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フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2013/03/27 (水) 17:27 ID:bwYNTT/A No.2335
突然自宅から失踪した幸恵、その夫佐原靖男と由美子は公園で偶然出合って以来、親しく付き合う
ようになりました。最愛の妻に逃げられすっかり気落ちしているイケ面佐原を何とか慰めたいと
思って、由美子は親友の愛を誘って、幸恵のいない佐原家をたびたび訪問するようになっている
のです。

由美子は佐原がその気になれば拒否しない覚悟です。そんな女の気持ちは十分に佐原に通じてい
るはずですが、佐原は何も仕掛けないのです。由美子ほどの女が誘いかけているのに、佐原が手
を出さないです。こんな男の態度を見て由美子は『・・私が嫌いなわけではない・・、何かある
と・・』と考えるようになっています。

この先、由美子と佐原の関係はどのように発展するのでしょうか、そして失踪した幸恵のその後
はどうなるのでしょうか。相変わらず、街の噂話と艶話を集めたような話が続きます。ご支援く
ださい。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その
11)』の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。    

また、文中登場する人物、団体は全てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきま
す。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字
余脱字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるよう
にします。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した記事を読み直していただけると幸
いです。

  ・ 文末に修正記号がなければ、無修正です。
  ・ 文末に(2)とあれば、その記事に二回手を加えたことを示します。
  ・ 『記事番号1779に修正を加えました(2)』、文頭にこの記事があれば、記事番号1779に
    二回修正を加えたことを示します。ご面倒でも読み直していただければ幸いです。                                      
                                      ジロー


[4] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(21)  鶴岡次郎 :2013/03/29 (金) 14:17 ID:isY8gP3I No.2338
二人はその後もそのカラオケ店へ通い続け、完全に一人の店員を手なずけました。こうなると、
二人が店に入り、チップを渡すだけで店員が右手の親指を立ててウインクして、加奈と悠里が怪
しい笑みを店員に返す関係が出来上がったのです。

最初の頃、店員が送り込む男達は比較的若い男性が多かったのです。しかし、そうした若い男達
を二人の女がほとんど受け付けないのを知り、店員は二人の女の希望を次第に理解するように
なっていました。

遊びたいけれど、厄介なトラブルは絶対避けたい、その場限りの浮気心を満足させることができ
ればいいので、後に尾を引かないことが一番大切で、男の質はあまり問題ではない。そうした二
人の希望を店員は的確に掴んだのです。そうした条件を満たすため、店員は意識して中年過ぎの、
良くも悪くない、ごく普通の男達を選んで送り込むようになりました。言い換えれば、その場限
りの関係を望んでいて、女達と尾を引く関係を望まない男達を意識して選んだのです。

店員が選んだ男達とのカラオケ遊びを重ねても、二人の女は羽目をはずすことはありませんでし
た。慎重に身を守り、せいぜい衣服の上からのタッチとデイープキッスまでの関係を続けました。
それでも見知らぬ男達と酒を飲み交わし、艶話に身体をくねらせ、時には軽いタッチを受けて、
そこまでで十分彼女達の遊び心は満たされていたのです。

一方男達も店員が選んで、加奈がこの人たちならいいと見極めて部屋に入れた男達ですから、決
して無茶はしませんでした。加奈たちが拒めばそれ以上は決してしないのです。騒がれて警察沙
汰にでもなれば男達の失う物は結構重いせいなのかもしれません。

最初に最後まで行ったのは悠里でした。その日、悠里は生理前でカラオケ店へ来る前からかなり
欲情していました。男なら誰でもいいと悠里は男を渇望する状態だったのです。そんな時、部屋
にやってきたのは自動車修理工の二人連れで、二十代後半から三十代前半に見える独身男性でし
た。二人の女の立場から見ると、かなり危険な部類に属する男達で、いつもなら、加奈が入口で
断るのですが、その日は悠里が積極的に動いて、強引に彼らを部屋に引きこんだのです。

週日に休業日が設定されている彼らはここへふらりと遊びに来て、女達が仕掛けた網に引っか
かったのです。一人は180センチを越える大男で、もう一人はずんぐりムックリの体型です。
二人とも作業衣こそつけていませんが、普段着のままです。くたびれたシャツからあらわになった
二の腕を見ると日頃の作業で鍛えられたすばらしい肉体をうかがい知ることが出来ます。そして、
彼等の全身から機械油の匂いが混じった野性的な男の精気が立ち上がっているのです。

二人が部屋に入ると、二人の女は強い男の匂いを嗅ぎ取り、それだけで身体を熱くしていたので
す。特に生理前の悠里の敏感な嗅覚は大きなショックを受けていました。男達が側に来るだけで、
恥ずかしいほど局部を濡らしていたのです。

男達は、肉体派の加奈と凄い美ぼうを持つ悠里を一目見て、スッカリひきつけられていました。
勿論、男達は初めから女達が自由になるとは思ってはいませんでした。普段なら街で出会っても
声をかけることも出来ない高嶺の花である人妻なのです。一緒にカラオケが楽しめるだけで十分
だと、ラッキーだと、男達は思っていました。彼らは見かけどおり真面目な考えを持った男達
だったのです。


