが、次郎太が笑みを浮かべているのを見て、高は安心した様
子です。そして、何事か決心した様子を見せて、口を開きました。

「何もかもお見通しのようですね…、
お父様にしたことを考えると・・・、
そんなことが無いと言い張っても、旦那様には信用していただけませんね・・

これほどまでに、私のことを大切に思っていただく旦那様に隠し事はしません、
そんなことをすれば、天罰が来ると思います・・
何もかも、隠さず申します。御耳障りな話だと思いますが、お聴きください・・・・」

ここで言葉を切り、話す内容を整理しているのでしょうか、少しの間二人の間に沈黙が続きました。次
郎太は努めて柔和な表情を作っていますが、いよいよ高の秘密を知ることが出来ると思うと、胸が焼け
つくような嫉妬心と、それとは異なるある興奮が彼の中でもくもくと湧き上がっていました。


[26] フォレストサイドハウスの住人たち(その9)(236)  鶴岡次郎 :2014/10/23 (木) 13:06 ID:Y0hYsB6o No.2604

ここで言葉を切り、話す内容を整理しているのでしょうか、少しの間沈黙が続きました。期待と不安で
妻の言葉を待っているのですが、次郎太は表面上、努めて柔和な表情を作っています。

「名前を言えば、旦那様もご存知の方です。
その方のお名前はいずれ時期が来ればお話しすることになりますが、
ここでは、申し訳ありませんが名前を明かすのだけはお許しください。

以前から好ましいお方だと思っておりました。
何度か、茶屋に誘われたことがあり、その都度、気は動いたのですが、
結局お断りしていました・・・。

あの日、三ヶ月ほど前のことです。
その方が、帰り道が一緒だからと誘われ、二人でお寺を出たことがありました。
その時も茶屋に誘われましたが、丁寧に断りました…」

人妻が他の男と一緒に往来を歩くのは、現在でもタブーですが、当時では尚更です。詩吟の会の帰り道
だとはいえ、その禁をあえて犯したことから察すると、妻がその男に並々でない好意を寄せていると次
郎太は考えたのです。胸を締め付けるような嫉妬心が沸き上がっています。

「茶屋へ行くのがダメなら、気候が良いので、お寺の周りを少し散策しようと誘われました。それも断
ることが出来たのですが、お寺さんの裏庭に咲くサツキを思い出したのです。それで、散策するのであ
れば、サツキ園へ行きたいと私が告げました。

お寺の裏にたくさんのサツキが丹精込めて育てられているのを、旦那様もご存知ですよね、その頃は
ちょうど花の頃で、以前から見物に行きたいと思っていましたので、思わずそう言ってしまったのです。
後で考えると、殿方と二人きりでそんな寂しいところへ行くのは不注意な行動だったと思います・・・」

お寺の裏は小高い丘になっていて、その裏庭に千株を超えるサツキが育てられているのです。ここは毎
年見事な花をつけることで有名で、花の季節になれば村人たちは勿論近隣の町や村からも花見に訪れる
人が絶えない名所なのです。

その男に手を引かれて、かなり険しい道をゆっくり辿り、林の中をしばらく歩くと、強い花の香りが
漂ってきました。林を出ると寺男の住居兼作業小屋が建っていて、その奥に続く裏庭に千株のサツキが
絢爛と咲き誇っていました。

高は花園の中に入り込んで、子供のように花に鼻をくっつけたり、頬を寄せたりして夢中で花を楽しん
でいました。その様子をその男は笑みを浮かべて見ていたのです。

「うっかりしていたのですが・・、お昼をとっくに過ぎていましたから、その頃には先ほどまで見かけ
た村人は誰もその場に居なくなっていて、そこにいるのは私とあの方だけでした・・」

いよいよかと・・、次郎太の中で嫉妬心がうずき始めていました。

「後ろから抱きしめられた時、
初めて、その場には私達だけしかいないことに気が付きました。

胸と裾から、その方の手が入り込み・・、

あっという間に…、お乳も・・、そして・・・、
あの・・、前の大切な部分まで・・

その方に全部・・・、開放してしまいました・・。
本当に申し訳ありません・・・・」

殊勝に頭を下げていますが、高の瞳は挑戦的な色を帯び、夫の表情を注意深く観察しているのです。夫
の中に怒りや、嫉妬心以外の、それとは異なる感情の動きがあることを、女の性で、敏感に感じ取って
いる様子です。



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