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フォレストサイドハウス(その25)

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2019/10/17 (木) 15:15 ID:K7lmaVGc No.3238
しばらく筆をおいていました。元気を振り絞り書き続けたいと思います。ご支援お願い申します。相
変わらず普通の市民の平凡な物語です。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。また、文中登場する人物、団体は全て
フイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用す
ることになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意しますが、気を悪くされることもある
と存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭または文末に下記のように修正連絡を入れるようにしま
す。修正連絡にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。
・〈記事番号1779に修正を加えました。2014.5.8〉


[5] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/10/23 (水) 16:56 ID:ItGrNyFs No.3243

「Y市で風俗の店を経営している佐王子と申します…」

「・・・・・・・・」

そう言って、男は名刺を沙織に差し出しました。怪訝な表情を浮かべて、それでも反射的にその名刺
を受け取っています。警戒して名刺の受け取りを拒む余裕を女に与えない素早い動作です。このあた
りの絶妙のタイミングをその男は身に着けているのです。

風俗の店を経営していると言われても、沙織はぼんやりとした反応を見せています。知らない男から
突然声を掛けられて、いささか動転している沙織は風俗の店というフレーズをどうやら理解できてい
ない様子です。

「お嬢様と呼ぶのがふさわしいと思いますが…、
奥様と呼んで構いませんね…」

沙織が黙って頷いています。

「奥様は・・、ひよっとして・・・
風俗の店とは何を売る店かご存じないようですね・・・」

「・・・・・・」

沙織は恥ずかしそうな笑みを浮かべ、こっくりと頷いています。佐王子が差し出した名刺にはカタカ
ナで(株)○○エンターテイメントと書かれていて、当然ですが、沙織にはその名前から、何を商う会
社なのか想像さえできていないのです。

「この会社では、男達に・・、
快楽と一時の憩いの時間を売っています・・・」

ハッとしています、そして頬を染めているのです。沙織はどうやら気がついた様子で、少し緊張した
複雑な表情を浮かべています、それでも、恐れている様子ではありません。

「ああ・・、お判りいただいたようですね…
そうなんです…、奥様が想像されたように・・、
女たちがお客に性的なサービスを提供するお店です」

「ああ・・、
私としたことが…、
フウゾクとは・・、風俗業のことだったのですね‥
ああ・・、私って…、知らない筈はないのに…」

ようやく理解出来た様子です。その言葉を最初から理解できなかったことを沙織はすごく恥ずかしが
っているのです。妙に上品ぶったと思われることを恥じている様子なのです。

「突然、何の予告もなく風俗の会社と切り出されて、
普通の主婦がその言葉の意味を正確に理解できるはずがありません‥。
むしろ、奥様のような反応が普通です‥。
決して、カマトトぶっているとは思いません…」

「エッ・・、カマトト…」

「アハハ・・・、
カマトトも死語でしたね・・・、
失礼しました…
上品ぶっているという業界用語です…」

二人は顔を合わせて笑っています。今の一連の会話ですっかり打ち解けあった様子です。


[6] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/10/25 (金) 11:10 ID:VnZ..OxQ No.3244

ところで・・・、
よろしかったら、奥様の悩みを吐き出してみませんか・・
見ず知らずの他人だからこそ、気楽に話せることもありますから‥
どうですか・・・」

「・・・・・・・」

男は真正面から沙織を見つめ、笑みを浮かべたまま、優しく語りかけました。気がつけば二人の距離
は縮まり、呼気の香りを沙織が嗅ぎ取れる距離まで二人の顔は近づいているのです。それでも沙織は
男から離れようとしません。むしろ、接近を楽しんでいる様子さえ見せて離れようとしないのです。
遠くから見れば仲のいい男女に見える姿勢です。

わずかな時間話し合った仲ですが、最初は得体の知れない男だと思って警戒していた気持ちが消し飛
び、沙織は佐王子に急激に近親感を抱くようになっているのです。得体の知れない男には違いないの
ですが、向かい合って座り、男の放つオスのオーラに包まれている内に、沙織の気分は高揚し、男を
受け容れる気持ちになっているのです。いつの時代でも、どこでも見られる、男と女の不思議な関係
です。