[5] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(22)  鶴岡次郎 :2013/04/02 (火) 21:26 ID:fVqXtJdw No.2339
最初に加奈が歌い始めました。いつもなら数曲演奏されるまで、おとなしく控えている悠里が、
立ち上がり、ずんぐりムックリの男の前に立ち、右手を差し出しニッコリ微笑みました。

「踊りましょう・・・」

声をかけられた男、木下正夫がビックリしています。大学を卒業した後、車好きが高じて修理工
の道を選んだインテリです。よく見れば澄んだ瞳を持った好青年ですがチョッと目は地味な雰囲
気で、体型もずんぐりむっくりなのです。女気の無い工学部で大学時代を過ごし、勉強と研究に
明け暮れ、今日までガールフレンドと呼べる女が一人もいなくて、素人女を抱いた経験が無いの
です。

正夫から見れば天使かと思えるほどの美貌を持った悠里が微笑み、右手を差し出しダンスに誘って
いるのです。おそらく生涯で初めての経験です。ばね仕掛けの人形のように正夫が立ち上がりまし
た。その様子を見て悠里が艶然と笑い、身体を寄せてきました。

良い匂いが湧き上がり、軟らかい身体を押し付けられて、正夫は思わず女の身体を強く抱きしめ
ました。

「ああ・・、痛い・・・ィ・・」

抱かれた腰を男につけたまま、女が身体を逆弓なりに反らせて、男の顔を見ながら甘えた声を上
げています。

「す・・、スミマセン・・・」

正夫が慌てて両手を離しています。妖艶な笑みを浮かべた女が男の首に両手を巻きつけ、男を引
き戻しています。男は当惑した表情を浮かべています。女はためらわず、唇を突き出し、男の唇
に吸い付きました。男は身体を固くしたまま、なすがままです。

悠里の積極的な行動をみて加奈が笑み浮かべています。この店へ来る道々、悠里の様子が少し変
で、どうやら悠里に女の潮時が来ていることを加奈は感じ取っていました。悠里が男の一人と踊
りだすのを見て、今日はヒョッとすると、ことが早く展開するかもしれないと、加奈は期待に身
体を熱くして、今日は行けるところまで行こうと覚悟を決めていたのです。

身体をぴったりつけて、悠里は両手を男の首にかけています。股間の膨らみが悠里の腹部を強く
押していました。「ふ・・ん」と咽ぶ声を上げて、悠里が男の唇にまた吸い付きました。たじろ
ぎながらも男が悠里の身体を力いっぱい抱きしめて、唇を激しく吸っています。悠里の両足が宙
に浮いています。

悠里のワンピースの裾が男の手で巻き上げられています。悠里はショーツをはいていませんでし
た。この店に入った時トイレで上下の下着を取り去ったのです。月に何日か異常に欲情する日が
あるのですが、どうやら今日はピークのようで悠里の身体が妖しく萌えているのです。

白い臀部が薄暗闇の中にはっきり浮かび上がっていました。ノンスリーブの肩紐を女が自ら器用
に外しました。悠里の花柄のワンピースが床に落ちました。全裸のまま悠里は男の唇を吸い続け
ています。全裸になった悠里を見て、男は慌てながらも器用にズボンとショーツを脱ぎ取りまし
た。飛び跳ねるように出てきた男根が悠里の白い肌におしつけられています。


[6] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(23)  鶴岡次郎 :2013/04/03 (水) 12:57 ID:u/sQywTc No.2340
両脚を大きく開いて、男の腰の位置まで脚を跳ね上げ、女が両脚で男の腰を締め付けています。
濡れた局部から滲み出た愛液が男の腹部を濡らしています。男根が悠里の臀部を支える形です。
男も女も他人の前でこんな形を取るのは初めての経験です。もう・・・、恥じらいも、戸惑いも、
迷いも、二人には存在しません。ただのオスとメスの本能に身を任せているのです。

「・・入れて・・・・」

喘ぐような低い声で、それでもしっかりと悠里が囁きました。

「悠里・・、ダメ・・・、
入れたら・・、ダメ・・・・」

加奈が鋭い声を上げました。

その声に反応したのは男根でした。黒い棒が悠里のお尻に触れて、かろうじてそこに止まってい
ます。良く見ると、その先端から透明な液が滲み出て、女の白い臀部を濡らしているのです。こ
の状態で『良くぞ、挿入を制止できた』と、男を褒めてやりたいほどです。

