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フォレストサイドハウスの住人(その3)

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2013/05/28 (火) 17:23 ID:FJRbB8A6 No.2372
この本では、泉の森公園の側に建つこの街一番の豪華マンションFSハウスに住まう住人のエピ
ソードをゆっくりと紹介することにしています。これまでに1613号室の住人、佐原靖男の妻、
幸恵が突然失踪して、偶然この事件にあの鶴岡由美子が関与することになった経緯を紹介しまし
た。そして由美子は佐原の隣家1614号室から出てきた怪しい男と遭遇します。どうやらプロ
の竿師で、この男が幸恵の失踪になんらかの関与をしていると由美子は考えています。そして、
その男は1614号室の人妻と深い関係がある様子なのです。そして、カラオケセックスに夢中
になっている浮気好きで共にFSハウスの住人である二人の主婦、峰岸加奈と門倉悠里にもこの
怪しい男の影が忍び寄っているのです。

この章では、加奈と悠里についてもう少し話を進めます。相変わらず大きな変化のない市民の話題
です。ご支援ください。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その
11)』の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。    

また、文中登場する人物、団体は全てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきま
す。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字
余脱字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるよう
にします。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した記事を読み直していただけると幸
いです。

  ・ 文末に修正記号がなければ、無修正です。
  ・ 文末に(2)とあれば、その記事に二回手を加えたことを示します。
  ・ 『記事番号1779に修正を加えました(2)』、文頭にこの記事があれば、記事番号1779に
    二回修正を加えたことを示します。ご面倒でも読み直していただければ幸いです。                                      
                                      ジロー


[3] フォレストサイドハウスの住人(その3)(48)  鶴岡次郎 :2013/05/30 (木) 15:09 ID:k8isF6IU No.2374
加奈の目の前で悠里と男は、音楽に合わせて腰を振りながら、貪るように相手の唇を吸い込んで抱
きあっています。男の手が伸びて、ワンピースのスカートの裾を持ち上げ、白い紐パンが姿を現し
ています。男の手がショーツの紐を解きました。股間部がじっとりと湿っているためでしょう、悠
里が脚を少し開き、腰を捻ると、ショーツは簡単に床に落下しました。

もろだしになった臀部を男の手が優しく撫ぜまわしています。悠里が喘ぎ声を出し始めました。男
の手はさらに女の前に伸び、微妙な部分へ到達しています。悠里は積極的に男の手を迎え入れるつ
もりらしく脚を少し開き、腰を前に突き出すようにしています。

二人の様子を見て加奈はどうにも我慢できない様子で、自らスカートの裾を持ち挙げ、あっという
間にシャーツを脱ぎ落としています。加奈は色鮮やかな黄色の紐パンを愛用しているのです。ため
らわず長い脚を開き股間に指を二本、挿入して激しく手を動かし始めました。息が乱れて、
もう・・、歌う余裕がなくなっています。それでもマイクは手放さないのです。

マイクを通して加奈の喜悦の声が室内に響いています。悠里はというと、既に全裸になり、脚を男
の腰に絡めて男の指を股間に受け入れ、夢中で喘ぎ声を出しているのです。

見る人が見ればそれと判る年代物のアロファシャツを着て、白いズボン姿の男は一切乱れることが
なく、全裸の悠里を優しく抱きしめています。それでも、彼の指は抜け目なく悠里の秘所に埋めら
れているのです。

加奈も全裸になり、マイクを投げ出し、椅子に座って両脚を一杯開いて、指を三本女陰に突き入
れ、そこを激しく擦っています。

男の指で悠里は何度も逝かされ、遂には全身を痙攣させながら、長々と身体を床に伸ばし気をやり
ました。床にはおびただしい愛液の染みが広がっていました。加奈も同様です、右手を股間に差し
込んだまま、悲鳴を上げて気絶しました。

男根はごく普通サイズでした。しかし、その持続力は異常でした。二人は正上位で交互に嵌めら
れ、その都度深々と逝かされ、何度も、何度も天国へ運ばれました。ここまで来て、女達は自身の
身体がいつもと違うことにようやく気がつき始めていました。男根を受け入れた後、腰の周りが何
時までも疼いて、女の部分が、そこだけが異常に熱いのです。いくらでも男根が欲しくなるので
す。確かに二人の状態は異常です。まるで、薬を盛られたように二人の女は狂いだしているので
す。

二時間後、二人は互いの肩を組みあって、ようやく歩ける状態でカラオケ店を出ました。見送った
店員の猥雑な冗談に笑う元気もありませんでした。自宅へ這うようにたどり着き、夕食の準備をパ
スして、朝まで眠り続けました。心配した旦那が声をかけても、ただ眠いと答えるだけでした。


翌朝、朝食の準備のため二人の女はどうにか起き上がることが出来ました。二人の主婦は旦那に昨
夜の失態を詫びました。二人で口裏を併せて、カラオケで飲みすぎて、酷く酔ってしまったことに
したのです。亭主達は少しも疑っていませんでした。

