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フォレストサイドハウスの住人達(その18)

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2017/05/23 (火) 11:45 ID:elqQK3oU No.3004
ノーベル賞級の研究開発に没頭している坂上夏樹は、研究活動が佳境に入ると妻咲江との性生活が自
然と疎遠になり、そのことを気に掛ける罪悪感のせいもあり、いつしか勃起不全に陥っていたので
す。そのことが、咲江が不倫に走る背中を押したのです。

咲江夫妻の危機をすくため、由美子、愛の協力を得て、千春は立ち上がったのです。そして、千春の
捨て身の奉仕が効果を発揮して、坂上夏樹はよみがえりました。いや、以前とは比較にならないほど
すごい男に変身したのです。

親友の窮状を救うためにに抱かれた千春ですが、肉体の魅力はもちろんですが、世間の穢れを知らな
い坂上の純粋な心映えにも少なからず惹かれているのです。由美子や、愛が心配するほど、千春は夏
樹に惹かれているのです。

一方、坂上も最初から千春に惚れこんでいて、妻咲江にさえその気持ちを隠そうとしない様子なので
す。敏感に夫夏樹の気持ちを察知した咲江は千春に、これ以上は夫に触れないでほしいと懇願したの
です。さすがに、千春はプロの女です。咲江の言葉を聞き、快く咲江の願いを受け入れ、夏樹とは男
と女の縁を切ると約束したのです。

さて、残る問題は、咲江が不倫相手の村上総一郎と別れることです。性生活の不満が解消されたので
すから、この問題もあっさり片が付くはずと誰もが期待しているのです。この章では咲江のこの問題
を中心に追って見ます。相変わらず、これと言って特徴のない市民たちが織り成す風景を描きます。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。    

また、文中登場する人物、団体は全てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。
卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用することになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意
しますが、気を悪くされることもあると存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・〈(1)2014.5.8〉 文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示
します。
・〈記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8〉 文頭にこの記事があれば、記事番号1779
 に二回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直し
ていただければ幸いです。


[2] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(588)   鶴岡次郎 :2017/05/23 (火) 11:51 ID:elqQK3oU No.3005

女 心

ここは、愛の店内です。いつものように愛、由美子、そして千春が集まり、千春から咲江夫妻の報告
を聞いているのです。咲江には内緒で彼女の旦那、夏樹をソープに誘い、女の扱いを千春がじっくり
教え込んだのですが、さすがに咲江はそのことをすべて見通していたのです。そのことに触れると、
さすがに愛が直ぐに反応を示しました。

「咲江さんは気づいていたんだね・・・、
それは・・、そうだね・・・、
夏樹さんのセックスがそんなに変貌したら・・・、
その影に女が居ると、誰でも疑うよね…・・、
そして、その女が千春さんだと思うのは自然の流れだね・・
咲江さんでなくても、女なら、誰でも気づくよね…・」

愛がため息交じりに感想を洩らしています。

「でも・・、
咲江さんが良くできた人だから・・・、救われたね…。
話を聞いている時は、変な誤解から千春さんたちの友情が崩れるのを心配したけれど、
その心配は無用だったね・・・、これですべて解決だね・・・」

笑みを浮かべ愛が千春に慰労の言葉をかけています。

「そうだといいのですが・・・」

千春の表情が冴えません。

「どうしたの千春さん・・・、
あまりうれしそうでないけれど…、
やはり・・、夏樹さんのことが忘れられないの・・・」

愛がストレートに質問しています。

「そんなことじゃないのです・・、
そりゃ…、彼のことは、今でも好きですが…、
咲江の気持ちを考えて、彼のことはきっぱり忘れます…、
これでも、私…、プロですから‥‥、
お客に惚れて、お客の家庭を壊すようなことはしません…」

「ごめん、ごめん…、
そんな心の狭い千春さんでなかったわね・・・、
私の失言は取り消します…」

「実は・・、
村上とは別れられないと言うのよ・・・」

「エッ・・・、どうして・・・・、
旦那様がスーパーマンに変身して・・・、
翌日、歩行が困難になるほど突き抜かれているのでしょう・・、
そんな女に、もう一人の男は必要ないでしょう…」

「そうだと思うのですが・・
村上さんと別れるとは言わないのです…・」

「それって・・・、
一度ゲットした男は手放したくないだけのことよ・・、
スケベー女のわがままでしょう…
そんな女に構うのは、もう・・、よそうよ・・・」

いきり立って愛が述べ立てています。

「まあ・、まあ・・、愛さん・・
そんなに興奮しないで…、
最後まで、千春さんの話を聞きましょう…」

由美子が愛をなだめています。


[3] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(589)   鶴岡次郎 :2017/05/25 (木) 11:32 ID:ftmZjoO. No.3006

「千春さん、詳しく聞かせて…
何か・・、それなりの理由があるのでしょう…、
ゲットした男をキープしておきたいだけが理由とは思えないけれど・・」

由美子に促されて千春が語り始めました。

「村上が可哀そうだと・・・、
咲江が言うのです…・」

「可哀そう…・?」

「ハイ…・・」

愛が驚いた表情を浮かべ、そして、由美子が何事か感じ取った様子を見せているのです。三人の女は
言葉をなくして、それぞれに咲江のことを考えていました。そして心に浮かぶ自分の思いをそれぞれ
にかみしめているのです。

「判らない…!
村上を切り捨てない咲江さんの気持ちが判らない‥‥、
由美子さんはどうなの…、
彼女の気持ちが理解できるの…・?」

愛が首を振りながら由美子に問いかけています。

「う・・ん…、少しね・・、
愛さんだって・・、
冷静に考えて、見方を変えれば…、
彼女の気持ちが想像できると思う…」

「・・・・・・・」

由美子に指摘されて、愛が黙って頷いています。咲江のわがままな言葉に我を忘れて怒りを募らせた
彼女自身を恥じている様子です。

「私はこう思うの…・、
初めて出会った頃・・・、
村上は素敵な中年の遊び人に見えたと思う…、
セックスのテクも抜群だし、お金持ちだし…、
咲江さんは夢中になったと思う…
咲江さんには村上が本物の男に思えたはず…」

「そうだよね…」

「村上は50歳近いでしょう…、
いくら遊び人で、テクが抜群でも…、
変身してすっかり強くなった旦那様と比較して、
彼が勝てるはずがない・・・」

「だから・・、彼を捨てればいいのよ・・・、
それが元々の狙いなのだから・・・」

「そうだよね・・・、
私たちもそこが狙いだった…、
旦那様が強くなれば、咲江さんの浮気は止まると考えた・・・。
私たち・・、
咲江さんの優しさを計算に入れていなかったのよ・・・」

