フォレストサイドハウスの住人達(その18)
18 フォレストサイドハウスの住人達(その18)(604)
鶴岡次郎
2017/07/12 (水) 14:21
No.3023

「事業に失敗して、勃起しないなど…、
男としてだらしがない話で…、
若いころの俺だったら、そんな男をバカにしていただろう…、
自分がまさかそうなるとは思ってもいなかった…」

「・・・・・・・」

村上は何も隠さず、すべてを告白するつもりのようです。目を広げ、涙を一杯貯めて、声も出せず、
咲江は男を見つめていました。

〈ああ…、
この人は…・、
男として一番恥ずかしい事実を告白するつもりだ…〉

何もかも捨て去り、裸の姿を男は見せようとしているのです。愛すればこそ、信頼すればこそ、その
女に男は素顔を見せるものです。その篤い男心を感じ取り、咲江は大きな感動の渦の中にいました。


「今日・・、
咲江のおま〇こを見て・・、
久しぶりに催した…」

「お仕事の整理が上手く運んだことで・・・、
気分が軽くなったことが、よかったのですね…」

「うん…、確かにそれもある…、
しかし・・、俺が蘇ったのは、すべて咲江のおかげだ…」

「・・・・・」

男が持ち上げてくれるのはうれしいのですが、咲江自身には彼女の力がそんなに影響したとは思えな
い様子なのです。彼女の女子力が、村上を蘇らせるほどの力を秘めているとは、到底、信ずることが
出来ないでいるのです。


「ストロー・プレイでも、本気になって、悶えてくれた・・、
初めて見たよ・・、あんなにスケベーな咲江を…、
あんなに激しくうごめくおま〇こは・・・、
初めて見たよ…・、
最高にスケベーな女だと感じた…。
こんなにいい女だったかと・・・、見直した…」

天井を向いて、話している村上の頬に涙の筋が新たにできています。

「うれしい…
本当に・・、うれしい…・」

男の言葉に真実をかぎ取り、天井に向かって咲江が泣きながら答えています。