掲示板に戻る /戻る /全部 /1- /最新10 /▼ラスト

フォレストサイドハウスの住人達(その14)

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2016/05/10 (火) 15:31 ID:T6I9F1Dg No.2851
浦上千春はその日、夫、浦上三郎と長男の三人で泉の公園内を散歩していました。偶然、トラックの
荷下しをしている山口と遭遇しました。山口とは何度か5Pなど乱れた遊びをした仲なのです。夫に
事情を説明し千春は山口と二人きりになりました。自然の流れで公園内に停めた山口のトラックの中
で、千春は山口と昼下がりの情事を展開することになりました。その光景を通りがかった由美子に見
られたのです。

恥ずかしい光景を見られて、千春と山口は大いに慌てましたが、由美子の反応は若い二人の予想を超
えてかなり好意的なものでした。二人の情事が秘められた浮気行為だと気づいていながら、若い二人
の熱い情事を由美子はむしろ祝福する姿勢を見せていたのです。そんな由美子を見て、千春は由美子
の中に彼女自身の中にも存在する女の業に似たものを嗅ぎ取っていたのです。

あの日恥ずかしい光景を見られた婦人のことが千春の頭から離れなくなっていました。由美子に会い
たい・・、その気持ちが千春の中で日に日に強くなっていました。山口と情事に耽った公園で待ち伏
せを続けること一週間、ついに千春は由美子と再会できたのです。由美子に案内されるまま千春は彼
女の親友、三津崎愛の経営する公園側にある売店へ行きました。その売店の中で女三人、大いにガー
ルズトークを楽しむことになったのです。

話を進めるうちに、目下、千春の情人であり、その上人生の大恩人である佐王子保と由美子の間に深
い関係が存在することに千春は気が付くのです。尊敬する人生の先輩由美子と、これまた大恩人であ
り恋人である佐王子の色恋模様に千春は無関心を装うことはできません。タブーだと知りながら、二
人の馴れ初めからその後のことが聞きたいと千春は由美子に懇請するのです。果たしてどんな話が由
美子の口から出るのでしょうか・・。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。    

また、文中登場する人物、団体は全てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。
卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用することになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意
しますが、気を悪くされることもあると存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・〈(1)2014.5.8〉 文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示
  します。
・〈記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8〉 文頭にこの記事があれば、記事番号1779
 に二回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直し
 ていただければ幸いです。


[2] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(457)  鶴岡次郎 :2016/05/11 (水) 15:01 ID:jgHGFsJo No.2853

由美子と佐王子

千春の切なる希望を聞き届けて由美子は千春の情人である佐王子とかかわりあった経緯を説明するこ
とになりました。二人の男と女、並みの人たちではありません、すさまじいとしか言いようのない、
男の力と、女の力に恵まれた佐王子と由美子の話です。

「毎年のことだけれど、Uさんがまとめる天狗組の総会が開かれるのよ・・、
佐王子さんと出会ったのはその総会だった…」

由美子がゆっくり説明を始めました。

「Uさんと言うのはね・・・、
由美子さんの情夫さんで、アレのでかい人よ…
由美子さん・・、彼にメロメロなの…・
彼との色事の話が出ると、夜が更けるまで続くことになるから・・・
聞いているだけで、私なんか興奮して、濡れ濡れになる…・」

「愛さん・・・、余計な解説はいりませんから…」

愛が口を挟み、由美子が睨んでいます。

「私と佐王子さんとの関係を理解していただくには、的屋の全国組織である天狗組のことにある程度
触れる必要があります、組織の活動内容や組員の生活習慣を聞けば千春さんはきっと驚き、軽蔑する
と思います。だけど、天狗組が今日まで続いているのは、組員たちが頑固に守っている特殊な生活習
慣のおかげだと私は思っているのです。

一般の人が眉をひそめるような生活習慣を頑固に守ることにより、組員の間に鉄の結束力が育まれた
のだと私は思っている。今では他の組織では天狗組のような生活習慣は消え、的屋もサラリーマン化
したと言われているけれど、私は個人的には、いつまでも天狗組の生活習慣が続いてほしいと思って
いる。千春さんにこの生活習慣を無理に理解してほしいと思わないけれど、聞きづらいところはさら
りと聞き流してください…・・」

千春がこっくりと頷いています。


数年前、露天商の大組織である天狗組の全国組長総会が九州の有名温泉地で開かれた時のことです。
全国から32名の組長が組長夫人ないしは愛人を連れてこの温泉地に集まることになるのです。当
然、総組長であるU(宇田川裕、由美子の情夫)は総会の招集者として参加しなければいけないので
す。ところが、総会の一週間ほど前、悪性のインフルエンザに罹り入院しました。高熱でうなされ
て、強靭な体を持ったUもさすがに弱音を吐くほどで、数日後に迫った総会への出席が危ぶまれて
いました。

総長の発病を知って、総会を延期することが総会開催事務局を担当する九州支部から打診がありまし
た。長い間準備を重ねてきた関係者の苦労を考えて、Uが決行の判断を下しました。天狗組に目下の
ところ重要な懸案事項もなく、万が一、Uが不在でも問題ないと判断したのです。

総会二日前になって、ようやく病状は回復に向かいました。それでも、長旅は無理だととのことで、
ドクターストップが入りました。やむを得ず由美子一人で総会に出席することになりました。総組長
名代として由美子が出席することになったのです。


[3] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(458)  鶴岡次郎 :2016/05/12 (木) 11:19 ID:A7svNszk No.2854

3泊4日の予定で総会は開かれました。全員が紋付羽織袴、きらびやかな留袖の正装で総会に臨みま
した。大広間の正面中央に総組長代理の由美子が座り、コの字型に32人の組長が座を占めました。
総会本部から提案された盛りだくさんの決議事項を全組長が審議し、本部提案どおり議事は決まりま
した。由美子は総長名代を見事にこなしました。

「来年からは親分抜きで、姐さんの出席で総会を開催しませんか…、それの方が万事うまく進みそう
ですね…」と揶揄が入るほど由美子の総長代行は好評だったのです。そして、翌日の市内観光旅行を
控えた前夜、打ち上げの宴会が開かれました。

三日間の審議に使用した大広間にご馳走が並べられ、浴衣姿の組長とその連れ合いが出席して宴会が
行われました。この宴会を楽しみにこの総会へやってきた組長たちもたくさんいるのです。

正面の由美子の側に50歳代か・・、それとももっと若いか・・、いずれにしても年齢不詳の男が据
わっています。どうやら地元の九州支部が由美子の接待係としてその男を侍らせているようです。昼
間の会議にはこの男は出席していませんから、この男の接待の仕事は夜の相手が主要な役目になりま
す。外見を見る限りではその性的能力はよくわかりません、むしろひ弱な男性に見えます。それで
も、みんなが知っている性豪由美子の接待相手に選ばれた男ですから、それなりの男に違いありませ
ん。

面長、痩せ型であまり風采の上がらない中年男ですが、さすがに由美子への対応にそつはありませ
ん。女性の接待に慣れた様子を見せています。

由美子達幹部を中央にして、両翼に組長たちがコの字型に座り、由美子達の正面に舞台が設けられて
いました。地元芸者の踊、地元芸人の座敷芸の披露があり、外部の者が全員引き揚げた後、舞台は突
然暗転しました。それまでがやがやと騒いでいて座がシーンと静まり返りました。

スポットライトが舞台の中央を丸く照らし出しました。浴衣姿の男女が座っていました。その側に布
団が一枚敷かれていました。浴衣姿の男女は九州博多地区の組長とその夫人です。総会を仕切る幹事
担当組です。鳥越庄次50歳、その妻、達子35歳です。会場から拍手が沸き上がりました。

「組長・・・、チ○ポは大丈夫ですか!」

「姐さん・・、奇麗ですよ・・・」

「親分にはもったいない・・・」

「ああ・・、俺が抱きたい…」

いろんな方向から野卑な掛け声がかかっています。そん声を完全に無視して、舞台の二人は真剣その
ものです。庄次は元港湾人足で、180センチをはるかに超える大男です。スキンヘッドで文字通り
鬼のようにいかつい顔をしています。肉体は惚れ惚れするほどで、要所要所が締まっていて、身体を
動かすと、遠くからでも筋肉の動きが判るほど発達しているのです。

達子は庄次にとって三人目の連れ合いで、三年前OLだった達子を街角で見て、一目ぼれした庄次が
その日の内に強引に関係を持ち、情婦に仕立て上げたとの噂があります。身長160センチ程度で、
華奢な体つきで庄次に抱かれると折れるのではと心配になるほどです。ただ、バストは立派で恐らく
Fカップ以上は確実にあると思えます。そのバストに庄次が一目惚れしたといわれているのも納得で
きます。

長い黒髪を後で無造作に束ねています。目が細く、唇が薄く、なんとなく寂しそうに見えるのです
が、男を惹き付けるある種の魅力を備えた美形です。よく見ると着けている浴衣地は後ろが透けて見
える特殊な凝ったもので、豊かな乳房も、濃い陰毛もはっきり見えるのです。


[4] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(459)  鶴岡次郎 :2016/05/13 (金) 14:55 ID:t3qBpBxU No.2855

達子の後ろから庄次が手を伸ばしやさしく抱き上げ膝の上に軽々と抱え上げました。後ろに首をそら
せた達子の唇に男が唇を寄せています。唇を吸いながら庄次のおおきな手が女の乳房をゆっくりもみ
始めました。女が体をくねらせ、両足をくねらせています。前がはだけて計算通り、股間の茂みがあ
らわになっています。ここで一斉の拍手です。野卑な掛け声もあちこちから掛かっています。

庄次が達子を抱き上げ、赤子におしっこをさせる姿勢をとりました。スポットライトが濃いめの亀裂
をとらえています。恥ずかしさに耐えられない表情で達子が顔を反らせています。ただ彼女がこの姿
勢を嫌っていない証拠に、股間の亀裂がおびただしく濡れていて、スポットライトに煌いているので
す。

「待っていました!…」

「親分・・、太いのを、早く入れて…!」

一斉に掛け声がかかっています。両足を開いたまま、軽々と布団の上に達子を下し、男が股間に指を
伸ばしています。巧みに動く指にあわせて、達子がうめき声を上げ、身体をうねらせ始めました。淫
靡な水音があたりに響き始めました。

女が立ち上がり男の股間にかぶりつきました。69の姿勢になり激しく二人は互いの性器をむさぼり
始めました。

舞台のスポットライト以外は照明が絞られています。眼を凝らすと、客席のあちらこちらから女の呻
きごえが聞こえてきます。舞台に刺激されて男たちが傍にいる女の体を触り始めたのです。食事が終
わった時点で、女たちは全員下着を外して薄い浴衣一枚を身にまとっているだけです。ある者は乳房
を、ある者は股間を、男の手に開放して体をくねらせ、喘ぎ声を発しているのです。


庄次が達子の両足を肩に担ぎ上げ、一気に男根を挿入しました。見事な男根が亀裂に吸い込まれてい
ます。達子の悲鳴と、嬌声が室内に響いています。会場から拍手が沸き上がっています。

庄司の腰の動きが速くなり、ものの二分も経過すると獣のような声を張り上げ、体をけいれんさせ始
めました。下にいる達子が両足を天井に突き上げ悲鳴を上げています。性豪の評判が高い二人も、さ
すがに舞台で絡み合う刺激に堪えられなくて、早々と頂点に駆け上がった模様です。また拍手が沸き
あがています。


「その・・、九州の組長さんは・・・、
あの・・、セックスショウのプロなんですか…」

それまで息をつめて由美子の話を聞いていた千春が口を開いています。由美子からくぎを刺されてい
るので、余計な口を挟まず、理解できないところは聞き流すことにしているのですが、組長が直々
セックスショウを演じる様子を聞いて、我慢できなくて質問しているのです。

「エッ・・・、プロって…?
彼らがシロクロショウのプロかって尋ねているの…?」

「あっ・・・・、ハイ・・…」

由美子のやや強い反論に千春が慌てています。

「ああ・・、そうか・・・・、
そう思うのは当然だね…・
九州の組長が副業でシロクロショウをやっていると思ったのね・・・・
そうでなければ、人前で夫婦の営みを見せるはずがないと思ったのね・・・」

「・・・・・・・」

きまり悪そうに千春が頷いています。由美子が笑っています。千春の勘違いに気が付いたのです。


[5] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(460)  鶴岡次郎 :2016/05/16 (月) 13:42 ID:S3R8qFcc No.2856

「そう思うのは無理ないけれど、彼らはプロじゃないのよ・・、
総会の恒例行事で当番組長夫妻が営みを見せることになっているのよ・・・。
彼らは夫婦のセックスを神聖なものと考えているから、
経済的にどんなに追い詰められても・・・、
それを見世物にして金を掴む商売には手を染めることはしない…」

「ゴ、・・ゴメンナサイ・・・、
そんなつもりで言ったのではありません…」

かなり真剣な表情で、強い言葉を使う由美子の様子を見て、悪いことを言ってしまったと気が付いた
千春が驚き、恐縮しています。千春にとっては軽い戯言程度の質問だったのですが、どうやら由美子
はかなりまじめにその言葉をとらえている様子なのです。愛が助け舟を出しました。

「どうやら・・・、千春さんは…・、
的屋魂(たましい)の琴線に触れてしまったようだね・・・、
由美子さん・・、そこまで話したなら、言いたいことを全部・・、
最後まで言ってしまった方が良いよ・・、
ここで終わると、気まずさだけが残ることになる…」

愛が忠告しています。

「うん・・、では少しだけ、私たちのことを話します。
今後のこともあるしね…、何から話せばいいのかな…・」

軽く頷いた由美子が話の筋を考えている様子を見せています。はらはらしながら千春が由美子の表情
を見つめています。

「的屋の稼ぎはそんなに多くない、露天商の商いだけでは食べて行けないから飲食店や、行商を副業
にしているものも多い。副業が本業になって、露天商から足を洗う者も少なくない。

時には町の有力者に便宜を図ってもらうため仲間の女を差し出す組長もいる・・・。
でも・・、私の知る限り、シロクロショウに手を出している者はいない。
セックスショウで金を掴むことは売春より下と見ているのだね…。

私たちにとってセックスは・・、
幾つになっても、生きることと同じ意味を持っているの・・、
世の中にはいろいろな社会集団があるけれど、
私たちは、どの集団よりセックスを神聖化していると思う・・」

「由美子さんの仲間にはセックスを神聖な行為だと思っている人たちが多い、
だから、そのセックスを見世物にして金を稼ぐことなどは絶対しない・・・、
由美子さんはそう言いたいのね…・」

愛が由美子の説明の補足をしています。由美子が深く頷き、千春は神妙な表情を保っています。

「私たちは、これと言って大きな財産を持っているわけでなく、稼ぎになる技を持つ集団でもない、
ただ仲間内の結束力だけが大きな武器なのです。そんな組織の結束力の源が組員個々の意識です。
的屋の仕事をこよなく愛する個々の組員の意識です。そして、愛する男女のセックスが組の結束力の
基盤だと考える者が多い。
セックスが夫婦の結束を固め、結果として仲間の絆を深めると信じているのよ。だから、セックスは
私たちの間では神事に近い行為として大切にされている。
間違っても、セックスを見世物にして金を掴む発想は私たちの中には存在しないと思います…・」

「スミマセンでした。軽はずみな推測をしてすみませんでした…
私自身が尻軽ですから、ついそんな風に考えてしまったのです…。
皆さんのプライドを傷つけるようなことを言ってスミマセンでした…」

千春が素直に謝っています。

「私こそ・・、スミマセン…、
柄になく生意気なことを言ってしまいました。
よく考えれば、千春さんが誤解したのはある意味当然かもしれない・・・。
そう思われる背景が私たちの社会に存在するのは確かだから…・」

千春が謝り、由美子がそれを快く受け入れて、その場は再び暖かい雰囲気に戻っています。


[6] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(461)  鶴岡次郎 :2016/05/22 (日) 17:00 ID:fr9XWKa6 No.2857

「セックスを神聖な行為だと私たちが考えていると言いましたが、その反面、普通の人に比較する
と、私たちは人前で男女の交歓をすることをそんなに恥ずかしいことだと思わない。人前でも誰はば
かることなく、キッスをしたりする者が多い・・。それで、一般の人から見れば、組の中の男女関係
はかなり乱れていると思われることになる。シロクロショウに出るなど、朝飯前だと誤解されること
になる・・」

