フォレストサイドハウス(その13)
34 フォレストサイドハウス(その13)(449)
鶴岡次郎
2016/04/15 (金) 15:30
No.2840

「愛人であり、恩人であり、人生の師でもあるとは・・・
凄いほれ込みようだね・・・、
ところで・・・、
その・・、佐王子センセイの持ち物は立派なんでしょう…・?」

その場の雰囲気を和らげるためでしょう、愛がわざと卑猥な口調で質問をしています。

「愛さんはどこまでもサイズにこだわるのね・・・、
男の価値はサイズで決まると思っているみたい・・・」

「あら・・、違ったかしら・・」

愛がふざけた口調で二人の女を見ながら言っています。

「もう・・・、愛さんたら・・・、
そんなこと思いもしていないくせに…・。
いいでしょう、正直に言います…」

笑みを浮かべて千春が答えています。愛の卑猥な仕掛けでその場の雰囲気が明るくなっています。
千春もその浮かれた調子に乗るつもりのようです。

「主人のモノの方が断然立派です…。
主人のモノは、他の人と比べてもかなり大きい方です。
佐王子先生のモノは・・・、ごく普通サイズです…」

「そんなことはないでしょう…、
ここでは遠慮することはないのよ、気にしないではっきり言っていいのよ、
竿師と呼ばれ、たくさん女を竿一本で手縄づけて来た人でしょう・・・、
稀代の持ち物を持っているのが当然でしょう…」

「そう思うのは当然だけれど、そうではないのです…、
威張れることではありませんが・・、
私だって100人を超える男を知っています。
モノの大小くらい正確に判定できます・・」

少し意地になった様子を見せて千春が愛に説明しています。

「千春さんがそう言うなら・・、
信用しない訳にはゆかない…、
なにしろ、私たちは彼のサイズを知らないからね…
そうでしょう・・、由美子さん…」

「エッ・・、なに・・・、
ああ・・、佐王子さんのサイズのことね・・・、
それはそうよ・・、私たちは想像するだけよね・・・・」

突然話を振られて由美子が珍しく戸惑っています。

「それにしても・・、不思議なことね…、
彼のサイズが普通だとすると・・・、
どうして、たくさんの女が彼に靡くのかしら…
私は・・、てっきりアレの力だと思っていたけれど…・」

「愛さん・・・、誤解しないでほしい…、
彼のアレに魅力がないとは、私は言っていません・・。
サイズは普通だけれど、
彼のアレは本当に素晴らしいのです・・」

「そうなんだ…」

「そうなんです…、一度味わったら・・・、
女なら・・、一生忘れられない思いになります。
他の男では絶対味わえない思いを味わうことができます…
愛さんも一度味わえばその味が判るはずです…・」

うっとりした表情で千春が佐王子のアレへの賛辞を披露しているのです。