「えっ・・、
咲江さんの優しさを計算に入れていなかったの・・・・」

オウム返しに由美子の言葉を吐き出し、愛がそこで言葉を止めています。
何かを感じ取った様子です。


[4] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(590)   鶴岡次郎 :2017/05/29 (月) 10:47 ID:w7TTXEnA No.3007
「旦那様がスーパーマンに変身して・・・、
咲江さんの性生活が充実し、
精神的にも、肉体的にも、浮気をする余裕さえなくなったと思う・・
それでも・・、村上を切ることが出来ない…、
その訳は・・・、咲江さんが女だからよ…」

由美子の言葉に愛も、そして何もかも知っている千春でさえ、驚きの表情を浮かべているのです。由
美子はさらに説明をつづけました。二人に説明をしていると言うよりは、由美子自身に語り掛けてい
る様子です。

「咲江さんの思いが・・・・。
彼女の・・、優しさ、脆さが・・、
私には・・・、悲しいほど分かる…・。

もし・・、私が同じ立場に立てば・・、
同じことをするかもしれない…・
一年間…、男と女の関係を続けてきたからね…、

一年は長いよ・・・、
あまりにも二人の関係が長すぎたのよ…・・
一年かけて築き上げた男と女の関係って…、
そう簡単に切ることが出来ない‥‥」

ため息交じりに・・、言葉を選びながら・・、由美子がゆっくりと説明しています。

「優しさ・・、脆さ・・、ね‥‥。
単なるスケベ女の強欲から出たわがままではないのね…、
でも・・・、本心を言えば、私にはまだよく実感できない…」

由美子の説明だけでは、咲江の気持ちが愛にはまだ現実的とは思えない様子です。愛が理解できない
のは当然です。大好きな旦那が変貌し、性的にも十分に満たされ、咲江は幸せの頂点にいるのです。
そんな彼女が、一歩間違えば今の生活を一瞬に失いかねない危険を冒して、50男との関係を続ける
と言っているのです。愛が首をひねるのは当然です。

「さすがですね・・、
由美子さんは咲江の気持ちが判るのですね・・・
多分・・、浮気をしたことがない愛さんには・・・
咲江の気持ちに共感することはできないと思います…。

浮気どころか、誰彼区別なく抱かれている私でさえ、
咲江の詳しい説明を聞くまでは・・、
咲江の行為が納得できませんでしたから…」

千春が愛と由美子の会話に入ってきました。

「由美子さんはやはりすごいですね・・・、
私の簡単な説明を聞いただけで、咲江の本心が理解できたのだから・・・、

最初・・、村上と切れないと言った咲江の言葉を聞いて・・・、
私も愛さんと同じように、まったく理解できませんでした‥。

でも・・、咲江の話を詳しく聞いて・・・、
ようやく、彼女の気持ちが理解できたのですよ…・
愛さんも、詳しい説明を聞けば、きっと理解できますよ…」

千春の説明に愛が頷いています。

「男と女の情愛に関しては由美子さんにはかなわないよ・・・、
由美子さんには特別のアンテナが立っているのよ…。
千春さん・・・、その時の様子を詳しく教えて・・、
事情が判れば、私だって、女だから・・・、
咲江さんの思いを由美子さんのように理解できるはず…」

「ハイ…、
お話を聞いていただければ…
咲江の気持ちを理解していただけると思います…。
私・・、
女って‥‥、悲しい動物なんだな…と・・、
その時、改めて感じましたから…」

千春が説明を始めました。


[5] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(591)   鶴岡次郎 :2017/06/02 (金) 15:44 ID:CluTSGSI No.3008

ここで時間を一週間ほど巻き戻して、もう一度SFマンション近くの喫茶店内に戻ります。そうで
す‥、この喫茶店へ咲江が千春を誘い、咲江夫妻の近状を千春に報告しているのです。

咲江夫妻の性生活がうまくいっていないと察知した千春は、由美子と愛に相談し、彼女たちのアドバ
イスを受け入れて、咲江の夫、坂上夏樹を千春のソープへ誘い、男女の道を詳しく手ほどきしたので
す。それを契機にして夏樹は強い男に変身しました。そして、咲江と夏樹の性生活は一変し、咲江は
充実した性生活を満喫できるようになったのです。

咲江の旦那、坂上夏樹に千春がソープで抱かれて、もう三ケ月以上経過していて、咲江の様子を見る
限り、咲江夫妻の間に明らかな変化が出ている様子が千春には読み取れるのですが、千春からはあえ
てそのことを問いかけませんでした。咲江がその気になって報告するまでじっと待っていたのです。

咲江と話し合って分かったことですが、意外なことに千春が夏樹に抱かれた事実を咲江は察知してい
たのです。千春はもちろん慌てました、しかし観念して、正直に告白したのです、咲江は快く千春の
行為を受け入れました。

一時間以上二人は話し込んでいます。この話し合いの結果、咲江と千春の友情はさらに強く、深いも
のに成長していました。

ここまで話し合って、当然、50歳近い愛人、村上とは切れることになると、千春は期待したので
す。ところが・・・、咲江は意外のことを千春に告げました。

「私…、
彼とは別れることが出来ない…、
私…、彼と別れない…、
そう決めている…・・」

千春をまっすぐに見て、咲江がはっきりと告げました。そこには一切の迷いは見えないのです。

「どうして…!
どうして・・・、村上と別れられないの…!」

それほど大きくない喫茶店内に響くほどの大声を思わず千春が出しています。

千春が大声を発するのは無理ないことです。スーパンに変身した優しい旦那様に、毎夜、腰が抜ける
ほど愛され、肉体的には勿論、精神的にも十分に満たされているはずなのに、咲江は50男の愛人、
村上総一郎と別れられないと言っているのです。その言葉を聞いて、千春は思わず大きな声を上げ
て、咲江を責めているのです。幸い店内には、数組のお客しかいなくて、千春の大声を気にする人は
いませんでした。

「お願い…、そんな大声を出さないで‥
ちゃんと、その訳を話すから…」

「・・・・・・・」

千春の気持ちが落ち着くのを待って、ゆっくりと咲江が口を開きました。


[6] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(592)   鶴岡次郎 :2017/06/03 (土) 13:28 ID:64tQO2io No.3009
憤りで顔を真っ赤にしている千春に比べて、罪を犯している当事者、咲江はいたってクールな表情で
す。迷いに迷った末、ある結論に到達し、ついに覚悟を固めた女の表情です。