由美子がしんみりと語っています。

「由美子さんの仲間は本能に、より忠実に生きているのね…、
うらやましいことだと思います…」

千春が本当にうらやましそうに言っています。

「本能に忠実であるのは確かね…。
もっと言えば、何が人生で大切か、
その価値観が一般の人と少しずれているのかもしれない・・・
それにしても・・・、
私たちの生き方を知って驚いたり、軽蔑したりする人は多いけれど、
その生き方をうらやましいと言ったのは千春さんが初めて…」

由美子が笑って答えています。千春の考え方、感じ方に親近感を覚え始めているのです。

「少し説明させていただくと、私たちの仲間は女も男も自分自身の見かけの魅力を磨くことにかなり
時間を割くのよ、接客商売だし、身を飾ることが好きな者が多いせいかもしれないけれど・・・、
いわゆる色っぽい男や女が私たちの世界に多いのはみんなが努力している結果だと思う。

でも、一見乱れているように見える私たちのセックスに関していえば、他の人が思っている以上に秩
序が保たれていると思う、特に夫婦者の浮気にはかなり厳しいの、浮気の内容次第では組から追放処
分になることもある。それで、乱れているようで、案外秩序が保たれているのかな・・」

「まあ・・、人として当然と言えば当然だね・・・、
乱れているように見えて、芯はしっかり押さえているって言うことね・・」

由美子の説明に愛が解説を加えています。千春が深々と頷いています。

「セックスに関して言えば、私たちは旅先で雑魚寝することが多くて、必要に迫られて、大部屋で夫
婦の営みをすることになるの、そんな時、傍の者は二人を見ないようにするか、自分たちも負けない
ように夫婦の営みを開始することになる。だから仲間内では、どの女が大声を出すとか、どの男のモ
ノが並外れて大きいとか、そういった会話が自然と出るようになっている・・・。他の社会ではあり
えないことよね・・・、女たちでさえそんな会話に慣れていて、会話の中に入っていくこともあ
る…・」

「おおらかなのね…」

「おおらかと言えば、おおらかなのかな…、
でも・・、こうした生活に一般の人が慣れるにはそうとう時間がかかるのよ・・・、
時々、若くもない素人がこの社会に逃げ込んでくることがあるけれど、
どうしてもその生活に慣れることが出来なくて、逃げ出す人もいる・・」

由美子がしんみりした表情で説明しています。逃げ出した仲間たちのことを思い出しているので
しょう。


[7] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(462)  鶴岡次郎 :2016/05/23 (月) 16:41 ID:B/.bqhCM No.2858

「由美子さんの説明を聞いて、ようやく判りました。セックスを神事に近い神聖な行為だと考えてい
るからこそ、総会の恒例行事として、当番組長夫妻が夫婦の営みを皆に披露するのですね。その行為
を見せることで、組員相互の固い絆を皆で確かめ合う、そんな意味がセックスショウに隠されている
のですね・・」

「当番組長夫妻がセックスショウを演じるのは昔からの習慣で、千春さんが言うような意味があると
はこれまで考えたことはなかったけれど、千春さんに言われて、なるほどと思いました。私以上に千
春さんは私たちの生き方を理解できているのかもしれない・・」

「いえ、いえ、私など・・、思い付きを口にしただけです・・。
それにしても…、
宴会でセックスショウを堂々と演じた九州の組長夫婦は慣れているのですね・・、
その経験がなかったら、絶対人前ではセックスできないと思う…
緊張して、立つモノは立たないし、濡れるモノも濡れないと思う…・」

人前でセックスすることにかなり興味がある様子で、千春がきわどい感想を言っています。

「博多の組長、鳥越さんのことね・・、
私は庄司さんと呼んでいるのだけれど・・・、
彼は・・・、50歳に近いけれど、すべての面で、バリバリの現役だし・・、
交わりを他人に見られることなど気にもしない人…、
・・と言うより、どちらかと言うと見せたがる方ね…・、

鳥越夫人の達子さんは、もともとずぶの素人さんだけれど、
この社会の水が合ったのでしょうね、組織に入った時から生き生きしていた。
この時のシロクロショウでも、達子さんがずっとリードしていた…・」

「女性には別の心配がありますね・・・、
見せたい、見てほしい・・、と思う気持ちが強くても・・・、
自分の体が見世物に耐えるかどうかも気になりますよね・・
お話を伺っていて、私・・・、
一度はセックスショウをやってみたいと本気で思っていますが・・
私にできるかどうか自信がありません…」

「先日のトラックの中での様子から判断して・・・、
千春さんならこの社会で十分生きて行ける素養があると思う・・・、
そして・・・、体の線も、セックスの技術も十分に鑑賞に耐えると思う…・
ふふ・・・・」

「あら・・、そうですか…
そうだと、うれしいんだけれど…・」

千春が嬉しそうに返事をしています。

「ところで由美子さんも・・、
その・・、シロクロショウ・・、
いえ・・、大勢の前でセックスを見せたことはあるのですか・・?」

「あるよ・・・、何度も…・
これでも現役だからね・・・、
年に数度、そんな機会が訪れてくる・・・」

「へえ…、そうなんだ…・、
何度も人前でセックスをしたことがあるのですね…・・・、
うらやましい……」

本気でうらやましそうな表情を隠さず、千春が言っています。

「やれ、やれ・・・、
お二人は本物のヘンタイだね・・・、
人前で夫婦の営みを披露するなんて・・、思っただけで恥ずかしくなる…
でも・・、体に自信があれば・・・、確かに…・、
見せたいと思うかもね…」

愛がややあきれた表情で由美子と千春を見ています。

「質問はそれだけ…?
では、話を続けるね…・
庄司さんと達子さんの営みが終わったところまで話したね…」

千春がこっくり頷いています。


[8] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(463)  鶴岡次郎 :2016/05/24 (火) 14:22 ID:w1lnGt3. No.2859

「舞台の二人が逝くのを見届けると・・、
宴会はいよいよクライマックスとなる・・・。
皆が一年間、この日を待っているの…」

千春と愛の興奮した表情を楽しみながら、由美子がゆっくりと話しています。

舞台の二人が逝き、四肢を広げて二人が裸体を投げ出しています。達子が濡れた股間をいっぱいに開
いています。白い液体が亀裂から流れ出るのをスポットライトがとらえています。庄司の男根はぐん
にゃりと首を垂れています。

スポットライトがゆっくり舞台から離れました。客席をゆっくり舐めるように照らし始めました。す
でに絡み合っている男女がスポットライトの中に次々と浮かび上がります。男の膝に抱きあげられ、
恍惚状態になって唇をむさぼり合っているカップルがスポットライトに浮かび上がっています。下半
身はすでにつながり合っている模様で、女の浴衣は腰の周りでひも状になり、上半身は露わになり、
体が上下に動いています。

次のシーンでは、畳の上に体を投げ出した太鼓腹をした白髪頭の小男の上に、若い女が全裸で跨り、
大きな乳房を両手で揉み上げながら、腰を上下に揺らしているのです。

さらにスポットライトが移動して、別のカップルのところで止まりました。男根を深々とその口に咥
えている女性の歪んだ顔が浮かび上がりました。光の輪の中で女は嬉しそうに舌を突き出し、男根の
先端を舐めています。畳の上に大の字になった組長は男根を女性に預けたまま目を閉じて気持ちよさ
そうにしています。
よく見ると男根を咥えている組長夫人のお尻を若い男が支え、後ろから挿入しているのです。どうや
ら、親分衆だけでは手に負えない姐さんたちの欲望を慰めるため、助っ人の男性がかなりの人数動員
されている様子です。

さらに、スポットライトが移動します。スキンヘッドの組長をスポットライトがとらえました。二人
の女を相手にしています。一人の女を横抱きにして後ろから男根を挿入し攻めながら、口でもう一人
の股間を攻めているのです。股間を舐められている女は若い子です。どうやら若いプロの女性も動員
されているようすです、親分衆もその気になれば若い女性を楽しむことができるのです。
今日は、男女入り乱れて好き勝手な相手を選んでもいいことになっている様子です。組長も、組長夫
人も、一年に一度、羽目を外してセックスを楽しむ習慣なのでしょう。


宴席をゆっくり一回りしたスポットライトが宴席上段のVIP席を照らし出しました。男の膝の上に
乗り、後から抱かれ、小ぶりの乳房を男の両手に預け、首を大きく後にそらして、男の唇を受け止め
ている由美子が浮かび上がっています。由美子の姿がスポットに浮かびあがった瞬間、この時を待っ
ていたのでしょう、会場のあちらこちらから拍手が沸き上がっています。

浴衣の前がはだけて、ショーツが取り去られた股間がスポットライトに照らし出されています。ス
ポットライトを浴びて、その気になったのでしょう由美子が両脚をゆっくりと開きました。一斉に拍
手が沸き上がっています。拍手しているのは組長たちです。彼らは傍にいる女を攻める動作を一時中
断して由美子に注目しているのです。どうやら組長達の最終ターゲットは由美子のようです。30人
を超える性豪の組長全員が、以前から由美子の味を知っていて、今日の宴席で彼女を狙っているので
す。大変なことになりそうです。

由美子を照らし出したスポットライトはそこから動きません。由美子が本日のスターであることを照
明係もよく承知しているのです。淡い陰毛の影にサーモンピンクの内壁が見え隠れし、愛液が光って
います。男の指がすかさずそこを攻めています。身体を反転して、由美子が男の上に乗りかかりまし
た。男根がいきり立っているのが良く見えます。男が由美子の身体を反転して、畳の上に女を寝かせ
て、両脚の間に身体を入れて、一気に腰を突き入れました。狙い違わず、男根が亀裂に吸い込まれて
います。首をのけぞらせ、由美子が悲鳴を上げています。


[9] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(464)  鶴岡次郎 :2016/05/25 (水) 14:02 ID:Xitas282 No.2860
「総会を取り仕切った支部が、Uさんの居ない私を憐れんで、セックスの相手役として一人の男を私
に張り付けてくれたのよ・・。
もう・・、気が付いていると思うけれど、その男が佐王子さんだった・・」

「・・・・」

由美子が冷めた目で千春を見て、さらりと説明しています。無感動に千春が頷き、愛一人がおろおろ
して由美子と千春の表情を交互に探っているのです。


「総会で総組長代行の大役を果たしたことで私はくたくたになっていた、男に抱かれるより、ゆっく
り休みたい気持ちの方が強かった。だけど、せっかくの接待をむげに断ると角が立つし、例年、総組
長のUさんと情婦である私がセックスショウを見せるのが宴会の出し物の一つになっていたから、そ
の日も、形だけ、一度だけ、宴会場で皆の見ている前で、スポットライトを浴びた中で、体を開いて
彼を受け入れることにした・・」

千春の顔を真正面から見て、由美子がしっかりした口調で告げています。千春はただ黙って頷いてい
ます。

「ごく普通のセックスだった。それほど深く逝かなかった…。
交わりが終わった後、彼にお礼を言って、部屋に戻って早々と寝てしまった。
そして翌日の早朝便で東京に戻ってきた・・・」

「彼と接して・・・、
一度きりで止めてしまうんなんて…、
それはあり得ないと思います…
感じなかったのですか・・・、
もっとやりたいと思わなかったのですか…」

千春が反論しています。佐王子に抱かれていながら由美子が感じなかったことが許せないと思ってい
る雰囲気です。佐王子の男性力が否定されたと受け止めているのかもしれません。

「それなりに感じたわ・・・、
でも・・、記憶に鮮明に残るほどだったかと聞かれると・・・、
申し訳ないけれど、それほどでもなかったと・・、
そう言う以外に言葉はない・・」

「そうですか・・・、
当事者の由美子さんがそういうのだから仕方ないですね・・・、
・・・で、どのくらいの時間・・、
彼とは絡み合っていたのですか…」

「どのくらいといっても…」

親しくなったと言っても、今日知り合ったばかりですから、普段なら決してそんな破廉恥な質問をし
ないはずの千春がかなり微妙なところを突いてきています。由美子はすこし困っています。愛は、む
しろ面白そうに二人のやり取りを見ています。どうやら千春は平常心を少し失っている様子です。

「そんなに長くなかったわ・・・、
2分か・・、長くても3分で、二人とも終わったと思う…」

「おかしい・・、
彼の場合、どんなに急いでいても・・・、
30分以上は攻めてくるのが普通・・、
数分で終わるなんて、考えられない…
そんな軟な佐王子さんではないはず…・・」

血相を変えて千春が由美子に詰め寄っています。千春の迫力にたじろいだ由美子は返事ができない様子です。


[10] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(465)  鶴岡次郎 :2016/05/26 (木) 14:41 ID:rs5FzIEc No.2861

「由美子さんが嘘を言っているとは思えないけれど…、
彼との交わりがそんな形で由美子さんの記憶に残っているとすれば、
それではあまりに佐王子さんがかわいそう…。
いいですか・・、
私と彼のことを少し話します・・・。
それを聞けば少しは佐王子さんの凄さが判っていただけると思います・・」

「・・・・・・・・」

ここは黙って千春の言うことを聞くべきだと思った様子で、由美子が黙って頷いています。

「忙しい時間をやりくりして私の家へ来ると・・。
玄関で私を優しく抱きしめ、
とろけるようなキッスをたくさんしてくれる。
それだけで私は立っていられないほど感じている…。

そして・・、しばらく会わなかったことを謝罪しながら・・、
私の衣服をはぎ取り、下着姿にして、体の隅々まで優しく摩ってくれる…。
指使いがとってもうまいの…、
そこが玄関先だと判っていながら、私は・・、すごく濡れ始めている・・・」

「いいわね・・・、
セックスの出前と言う感じね・・・、
女にとって・・、いえ、男に接する機会の少ない主婦には、
理想的な条件ね・・。本当にうらやましい・・」

愛が本音を吐き出しています。

「たまらず下着を私自身が剥ぎ取り、板の間に体を投げ出す・・、
彼も裸になって、さらに熱いキッスを浴びせてくる…、
やがて・・、唇が移動を始める、顔、首、背中、そして乳房・・・、
下半身に唇が移動する頃には、私は数度天国へ行っている・・・・」

座布団の上で正座していた千春が、脚を崩し、両脚をこすり合わせるしぐさを見せ始めています。

「ああ・・・、堪らない・・・、
こうして話しているだけでも感じる・・」

自身の言葉に刺激されて、欲情してきたことを隠そうとはしません。それだけ千春は冷静さを失って
いるのです。由美子と愛は苦笑を浮かべて千春を見ています。千春の話を聞いている二人もそれなり
に興奮しているのです。

「そして・・、十分に体が潤ってくるのを確かめて、挿入してくる…。
この瞬間が女にはたまらないのよ…・、
それからよ・・、彼が本領を発揮するのは・・・、

最初はやんわりと、時には激しく・・・、
全裸の私を折り曲げたり、ひっくり返したり、
考えられる限りの体位で攻めてくる…、

何度も、何度も、高みに引き上げてくれて…、
もういいと言っても、許してくれなくて・・、
私が泣き出して、最後には気絶するまでしてくれる…・。

決して、短時間で、女を突き放すことはしない・・
私との絡みでは普通、二時間は抱き合っている・・・・」

「・・・・・・」

興奮した千春が佐王子への賛歌を止めないのです。このまま放っておけば何を言い出すか見当もつき
ません。困った表情を浮かべて由美子が無言で愛に助けを求めています。愛は笑いながら、由美子か
ら顔をそらしています。この問題には愛は首を突っ込まないと由美子に宣言しているのです。佐王子
の素晴らしさを何とか由美子に伝えようとしている千春を由美子は少し持て余しているのです。


[11] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(466)  鶴岡次郎 :2016/05/27 (金) 17:09 ID:bFrLtGJ6 No.2862

「ネェ・・・、由美子さん・・、
彼を受け入れた直後はともかく・・、
しばらく入れていると、彼の真価が判ったでしょう・・
彼のモノ・・、凄いとおもいませんでした・・・」

「えェ・・、まあ・・、立派でしたよ・・・
十分楽しみました・・」

「それだけですか・・・、感想は・・・」

「・・・・・」

何としても由美子に佐王子のモノは凄いと言わせたいと千春は思っている様子です。執拗に由美子に
迫っています。困った表情を浮かべながら、あいまいな返事でその場をごまかしている由美子です。
愛は二人のやり取りを面白そうに見ています。

「そんなに大きくはないけれど、硬さと持続力が凄いでしょう・・・、
アレを受け入れていると、永久に縮こまることを知らないモノのように思える…。
何度、食べても飽きが来ない…、最高のモノよ・・・」

