フォレストサイドハウスの住人達(その19)
16 フォレストサイドハウスの住人達(その19)(621)
鶴岡次郎
2017/09/08 (金) 15:24
No.3042
しばらく攻防が続いた後、男が我慢できなくなったのでしょう、唸り声をあげ、立ち上がり、両手で
女の足首を握り、両脚をいっぱいに開きました。女が悲鳴をあげています。多分、歓喜の声だと思い
ます。

股間から透明な液が吹き上がりベッドシーツを濡らしています。おもむろに男が体を寄せ、大きく開
かれた脚の間に腰を入れました。そして一気に男根を挿入したのです、かなり荒っぽい挿入です、受
け入れ態勢が出来上がっている女は難なく男根を飲み込んでいます。女が野獣のような悲鳴を上げ
て、首をそらせ、腰を突き上げ、ブリッジを作っています。この様子を見る限り、女が負けたと誰で
も思います。

膣に男根を迎え入れ、肉棒をしっかり内壁で捕まえた瞬間、由美子は勝利を確信しました。そして、
膣内の筋肉に総動員の指令を発したのです。その気になれば、完全勃起した男根をその強い締め付け
で固定して、腰をひねって男根をへし折ることが出来るほどの威力を持つ由美子の膣力です。これま
でも何度か説明してきましたので今更由美子の膣力を解説する必要はないと思いますが、話の流れで
すので、少し触れさせてください。

由美子の膣内筋肉は、彼女が自由にコントロールできる部分と、彼女の性感に直結した部分があり、
この部分は由美子自身も制御不能なのです。通常の性交では主として前者の筋肉を使い、後者の出番
を抑え込んでいます。すなわち、由美子は男性と接触する時、夢中になるのをできる限り避けるので
す。努めて、膣筋肉を彼女のコントロール下に置くよう気を配るのです。

由美子が彼女自身を完全に開放すると、強い締め付けによる酷い痛みと、その後にこの世のものと思
えない快感が男性を襲います。酷い痛みとこの世のものと思えない快感、これが交互に男性を襲うの
です。男は叫び声をあげ悶絶することになります。

もし、事前に村上を竿氏だと判っていなかったら、油断を突かれて、村上の術中に嵌り、由美子は
早々に失神していたでしょう。腕利きの竿氏と戦うと覚悟を固めて、警戒していたことで、多少の余
裕が持てたのです。それでも由美子は追い込まれていたのです。今にも落ちそうになる由美子を最後
に支えたのが、使命感でした。絶対村上を攻略せねばならないのです。由美子の力を村上に・・、
そして、どこかに潜んでいるに違いないもう一人にも…、見せつける必要があるのです。

由美子は完全に自分を解放しました。活動を抑えられていた膣内のすべての筋肉が活発にうごめき始
めました。村上は二分と耐え切れませんでした。由美子の上に体を投げ出し、四肢をけいれんさせな
がら、低いうなり声をあげて、体中の水分を全て吐き出すような勢いで精を由美子の中に放出したの
です。女も、失神寸前でかろうじて踏みとどまっている様子です。傍目には互角の勝負・・、少なく
ともそのように見えました。勝ち負けなし、そう見えるのです。

男の頭は完全に真っ白になっていました。全身から力が抜け、女体の上に投げ出した体から力が抜け
だし、全身がなえているのを心地よく感じ取っていました。女性と接して、こんなに我を忘れて昇天
した記憶は男にはありませんでした。

精を吐き出したイチモツを女は咥えて離さないのです。女の息遣いを・・、たぶん心拍に同期した膣
内の血流のうごめきとその息遣いは同期しているはずですが、その動きを男根で男ははっきりと感じ
取っていました。

「参った…、参りました・・・・」

男は晴れ晴れした気持ちでそう呟いていました。その声が暗闇に吸い込まれています。