「彼の会社…、
上手く行ってないのよ…」

「確か・・、不動産関係だったわね…」

「うん・・、
あの界隈で、飲食店の関連の店内設備販売から、不動産の紹介をやっている‥。
数か月前に・・、不渡りを掴まされて・・、大きな損失を出した・・。
数人いた従業員も一人に減り・・、
狭い業界だから取引を敬遠するお客も増えて・・、
正直言って…、危ない状態なの…・」

「そう・・、大変だね…」

咲江の説明に千春が同情を示しています。

千春自身、夫の会社や、自身が務めるソープ店の経営内容に、それほど関心があるわけではありませ
ん、どちらかといえば無関心な方です。ところが、同じ主婦仲間である咲江は愛人の会社について、
その経営内容をかなり詳しく理解している様子なのです。それだけ、村上との関係が深いのだと、あ
る種の感動を感じながら、咲江の説明を千春は聞いているのです。

「会社のことで頭がいっぱいなせいか…、
最近・・、彼・・・元気がないの…、
アレが立たないことがある…」

声を潜めて、息が相手の顔にかかるほど顔を寄せて咲江は話しています。

「以前は私が部屋に入るのが待ちきれない様子を見せて、
玄関扉を閉めると同時に、私を抱きしめて、その場で私を裸に剥いて、
全身を舐めてくれたのよ・・・」

顔を紅潮させて話しています。咲江の体から強い雌臭が沸き上がっています。

「シャワーを使っていない汚れたままの私の体を・・・、
唇から・・、アソコ・・、そして足の先まで・・、
玄関の板張りの上で‥‥
お汁がいっぱい流れ出て・・・、
恥ずかしいほど床が濡れていた…
それから・・、延々と二時間以上、突きまくられた…・・」

その様子を思い出しているのでしょう、咲江の表情が淫蕩な影に覆われています。
千春は憮然として聞いています。

「それが・・、最近は・・・、
私から仕掛けることが多くなって…、
彼を裸にして、元気がない彼のモノを頬張るのよ…」

「彼・・、50過ぎでしょう…、
それが正常な姿だよ・・、
まだ40に届かない家の主人だって、同じようなものよ・・」

「村上さんは・・・、
二回に一度は・・・、
立たないまま終わってしまうことがある・・」

「・・・・・・」

二度に一度は役に立たないことがあると聞かされて、さすがに千春も返す言葉を失っているのです。
千春の旦那、三郎の場合、頬張ればまだ立派に自立できるのです。


[7] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(593)   鶴岡次郎 :2017/06/11 (日) 18:01 ID:5V.otg5Y No.3011

「咲江は怒るかもしれないけれど・・・、
村上さんの元気がなくなり・・、
一方では・・、旦那様がスーパンマンに変身した‥。
これって・・、咲江にとっては好都合なことじゃない…?」

「そんな風には考えたくない…、
私が苦しんでいる時、助けてくれたのは・・・、
彼だったから…・」

悲しそうな表情を浮かべ咲江が、弱弱しく抗弁しています。彼女の様子を見ると、千春の言葉はかな
り的を射ていて、咲江自身、今が村上と別れる潮時だと感じ取り、いろいろ考えている様子なので
す。

「彼との肉体的な結びつきが・・・
以前ほどでなくなったのは事実だけれど・・・、
彼を愛している…、この気持ちに、変わりはない…・」

「彼を愛している・・、
咲江が自分自身に、そのように思い込ませようとしているんじゃない‥?」

「そうかもしれない・・、
でも…、
彼を・・、捨てるなんて・・・・、
私には・・、出来ない…
一人の女として・・・、
その選択肢は私の中には存在しない・・・」

「・・・・・・・・」

千春は気が付いていました。村上と別れよと千春が言えば言うほど、咲江の気持ちが村上に傾くよう
なのです。千春は口を閉じて、じっと咲江を見つめています。悲しそうな表情で咲江が千春の表情を
探っています。


「何度も言うようだけれど…、
千春には感謝しているのよ・・・、
千春のおかげで、主人が優しく、逞しく変身してくれたので・・、
私の生活は、これ以上は望めないほど充実している…」

「その生活が大切でしょう・・・、
咲江自身の幸せを優先すべきでしょう…・」

「彼には私しかいないの…、
私が居なくなれば、きっと、彼…・
そのままダメになるかもしれない・・」

「・・・・・・」

人生の下り坂に差し掛かった男をむげに捨てるわけには行かないと咲江は言っているのです。これも
一つの愛の形だと千春には判るのです。


[8] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(594)   鶴岡次郎 :2017/06/12 (月) 15:22 ID:YnO4dfAA No.3012

「・・・で、どうするの…、
これから先…、
いつまで、村上さんとの関係を続けるつもりなの…・?
判っていると思うけれど…、
この先、さらに事態は悪化するばかりだよ‥‥」

「判っている…、
彼の会社が立ち直るのは難しいと思う・・、
そして・・・、おそらく・・、失った男性力は・・・、
もう・・、戻らないと思う…
還暦を迎えるころには・・、彼はすべてを失うことになる……」

「なら…、
ここで・・、彼と別れなさい・・・!
もっと悪化してから彼を捨てることになれば・・・、
あなたは勿論・・、彼にとっても、最悪だよ・・・」

「それが出来ないのよ・・・」

「どうして…?」

「判らない…、
私にも判らない‥‥。
さんざん考えた末に、結論を出した…」

「・・・・・・・」

深刻な話題にもかかわらず、クールに受け答えしている咲江を見て、すでに咲江は何らかの覚悟を固
めているのだと、千春はこの時ようやく感じ取ったのです。この状態でいくら説得しても、咲江は聞
く耳さえ持たないだろうと千春は察知したのです。

「当面は・・、時々・・、主人に隠れて・・・
彼のアパートへ行こうかと思っている‥‥」

「・・・・・・」

「飽きが来て、彼が・・、
私を捨ててくれたらいいのだけれど…・・
今は・・・、そのことに望みを託するだけ…」

「・・・・・・・」

「行けるところまで・・、行くつもりよ…・・
最後には・・・、二人一緒に・・・、地獄に落ちて・・・、
どこかへ流されるかもしれない…・」

「そんな…・」

積極的に別れるとは言えない咲江です。一方では、無理やり別れろとは言えない千春なのです。二人
はそのまま凍り付いたように黙り込んでしまいました。西日が長く影を作る頃になっても、二人は黙
り込んだまま、その喫茶店に座っていました。