「そうね・・、立派だと思う・・」

「彼の腕力がまた凄いでしょう・・、
優男に見えるけれど、凄く鍛えているのよ、
挿入すると軽々と私を持ち上げ、折り曲げたり、両脚を開いたり、
恥ずかしいポーズをとらされて、散々にもてあそばれる…、
そして、信じられない角度から、普通ではありえない方向から・・、
何度も突いて来たでしょう…
とんでもなく固いから、私のアレが変形して・・、
終わった後、しばらくはうまく歩けないことが多い・・・」

あまりに生々しく話す千春の言葉に、愛が思わず吹き出しています。千春はいたって真面目です。
由美子は困り果てた表情で黙って聞いています。

「そういわれてもね・・・、
はっきり覚えていない・・・、
その時になると、殿方はみんな攻撃的になるから、
いろんな体位をとらされ、
前から、後ろから、そして斜めからも・・、
何度も、何度も、突き抜かれるのは、毎度のことだから…
太い棒でかき回され、子宮を突き上げられて・・・、
その直後歩きづらいと思うことは、何度も経験している・・・」

いろんな体位をとらせるのは佐王子に限ったことでなく、佐王子と他の男の差はそんなにないと、
由美子は千春を説得しようとしているのです。しかし、千春はなかなか認めません。

「佐王子さんは特別なのよ・・・、
他の男に比べて、一味も、ふた味を違う・・・、
真剣みが違うし、時間も長い・・・、
とにかく女の感じるポイントを良く知っているのよ…
そのポイントを正確に突いてくる、
強く、弱く、いつまでも根気良く・・・、
最初は平気でいられるけれど、最後には狂いだす…」

「勿論・・、気持ちはよかったけれど…・
でも・・、悶絶するほどでもなかった…・、
私・・、普段から激しいセックスに慣れているから・・・、
千春さんほど感じなくなっているのかもしれない…」

「仕方ないですね・・・、
由美子さんがそういうのだから、そうだと思いますが・・・、

私の知っている彼は、本当は凄いんです…、
皆に見られている中だから・・・、
由美子さんも、彼も本調子を出せなかったのかもしれません・・。

あるいはたくさんの男の味を知っている由美子さんにとっては、
彼はそれほど評価できる男でなかったということなのかもしれませんね・・」

本来であれば自分の男と寝た由美子に怒りをぶつけるのが普通ですが、千春は佐王子の良さを評価し
ない由美子にじれて、何とかして男の良さを由美子に認めさせようとしているのです。

由美子は由美子で、あっさり千春の言うとおり、その場の嘘でもいい、佐王子の凄さを認めればいい
のですが、そして普段の由美子ならあっさりそうするはずなのですが、何かが引っ掛かるようで、頑
として佐王子の凄さを認めようとしないのです。

二人のやり取りを見て愛が笑いをかみ殺しています。一人の男をめぐって、超スケベーな女二人が、
男の味についていろいろ議論を戦わせるのは、愛でなくてもこの上なく面白い見世物です。


[12] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(467)  鶴岡次郎 :2016/05/30 (月) 13:13 ID:4kIL9I7M No.2863

ここで千春の口がようやく止まりました。佐王子の凄さを説明する言葉はあらかた出し尽くした様子
です。ほっとした由美子がこの話題の締めくくりにかかるつもりのようです。この機会を逸するとま
た佐王子賛歌を千春が歌いだす可能性が高いのです。体を乗り出すようにして千春に語りかけました。

「私・・、千春さんに謝らなければいけないと思っています・・・・」

「エッ・・、謝る…
謝る必要は何もないですよ・・・、
由美子さんと彼が寝たのは、私と付き合う前だし・・・、
少しは妬けるけれど、由美子さんが謝ることは何もない・・」

「ううん・・・、
そういう意味ではないの…、
私の感性が乏しくて、彼を十分評価できなかったことをあなたに謝りたいの…」

「カンセイ・・・・?」

由美子の意図が良く理解できない様子で千春が由美子を見つめています。愛もいぶかしげな表情で由
美子を見ています。二人に見つめられながら由美子がゆっくり話し始めました。それまで千春ペース
で展開していたその場の雰囲気を由美子がリードする形勢になっています。

「佐王子さんは間違いなく最高の男だと思います・・・、
その最高の男に抱かれながら、それほど感じなかったのは・・・、
佐王子さんに対しては勿論・・・、
彼を慕う千春さんへも、失礼なことだと思っています・・。

また、一方では、それほどの男に接しながら、それほど感じなかったのは、
一人の女として残念な気持ちもあります・・。

いずれにしても、千春さんには不愉快の思いをさせました。
この通りです・・・。
私と佐王子さんの話はできることなら、すべて忘れてください・・。

最強の男、佐王子さんを十分評価できなかったのは・・、
私にとっては不名誉な話ですし、
千春さんにとっても不愉快の話だと思いますから・・・」

由美子が深々と千春に頭を下げています。この話題から早く逃げ出したい思惑がありありと見えま
す。

「良く判りました…、いずれにしても・・、
由美子さんが感じていないのなら、それはそれで仕方ないことです…・
私には最高の男でも、由美子さんには普通の男だったのですから…。
良く判りました・・・。いろいろ失礼なことを言ってスミマセン・・・・」

「ありがとう・・、
判っていただいて、正直・・、ほっとした…」

由美子が笑みを浮かべてまた頭を下げています。


[13] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(468)  鶴岡次郎 :2016/05/31 (火) 10:56 ID:X2q3KLoQ No.2864

先ほどから由美子の様子を愛がじっと観察しています。ここまで、あれほど頑固に佐王子の凄さを認
めなかった由美子がここへきてあっさり自身の非を認めて千春に謝っているのです。興奮のあまり少
し猥雑になってきた千春との会話を早く収束させたいとの単純な思いの他に、由美子自身にもこの話
題をこれ以上は避けたい思惑が愛には感じ取れたのです。できることなら佐王子と過去に関係を
持っていた事実さえも抹殺したいと由美子は思っている様子なのです。

由美子をよく理解している愛は彼女の言葉の裏に隠された本音を何となく察知できた様子です。そこ
で愛がゆっくりと口を開きました。

「由美子さんの告白を聞いていて・・・、
千春さんが不愉快になるのではと心配したのよ・・・、
だって・・、過去のこととはいえ、千春さんの男を寝取った話でしょう…、
せっかく親しくなった二人が喧嘩別れすることになったら大変と思っていた・・。

それが・・、
彼と寝た事実より、由美子さんが彼とのセックスでそれほど感じなかったことを・・、
千春さんが責め立てたでしょう…、

予想外の展開だった…・。
でも・・、良く考えると千春さんらしい反応だったとも言える・・」

「そう言っていただけると、とってもうれしい・・・。
私自身も良く判らない感情なんです・・、
由美子さんのこと、嫉妬しないかと聞かれれば、
今でも嫉妬していると答えます・・、
でも・・、佐王子さんに抱かれてそれほど感じない由美子さんが・・、
許せない気持ちの方がもっと強かったのだとおもいます・・・・」

「自分がおいしいと思って大切にしているモノを・・、
由美子さんにもおいしいと言ってほしかったのね・・・」

「ハイ・・、その通りです・・。
なんだか子供っぽいですね…・。
由美子さんには押しつけがましいことを言いました。
スミマセンでした…」

「いえ・・、私こそ・・・、
佐王子さんを大切に思う千春さんの気持ちをもっと理解するべきでした…」

愛のとりなしで由美子も千春も笑みを浮かべています。二人の間にわだかまりは何も残っていない様
子です。

「その後・・、彼とは連絡を取っていないのですか・・
何かがあっても怒りませんから・・、正直に言ってください…、ふふ…」

「それがね・・・、残念だけれど・・、フフ・…、
佐王子さんとの接触は後にも先にもこれっきり…、
町で出会えば、もちろん気が付くけれど・・、
今日・・、千春さんと会わなければ、決して、思い出さなかった男性・・・。
これが私と佐王子さんの全て・・・」

「なあ…だ・・・、それだけですか・・・、
身構えていたのに・・、損しちゃった…・・」

これで由美子の長い話は終わりました。愛が新しいお茶を準備するため席を立ちました。千春もお手
洗いに行きました。一人その場に残された由美子がじっと宙を見つめて少し厳しい表情をしていま
す。そして、ポツリと言葉を漏らしました。

「ゴメンナサイね・・、千春さん…・
感じなかったというのは嘘・…」

千春はお手洗いからまだ戻ってきません。愛はキッチンでお茶の準備です。由美子は視線を宙に遊ば
せて、何かを思い出している様子です。

「今でもはっきり覚えている・・、
いえ・・、この体が覚えている…。
あの味、あの感触…、一生忘れない…・
ああ・・・、もう一度…、彼に・・・、会いたい…・・」

お尻を持ち上げて布団の上に行儀よく正座した脚を崩しています。かかとで陰部を刺激し始めまし
た。ゆっくりと腰を揺らしています。

「佐王子さんは最高の男・・、間違いない…・。
思い出すだけで濡れだしてくる、そんな男の一人よ…。
でも・・、本当のことを言っても・・・、
誰のメリットにもならないし…、これでいいのよ…、
忘れることにする…、それしか道がない…・・」

最後の言葉を大きなため息と一緒に吐き出しました。戸の閉まる音がして用を済ませた千春が戻って
くる様子です。崩していた姿勢を正し、微笑みを浮かべて由美子は立ち上がりました。千春と入れ替
えに手洗いに行くつもりです。


[14] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(469)  鶴岡次郎 :2016/06/01 (水) 14:46 ID:AsyGzxic No.2865
ここで読者の皆様には、由美子が千春と愛には話せなかった総会当日の由美子と佐王子の動きをもう
少し詳しく報告させていただきます。くれぐれも、千春と愛には漏らさないでほしいのです。時期が
来ればきっと由美子から彼女たちに説明すると思いますので…。


由美子の接待を命じられた時、佐王子は緊張しました。東京から来た大親分の情婦の相手をするわけ
ですから、絶対に失敗は許されません。女を喜ばせることでは自信を持っているのですが、噂に聞く
由美子の性豪ぶりは佐王子を極度の緊張に追い込んでいたのです。絶対に失敗は許されないのです。
もし、笑いものになるような結果だったら、この世界では生きて行けないのです。

由美子の側に座った瞬間、佐王子はそれまでの緊張感から直ぐに解き放たれていました。優しい仕
草、甘い声、由美子の体から洩れてくる男心を狂わせる切ない香り、その全てが佐王子を包み込み、
夢心地にさせたのです。どちらが接待をされているか判らないほど由美子の心遣いは行き届いていま
した。

目の前に並べられたごちそうと酒を勧められるままに佐王子はいただきました。仕事にかかる前は酒
を過ごさない修練を積んできたのですが、由美子の勧め上手にかかり佐王子は不覚にもかなり飲んで
しまったのです。そうはいっても、佐王子の場合ある程度の飲酒は情欲を増す効果を生み、女性を抱
く上で支障はないのです。ただ、修練を積んだ自制力が鈍くなり普通の男性並みに爆発し易くなるの
です。要するにこの時、自慢の持続力に黄信号が灯る状態になっていたのです。

宴会場の中が暗転して、白黒ショが始まると由美子は積極的に佐王子の股間に手を伸ばし、あっとい
う間に男根を口に咥えていました。

佐王子が由美子の股間に指を入れると、ショーツは着けていなくて、そこは洪水状態でした。男のた
め由美子はあらかじめ下着を脱いでいたのです。

合体してからは控えめな動きですが、いつも由美子がリードしていました。竿師の佐王子が全力で技
を駆使しても、由美子が与える快感に佐王子は不覚にも我を忘れてしまうのです。今まで経験したど
の女にもなかった膣壁の絶妙な動き、悶える体の妖しい動き、その体から発散される香り、その甘い
喘ぎ声、全てが佐王子を虜にしました。こんなはずではと思うのですが、少し過ごしたアルコールが
佐王子の持続力を弱めていたのです。

〈噂には聞いていたが・・・、
この動きはほとんど奇跡だ・・・・。

膣壁が竿の周りを強く、弱く締め付け、
下降してきた子宮が竿の先端を舐めている・・・。

強く、弱く・・、
竿の先端を責め、根本を締め付ける…、
やわらかい唇と舌が乳首から首の周り、顔を責める、
両手が背中、お腹、体のありとあらゆるところを責めてくる、

そして・・・、何と表現したらいいのだろう・・、この香り…、
体から、呼気から、そしてアソコから・・、
沸き上がっている・・・、

ああ・・、全身で悶え、甘いささやきを漏らしている・・・、
俺のことを最高だと・・、いい男だと言ってくれている・・・
俺はこの女を十分満足させているようだ・・・・

ああ・・、このまま死んでもいい・…〉

短時間の間に、三度由美子の中に放出して、佐王子は起き上がれなくなりました。明らかに飲酒によ
る自制力の低下があったことは確かですが、それでも、こんなに一方的に逝ってしまうのは竿師、佐
王子には珍しいことなのです。由美子の力に屈したと言わざるを得ません。


[15] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(470)  鶴岡次郎 :2016/06/06 (月) 10:48 ID:9WcQ1NWY No.2866

絡まり合う二人をスポットライトが浮かび上がらせています。自分たちの営みを中断して、由美子と
佐王子の絡みに見とれているカップルもいます。二人のすぐ傍に三人の男の影があります。どうやら
離れた席にいた三人の組長が忍び寄ってきているようです。絡まり合う二人の接点を覗き込むように
しています。愛液のしぶきを浴びるほど間近に寄り、由美子たちの激しい交わりをじっと見ているの
です。

最初に佐王子が低いうなり声をあげ、両脚を突っ張らせて逝き、次いで騎乗位で腰をゆすっていた由
美子が大きな悲鳴を上げて男の上に倒れ込みました。どうやら二人の絡みは終わった様子です。

男の上で息絶えたように体を伸ばし、その白い背中だけが激しく、大きく動いています。女の下で、
彼女の体を両手で優しく支えながら男は目を閉じ、口を少し開いて大きく呼吸をしています。動きの
止まった二人をスポットライトが浮かび上がらせています。会場のあちこちから拍手が沸き上がって
います。

「ふ・・、良い交わりだったね・・・、
さすが稀代の竿師と由美子姐さんだ…・、絵になるよ…、
姐さんの逝きっぷりはさすがだね…・」

年かさの男が呟き、二人の男が黙って頷いています

「こんなに我を忘れた状態の由美子姐さんを見たのは初めてだ・・・。
姐さんのマ○コの中がどんなになっていたのか・・・
おそらく、想像を絶する動きをこの竿師は味わったはずだ・・・
今まで何度も挑戦したが俺の力ではとてもここまで持ってこれなかった…。
うらやましいことだ・・・・・」

本当にうらやましそうに一人の男が呟き、二人の男も真顔で深々と頷いているのです。この瞬間、三
人の男たちは佐王子に深い敬意と、その感情を超える妬ましさを抱いていたのです。

世の女性器はすべて名器で、その真価を発揮させるのは男の腕次第だとよく言われます。平凡な男の
腕ではいかに名器でもそれなりの結果しか出ないのです、逆に、平凡な性器も女が狂うほど感じるよ
うになれば、それは稀代の名器に変貌するのです。まして、由美子ほどの名器であれば、彼女が心底
から乱れた時、それは恐ろしいほどの快楽を男に与えてくれるはずなのです。このことを三人の男は
言っているのです。

数え切れないほど由美子を抱いている三人ですが、由美子を深々と逝かせる前にいつも先に沈没して
しまうのです。今度こそ、由美子を狂わせてやると意気込んで攻めるのですが、途中で堪え切れなく
て吐き出してしまうのです。

男に抱かれた時、決して由美子は逝くのを自制しているようには見えないのです、流れに任せ、自身
の快楽を追い求めるのです、どちらかと言えば、他の女より感じやすいタイプです、男に抱かれれば
すぐに狂い出すのです。しかし、何度か由美子を抱いていると、気が付くのです。男が攻めれば、攻
めるほど、頑張れば、頑張るほど、由美子の反応は底なしに良くなるのです。由美子を抱いた後、男
たちはいつもの思うのです。もっと上手く攻めれば、もっと俺が強くなれば、見えていない世界が見
えてくるはずだと、そして次回の挑戦の向けて新たな決意を固めるのです。

佐王子の素晴らしい攻めを受けて、一度も見たことがないほど由美子が乱れるのを目の当たりにした
のです。男三人はそれなりに、女を泣かせることでは自信を持っているだけに、佐王子と己の力の差
に気づき、かなり気落ちしているのです。


