フォレストサイドハウスの住人達(その23)
3 フォレストサイドハウスの住人達(その23)(736)
鶴岡次郎
2018/10/18 (木) 14:03
No.3177
その時、また電話が鳴りました。指を抜き、口に含んでぬめりを舐め取って、受話器を取り上げまし
た。新規のお客からです、午後一時の来店が決まりました。50分後には来客を迎えることになりま
した。

「さあ・・、忙しくなるよ・・、
明日また・・、楽しむことにして、
今日はこれまでだよ‥」

咲江の唇に軽く唇を寄せ、恨めしそうな表情の咲江に背を向けてシャワー室へ向かいました。

ゆっくりと体を起こし、ソファーの上に股を広げて、けだるそうに座りました。股間から愛液がソ
ファーの上に滴り落ちています。傍のテイシュを取り上げ、股間のぬめりを拭きとっています。それ
だけの刺激で体をピクリと反応させています。少しちゅうちょしていましたが、すぐに指を入れ、か
なり激しく動かし始めました。唇から喘ぎ声が漏れ出しています。ソファーの上でいっぱいに両脚を
開き、右指を二本挿入しているのです。愛液の滴りが激しくなりました。

シャワー室から出てきた村上が、ドアーのガラス越しに咲江の様子を見ています。今日だけの光景で
はないのです、終わった後も自慰に耽るのは最近の習慣なのです。底知れない情欲に村上はある種の
恐怖を感じ始めています。

〈凄いね・・・、
ますます強くなった…、
この分では、いずれ俺一人では耐えられなくなるかも…
助っ人が必要になるかも・・、
まあ・・、その時は、その時だ・・・〉

心中でつぶやきながら事務所に通じるドアーの音を立てながら開けました。びっくりして咲江が村上
に視線を向けています。それでも指は膣に入れたままです。村上の前では、この程度のことでは恥ず
かしいと思わなくなっているのです。むしろ股間を村上に見せるつけるように、すこし股を開いてい
るのです。指を咥え込み、濡れそぼり、少しはれぼったくなった女陰が村上の視線をとらえています。

「ああ・・、ゴメンナサイ…、
はしたない恰好をお見せして・・、ああ・・・・
でも・・、許して・・・、
こんなことをするのは総一郎さんのせいよ
アレがあまり良くて…、我慢できなくて…、
後を引くのよ・・・、
本当を言うとね・・、もっと・・、もっと欲しい‥‥、ああ・・・・。
私って・・、本当にスケベーね…」

指を入れ、その指を緩やかに動かしながら、そう言って、にっと笑っているのです。

「さあ・・、
今日は忙しくなるよ…
あまり時間がない・・、
シャワーを浴びたら。直ぐ、飯にしよう・・」

咲江の指遊びにはそれ以上かかわらないで、陽気に声をかけています。


咲江が村上の店に勤めるようになって半年も経った頃のことです。今日は休日で、坂上家では主人の
夏樹、そして、咲江、小2の長男と幼稚園児の長女、一家がそろった夕食がいつものように賑やかに
始まっています。

「村上さんの店はどうだ…」

「どうって…」

突然村上の話題が出て、咲江は戸惑いを見せています。夫の口から情人である村上の話題が出たこ
と、そのことが戸惑の原因ではありません、夫婦の間で村上の話題は時々出るのです。どのように愛
されているか、指はどのように使うのか、モノは大きいのか強いのかと、彼の話題が出るのは決
まって寝室で、それも夏樹の男根が挿入され咲江が夢中になって悶えている時なのです。

「夏樹さんの方がずっと大っきい…ああ・・・・、
でも・・、彼は優しいの…、
いつまでも、いつまでも・・ああ・・・
私の体を…、舐めてくれるの…、ああ・・
前だけでなく・・・、ああ・・、後ろも舌を入れて…・
それだけで・・、私…、ダメになっちゃうの…」

こうした会話が二人の情感を刺激することが判って以来、咲江は積極的に村上の話題に乗っかること
にしているのです、そうすることで咲江自身もすごく高まるのです。しかし、寝室なら構わないので
すが、食事時の素面の状態で村上の話題が出たのは今回が初めてなのです。動揺と軽い興奮状態の中
に咲江はいるのです。