[9] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(595)   鶴岡次郎 :2017/06/13 (火) 13:09 ID:78dqmZEE No.3013

男の部屋は3階にあります。古い4階建てのアパートにはエレベータがありません。女が先に立って
階段を上がります。男がその後に続きます。男の事務所近くにある中華店でラーメンをすすり、その
後、女から誘って男のアパートへ来たのです。

先に立って歩く女のスカートはかなり短く、少し屈めば女の股間が見えます。階段の途中で女が立ち
止まり、体をひねって後ろにいる男に体を向けました。男はじっと女を見つめています。女はゆっく
りスカートの裾を持ち上げました。何も着けていない股間が男の視線を掴んでいます。下心が
あって、女は中華店で下着を外してきたのです。

女がゆっくり腰を下ろしました。M字に開かれた両脚の間に黒々とした陰唇が見えます。階段の乏し
い灯りを受けてその部分がてらてらと光っています。

男が指を伸ばし、無言で股間に挿入しています。女の表情が歪み、吐息が漏れています。男は指をか
なり激しく動かしました。女が悲鳴に近い声を上げています。音を立てて、階段に愛液が流れ出して
います。それでも男は手を止めません、女の声はさらに高くなり、狭い階段にに響き渡っています。
ついに、女が階段に尻を落とし、両手を後ろに着き、両脚を突き出し、男の手を迎え入れています。


男に抱えられるようにして、部屋に入るなり、女はソファーに体を投げだし、両脚を持ち上げて、
いっぱいに開きました。部屋の灯りが女の股間を浮き上がらせています。チェックのスカートの臀部
は愛液で濡れ、階段の泥がべっとりと付いています。とてもこのままでは外を歩くことは出来そうに
ありません。

女の姿をじっと見ていた男がそっと女に近づき、優しく女の額に唇を押し当てました。今宵も、男は
女の期待に応えることが出来ないことを伝えたのです。

のろのろと立ち上がった女が、ハンドバッグからショーツを取り出し、身に着けています。そして、
スカートが汚れているのに気が付いて、スカート脱ぎ取り、洗面所へ向かいました。汚れをぬぐい取
り、ドライヤーを使っています。女がスカートをつけて戻ってきました。

男がコーヒーを準備して、女の前に置きました。

「美味しい…・」

この部屋に入ってから、女が初めて言葉を発しています。男は微笑みを浮かべて頷いています。二人
は黙り込んだまま、両手でコップを抱きしめ、琥珀色の液体を味わっています。

「もう…、無理かもしれない…、
別れてもいいんだよ‥…」

「・・・・・・・」

微笑みを浮かべた女が、黙って首を振っています。

「俺のことなら大丈夫だよ・・・、
何とかなるから…」

「う、うん・・
私が・・、出来るようにしてあげる…、
それがダメなら…、病院へ行こう…」

「・・・・・・・・」

男がじっと女を見つめています。女の頬に涙が、一滴、二滴、流れ出しています。


[10] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(596)   鶴岡次郎 :2017/06/14 (水) 10:55 ID:fjO0foDg No.3014
「会社の方はどうなの…、
みんな辞めたのでしょう…?」

「ああ・・、
最後の一人も、昨日、辞めてもらった…、
資金が必要な設備、備品の販売はもうできない…・、
不動産の周旋業に絞って仕事を続けるつもりだ…、
今までの実績と顔で、俺一人食っていく分は稼げると思う‥」

資本金の数倍になる不渡りを掴まされて、その整理がやっと完了して、数人いた従業員にも、それな
りの退職金を支払い、円満に業務規模を縮小することが出来たのです。すったもんだの挙句、とにか
く大きな迷惑を他人に負わせることなく会社を整理できて、村上はむしろ、晴れ晴れとした表情で
す。

「そう…、
じゃ・・、このアパートは残るのね…」

「ああ・・、懐はスッカラカンになったが・・・、
借金はない・・、残ったのはこのアパートだけだ・・」

穏やかに答える村上の表情に、咲江は男の老いを感じ取っていました。一年前に出会った頃の村上の
表情には勿論、会社倒産の危機を抱え、奔走している時の村上の表情にさえ、これほどの老いは見え
なかったのです。

「これから先は・・・、
のんびりと商売をやることにする…
大儲けを考えなければ、大損することもないからね…・」

「・・・・・・・・」

言葉なく咲江は聞いていました。戦い続けた戦士が静かに鎧兜を脱ぎ、主戦場から引退し、穏やかな
人生の再スタートを切る瞬間に、女は立ちあっている気分になっているのです。

「会社の整理も一段落したので…、
あちらの方も・・、その内良くなると思う…、
奥さんにはさみしい思いをさせたが…、
もう少し・・、待ってほしい…・」

「いいのよ・・、私は・・・、
総一郎さんの体が心配なだけ…
私にできることがあれば…、
何でも言って…」

「ありがとう…、その言葉だけで百人力だよ・・・、
そうはいっても、還暦が目の前だから・・・、
やり盛りの奥さんのお相手は大変だけれどね・・・、ハハ・・・・」

「もう…、
そんなこと言うのだったら・・・、
もう来ませんからね‥‥」

「ごめん、ご免…、
奥さんには、本当に感謝しているんだよ・・、
会社が大変な時、奥さんにどれだけ助けられたか…」

ここで言葉を切り、村上は天井に視線を向け、じっと何かに堪えるそぶりを見せています。そして、
視線を咲江に戻しました。男の瞳が少し濡れているようです。

「奥さんが居なければ…、
奥さんに会える楽しみがなければ…、
俺は・・・、多分・・、何もかも投げ出して…、
夜逃げしていただろう…、
そうなれば、今の俺はない・・、
死んだも同然だった…・」

「・・・・・・・・」

真剣な表情で咲江を見つめ、そして・・、村上が深々と頭を下げています。咲江の瞳に涙があふれ出
ています。咲江を抱くことが出来なくても、彼女がいつも傍にいてくれて、いろいろと話を聞いてく
れたことが、村上の慰めになり、会社の整理・再建のエネルギーになっていたのです。


[11] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(597)   鶴岡次郎 :2017/06/15 (木) 14:01 ID:xKVsD4GM No.3015
「ところで・・・・
先ほどは・・、勘違いかと思って、言わなかったけれど…、
奥さんの股ぐらを見ていて・・・
少し萌したんだよ…」