[16] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(471)  鶴岡次郎 :2016/06/09 (木) 11:29 ID:YI8FfAAc No.2867
男三人は全裸で、40歳から50歳代、頭髪の薄い者もいますが、働き盛りの体は筋肉労働で鍛え抜
かれ、贅肉は一切ありません。股間のモノはそれぞれ異なる形ですが、いずれもくっきりとした亀頭
を持ち、歴戦を経て、黒光りしている業物です。この雄姿を見るだけで濡れ始める女性が多いと思え
るイチモツです。どうやら、別の場所での激しい戦を済ませているようで、白い愛液がまとわりつ
き、すでに乾き始めているのです。

由美子たちの絡みを見ている間に、むくむくと起き上がり始め、ほれぼれする雄姿を取り戻しつつあ
ります。口にはしませんが、男たちの中で、佐王子への対抗心がめらめらと燃え上がり始めていて、
この業物で、由美子をもっと泣かせて見せると無言の宣言をしているのです。果たして由美子は三人
総がかりの攻撃に耐えることが出来るのでしょうか…。


二人の交わりが終わったと判断したようです。佐王子の体から由美子の裸体をはぎ取るようにして、
抱きあげています。シャンパンボトルの栓を抜いた時のような音が響き、女の体が男から離れまし
た。女の股間から精液が流れ出しています。

三人の組長たちの手を優しく遮り、由美子はもう一度佐王子に近づき、動けなくなった佐王子の唇に
唇を寄せています。さすがに男三人は邪魔をしないで二人の行為をじっと見守っています。多分心中
穏やかでないはずですが、そんなそぶりを見せないでおとなしく待っているのです。

優しいキッスが終わると、女は唇を男の耳に寄せ優しく囁いたのです。

「保さん・…、
このまま保さんといつまでも抱き合っていたいけれど・・・、
そうは行かないの…、
少しここを離れるけど、良い…・?」

うっすらと目を開けた男が女の顔を見て、そして三人の組長に視線を向けました。事情が判った佐王
子がこっくり頷いています。

「ここで・・、少し休んでいてね、必ず戻ってくるから・・、
今夜は私の部屋で朝まで過ごす覚悟でいてね・・・、
私・・・、もう・・・、あなたに夢中なの…、
本当はあなたから離れたくないけれど、皆が待っているから・・、
皆さんと仲良くするのが私の大切な役目だから・・」

別れの挨拶を終え、由美子が佐王子から離れると、その時を待っていた三人の組長が由美子を両側か
ら抱き上げました。脚を持つ者、腰を支える者、上体を持ち上げる者、それぞれに呼吸の合った連係
プレイで由美子を抱き上げています。由美子の両脚は思い切り広げられ、まだ締まり切らない亀裂か
ら大量の白濁液がしたたり落ちています。

悲鳴を上げている由美子を男三人、掛け声を上げて宴会場の中央へ運んでいます。その姿をスポット
ライトが追っているのです。

期せずして会場あちこちから拍手が沸き上がっています。いよいよ由美子が組長たちの餌食になる、
この日のクライマックス・シーンを見ることが出来るのです。それを知っているスポットライトが由
美子たちの後を追い、乱れた姿を浮かび上がらせているのです。

神輿のように三人の男たちに担ぎあがられた由美子がことさら大きな声で嬌声を上げています。両脚
は二人の男の手でこれ以上は無理と思えるほどいっぱいに広げられていて、濡れた股間がスポットラ
イトの中できらきら光っているのです。その後姿をなす術もなく、ぼんやりと佐王子は見つめていま
した。追いかけようにも体の自由が効かないのです。

「ああ・・佐中さん、ダメ・・、
そんなところに口をつけては・・、ダメ・…ェ・・
前の人のモノが…、汚れているよ…・・」

足を持っている佐中と呼ばれる、頭の禿げた中年オヤジが由美子の女陰にかぶり付き、アナルに指を
入れています。


[17] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(472)  鶴岡次郎 :2016/06/11 (土) 17:18 ID:jgHGFsJo No.2868
「ああ・・・、そんなに焦らないで・・・、ああ・・。
直ぐに入れていただくから・・・、
ああ・・、ダメ・・・・
大きい・・・、ダメ…、ああ…」

床に降ろされた由美子に三人の男が群がっています。一人は唇を吸い、一人は小ぶりな乳房を占拠し
ています。腹の出た背の低いオヤジが、彼の体には不似合いなほど大きな男根を手で握り、無理やり
由美子のアナルに差し込もうとしています。あまりに大きすぎてすぐには挿入できそうもありませ
ん。

「服部さん・・ダメ・・、
そこは未だ十分になっていない・・・、ああ・・、
そんな大きなモノ、無理・・、

ああ・・、入った・・ァ…、
そうよ、そこは・・、今日、初めて・・
ああ・・、おおきい・・・イイ…・

ああ・・、ダメ・・、二人一緒に動かないで・・・、
キャ・・・、ダメ・・・・ェ・・・」

一人がアナルへ、そして一人が膣へ、二人の男を相手にしているのでしょう、由美子の甘えた嬌声が
佐王子の耳に届いていました。

その日、宴会場で由美子はほぼ全員と交わりました。同時に三人を相手にすることもありました。全
員が由美子の中に精を吐き出した模様です。彼らはいずれも定期的に交わっている相手です、全員が
由美子の体の隅々まで知っていて、由美子の信望者なのです。そして、今まで到達したことがない世
界へ、今日こそ由美子を連れて行くと意気込んでいる性豪ぞろいなのです。

この日、男を食べまくったのは由美子だけではありません、組長夫人たちも頑張りました。10人近
い男を食べた夫人も数人いたはずです。舞台に出た博多支部の達子も頑張って5人を超える男を食べ
ました。夫である庄次は舞台のショウで異常に興奮して、達子の中で昇天して、その後立ち直ること
が出来ませんでした。起き上がれない夫をその場に捨てて、達子は全裸で宴席を回り、幹事支部の組
長夫人として接待に精を出したのです。最後には力尽き、夫の下へ這うようにして帰り着き、その場
で力尽き、夫の傍に裸体を投げ出して眠りに落ちました。

男と女が乱れ狂う宴席も終わりに近づき、由美子がようやく佐王子の側に戻ってきました。腰ひも一
本で体につながっている浴衣を引きずりながら、強い精液の匂いをさせて、興奮した顔、むき出しの
胸、そして洪水の後のように乱れた股間、全身を男の液でぬらぬらに光らせた由美子が佐王子を見て
微笑んでいるのです。目はキラキラと輝き、疲れている様子は見せていません。佐王子はそんな由美
子を美しいと思いました。

部屋に戻り、一緒に風呂に入り、佐王子は隅々まで、指を使って丹念に由美子の身体を清めていまし
た。洗っても、流し出しても、とめどなく男たちの精液があふれ出てくるのです。由美子は黙って佐
王子に身体を預けています。女の身体を洗いながら、こんなに妬ましい感情を抱いたのは何年ぶりだ
ろうと、佐王子は自身の心の内を覗き込んでいたのです。

「何人としたのですか・・・」

「判らない・・・、二人、三人一緒だったこともあったから・・、
10人ほどだと思うけれど、それ以上かもしれない・・」

「ほぼ全員と絡んでいましたよ・・・・・・、
楽しそうでした・・・・
30人は下らないと思いますよ…」

「ああ・・・、見ていたの…、
だって・・、次から次に抱きつかれて、断り切れなくて…」

「・・・・・・」

「ネェ・・、ゴメンナサイ・・・、
以前から親しくしている人達だから、
求められると・・、断りきれないの・・」

「それにしても・・、やりすぎだと思います…」

「スミマセン…、悪い女です…、
もう・・・、しませんから・・・」

初心な夫が浮気性の妻を責めるように佐王子は由美子をなじっています。そんな浮ついた会話を由
美子となら佐王子は楽しめるのです。一方、男の小言が由美子には官能を揺さぶる音楽になっている
ようです。経験豊富な二人の性豪が初心な男女を演じて、心からそのやり取りを楽しんでいるのです。


[18] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(473)  鶴岡次郎 :2016/06/13 (月) 13:11 ID:t3qBpBxU No.2869

「忘れないでください…、
今夜から明日一杯・・、姐さんは俺一人のものです・・」

「そうよ・・・、私はあなた一人のものよ・…、
好きにして・・、
何でも言うとおりするから・・・、
ああ・・・、うれしい・・・ィ・・・
二人きりの時は・・・、由美子・・、と呼んで…」

「はい・・・、そうさせてください…
由美子は・・、今夜俺一人のモノだ…」

「はい・・、ご主人様・・
思い切りかわいがってください…、
ご主人様の命令であれば、私・・・、
どんなことでもやり抜きます…、ああ・・・・」

二人は抱き合い、激しく唇を吸っています。ベテラン竿師に似つかわしくない甘い言葉を吐く彼自身
を佐王子は内心で笑いながら、今清めたばかりの由美子の女体を抱きしめているのです。


翌日、市内観光が準備されていたのですが、由美子はそれをパスして佐王子と過ごすことにしまし
た。電話でその旨、幹事である鳥越組長に連絡したのです。

「姐さん・・、判りました・・、
昨夜は大活躍でしたから、お疲れでしょう・・。
ゆっくり休んでください、
東京の親分には、お帰りは遅くなると伝えておきます」

電話の向こうで上機嫌で鳥越が話しています。彼も大任が終わりホッとしているのです。

「勝手を言ってスミマセン…、皆様によろしくお伝えください…。
午後の便でまっすぐ帰る予定ですので、改めてご挨拶を申し上げる機会がないと思います。
電話で失礼とは存じますが、お礼とお別れの挨拶を申し上げます・・」

「ご丁寧なお言葉痛み入ります…、
みんなに姐さんの言葉を伝えておきます。
お見送りは佐王子一人となりますが、お気をつけてお帰りください。
佐王子はよくしつけてありますから、お気に召すと思います。
遠慮せず、存分に使ってください・・・」

「何から何まで痛み入ります…、
鳥越組長のおかげで総会を無事乗り切ることができました。
何とお礼を言っていいか、言葉がありません・・・・」

「なんの・・・、姐さんのお役に立ててうれしいのです…。
ただ・・・、心残りなのは・・・」

ここで言葉を切りました。電話の向こうで鳥越がガサゴソと何やら手を動かしている音だけが聞こえ
ます・・。

「組長・・、もし、もし・・
心残りなことって・・・、何ですか・・・・」

「ああ・・、失礼しました…。
姐さんの声を聴いていると我慢できなくなったのです…」

どうやら自分のモノを取り出して擦り始めている様子です。こうしたことは珍しくないので勘良く由
美子も察知しています。鳥越の携帯は旧型ですから、ビデオ映像が送れないのです。


[19] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(474)  鶴岡次郎 :2016/06/14 (火) 14:56 ID:MAWbGSP2 No.2870

「姐さんを抱けるのを楽しみにしていたのですが・・・、
いざその時になったら体の自由が利かなくなっていました・・・」

妻の達子と一緒にやったセックスショウで鳥越は精も根も尽きてしまって、動けなくなっていたの
です。

「あら、あら・・・、それは・・、それは・・、
達子さん・・、若いから・・・、
さすがの庄次さんも全部搾り取られたのね…、ふふ・・・・」

「いつもなら・・、達子の一人や、二人・・・、
どうと言うことなく、料理するのですが…・、
昨夜は、さすがに興奮してしまって・・、
お恥ずかしい話ですが、脚、腰は勿論、アソコも役に立たなくなっていました」

「フフ…、
庄次さん・・、随分頑張っていると思って見ていたのですよ・・
実を言うと・・、庄司さんのものを深々と受けいれて・・、
悶えている達子さんがうらやましかった…・・」

「ところで姐さん・・・、今一人ですか・・・」

「ええ・・、
朝食の後、佐王子さんは事務所に顔を出すと言って、出かけました。
一時間ほどすれば戻ってくるはずですが・・、
今は、広い部屋の中で私一人きりです・・・」

「今・・、9時・・・、
みんなと待ち合わせているのが10時・・・、
ちょっと間に合わないな・・、
今回は無理なようですね・・・、
しかし、どうにも、こちらが収まり切らないのです…、
先ほどから、姐さんの声を聞いて、ピンピンになっています…」

「あら・・、あら・・・、
本当を言うとね・・・、
私も庄次さんのモノが欲しい…・
いっぱい、いっぱい、欲しい……
こちらには来られないの…・」

「姐さん・・、そんなに煽らないでください…、
皆を市内観光に案内することになっているので・・・、
残念ですが・・・、
姐さん・・・、このドラ息子に声をかけてやってください…、
姐さんの声を聞きながらなら、逝けると思います…」

「私・・、ワンピースを脱ぎます…、
ショーツを取りました…
生まれたままの姿になりました…。
もう・・・、おマ○コが濡れ始めています…・、
ああ・・・、堪らない…・」

ワンピースを脱ぎ捨て、下着も一気に取り払っています。こうした性的なやり取りで、手を抜くこと
をしないのが由美子のいいところです。興奮した女の息遣いが鳥越の耳に届いています。全裸の由美
子の姿を鳥越組長は確実に想像できているはずです。

「ソファーの上で、脚を開いてアソコを覗き見ています…、
ああ・・、庄次さんにも見てほしい…。
あら、あら・・・、お汁があふれ出ています…、
ああ・・、ヤダ・・・、いやらしい匂いがする・・・・
きっと、庄次さんの大マラを欲しがっているのよ・・、
指を使います・・・」

その気になって、由美子は股間に指を入れています。ゆっくりと指を使います。湿った音がすぐに出
ています。携帯をその近くに寄せています。激しく指を使います。あふれ出た愛液が床に落ちていま
す。激しい水音が庄次の耳に届いているはずです。

「庄次さん・・、
私・・、ほしい・・、我慢できない・・・
入れて・・、入れて・・・・
大きい・・、チ○ポ・・・
チ○ポ入れて・・、チ○ポ・・、チ○ポ…、ああ・・・・」

電話の向こうで庄次が低いうなり声をあげていました。由美子も受話器を耳に当てたまま、肩で息を
しています。股間に深々と指を入れているのです。


[20] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(475)  鶴岡次郎 :2016/06/20 (月) 15:27 ID:0/SPKTpw No.2871

佐王子は10時ごろ旅館に戻ってきました。由美子が出発する予定の午後三時まで、誰憚ることな
く、二人は絡み会うことが出来るのです。二人の嬌声は部屋の外からも聞こえたはずです。昼食を部
屋に運んできた若い女中が、風呂場から聞こえる由美子の嬌声に頬を染めて、それでもこっそり二人
を覗き込んで、股間に手を伸ばし、大きなため息をついていました。

女中の視線の先で、由美子は洗い場に四つん這いになり、タイルに頬をつけ、臀部を高く上げて、十
分に充血した陰部に男根を深々と受け入れていたのです。由美子の女陰から盛大に愛液が噴出してい
たのです。

その日、午後の便で由美子は東京へ立ちました。空港まで佐王子は見送りに来て、待合ロビーの片
隅、人目を避けて熱いキッスを交わしたのです。今日の由美子は花柄模様のワンピースに、白のロー
ヒール、もちろん生足です。そしてカジュアルなストローの帽子を着けています。どこから見てもリ
ゾート帰りの若奥様と言った風情です。

傍に居る佐王子は精一杯おしゃれをしているのですが、粋な白地のスーツと、彼の表情に刻み込まれ
た男の生き様の残影が災いして、素人離れをした雰囲気を出しています。良家の若奥様とその姿から
明らかにその筋の男とわかる二人、不釣り合いなカップルに見えますが、二人が仲睦まじく話し
合っていますので、それはそれで、何やら妖しい雰囲気を醸し出しています。彼らを見て、猟奇的な
ストリーを妄想する人もいると思います。

「由美子・・、
また会えるかな…」

体を男の体にぴったりと寄せて、彼の手を握ったまま由美子はゆっくり首を振りました。

「もう一度会えば、別れがもっと辛くなるから・・・、
会わない方がいいのよ・・」

「・・・・・・・・」

二人は黙って見つめ合い・・、そして、潔く由美子が背を向けて大股でゲイトに向かいました。それ
以来、二人は一切の連絡を断っているのです。声を聞くだけでも、再び燃え上がるであろう感情の暴
発を二人は恐れているのかもしれません。


由美子との交わりで、佐王子は久しぶりに敗北感を味わいました。どんな時も由美子は自然体だった
のですが、佐王子はいつも彼女に攻められている切迫感を感じていたのです。その部分の微妙な動き
は勿論ですが、全身から発散される香り、甘い声、溶けいりそうな肌の感触、そして何よりも、
ちょっとした動き、その声、甘えるような視線、そのすべての動きに、佐王子は引き付けられまし
た。一心に佐王子を慕っている女心が由美子の全身から感じ取れたのです。

