フォレストサイドハウスの住人達(その23)
2 フォレストサイドハウスの住人達(その23)(735)
鶴岡次郎
2018/10/17 (水) 15:26
No.3176

村上の望み

村上の店に週三回勤務することになった咲江は30分ほどの通勤時間を楽しみながら、元気で事務所
に通っています。伝票の整理、帳簿の管理など経理の仕事が主です。結婚前は坂上夏樹の勤務する研
究所で経理事務をしていた時期が数年あったので、すぐに仕事に慣れて、村上には嬉しい誤算だった
のですが、今ではかなりの戦力になっています。

村上装備の商売は今のところ貸店舗の周旋が主で、以前商っていた店舗備品や、顧客の店で消費する
高級食材は扱えなくなっています。このことが村上にとって一番悔しいことなで、いつかは昔のよう
な商売に戻したいと思っているのは確かです。

店内での咲江の服装ですが、白のブラウスと紺のタイトスカートに、黒のハイヒールと比較的地味な
ものです。しかし、ノーブラで、体にぴったり張り付いているスカートの臀部にパンティラインが見
えませんので、ノーパンティか、さもなくば、かなり危ない下着だと、見る者の想像力を掻きたたせ
るのです。

以前に比べて咲江は人が変わったほど明るくなりました。以前の彼女は何事にも控えめで、彼女自身
の好みだとか、欲望を外に出すことは決してなかったのです。それが、夫の許しを得て、晴れて村上
と自由に付き合えるようになって、彼女の心を覆っていた罪悪感、自己嫌悪感が取り除かれたからで
しょう、前を向いて生き生きとしているのです。

通勤で街路を大股で歩く彼女から、30歳半ばの程よく熟した女の色香が発散され、すれ違う男たち
が振り向いています。そうなのです、咲江はまさに女の盛りを迎えているのです。

以前は咲江から求めることはなかったのですが、この店に勤めるようになってからは咲江の方が積極
的です。この店ではお客のほとんどが予約客で、フリーで訪れる客はほとんどないのです。予定した
来客が途絶え、仕事が一段落すると、咲江が動き始めます。

表に臨時休業の看板を出し、施錠して、電話を留守電に切り替えるのです。そして、タイトスカート
をソファーに脱ぎ捨てます。次にパンストと形ばかりのショーツを一緒に脱ぎ捨て、下半身を丸出
し、ハイヒール姿になります。その姿のまま総一郎に近づき、唇を重ねるのです。事務所での情事の
ため、村上は新しいソファー・ベッドを購入しました。ワンタッチで簡単なベッドに早変わりする椅
子です。

今日も、昼前お客の途絶える時間を狙って、二人は絡み合っています。二人とも全裸になって絡み
合っています。

「ルン、ルン…、
ただいま、留守にしています、ご用件を…」

留守電がお客からの電話を知らせています。膣奥深く収めていた肉棒を抜き取り、淫汁を滴らせなが
ら村上がベッドから立ち上がり、全裸で受話器を取り上げています。咲江はそんな村上にベッドから
優しい視線を送りながら、ほてった陰部を指で慰めています。

「ハイ・・、それでは・・
今日、午後三時にご来店ください・・、
いい物件を、準備しておきます‥、
ありがとうございました・・」

愛想よく村上が応対しております。

電話が終わった村上がベッドに戻ってきました。全裸の体を横たえている咲江の傍に腰を下ろしまし
た。村上の前では、決して夫の前では見せない大胆な姿をさらします。濡れた体を曝すことも、局部
はおろか後ろも開いて見せることも、咲江は平気でやります。むしろそんな恥ずかしい姿をさらすこ
とを楽しんでいるのです。

村上の手が伸びて、彼が先ほど吐き出した精液の垂れる亀裂に指を挿入しています。安全日を選んで
中に入れているのです。うれしそうな表情を浮かべ、咲江が腕を伸ばし、村上の頭を引き寄せ、唇を
重ねています。村上の指が縦横に動き回り、咲江の悶え方が激しさを増してきました。