フォレストサイドハウスの住人達(その19)
15 フォレストサイドハウスの住人達(その19)(620)
鶴岡次郎
2017/09/07 (木) 10:43
No.3041
ゆったりと食事をとり二人はレストランを出ました。肩を並べて、手を組み、何事か楽しそうに会話
しながら歩いています。暗がりの角を曲がると、男がすかさず唇を吸いに来て、女がそれに積極的に
応えています。かなり長い間二人は舌を使いました。堪えかねて、腰が砕けて、由美子が体の力をぬ
き、男に支えられ、両腕をだらりと垂れています。演技でなく村上の技に由美子は軽くいってし
まったのです。

先ほどレストランを出てから、二人の後を密かに尾行する二つ影があるのですが、さすがの村上も気
が付いていない様子です。二つの影は、絡み合う由美子と村上の姿を暗がりの中からじっと見つめて
います。

自宅へ着くと村上は竿師の本領を発揮してきました。玄関で、由美子の衣服を丁寧に脱ぎ取り始めま
した。衣服から、下着まで、点々と廊下にばらまかれ、居間のソファーにたどり着くころには全裸に
剥かれていました。

居間の隣が寝室になっています。裸に剥いた女を抱き上げ、男は比較的大きなダブルベッドに女を優
しく横たえました。女を優しく見つめながら、男は衣服をはぎ取り全裸になりました。鍛え上げた肉
体は60歳近くになっているのを感じさせないほど見事さを保っています。普通サイズの男根はもう
臨戦態勢です。

女の傍にゆっくりと体を横たえ、何事か優しい声をかけながら、全身をくまなく嘗め回し始めまし
た。女は呻きながら、男に全身を預けています。

「きれいだ・・」「素晴らしい・・」と、うわ言を言うように女体を褒めるのです。指の動きも、舌
の動きも絶妙でした。数え切れないほどの女たち・・、酒場のマダムや、その道でその人ありと知ら
れた玄人女たちがあっさり落とされる村上の技です。並みの女であればここで簡単に落とされるで
しょう。

村上のやり方は、舌と指で女体を十分もてあそび、女が挿入を懇願するまで根気強くその攻撃を続け
るのです。そして、女が狂いだし、「欲しい・・、入れて・・」と叫ぶようになってもさらに焦らす
のです。女が数回行くのを見届けて、おもむろに男根を挿入してとどめを刺します。どんな粗チンで
も、ここまで高められると、女は一気に昇天するのです。これが村上流の攻撃パターンです。

一時間はおろか、二時間でも前儀を続けるのです。この攻撃方法をとると、並みの寸法である村上の
男根でも、巨根並みの、いや、巨根をはるかにしのぐ決定的な打撃を女に与えることができるので
す。

抱き合った瞬間から、由美子は村上の攻撃パターンを読み取っていました。彼の術中に嵌ればいかに
由美子でも、女の弱さをさらけ出すことになり、到底村上にはかないません。もろくも撃沈し、男の
体の下で気絶することになるのです。

由美子が反撃に出ました。村上と同じように指と舌で男の体を攻めるのです。相手から指と舌の攻撃
を受けながら、それに対抗してやはり舌と指で攻撃するのです。普通に考えれば性感の勝る女体の方
が男性より早く落ちるのが当然です。それを避けるため、アナルと男根への攻撃を由美子は優先させ
ました。

由美子の作戦は女体が攻略される前に、男根を膣に挿入させることです。膣に男根を咥え込めば、彼
女の思うままなのです。この方法で勝負の主導権を由美子は握ろうと考えているのです。過去に何度
もこの作戦で男を攻略してきたのです。

男と女、死力を尽くして相手の体をなぶりました。本番前の前儀で勝った方が勝利に一歩近づくので
す。そのことを女も男もよく知っていました。ただ、女は絶対勝たなくてはいけない背景があり、男
にはそれほど強い勝利への執着がないのです。この意識の差が結果に表れました。