濡れた女陰は物欲しげに蠢いています。加奈の制止の声を無視して、悠里は大きく両脚を拡げて、
局部をさらに突き出し、受け入れ態勢を崩していません。

「これを使って・・・」

バックから男性用の避妊具をつまみ出し、加奈がそれを正夫に差し出しています。男が悠里を抱
いたまま、それを受け取っています。男は終始無言です。男にとっても、こうした場所で女と交
わるのはおそらく初めての経験なのでしょう、極度の緊張と、今まで経験したことがない興奮に
取り込まれて、言葉さえ出せない状態なのです。それでも、加奈の制止の言葉は正確に理解した
ようで、加奈の差し出す小さな包みを受け取っているのです。冷静に状況を把握できる男の態度
に加奈は好印象を持っていました。この男になら悠里を任せてもいいと思っているのです。

「大丈夫よ・・、
今日は安全なの・・・」

朦朧とした表情を浮かべ、悠里が独り言のように言っています。

「だって・・、そんなはずはないでしょう・・・
どうするつもり・・・
悠里!  しっかりして・・!」

今が生理前の一番危ない時期であることは悠里が一番良く知っているはずだと、少し声を高めて、
加奈が悠里をしかりつけています。そして悠里の表情を見て、加奈は次のことばを飲み込みまし
た。

「まさか・・・、悠里・・・、
あなた・・、その気なの・・・」

悠里がはっきりと頷いています。幸い、男達は女二人の会話の意味を理解できなかった様子です。
加奈は驚きと、当惑の表情を浮かべ悠里を見つめています。悠里は加奈から視線を外し、両腕を
絡めている男の首をさらに引き寄せ、彼の耳に口を寄せました。

「安全日だから、そのままで、していいよ・・、
あなた、悪い病気は持っていないでしょう・・」

耳元で囁く女のことばに、男が激しく首を振っています。

「ならいいわよ・・、勿論私も綺麗なカラダよ・・
ネッ・・、そのまま、入れて・・、大丈夫だから・・
早く・・ゥ・・・、もう・・、我慢できない・・・・」

悠里が喘ぎながら男の耳に囁いています。局部から湧き出た液体がポタポタと音を立てて床に落
ちています。


[7] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(24)  鶴岡次郎 :2013/04/04 (木) 13:25 ID:JieVLG0I No.2341
男の両手が白い臀部を支えゆっくり持ち上げ、そして、自身の体に向けて悠里の股間を押し付け
ました。

「ア・・ア・・ン・・・」


悲鳴とも、歓喜とも、どちらとも言えない甘えた声を女が上げています。的が外れ、男根は白い
肌と恥毛の境界地帯を空しく突いたのです。そこには目的のホールがなく、決定的な結合を期待
して、息を詰めてその瞬間を待っていた女も、そして男も、その緊張から解き放たれて、ほっと
しています。日頃から慣れたカップルであれば男根が的をはずすことは先ず無いのですが、今日
出会ったばかりの二人で、男はセックスに不慣れですからこうした事態になるのはいたし方がな
いのです。

女が男根を握り締め、自身の肌にその先端を押し付け、狙いを定めました。そして女は自ら腰を
捻って男根の先端を吸い込みました。女の行為を受けて、男が腰を使いました。

「あ・・・ウ・・・」

スンナリと男根が吸い込まれました。悠里が首をそらしてため息を吐き出しています。男が腰を
強く使い始めました。湿った破裂音がその音量を増してきました。加奈の曲は既に終わっていま
すが、誰も続きを歌いません。

悠里が駅弁スタイルで男を受け入れているのを加奈は呆然と見つめていました。マイクは彼女の
手に握られたままオン状態です。悠里の喘ぎ声は受付けのモニターに届いていて、この部屋で何
が起きているか店のスタッフには伝わっているはずです。

加奈の側に座り、悠里達の痴態を見ていた男が思い出したように、加奈のスカートの中に手を差
し入れました。そして、ショーツ隙間から指を入れ、一気に股間の奥に指を突き入れています。

指を膣に入れたまま、強引に彼女を膝の上に抱き上げようとしました。かなりの痛みを感じ、悲
鳴を上げて加奈が男の膝の上に倒れこんでいます。男は180センチを越える屈強な肉体を持って
いて、体格のいい加奈を軽々と抱きとめています。

男に横抱きに抱きしめられながら、男の膝の上で加奈はみずから白いTシャツを脱ぎ、白いパンツ
を脱ぎ捨て、床に落としました。加奈に迷いはありません、これまで慎重に最後の一線は越えない
ようにしていた加奈はそこにはいないのです。悠里が男根を受け入れたことが、彼女の自尊心と競
争心を刺激したのかもしれません。

加奈がブラとショーツ姿になるのを見た男は、加奈を床に置き、急いでズボンとショーツを一緒に
引き摺り下ろし、側に放り投げています。男根があらわになりました。ほとんど男の腹にくっつき
そうなほど見事に勃起しています。床に座り男の見上げていた加奈が素早く男根に吸い付きまし
た。彼女の手にはいつのまにか袋から取り出したコンドームが握られています。巧みな手さばき
と、口さばきで男根にコンドームを装着しました。

