フォレストサイドハウスの住人達(その24)
32 フォレストサイドハウスの住人達(その24)
鶴岡次郎
2019/06/25 (火) 16:12
No.3224
「なに・・、それ・・・・、
由美子さんて…、
いつもアソコを濡らしてチ〇ポを欲しがっている、
ただのスケベーな女でしょう・・、
うわべは綺麗で、上品かもしれないけれど…、
神であるはずがないでしょう…」

「あら、あら…、
加奈がそんなに他人のことを非難するなんて珍しい・・」

加奈自身も佐王子に何度か抱かれたことがあり、彼の味を熟知していて、かなり佐王子にのめり込ん
だ時期もあったのです。一時は、彼の誘いに乗って風俗の世界に入っても良いと思い始めていたこと
さえあったのです。そんなに惚れ込んだ男が、あろうことか彼女より年上の主婦、由美子を神とまで
あがめているのです。加奈の憤りはかなりのモノです。加奈の怒りを見て、悠里が笑いながらなだめ
ています。今でこそ割り切って受け入れていますが、悠里も由美子に対しては加奈と同じ感情を抱い
た時期があっただけに、加奈の憤りは良く判るのです。

「百戦錬磨の竿師、佐王子さんが、よりによって・・・、
そんな女に騙されるなんて・・・、
彼女・・・・・・、きっとアソコが特別なのよ…
彼もやっぱり男なんだね…」

「加奈・・、そうムキにならないで…、
加奈の気持ちは判らないでもないけれど…、
残念ながら・・・、
佐王子さんは本当に彼女に心酔しているのよ・・」

「それがムカつくのよ‥
悠里だって、私だって・・、結構いい女だのに・・、
その女だけを特別扱いするなんて・・」

「ふふ・・、とうとう本音を吐いたね・・・、
由美子さんへの彼の気持ちは、
女と男の間に形成される並の心情では・・、
とても語りつくせないところがある・・。
何故、彼がそこまで惚れ込むのかわからないけれど、
佐王子さんにとって、由美子さんはまさに神なのよ‥
悔しいけれど、これは認めないわけにはいかない…」

「判った・・、一応・・、判ったことにする‥、
佐王子さんが彼女を神だと思っていることには、
ここでは反論しない・・」

これ以上の討論は無駄だと加奈は判断した様子です。

「要するに・・・、
神である由美子さんから学び得た技を
佐王子さんが悠里に伝えていると思えば・・・・、
悠里の女心が納得するわけだね…。
何しろ相手は神なんだからね・・、
神に嫉妬するなんてバカげているからね‥‥。
そのように考えると・・、
素直な気持ちで佐王子さんの実地訓練を受けることが出来るんだ‥」

「うん…、
そういう風に解説すると、判りやすいね…
さすがは、加奈だね…、頭がいい…」

「聞きたい・・、
悠里、教えて…
その神の技、由美子さんの技は勿論だけど…
由美子さんのことがもっと知りたい・・・・・
なんだかとっても魅力的な女性に思えてきた…
実はね・・、
多分・・、私の知っている由美子さんではないと思うけれど・・、
由美子さんと言う名前に少し思い当たるところがある…」

「エッ・・」