フォレストサイドハウスの住人達(その22) 
14 フォレストサイドハウスの住人達(その22)(734) 
鶴岡次郎
2018/10/12 (金) 11:24
No.3173
「女の心を持っていても・・、
男であることには変わりない、
男の弱点を突くのよ・・」

「男の弱点って…?」

「女を見るとやたら挿入したがる動物でしょう・・
男は…・、そう思わない…」

「はい・・・、そう思います・・・、
もっとも・・・、
そんなところが大好きなのですが・・・」

好色そうな笑みを浮かべ千春が答えています。

「そして・・・挿入すると、
精液を奥深く吐き出そうとする本能がある・・、
多分、神が男たちに与えた生殖本能のなせる結果だと思う」

「そうね・・・、そう言えば・・・、
看護師の時代、友達から危ない話を聞いたことがある。
アレのエラが張っているのは・・・・、
他人の精液を掻き出すためだとか・・、
とにかく、
男は自分の精液を注入したがる動物であることは確かね…」

愛が昔の話を思い出して披露しています。

「なるほど・・、
他人の精液を掻き出して・・、
自分の精液を奥深く注入する、
そのためにあの形が出来上がっているのね‥‥、
ただ入れるだけなら、あんなにエラが張っている必要はないものね・、
勉強になります…、ふふ…・」

千春が真顔で感心して、その場の笑いを誘っています。

「だから、男を倒すには・・・、
ソコを突くのが一番・・・、
何が何でも、挿入させ、精を吐き出させる、
それが勝利への近道なの・・
精を吐き出すと、男は羊のようにおとなしくなる…」

「・・・・・」

由美子の説明に二人は無言で頷いています。

「私が知っているほどだから・・・、
村上さんは、勿論、男の弱点を十分心得ている…、
竿師として、女より先に行くのを恥と考えているから、
挿入する前に私をメロメロにすることを考えるのよ・・、
あの手この手で私をもてあそんだ…」

「敵もやるね…」

「私の全身を舐め、丁寧に愛撫するの・・・、
気が飛んで、危ないと思うことが何度もあった…、
何度も、何度も頂点近くに達しながら、
それでも、意識を切らさないよう頑張って・・、
男の体を愛撫し、男根をしゃぶり続けた・・」

「・・・・・・・」

愛と千春がうずく体を少しゆすりながら聞き耳を立てています。

「そして、遂に・・、
彼が挿入してきた・・、
やったと・・、思った…。
後は、時間の問題だった…
あらゆる技を駆使して、全力で膣筋肉を働かせた…
私・・、ここの筋肉の使い方には、少し・・・、自信があるの…」

「・・・・・・・」

笑みを浮かべ、人差し指を立てて、由美子が自身の股間を指しています。その気になれば、勃起し
た男根をへし折ることもできる凄い威力を秘めているのです。愛と千春は由美子の淫蕩な雰囲気に圧
倒されています。ただ、黙って、淫らな笑みを浮かべる由美子を見ているのです。

「でも…、
良かったね・・・、
咲江さん夫妻に、何事も波乱が起きなくて・・、
私一人が・・、美味しいモノをお腹いっぱい食べたけれど…、
これも役得かな…、ふふ…・
これで、このお話は終わり・・・、
これから先はこの話をしないことにしよう…」

「ハイ…」

愛と千春が素直に頷いています。愛が自慢のお茶を入れました。三人は黙って、ゆっくりとその味を
楽しんでいます。壮絶な村上との一戦を思い出しているのでしょう、由美子は綺麗な瞳を宙に向け
て、懐かしそうな表情を浮かべています。愛と千春がそんな由美子に優しい視線を送っています。春
の昼下がり、温かい日差しが売店の中にも入って来ています。三人の女は、少し淫らな話に体を火照
らせながら、咲江と村上の結末を聞いて、幸せな気分に浸っているのです。