加奈の唇と両手で弄ばれた男根が十分になりました。加奈が立ち上がりショーツとブラを脱ぎ捨
て、男に背を向け、その場に四つん這いになり、臀部を高々と突き上げました。加奈の好きな
ポーズです。女が少し両脚を広げました。濡れた女陰が顔を出しています。部屋の照明をうけて
テラテラとそこが光っていました。

その光景をゆっくり楽しむ余裕は男にはありません。男根に両手を添えて、後ろから一気に貫き
ました。首を仰け反らせながら加奈が大きな悲鳴を上げました。その時、悠里は既に二回戦に突
入していて、床に寝かされて、男に圧し掛かられ、深々と男根を受け入れ我を忘れた状態で悲鳴
を上げていました。

加奈が最初に逝き、悠里が引き続き落ち、男二人が同時に吐き出しました。悠里は生でそれを受
け入れ、痙攣していました。


こうして、男達が入室してから一曲歌い終わるわずかな時間に二人の女はそれまでの禁を破って、
あっさり男を受け入れたのです。その日、二人の女は3時間余り、二人の男を存分に楽しみまし
た。結局この日、加奈が一曲歌っただけで、他の三人は一曲も歌いませんでした。


[8] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(25)  鶴岡次郎 :2013/04/05 (金) 10:58 ID:ZAfF9TkQ No.2342
「毎度ありがとうございます・・・。
今日はいつもより楽しまれたようですね・・。
また、お早いお越しをお待ちしております・・・」

受付の男性が卑猥な表情を浮かべて二人の女に声をかけました。

「良い方々を紹介いただいて、おかげで楽しめました・・」

そう言って加奈が少額のチップを受付の男に手渡しました。修理工の男達とは店の前で別れまし
た。男達は再会を望みましたが、二人の女は首を振っていました。


男達と別れて、徒歩で10分ほどで行き着くマンションへの道を辿りながら加奈が悠里に突然問
いかけました。

「悠里・・、どういうつもりなの・・・」

唐突な質問ですが、悠里は驚きません。店を出てから、加奈のこの質問を予想できていた様子で、
どうやら答えを準備していたようです。

「私達ね・・、夫も私も何処も問題ないの、だけど、子供が出来ない。
体外受精に踏み切るべきかどうかと、二人で話し合っているところなの・・・」

太陽がかなり傾き、路面が赤く染まっている木蔭の道を辿りながら悠里が話し始めました。

「勿論、今日が危険日であることは知っていた。
正夫さん達を見るまではその気はなかった。
彼の素朴な様子を見ていて、この人ならと思った・・。

踊りに誘った時、彼に抱かれて、彼の物を受け入れてもいいと思っていた。
もし妊娠できれば、それはそれでいいと咄嗟に思った・・
ううん・・、もっと積極的に、妊娠したいとさえ思っていた・・」

「産むつもりなの・・」

「・・・・・・」

悠里が首をかすかに振っています。

「判らない・・、その時になってみないと・・・、
でも・・、多分、産まないと思う・・・」

「なら・・、どうして・・・」

それから二人は黙りこくったまま、歩き続けました。二人の住むマンションの黒い影が間近に迫
るところまで歩いてきた時、悠里がまた話し始めました。

「もし・・、彼の・・、元気な精液を受けて妊娠できたら、
私にも妊娠できる道筋が出来たことになり・・、
夫の物で可能になるかもと、かすかな期待に掛けることにした・・、

産む気も無いのに・・、いけないことだと思っている・・・・。
加奈に嫌われてもしかたないと思っている・・・」

「ううん・・、いけないなんて・・・、
私にも、悠里の気持ちは良く判る・・・・
私には、悠里を責めることはできない・・・」

「加奈・・・」

悠里が不安そうな表情で加奈を見つめています。これで決定的に嫌われることになると悠里は覚
悟を決めて本音を話したのです。ところが、意外にも優しい加奈の言葉に接し、悠里は戸惑って
いるのです。加奈の本心が何処にあるのか悠里には分からないのです。

「私の家は夫が原因で子供が出来ないと、以前悠里には話したわね・・・」

悠里がコックリと頷いています。

「夫に子種が無いと判って以来、他の男に抱かれて、その人の子をはらみたいと何度も思っ
た・・・。実際、一歩手前まで行ったこともあった。でも、そうすることは夫の愛を失うことに
繋がると気がついて、そんな考えはさっぱり棄てることにした。私には何よりも夫が一番大切な
の・・・・。

悠里の気持ちが良く判るといったのは、私にも悠里と同じ考えを持ったことが、かってあったと
伝えたかったからなの・・」

悠里の顔を真っ直ぐ見て加奈が話しています。悠里は今にも泣き出しそうになりながら、それで
もしっかり加奈を見つめています。

「悠里、良く聞いて・・、
これから先、もし今日のようなことを悠里がやろうとしたら・・、
私・・、やはり悠里を止めると思う・・・。
悠里が不幸になるのを、友達として見過ごすことは出来ない・・」