沙織は他人に話したことがない夫婦の秘め事を、先ほど顔を合わせたばかりの得体の知れない男に語
り始めました。男は黙って聞いています。結婚以来その気になって励んでいるが、子宝に恵まれない
こと、排卵期に合わせて夫婦で頑張ったが、今回もダメで、忌まわしい生理が昨日終わったことまで
沙織は語りました。

「あちらこちらの病院に相談して、いろいろと検査をしていただきました。
二人ともどこも悪いところはないのです…、
先生も首をかしげるばかりで、手の打ちようがないようなのです‥。
残された道は、人工受精ですが、主人に抵抗があるようで‥
あっ…、私・・、調子に乗って・・、
全部話してしまいました…、恥ずかしい・・・・」

ここまで語り終わって、沙織は今更のように恥ずかしそうに体をすくめているのです。見ず知らず
の、それも得体の知れない50男に、夫婦の微妙な問題を洗いざらい話してしまったのです。恥ずか
しさと、それを超える後悔の気持ちで、沙織は視線を下に落としているのです。

「よく話してくれました…、
奥様がそこまで話していただいたので、
私も・・・、思ったこと、感じたことを正直に申し上げます。
先ほど言いましたように、セックス業界の人間ですから・・、
奥様が日ごろ接している方々とは少しトーンの違う話になりますが、
世の中にはそんな意見もあると、軽い気持ちで聞き流してください・・
よろしいでしょうか…・」

「・・・・」

こっくり頷いています。

「私は40年以上、風俗の水を飲んで生きてきました。
それだけに・・・、
男と女の間に発生する問題は全て・・・、
セックス抜きには語ることさえできないと思っている男です」

「・・・・・・」

目を輝かせて沙織は真剣に話を聞いています。この種の話、セックスにまつわる話が決して嫌いでは
ない様子です。佐王子は安心して話を続けることにしました。


[7] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/10/28 (月) 13:54 ID:Qy4dmq0I No.3245

「夫婦の幸せは・・、
セックスの相性の良さに拠るところが多いと思います。
男が求め、女が優しく応じる・・、
二人は狂ったように毎晩のように求め合う…、
それが愛する二人だと思うのです」

「・・・・・」

ごくりとつばを飲み込むほど沙織は気を入れて聞き耳を立てています。

「そんな私から見ると・・、
大多数の家庭の主婦に言えることですが・・・、
彼女たちの性生活はあまりに貧弱だと思います・・」

「・・・・・・・」

ハッとして沙織が佐王子を見つめています。そして『それって本当のことですか‥?』と質問する表
情を浮かべているのです。彼女の表情を読み取り、黙って佐王子は頷いています。

「今申し上げたことは根拠のない話ではありません・・
ちなみに・・、失礼ですが・・、
奥様は月に何度、旦那様とセックスされますか‥」

かなり微妙な質問をさらりと切り出しています。

「ハイ・・、
あの・・・、
排卵日に合わせて・・、
数日、集中的にします・・」

佐王子の態度があまりに自然なので、微妙な質問にあっさりと答えています。

「そうすると・・・、
月に多くて5回程の勘定になりますね・・・」

「ハイ・・・」

「結婚3年目、30歳そこそこでしょう…
それではあまりに少ないと言えます‥。
若い盛り・・、今がやり盛りの時に・・
月5回ではダメです‥」

「・・・・・・」

佐王子言葉に沙織はすっかり打ちのめされた様子です。項垂れ、佐王子を見ることさえできないので
す。

「ああ・・・、
少し言葉が強かったようですね‥
セックスだけが人生ではありませんから・・・、
先ほど言いましたように、
裏社会に生きている私の考え方が異常なのですから‥
そんなに気にしないでください…
セックスをしない信念を持っている人・・、
身体の調子が悪く、セックスが出来ない夫婦だって、
世の中にはたくさんいて、
それでも結構、楽しく暮らしているはずです・・」

「いえ・・・、
私たち夫婦の場合…、
佐王子さんの言葉に思い当たることが沢山あります…、
もっと聞かせてください・・、
どんな酷いことを聞かされても、かまいませんから・・・」

