フォレストサイドハウスの住人達(その18)
13 フォレストサイドハウスの住人達(その18)(599)
鶴岡次郎
2017/06/20 (火) 13:34
No.3017

女の攻撃に応えて、男は女の体を強く抱きしめ、激しく唇を吸っています。激しい吸引音が部屋の中
に響いています。二人の接点から、唾液が糸を引いて床に落ちています。女の手が男の股間に伸びて
います。その指がわずかな変化を察知している様子です。ゆっくりと股間を揉んでいます。

「数日前は、奥さんのおま〇こを舐めても…、
ち〇ぽをしゃぶってもらっても…、
ピクリともしなかったのだが・・、
今日は違った…。
すこし・・、感じたんだ…
もう・・、少し追い込めば・・、何とかなる気がする…」

男が女の耳にささやいています。男の言葉に励まされた女が男の唇に吸い付き、舌を絡ませ、激しく
唇を吸いながら、手を伸ばし、男の股間に触れた指をかなり激しく動かせています。

「頼みがある…・
嫌なら…、断ってくれてもいい…・」

耳の中に舌を入れ、そこを十分嘗め尽くして、女がもだえるのを見ながら、男が女の耳にささやいて
います。

「ああ…、何でも言って…、
毛を剃るのだって・・、
入れ墨だって・・、総一郎さんが望むなら…、
何でも・・・、やるわよ‥‥」

「エッ・・・、それは不味いだろう…」

男がびっくりして女の顔を見ています。

これまで何度か、戯言交じりで剃毛や、入れ墨を軽く要求したことがあったのです。もちろん、本気
ではなかったのです。しかし、咲江はその都度、酷く敏感に反応し、こっぴどく断っていたのです。

村上は左肩から腕にかけて、立派な桜の花を散らしているのです。最初の頃、咲江は彼の入れ墨を怖
がっていたのですが、すぐに慣れて、その文様にいつも口づけするようになっているのです。

「そんなことをすれば・・、
旦那に・・、バレるよ…」

「いいの…、バレても…、
総一郎さんが元気になってくれるのだったら…、
私…、何だってやるつもり…」

決意を込めた真剣なまなざしを男に向けて、女が言い放っています。離婚さえも恐れない決意を見せ
ているのです。

「いや、いや…、
俺ごときのために、そこまで言ってくれるのはありがたいが・・、
今のことは聞かなかったことにするよ‥‥」

男の心境は複雑でした。女の気持ちはありがたいのですが、素人女をそこまで追い込んでしまった、
だらしがない自分自身を村上は軽蔑しているのです。