「判った・・、もう、しない・・
遊ぶ時はしっかり避妊をします・・・・
妊娠とは真剣に向き合います・・・」

二人は寂しい笑みを交わして互いに頷いていました。

子を授かることがどんなに大きな意味をもっていても、その目的のために、愛の無い相手の子を
孕むことは、絶対してはいけないことだと、まして、戯れの気分で子供を孕むなど、あってはな
らないと、それが女としてこの世に生を受けた者の責任だと、二人の女は改めて自分自身に言い
聞かせていたのです。


[9] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(26)  鶴岡次郎 :2013/04/06 (土) 16:56 ID:RVBff27Y No.2343

一度一線を越えると、それからは、月に二度ほど楽しむカラオケ通いはセックスを楽しむ形に変
わりました。家を出る時はごく普通の普段着ですが、カラオケ店に着くとそこで着替えをするの
です。ミニのワンピースが多く、普段なら決して着ないような危ない衣類を競い合うように着る
のです。勿論、メイド服や、ナースの制服などコスプレを着ることもあります。部屋でのセック
スが目的なのですが、店で着る衣類を選ぶのも二人の大きな楽しみになっているのです。

下着も凝ります。直ぐに剥ぎ取られることになるのですが、布の面積が極端に少ないTバックを
着けます。そして体毛の処理にも気を配ります。二人で互いの姿をチェックしあい、体毛がいや
らしく、おいしそうに、食み出ているように工夫して体毛処理をするのです。

こうして周到に準備をして、その日が来ると朝からそわそわして、店が開く朝10時になるのを
待ちかねる様子で家を出て、夕方5時までタップリ楽しむのです。

セックス付きのカラオケを楽しむようになってから、加奈も悠里も随分と変わりました。体調が
良くなったようで、夜も良く眠り、肌の色も輝くように鮮やかになっているのです。傍から見て
も彼女達の姿が以前よりいっそう輝いて見えます。まさに、今は盛りと咲き誇る桜のように彼女
達は女の絶頂期を迎えているように見えるのです。

それまで、二人で会えば夫の悪口を言うことに大半の時間を使っていたり、溜まった欲求不満を
無駄な買い物で晴らしたりしていたのですが、そうした言動は全く影を潜めました。罪の意識か
らなのでしょうが、夫への対応に細心の注意を払うようになりました。美しく、優しく変貌した
妻から、大切に扱われるようになると、どうしたことか仕事で疲れているはずの夫達が妻に手を
伸ばす回数が以前より増えてきたのです。今では加奈も悠里も週二回以上は夫と接するように
なっているのです。

ところで、このマンションの玄関口に、10人ほど入ることが出来る来客用の待合室があります。
マンションの敷地内ですがゲイトの外に部屋があり、ここへは誰でも自由に入室できるように
なっているのです。ここで住人と業者が面会したり、ゲイト通過カードが発行されるまで、この
待合室で訪問者が待つことが出来るのです。待合室は大きなガラス窓一枚でマンションのエント
ランスに通じる外庭と接していて、この部屋に居ればマンションに出入りする人々を監視できる
構造になっています。

数日前から、一人の男がこの待合室にふらりとやってきて、数時間この部屋で過ごし、その後、
住人から呼び出し電話があったようなふりをして、ケイタイを耳にあてながら、この部屋を出て
行くのです。住人は勿論、コンシェルジェも待合室をチャックしたりしませんので、誰にも関心
を持たれないでこの男は数時間待合室で過ごすことが出来るのです。しかし、良く見れば彼の行
動は不審です。

この男はこの部屋に居るときは、なにやら本か雑誌を読んでいるのですが、彼の視線は油断無く
マンションに出入りする人々を監視しているのです。彼の様子を見る限り特定の個人を見張って
いる様子ではありません。そして、更に注意深く彼の動作をチェックすると、彼が興味を持って
いるのは女性であることが判ります。

ある日、彼の視線に加奈と悠里が捕まりました。これから二人は連れ立って買物に出かける様子
です。目立たない普段着姿で比較的大きなバッグを肩に掛け、靴は歩き易いカジュアルシューズ
です。決して派手な服装ではないのですが、かなり人目を惹く二人です。待合室で長時間女を物
色していた男には格好の獲物です。男は一目で加奈と悠里に惹かれた様子です。これが狙いの女
だと決めた様子で、男は直ぐに行動を起こしました。

二人が買い物をする間、ほぼ二時間余、男は二人の尾行を続けました。そして、次の日も、その
次の日も、男は二人を尾行しました。もう・・、男の狙いは二人に絞られた様子です。

そして、二人がカラオケに遊びに行った時もバッチリ尾行され、おそらく二人の乱行はスッカリ
男に知られたはずです。もし、由美子がこの男を見れば、その後ろ姿や、彼の発散する並々でな
い男の精気から判断して、あの日、佐原家の隣室から出てきた謎の男、プロの竿師だと気がつく
はずです。


