フォレストサイドハウスの住人達(その20)
34 フォレストサイドハウスの住人達(その20)(658)
鶴岡次郎
2018/01/30 (火) 10:37
No.3086
「そうか・・・・、
それでよかったんだね…。
あそこで止まるのが、大人の判断なのね、
それにしても・・、
ダメだね・・、私は・・・」

セックスに向けて燃え盛る男と女のやる気を制止した年配の男の行為を非難していた先ほどの元気は
なくなり、千春が少し落ち込んだ様子を見せています。

「もし私だったら・・、
どんなに止められても、制止を振り切って・・、
男達を食べていたと思う…」

「うん・・、
千春でなくても・・、
私だってその気だった…」

「そうじゃない、あそこで止まるのと、
そのまま突っ走るのは大違いなのよ、
私は、咲江の話を聞いて、
今、ようやく事の重大さを理解し始めている・・。
私に比べて、咲江は偉いよ、
やる気になって、燃え盛っていながら、
忠告を聞いて、すべてを理解して踏みとどまったんだから・・・」

「そうかな・・・・・」

「そうだよ・・、良くそこで、止まったよ・・・、
女は一度燃え上がると、
その火を自分では消せない動物だから・・、
そこで踏みとどまったのは本当に偉い…」

「ありがとう・・、
そう言ってくれると嬉しい…
私・・、本当のこと言うとね・・、
酷く淫らなことをしたと・・、
正直・・・、落ち込んでいるのよ…」

勢いで淫らなことをしてしまって、事の次第を千春に話すべきかどうかさえも迷うほど、咲江は落ち
込んでいるのです。良く止まったと千春に褒められて、幾分か心が安らいでいる咲江なのです。

「そうだよ…、
わたしだったら、確実に最後まで行っている…」

「ふふ・・・、
そこらあたりが千春と私の差かな…」

「チョッと・・、
私を色狂いの女のように言わないで・・、
咲江だって、相当スケベーだよ・・、
あの時、凄い声を出していたよ・・、
私のところまで聞こえて来たもの…
これ以上悲鳴が酷くなったら、警察に連絡しようと思ったほどだよ、
でも・・、明らかに、よろこびの叫び声だったけどね・・、ふふ・・・」

「エッ‥そうなの、聞こえていたの…?
あれでも必死で声を抑えたのよ…、
正直言って、あんなに興奮したことは一度もない・・、
アソコを舐めている彼らの顔に一杯吹き出したのよ・・、
後で見たら、床や椅子が酷く濡れていて恥ずかしかった‥
あっ・・・、濡れていると言えば・・、
おかしいわね・・」

ここで、何かに気が付いたようで、咲江が口を止めています。