昼過ぎには身体のだるさが消えて、正常に動けるようになりました。それでも、あの男根を食べた
感触は二人の女陰に色濃く残り、二日経っても、三日経っても、痺れるような感覚は消えないので
す。あの男の肉棒で乱暴にかき回して欲しくなるのです。慰めで指を入れると、それが刺激剤にな
り、狂ったように男根が恋しくなるのです。女二人はそれぞれの部屋で全裸になり、乳房を握り、
指を女陰に沈め、悶えているのです。

「ああ・・、会いたい・・、あの男に抱かれたい・・、
あのチ○ポをもう一度、もう一度だけ・・、食べたい・・」

自宅のソファーで、二人の女は全裸になり、両脚を一杯に広げて、三本の指を差し込み、その部分
を激しく擦りながら、声に出して、叫んでいました。


[4] フォレストサイドハウスの住人(その3)(49)  鶴岡次郎 :2013/05/31 (金) 15:38 ID:zGsAW7eM No.2375
加奈と悠里がカラオケ遊びで自身に課している禁止事項があります。それは決してリピートには応
じないことです。男達から再度会って欲しいと言われるのは毎回のことですし、加奈と悠里が惹か
れてもう一度会いたいと思う男も何人かいました。それでも、二人は同じ男と接することを避け続
けてきました。

この戒律は加奈が提案し、悠里が迷いながら了解したことなのです。どちらかと言うと異性交際に
関して悠里は脇が甘く、好きになった男性であれば深みに嵌ってもかまわない、抜き差しできなく
なった時はその時に考えるといったタイプなのです。一方、加奈は自分の浮気で家庭を壊すことを
一番恐れていて、身体の疼きさえ治まれば、男と心を通じ合う必要はないと割り切った考えを持
ち、それを完璧に実行できる強い意志を持っていたのです。

月に一度か二度のカラオケ遊びですから、こうした戒律を厳しく守っても、新しい男は直ぐに見つ
かり、男に不自由することはありませんでした。受付の男性もそのことは十分心得ていて、男達が
強く加奈と悠里を要請しても、決して応じることがありませんでした。しかし今回は雲行きが違う
のです。加奈と悠里は互いに口には出しませんが、あの男にもう一度抱かれたくて、狂い出しそう
な気分になっていたのです。

最初に弱音を吐いたのはやはり悠里でした。夕食の買物で加奈と一緒になった時、悠里が加奈を誘
って喫茶店に入りました。店の奥にある二人がいつも座る場所に腰を下すと直ぐに悠里が口を開き
ました。

「加奈・・・、
明日のカラオケだけど・・・、あの人に会えないかしら・・・、
あの日以来、あの人をずっと思っている・・、

私・・・、がまんできない・・、
ああ・・、どうしたのかしら・・・、
あの人の・・、アレが欲しい・・、本当に欲しい・・・」

最初は冷静に話していたのですが、彼女自身の言葉に興奮したようで、最後にはあられもない言葉
を吐き出し始めたのです。

「悠里・・、ダメ・・、そんなこと言っちゃ、周りに聞えるよ・・」

悠里の危ない言葉にビックリし、加奈が慌てて周りを見渡しています。店内の席はほとんど買物帰
りの主婦が占めていて、おしゃべりに夢中です。幸い悠里の言葉に気がついた人はいない様子で
す。

「実は・・、私も・・、
彼を思い出して・・、自分でやってしまった・・」

「加奈も・・、そうなの・・・、
私なんか・・、朝、昼、夜の三度やっている、
指でアソコが少し擦り切れてしまった・・、フフ・・・、
それでも、疼きは収まらない。

ネェ・・、彼を呼び出そう・・、ダメかしら・・」

性的に興奮した濡れた瞳を加奈に向けて悠里が提案しています。加奈に反対する気力は残っていま
せんでした。

「同じ人を呼ぶと、情が移って・・・、
取り返しのつかないところへ落ちてしまうから、今まで避けてきたけれど・・、
もう一度だけなら・・、もう一度だけなら・・・
それに彼も・・、十分大人だから・・・」

女が夢中になっても、あの男なら上手く乗りこなし、ほど良くつきあってくれるだろうと加奈は考
えているのです。危うい行為だとしり込みしながらも、加奈は悠里の提案を受け入れ、禁を破って
あの男ともう一度会うことにしたのです。悠里は手離しで喜んでいました。後になって、この時の
決断を加奈は大いに悔やむことのなるのですが、男の技と体に溺れてしまった二人の女に別の選択
肢はなかったのです。


[5] フォレストサイドハウスの住人(その3)(50)  鶴岡次郎 :2013/06/06 (木) 12:19 ID:C4HwliMY No.2376
翌日、あの男をもう一度呼びたいとカラオケ店の店員に告げると、案外簡単に引き受けてくれま
した。上手くことが運ばれても、今日のカラオケセックスにあの男を再び呼ぶことはもちろん無
理で、彼と連絡が取れるまでに、かなりの日数待つことになるだろうと二人は覚悟していたので
す。ところが、意外な答が店員から戻ってきました。