[10] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(27)  鶴岡次郎 :2013/04/07 (日) 16:50 ID:Y3BJwdBk No.2344
FSマンション1613号室の住人、佐原靖男と偶然泉の森公園で出会った由美子は、妻に失踪
され失意のどん底にいる彼に同情を寄せるようになり、彼を慰めるためかなりの頻度で彼の家を
訪ねるようになったのです。多情な由美子ですから、ここまで男に同情すると、彼女の肉体で男
を慰めていいと思い始めていたのです。

そんな不埒な気持ちを抱いて、ある日、佐原家を訪ねた由美子はたまたま隣の1614号室から
出てきた怪しい男と廊下ですれ違いました。佐原に抱かれることばかり考えていた由美子はその
男を見て緊張しました。その男の雰囲気と、彼の発する超人的な精気から、彼がかなり腕の立つ
竿師であることを由美子は感じ取ったのです。

香具師の世界で生きている由美子は、勿論竿師の仕事を良く知っています。彼等の目的はただ女
と遊ぶことではなく、これと狙った女を色仕掛けで落とし、売春組織に女を落すことなのです。
腕のいい竿師になると、彼の手管に翻弄された女達は彼から強制されなくても、彼女たちから進
んで苦界に沈むと言われています。

謎の失踪をした佐原幸恵、その隣人宅から出てきた怪しい男、何の確証も無いのですが、特異な
感性と、並みの人妻とは異なる多様な性体験を持つ由美子は、この男が幸恵の失踪になんらかの
かかわりを持っていると確信していました。


幸恵の失踪に関わる怪しい謎の男に眼をつけられたことを知らないで、悠里と加奈は今日もカラ
オケにやってきました。謎の男の尾行は今日はありません。二人に関しては必用な情報を掴みき
り、二人を尾行する必要性がなくなったのだと思います。おそらく、例の待合室に陣取り次の
ターゲットを物色しているものと思えます。男は悠里と加奈をあきらめたのか、あるいは二人を
攻略する作戦を準備中なのか、現時点では良く判りません。いずれにしても、加奈と悠里は一度
は謎の男のターゲットになったことは確かなのです。そして、これまでの男の動きを見ると、ど
うやら男はこのFSマンションを活動拠点にしているようです。


悠里と加奈がカラオケ室に入って、それほど待つまでもなく、4人の男性がにこやかな笑みを浮
かべてカラオケ店の受付に立っていました。いずれの男性も40過ぎで、中には頭髪が薄くなった
60歳近い男もいました。何処から見ても、全員「オヤジ」で、20代の女性からは一番嫌われ
ると言われている種族です。

「二人連れの女性が一緒に歌を楽しむお仲間を求めておられますが・・」

「そんな誘いを受けたの俺は初めてだが・・・、
俺たちは大歓迎だよ、勿論カラオケ料金は俺達持ちでいいよ・・」

「そうですか・・、それなら一番奥にある105号室を訪ねてください。
皆さんの出方しだいでは楽しく遊んでくれるはずです」

「後になって・・、恐いお兄さんが来るなんてことは無いよね・・・」

昼間のカラオケ遊びですから、危険はないと判っているのですが、日頃女性から誘われることが
少ない男達は一応警戒心を見せているのです。

「部屋でお二人の女性を見れば判ると思いますが、
お二人とも専業主婦で、決してプロではありませんから、安心してください・・。
先方の都合で断ることもあると思いますので・・、
その時は、無理押ししないで下さい」

こうした誘いを受けるのはどの男にも初めてのことのようで、半信半疑ながら、それでも、女の話
が出て男達は上機嫌になっていました。4人は隣町の二丁目商店街で店を開いている商店主達で、
今日は商店街が休日で、誘いあって、カラオケにやってきたのです。

「昼間からこんなところで遊んでいるとなると、
近所のオバサン連中かな・・、
男だけで歌うより、少しはいいだろう・・、
店のお客様かもしれないから、鄭重にお相手しようぜ・・・・」

それほど大きな期待を持たないで、わいわい騒ぎながら薄暗い廊下を通り抜け、一番奥にある紹
介された女の部屋の扉をノックしました。(1)


[11] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(28)  鶴岡次郎 :2013/04/08 (月) 16:50 ID:5Hljpu9U No.2345
2344(1)・・記事番号2344を一部修正しました。再読いただければ幸せです。

男達は唖然として部屋の入口で立ち尽くしていました。二人の女はノンスリーブで、ミニのワン
ピースに着替えています。それほど高級な仕立てのワンピースでなく、どちらかと言えば安っぽ
い綿の服です。ただ、やや窮屈なほど体にフイットとしていて、胸の下、下腹部辺りに横ジワが
妖しく目立っているのです。そして裾周りが豊かな大腿部に張り付いて、不安定な状態になり
ショーツさえチラチラ見えるのです。安っぽいワンピースが女の身体を艶っぽく見せ、やや尻軽
な雰囲気を男達に与え、彼等の劣情を刺激する効果を発揮しているのです。