「エッ…、本当…
うれしい・・・・・!
あのように、恥ずかしい恰好で誘ったりすれば・・・、
嫌われるかもしれないと、迷ったんだけれど……、
思い切ってやった甲斐があった・・・!」

ソファーから立ち上がり、男に両手を差し出し、そのまま、男の胸に飛び込んでいます。わずかに男
根が勃起したことで、こんなに咲江が喜ぶとは男は予想していなかった様子で、戸惑いながら、少し
血の上った表情を浮かべ、優しく女を抱きしめ、唇を寄せています。しばらく二人は激しく、唇を吸
い合いました。

階段でスカートをまくり上げ、女陰を見せるなど、それまでの咲江には絶対できないことなのです。
なんとか村上を立ち直らせたい、その気持ちが咲江を動かしたのです。死ぬほど恥ずかしい行為をし
たのですが、村上の男根はその気にならなかったのです。

考えられる限りの手を尽くした結果が不発になり、咲江はかなり大きな失意を抱いていたのです。も
ちろん、そのことを表情には表しませんけれども、村上の男根は、永久に立ち直ることはないだろう
と、寂しい結論を彼女自身に告げていたのです。

ところが・・、少し兆しがあった…、男はそう咲江に告げたのです。朗報です。思い切って恥ずかし
い行為をした甲斐があったのです。男に唇を吸われながら、久しぶりに咲江は幸せな気分になってい
ました。男がようやく唇を開放しました。

「ああ‥‥ッ・・・、ホ…ッ・・・
激しいんだから・・、息が切れる…・、
そんなに吸ったら・・、舌が痛くなる…、ふふ…・
でも…、良かった…・、うれしい…・」

激しく唇を吸われ、息絶え絶えの様子です、それでも笑みを浮かべている咲江です。そして、一番気
になることを質問しています。

「・・・・で、どうなの・・・、
その・・・、出来そうなの…、
ああ・・・、嫌…・・、こんな質問をして!」

男の激しい吸引からやっと解放され、少し呼吸を乱しながら、男を見上げ、あまりの嬉しさから、は
したない言葉を吐いてしまっています。頬を染め、男の胸に女が顔を伏せています。男が優しく咲江
を受け止め、女の背中を優しくさすっています。


[12] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(598)   鶴岡次郎 :2017/06/19 (月) 17:00 ID:pTam3cNY No.3016

「おま〇こを出したのは・・、
あの場で、突然思いついた行為だったの…?」

「ううん・・・、
自宅を出る時から・・、その覚悟だった・・、
今日こそ・・、総一郎さんのモノを立たせると決めていた…」

「そうか・・・・、
やはり‥、そうだったか・・・・
女にそんな心配をかけるなんて…、
だらしがない男だね…・」

「そんなこと言わないで…、
私は・・、総一郎さんの女よ‥‥、
何でもするわ‥」

以前の咲江は、男から要求されても、みだらなことは決して出来なかったのです。フェラ、放尿、露
出、そしてあの時みだらな言葉を発する行為など、ほとんどの女がやっていることを、どんなに興奮
してもできなかったのです。ある時から、素人の奥さんとはそうしたものだと・・、それも可愛いい
と・・・、村上はあきらめていたのです。

ところが・・、村上のモノが自立できなくなった頃から、変わりました。男が要求もしていないの
に、積極的に恥ずかしい行為をやるようになったのです。男を救いたい・・、男を立たせるのが傍に
いる女の役目だ・・、それが出来ない女は存在価値さえない・・、と咲江は思い始めた様子なので
す。

男を救うため、最初は悲壮な覚悟で始めたのですが、やってみるとそのことが意外と楽しいことだと
判りました、今では咲江は恥ずかしい行為を楽しみ始めているのです。

そして、今日、ミニのフレアースカートを選び、ショーツをレストランで取り去り、股間を外で露出
するタイミングを探していたのです。

ビルの陰でやることも考えたのですが、さすがに人通りが多く、その機会がなかったのです。アパー
トにつき、階段を上がり始めた時、ここならいい、万が一、住人が通りかかっても構わない、見られ
ていいと覚悟を決めて、おま〇こを見せる作戦を実行したのです。

腰を下ろし、両脚をM字に開いて、あの部分を村上に見せつけるところまで見事やり遂げました。そ
の時、男がその気になれば、階段で男のモノを受け入れてもいいとまで・・、悲壮な・・、覚悟を固
めていたのです。

「いきなり、スカートをまくり上げ、
濡れたおま〇こを見せるなんて・・、
それも・・、いつ人が来るかわからない階段でだよ・・・、
思いもしなかった・・、うれしかった…、
本当は、ち〇ぽが使えればよかったのだが…・
指で我慢してもらった…・」

「ああ・・、言わないで…、
恥ずかしい…」

「呻きながら・・、何度も、何度も・・、
潮を吹き、俺の指で逝ってくれたのがうれしかった…、
きれいだった…。
指が締め付けられ・・、
ああ・・、奥さんのおま〇こは凄いと思った…、
その時・・、突然・・、俺のち〇ぽが反応した・・・・」

「嫌・・、それ以上・・、
言わないで…・
口を利けないようにしてあげる…・・」

「……」

男の指摘があまりに生々しく、顔から火が出るほど恥ずかしくなり、その口を封じるために女は男の
唇にむしゃぶりついています。


[13] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(599)   鶴岡次郎 :2017/06/20 (火) 13:34 ID:i3KtCdtg No.3017

女の攻撃に応えて、男は女の体を強く抱きしめ、激しく唇を吸っています。激しい吸引音が部屋の中
に響いています。二人の接点から、唾液が糸を引いて床に落ちています。女の手が男の股間に伸びて
います。その指がわずかな変化を察知している様子です。ゆっくりと股間を揉んでいます。

「数日前は、奥さんのおま〇こを舐めても…、
ち〇ぽをしゃぶってもらっても…、
ピクリともしなかったのだが・・、
今日は違った…。
すこし・・、感じたんだ…
もう・・、少し追い込めば・・、何とかなる気がする…」

男が女の耳にささやいています。男の言葉に励まされた女が男の唇に吸い付き、舌を絡ませ、激しく
唇を吸いながら、手を伸ばし、男の股間に触れた指をかなり激しく動かせています。

