フォレストサイドハウスの住人達(その19)
11 フォレストサイドハウスの住人達(その19)(616)
鶴岡次郎
2017/08/24 (木) 16:28
No.3037

「おくつろぎのところ申し訳ありません…、
姐さんには、初めてお目にかかります…、
丸川組に草鞋を脱いでおります、村上総一郎と申します…
先ほど、姐さんのショーを見させていただき・・、
酷く感激いたしました…。
それで・・、ご迷惑を顧みず、
一言・・、お礼と、ご挨拶を申し上げたくて参上しました…」

〈この男は何もの…、
凄い精気が迫ってくる…・〉

離れたところにいても男の精気を的確にかぎ分ける能力を持つ由美子は、村上総一郎と名乗る男の体
から発散されるその凄い精気に圧倒されています。

うずめ火のようにひそかに燃えていた由美子の情欲が一気に燃え上がりました。密かな破裂音を発し
ながら、ドクドクと愛液があふれ出て、大腿部からふくろ脛あたりまで流れ落ちているのです。由美
子の全身が甘くなっています。

もう・・、由美子は自身の情欲を隠そうとしていません。一方、男も・・・、おそらく・・、い
や・・、間違いなく・・、女が萌始めたことに、気が付いているはずです。

自然と体が動き、女の両脚が開いています。先ほど掻き合わせたガウンの前が開き、乳房と陰部が
はっきりと見えています。陰部からあふれ出た愛液の痕跡さえ、男の視線は捕らえているでしょ
う‥。そのことに気がつかないふりをして、由美子は微笑みながら言葉を発しました。

「そう・・、ショーを見ていただいたの…、
久しぶりだったから・・、
上手く出来たかどうか、自信がなかった‥。
褒めていただいてうれしい…。
今・・、親分はいないけれど…、
良かったら、中で・・、お茶でもいかがですか…」

「アッ・・、親分はいらっしゃらないのですか・・・、
それでは・・、ここで構いません・・・」

廊下に立ったまま、部屋には入ろうとしないです。

素肌にガウンをまとっただけで、乳房も秘部も、その気になればチラ見できる状態です、そして女の
体から発せられる妖艶な香りが村上に届いているはずです。女が求めているのを、男はとっくに感づ
いているはずです。現に、男の股間がこれ以上は無理と思えるほど勃起しているのを、由美子の才能
は感じ取っているのです。

彼が襲い掛かって来たら・・・、Uは朝まで戻って来ないはずだから・・・、適当に抵抗しながら、
部屋の中へ誘い込んで、そのまま抱かれてもいい・・、抱いてほしいと・・、由美子は、考えている
のです。

「私じゃなくて・・、
親分に話があるの・・」

「いえ・・、
姐さんにお礼とご挨拶が出来ればいいのです‥」

「だったら…、
部屋に入りなさいよ・・」

「はい・・・」

留守中部屋に入るのを男はかなり警戒している様子です。