「そうですか・・、佐王子さんにもう一度会いたいのですか・・・。
いいでしょう・・、私から彼に連絡をいれます。
多分・・、彼は今日、ここへ来てくれると思います・・」

店員はあの男の名前を既に知っていて、加奈の希望を聞くとニッコリ微笑んで、自信ありげな表
情を浮かべ即答したのです。どうやら、加奈たちからあの男を呼んで欲しいと要請があるのを予
想していて、そのタイミングを待っていた様子です。そして、あの男からいくばくかの金が店員
に渡されているのは確かな様子です。

勿論、加奈も悠里もあの男の名前を知っていました。前回あの男と会った時、互いに自己紹介し
て名前と住所は教えあっていたのです。二人の女は名前は本名を伝えましたが、住所は隣町にし
ました。男は都内、港区にあるマンションの名前を告げ、そこに住んで居て、風俗業界で働いて
いて、新宿区にあるソープの店長をしていると名乗りました。部屋に入って来た男の風貌や雰囲
気から見て決して堅気のサラリーマンとは思えないと加奈と悠里は思っていたのです。

彼が普通のサラリーマンだと言えば、悠里はともかく、全ての行動に慎重な加奈は決して彼を信
用しなかったと思います。それが、不利になるのを承知の上で、ソープの店長だと名乗ったので
す。これで、加奈はある意味で納得し、安心していたのです。彼を信用できる男と思ったのです。

それどころか、素人相手と違い、その道のプロである彼が相手であれば、彼の体に溺れてしまって
も、結婚を迫られたり、ストカー行為を受けるような最悪の事態に陥ることは先ずないと判断し
て、リピートで会うことを決めたのです。この時、彼が悠里や加奈を風俗業界に引きずり込む危険
性を勿論考えたのですが、彼女たちさえしっかりしていれば、無理やり引きずり込まれることは先
ずないと、判断していたのです。

「実は・・、佐王子さんはお二人がよほど気に入った様子で、あの後、何度も連絡がありまして、
お二人が見えることがあれば直ぐに連絡してくれるよう頼まれているのです。お二人がリピートを
避けておられることは承知していますので、お二人の了解なく、私から連絡するつもりはありませ
んでした。

そういうことであれば直ぐに連絡をいれます。お二人の気持ちを聞けば、佐王子さんは喜んで、何
を置いても飛んでくると思います」

受付の男性はその場で佐王寺に連絡を入れました。佐王寺は直ぐに来ると返事したのです。二人の
女はそれを聞いただけでしっとり濡らし始めていました。特に悠里はそこに立っていられない様子
で近くの椅子に腰を下し、両膝をしっかり締め付けて、小刻みに膝を揺すりながら、何かに堪える
素振りを見せていました。


その日、二人はカラオケ店で佐王子の男根に翻弄されました。昼過ぎから夕方の5時近くまで、約
5時間、二人は佐王子の身体と技を堪能したのです。プロとはいえ、女盛りの二人を相手に佐王子
はよく頑張りました。

夕方、店の前で別れた後、二人の女は内股に大きなものが挟まったような違和感を消し去ることが
出来ないで、傍目を恥ながら、蟹股で歩を進めていました。雲の上を歩いているような気分に
なっていて、女陰が疼き、そこから全身に淫靡な気分が広がっていました。今なら、通りがかりの
男が声をかけてきたら、二人は迷わず嬉々として男に付いて行ったと思います。二人はそれほど欲
情していたのです。

カラオケセックスで男に抱かれた後は爽快な気分になり、二人は足取り軽く家路に向かうのがいつ
ものことだったのです。今日はどこか違うのです。カラダの疼きが中々治まらないのです。さすが
に加奈は違和感を悟り、佐王子が何か仕掛けたのではと疑いの気持ちを持っていました。自宅へ着
くと、二人は申し合わせたように汚れたカラダのまま、ソフアーに身体を投げ出し、そのまま一時
間ほど眠りました。

さすがに夕食の仕度をサボることはしないで、夫が帰宅する八時頃にはシャワーも済ませ、化粧も
整え、昼間の乱交の跡を完全に消し去っていました。それでも、夫達の感性は鋭く、妻たちの身体
から発散されるを艶やかな雰囲気を察知して、明日が休日でもないのに、食後、珍しく手を伸ばし
てきたのです。

妻達は勿論拒否をしませんでした。それどころか、大いに燃えて、夫達を喜ばせたのです。普段と
は違う反応を喜びながら、不審がる夫に、昼メロのセックスシーンに感じたせいだと、苦しい言い
訳を妻たちは告げたのです。勿論、そのままストレートにその言葉を信用したわけではありません
が、夫達はそれ以上妻達を追求しませんでした。