「頼みがある…・
嫌なら…、断ってくれてもいい…・」

耳の中に舌を入れ、そこを十分嘗め尽くして、女がもだえるのを見ながら、男が女の耳にささやいて
います。

「ああ…、何でも言って…、
毛を剃るのだって・・、
入れ墨だって・・、総一郎さんが望むなら…、
何でも・・・、やるわよ‥‥」

「エッ・・・、それは不味いだろう…」

男がびっくりして女の顔を見ています。

これまで何度か、戯言交じりで剃毛や、入れ墨を軽く要求したことがあったのです。もちろん、本気
ではなかったのです。しかし、咲江はその都度、酷く敏感に反応し、こっぴどく断っていたのです。

村上は左肩から腕にかけて、立派な桜の花を散らしているのです。最初の頃、咲江は彼の入れ墨を怖
がっていたのですが、すぐに慣れて、その文様にいつも口づけするようになっているのです。

「そんなことをすれば・・、
旦那に・・、バレるよ…」

「いいの…、バレても…、
総一郎さんが元気になってくれるのだったら…、
私…、何だってやるつもり…」

決意を込めた真剣なまなざしを男に向けて、女が言い放っています。離婚さえも恐れない決意を見せ
ているのです。

「いや、いや…、
俺ごときのために、そこまで言ってくれるのはありがたいが・・、
今のことは聞かなかったことにするよ‥‥」

男の心境は複雑でした。女の気持ちはありがたいのですが、素人女をそこまで追い込んでしまった、
だらしがない自分自身を村上は軽蔑しているのです。


[14] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(600)   鶴岡次郎 :2017/06/28 (水) 10:56 ID:5vEdctLs No.3018
「私がそうしたいのだから・・・、
やらせてほしい・・、
総一郎さんのお役に立てるなら・・・・、
何だってやるつもりだから…・
言って…・・」

「大変な意気込みだね・・、
そんなに大それたことをしてほしいのではない・・、
ほんの遊びだよ…、
嫌なら・・、断ってくれてもいいんだよ…・・」

「ああ‥ン・・・、
顔が笑っている・・、
いやらしいことを、やらせるつもりでしょう…、
いいわよ、私…、
今日は何でもやるつもりだから…」

「ストローを使ってもいいか…・」

「ああ…、ストロー…、
そんな…、
ああ・・・、
私・・、そんなことされたら…・
ダメになっちゃう…・・」

男の言葉を聞いて、女の体が欲望ではち切れそうになっています。最近でこそ、その遊びをすること
は絶えているのですが、これまで何度かストローを使った男の攻めを受け、体がその味を覚えている
のです。この遊びは咲江が最高に興奮する遊戯の一つで、あまりに逝きすぎて歩けなくなったことが
一度や二度ではないのです。

もう・・、股間から絶え間なく湿った破裂音が響いています。ショーツをつけていないソコから、透
明な液体があふれ出て、大腿部を伝わり、足首を経て、床に落ちています。高まる欲望に堪えきれな
い様子で、男の腕の中で、咲江は体をぶるぶると震わせています。もう・・、正常な咲江ではありま
せん。

「嫌なら…、止めてもいいんだよ‥‥」

「ああ・・、意地悪…・・ゥ・・・」

抱かれている男の腕を無理やり押し開いて、女は後ずさりして、よろけるように、ソファーに腰を落
としました。まるで、男から逃げるような様子です。しかし、そうではないのです、欲情した怪しい
視線を男に当て、両脚を男に向けて突き出し、いっぱいに広げました。

女芯の全貌があらわになっています。そこは激しい運動をした後のように、全身が汗みどろになって
いて、形をとどめないほど激しくうごめいているのです。

「吸ってーーー
ここを・・・、吸って…・
全部・・・、吸い出して…ェ・・・・」

指で陰唇を開いて、サーモンピンクの中身を見せているのです。女の表情はもうすでに・・・、
逝っています。

男は冷静です、手早く数枚のバスタオルを女の臀部、そして床に敷いています。これで、多量の液体
が流れ出ても床をひどく汚すことは防げるのです。そして、いつでもこの遊戯が出来るように、
テーブルには数本のストローがコップに入れて準備されていて、そのうえ、数本の飲料水ボトルまで
が置いてあるのです。


[15] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(601)   鶴岡次郎 :2017/06/30 (金) 11:21 ID:wGGDHFIY No.3019
大きく開いた脚の間に体を入れ、男はその場にうずくまりました。男の目の前、30センチのところ
に、激しく息づく、濡れた女陰があります。ボトルのキャップを取り去り、ストローを右手で取り上
げました。

「さあ…、準備完了だ…」

「ああ・・・・」

女陰にほとんど顔をつけるほど近づいて、男が女に話しかけています。

「もっと股を開いて・・、
そうだもっと・・、開いて・・・」

「ああ・・・・」

「おま〇こが、ぴくぴく動いているよ・・、
きれいだ…・
奥さん…、とってもきれいだよ…・」

男はストローを咥えました。そして、口にくわえたまま、その先を女陰に慎重に差し込んでいます。
男の鼻息が女陰に直接当たっています。ピックと・・、女の体が反応しています。女は我慢して、開
脚姿勢を崩しません。

「さあ…、ストローを咥え込んだよ…・、
お尻をきつく・・、きつく締めて・・、
そうだ、その通りだ・・」

「ああ・・・」

「おま〇こがよく締まっている・・、
ストローが引っ張られているよ…・・」

「ああ・・・
早く・・・、早く・・・、入れて…
もう・・・、がまんできない・・・・!」

大陰唇で細いストローの存在を感じ取るほど、その部分の筋肉を限界まで使っているのです、女の神
経はその部分に集中されているのです。女はあえぎながら、次を男に求めています。男の動作は遅い
のです。焦れた女が両脚を震わせて抗議しています。

「じゃあ・・・、入れるよ・・、
まず・・、水を一杯・・、口に含んで…・」

ボトルを咥え込み、ゆっりと水を口中に流し込んでいます。500ミリ・リットルのボトル、その三
分の一程度の水が男の口中に飲み込まれました。

女陰に差し込まれたままのストローが細かく震えています。男はそのストローの先端に口をつけまし
た。

ゆっくり・・、本当にゆっくり・・、水を逆流させ始めました。

「ああ…、感じる…、感じる…
冷たい水が…、流れ込んでくる…・」

女の表情が、苦悶から、恍惚に変わり、抑えきれないうめき声をあげています。男の口中に蓄えられ
ていた水がすべて、女の膣内に移動しました。


[16] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(602)   鶴岡次郎 :2017/07/05 (水) 12:33 ID:2vBye/0I No.3021