悠里の怪しいまでの美しさと、圧倒的な肉体美を見せ付けている加奈を目の前にして、男達は冗
談を言うことも忘れて呆然と見惚れていました。そして、4人の商店主はかなり怯んでいました。
こんな女性が相手をしてくれるはずがないと、全員が逃げ腰になっていたのです。何か裏がある
はずだと恐くなっていたのです。

加奈が笑みを浮かべて男達に近づいてきました。加奈より背の低い男性もいて、加奈が大股で男
達に接近して、良い女の香りが男達に届くほど近づいた時、目の前に迫ってきたふくよかな肉体
に圧倒されて背の低い男二人は思わず後ずさりしていました。

「加奈と申します。あちらに居るのが悠里、二人とも専業主婦です。
夕方まで遊ぶつもりでここへやってきました。
ご一緒に歌を楽しんでいただける殿方を紹介して欲しいと、受付に頼んでいたのです。
よろしかったらいかがですか・・・」

にこやかに加奈が誘いました。

一目で加奈はこの男達なら安全だと判断して部屋に受けいれることを決断しているのです。勿論、
男好きの悠里に異論はありません。一方男達は加奈の誘いを聞いて改めてビックリしています。

「俺たちは・・・、も、もちろん・・、かまわないが・・・、
本当に俺たちでいいのか・・・、もっと若い奴がいいのでは・・・
無理しなくてもいいんだよ・・・、嫌なら、俺達、直ぐ出て行くから・・」

背の高い八百屋をやっている健介がしどろもどろになりながらも、何とか答えています。背が高
い分、加奈を上から見下ろせる利点があり、加奈の圧倒的な肉体にかろうじて対抗できて、彼女
の誘いの言葉に反応出来ているのです。

「いえ、いえ・・、そんなことありません・・。
皆さんとご一緒できたら、楽しいと思っています・・」

「そうかい・・、そう言ってくれるならうれしいよ、
オジサンばかりで、このとおり見映えはよくないが、
皆、良い奴だから、安心していいよ・・」

「では、ご一緒できるのですね・・、良かった・・・」

健介の手をとり加奈が大げさに喜んでいます。

「俺たちは隣町の二丁目商店街で店を開いている、
俺は栄二と言って肉屋をやっている。
そちらの背の高いのが八百屋の建ちゃん、こちらの篤さんは金物屋、
そしてこちらの金治さんはこの中で一番の年長で魚屋をやっている。

今日は商店街が休みで、ここへ繰り出して男達だけで楽しむことにしたのだ。
奥方達は映画を見に行っているよ・・・」

八百屋の健介と同じ身長であるイケ面の栄二が比較的落ち着いて全員を紹介しています。背の低
い金物屋の篤と、同じ様に小男で、60歳近い頭髪の薄い、それでいて加奈を見てギラギラと脂
ぎった表情を見せている魚屋の金治が軽く頭を下げています。


[12] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(29)  鶴岡次郎 :2013/04/11 (木) 14:49 ID:DhJxaV1s No.2346
女二人と男4人の初顔合わせが終わり、店員を呼んで夕方4時まで借り切ることを告げ、ちょっと
贅沢に料理や飲み物の注文がされました。

加奈と悠里はここからかなり離れた町の名を挙げ、そこから来たと告げました。実のところは彼
女達の自宅からこの店へは地下鉄で一駅の距離なのです。勿論徒歩でも可能な距離です。

彼等が店を開いている二丁目商店街は加奈達のマンションから歩いて10数分の所にあり、勿論
加奈と悠里はその商店街の存在そのものは良く知っています。しかし、彼女達は買い物は近くに
あるスーパーか、駅前のデパ地下で済ませるので、4人が店を開いている商店街へ足を運ぶ機会
が無いのです。もし、頻繁に彼女たちが商店街に足を運んでいれば、かなり目立つ二人ですから、
商店主たちは彼女達の顔を覚えているはずですが、幸いにも男達は彼女達の顔をまったく知らな
い様子です。

酒と料理が来て、最初の遠慮が消えて、二人の女と4人の男は互いの名前を「加奈さん」とか、
「金さん」と呼び合うほどに打ち解けてきました。酒がさらに進むと女達は高く脚を組んで、豊
かな大腿部を完全に露出してショーツをちら見させたり、頭を下げて、乳房を見せ付けたりして
男達を誘い始めました。男達も黙ってはいません。彼等の手が遠慮勝ちに動き回り始め、女達に
軽くタッチするようになりました。女達も無遠慮な男の手を少しずつ認めるようになっていまし
た。それでも、タッチはワンピースの上から胸に触るとか、むき出しの大腿部を素早く触る程度
でした。

全員がほろ酔い加減になったところでいよいよカラオケです。

二人の女は最初の一曲をそれぞれ一人で歌いました。かなり年季の入った歌いぷりでその歌を聞
いているだけでも男達には十分楽しいのですが、低いソファーに座っている男達の視線は女の股
間に釘付けになっていました。二人ともミニの下は生足でノーマルな白いショーツをつけている
のですが、舞台に立っている女達を男達から見上るとほとんどショーツの全景が見えるのです。
女達もそれを心得ていて、足をあげたり、男達に向かって尻を突き出したりして挑発するのです。

