フォレストサイドハウスの住人達(その20)
37 フォレストサイドハウスの住人達(その20)(661)
鶴岡次郎
2018/02/09 (金) 16:25
No.3089
「風俗勤めは咲江には無理だよ・・、
私も協力するから、
別の発散手段を考えよう…、
昼間、家の人がいない時は、どうしているの・・・・?」

「我慢できなくて、おもちゃを使うことになる・・・、
子供たちが帰ってくるまで使っている…、
おもちゃで、気が遠くなるほど逝くのが日課になっている・・・
こんなことを続けていると・・、
私…、病気になり、狂い死にするんじゃないかと心配している…」

「そんなこと・・、心配し過ぎだよ…・・、
その程度のことで、狂い死にするはずがない・・・、
私だって…、そうだよ・・・
毎日、暇があれば、おもちゃを使っている…、
珍しいことではない…」

「そうなの…、
千春もそうなんだ…、
私だけではないのね…、
少し安心した‥。
でも・・、千春は特別だから…」

「悪かったわね・・、
特別にスケベーだから、参考にならないというの・・」

「そうだよ‥」

「もう・・、私のこと変態のように・・、
でも、私のこと特別だと思うのは、間違っているよ・・、
咲江は知らないだろうけれど…、
かなりの主婦が、昼間おもちゃを使っているよ‥。
だから、おもちゃがあんなに売れるのよ…」

「そういえば・・、
そうね…
少し安心したかな…」

「そうだよ・・、したい時にすればいいよ・・、
変に、そのことを気にすると、
それこそ、病気になるよ…」

「そうね…」

「おもちゃだけなの…、
悩みは・・・・?」

「ううん・・、肝心の話はこれからよ…
おもちゃでさんざん遊んだ後も、情欲は収まらない・・、
いえ…、かえって、不満がたまるのよ・・・」

「そうだろうね・・・、
欲望に油を注すようなものだからね、
デルドーは…、慰めにならないからね…
やれば、やるほど、空しくなる…・」

身に覚えがあるようで、しんみりと千春が答えています。