[6] フォレストサイドハウスの住人(その3)(51)  鶴岡次郎 :2013/06/11 (火) 15:44 ID:7RrpP.FI No.2377
一週間後、加奈と悠里は佐王子と三度目のカラオケセックスをしました。今までは月二度ほどの
ペースで遊んでいて、二週間は空けるのですが、佐王子が相手だと加奈も悠里もそんなに待てな
かったのです。二人の女は午前10時の開店を待ちきれない様子で、店員が入口ドアーを開ける
と同時に店に一番乗りしたのです。

佐王子もそこは心得ていて、女達に遅れること数分で店にやってきました。夕方4時近く、よう
やく三人の遊びは終わりました。三人はほぼ5時間近く絡みあっていたことになります。悠里と
加奈はもう・・、佐王子以外の男は考えられなくなっていました。そうなると、カラオケ店を使
用する意味がなくなり、彼らは地下鉄の駅近くにあるシティホテルを使用するようになりました。
ホテルの費用は佐王子が持ちました。

シティホテルでの3Pは、その後3ヶ月間続き、6度行われました。月二回の3Pに加奈と悠里
は満足している様子でした。しかし、何事も必ず終わりが来るもので、7度目の約束の日、加奈
が指定されたホテルに出向くと佐王子が書いた加奈宛の手紙がフロントに残してあり、それには、
3人でのセックスパーテイを終わりにすることが書かれてありました。

佐王子の手紙を受け取った後、加奈は明らかに沈み込んだ様子を見せて、ホテルのロビーに座って
いました。どうやら悠里がここへ来るのを待つつもりの様子です。一時間待って、悠里が来ないこ
とを確認して加奈はことの進展をはっきり悟りました。加奈はトボトボとホテルを出て行きました。

〈・・佐王子のキャンセルを悠里は事前に通知されていた・・〉

悠里を待っている間、突然のキャンセルを分析していた加奈は、そう・・、結論を出していたの
です。加奈には当日ギリギリまで結論を延ばし、しかも手紙で別れを告げ、悠里には事前に連絡
をした佐王子の狙いを加奈は考えました。不愉快の想像でしたが、一つだけ思い当たることがあ
るのです。

3Pをしている時、加奈は二人から取り残される焦燥感と嫉妬心を感じることが多くなっていた
のです。一人の女陰に男根を挿入して、もう一人の陰部を口で慰めるのがいつもの佐王子のやり
方ですが、男根を挿入する時間が圧倒的に悠里の方が長いと、そして、最後の精を吐き出すのは
二対一の割合で悠里の方が多いと、加奈は感じ取っていたのです。

多分、当の佐王子は、プロですから出来るだけ公平に二人の女に接しようと行動したはずです。
それでも微妙な感情が男の行動に表れるのを、加奈は見逃さなかったのです。口にも態度にも出
しませんが、佐王子が悠里に惹かれ、加奈への対応がおざなりになっていると加奈は敏感に感じ
取っていたのです。

加奈と悠里は二人揃って、これまで何度となく男達と乱交をして、乱れ狂う姿を互いに見せ合って
きた仲です、そうした経験を通じて、セックスへの感度が圧倒的に悠里の方に分があることを認め
ている加奈です。おそらく、加奈の知る女性の中で悠里は一番の好き者で、セックス感度が一番優
れていると、加奈は悠里を密かに評価しているのです。

悠里に接する男達の態度も、加奈に接する時とは大いに異なるのです。悠里の高貴なまでの美貌に
怖気づいて男達は最初は丁寧な対応をするのですが、やがて、オスの感性でメスの本性を嗅ぎ取る
と、男達は悠里を性奴隷のように扱い始めるのです。悠里も男達から乱暴に扱われるのを嫌ってい
ないで、乱暴に扱われば扱われるほど激しく悶えるのです。

男に抱かれた時の乱れ方も加奈が驚くほどで、「とても、あのように恥ずかしいことは口に出来な
い・・」と加奈が驚くほどの乱れ方のなのです。そして、何よりも加奈が感心するのは男の要求を
ほとんど拒否しないで受け入れるのです。男が喜ぶ事であれば自身が辛い思いをすることを厭わな
いのです。

大柄で、モデルにしたいような見事な肢体を持ち、きりっとした美人である加奈はどこか寄り付
きがたい雰囲気をいつも漂わせているのです。一皮剥けば、セックスが好きで、どんな男にでも
抱かれるつもりになっている加奈ですが、そのセックス好きの気持ちを表に出すことが出来ない
のです。そして、男に抱かれ、燃えてもどこか冷めたところがあって、悠里のように全てを忘れ
て燃え尽きることが出来ない体質なのです。

〈悠里のように何もかも忘れてセックスに溺れきることが出来ない・・・。
これでは・・、どんな男だって、悠里を選ぶはず・・・〉

男達に接する時、加奈はある意味で悠里に敗北宣言をしているのです。しかし、現実に佐王子か
ら差別扱いを見せられると穏やかな気持ではいられなくなっているのです。佐王子のキャンセ
ル通知を見て、そして、悠里がホテルへ来ないことを確かめると、加奈は言いようのない怒りに
身体が震えるほどでした。


