フォレストサイドハウスの住人達(その20)
11 フォレストサイドハウスの住人達(その20)(636)
鶴岡次郎
2017/10/12 (木) 15:11
No.3061
三人の男達から、密かな・・、しかし強い視線を受けているのを咲江は勿論感じ取っていました。
三人の男から、強い視線が向けられているのです。全身を貫く男たちの視線が心地よいのです。この
瞬間、女に生まれて良かった・・と、多くの女性が感じると思います。
ジワッと・・、あふれ出る感触を股間に感じ取りながら、咲江はゆっくり歩いています。もう・・、
咲江に何のためらいもありません。更なる快楽を目指すことしか、頭にないのです。

誰にともなく、咲江は微笑みを浮かべながら、男たちに接近してゆきます。二歩の距離に近づきまし
た。フワァ・・と、濃い香りが男たちを包んでいます。もう・・、男たちの頭の中は咲江のことで
いっぱいです、それでいて、無関心を装う礼は心得ているのです。少し大げさに言うと・・・、狂い
出したくなるような疼きに堪えながら、無関心を装うです。

〈顔が見たい・・、
しかし、無遠慮に見ることは出来ない・・、
匂い立つ源泉を覗き見たい・・、
そんなこと許されるはずがないのは判っているが…、
しかし・・、見たい…・、
その秘密の泉が見たい…・、
それが出来ないなのなら・・、
せめて・・・、白い脚を心行くまで眺めたい…・・〉

男達・・、特に若い二人の気持ちは、狂おしいまでに高まっています。

〈ああ・・、こんなに苦しむなら・・、
この場から逃げ出したい…〉

このような、矛盾した気持ちにさえなっているのです。

その時でした・・・、突然女の足が止まりました。まさに若い男達と年配の男のテーブルに最接近し
た位置で、女は立ち止まったのです。

「あの…、
お尋ねしたいのですが…・」

甘い女の声が男たちの耳をくすぐっています。

突然立ち止まり、少し腰をかがめて、咲江が二人の若い男に声を掛けているのです。若い二人は、あ
まりの驚きにポカーンと口を開けて、女を見ています。傍のテーブルにいる年配の男もびっくりして
います。

この瞬間・・、それまで女に視線を向けてはいけないと、自縄自縛していた戒めを、男たちは解き
放ったのです。解禁された喜びをかみしめながら、遠慮なく咲江の姿を上から下まで見ているので
す。一斉に視線を向けられ、咲江は戸惑いながら、うれしそうに微笑んでいます。脚を少し開き、香
りを湧きたたせようとしています。新たな愛液が湧き出て、太ももを濡らし始めています。

この日、咲江は膝上数センチの淡いブルーのスカートに、白いブラと肌が透けて見える白いブラウス
のいでたちです。腰を深く曲げると、ミニの裾から、白いショーツが顔を覗かせる心配さえありま
す。ミニから綺麗な生足が伸び、黒っぽいローヒールのサンダルに届いています。真っ赤なペディ
キュアが、薄暗がりの中で異様に、鮮やかに輝き、男たちの股間を強く刺激しています。