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一丁目一番地の管理人(その29)
現在のレスは28個です
1 スレッドオーナー
鶴岡次郎
2012/06/16 (土) 14:20
No.2250
朝森の所へ戻ってきた敦子はむしろ積極的に、朝森にとって空白の半年あまりのことを語りつく
しました。露天商の仲間に竹内ともども拾われて、彼らと家族同様の、いやそれを越えた関係を
築き、敦子は明らかな変貌を遂げていました。敦子自身その変化を自覚していて、新しい彼女自
身に誇りさえ持ち始めていたのです。

省略・・ここ
9 一丁目一番地の管理人(429)
鶴岡次郎
2012/06/26 (火) 11:51
No.2258

由美子の優しさに溺れ、彼女の豊潤な体に包まれて、社会的な地位や、男の意地を捨て、女に逃
げられた男の弱さを曝して、伍台は取り留めなく話しました。それまで誰にも言えず、澱のよう
に心の底に溜まっていた恨み、悔しさ、未練、怒り、そして後悔などなど、伍台は堰を切ったよ
うにそうした感情の澱を吐き出したのです。
省略・・ここ
10 一丁目一番地の管理人(430)
鶴岡次郎
2012/06/29 (金) 14:55
No.2259

伍台のセックス観が大きく変わった頃、土手の森殺人事件が起きたのです。そして、この頃から
由美子を抱きながら語る伍台の繰言が少し変わっていました。由美子はこの時を待っていたので
す。

省略・・ここ
11 一丁目一番地の管理人(431)
鶴岡次郎
2012/07/02 (月) 11:45
No.2260

「伍台さん・・、
私のことをインランだと思うでしょう・・・
男を漁りを続ける私を、スケベーだと思うでしょう・・。

省略・・ここ
12 一丁目一番地の管理人(432)
鶴岡次郎
2012/07/04 (水) 14:19
No.2261

自室の椅子に深々と身体を沈めて、一週間前、都内のホテルで過ごした由美子との会話を昨日の
出来事のように伍台は思い出し、身体の一部を勃起させていました。この現象は由美子を思って
のことに違いないですが、一方では由美子の奔放に乱れる姿に、喜美枝を重ねていることも確か
なのです。
省略・・ここ
13 一丁目一番地の管理人(433)
鶴岡次郎
2012/07/05 (木) 14:42
No.2262
一週間前の熱い思い出の中に埋没していた伍台がゆっくり立ち上がり、薄暗い執務室の天井を見
上げ、しばらく考える様子を見せ、そして、何事かを決めたようで、背広の内ポケットから私用
の携帯電話を取り出しました。公用の携帯電話は庁内にいる限りは秘書の机上に置かれているの
です。

省略・・ここ
14 一丁目一番地の管理人(434)
鶴岡次郎
2012/07/06 (金) 14:04
No.2263

「その若い妻は中年過ぎの男、禿で背の低い会社社長と浮気を続けていた。ところが不況の波を
もろに受けて、その中年過ぎの男が経営していた会社が倒産し、彼は債権者の追及を交わすため
に、夜逃げすることになった。その中年男は若い情婦に夫の下へ帰るように告げた。しかし、そ
の若い情婦は、何故か、若くて将来性豊かで、イケ面の夫を捨て、禿で背の低いその男を選び、
省略・・ここ
15 一丁目一番地の管理人(435)
鶴岡次郎
2012/07/08 (日) 15:36
No.2264
2263(1)

伍台と食事の約束を済ませた喜美枝は自宅の部屋で泣き崩れていました。喜美枝の両親は、今は
隠退して悠々自適の生活をしているのですが、娘が伍台から食事に誘われた話を聞き、同じ様に
涙を流していました。
省略・・ここ
16 一丁目一番地の管理人(434)
鶴岡次郎
2012/07/09 (月) 16:52
No.2265

一年がかりで伍台を教育して、ようやく女性の性を教え込み、イタリア男とのセックスに溺れた
喜美枝の中にある女の性、女の業を理解させたのです。喜美枝と伍台が元の鞘に納まるためには、
喜美枝の教育が必要だと思っていて、その機会を狙っていたのです。伍台の話を聞いて、その機
会が突然訪れたことを喜びながら、あまりにも急な話で由美子は少し慌てていました。
省略・・ここ
17 一丁目一番地の管理人(435)
鶴岡次郎
2012/07/12 (木) 14:25
No.2266
伍台との電話を終え、由美子はその場で喜美枝に電話を入れました。彼女の頭の中には喜美枝攻
略の完全なシナリオが出来上がっているのです。久しぶりの挨拶を交わして、由美子はゆっくり
本題に入りました。

「主人と伍台さんは、以前どおり、親しく付き合っていて、何でも話し合う仲のようです。先ほ
省略・・ここ
18 一丁目一番地の管理人(436)
鶴岡次郎
2012/07/14 (土) 16:13
No.2267

「結婚して三ヶ月目だった、長期海外出張で主人が居ない時、街で出会った40男とフラフラと
関係を持ったことがあった。初めての浮気だった。その頃、セックスの良さがようやく判り始め
ていて、身体の疼きを抑え切れなくて、男なら誰にでも抱かれる気分になっていたのだと思う。

省略・・ここ
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