[7] フォレストサイドハウスの住人(その3)(52)  鶴岡次郎 :2013/06/12 (水) 13:45 ID:4.PBnWjE No.2380

とぼとぼと家路の歩を拾いながら、加奈は悠里と佐王子のことを考えていました。消そうと思って
も頭に浮かぶのは二人が激しく絡みあっているシーンです。妄想を続ける内に、今出てきたばかり
のホテルの一室で、悠里と佐王子が激しく絡みあっているのを目撃してきた錯覚に加奈は陥ってい
ました。

〈・・酷い・・、私をのけ者にして・・、
二人は・・・、抱きあっている・・。
淫らに両脚を一杯開いて・・、濡れたアソコをもの欲しげにうごめかしている。
ああ・・、彼の・・、美味しいチ○ポが・・・、
ああ・・・、酷い・・、こんな扱いを受けるなんて・・〉

それは何度も見せ付けられた悔しいシーンなのです。当然加奈と佐王子が絡み合う姿も悠里に見せ
付けているのですが、当然ですが、そのことは加奈の記憶には無いのです。加奈の妄想シーンの中
で、愛液をあたりに撒き散らし、悠里は大声で「チ○ポ・・」、「チ○ポ・・」と、喚きたててい
るのです。狂ったように互いの身体を貪り食っている二人の姿を加奈ははっきりと頭に描き出して
いたのです。


その頃、加奈が失意の気持ちを抱いて家に向かっている頃、左王子は悠里の自宅に居ました。既に
一戦を終えた様子で、二人は全裸で居間のソファーに身を投げ出しています。悠里は男の膝の上に
座り、背中を佐王子の体に委ねて、うっとりした表情をしています。しどけなく開かれた両脚の間
に女陰が顔を出しています。股間の薄い陰毛は愛液で濡れ、洪水の後のようになっています。後ろ
から悠里の身体を抱きしめている佐王子も勿論全裸です。後から絡めている両手で女の乳房をゆっ
くり揉み解しながら、女の耳に何事か囁いています。男と女の様子を見ると、こうした関係を持つ
のは今日が初めてではない様子です。

「加奈さん宛ての別れの手紙をフロントに残しておいた・・、
今頃、加奈さんは手紙を読んでいるはず・・。
どうしているかな・・、怒っているだろうな・・」

「・・・・・・・・」

男の膝の上に据わったまま、身体を起こし、不審そうな表情で悠里が佐王子を見ています。どうや
ら佐王子の言っている意味が悠里には良く判らない様子です。佐王子が経緯を説明しました。
ようやく、佐王子の説明を理解した悠里は、驚きの表情を浮かべ、次の瞬間、荒々しく佐王子の手
を払いのけ、立ち上がり、ソファーに座っている男に怒りの表情を浮かべ、なじるように言いまし
た。

「今日のパーテイは加奈の都合で止めたと言ったじゃないの・・、
どうしてそんな嘘を言ったの・・・」

「・・・・・・・・・」

悠里の剣幕に驚いて佐王子は次の言葉が出せないで、黙って悠里を見上げています。その様子を見
て、悠里の怒りはさらにヒートアップしています。

「何か言ってよ!
何も知らされていない加奈は今日、ホテルに出かけたのでしょう・・、
そこであなたからの手紙を見て、パーテイの中止を知った・・。
・・で、手紙には、何て書いたの・・?」

畳み掛けるように悠里が詰問しています。

「ここらが潮時だから、このパーテイを解散すると書いた・・。
中止の理由は何も書かなかった・・」

「それだけ・・?
それでは、あまりに加奈が可愛そう・・・
もっと、丁寧に説明すべきよ、会って事情を説明すべきだった・・」

激しかった情交を物語るかのように、そこかしこに愛液がこびり付いた全裸のまま、佐王子を睨み
つけながら、悠里が佐王子に食って掛かっています。佐王子は平然とした表情で悠里を見上げてい
ます。元気を失っていない股間の男根も悠里を見上げているのです。


独断で勝手なことをした佐王子への怒りが治まると、悠里は加奈の気持ち考える余裕が出来まし
た。そして、その場に立っていられないほどの焦燥感に襲われていました。

「どうするの・・、そんなことをしてしまって・・・。
私達三人の仲は一通の手紙で終わりに出来るほど軽いものでなかったはず、
少なくとも、加奈と私の関係はそんな簡単なものではない。
どうして、私にも相談しないで、一方的にそんなことをしたの・・?」

加奈を傷つけた事実は消すことが出来ず、この場になっても、加奈への言い訳さえ悠里は思いつく
ことが出来ないのです。結局は佐王子の独断を責めることになるのです。その様子を見て、佐王子
が重い唇を開きました。

「三人で会っている内に悠里に惹かれてしまった・・。
俺は・・、悠里だけが抱きたい・・、
その気持ちを抑えて、加奈さんを抱くのは、
加奈さんにとっても失礼なことだと思った・・」

