フォレストサイドハウスの住人達(その19)
17 フォレストサイドハウスの住人達(その19)(622)
鶴岡次郎
2017/09/11 (月) 12:31
No.3043
以前にも紹介しましたので覚えている読者の方もいるかと思いますが、ここで村上のアパートの間取
りを説明しておきます。いわゆる二DKです。入り口の鉄扉を開けるとDKでその奥が10畳ほどの
洋間でソファーを置いて、居間として使用しています。居間の奥が8畳敷きの和室でしたが、絨毯を
敷き詰めてダブルベッドを置き寝室として使用しています。居間と寝室はがっちりした板戸で仕
切ってあり、板戸を一杯にあけると、居間から寝室は丸見えになります。村上は一人暮らしですの
で、いつも板戸を一杯に開けています。

照明は天井灯が完備されているのですが、あまり明るい部屋が好きでない村上は投光器型、手元用な
ど数種のスタンド式照明器を使用しています。寝室には投光器型フロアースタンドと寝室用スタンド
が置かれていて、投光器型にスイッチが入れられていて、比較的強い灯りが灯されています。これ
で、ベッド上で絡み合う男と女の姿を余すところなく照らし出しています。女の体を楽しみたい男が
明るい灯りを点けたのですが、女も嫌がっていない様子です。

居間には三基のフロアースタンドが置かれているのですが、点灯しているのは投光器スタイルの一基
だけで、寝室に近い居間の床に光の輪を暗闇に浮き上がらせています。このフロアースタンド以外の
照明はすべて消されていますから、居間のソファーに座って寝室方向を見ると、ベッドが劇場の舞台
になったように、その上で行われていることをすべて見ることが出来るのです。それでいて、ベッド
の上にいる演技者からは居間の中は真っ暗闇で何も見えないのです。

そう・・、ソファーに座って寝室を覗き見ると、ダブルベッド上で絡み合う二人は、まるでセックス
ショウの舞台にいるように見えるのです。勿論、ベッドの上に居る二人から見ると居間は真っ暗闇の
中です。


うめき声をあげ、全身をけいれんさせながら、村上が由美子の上で深く逝きました。悲鳴を上げ、体
液の噴出を膣で感じ取りながら、由美子もまた深々と逝きました。男は荒い呼吸をしながら、長々と
体を伸ばし、由美子の上で瞼を閉じています。

その時、突然・・・・、暗闇の中でぱちぱちと軽い拍手の音が響きました。