「もう・・少し・・、ああ・・・
見えた・・、見えた・・・」

男達から野卑な声援が飛び交います。部屋の中はだんだんに熱気を帯びてきました。

男達が歌う番になり、当然のようにデュエットを求めてきました。最初はイケ面で背の高い肉屋
の栄二で、加奈を指名しました。
加奈が栄二に身体を寄せると栄二の右腕が加奈の腰をしっかり抱いています。歌が進むに連れて
栄二の右手が下降して、加奈の臀部をしきりに触っています。ワンピースの裾が持ち上がり、
ショーツが時々顔を出しています。栄二の指が臀部の亀裂にもぐりこんで、そこをぐりぐりやって
いるのです。

嬉しそうな表情を浮かべ加奈が歌っています。そしてゆっくり脚を拡げているのです。栄二の指
がそれを待っていたようにワンピースの下にもぐりこんでいます。その下は生足で股間はショーツ
で守られているだけです。


[13] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(30)  鶴岡次郎 :2013/04/12 (金) 15:05 ID:xkCS89IE No.2347
指は臀部から潜り込み、無理やりショーツを掻き分け、さらに奥へ進もうとしています。しかし、
その部分の隙間が少ないので奥まで指を伸ばすことが出来ません。白い豊かな臀部の割れ目に黒
い栄二の指が挟まってそれ以上進まないのです。

「加奈さん・・、お願い・・、脚を拡げて・・・」

二人の攻防を下から見ている健介が堪らずに声を出しています。加奈がニッコリ微笑み、両脚を
かなり広げました。栄二の大きな手でもらくらく股間に入り込めるスペースが出来たのです。
さすがは栄二です、そのチャンスを逃しません。二本の指がショーツのボトムを脇に寄せ、その
まま亀裂に突き進んでいます。加奈がさらに脚を開き、少し前かがみになって臀部を後に突き出
しています。こうなると、栄二の指はらくらく亀裂の中に突き進めます。

ソファーに座っている全員から栄二の指と加奈の亀裂が見えます。白いショーツのボトムは紐状
になり、脇に追いやられ、陰毛が光って見え、栄二の指が二本、亀裂に埋没しているのがはっき
り見えるのです。男達は歓声をあげるのを忘れて一心に加奈の股間を見ています。

部屋に入り二人の女を見た時は、ここまで速い展開を男達は予想していなかったのです。まさか、
加奈が栄二の指を股間に黙って受け入れるとは思ってもいなかったのです。しかし、現実にこう
なると・・この先は・・、・・と男達の期待が一気に盛り上っています。

栄二の右手が小刻みに揺れ、指が三本に増やされました。亀裂の土手が歪み、そこから溢れ出た
愛液が泡を作り出しています。カラオケが無かったら淫靡な水音を男達は聞くことが出来るはず
です。

加奈が顔をしかめながら、それでもけなげに歌っています。声がかすれ、時々低い悲鳴と、深い
息遣いがマイクを通して部屋に響いています。女が悶える姿を見ることほど男にとって刺激的な
ものはありません。男達の股間が痛いほど張り詰めています。暗闇をいいことにズボンの上から
股間を揉んでいる男もいます。

身体をかなり前に倒し、両脚を一杯に開いて、栄二の指を後から受け入れ、時々痙攣を起こして
います。栄二が片手で加奈の身体を支えていなかったら、床に倒れるはずです。もう、ほとんど
歌うことは出来ませんが、それでもマイクを離しません。激しい悲鳴と、息使いがマイクを通し
て部屋中に響いています。

もう・・、誰が聞いても部屋の中で女が性交で身を焦がし、悶えていると思うでしょう。そし
て・・、ようやく曲が終わりました。

曲の終わりと同時に、加奈がマイクを投げ捨て、両手を床に着き、尻を高々と上げました。ス
カートは背中までまくれ上がり、ショーツは片方に寄せられ、陰部が完全に露出して、愛液がそ
こから溢れ、床に滴り落ちているのです。そして、加奈が悲鳴に近い声を張り上げました。

「もっと・・、奥へ・・・、もっと奥へ・・、
入れて・・・ェ・・」

栄二が深々と指を差し入れました。悲鳴を上げて加奈が全身を痙攣させています。そして、ス
ローモーション・ビデオのように床に崩れ落ちました。期せずして観客席から拍手が湧きあがって
いました。

栄二が加奈の股間から右手を抜き出して、愛液で濡れた三本の指を得意そうに皆に見せ、それを
口へ運びゆっくり舐めています。全員が拍手しています。床に上体を起こした加奈は少し恥ずか
しそうにしていますが、嬉しそうな微笑みを浮かべています。そして栄二の左腕に絡みついたま
ま、壇を降りました。加奈の内股に一筋、二筋、愛液が流れ出した跡を男達はしっかり見届けて
いました。



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