顔を上げ、佐王子の顔を見つめて、沙織ははっきりした言葉で言いました。


[8] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/11/06 (水) 15:52 ID:DCM2Fb3E No.3246
「いいでしょう・・、
他人のセックス事情を知るのも何かの参考になりますから・・・、
思ったことを洗いざらい話すことにします。
あなたの責任で、その中から参考になるものを選んでください」

こっくりと沙織が頷いています。

「私の店でも、あなたのような若い主婦が働いています。
彼女たちは日に5人から7人のお客に接します・・・・」

「エッ・・、
毎日5人ですか…、
凄い…」

すっかり驚いています。

「そうです、日に5人は、普通に相手します。
そして・・、週三日勤務するとして、
月12日は働くことになります…」

「凄い・・・、
そうすると・・・、
毎月・・、えーーと・・・」

「毎月60人の男を相手にする勘定になります‥
それも、お客たちは並みの男ではありません・・、
女日照りでしっかり溜めてきた男達です・・
来店すると、狂ったように求めます、
最低三回は出します…」

「すごい・・・、
最低一人三回、男達の・・、
その…、精子をあびるのですか・・・、
それが月60人…、
月200回近く精子を浴びる勘定ですね・・
私が生涯経験する数を…
彼女たちはわずか一年で・・・・
ああ・・、止めるわ・・、こんな計算・・、むなしい・・」

ソープ嬢たちの圧倒的な交接量に沙織は驚いています。沙織が生涯経験するであろう性交数を彼女た
ちはわずか一、二年でこなすことになると沙織は受け止めているのです。

「本当にすごい、それだけ浴びれば、
どんなに頑固な子宮だって・・、
あえなく降参して、妊娠するわね‥
ある意味うらやましい・・・・」

最大の関心事である妊娠が気になり、うっかりと本音を漏らしています。そして、視線を天井に向け
て、60人に抱かれ、200回近く男たちの熱い液を浴びる女達のことを沙織はうっとりと考えてい
る様子です。

「医学的なことは私にはよく判りませんが…、
月5回と、200回、約40倍の差ですね・・・。
セックスする回数にこれほどの差があると、
あなたと彼女たちの女性機能の発達に、
何らかの差が出てもおかしくないですね…
むしろ、差が出ない方がおかしいと思えます…」

佐王子が何を言いたいのか、ここへ来て、おおよそのことが判ったようで、緊張した面持ちで沙織は
佐王子を見つめています。名医の診断を今まさに聞こうとしている患者の視線の強さです。

「医学的にお二人の体のどこにも問題がないのであれば・・、
お二人のセックスに問題があるかもしれませんね・・
セックスの回数や、やり方が妊娠の可能性にどのように影響するか、
私には判りかねますが…」

ここで言葉を切り、佐王子が沙織を見ています。一言も佐王子の言葉を聞き逃さない気迫を見せて、
沙織は聞き耳を立てているのです。その様子を見て、佐王子がやや困惑の笑みを浮かべています。


[9] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/11/07 (木) 16:32 ID:xxM2pjoI No.3247
佐王子自身が言っているように、なんら医学的根拠のある話ではなく、いわば佐王子の思い付き程度
の話に、沙織は佐王子の期待をはるかに上回るほど引き込まれているのです。佐王子にすれば、沙織
との会話を繋ぎ、頃合いを見て、ソープ嬢に誘うつもりなのです。妊娠の可能性に過度な期待を持た
れると、その期待が実現しなかった時のしっぺ返しが気になるのです。

「これから申し上げることは、わたしの個人的な意見です…、
そのつもりでお聞きください、決して権威のある意見でありませんから・・
気を楽にして、聞き流すつもりで聞いてください…
そんなに真剣に聞かれると話しづらくなります・・・」

「あら・・、私少し気を入れ過ぎました・・、
スミマセン・・、私・・、もう・・、
三年近く不妊で悩まされているのです
それで少しでも役に立つ情報があれば飛びつくのです。
佐王子さんの話に引き込まれました・・。
身体の力を抜いて聞きます…」

沙織が笑っています。佐王子も笑みを返しています。

「パパとママが心からセックスを楽しんだ結果、
いいお子が生まれるんだと、私は思っております。
楽しくセックスして、いい子供を授かる・・、
その意味で、パパとママはセックスそのものを楽しめるよう、
ある程度セックスの仕方をマスターするべきだと思うのです。
いくら愛し合っていても、
つたない性交では子作りは難しいかもしれませんね・・・・」