「見事だ…、一滴も漏れていない…、
最高のおま〇こだ・・・」

男がゆっくりとストローを亀裂から抜き出しました。女は必死で堪えています。膣壁がうごめき、
胎内の水は激しく渦巻いているはずですが、一滴も水は漏れ出していないのです。

余談ですが、水漏れさせないで堪えるのは、女性にとって、これで結構難しい技だそうです。思い付
きで簡単にできる遊びでなく、女性が本気でその部分を鍛えて初めてできる技だそうです。念のた
め・・。

「さあ…、飲ませていただくよ・・・、
う‥ん、もう・・、いい香りが漂ってくる…」

男が亀裂に、直接唇をつけ、舌を差し込み、中の水をすすり始めました。

ごく、ごくと飲んでいます。当然ながら、かなりの水が床に流れ落ちています。女の尻を濡らし、床
に敷いたタオルをべっとりと濡らしています。

膣内の水を飲み干すと、男はまたストローを咥え、水を注ぎ始めました。今度はかなり勢いよく水を
吹き込んでいます。水鉄砲のように、ストローから噴出された水が、膣壁を満遍なく襲っています。
女が体をひねり、腰を振り、その快感に堪えています。もう・・、女には大陰唇で水を堰き止める力
が残っていません、膣内に貯めきれない水があふれ出て、タオルを濡らしています。男も女も、全身
濡れ放題です。

女のうめきが悲鳴に変わりました。女の両脚がピーンと突き出され、けいれんしています。

「ああ…、しびれる・・、しびれる‥…」

絶叫を上げて女が高く上げていた両脚を床に落としました。同時に、亀裂から激しい水音とともに、
液体が吹き出ました。飛沫が男の顔を襲っています。あたり一面、妙なる香りが広がっています。

準備されていた、ボトル三本が空になりました。その大部分は床に置かれたバスタオルの上に流れ出
しているはずです。女は何度も何度も頂点に達し、声が枯れ、出るべき体液さえ枯れ果てるのではと
思えるほど、激しくいきました。男はかなり冷静に・・、・・というより、自身の男根の状態を監視
しながら遊戯を続けているのです。どうやら、それなりの手ごたえを男は感じ取っている様子です。


三本目のボトルが空になった時、男が立ち上がりました。ゆっくりと衣服を脱ぎ捨て、下着を取り、
裸になりました。贅肉のない腹部に、股間のモノが・・、久しぶりに・・、くっつきそうになるまで
に成長しています。

かなり早い段階で、女は着ているワンピースをはぎ取り、全裸になっています。男根がそそり立って
いるのを確認した女がソファーから立ち上がりました。全裸の体で、床に敷いたバスタオルの上に背
をつけて倒れ込みました。両脚を開き、両手の指で女唇を開いています。サーモンピンクの内壁がぴ
くぴくと、うごめいています。

「来て・・・!
おま〇こに・・、ち〇ぽ入れて・・・・・!
ち〇ぽ、ち〇ぽ、ち〇ぽ・・ゥ・、
欲しい…・・ィ・・・・」

それまでどんなに強要されても、決して口にしなかった言葉を女が何度も発しています。

「ぎゃ…!」

男が腰を落とし、狙いすませて、一気に腰を前に突き出しました。湿った破裂音と同時に、女の悲鳴
が上がりました。そしてそのまま、気を失ってしまったのです。全身を緊張させ、四肢が男の体に絡
みついています。パクパクと口が開閉しています。男は女の上に重なったまま、じっとしています。


それから、二時間余り、男と女は久しぶりに、本当に久しぶりに、セックスを堪能しました。すべて
が終わった後、男と女は濡れた裸体を床に投げ出し、心地よい余韻を楽しんでいました。女の頬に
も、男の顔にも、涙が流れていました。絶えることのない川の流れのように、涙はあふれ出て、床を
濡らしていました。


[17] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(603)   鶴岡次郎 :2017/07/07 (金) 11:03 ID:fUP3rFMI No.3022

「良かったよ‥‥、
人生最高のセックスだった…」

裸体を大の字に開いて、首だけ女の方に向けて男が声を出しました。

「私も…、
こんなに感じたことがない…」

女もまた、男に顔だけを向けて、微笑みを浮かべています。起き上がりたいのですが、体がしびれて
自由にならない様子です。男と同様、四肢をだらしがなく広げています。股間から、白い液体が流れ
出しています。その部分は激しい摩擦を受けたせいでしょう、ピンク色に変色して、痛々しそうに見
えます。

「正直言えば…、
昨日までは・・、
ここで・・・、
俺の・・、男の人生は終わりになると・・・、
そう思って・・、あきらめていた…」

「・・・・・・」

「散々好き勝手なことをやって来たから・・、
その付けが回ってきた…、
そう思って、あきらめることにした…・」

「・・・・・・・・」

天井を向いて、男がつぶやいています。女に話しかけているというより、彼自身に語り掛けているよ
うに見えます。

「奥さんが…、
いや・・、この瞬間だけは・・・
咲江と言わせてほしい…・」

「ハイ・・・・・・」

咲江が嬉しそうに頷いています。

一年以上男女の関係を続けているのに、村上は咲江と呼ぶことがないのです。人妻を愛人にしている
以上、決して破ってはいけない掟が村上の中には幾つか存在していて、そのいくつかの掟の中に、女
を奥さんと呼び続ける決まりがあるのです。

「咲江が・・・、
慣れない、恥ずかしい真似をして…、
俺を…、励ましてくれているのは判っていた…、
咲江には・・、随分と辛いことだっただろう…・」

「・・・・・・」

「正直に言えば、その咲江の気持ちさえ、重荷になっていた…」

「・・・・・・・」

実は・・、そのことを咲江自身も心配していたのです。傍にいる女が急かせれば、急かせるほど、男
は立たなくなるのでは…、心配していたのです。心配したとおり、咲江が見せるみだらな姿や、優し
い励ましの仕草が、村上にとって、心の負担になっていたのです。


[18] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(604)   鶴岡次郎 :2017/07/12 (水) 14:21 ID:YnO4dfAA No.3023

「事業に失敗して、勃起しないなど…、
男としてだらしがない話で…、
若いころの俺だったら、そんな男をバカにしていただろう…、
自分がまさかそうなるとは思ってもいなかった…」