「由美子は本気で俺に惚れている・…、
何もかも捨てて・・・、
この瞬間・・、この女に抱かれたまま殺されてもいい…」、

佐王子は本気で由美子に惚れてしまったのです。

佐王子との交わりで由美子は完全に燃え尽きました。数え切れのほどの性豪と肌を合わせてきて由美
子ですが、佐王子との交流は別格でした。激しさだけを取り上げればもっと力強く攻める男を何人も
知っています。モノの凄さから言えば佐王子は下から数えた方が早い部類です。全身を使って、優し
く、じっくりと、女のポイントを的確に攻めてくるのです。始めは物足りなさを感じるのですが、次
第に持ち上げられ、気が付けば狂いだしているのです。佐王子のような男を由美子は初めて知ったの
です。

こうして、佐王子にとっても、由美子にとっても、互いの存在は一生忘れることが出来ないものに
なったはずです。


[21] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(476)  鶴岡次郎 :2016/06/22 (水) 15:35 ID:fr9XWKa6 No.2872

愛がお茶を入れながら由美子と千春に声をかけました。

「ネ・・・、
先ほどからお二人の華やかなお話を聞いていて・・、
私・・、体が熱くなるほど興奮した時もあったけれど・・、
それ以上に、ずいぶんと教えられることが多かった・・、
お二人の自由な振る舞いに一歩でも近づきたいと思った…。

そして・・、変な話だけど…、
ある疑問と言うか・・、女にとって永遠のテーマを・・・、
今更のように抱くことになった…」

愛が何を言い出すのかと・・、由美子と千春が笑みを浮かべて愛を見つめています。

「私たち女にとって・・・、
セックスとはどんな意味を持っているのだろう…、
セックスは私たちの人生、日々の生活の中で・・・、
どんな役割を果たしているのだろう・・、
そんなことを・・、柄にもなく考えることになった・・・」

由美子も、そして千春も虚を突かれたような表情をしています。

「そうね・・、確かに…・、
セックスがしたい・・、
セックスをしてすっきりした・・、

あの人に抱かれたい、
あの人には抱かれたくなかった・・、
そんな感情を抱くことはあっても、

このセックスにどんな意味があるのか・・、
このセックスの目的は何か・・・、
そんなことを真剣に考えたことはないわね…・・」

これまでセックスの目的と効果について、真剣に考えたことがなかったことを由美子があっさり認め
ています。

「セックスの目的と効果について真剣に向き合う時と言えば・・、
セックスと妊娠の関係ね・・・・・、

確かに・・、子作りを前提に主人とセックスしたことはあるし、
主人以外の男とセックスをした結果として、
妊娠の不安を抱いたことは数え切れないほどあるでしょう・・・、

私たち女性にとってセックスと妊娠は、切っても切れない関係と言うより、
物事の表と裏の関係だと言えるでしょう…。
だから、セックスする時は、いつもの妊娠のことが頭から消えない…。

でも、これは愛さんの言うセックスの目的とその効果を真剣に考えることとは、
多少違うように思える。女性の本能そのものだと思える…。

愛さんのように、しらふで、冷静にセックする目的を考えたことはない・・・。
さすが元看護師長・・・、発想が並みの女性と違うね・・」

由美子が本音で感心しています。

「おっしゃる通りです。私なんか・・、セックス、イコール、本能のうごめきとしか考えていません
でした。結果として、子供を授かりましたけれど・・、
セックスの目的とか、その結果と真剣に向き合ったことはありません・・・」

千春が由美子の説明に頷いています。

「以前、勤務していた医院で私はたくさんの女たちの姿を見てきた。婦人科に来る患者の大半は、
当然のことだけれど、セックスにかかわる診療で来るのよ…。

来院する患者の大半はみんなから祝福され、望まれて妊娠した幸せな女達だけれど、中には、一生懸
命セックスをしても子供を授からない夫婦・・、不幸な事件や事故にかかわって、無知ゆえに、ある
いは、暴力で無理やりセックスをして、望まない妊娠をした女達、不注意なセックスで厄病を背負い
込んだ女達、そんな問題を抱えた女たちも数えきれないほど見てきた。

女であるが故に・・、セックスをするが故に・・、
不幸な運命を背負ざるを得なかった女たちをたくさん見てきた。

もし・・、女たちがセックス行為と縁を切れば・・、
セックスのできない体になれば・・、
彼女たちの人生も大きく変わるだろうな、と思うことが何度もあった・・」

「・・・・・・」

思いがけない・・、しかし、説得力ある愛の説明に、由美子も千春もじっと耳を傾けています。女と
生まれてセックス行為と無縁で生きることは、不可能だと判っていても、セックス行為と縁を切れば
女の人生は大きく変わるという愛の説にはかなり説得力があるのです。この場は、反論や質問をしな
いで、とにかく愛の説明を最後まで黙って聞くつもりに、二人の女はなっているようです。


[22] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(477)  鶴岡次郎 :2016/06/25 (土) 16:46 ID:Xitas282 No.2875

かなり難しい話を披露している愛ですが、何かを企んでいる時の癖で彼女の目元が少し緩んでいま
す。どうやら、愛の狙いは「セックスと女の幸せ」を語りつくすことではないようです。その話題を
展開しながら、二人の女・・、すさまじいともいえる情欲を持った千春と由美子に・・、何かを伝え
たいと思っている様子です。

愛と付き合いの長い由美子も、この時点で愛が何事か企んでいると漠然と感じ取っていました。普段
の愛は決して昔話を自分から切り出したりしないのです。それが積極的に看護師長をしていた頃の思
い出話を披露しているのです。タブーをあえて犯して昔話をする以上、愛にはしかるべき理由がある
はずなのです。勿論そのことを追求するほど由美子は野暮ではありません。ここはおとなしく愛の企
みに乗るつもりになっています。

「愛さんの言うとおり、女の一生でセックスはかなり大きな比重を占めている。これは疑いのないこ
とだと思います。それで、人生に行き詰まった女たちは、セックスと縁を切ることで女の人生を変
え、新たな生活を得ようとするのですね・・・。
浮世を捨てて尼僧になるのはその典型的な例ですね…」

この時点でも愛の真の狙いを由美子は判っていないですが、その企みを応援するつもりになって愛の
言葉を上手くフォローしています。

「由美子さんの言う通りよ、
セックスは女を不幸にする元凶の一つでもある・・・。

でも・・、そうは言っても…。
セックスがいつも女を不幸にするとは・・、
私は決して思わない・・。

今まで言ってきたことと矛盾するかもしれないけれど、
セックスをして、その結果として不幸になる女より、
むしろ、セックスしない女が不幸になる確率の方がずっと高いと思う…
あなた方は勿論そう思うわよね…・・」

由美子と、千春が当然だと言わんばかりに頷いています。それでも彼女たちは愛がなぜ、この場でこ
のような話題・・、かなり哲学的話題・・、を選んだのかその意味を掴み切れていません。

「不幸になる女たちを見ていると・・、
彼女たちは男に抱かれる時・・、
その先に待ち受けている様々な事象に、
ほとんど無関心であることが多い・・。

男の欲望と自身の体から沸き上がる感情に押し流されて…、
自分が妊娠できる体であることさえ、ほとんど忘れているのよ…。
このことに、驚きを通り越して、怒りさえ抱くことが多い…」

由美子と千春が神妙な表情を浮かべ頷いています。

「男に抱かれる前に・・・、
その行為の後に来る結果にもっと想像力を働かせていれば、
かなりの確率で不幸を回避できたはずだと思うことが多い・・」

愛の説明に二人の女が何度も頷いています。どうやら二人とも痛いところを突かれた思いになってい
る様子です。その道ではベテランであるはずの由美子と千春でも、男に抱かれた後、その行為を後悔
することが少なからずあるようすです。


[23] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(478)  鶴岡次郎 :2016/06/27 (月) 12:05 ID:bFrLtGJ6 No.2876

「超が付くほど、スケベなお二人の話を聞いていて、
私・・、改めて、気が付いたことがある…・・
いえ・・、気が付いたというのは嘘・・、
お二人の生き方に教えられたと言った方が正しい・・・

なるほど・・、こんな生き方もあるのだと・・、
目から鱗が落ちる思いになった……」

「スケベーな女だけは余計ですが・・・、
私たちのスケベーな行為に学ぶべきことが多いというのは・・・、
今まで誰に言われたこともないし、
自分でもそのスケベーな行為を誇らしいと思ったことが一度もありません・・。
その意味で、愛さんの言葉はとってもありがたいことです・・・、
ぜひ、その訳を詳しく聞かせてください…」

本音半分、愛をからかう気持ちが半分、由美子が笑いながら反論しています。

「スケベーと言うのはこの場合、褒め言葉だと思ってほしい…。

お二人は本当にスケベーで、
いわゆるまじめな生活をしている主婦から見れば・・・、
とんでもなく、ふしだらな女だと言えるけれど…。

でも・・、私は言いたい…。
あなた方が男に接するやり方を、世の女たちは、少しは見習うべきだと・・・、
そう思い始めています…・・」

自分たちがしていることを、由美子も、千春も、決して誇らしく思っていません、それどころか、
できることなら誰にも知られたくない、触れないでほしと思っているのが本音なのです。それ
が・・、世の女たちは二人の生き方から学ぶべきだと言いだしているのです。愛が何を言い出すのか
と・・、不審な表情で由美子と千春は緊張して耳を傾けています。二人の表情から笑みが消えていま
す。

「お二人の華やかな活躍を聞いていて、
少なくとも、お二人は自分の意志で男に抱かれ、
セックスを楽しんでいることがよく分かった。

世の女性の中には、誰かに強制され、あるいは義理とか人情に動かされた結果、
形だけのセックスする人が多いけれど、お二人にはそれがない・・・。

いつも、どんな時でも、どんな相手とでも、セックスを心から楽しんでいる。
これは凄いことだと思います…」

「確かに・・、
嫌々、セックスをした記憶がない・・・
どんなシツエイションでも、どんな男を相手にしても、最後まで逝けます…・」

千春が笑みを浮かべて自信満々の表情で答え、由美子も軽く頷いています。

「どんな場所でも、どんな男を相手にしても、最後まで逝けるとは・・・、
本当にうらやましい才能ね…・
私など、相手が変われば勿論、ベッドが変わるだけでも上手くやれない・・、
そんなわけで、最後まで逝けるのは・・・、
三度・・いや・・、五度に一回よ・・」

本当にうらやましそうに愛が言っています。

「お二人の話を聞いていると、セックスをする目的が、
いつも明確だとは感じ取れないけれど・・、
それどころか時として、亭主の目を盗んで、本能の赴くまま、
遊び半分でセックスしているように感じ取れることもあるけれど・・、

それでも、お二人は自分の意志で男に向かい、
抱かれた男には、それがどんな男であっても、最大限のサービスをしている・・・・。

これは、男に抱かれる時、体だけでなく・・、
心の方も、抱かれる準備が事前にちゃんと出来上がっている証しだと思う・・。

これは、簡単にできそうで、本当は一番難しいことだと思う。
女としてどんな才能よりも素晴らしいものだと思う・・」

愛の言葉に千春と由美子が嬉しそうに頷いています。


[24] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(479)  鶴岡次郎 :2016/06/30 (木) 15:27 ID:4kIL9I7M No.2877

「女として生まれたからには・・、
男にとことん惚れぬき・・、
抱かれたら・・、その場がかなり異常な状況でも・・・、
セックスの中に溶け込み、身も心もとろける気分になりたい…。

快楽に溺れて、道を踏み外すことがあっても、
女としてその瞬間一番輝いていたことを慰めにして、
その結果を潔く受け入れる覚悟を忘れないようにしたい・・。

そのためには日ごろから、
お二人のように・・、いつも男を求め続け、
男に限りない愛情と関心を持つこと・・・、

そして、抱かれたら…、
お二人のように・・、誠心誠意、殿方に尽くし、
体は勿論、心も、ぐっしょりと濡らす習慣を身につけること・・・・。

私には到底できないことだと判っているけれど、
これがスケベーなお二人から学んだことです・・・」

「愛さん・・、すごい…
私が日ごろ何となく感じていることをこんなにうまく表現するんだもの、
愛さんは政治家になれるよ…・」

大感激して千春が拍手しています。由美子も同感の様子です。

「私・・・、愛さんに言われて、目の前が明るくなりました・・。

主人のお許しを得ているのをいいことにして、
主人の留守を狙って、昼間、愛人を部屋に引きずり込み、激しく抱かれ・・・、
それだけでは足りなくて、ソープ勤めで不特定多数の男を相手にしています・・。

まともな人から見ると、信じられないほどみだらな生活を送っています。
それでいて、何も恥じず、後悔もしていないように見えると思いますが、
私・・、心の中でいつも主人や、世間に大きな負い目を感じているのです・・・・」

千春が少し涙ぐみながら話しています。慈悲深い瞳で愛が千春を見ています。

「私の体は異常なんだ・・、
だから・・、お目こぼしをいただいているのだ・・。
そう思って、いつも肩身の狭い思いをして暮らしているのです・・」

千春は日ごろの悩みをすべて吐き出す気持ちになっている様子です。由美子と愛がゆっくりと頷いて
います。

「でも・・・、愛さんの言葉を聞いて・・・、
私、目の前が開けた感じです…。
愛さんのおっしゃることは・・・、
主人がいつも言っていることと、同じなんだと思いました・・」

千春の表情が生き生きとしています。


[25] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(480)  鶴岡次郎 :2016/07/06 (水) 14:07 ID:9WcQ1NWY No.2878

「ソープの初出勤日が明日に迫った前日の夜・・・、
主人が私を抱きしめて言ってくれました・・・。

『ソープに勤めることは千春が選んだ道なんだよ・・、
誰かに押し付けられたものではない…、
一生懸命その道を千春が歩むのであれば・・・、
その結果がどんなものになろうとも、僕は千春を支えていくよ…』」

「優しい旦那様だね・・」

涙ながらに話す千春の表情を読み取りながら、彼女の夫、浦上三郎の心中に愛は思いを馳せていまし
た。最愛の妻をどこの誰とも知らない複数の男に託す決心をしたのです。そこに至るまで、想像を絶
する心の葛藤があっただろうと愛は考えているのです。

その夫の気持ちを千春はどの程度まで理解できているのかと、愛は危ぶんでいるのです。多くの場
合、若い女は・・、他人の心、特に彼女を愛している男の気持ちを十分理解できない場合が多いので
す。男と女の心理動向の差と言ってしまえば簡単ですが、愛する女を他人に託す決心をした男の心を
理解するには千春はあまりに若く、経験不足だと愛は考えているのです。

「主人の言葉を、彼の優しさからくる、私への慰めの言葉だと・・・、
今までずっと思い込んでいました。
主人が認めてくれても・・、
ソープ勤めなんか主婦として決して許されない行為だとずっと思っていました・・。
主人に愛される資格のない女だと、思うことが多かったのです…・」

「・・・・」

あふれ出る涙を拭こうともしないで千春が語っています。由美子と愛が笑みを浮かべて聞いていま
す。

「しかし・・・、そんなに卑下することでもないと・・・、
愛さんの言葉で、開き直る気分になれました・・・」

ここで言葉を切り、あふれ出る涙を手のひらで拭いている千春です。愛がそっとハンドタオルを差し
出しています。

「結果に責任を持つと私が決めた行為であれば、
他人がなんと非難しようが、その結果がどんなのものになろうとも・・・、
私を支え続けると・・、
主人が言ってくれているのだと気が付きました…」

愛と、そして由美子までが大きく頷いています。

「私が私自身を見捨てない限り、
私が結果を恐れないで、今を精いっぱい生き続ける限り、
主人は私をサポートすると言ってくれているのだと・・・、
今・・、やっと主人の気持ちが理解できました・・・・
私が委縮することは、主人の思いに反することだと気が付きました…」

「そうだよ・・、誰のためでもなく、
ご夫婦が一番いいと思える道を選ぶことだよ…」

感動で涙を流している千春を優しい瞳で見つめ、愛が言葉少なに答えています。愛の狙いが的中し
て、千春は彼女自身の中に蓄積している深い自己嫌悪感を彼女自身の手で、幾分かでも減らすことが
出来る足掛かりを得たのです。心中で愛はガッツポーズをとっていました。

タブーにしている昔話をあえて披露して、「セックスの目的」に関して愛が高尚な哲学的議論を展開
した本当の狙いは、千春に生きる勇気を与えるためだったのです。千春の自己嫌悪感がその程度が過
ぎると、最大の理解者である夫の愛さえ失いかねないと案じた愛が、千春の自尊心を取り戻そうと考
え、「女とセックスの効用」について持論を展開したのです。