「・・・・・・」

黙って深く頷いている沙織です。

「超エリートで真面目な沙織さんの旦那様は・・・・、
おそらく、そんなにたくさんの女性経験があると思えませんし・・、
奥様にしても、魅力的な容姿をお持ちですが…、
それほど遊んでいる雰囲気を感じとれません・・」

ここで言葉を切り、いたずらっぽい表情を浮かべ佐王子は沙織を覗き込み、笑みを浮かべながら質問
しました。

「もしかして・・・、
奥様は・・・、
処女で嫁入りされたのでは・・・・・?」

「・・・・・・・」

沙織が恥ずかしそうに頷いています。

「やはり・・、そうでしたか…」

さすがに女を見る目は確かな佐王子です。妖艶な容姿に恵まれていて、どちらかと言うと遊び人に見
える沙織の本質をちゃんと見抜いているのです。今の微妙な質問に素直に応えたことで、沙織の迷い
は消えたようです。佐王子を信じる気持ちはゆるぎないものになっています。堰を切ったように話し
始めたのです。佐王子さんには何も隠すことはない、この機会を失ってはいけない、佐王子さんが持
っている知識をすべて聞き出そう、沙織はそう決心している様子なのです。


[10] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/11/21 (木) 14:01 ID:5vDaSzBY No.3248
「実は・・、私・・、
私たち夫婦のセックスに問題があるのではと・・、
不安に思うことがあるのです…」

何事か決心をした様子を見せて、一言、一言、言葉を選びながら、それでもはっきりとした口調で沙
織は話し始めました。

「佐王子さんのお話を伺っていると・・、
思い当たることばかりなのです…。
ぜひ佐王子さんに私たち夫婦の実態を聞いて欲しいのです。
良かったら、セックスのやり方について・・、
佐王子さんのご意見、ご指導をいただきたいのです‥」

思いつめた様子で沙織が言葉を出しています。どうやら、佐王子の言葉は沙織の抱えている問題を直
撃した様子です。思い切って自分達夫婦のセックスを佐王子にさらけ出し、彼の意見を聞きたいと思
っているのです。

「私たちのセックスの実態を佐王子さんに全部話します。
遠慮なくご意見をください・・
よろしいでしょうか…・」

「判りました・・、聞かせてください・・」

沙織の真剣な表情を見て、彼女の悩みの深刻さを佐王子は正確にくみ取っていました。

「毎朝基礎体温を測定しています。
勿論、排卵検査薬も併用しています。
基礎体温から排卵予定日を割り出し、その夜に備えて体調を整えます。
これは子供が欲しい夫婦はどこでもやっていることです。
結婚以来三年間、判で押したようにこの繰り返しです・・」

夫婦の微妙な問題を沙織は話しています。

「その予定日が来ると・・・、
いえ・・、その数日前から・・・
今か、今かと待っていて・・、
私たちは凄く緊張して、強い使命感を持ってベッドに入ります」

佐王子には沙織夫婦の様子が手に取るように見えています。

「大切な行事ですから・・、
失敗は許されません…、
確実に精子が出るように、
先ず私がフェラチオで夫をぎりぎりまで高めます・・」

ここで、沙織は佐王子を見て淫蕩な女の表情を浮かべました。

「本とビデオで覚えたのですが・・、
かなり場数を踏みましたので、
今では確実に夫を立たせることが出来ます…。
佐王子さんのお店でだって、きっと通用すると思います…。
試してみますか・・、ふふ・・・・・」

ここで沙織は微妙な笑みを佐王子に投げかけています。少し余裕が出たのでしょうか、あるいは危う
い冗談を言えるほど佐王子に親近感を持つようになったのでしょうか‥。

「夫が高まる状態を監視していて、
タイミングを見て両脚を開き誘います・・、
私もその頃には不完全ながら、そこそこ濡れていて、
受け入れ準備は出来ています。
その時を待っていた夫が一気に挿入して、
そして・・、ほとんど時間を置かないで排出となります」