「・・・・・・・」

村上は何も隠さず、すべてを告白するつもりのようです。目を広げ、涙を一杯貯めて、声も出せず、
咲江は男を見つめていました。

〈ああ…、
この人は…・、
男として一番恥ずかしい事実を告白するつもりだ…〉

何もかも捨て去り、裸の姿を男は見せようとしているのです。愛すればこそ、信頼すればこそ、その
女に男は素顔を見せるものです。その篤い男心を感じ取り、咲江は大きな感動の渦の中にいました。


「今日・・、
咲江のおま〇こを見て・・、
久しぶりに催した…」

「お仕事の整理が上手く運んだことで・・・、
気分が軽くなったことが、よかったのですね…」

「うん…、確かにそれもある…、
しかし・・、俺が蘇ったのは、すべて咲江のおかげだ…」

「・・・・・」

男が持ち上げてくれるのはうれしいのですが、咲江自身には彼女の力がそんなに影響したとは思えな
い様子なのです。彼女の女子力が、村上を蘇らせるほどの力を秘めているとは、到底、信ずることが
出来ないでいるのです。


「ストロー・プレイでも、本気になって、悶えてくれた・・、
初めて見たよ・・、あんなにスケベーな咲江を…、
あんなに激しくうごめくおま〇こは・・・、
初めて見たよ…・、
最高にスケベーな女だと感じた…。
こんなにいい女だったかと・・・、見直した…」

天井を向いて、話している村上の頬に涙の筋が新たにできています。

「うれしい…
本当に・・、うれしい…・」

男の言葉に真実をかぎ取り、天井に向かって咲江が泣きながら答えています。


[19] フォレストサイドハウスの住人達(その18) (605)  鶴岡次郎 :2017/07/16 (日) 15:30 ID:UYwUKrWc No.3024

「実は…、今だから言えることだが…、
俺から・・、咲江が離れていくのが・・、
本当は一番怖かった…・」

「・・・・・・・」

「事業に失敗し、一文無しになり・・、
その上・・、ち〇ぽが立たない・・・、
女が逃げ出す条件はそろい過ぎているからね…」

「・・・・・・・」

天井に向けた男のつぶやきが女の胸を打っています。

「しかし…・、
咲江は逃げなかった…、
それどころか・・、
ダメな俺を励まし続けてくれた…」

男の声が涙声になっています。

「総一郎さん‥…」

男の様子を心配して、女が体を起こしました。脚をしどけなく投げ出し、横座りになって、床に寝て
いる男を見下ろす形になっています。股間のぬめりはいく分乾いて、陰毛が肌に張り付き、隠微な雰
囲気を醸し出しています。女が起き上がったことに男は気づきながらも、女の方を見ません。

「仕事場から打ちひしがれて帰ってきた俺を・・、
優しく笑顔で迎えてくれた・・、
ち〇ぽが役に立たないことを知りながらも…、
咲江は嫌な顔一つ見せないで、優しく体を開いてくれた…、
咲江のおま〇こに口をつけ、汁を吸い、その香りを楽しむことが…、
俺の生きがいになっていた…・、
明日を生きるエネルギーをそこから得ていた…」

「・・・・・・・・」

「債権者との厳しい交渉も、
威張り散らす銀行筋へ卑屈に頭を下げた悔しい思いも…、
咲江を抱きしめ、甘い香りに包まれることで・・、
すべてを・・、忘れることが出来た…」

「・・・・・」

「咲江が居たから・・・、
俺は・・・、
今日まで・・、
命を繋げることが出来た…」

「・・・・・・」

「もし・・・、咲江がいなかったら…・、
俺は・・・、何もかも投げ出して…、
とっくに・・、どこかへ逃げて出していただろう…、
そうすれば・・、俺の人生はそこで終わっていた・・・・・」

天井を見つめて、そこまで語り続けて来た男がゆっくりと首をひねり、男を見つめている女と、初め
て視線を合わせました。男も、女も泣いています。声を出さず、微笑みながら、涙を流しているので
す。


[20] フォレストサイドハウスの住人達(その18)(606)   鶴岡次郎 :2017/07/18 (火) 14:35 ID:fN5vjp2w No.3025

たくさんの女を操り、思うまま女を手なずけてきた村上が、落ち目になって初めて、女の・・・、
真の・・、情けを知った様子です。すべてを失う危機に直面して、今までちやほやしてくれた人々が
顔を背け始めた中で、咲江一人が変わらぬ愛を・・・、変わらぬ情けを・・、注いでくれたのです。
村上ならずとも、男であれば、誰でも、もう一度、その女、咲江に惚れなおすことになります。

咲江と村上の関係がここまで進化したことを、千春は知らないはずです。もし知ったら…、何と言う
でしょうか…。多分・・、これは大変なことになった・・、二人を別れさせることはますます難しく
なったと判断することでしょう、二人を見る限りでは男と女の気持ちが全く一つになっているのです
から・・・。


女が膝を動かし、男の傍にじり寄りました。女の膝が男の腹部に触れています。女がゆっくり腰を折
りました。女の唇が男の唇に接しています。男が下から女を抱きしめ、舌を突き出し激しく、吸い始
めました。体を男の上に乗せ、女は噛みつくようにして男の唇を吸っています。

女の手が男根を握りしめ、優しくほぐしています。ほぼ完ぺきに直立しています。以前に増して、強
い男が村上の中によみがえった様子です。

「ああ‥‥、凄い…・、
私…、変になりそう…・
ああ・・・、ち〇ぽ・・、ち〇ぽ…・」

男根に添えた手を激しく動かしながら、女がうめき声を出しています。女の股間も大変なことに
なっています。噴出音を出しながら愛液が床に流れ出しているのです。

寝たままの男が女の体を軽々と持ち上げ、180度回転しました。女が悲鳴を上げています。男は女
の両脚を開き、洪水の跡のように乱れた股間にちゅうちょなく嚙みついています。悲鳴を上げなが
ら、女も負けずに男根に嚙り付いています。

咲江が解放されたのは、それから一時間後、自宅の最寄り駅に向かう終電にようやく間に合う時間で
した。

自宅へ向かう咲江の足取りは少しよろめいています。それでも、顔には張りが出て、隠微な光を発
し、シャワーを使用していない全身から妙なる香りが発散されているのです、見る人が見れば、激し
い性交の跡だとはっきり感じ取ることが出来るはずです。一段と美貌が増した気がします。


[21] 新スレに移動します  鶴岡次郎 :2017/07/18 (火) 14:39 ID:fN5vjp2w No.3026
新スレを立て、移動します。ジロー


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