フォレストサイドハウス(その13)
32 フォレストサイドハウス(その13)(447)
鶴岡次郎
2016/04/07 (木) 16:11
No.2838

「トラックの人は・・、山口さんというのですが、
お店で知り合ったお客様です…、
偶然、公園内でばったり出会って・・・、
意気投合して、そうなってしまったのです・・」

「エッ・・・、公園でばったり出会って・・・、
そのままトラックの中で抱かれたの・・・・。
そうなんだ…、
女がその気になれば、どこだってチャンスはあるってことなのね…
勉強になる・・・・」

愛も、そして由美子でさえ千春の発作的な行動にびっくりしています。

「由美子さんの話を聞いてすごいと思ったけれど・・・、
千春さんは違った意味ですごいね・・・」

本能に任せて行動する千春に、愛はただ驚いているのです。

「旦那と、愛人の相手をして・・・、
その上、週に二度か、三度ソープで不特定多数の男に抱かれているのでしょう、
そして、今度は公園で男を拾って、トラックの中で立ち食いしてしまった…。
いったい、何人の男を食べたら満足するの…?」

「はい・・・、スミマセン・…、
そういえば、突き詰めて男の数を数えたことはないのですが・・、
体に支障がない限り、毎日男に抱かれていることになりますね・・・。
そして、日に三人以上を相手にすることも珍しくありません。

他の女の人に比べると、少し多いかなと思っていたのですが・・・、
改めてこうして愛さんの質問を受けて考えると・・・・、
私って…、かなり異常だと、いまさらのように思いました・・・」

千春自身が驚くほど、千春は男に溺れていることが判ったのです。

「考えるまでもなく、異常だわよ・・、
そういうのを、アソコが乾く暇がないと・・、表現するのよね・・、
明らかに異常よ…、フフ・・・・

三十代半ばでしょう…、今が旬の時期ではあるけれど・・・、
うらやましさを通り越して、驚き以外何物でもないね・・、
いや…、参りました。本当に参りました…」

愛が大げさに頭を下げ、三人の女は笑いこけています。

「ねえ…、
お二人に確かめたいことがあるの・・」

「何ですか…」

「愛さんのことだから・・、
どうせ、スケベーな質問でしょう…」

「当たり・・・、
お二人ともヤクザさんの愛人さんを持っているでしょう・・・」

「ヤクザとは違うよ…」

由美子が反論しています。

「そうだったわね・・・、
でも・・、二人ともその道のプロでしょう・・。
私・・、正直に言うとそんな男にすごく興味があるの…、
そこで聞きたいことがあるの…」

愛の瞳がキラキラ輝いています。身を乗り出して、千春と由美子の表情を見ながら低い声で話してい
ます。