フォレストサイドハウスの住人達(その20)
29 フォレストサイドハウスの住人達(その20)(654)
鶴岡次郎
2017/12/15 (金) 11:15
No.3080

長い手洗いから咲江が戻ってきました。男達がすでに去ったのを知って、ちょっと残念そうな表情を
浮かべながら、千春の席に戻ってきました。

「やるね・・、
随分と思い切ったことをしたね‥」

「ふふ・・・、
顔を見て、素直で、良い人たちだと思ったから・・、
チョッとからかうことにした・・」

「いっぱいキッスをされ、
体を触られていたでしょう…
助けに行くべきか、どうか迷ったけれど…、
結局、そのままにして、見守ることにした・・。
それでよかったのでしょう‥?
あれは・・、咲江から誘ったのでしょう‥」

「うん・・、そうだよ・・、
香水の商品開発をやっていると嘘を言って、
試作品の香りを確かめてほしいと言って…、
肌の匂いを、直接嗅いでほしいと頼んだのよ」

「あきれた…、
思い切ったことをするわね…」

「うふふ・・・・」

得意そうな表情を浮かべ、咲江が笑っています。

「暗くてよく見えなかったけれど、
かなりの時間、いじられていたようだね・・、
気持ちよさそうな顔をしてのけぞっていたね・・、
何をされていたの…・?」

「下半身専用の香水だと教えて・・、
大股を開いて・・、
内股の匂いをかいでもらった・・・・・」

「エッ…、
そんなことまでしたの・・、
それで、よく無事だったね・・」

千春が本当にびっくりしています。

「うん・・、
彼ら、とっても紳士的だった・・、
怖いと思うことは一度もなかった…」

「あきれた・・、
三人の男にすべてを見せたのでしょう・・、
それで無事だったのはほとんど奇跡よ…。
もっとも、どこまでが無事なのか・・、
何が酷い行為なのか・・、
最近、咲江の基準は相当甘いから、
私には、良く判らないけれどね・・、ふふ・・・」

「うん・・、それは言える…、
以前の私だったら・・、
今日のようなことをされたら、
警察に訴えているかも・・」

「エッ・・、
そんなひどいことを許したの…」

「そうだよ・・、
最初は体の匂いを嗅がせて・・、
その感想を聞くのが目的だったけれど・・、
体を触られると、私が我慢できなくなって・・」

「そんなんだ…、
話を聞いていると・・、
被害者は、むしろ、咲江ではなく、
あの方々のような気がするけどね・・」

「そうかもしれない…、
もし、ことの次第が公になれば・・
警察に捕まるのは私だったかも・・
ふふ…・」

「あきれた・・・・、
それで・・・、
どこまで行ったの・・、
最後まで・・?
いくらなんでも・・、それは無理ね・・・」