ここまで話して、千春は一息つくつもりなのでしょう・・、コップを取り上げ、白い喉を見せて、水
を飲んでいます。


[11] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/11/26 (火) 13:23 ID:5Zsmqcqs No.3249

沙織の白い喉がびくびくと動くのを、じっと見ながら、佐王子が口を開きました。

「遠慮なく言わせていただければ・・、
沙織さんは子宮提供マシンで、
旦那さんは精子製造マシン状態だね‥」


「結婚当初からそうだったわけでないのです、
失敗続きで、私達・・・、追い詰められてしまって・・、
ただ、妊娠したい気持ちが先行して、
セックスを楽しむ余裕を、いつの間にか失っているのです‥」

「・・・・・・・」

佐王子が黙って聞く立場になっています。

「夫のモノを口にくわえて、必死で大きくして・・、
そして・・・、夫に合図します‥。
ここまでは普通のセックスですよね・・・」

「・・・・・・・」

佐王子が黙って頷いています。

「でも、挿入を受けて、これからと言う時…、
気がつけば、私の中に精子が流し込まれています、
夫は、多少いい気持ちになると思いますが、
私が満足していないことに気がついていますから、
女を征服した男の感覚を味わうことはないと思います
ようやく義務を果たした安堵感だけだと思います」

沙織の悲しい話は未だ続きます。

「私は、私で・・、
楽しむより、洩らさないようにすることに気を使います、
両脚を高く上げて、壁に足を掛けたまま、じっとしているのです‥。
そして、夫は私に背を向けて眠りに落ちます‥。
これが私達のセックスなのです・・・・
まるで、儀式のようでしょう・・」

「まずいね・・、
それは酷すぎる・・・」

吐き捨てるように佐王子が言っています。沙織が悲しそうな表情を浮かべ佐王子を見て頷いていま
す。

「その様子では、奥様はいつも欲求不満でしょう・・
乾いた畑に種をまくようなものですね…・
アッ・・、また言い過ぎました…」

「いえ・・、いいんです・・、
その通りです・・、
乾いた畑にはどんなにいい種をまいても芽を吹かない・・・
その通りだと思います…
子供が出来ないのは、
乾いた畑しか準備できない私の責任なのです…」

「奥様・・、そんなことはありません…
乾いた畑などと、失礼なことを言いましたが、
畑を干上がらせて、不毛にする責任の大半は・・・、
男にあると、私は考えております…」

「そうでしょうか…」

「奥様一人が悩んでも解決しないのです。
男と女が協力し合ってこそ、
良い畑が出来上がり、いい実りが期待できるのです」

「二人で協力し合って、良い畑を作ると言っても・・
どうすればいいか、私には見当もつかない…」

沙織は途方に暮れた表情を浮かべています。


[12] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/12/06 (金) 14:10 ID:f8sp8LGo No.3250
「ところで・・・
奥様はセックスが好きですか?」

「思い切って言いますが…、
私・・・、セックスは大好きです…、
毎日でもしたいと思っているのですが‥
あの・・・・・」

それ以上は言えない様子で言葉を飲んでいます。

「旦那様がその気になってくれないのですね・・・、
エリート官僚ともなれば忙しいですからね‥
排卵予定日に奥様を抱くのでいっぱい、いっぱいなのでしょう・・」

夫の職業は既に佐王子に教えているのです。

「30過ぎの、仕事のできる男はみんなそんなものですよ・・、
でも、男は元々みんなスケベーですから、
その気にさせれば、毎日でも頑張るものです」

「・・・・・・・」

期待と疑惑の入り混じった表情で沙織が佐王子を見ています。

「私はその道のプロですから、
これだけは自信をもって、断言します‥、
奥様がスケベーになり、
色っぽく旦那様に迫れば、
毎晩でも旦那さんは挑んできますよ‥」

「そうだとうれしいけど‥、
先ほど言いましたようにセックスは大好きで・・、
根はかなりスケベーだと思います‥。
でも・・、その気持ちを表に出す方法を知らない‥。
どうすれば、良いかしら…」