自身の過剰な性欲に悩み、ソープ嬢として働くことに拭いきれない劣等感を持ち、優しい夫の気持ち
さえ正確に理解できていなかった千春が、愛の言葉で見事立ち直ろうとしているのです。

由美子もまた、何かを感じ取った様子です。何度か小さく頷いているのです。どうやら、愛がここま
で話を進めてきた真の目的を由美子は理解できた様子です。


[26] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(481)  鶴岡次郎 :2016/07/11 (月) 12:11 ID:jgHGFsJo No.2879

思いやりにあふれた愛の忠告に千春ばかりか由美子もいい気分になっています。その場にゆったりと
した楽しいムードが漂っています。この良いムードに乗って、由美子は気になっている問題をこの
際、片付ける気持ちになりました。

「ところで千春さん・・・、
あなた・・、公園前のマンションに住んでいると言ったわね・・・」

「ハイ・・、FSマンションですが…」

「そう…、
間違っていたらゴメンナサイね・…、
千春さんのお部屋は1614号室じゃない…?」

「・・・・・・」

正確に部屋番号を言い当てられて千春が絶句しています。おびえさえ漂わせた表情で由美子を見つめ
ているのです。

「ああ・・、ごめんなさいね・・、
誰だって、びっくりするわね・・・、
明かしてもいない住所を言い当てられたら・・・」

「・・・・・・・」

「ごめんなさいね・・、
驚かせるつもりはなかったのよ…・・、
これには訳があるのよ…、説明するわ・・・・」

由美子がここで言葉を切り、あっけにとられている千春を笑顔で眺めながら、ゆっくりと話し始めま
した。

「一年ほど前だった、いつものように愛さんのお店に寄るつもりで公園を通り抜けている時
だった…、公園のベンチに座っている50過ぎの男性を見つけた。人通りの少ない場所であまりに寂
しそうだったし、かなりのイケメンだったから、思わず声をかけてしまった…」

「エッ…、また・・・、公園ですか・・、
由美子さんは・・・、公園での出会いが多いですね・・」

「ああ・・、
そういえば千春さんと出会ったのも公園だったわね・・」

「そうよ・・、浮気をしている現場を覗かれたのよ・・」

「間違わないで!
好きで覗いたのではありません・・
あんなに大声を上げていたら、誰だって覗きます…
あの時の声が公園中に響いていたのよ…・
ふふ・・・・・」

「そうかしら・・、
そんなに大声を上げていたかしら…、
自分ではよく覚えていないのです…」

「それほど夢中になっているっていうことかしら・・
ご主人が教えてくれるでしょう…・」

「ハイ・・・、時々・・・、
主人からも、他の人からも、笑いながら後でよく言われます…。
本当に、そんなに大声を出しているのですか…・?
恥ずかしい…・」

「今更恥ずかしがっても、遅い…!
さすがの千春さんでも、夢中になると自分では気が付かないのね…
意識してあんな大声は上げ続けられないものね…、
もし、それが出来たなら・・、プロで通用する…」


「・・・・・・」

言ってしまってから、まずい失言をしたことに、由美子は気が付いています。ソープ勤めの千春がそ
の道のプロであることに気が付いたのです。勿論、千春も由美子の失言に気が付いています。いつも
の千春なら軽口を返すのですが、とっさに返す言葉が出ないのです。それでも、気まずい雰囲気には
なっていません。


[27] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(482)  鶴岡次郎 :2016/07/18 (月) 16:25 ID:yyReHfXA No.2880

「ゴメンナサイ・・・、
調子に乗って変なことを口走って…・」

「判っている・・、
私の事情を知っても、こうして平然と付き合ってくれている・・
由美子さんが商売女を軽蔑していないのは良く判っている・・・」

「軽蔑なんて…、私のやっていることを考えれば、
そんな気持ちはとても持てない…」

由美子の言葉に千春が黙って頷いています。

「あの時、演技で声を出すのは簡単にできることでないと言いたかったの・・、
ある事情があって、意識して声を出す練習を続けたことがあった・・、
うまくできるまで相当練習した経験があるものだから・・・、
普通の女が思い付きで演技をしようと思っても無理で、
それが出来るのは、その道のプロだけだと思っただけなの…・、
決してプロに偏見を持っているわけではない・・」

「判っています・・。・・。
由美子さんが私たちに偏見を持っていないのはよく判っている・・。

ところで・・、プロの一人だけど・・・
私・・・、お店ではほとんど声を上げないのよ・・、
何故かしらね・・
まだまだ、素人だということかしら…・、フフ……」

「・・・・・・」

返す言葉を見つけられなくて、困った表情で由美子は千春を見つめています。どうしても先の失言が
気になっている由美子で、千春の軽口に乗れないです。

「ほら、ほら・・、そんなに気にすることではないよ・・、
感じれば大声を上げ、そうでない時はおとなしい・・・、
やはり・・、私はただのスケベー女なのだということです・・。
まだまだ修行が足りません…、到底由美子さんにはかないません…・」

「あら・・私だって…、
演技で声を上げるのは、よほど理由がある時だけだよ…・」

「参考までに教えてほしいのだけど…、
どんな時に演技をするの…」

愛が突然話に割り込んでいます。

「エッ・・、それを聞くの…!
いいでしょう・・、
ここだけの話にしておいていくださいね・・・」

笑いながら由美子が話しています。

「70過ぎの相手とする時とか・・、
20前後の若い男が相手の時・・・、

気ばかり走って、肝心のモノが役に立たない時、
少しばかり演技をすることにしている…・
男性に気が付かれない程度に演技することが大切です・・・」

「勉強になります…」

千春と愛が神妙に頭を下げ、その後、三人の女はその場で大笑いしています。


「やっぱり由美子さんは、違う…・
私など・・、自分のことしか考えない…」

「それでいいのよ・・、
自然に出る声が、一番男性のハートに響くと思う…」

千春と由美子、この話題になると話は尽きないようです。

「お話し中ですが・・・、
あの時、大声を出す、出さない話は、それくらいにして・・・、
話を本筋に戻しましょう…、
本当にお二人はおスケベーね…・、フフ…・・」

愛が割り込んでいます。千春と由美子が大笑いで応えています。

「はい、はい、判りました、千春さんさえ良ければ、
あの時に声を出す話題は止めます・・・」

「あら私のせいですか・・・、
確か・・、由美子さんが言い始めたと記憶していますが…・」

「ハイ、ハイ・・・、スケベーな私が悪いのです…。
あの時大声を出している千春さんを覗き見した私が悪いのです・・」

「もう・・・、やはり私が一番スケベーだと言いたいのね・・・、
判りました、この場はそれで治めておきましょう…
いずれ判ると思います・・。
ほんとにスケベーなのは誰か…、
案外愛さんだったりして…、フフ……」

にぎやかに三人が笑っています。


[28] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(483)  鶴岡次郎 :2016/07/20 (水) 11:20 ID:0/SPKTpw No.2881

「それ・・、当たっているかも・・・、
経験が少ない分、妄想が凄いから、この人・・」

笑いながら由美子が千春の言葉に同調しています。

「ええ・・、そうですよ、おっしゃる通りです…。
私は妄想の塊・・、根っからのスケベーです…。
そのスケベーな私から、お二人に質問します・・」

「おお・・、怖い・・・、怖い・・・、
どんないやらしい質問が出てくるのかしら…」

少し開き直った様子を見せている愛です。千春が大げさに頬を両手で押さえています。三人の女は
きわどい話に酔いしれています。

「先ほどから演技の話が出ているけど…、
演技で声を上げるのはいいけれど・・、
体が濡れていなかったら、直ぐに相手にバレるでしょう…」

「・・・・・・・」

由美子も千春も一瞬キョトンとした表情で愛を見つめています。愛の質問の意味が二人にはよく理
解できない様子なのです。

「どうしたの・・、
私の質問の意味が分からないの…?
アソコが濡れていなかったら・・、
困るでしょう・・。
そんな時はどうするのかと聞いているのよ・・
濡れてもいないのに、声を上げるのは変でしょう…・
相手だってバカでないから、演技だとすぐに判るわよ…・」

由美子も千春も質問の意味がようやく判ったようで、あいまいな表情で控えめに頷いています。

「でも・・・、濡れないことはない…」

「・・・・・・・・・」

由美子が低い声で短く答え、千春が軽く頷いています。今度は愛が由美子の言葉の意味が良く判らな
い表情を浮かべています。そして、数秒後、愛が突然笑い出しました。

「アハハ………・・」

かなり大げさに笑っています。当惑した表情を浮かべ由美子と千春が愛を見つめています。

「ゴメン・・、ゴメンナサイ・・・、
笑うところではないわね…・・。
お二人とも、男に抱かれれば、直ぐに濡れるのね・・、
男に抱かれて濡れない女などこの世に居ないと思っているのでしょう・・、
濡れない女の気持ちをお二人に聞いたのは間違いだったのね…・」

「・・・・・・・」

由美子と千春が黙って愛を見つめています。二人とも愛に責められている心境になっているのです。

「お二人には理解できないことだと思うけれど…、
男に抱かれ、触られても、かなりの女が濡れないことが多いのよ・・・、
無理やりやられて、接触の激痛でセックスそのものが嫌になる女もいる…。
私はそんな女をかなりの数見てきた…」

「・・・・・・」

由美子も千春も神妙な表情で聞いています。当然のことですが、愛の説明を十分理解し、そうした
境遇に居る女たちに同情を寄せているのです。


[29] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(484)  鶴岡次郎 :2016/07/21 (木) 14:58 ID:uYCjRJPM No.2882

「ああ・・・、暗い話になったわね・・・、
前の職場で見聞きした嫌な記憶が忘れきれないのよ…
ゴメンナサイね・・・、」

「いえ・・、私たちこそ・・・・、そこまで気が行かなくて恥ずかしいと思っています・・・。感じ
ることが出来ない女性、少ししか感じない女性が、この世にかなりいることは、知識として持ってい
ます。でも、正直言って、その事実を今まで実感できる機会を持てなかったことも確かです・・。愛
さんにそのことを指摘されて、女性として恥ずかしい思いでいっぱいです…」

由美子が頭を下げ、千春もまた、頭を下げています。

「そんなに謝ることではない・・、でも・・、何事においても、恵まれた人は、恵まれない人のこと
に思いを馳せる習慣を持っていることは大切だと思います。
これを機会に、感性と男運に恵まれない女性に思いを馳せるようになれば、お二人はもっと魅力的に
なると思う・・」

「ハイ・・、愛さんのご忠告を忘れないようにします・・・」

由美子と千春が深々と頭を下げています。

「ところで・・、中には・・、そんなに好きでない男もいるでしょう・・、
むしろ、嫌だと思う男の相手をしなければいけないこともあるでしょう・・、
そんな時でも、感じることが出来るの…?」

愛が新たな質問をしています。どうやら、千春と由美子の特異な体質をこの際、もっと掘り下げよう
と思っている様子です。

「う・・・ン・・、かなり難しい質問です…、
正直に申し上げると・・・・、
触られるのも嫌だと思う男に、今まで出会ったことがないのです…」

千春が真面目に答えています。

「でも・・、好みの男性はいるでしょう…」

「ハイ・・・、勿論、好き嫌いはあります、
どちらかと言うとイケメンにすごく弱い方です・・。
でも・・・、どんな男性にも、良いところがたくさんあって、
男性の傍に居ることをそれほど嫌と思ったことがありません・・」

「それって…、どんな男でもいいということなの…、
ああ・・・、失礼・・、
変な意味でなく・・、
世の男性すべてが好きだということなのね…」

「ハイ・・、多分・・・・・」

「それって・・、凄いことだよ・・・、
凄い才能だよ・・・、
由美子さんもそうなの…・?」

愛の問いかけに由美子が黙って頷いています。

「参りました…、やはりね・・・、
そうじゃないかと思ったのよ・・・、
やはり、お二人は並みの女性とはかなり違っている…。
お二人とも、凄い才能に恵まれているのね…。
男にとって、お二人はある意味では天使のような存在だね・・・」

「そんな…、天使だなんて…
ただのスケベーなだけだと思います・・・」

本当に恐縮した表情で千春が答えています。由美子も同感らしく、小さく頷いています。

「判った…、謙虚なお二人が私は大好きです・・。
これから先も、お二人の気持ちを大切にして、思うまま生きてほしい・・。
私はいつでもお二人の応援団です・・・」

「ありがとうございます・・・」

由美子と千春がまた深々と頭を下げています。


[30] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(485)  鶴岡次郎 :2016/07/24 (日) 14:05 ID:w1lnGt3. No.2883

「それにしても、濡れる、濡れないの話は、
どうやらお二人には無縁の心配だったね・・・、
むしろ濡れ過ぎが心配かもしれないね・・、フフ…・」

「はい…、
おっしゃる通りです…・」

看護師長の質問に答える患者のように素直に千春が答えています。

「あら、あら・・、正直ね…・、
その様子では・・・、
潮を吹いたりするのでしょう…」

「毎回ではないですが・・・、
かなりの頻度で噴出します。
後のことが心配で、バスタオルは手放せません・・」

「やれ、やれ・・・、
『・・濡れない時はどうするの・・』など、
お二人に余計な質問をした私がバカだった…、
どんな男と接触しても、お二人は十分濡れるのね…・、
由美子さんも当然・・、汐吹が売り物なのでしょう…?」

照れながら由美子が軽く頷いています。

「お二人とセックスの話をしていると、
私とは次元が違い過ぎてさみしくなってしまう・・・。
同じ女に生まれていながら、こんなにも違うんだね…」

「・・・・・・・」

しんみりと話す愛に、由美子と千春は言葉を返すことが出来ません。

「ああ・・・、ごめん、ごめん…、
私としたことが、僻みっぽい話をしてしまった…。

さあ・・、由美子さん・・・、
あなたのエロい話に戻りましょう…
たしか・・・、
千春さんの部屋番号を見事言い当て、その訳を説明する途中だったね・・」

愛が話題を変えようとしています、

「そうですよ、私・・・、びっくりしてしまった…
てっきり、部屋番号を知った経緯が聞けると思っていたのに・・、
イケメン中年と公園で遭遇した話になったでしょう・・、

それから濡れる濡れない話に飛び・・、
私・・・、汐吹まで白状することになった・・・・。
由美子さん・・、当然、その方と寝たのでしょう…・・」

愛の誘いに乗り、雰囲気を盛り上げようとしているのでしょう、千春が口を開き、明るい声を出し、
笑いながら由美子をからかっています。

「その日は寝ていない・・」

「やっぱり・・、最終的には寝たんだ…」

「うん・・、もう・・・、
話の主旨は、男と寝た、寝ないかの問題ではないでしょう・・、
あなたの部屋番号を私が知った経緯を説明することでしょう…、
変なことを言うから、話の続きを忘れてしまう…
…で、どこまで話したかしら…」

女性同士の会話の常で、話題は縦横に飛び跳ねますが、この時も不思議なことに元の話題に戻ってい
ます。


[31] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(486)  鶴岡次郎 :2016/07/26 (火) 13:48 ID:rs5FzIEc No.2884

「公園を通りかかった時、
イケメン中年が寂しそうにしていたから、
由美子さんが声をかけたところまでよ…」

「ああ・・、そうだった…、
スケベーな千春さんが居ると話が淫らな方向にそれるね…・」

「あら・・、
私のせいばかりではないと思いますけど…」

三人の女がまたゲラゲラ笑っています。

「彼の傍に座って、取り留めない話をしているうちに・・、
もっと彼のことが知りたくなって…、
愛さんの店へ誘った…・」

「あら、あら・・・、やるものですね…、
女の甘い罠だとも知らないで・・、
その男も、ノコノコ付いて行ったのでしょうね…・
男はだれでもスケベーだから・・」

「彼がスケベーかどうか判らないけれど…、
とにかく、快く応じてくれた・・・・」

「やっぱりそうでしょう…、
由美子さんから誘われて断る男はいないと思います…。
その時、由美子さん・・・、やったと思ったでしょう…。
感じ始めていたでしょう・・・、
濡れ始めていたでしょう・・・、違いますか・・・・」

「知りません・・・」

「アハハ・・・・・」

三人の話は縦横に話題を転じながら、盛り上がっています。

愛の店に来たその男は彼の妻佐原幸恵の失踪事件を由美子と愛に話したのです。それでも、この場で
は、千春には幸恵疾走の話は伏せるつもりでいる由美子です。愛も暗黙の裡に由美子の意図を察知し
て、余計な口を挟みません。