「でも・・、私は・・、加奈を裏切ることはできない・・・」

「しかし・・、悠里だって・・・
この部屋で何度も俺に抱かれていることを加奈さんには隠している。
いずれ、そのことだって加奈さんは知ることになる・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

既に加奈を何度も裏切っていると佐王子から言われて、悠里は何も反論できませんでした。佐王子
に向かって振り上げた手の落とし所がなくなり、悠里はうな垂れたまま、佐王子の正面にある椅子
に座りました。いつものように彼の膝の上に戻ることが出来ないのです。(1)


[8] フォレストサイドハウスの住人(その3)(53)  鶴岡次郎 :2013/06/13 (木) 16:37 ID:5Wt5RJlw No.2381
記事番号2380に修正を加えました(1)

悠里のしょげ返る様子を見て、佐王子は少し慌てた様子で立ち上がり、女の体にぴったり寄り添う
ようにして、女の側に据わりました。故意か偶然か、男根の先端が女の手の甲に触れて、先端に止
まっていた愛液の一部が女の手に移っています。糸を引くほどの粘液ですから、双方になんらかの
反応があってもおかしく無いのですが、男も女もそのことに気がつかないふりをしています。しか
し、女の体に触れた男根は見る見る内に元気になり、主の意向を知っているのでしょう、充分に立
ち上がり、女の指が絡まってくるのを待っている様子を見せています。

「ゴメン・・・、悠里を責めるつもりはない・・。
悠里は何も悪くない、強いて罪人を捜せば俺だと思う・・。
加奈さんと悠里が友達であるのを知っていながら、悠里にほれ込んでしまった俺が一番の罪人で、
悠里は勿論、加奈さんも悪くない・・・」

そう慰めながら、佐王子は女の肩に手を掛けて引寄せました。

形だけの抵抗を見せる女を抱きしめ、男は静かに唇を寄せました。最初は首を振って嫌がる姿勢を
見せていた悠里ですが、次第に抵抗を弱め、彼の唇を受け入れ、挿入される舌も黙って受け入れて
いました。

男根が女の身体のあちこちに触れています。男の両手指も忙しく動き始めました。唇、手そして男
根が総動員されて女を攻め始めました。徐々に反応が高まり、彼女の手が男根を握り締めるまでに
回復しました。そんな悠里の反応を確かめて、佐王子が攻撃を一時停止して、再び語り始めまし
た。

「俺が悠里に惚れてしまって、悠里の前で他の女を抱く気がしなくなっているのだから、いつまで
も、三人仲良く男女の関係を続けることはできない。それは悠里にも判るだろう。加奈さんとの仲
を解消する時期がそこまで来ていたのだ。

こうなった以上、話し合って別れるより、残酷なようだが、形ではっきり見せるのが加奈さんにと
っても、いいことだと思った。それで、加奈さん宛ての手紙をフロントに置いた。手紙の内容を読
み、悠里がホテルに来ない事実を知り、頭のいい加奈さんのことだ、全てを悟ったと思う。

一時的に俺達を恨むだろうが、男と女の仲のことだ。冷静になれば加奈さんはきっと判ってくれる
と思う・・・」

かなり手前勝手な説明ですが、惚れた男の口から出ると悠里は頷くことしか出来ませんでした。女
の友情より、佐王子との関係を悠里は優先させたのです。悠里が黙って佐王子の首に両手を絡め
て、顔を寄せ、男の口を激しく吸い出し始めました。そして、女の手が伸びて男根に指を絡め、ゆ
っくりと揉み解し始めているのです。こうした展開になると、二人の間にもう言葉は要りません。

男の手が女の股間に延びています。女は両脚を大きく開いて男の指を受け入れました。そして、さ
らに積極的に男の唇を貪り始めました。女はセックスに溺れることで親友のことを忘れるつもりの
ようです。

それから数分後、男と女が床の上で激しく交わり始めました。この時、女の脳裏から親しかった友
人の面影は完全に消えていました。


[9] フォレストサイドハウスの住人(その3)(54)  鶴岡次郎 :2013/06/18 (火) 15:23 ID:3peQQOgY No.2382
シティホテルでの3Pがキャンセルされた直後から、加奈と悠里との連絡は完全に途絶えていま
した。それまでは買い物や散歩で、毎日顔を会わせていた二人ですが、加奈から連絡しても悠里
から返信が来ないのです。

悠里が加奈を避ける理由はある程度まで推定できたのですが、加奈はそのことをあえて考えない
ようにしていました。自身が仲間はずれにされているのを認めることに、彼女のプライドが許さ
なかったのです。先ず、悠里からなんらかの謝罪があるべきだと加奈は考えていたのです。

三日経ち、一週間経っても悠里から何の連絡も無いのです。加奈は少し焦りました。同じマン
ションに住んでいても、セキュリティーの行き届いたこのマンションではたとえ住人でも、直接
他人の部屋へ行くことが出来ないシステムが採用されていて、彼女の部屋を訪ねるためにはマン
ションの玄関で一般訪問者と同じ様に悠里を呼び出し、彼女の部屋を訪ねるためのカードを発行
してもらう必要があるのです。悠里が携帯電話と同じ様に居留守を使う可能性が高く、彼女の部
屋を訪問する気にならないでいるのです。