沙織は可愛く首をかしげています。

「ここは先ず、奥様が高度なセックスの技を習得されて・・・、
その技を旦那様に披露する・・、
旦那様は歓喜して、毎晩奥様を抱くようになる、
仕事を途中で放り出して、早く帰宅するようになります。
及ばずながら、セックスの修行でしたら、私が力を貸すことが出来ます‥」

「エッ・・、本当ですか…、
でも・・、セックスの修行って・・・、
どうするのですか・・・」

目を輝かせているのですが、不安もあるようで、沙織は複雑な表情を浮かべ佐王子を見つめていま
す。

「私の店で一、二ケ月、アルバイトするのです…、
実際にお客をとって、サービスをすることになります‥」

「それって・・・、
知らない人と・・、あの・・、
知らない男の方に・・・、
抱かれると言うことですか…」

「そうです…、
日に数人の男に抱かれるのです‥、
多分・・、
奥様の体はめちゃめちゃに弄ばれるでしょう・・、
アソコ・・、奥様のオマ〇コが変形するほど・・・、
男達のチ〇ポを、何本も・・・、
突っ込まれることになります…」

沙織の様子を見て、ここが攻め時だと判断したようで、身を乗り出し、ほとんど沙織の顔に接するほ
ど顔を寄せ、彼女の耳に口を近づけ、卑猥な言語を多用して佐王子は説明しています。喫茶店の中、
周りに他の客はいませんから、沙織も恥ずかしがらずに佐王子の接近を受け容れています。


[13] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/12/11 (水) 13:39 ID:F7BxavFg No.3251
頬を紅潮させ、沙織は瞳を輝かせて聞いているのです。佐王子が顔を接近させていることを嫌ってい
る様子は見せていません。むしろ、沙織は佐王子の体臭、肌のぬくもりを感じ取り、股間を濡らし始
めているのです。

「ああ・・・、そんな・・・、
ああ・・、私・・、
そんなこと・・・、できない…」

他の男に、それも日に何人もの男に抱かれる自分の姿を想像して、沙織は悶えています。濃い女臭が
佐王子の鼻腔を襲っています。

「ああ・・、でも・・・、
子作りのためには・・・、
我慢しなければいけないのね‥‥」

頬を染め、両手で乳房を握りしめ、身体をくねらせ、沙織は悶えながら途切れ、途切れに言葉を出し
ています。彼女の全身から欲情した香りが立ち上がっています。もう・・、沙織はすっかりその気に
なっているのです。

「佐王子さん・・、
私・・、子作りのためなら…、
どんなに辛いことでも耐えて見せます…
でも・・、本当に私に出来るのでしょうか…」

興奮で頬を真っ赤に染め、沙織は高まる不安とそれを超える興奮と必死で戦いながら話しています。

「奥様・・、
確かに、見ず知らずの他人に抱かれるのは
素人の奥様には大変なことです…
悲壮な気持ちになるのは良く判ります…」

かなり遊んでいるように見える沙織ですが、処女で結婚して、旦那以外の男を知らない筈なのです。
いきなりソープ勤めを勧められても、返答のしようがないのは当然だと佐王子は慰めています。

「旦那様以外の他の男に抱かれることに多少とも興味があれば・・、
この商売は誰にでもできる・・。
その程度の仕事だと割り切ってみてください…。
どうですか・・、少し気が楽になるでしょう‥
勿論、中には、他の男に抱かれるなどとんでもない・・、
私は嫌だと・・・、そうおっしゃる女性もいます…
奥様の場合はどうですか…・?」

微妙な問題をさらりと投げかけています。

「私…、
先ほど言いましたように・・、
自分のこと・・、
かなりスケベーだと思うことが多いのです‥。
テレビドラマを一人で見ている時など・・、
浮気をするヒロインの身になって、
一人で慰めることが多いのです…、
恥ずかしいけど言います…。
他の男の方に・・・、
とっても興味があります…」

