フォレストサイドハウスの住人達(その14)
15 フォレストサイドハウスの住人達(その14)(470)
鶴岡次郎
2016/06/06 (月) 10:48
No.2866

絡まり合う二人をスポットライトが浮かび上がらせています。自分たちの営みを中断して、由美子と
佐王子の絡みに見とれているカップルもいます。二人のすぐ傍に三人の男の影があります。どうやら
離れた席にいた三人の組長が忍び寄ってきているようです。絡まり合う二人の接点を覗き込むように
しています。愛液のしぶきを浴びるほど間近に寄り、由美子たちの激しい交わりをじっと見ているの
です。

最初に佐王子が低いうなり声をあげ、両脚を突っ張らせて逝き、次いで騎乗位で腰をゆすっていた由
美子が大きな悲鳴を上げて男の上に倒れ込みました。どうやら二人の絡みは終わった様子です。

男の上で息絶えたように体を伸ばし、その白い背中だけが激しく、大きく動いています。女の下で、
彼女の体を両手で優しく支えながら男は目を閉じ、口を少し開いて大きく呼吸をしています。動きの
止まった二人をスポットライトが浮かび上がらせています。会場のあちこちから拍手が沸き上がって
います。

「ふ・・、良い交わりだったね・・・、
さすが稀代の竿師と由美子姐さんだ…・、絵になるよ…、
姐さんの逝きっぷりはさすがだね…・」

年かさの男が呟き、二人の男が黙って頷いています

「こんなに我を忘れた状態の由美子姐さんを見たのは初めてだ・・・。
姐さんのマ○コの中がどんなになっていたのか・・・
おそらく、想像を絶する動きをこの竿師は味わったはずだ・・・
今まで何度も挑戦したが俺の力ではとてもここまで持ってこれなかった…。
うらやましいことだ・・・・・」

本当にうらやましそうに一人の男が呟き、二人の男も真顔で深々と頷いているのです。この瞬間、三
人の男たちは佐王子に深い敬意と、その感情を超える妬ましさを抱いていたのです。

世の女性器はすべて名器で、その真価を発揮させるのは男の腕次第だとよく言われます。平凡な男の
腕ではいかに名器でもそれなりの結果しか出ないのです、逆に、平凡な性器も女が狂うほど感じるよ
うになれば、それは稀代の名器に変貌するのです。まして、由美子ほどの名器であれば、彼女が心底
から乱れた時、それは恐ろしいほどの快楽を男に与えてくれるはずなのです。このことを三人の男は
言っているのです。

数え切れないほど由美子を抱いている三人ですが、由美子を深々と逝かせる前にいつも先に沈没して
しまうのです。今度こそ、由美子を狂わせてやると意気込んで攻めるのですが、途中で堪え切れなく
て吐き出してしまうのです。

男に抱かれた時、決して由美子は逝くのを自制しているようには見えないのです、流れに任せ、自身
の快楽を追い求めるのです、どちらかと言えば、他の女より感じやすいタイプです、男に抱かれれば
すぐに狂い出すのです。しかし、何度か由美子を抱いていると、気が付くのです。男が攻めれば、攻
めるほど、頑張れば、頑張るほど、由美子の反応は底なしに良くなるのです。由美子を抱いた後、男
たちはいつもの思うのです。もっと上手く攻めれば、もっと俺が強くなれば、見えていない世界が見
えてくるはずだと、そして次回の挑戦の向けて新たな決意を固めるのです。

佐王子の素晴らしい攻めを受けて、一度も見たことがないほど由美子が乱れるのを目の当たりにした
のです。男三人はそれなりに、女を泣かせることでは自信を持っているだけに、佐王子と己の力の差
に気づき、かなり気落ちしているのです。