「その日の出会いが縁で、私と愛さんは彼の家に招待されることになり・・、
それ以来、彼のお家・・、1613号室を時々訪ねるようになったの・・」

「1613号室…?
ああ・・・、その人、佐原さんだったのですか・・・」

「そうよ・・・、佐原さんなの・・」

「佐原さんね・・・、
確かに・・・、彼は目立つほどのイケメンだわ…・・。
ああ・・、そうか・・、
彼が私の名前と部屋番号を教えたのね…・」

「違う・・、
佐原さんから千春さんの名前を聞いたわけではない・・
佐原さんの隣の家が千春さんの家だと気が付いたのは・・、
今の今よ…、確信が持てなかったから、話がここまでもつれたのよ・・」

「そうよね・・・、確かに・・・、
浦上家のことは勿論・・、
他のマンション住人のことを佐原さんは話題にしたことがない・・・
そういう意味では口の固い人だと言える・・・・」

それまで黙って二人の会話を聞いていた愛が口を挟んできました。

「それなら・・、由美子さん・・・、
あなたはどうして佐原さんの隣が千春さんの家だと判ったの…
私もその訳が知りたい…・・
まさか・・、二人きりの時、彼との寝物語で聞きだしたわけでは・・・?」

ここまでくると、愛にも謎解きの面白さが沸いてきた様子です。千春を押しのけて由美子に質問して
いるのです。由美子がにやにや笑っています。


[32] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(487)  鶴岡次郎 :2016/07/27 (水) 16:07 ID:bFrLtGJ6 No.2885

「佐原さんから教えられたのでもなく・・、
マンション内をキョロキョロ覗きまわったわけでもない・・、
今の今まで、佐原さんと千春さんを結び付ける証拠は何も掴んでいなかった、

それが・・・、千春さんと佐王子さんの関係を聞いて・・、
突然・・、閃いた・・・。
一つの謎が解けると、後は簡単だった・・・。
どう・・、名探偵由美子の話をもっと聞きたい…?」

由美子が二人の女の表情を見ながら少し威張って見せています。二人の女が笑いながら頭を下げてい
ます。判ったから早く話せと背ついているのです。

「それでは謎解きをするわね・・・」

由美子がゆっくり語り始めました。


佐原と由美子、愛が知り合いになって、二、三ヶ月経った頃でした。その頃には、佐原も喜んで歓迎
しますし、彼との会話が楽しいので、休日になると二人の女は気軽にマンションを訪れるように
なっていたのです。

その日、由美子と千春はいつものように連れだって佐原の自宅へ向かいました。マンションの入り口
で案内を請い、佐原が部屋の中でキー操作して玄関ゲイトを開けます。住人がゲイトを開けない限り
何人もそのマンションには入れない仕組みになっているのです。

45階建てのビルで、3階以上が住宅に使用されているかなり大きなマンションで、各階に50室が
あります。佐原の居る十六階までエレベータを使います。エレベータを出るとエレベータホールで
す、そこから各部屋を結ぶ廊下が伸びていています。廊下は原則ビルの中心部に作られていて、各部
屋はすべてビルの外面に接しているので、どの部屋からも、街の景観を楽しめるようになっていま
す。特にビルの南側が公園ですから、公園に面した部屋は人気があるのです。

二人がエレベータを出ると、佐原が玄関ホールで待っています。佐原を先頭に、愛、そして最後尾に
由美子が、少し薄暗い廊下を歩きます。めざす1613号に近づいた時、佐原家の隣の家、1614
号室前を最後尾の由美子が通りすぎた直後、扉が内側から開けられて・・、誰かが部屋から出てきま
した。

「振り返るのも行儀が悪いし、ただ気配だけを感じ取っていた。
その男性が・・、そう・・、明らかに男性の気配だった…」

「その時私も一緒だったはずだけど・・・、
私は何も感じ取れなかった…」

「その方はすさまじい男の精気を発散していた・・。
恥ずかしいけれど、女の芯がくらくらと来て、濡れだすほど感じていた・・・、
振り返ってその男の顔を見たい欲望を必死で抑えていた・・・・」

「・・・・・・」

千春と愛があきれた表情を浮かべ由美子の話を聞いています。勿論、男の精気を感じ取ることが出来
る由美子の特殊能力を愛は良く知っています、しかし千春は知らないはずです。

背中で男の精気を感じ取り、濡れ始めたと言う由美子の表現はまともではありません、それでも千春
は黙って耳を傾けているのです。ここで下手な質問を発すると、由美子から失笑されると警戒してい
るのでしょうか・・、あるいは由美子の特殊能力にそれほど驚いていないのでしょうか・・。

「この男はただ者でないと思った…、
でも・・、彼のことを佐原さんに聞くわけにはゆかないし、
気にはなるけれど、彼のことは忘れるともなく、今日まで忘れていた…」

ここでコップを取り上げ、中の冷たい水を一気に飲み干しています。妖しくうごめく白い喉を愛と千
春がじっと見つめています。早く話の先が知りたいのです。


[33] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(488)  鶴岡次郎 :2016/08/01 (月) 16:04 ID:AsyGzxic No.2886

「千春さんの話を聞いた時・・・、
はっと、ひらめきが走った…・、
すさまじい精気を発散させていたあの男の正体は・・・。
もしかしたら、佐王子さんでは・・と思った・・
彼が佐王子さんであれば・・・・、
彼が出てきた家は千春さんのお宅である可能性が高いと思った…」

「・・・・・」

愛がびっくりして千春の顔を見ています。千春は冷静な表情です、由美子の話の先が読めているの
でしょう。

「そんな偶然あり得ないと思ったけれど・・・、
冷静に考えれば・・・、
彼ほどの精気を持った男は世の中にそんなに多くないからね・・
あの男が佐王子さんであってもおかしくないと思いなおした・・・
それで、失礼だとは思ったけれど・・、
千春さんに思い切ってかまをかけた質問をした・・」

「由美子さんには何も隠せませんね・・・、
ご推察の通り、その男は佐王子さんです…。
そして、佐原さんの隣家が私の家です・・・・」

「誰からも教えられていない千春さんのお家を由美子さんが見事言い当てた時には驚いたけれど、
こうして種明かしを聞けば意外と簡単なことだったのね・・・、スケベーな由美子さんが佐王子さ
んの精気を感じ取ったのが始まりだった・・」

愛が感心した表情でつぶやいています。そして、何事か気が付いた様子で、声を高めて言いました。

「それにしても・・、不公平だとは思わない…?
由美子さんは男の精気感じ取って濡れ始めていたと言うのに、
一緒に居た私は何も感じ取れなかった・・・、
同じ女に生まれてこんな不公平なことがあってはいけない・・・
神様に文句を言いたい・・・・」

愛が憤慨し、由美子が艶然と笑っています。愛の憤慨ぶりを見て千春も笑っています。

「笑っているけれど・・、千春さんは腹が立たないの…?
エッ・・・、まさか・・、千春さんもなの・・・、
同じ能力を持っているの…?
男のアレが勃起しているのを感じ取れるの・・・・」

「ハイ・・・、私も・・、時々・・、
これがそうかな・・と、漠然と感じることがあります…。
特に・・、スケベーな気分になった時は・・、
敏感に男の精気を感じることが出来ます・・」

「へぇ…・、そうなの・・・
お二人ともすごいね・・・」

愛が感嘆の声を出しています。

「お二人には男根の様子が手に取るように見えるのね・・・、
それじゃ・・、普通の女は到底、かなわないよ・・」

男性の精気を離れた場所に居ても感じ取ることが出来る上、興奮した男性の勃起状態を、その姿を透
視しているように正確に由美子は察知できるのです。千春はどうなのでしょう。もう少し、修行を積
めば由美子の域に到達するのかもしれません。

「この能力は女なら誰でも持っていると思っていました…。
そんなに珍しいものなんですか・・・」

真面目な表情で千春が愛に聞いています。

「そうだよ・・、とっても珍しい能力だよ・・・、
あなた方は特殊能力の持ち主だよ、
女の誰もがそんな力を持っていたら・・、
スケベー女が手当たり次第勃起した男を襲うようになって、
きっと、世の中は乱れると思う・・・」

「あら、あら・・、そんなことになったら大変・・・」

三人の女がまた大笑いしています。


[34] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(489)  鶴岡次郎 :2016/08/03 (水) 14:55 ID:dxjp7rlE No.2887

「それにしても驚きました・・・・、
愛さんも、由美子さんも、お隣の佐原さんとお知り合いなんて・・・、
本当に奇遇ですね…」

千春が本当に驚いた表情で無邪気に笑っています。

千春が佐原家の隣人だという由美子の懸念は的中したのです。表面上は笑みを浮かべていますが、
由美子は少し迷いを抱えていました。そして、迷った末に結論を出していました。千春とはこれか
ら先も親しく付き合うつもりですが、この事件については軽々しく話題にすべきでないと由美子は
決めたのです。隣人ですから、あるいは幸恵失踪事件について千春は何らかの情報を持っているか
もしれませんが、千春から先に話題を出さない限り、由美子からこのことを話題にしないと決めて
いたのです。

一方・・、千春は千春で、由美子と愛が佐原家と付き合っていたことを知ってびっくりしながらも、
どこまで佐原家の事情を知っているのか・・、知らないのなら、どこまで事実を二人に話していいも
のか・・、千春なりに悩んでいたのです。

幸恵の失踪を手助けし、佐王子の店を紹介したのは千春です。そして千春も少し遅れて幸恵と同じ店
のソープ嬢となり、幸恵の借りているアパートで一緒に男遊びをする仲になっているのです。

千春自身のことは二人には何も隠すつもりはないのですが、こと幸恵に関しては事実を話すことはで
きないのです。佐原家とはただの近所付き合いの仲だと二人には話そうと、千春は腹を固めているの
です。女三人、こと佐原家に関しては互いの腹の内を探り合う対決になっているのです。

「佐原さんの奥様はよくご存じなのですか…」

由美子がそれとなく探りを入れています。

「ハイ・・、
実の娘のように可愛がっていただいております・・。
家の子なんか・・、私より幸恵さん・・、奥さんの名前ですが・・、
幸恵さんの方が良いというのですよ・・・、
今日だって、私の勤めがある日ですから・・、
幼稚園から帰ったらまっすぐ幸恵さん家に行っているはずです・・」

「千春さんがお勤めの時は幸恵さんがお子さんを預かることになっているのですね、
まるで実家の母親のようですね・・、うらやましい・・」

「由美子さんのご実家は…?」

「母は私が結婚した年に亡くなりました…」

「それは失礼しました…、お寂しいですね・・」

どこまで行っても、由美子と千春の会話は核心に迫りません。傍で聞いている愛は事情がある程度
読めるだけにイライラしています。愛が覚悟を決めました。

「幸恵さんと、千春さんは同じ店にお勤めなんでしょう・・?」

「・・・・・」

「・・・・・・・」

愛の爆弾発言に由美子も、千春も目を見開き、あぜんとしています。そして、突然二人は笑い出した
のです。かなり大声で笑い続けています。一人、愛だけが苦虫をかみしめたような膨れ面をしていま
す。


[35] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(490)  鶴岡次郎 :2016/08/12 (金) 15:27 ID:A7svNszk No.2888

「なあ・・んだ・・、そこまでご存じなのですか・・・、
なら・・・、何も隠すことはありません・・。
幸恵さんの失踪を手伝い、ソープ勤めを勧めたのは私と佐王子さんです・・。
そして・・、幸恵さんの後を追うようにして私もお店勤めを始めました・・」

笑いをこらえながら千春が告白しています。

「実は・・・、私・・・、
幸恵さんの事件を調査した探偵社の臨時職員なのです。
私の勧めで、佐原さんが幸恵さん失踪の調査を私の事務所に依頼され、
私もその調査に参加することになりました。
それで・・、佐原家の事情はかなりよく知っています。
幸恵さんのアパートで、彼女と面談したこともあります・・・」

「エッ・・、あのアパートへも行ったことがあるのですか・・・、
そうですか。あのアパートも知っているのですか・・・」

5Pなど派手な男遊びをそのアパートでやった経験があるだけに、幸恵のアパートを由美子が知って
いると聞いて、千春は少し気の引ける感じになっています。

「千春さん・・・、
一つ聞いてもいいですか・・・・」

「ハイ・・・、どういうことでしょうか・・・、
由美子さんと愛さんになら何でも答えられそうです・・・」

「ありがとうございます…、
それでは・・・、単刀直入にお尋ねします…」

千春の好意的な発言に由美子がにっこり微笑んでいます。

「千春さんと、佐王子さんはなぜ幸恵さんにソープ嬢の道を勧めたのですか・・、
幸恵さんにソープ嬢の道を勧める際、迷いはなかったのですか…」

「ソープ嬢は幸恵さんご自身が選ばれました。
私と佐王子さんはそのお手伝いをしたのです」

「・・・・・・」

「事実はこの通りですが・・・、
これでは由美子さんの疑問に答えたことにはなりませんね…」

「・・・・・・・」

由美子が無言でこっくり頷いています。

「幸恵さんをなぜ止めなかったのかと・・・、
不審に思っているのですね・・・」

「はい・・・」

素直に由美子が頷ています。幸恵が望んだにしろ、その世界のことをよく知っているはずの佐王子
が、なに不自由なく暮らしている、ずぶの素人である幸恵のソープ嬢転身を本気で進めたことが由美
子には不可解なのです。店の利益を考えて幸恵をソープ嬢に堕とすような佐王子ではないと由美子は
考えているのです。

「由美子さんは佐原さん夫妻のこと、どの程度までご存じなのですか・・・、、
佐原さんから、ご夫婦の事情を聞かれているのですか・・・・?」

千春が由美子に質問しています。かなり深刻な佐原夫妻の問題だけにうかつに話すことが出来ないと
千春は思っている様子です。

「佐原さんからはかなり突っ込んだ話を伺っています・・。
おふたりの間には、何年も夫婦の交渉がない状態であったこと、
そんな状況下で、佐原さんがSMクラブに通い詰めるようになり、
そこでやや変則的な性交を楽しむようになっていたことなどを、
佐原さんは私と愛さんに話してくれました・・」

「ああ・・そこまでご存じなら、隠すことは何もありません…」

由美子の返事を聞いて、千春が安どしています。


[36] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(491)  鶴岡次郎 :2016/08/23 (火) 15:27 ID:B/.bqhCM No.2889

「当時、幸恵さんはパソコン教室に通い始めた頃で、まだ彼女専用のパソコンを持っていなかった
時、夫の留守中、彼のパソコンに単純に興味を持ち、教室で教えられた通り操作して、パソコンの中
にあるファイルを偶然開くことに成功したのです。まさか妻がパソコンを操作できると佐原さんは
思っていませんからパスワードさえ設定していなかったのです・・・」

千春の説明に由美子と愛が軽く頷いています。どうやらここまでの経緯を二人は承知している様子で
す。

「やはりそうでしたか・・、
パソコンの中にある動画とか写真を見て、
幸恵さんは夫の秘密を知ったのですね…・
佐原さんもその疑いが一番濃いと言っていましたが・・・・、

話を聞いた私たちも、その可能性が高いと思ったのですが、
幸恵さんはパソコンを操作できないと聞いていましたから、
どのようにしてその秘密を知ったのか、不明だったのです…・・」

由美子が納得の表情で口を開いています。

「最初、幸恵さんの失踪原因には全く心当たりがないと佐原さんは言い張っていたのですが、私たち
とのおつきあいが深まるにつれ、心許すようになり、自身のSM趣味を告白してくれたのです。そし
て、もし・・、幸恵さんが何らかの手段で、または偶然の機会を得て、夫の秘密・・、変態的なSM
趣味・・、の存在を知れば彼女が怒りと失望から失踪しても不思議はないと明かしてくれたので
す・・」

由美子の説明に千春が頷いています。

「確かに・・、パソコンの秘密ファイルを覗いたことが、幸恵さんが失踪を決意したトリガーに
なったことは間違いないのですが・・・・、失踪を決意したのは、佐原さんに対して怒りや失望を抱
いたからではありません・・」

「エッ・・・・、
怒りや失望から、夫が嫌になり、失踪したのではなかったの…?」

愛がびっくりして大きな声を出しています。

「夫の悪趣味を知って幸恵さんが怒りや失望から失踪したのかとの質問であれば・・、
それは間違っていると言えます・・・」

「そうなの…、
何年も尽くしてきた夫に裏切られ、
悪趣味な夫の行為に嫌気がさして・・・
何もかも、どうでもいいと思うようになり・・、
それで・・・、自棄になって、ソープ嬢に落ちたのかと思っていた…・」