言葉を選びながら、羞恥と、それを上回る興奮で体を焼きながら、沙織は話しています。

「結構です‥、
それでこそ、私がこの方だと見込んだ女性です‥。
奥様はきっといい娼婦になります…」

わざと娼婦と言う言葉を使って佐王子が微笑んでいます。

「あら・・、良い娼婦になれるだなんて…、
私…、褒められていると思っていいのね…」

「もちろんです…、
全ての面で素晴らしいとはまだ申し上げることは出来ませんが、
こうして拝見している限りでは・・、
奥様は最高の女性だと思います‥」

「エッ・・、
外観だけは良い女だとおっしゃっているのね‥
条件付きの良い女と言うわけなのね…、ふふ・・・
本当のいい女と呼ばれるには
何が足りないのかしら‥‥」

佐王子の言葉尻を鋭くとらえて、追及しています。沙織は頭のいい女のようです。


[14] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/12/12 (木) 17:11 ID:iBWAuTBA No.3252
沙織の突っ込みに佐王子が笑っています。

「ハイ…、奥様のおっしゃる通りです‥
女性の良さは抱いてみないと判らない面もありますから・・、
私の店でも美人だのに、客が付かない子が時々いるのです
調べてみると・・、
アソコの具合の評判があまりよくない子だったりするんです・・」

さらりと際どいことを言って、また笑っている佐王子です。

「あら、あら…、
抱いてみないと判らないと言うわけね・・・
締まり具合とか、お汁が少ないとか、
そんなことが決め手になるのですか……」

「・・・・・・・・」

佐王子に対抗して沙織はさらに際どい言葉を使っています。すっかりリラックスして普段使わない言
葉を使って会話するのが楽しくなった様子です。佐王子は黙って笑っています。相手が調子に乗って
くれば黙って聞くのが佐王子の接客術なのです。

「実を言うと・・、
独身の頃から知りたいと思っていることがあって…・
私のアソコが名器なのかどうか・・、
ずっと知りたいと思っていたの・・
夫にも聞くことが出来ないし・・、
まして、他の男の人には聞くチャンスさえない…
女の人はみんな自分のアソコの評価が知りたいはずよ‥」

「・・・・・・・」

瞳を輝かせて沙織は語っています。佐王子は黙って聞いています。

「私・・、知りたいの・・、
自分のアソコが良いものなのかどうか知りたい…、
佐王子さんのお店では、それが商売だから・・、
アソコの評価をちゃんとしてくれるのでしょう・・
私・・、とっても興味があるの…」

佐王子に顔をまっすぐに見つめて、沙織が言っています。笑ってはいないで、かなり真剣な表情で
す。どうやら沙織は佐王子の店ではソープ嬢のアソコの具合をランク付けして、公表していると思い
込んでいるようです。沙織の挑戦的な視線を受けて、佐王子はそっと視線を外しています。

「奥様のアソコが名器かどうか、
私達にそのことを判定する能力はありません。
店の女の子たちのアソコの良し悪しをランク付けなどしていません」

「あら・・、
そうなの・・、
案外遅れているのね…」

笑みを浮かべて沙織が言っています。佐王子はただ苦笑するだけです。

「奥様のアソコのランク付けはしませんが・・、
仕事のことはしっかり教えます。
奥様はほとんど何もご存じないと思いますので、
仕事を始める前に、私の店で訓練していただきます・・・、
訓練が終われば、もう大丈夫です‥」

アソコが名器なのかどうか判定してほしいと、沙織のかなり挑発的な質問を発しているのですが、
それには直接答えないで実務的な話に移っています。



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・ただし、レスの流れの中でメールのやり取りをするのは全く問題ありません。
・ご夫婦、カップルの方に限り、交際BBSと組み合わせてご利用いただく場合は、全く問題ありませんのでドンドンご利用ください。
・なお、交際専用BBSにスレッドを作成できるのはご夫婦、カップルの方のみですのでご注意ください。
・お手数ですが、交際専用BBSと画像掲示板とを組み合わせてご利用いただく場合は、必ずその旨を明記してください。
 【例】「交際BBS(東・西)で募集している〇〇です」、または「募集板(東・西)の No.****** で募集している〇〇です」など。
・上記のような一文を入れていただきますと、管理人が間違ってスレッドを削除してしまうことが無くなります。
・万一、上記内容に違反するような投稿をされた場合は、妻と勃起した男達の各コーナーのご利用を制限させて頂きますでご注意ください。
・当サイトは安全で安心できる楽しい「大人のエロサイト」です。腹を立てるのではなく、楽しくチ●ポを勃ててくださいネ!