フォレストサイドハウスの住人達(その22) 
12 フォレストサイドハウスの住人達(その22)(732) 
鶴岡次郎
2018/10/04 (木) 11:35
No.3171
「はいはい、判りました・・、教えます・・。
愛さんにはかないません‥」

由美子が笑っています。

「ところで・・、
村上さんのことを語る前に二人に問題を出します。
愛さん・・・、
あなたにとって、おいしい男ってどんな人ですか‥」

「う・・ん・・・、
そんなこと考えたことがないし・・、
それほど数を知っているわけでないから・・・、
耳学問で知り得た知識も動員して答えると・・・、
やはり・・、アレが硬くて、大きい男でしょう‥」

「千春さんはどう思うの‥」

「アレの硬さや、大きさは確かに大切だけれど・・、
それだけではダメね・・・、
私は、乱暴な男は嫌い・・、
お店へもアレ自慢な人が来るけれど・・、
乱暴に犯せば女は喜ぶ動物だと考えている男が多いのよ。
そんな男は正直言って、ゴメンナサイと言いたくなる…。
アレが普通サイズ以下でも、優しく、丁寧に、愛情込めて、
接してくれる男に出会うと、メロメロになる・・」

千春の言葉に由美子が大きく頷いています。

「さすが、千春さんね・・・、
私も千春さんと同じ意見です。
アレのサイズには、私はそれほどこだわらない。
個人的な思い込みだけれど、アレのサイズを問題にする女は・・・、
愛さんには申し訳ないけれど、まだまだ性的に未熟だと思う…
女の魅力で、男の力を引き出す方法を知らないとも言える…」

女の腕が良ければ男はみんな美味しく変身させることが出来ると由美子は言っているのです。大変な
自信です。それにしても、こうした微妙な問題で、由美子がこれほどはっきりと自分の意見を言うの
は珍しいことです。

「だから言ったでしょう…、
私の知っている男はせいぜい片手で数えられる程度なの、
百人以上の男を知っているお二人とは違います‥
私は、まだまだ未熟なんです‥ぅ ‥!」

愛は少し膨れ顔を見せています。

「ゴメン、ゴメン…、
愛さんを非難したわけではないのよ、
世の中の行き過ぎた巨根崇拝思想に日ごろから少し不満があるのよ‥、
それで・・、言わなくてもいいことを言ってしまいました…、
ゴメンナサイね・・・」

由美子が笑いながら愛に謝っています。

「由美子さんの説に賛成票を投じます。
女は巨根が好きだ・・、
巨根でないと女は深く逝くことが出来ない・・、
そんな巨根神話はひょっとして男性が作り出したのかもしれない‥。
女はそれほど巨根を求めていないと思う…・
やっぱり、優しい人で、私のことを大切に思ってくれる人が良い…」

「それでも、粗チンより巨根がやっぱりいいでしょう・・・・」

千春の説明に愛が不満そうに食いついています。

「そのことであえて言えば…、
大きさより硬さが大切だと思います。
アレがしっかり自立さえしてくれれば、
どんなに粗末なサイズでも、
美味しくいただくことが出来ます」

「千春さんがそう言うなら、そう言うことなのかもしれない‥、
でも・・、やっぱり大きいモノがいいでしょう‥‥
私はそう思うけれどね…?
今まで、不満に思ったことはないの…・?」

「正直に言うと・・・、
今まで男に抱かれて、サイズ不足で不満に思った記憶がない…、
いつも美味しくいただいています…。
こんな私って少し変ですか…?」

笑いながら千春が愛に答えています。

「判った・・・・、
それって…、千春さんが名器の持ち主だからよ・・・、
由美子さんや、千春さんに接した男たちは・・、
名器の洗礼を浴びて最大限に勃起するのよ・・・、
だから、お二人はいつも美味しく男を食べているのだと思う。
一方、私は・・・、美味しいはずのモノを食べても、
大きく硬く育てきれないから・・・、
いつも、フニャフニャした不味いモノを食べているのよ…、
悔しい…・、ふふ・・・・・・」

自分の意見を言いながら、最後には笑い出している愛を見て、由美子と千春が声を出して笑っていま
す。それでも、二人は愛の説明が間違っていないことは十分承知しているのです。