フォレストサイドハウスの住人達(その24)
14 フォレストサイドハウスの住人達(その24)
鶴岡次郎
2019/03/19 (火) 16:25
No.3205
「お姐さんたちから、女性自身の洗い方を教わった・・、
お客様をソコに迎えるのだから・・、
大切な売り物だと思って、ソコをいつもきれいにして、
衛生的に保つのことが大切だと教えられた・・
佐王子さんの店では医院と特別の契約をして・・、
定期健診と定期洗浄を女の子たちに義務付けている…」

「へェ・・、そうなんだ‥、
・・・で、特別の洗い方があるの‥」

「うん・・、指と簡単な用具を使って・・、
丁寧に、時間をかけて・・
以前の私のやり方とは比較にならないほど丁寧なの・・、
一度、加奈にも・・、実地に教えてあげるよ‥」

「ありがとう・・、
とっても興味がある・・
ところで・・、洗い方と定期健診の話だけなの・・、
訓練を受けたのは…
それでは・・、少し簡単すぎるように思えるけど…。
お客を喜ばせる方法とか・・・、
男の無理な要求を上手くかわすやり方とか・・・、
その他、男相手の秘策を一杯教えるのかと思っていた…」

加奈が無邪気に質問しています。

「さすがに加奈は鋭いね・・・、
勿論・・、佐王子さんからも、店のスタッフからも・・、
いろいろと・・、教えてもらった…
かなり厳しい訓練だった…」

「そうだろうとおもった・・、
聞きたい・・、教えて…」

少しの間、迷っていたようですが、決心がついたようで、悠里がゆっくりと口を開きました。

「この先を話そうかどうか、迷っていたんだけれど・・、
加奈に、私をもっと深く知ってもらうには、
このことを話すべきだと考えなおした・・・。
多分加奈には・・、衝撃的な話になると思う、
前もって言っておくけど、この実地訓練を受けて
私の中に、娼婦への心構えが出来上がったのよ・・」

「大変なお話のようね…
心して聞くわ…・」

悠里の様子を見て、これはただ事ではないと加奈は感じた様子です。目の前の冷えたコーヒを口に含
んで、姿勢を正し、加奈はじっと悠里を見つめています。

「ソープへ連れていかれて、お姐さんや、スタッフの男性と、
一通りあいさつを交わした後・・・、
先ほど話した女性自身の洗い方をお姐さんから実地に教わった・・
そして・・、さあ・・、男に抱かれる訓練開始と身構えた時・・、
突然、アヌスを使って男を喜ばせる訓練を最初に行うと告げられた…」

「エッ・・・アヌス・・、
そんな・・・・・」

「うん・・、私だって、びっくりした・・・、
そんなつもりで、ここへ来たのではないと、
少し気色ばんで抵抗した…
どうしてもその訓練をするというのなら、
全てをキャンセルして、家に戻るつもりだった・・・・」

「当然だよね・・」

盛んに頷いている加奈です。悠里の説明は続きます。