フォレストサイドハウスの住人達(その24)
31 フォレストサイドハウスの住人達(その24)
鶴岡次郎
2019/06/24 (月) 14:52
No.3223

「そのおかみさんが佐王子さんの先生なの…
悠里にとっては大先生になるね・・、
だったら、相当な歳でしょう…・」

「ううん・・、そうでもないの・・、
パリパリの現役らしいよ…。
その奔放な性生活からは想像できないほど、
清純で、綺麗で、上品な奥様だとも言っていた…」

「ふ・・ん・・・、そうなの・・・
色んな人がいるからね…・」

「由美子さんと佐王子さんは、
色の道では、二人とも超有名人らしいの・・、
仲間の変な儀式が開催されるとき、
みんなが見ている前で、
由美子さんと佐王子さんは絡み合うんだって・・・
スポットライトをいっぱい浴びて、
アソコにアレが入っているところを見せるんだって…」

「エッ・・、みんなの見ている前でやるの…、
凄いね・・、
私も・・、やって見たい気がするけど‥
無理ね‥」

加奈と悠里は顔を合わせて笑っています。しかし、悠里自身も加奈も由美子に出会ったことがないだ
けに、二人の由美子に関する会話はここで途切れました。

「それにしても、佐王子さんもよくやるね・・・、
悠里を抱きながら・・、
その由美子さんや他の女を抱いた時のことを頭に描いて、
腰の使い方から、声の出し方、アソコの絞め方まで・・、
悠里とその女を比較しながら、いろ、いろ、指導するわけだ‥
正直言って・・何だか・・変・・、
私はそういうの・・、嫌よ‥」

「加奈が言うといやらしく、そして、何だか憎しみが感じられるね・・、
でも・・、まあ・・、加奈の言うことも当たっているかも・・
その通りだよ…」

「そうでしょう・・
何だか、悠里をバカにしている話だね・・・、
最低だね・・、そんなことをする男は…」

段々に怒りが増してきたようで、佐王子を厳しく非難している加奈です。

「正直に言うとね・・・、
私も、最初は、そう思った時もあった・・・、
でも・・、彼に接していると・・、
私を一人前の娼婦に仕立て上げたいと思う、
彼の情熱が、ひしひしと感じ取れるの・・・、
他の女と私を比較する時も本当に真剣勝負なの・・、
少しもふざけたところがないの…、
やがて、慣れてくると・・・、
他の女と比較されても素直に受け入れることが出来るようになった」

「確かに・・、今までの話を聞く限り、
佐王子さんは、一人の人間としても立派だからね…
一人の女を抱きながら他の女の話をする・・・、
そんな恥知らずな行為をするには、
それなりの理由があるはずだと悠里は思ったのだね‥」

「うん・・、そう・・・、
特に彼が由美子さんのことを話す様子を見ていると、
大げさに言うと、神のことを話しているように思えるの・・、
心から、由美子さんを尊敬し、愛している様子なの・・」

由美子を神とあがめている佐王子の話を聞いて、さすがに加奈がびっくりしています。