悠里への対応に行き詰まった加奈は、それだけはしないと決めていた自戒を破って、佐王子に連
絡を入れました。手紙で別れ話を伝えてきた佐王子ですから、普通ならつっけんどんな対応をし
てもおかしくありません、それが、別れ話などなかったように気さくに加奈に対応しました。少
し構えていた加奈は当惑しながらも、彼の優しさにほだされて、彼と会う約束をしてしまいました。

親友悠里との仲を修復するため、修復の手がかりを得るためと加奈は自分に言い聞かせて佐王子
と会うことにしたのです。身体の関係があった男と女が会えば、以前の関係が蘇る可能性が高い
ことを知りながら、いや、半ばそのことを期待しながら加奈は佐王子と会うことにしたのです。

約束した日、加奈と佐王子が面談したことは確かなのですが、加奈と悠里の仲は、その後、何も
改善しませんでした。どうやら加奈と佐王子が2人きりで会ったことは、三人の男女にとって、
成果も、そしてことさら悪影響も出ませんでした。加奈は相変わらず悶々としながら一人で買物
に出かけ、寂しい気の抜けたような日々を送っていたのです。

2人が連絡を断ってから一ヶ月経過しました。この頃になると、このまま、絶縁したまま、悠里
との仲は終わることになるだろうと、加奈はあきらめの気持ちを持つようになっていました。

そんなある朝のことです。マンションのエレベータで偶然二人はバッタリ出会いました。加奈は
13階で、悠里は16階に住んで居るのです。これまでエレベータで出会はなかったのが不思議
なくらいですが、どうやら今日まで悠里が加奈を避けていたのです。そして、今日、加奈と出会
う覚悟を決めて悠里は加奈が乗る時間のエレベータを選んで乗り込んできたのです。

二人は連れ立って近くの喫茶店へ向かいました。悠里は覚悟を決めているらしく、神妙な表情で加
奈の後に従っています。加奈は少しきつい表情を浮かべています。

「加奈・・、
私はあなたに顔向けできないことをしてしまった・・」

「・・・・・・・・・・」

席に着くなり悠里が深々と頭を下げ、そのまま頭をあげようとしませんでした。

「悠里・・、
そんなに謝らなくても良いのよ・・・、
佐王子さんのことでしょう・・、

一ヶ月前、ホテルへ行ったら、彼から別れの手紙が届けられていた。
バカな私は、その時点でも悠里がホテルに来るものと信じ、一時間ほど待った・・。
いくら待っても、悠里も、勿論彼も来なかった・・・。

ここまでくれば、いくら鈍感な私でも、ことの事情が読めた。
私だけが取り残された気分で、泣きだしくなるほど悔しかった・・・」

「・・スミマセン・・・」

「ううん、いいのよ・・、
正直言って、その直後は悠里を恨んだけれど、今は何とも思っていない。
彼とは続いているのでしょう・・・?」

「ウン・・、
ほとんど毎日のように会っている・・」

笑みさえ浮かべて平静な表情でいる加奈の様子を見て安心したのでしょう、最初は緊張で青ざめ
た硬い表情を浮かべていた悠里が本来の調子を取り戻したようです。以前のように、親しい友人
に話しかける優しい調子で語り始めました。

「あの頃、私・・、彼に抱かれたくて・・、毎日、身体が疼いて・・、
どうにもたまらなくなって・・
ホテルで抱かれるだけでは足りなくて、
加奈には黙って、彼を自宅へ誘いこんだの・・・」

薫り高いコーヒーを前にして、悠里が堰を切ったように語り始めました。


[10] フォレストサイドハウスの住人(その3)(55)  鶴岡次郎 :2013/06/18 (火) 15:29 ID:3peQQOgY No.2383
「一度禁を破って、その味を知ると、もう・・、我慢することが出来なくなった・・、
主人が長期の出張になったことを幸いにして、毎日、彼を自宅へ招き入れた。

居間や、玄関、ベランダ・・、そして、私達夫婦の寝室で、
一日中、彼に抱かれた。
彼の来る日は、お昼の弁当を準備して、ただ悶え狂った・・・。

新婚時代だって、こんなに激しいセックスはしなかった・・。
私はどうしょうもない、淫乱な女なの・・。
この一ヶ月のこと・・、
主人にはとても言えないけれど、加奈には全部話します・・・」

涙を必死で抑えて悠里は話しています。それほど驚いた様子を見せないで、静かに悠里の告白を
聞いていた加奈がゆっくり口を開きました。

「そう・・、佐王子さんとそんな深い関係になっているの・・、
一ヶ月、毎日のように抱かれたの・・・・、
それでは・・、私と付き合う暇がないよね・・。

悠里が私を避けている理由は何となく判っていたけれど、
メールの返事もないから、病気でなければといいと思っていた・・」

「スミマセン・・、加奈を裏切っている負目があって、メールもできなかった」

素直に悠里が頭を下げています。

「佐王子さんの虜になっているのはなんとなく判っていたけれど、
毎日とはネ・・・、そこまで入れ込んでいるとは想像もできなかった・・・
さすがは、スケベな悠里だね・・・・」

