フォレストサイドハウスの住人達(その24)
28 フォレストサイドハウスの住人達(その24)
鶴岡次郎
2019/06/12 (水) 13:54
No.3220

「ソープ勤めはそう簡単なものではないよ・・、
加奈に限らず、普通の女性にはハードルが高すぎると思う・・」

「そうなの…」

「うん・・、
黙って男にサービスすれば、それでいいとは言えないから・・・」

「そうだろうね・・・、
働いてお金をもらうんだからね…
それなりの苦労があるはずだね…・
私なんかには、ソープ勤めは無理かも判らない…・」

加奈があっさと認めています。

「この商売ををやっていて、
ソープでの武者修行は勿論役に立ったわ‥、
でも・・、私にとって、一番勉強になったのはね・・・、
佐王子さんから直接、ベッドでいろいろ教わったことよ…、
ふふ・・」

「何、何よ・・、そのスケベーそうな表情は・・、
全部言いなさい、言いたいんでしょう…」

最近でこそ、月に一回か、二回の性交に落ち着いていますが、悠里を娼婦に陥落させる作戦展開の最
中、ピーク時には、佐王子と悠里はほぼ毎日交わっていたのです。そして、事あるごとに佐王子は娼
婦の技と心構えを彼女に教え込んだのです。その経験が悠里を飛躍的に成長させたと彼女は言ってい
るのです。

「彼に抱かれるとね・・・、
ああ・・、ダメ…、
こうして話していても思い出しちゃう‥、
どうしょう・・、濡れだしちゃう・・、ふふ…
彼は本当にすごい人なの・・・・」

悠里が体をくねらせています。佐王子との情事を思い出して熱くなっているのです。

「うん・・、もう焦らさないで…
悠里が今ここで、彼を思い出して・・、
アソコをべとべとに濡らしているのは判ったから・・・、
彼の凄いところを、早く、話しなさい!」

悠里が体をくねらせ、色っぽい風情をふんだんに発散しても、当然のことですが、加奈は何も感じて
いない様子です、むしろ、焦れた気持ちを隠さないで、不機嫌な調子で悠里に早く話せと言っている
のです。一方、悠里はニコニコ笑いながら加奈をからかうように、ゆっくり、焦らすように話しているのです。