フォレストサイドハウスの住人達(その20)
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鶴岡次郎
2017/09/25 (月) 15:33
No.3050
フォレストサイドハウスの住人である坂上咲江は、結婚以来、いわゆる「女の喜び」知らずに過ごし
てきました。結婚後、十数年経った時、短大の同窓会に出席した帰り道、偶然が重なり、銀座で小規
模な備品販売・不動産会社を経営する50男の遊び人、村上総一郎と遭遇したのです。

元竿師である村上の手管に咲江が溺れるのは簡単でした。不倫、裏切り行為に悩みながら、それでも
肉の誘惑に堪えきれなくて、咲江は一年近く村上の下に通い詰めたのです。その頃には、咲江の心は
ズタズタになり、夫を捨て村上の下へ走るか、彼女自身をこの世から消すか、二つに一つの道しか考
えられないところまで追い詰められていたのです。

咲江の親友である浦上千春が立ち上がりました。経験豊富な鶴岡由美子、公園で売店を経営する美津
崎愛が千春のサポートに回ったのです。ソープに勤める千春は咲江の夫、坂上夏樹に接近し、女体の
扱いから、高度な性技まで教え込みました。この方面でも豊かな才能を持っていた夏樹は、短時間に
恐ろしいほどの性豪に成長したのです。

性豪の夫を持つことになった咲江は、夜の疲れで昼間、正気を失うことがしばしば起きるほど性生活
を満喫することになるのです。
これで、咲江は村上と切れるはずだ・・、そうなるはずだと・・・、千春も、そして由美子も愛も、
そう思ったのです。予想に反して、咲江は村上との仲を、なかなか清算しようとしないのです。男と
女、二人の間に新たな感情が芽生え、二人は、どうやら、「永遠の契り」さえ結びそうな状況に
なったのです。

千春はギブアップしました。強い絆を作り上げた咲江と村上の仲を裂くには、由美子の力を借りる以
外、他に手がないところまで追い込まれたのです。そして、由美子演出・主演の舞台が幕を開いたの
です。ここまでが、前章までのあらすじです。多少話が前後するのをお許しいただいて、この章で
は、幕開きまでの経緯に少し触れ、その後、幕が締まった後の経過を追うことにします。

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しますが、気を悪くされることもあると存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

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