「加奈たら・・・」

加奈があきれた表情に笑みを浮かべています。加奈の表情が穏やかなのを見て、悠里が半泣きの
状態で笑みを返しています。

「実は私もあなたに謝らなくてはいけないことがあるの・・
私も・・・・、彼を自宅に招き、抱かれたことがある・・・」

「嘘・・・ゥ・・!」

ビックリした表情で悠里が加奈を見つめています。驚きで声が出ない様子です。

「嘘じゃない・・、
あのホテルで二人からすっぽかされて、彼と悠里の関係が判った。
それでも悠里を信じたい気持ちがどこかにあった・・。
悠里が私を避けるのを知り、彼と悠里の関係を確信した・・」

話の途中から、堪らなくなったのでしょう、加奈から視線を外し、悠里が涙に濡れた顔を伏せて
います。


[11] しばらく夏休みをいただきます  鶴岡次郎 :2013/06/18 (火) 15:37 ID:3peQQOgY No.2384
突然ですが、少し早い夏休みをいただくことにしました。7月の終わりか、8月の初めに復帰でき
ると思っています。ご迷惑をおかけますがご了承下さい。

少し早いですが、暑中お見舞い申し上げます。関東では梅雨の最中ですが、これが明けるとすご
い暑さが襲ってくるそうです。どなた様もご自愛されて、熱い夏を乗り切ってください。ジロー


[12] フォレストサイドハウスの住人(その3)(56)  鶴岡次郎 :2013/08/05 (月) 13:37 ID:r34LuGHA No.2386
「恐れていたことが現実になったと思った。
それまでにも、彼が私より悠里に興味を持っているのは何となく感じ取っていた。
    
最終的に彼が悠里を選んだと判っていても、悔しくて、諦めきれなくて・・
彼と悠里がどこかで抱きあっていると思うと、悔しくて・・、
夜も良く眠れないほどだった・・・」

当時を思い出したのでしょう、すこし遠い眼をして加奈は宙を見つめながら話しています。悠里
は床を見つめて、悲しそうな表情を崩さず、黙って聞いています。


「で・・、どうしても悠里に負けたくないと思った。

別れ話を切り出した男に、未練がましい姿は見せたくないと思ったけれど、
こちらの出方しだいでは、挽回のチャンスは残っているはずだと思った。
勇気を奮って、彼に連絡を入れると、あっさり私に会ってくれることになった。

私の家で会いたいと言った時、いままでの私なら、そこまで夫を裏切ることは出来ないと断るは
ずだけど、あの時は何が何でも彼を手に入れるため夢中で、あっさり彼の条件を受け入れ、彼を
部屋に入れた。

悔しいけれど、ここまでくれば女はダメね、その日、彼に抱かれた」

ハッとした表情で悠里が顔を上げ、加奈を見つめています。加奈が悠里を見つめ、笑みを浮かべ
ながらゆっくり頷いています。

「その日の彼は凄かった・・・・・。
私はいままで一度も経験したことがないほど狂ってしまった・・」

淡々と語る加奈を嫉妬と驚きと入り混じった複雑な表情を浮かべて悠里が見つめています。悠里
の表情から涙は消えています。

「抱かれている時も、その後でも、私は悠里のことには一切触れなかった。
彼も悠里のことは一言も言わなかった。

ただの男と女に戻って、やることだけはやっている感じだった。
抱きあっていると、悠里のことを考える余裕がなかったのも事実ね・・・」

笑みを浮かべる加奈を見つめる悠里の視線が鋭くなっています。もう・・、加奈から眼を逸らせ
ることはしません、最初の頃見せていたおどおどした様子はとっくに消えて、なにやら挑戦的な
雰囲気さえ帯びているのです。


「彼が部屋を出てゆく時・・・、

『加奈さえ、その気があるのなら、俺は明日もここへ来ても良い・・、
連絡を、待っている・・』

そう言って、彼は部屋を出て行った・・・」

「エッ・・、加奈にそんなことを言ったの・・・
私にもおなじ台詞を言った・・・」

意外な展開に悠里の表情が硬くなっています。最初に自宅で抱かれた後、佐王子は悠里にも同じ
台詞を言い残して部屋を出て行ったのです。自分だけが愛されていると信じていた男が、あろう
ことか加奈の部屋に入り、彼女を翻弄した後、別れ際に同じ台詞を残して行ったのです。

悠里は足もとの地面が音を出して崩れていく気分になっていました。信じていたものが脆くも崩
れ去る気分になっていました。視線を落とし、肩を落とし、悠里はじっと何かに耐えている様子
を見せています。悠里のこの変化は加奈が予想したものでした。



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