フォレストサイドハウスの住人達(その23)
4 フォレストサイドハウスの住人達(その23)(737)
鶴岡次郎
2018/10/22 (月) 15:36
No.3178
夕食の場で突然村上の話題が出たことに咲江は少なからずこだわっています。許された他人棒とはい
え、やはり人妻が夫以外の他人のモノを膣に受け入れるのは異常であり、世間の常識では許されない
ことです。以前ほどではありませんが村上の男根を受けいれるたび、疼くような罪悪感にさいなまれ
るのです。もっとも、その罪悪感は情感を刺激して、咲江を狂わせることになるのですが・・・。

素面の席で、夫から村上の話題が出ると、初めてのことだけに咲江の心は動揺するのです、それと同
時に、村上の名前を聞いてHのスイッチが入るのです。彼に抱かれた体の記憶がよみがえり、咲江は
もう・・、濡れ始めているのです。一方夫は、咲江の戸惑いと情感の盛り上がりには気がつか様子で
会話を続けます。

「商売は順調なの…?」

「よく判らないけど…、
最近は少し忙しくなって…、
私の給料は出せる程度に稼いでいる様子よ‥」

夫が村上について、何を聴きだしたいのか、咲江は見当がつかないのです。不安が広がります。

〈ああ…、嫌ね・・・、
夫から村上さんの話題が出てことで…、
彼の優しい指使いと全身を舐める舌遣いを思い出しちゃった…、
こんなに濡れだすなんて…、
私…、ほんとにどうかしている…
あの人の話題で興奮して濡らしているなんて・・・、
夫にばれたら・・、どうしょう・・・・〉

彼女自身が自身の体を襲う欲望の高まりにあきれているのです。一方では濡れ始めた股間はも
う・・、滴り落ちるほどになっているのです。

「村上さんに一度会いたいのだが・・、
出来れば、家に彼を呼べないかな…?」

「エッ…、家に来てもらうの…?」

〈えっ・・、彼を家に呼ぶの…、
やっぱり…、彼に・・、何か文句を言うつもりだ…。
夫の許しを得ているからと言って…、
私…、やり過ぎたかしら…・
昼間、彼に抱かれて、
彼の匂いが残るアソコに夫を迎えたこともある。
その時、夫は何も言わなかったけれど・・、
何となく、変な態度だった…・〉

改めて指を折って数えるまでもなく、夫より村上のモノを受け容れている回数が断然多いのです。研
究に忙しい夫とは月の内一度か二度ですが、村上とは出勤した日、ほとんど抱かれているのです。

〈私に直接文句を言えないから・・・、
総一郎さんを痛めつけるつもりかしら…〉

咲江の気持ちは不安でいっぱいになっています。村上に文句をつけ、その時の成り行きでは、最悪、
二人の愛人関係を清算させられるかもしれないのです。じっと夫の顔を見つめています、穏やかな笑
みをたたえています。咲江は夫の気持ちが全く読めないのです。

「うん…、夕食の席にお招きして・・、
一晩泊まっていただいてもいいと思っている‥」

「泊まらせるの…?」

〈泊まらせるって‥‥、
何を考えているの…、
判らない…〉

夫の意図がますます読み切れなくなって、咲江は困惑しています。それでも、熟れた体は正直です、
今の話題で刺激されたのでしょう、股間から一気に愛液が吹き出ています。わずかですが破裂音を発
しているのです。もう少し刺激すると咲江は逝ってしまうかもしれません…。ようやく夏樹が咲江の
興奮した表情に気がつき、少しいぶかしそうに妻を見ています。そして、少し見当違いの慰めを
言ったのです。