フォレストサイドハウスの住人達(その17)
32 フォレストサイドハウスの住人達(その17)(583)
鶴岡次郎
2017/05/08 (月) 15:56
No.2998
「なら・・、旦那様を貸してほしい・・」

「エッ・・、家の旦那を…」

「そうだよ・・、千春の旦那様を貸してほしい。
あなたのように、二回でなくてもいい、一回で良い・・」

「家の旦那に抱かれたいの…・?」

「そう・・、文字通り、私のアソコに埋め合わせするの…、
ああ・・、下品なこと言ったわね・・・」

「仕方がないわね・・・、
元はといえば、私が悪いのだから・・・
主人でいいのなら・・、いつでもいいよ・・
でも・・、一回きりだよ…・」

苦しそうの表情を浮かべ千春が答えています。そんな千春を咲江が見て笑っています。

「ああ・・、冗談よ、冗談…、
本気にしないで…・、
そんなことするはずがないでしょう・・、
千春は私たち夫婦のために身を捨ててくれたのだから、
感謝こそすれ、埋め合わせを要求することなど絶対できない・・。
ゴメンナサイね・・、つい調子に乗って・・」

真剣な表情で咲江が謝り、深々と頭を下げています。

「千春…、
私・・、本当に幸せなの…
千春をからかう気分になれたのも久しぶりよ・・、
あなたのおかげよ・・、感謝している…。

夫婦間のHが充実することで・・、
こんなに生活が変わるとは思いもしなかった・・・」

瞳を濡らして咲江が話しています。千春の旦那を貸してほしいと言って困らせるいたずらも、気楽な
気分だからできることで、以前のような追い詰められた状態では、冗談の一つも口にできなかったの
です。

「私・・、今はとっても幸せよ・・・、
この気持ちをぜひ千春に伝えたいと思って、
今日・・、声をかけたの…・、

いろいろ・・、言ったけれど…、
千晴には感謝の言葉以外、思いつかない…」

「そう言っていただけると、
私も苦労した甲斐がある…」

「抱かれる度に…、気が狂うほどいかされて…、
声さえ枯れて、全身愛液で濡れたまま・・・、
気を失ってそのまま寝入り・・、
朝、セックスの香りに包まれて目覚めた時・・・、
その幸せ感…、
全身に残るけだるさでさえ快適なの…、
坂上の妻に選ばれ・・、
私は・・、恵まれているとしみじみ感じるの・・
幸せだわ…・」

つい二ヶ月前までは、淡白な旦那のセックスに絶望して、他の男とのセックスに溺れていたことを忘
れたように、うっとりした表情でのろけている咲江です。