フォレストサイドハウスの住人達(その20)
30 フォレストサイドハウスの住人達(その20)(655)
鶴岡次郎
2017/12/22 (金) 13:15
No.3082
「残念だけれど…、
最後まではいけなかった…」

「その口ぶりでは・・、
最後まで行きたかったのね・・・、
女の匂いをあたりにまき散らして・・、
男達の注目を浴びるだけでは・・、
満足できなかったんだ…」

「うん・・、
お手洗いに行く途中で、
避けようと思えばいくらでも別ルートがあったのに、
わざわざ男達に近づいていった・・、
お股の匂いを男達に振りまく、そのつもりだった・・」

「匂いを振りまくだけでは終わらなかったのね‥」

「うん・・、自分でもそのつもりがなかったのに・・、
立ち止まり、彼らに声をかけていた…
何だか私が、わたしでない状態だった…」

「判った…、咲江・・!
生理が近いんでしょう…」

千春が鋭いところを見せています。

「そうなのよ…、
朝から無性に体がうずいて堪らなかった‥。
だからと言って・・、
あんなことしてしまって・・、
言い訳にはならない…」

さすがに自分の行為を反省しているようで、落ち込んだ様子を見せています。

「こうして、千春に前に座っていることさえも恥ずかしい。
千春だからこんなことを話せるけれど、他の人には絶対話せない・・・」

「判った・・、咲江が異常に疼いていたことは判った・・、
それで、スケベーになった咲江はどんなことをしてもらったの・・、
隠さないで、全部話しなさい・・、
咲江だって・・、話したくてムズムズしているでしょう・・、
全部吐き出しなさい・・、楽になるよ‥」

「三人もの男を相手にしたのは初めてだった・・、
凄い興奮だった…、
その一方で、主婦としてあるまじき行為をした自分にも嫌気がさす・・、
誰かに話さないと・・、気が狂いそう・・・、聞いてくれる…」

声を潜めて、咲江が話し始めました。時には、隠微な笑い声を出したり、興奮して千春の体をたたい
たり、ひとしきり二人の女は色談議に耽りました。二人の女から、強い欲情臭があたりに醸し出され
ていました。