意外な事実を知り、愛が驚いています。一方、愛ほど驚いた様子を見せないで、由美子は何か物思い
に耽る様子です。

「では一体・・・、何が幸恵さんを失踪させたの…、
素人の幸恵さんを突き動かし、
ソープ嬢に身を落とす決意をさせたのは何なの・・・・?」

愛がほとんど叫ぶように問いかけています。

「パソコンの中でSM遊戯に溺れこんでいる佐原さんを見て、
彼を軽蔑したり、彼のやっていることを幸恵さんは非難したりしなかった…。
それどころか・・・、
彼がそんなに溺れている遊戯であれば、それをもっと詳しく知りたい・・、
できることなら・・・・
彼女自身もその遊戯に加わり、彼を喜ばせ、彼と一緒に楽しみたい・・、
そう思ったのです・・・・」

「・・・・・・・・」

千春の言葉に愛が絶句しています。それほど大きな衝撃を受けたのです。

「う・・・・ん・・・・、
素晴らしい・・・、素晴らしい発想ね・・・、
私・・・、そんな発想が出来る幸恵さんが好きになってきた…・」

愛が手放しで幸恵を褒め、由美子も笑みを浮かべて頷いています。

「男たちが思うほど、女はSM遊戯に興味を持たないものだけれど・・・、
愛する夫のためなら、幸恵さんは自分を犠牲にすることなど、気にもかけないで、
夫の趣味に付き合うと決めたのね・・・」

愛が興奮して話しています。

「その通りよ・・・、
旦那様と一緒に遊ぶため・・、夫を喜ばせるため・・、
SMクラブの女と同じテクを身につけたいと幸恵さんは思ったの・・」

「そこまでやるの…!
それで・・、ソープに勤めることにしたのか…!」

愛は凄く驚いた表情で、ほとんど叫ぶように声を出しています。


[37] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(492)  鶴岡次郎 :2016/08/25 (木) 12:09 ID:Xitas282 No.2890
一方、由美子は冷静で、微笑みを浮かべて千春の説明を受け入れているのです。そんな由美子を不審
そうに千春が見ています。

「由美子さん・・、あなたにとっては・・・、
幸恵さんの発想と行動は意外なものではないようですね・・、
もしかして・・、この経緯を知っていたのですか…・・」

「いえ・・、初めて知りました…、
でも・・、幸恵さんの発想と行動に私は共感できるのです。
千春さんの説明を聞きながら・・・、
もし・・・、私が幸恵さんの立場に立てば・・・、
私も同じように考え、同じ行動をしただろうと・・・、考えているのです・・」

「ああ・・・、そういうことですか・・・、
素晴らしいことですね・・・
由美子さんは幸恵さんと同じ発想が出来るのですね・・・・、
私は違いました…・、
初めて幸恵さんの話を聞いた時、
私は怒りで我を忘れ・・、
直ぐ、旦那様と別れなさい・・!・・・と、言いました・・・・」

「私も・・、
きっと千春さんと同じ反応をすると思う・・・」

愛が千春の言葉に同意を示しています。

「もし・・・、
幸恵さんが・・、私や、愛さんと同じ反応を見せていたら・・、
幸恵さん夫婦の仲はどうなっていただろう・・・」

千春が呟いています。

「たぶん・・・、夫婦仲は完全に崩壊し、
佐原さんも、幸恵さんも、今頃は、一人寂しく暮らしていると思う・・」

愛が千春のつぶやきに返事をしています。

「だとしたら・・・、
幸恵さんや、由美子さんの判断が正しいことになる…」

千春が答えています。

「必ずしもそうだとは言えない…、
夫の裏切り、秘密を知った時、幸恵さんは当然、絶望し、怒りでいっぱいになったと思う。
でも・・、旦那様を愛する気持ちが彼女を立ち直らせたのだと思う・・」

由美子が解説しています。

「・・と言うことは・・・、
私たちの夫への愛情が少ないということかしら・・・、
ふふ・・・・・」

愛がすかさず由美子の言葉に絡みついています。からかっている様子で笑みを浮かべているのです。

「そう取るのは勝手だけど…、
夫への愛情が強すぎて、裏切った夫をどうしても許さない女だっているはず、
むしろ、その方が女として自然で、私や幸恵さんのように冷静に対応する女を、
男性は敬遠するかもしれない・・・」

笑いながら由美子が答えています。

「人それぞれ、その時の状況に応じて・・
いろんな反応をするものなのね…・・
何が正しくて、何が間違っているか・・・、
人それぞれ、その立場と、置かれた状況で、判断が分かれるのね…」

千春が呟くように言い、そこで口を閉じています。その場に静かな沈黙が広がっています。女三人、
それぞれの思いで自身の胸の内を確かめている様子を見せています。


[38] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(493)  鶴岡次郎 :2016/09/05 (月) 14:44 ID:mhK4LO7o No.2891

しばらく静寂が続きました。女たちはそれぞれ自身の心の中を覗き込み、いろいろ考えている様子を
見せています。やがて・・、由美子がゆっくりと口を開きました。

「夫婦の仲は、何が正解で、何が間違っているか、
人それぞれと言うことかしら…、
私のようにみだらな女でも妻として夫は認めてくれている…。

ありがたいと感謝はするけれど・・・、
私が間違っていると人から言われると反論したくなる…。

私たちの夫婦仲を考えるのは後にして・・・、
話を佐原さん夫妻の事件に戻してもいい・・・」

由美子の言葉に、にっこり微笑み、千春がこっくり頷いています。

「私の想像だけど…、旦那様の秘密を偶然パソコンの中に見つけた幸恵さんは、そんなに悩まない
で、直ぐに旦那様好みの女に変身する決意を固めたと思う・・。
しかし、奥様育ちの幸恵さんにはSM遊戯を学ぶ方法など判るはずがない…。
そこで千春さんを思い出したのだと思う・・・」

千春が軽く頷いています。由美子の想像が当たっているのです。

「自分よりかなり若いけれど、その道で苦労している千春さんなら、
きっといいアイデアを出してくれると思ったのね・・」

愛が口を挟んでいます。

「その通りです・・、
突然訪ねてきて、大切な相談があると言った・・・。
秘密のビデオを見せてくれて…、
ソープ嬢になりたいと告白した・・・」

千春が答えています。

「・・・で、
ハイ・・、判りました、協力しましよう・・と、答えたの…?」

愛が真剣な表情で質問しています。

「冗談言わないで・・、
愛する旦那様を思ってのこととはいえ・・、
一歩間違えば、夫婦仲が破滅する危険な行動です・・・、
そんな危険な行為に同意するわけがありません…。
私はその場で断り、思い直すように幸恵さんの説得にかかりました」

「・・・・・・・・」

由美子も愛も黙って聞いています。

「しかし…、幸恵さんの決意は固かったのです・・。
私には迷惑をかけないから、お店を紹介してくれの一点張りです・・、
それで、保さん・・、ああ・・、佐王子さんに相談すると約束しました。
幸恵さんは随分と喜んでいました・・・、

私に頼ったのは、佐王子さんを紹介してほしかったからだと思います。
私は私で・・、佐王子さんの口から、その道の恐ろしさを語ってもらい、
幸恵さんの決意を変えさせるつもりで、幸恵さんの思いを彼に伝えることを約束したのです・」

「・・・・・・・・」

何か質問したそうな様子を愛が見せたのですが、由美子が口を開かないのを見て、ここは黙って聞く
気になった様子で、神妙な姿勢を見せています。


[39] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(494)  鶴岡次郎 :2016/09/08 (木) 16:27 ID:s6ryXkKA No.2892
「結論から言えば、佐王子さんは何の役にも立ちませんでした。
事前に事情を詳しく説明し、その業界の恐ろしさを誇張して教え、
なんとか幸恵さんの決心を変えさせてほしいとお願いしていたのですよ…。
それだのに・・・・」

恨めしそうな表情で千春が語っています。この話題になると今でもすっきりしない気分になるようで
す。

「一通り幸恵さんの話を聞き、幸恵さんが持ってきたパソコンのファイルを見て、
佐王子さんはあっさりと幸恵さんの申し出を引き受けたのです。
今日からでも彼の店で働いて良いと告げ、3ヶ月も働けば、パソコンの中に居る商売女以上の技量を
身につけることが出来ると保証したのです・・」

千春の説明は続きます。かなり前の事件なのですが、千春は鮮明に覚えている様子です。それだけ記
憶に残る事件だったのだと思います。

「あろうことか・・、幸恵さんなら売れっ子になるとまで言ったのよ…・。
何も知らない、幸恵さんは嬉しそうでした…・・。
私・・、あの時の幸恵さんの無垢な笑みを思い出すと・・、
今でも、罪の意識にさいなまれる…・・」

千春が沈んだ表情で説明しています。

「そうですか・・、
佐王子さんが賛成したのですか・・・・、
失踪の形をとったのも・・、
佐王子さんのアイデアですね・・・」

由美子が質問しています。

「ハイ・・・、
幸恵さんが黙って家を出れば、幸恵さんからお仕置きを受けたと受け取り、
ご主人が悩むだろうと・・、少し佐原さんを困らせるのもいい薬になると、
佐王子さんが提案して、幸恵さんもそのアイデアに乗ったのです・・」

「迷うことなく、幸恵さんを失踪させ、
その日の内にソープ嬢に仕立て上げたのでしょう・・・、
そうすることが、佐原夫妻が幸せを掴む道だと・・、
佐王子さんは確信していたのかしら・・・?」

由美子が質問しています。

「さあ…、私には良く判りません・・・
私自身は当時も迷いましたし、今でも、あれでよかったのかと釈然としません・・。
ただ・・、幸恵さんも佐原さんも幸せそうなのが、今となっては救いです…」

千春が自信無さげに返答しています。ここへきて、由美子も愛も、同じ気持ちらしく首をかしげてい
るのです。男と女の考え方の差と言ってしまえばそれまでなのですが、佐王子の思い切った対応は到
底女達には理解できない様子です。


[40] フォレストサイドハウスの住人達(その14)(495)  鶴岡次郎 :2016/09/09 (金) 13:57 ID:YI8FfAAc No.2893
「私・・・、思うんだけど…、
さすがの佐王子さんでも、その時は確信まで持てなかったと思う・・・
迷いながら、幸恵さんの気持ちを優先させたのだと思う…・
けなげな幸恵さんの気持ちを大切にしたいと彼は思ったのよ…」

愛が突然口を挟んできました。

「うん…、私もそう思う…、
幸恵さんの気持ちは本当に純粋で、誰でも応援したくなるから・・・、
佐王子さんもその気持ちを大切にしたいと思ったに違いない・・・」

千春が頷きながら愛に同意を示しています。

「でも・・、
もし、佐原さんが幸恵さんの気持ちを正しく理解しなかったら…、
仮に・・、理解できたとしても・・、
汚れてしまった妻を許せる度量を佐原さんが持っているのか・・・、
そんな心配を佐王子さんは抱かなかったのかしら…・」

由美子がひとりごとのように呟いています。彼女自身へ問いかけているようにも聞こえます。

「幸恵さんの佐原さんを思う強い気持ちに打たれ、一方では、高い社会的地位にある佐原さんの人物
を評価して、この夫妻であれば、少しくらい危ない賭けをしても、どん底まで転落しないと佐王子さ
んは読んだのだと思う。

万が一、賭けに失敗して、佐原さんご夫婦の仲がこじれても、お二人なら時間をかけて修復できるは
ずだと、佐王子さんは読み切っていたのだと思う…・」

由美子の問いかけに愛が返事をしています。

「なるほど、愛さんの説には一理ある…、
もし・・、私が当時の幸恵さんの立場に立っていたとしたら・・・、
佐王子さんは、ソープ嬢への道を私には与えないと思う・・・、
何故なら、スケベーな私は直ぐに娼婦の道に溺れ、どん底に落ちることになるから・・・、
むしろ・・、尼さんに成れというかもしれない・・、ハハ・・・」

千春がおどけて愛の説明に同意を示しています。由美子もつられて笑っています。

「それにしても…、
不思議な縁と言えば、それまでのことだけれど・・、
ほんの数時間前までは、互いに名前さえ知らなかった私たちが、
10数年来の親友のように互いの秘密さえ共有するようになっている・・・」

「そうね・・、そういわれれば、不思議なことね・・・、
でも・・、ちっとも違和感はない・・、
こうして三人で、私の店の中に座っているのが普通に思える・・」

愛の言葉に千春と由美子が大きく頷いています。

「たまたまあの日、公園を通りがかった私が、普段は利用しないトイレへ入り、そこで一生忘れられ
ないトラック事件にかかわりを持った。そして、一方では、千春さんを知る以前に、千春さんのお友
達である幸恵さんの旦那様と偶然、公園で知り合い、私も愛さんもどっぷりと幸恵さん失踪事件にか
かわりを持つことになっていた・・・」

「そのままで終わっていれば、千春さんのトラック事件と幸恵さんの失踪事件は、由美子さんと私の
中では決して重なることはなかった…。
二つの独立した事件として、いつまでも私たちの記憶に残っているだけだった…」

「私が余計なあがきをして、由美子さんを探し出し、
二つの事件を重ね合わせることになった・・
なんだか・・、悪いことをしたような気がする・・・・」

「ううん・・、これも運命なのよ・・・、
神様か・・、何かわからない力が働いて千春さんを動かした。
公園で幸恵さんの旦那様を見かけ、この売店にお連れした時から、
今日の結果と成り行きは、決まっていたと私は思っている…。
私たち三人はいずれ、こうして友達になる運命だったと思う…」

「そうね・・、運命だね・・、
二つの事件とも泉の森公園が事件の発端場所であり、
私の売店で事件はさらに成長した・・・。
そう考えると、この狭くて、汚いこの売店もまんざら捨てたものではないのね・・。
これからも、この売店でいろいろな事件が起きるような気がする…。
さあ・・、おしゃべりを一休みして・・、お茶にしましょう…。
いつものように、お一人様150円いただきます・・・・」

売り物の缶コーヒーと駄菓子が三人の前に出されました。三人の女の会話はとどまることがありませ
ん。これから先、いくつかの事件がこの場所で語られ、三人の女はそれぞれにその事件にかかわりを
持つことになります。いずれ、面白い事件が起きたなら、また立ち寄ることになると思います。


[41] 新しい章へ移ります  鶴岡次郎 :2016/09/19 (月) 14:29 ID:J9vM0XIA No.2894
新しいスレを立てます。 ジロー


掲示板に戻る /戻る /全部読む /最新10 /削除依頼 /▲トップ
処理 記事No パスワード


お名前 *必須 *トリップ可
E-Mail
タイトル
コメント
パスワード (投稿文の削除や修正時に使用します。英数字で8文字以内)
文字色
  

・新規スレッド作成は鶴岡次郎限定です!新規スレッド作成にはパスワードが必要です。(※レスは自由に投稿できます)
・投稿前に、必ずTOPページの「初めに読んでね」をご覧いただき、全ての内容をご了承の上で投稿してください。
・氏名、住所、電話番号、勤務先等プライバシーが侵害されるような内容を含む記事等の投稿は厳禁です。(即時削除)
・日本の法律に違反するような投稿は厳禁です。(即時削除)
・他人を誹謗中傷する投稿は厳禁です。(即時削除)
・誹謗中傷には大人の良識に反するような「汚い言葉」等も当然含まれます。
・規約違反や違法な投稿を発見した場合に、レス投稿で攻撃することは厳禁です。(即時削除)
・規約違反や違法な投稿を発見した場合は、管理人宛に削除依頼等でご連絡ください。
・この掲示板は体験談や小説、エロエロ話等を楽しんでいただくための掲示板ですので、募集を目的とした投稿は厳禁です。(即時削除)
・投稿文冒頭から「メールをください」等の記載がある等、明らかに募集目的のみと思われる投稿も厳禁です。(即時削除)
・ただし、レスの流れの中でメールのやり取りをするのは全く問題ありません。
・ご夫婦、カップルの方に限り、交際BBSと組み合わせてご利用いただく場合は、全く問題ありませんのでドンドンご利用ください。
・なお、交際専用BBSにスレッドを作成できるのはご夫婦、カップルの方のみですのでご注意ください。
・お手数ですが、交際専用BBSと画像掲示板とを組み合わせてご利用いただく場合は、必ずその旨を明記してください。
 【例】「交際BBS(東・西)で募集している〇〇です」、または「募集板(東・西)の No.****** で募集している〇〇です」など。
・上記のような一文を入れていただきますと、管理人が間違ってスレッドを削除してしまうことが無くなります。
・万一、上記内容に違反するような投稿をされた場合は、妻と勃起した男達の各コーナーのご利用を制限させて頂きますでご注意ください。
・当サイトは安全で安心できる楽しい「大人のエロサイト」です。腹を立てるのではなく、楽しくチ●ポを勃ててくださいネ!