フォレストサイドハウス(その13)
22 フォレストサイドハウス(その13)(437)
鶴岡次郎
2016/03/18 (金) 14:59
No.2828

男は完全に狂い始めていました。獣のような唸り声を発して男は一気に挿入しました。激しい破裂音
と女の発する断末魔のような悲鳴が部屋中に響いています。女は両手を男の背中に絡め、いっぱいに
開いた両脚を宙に突き上げています。

「うっ・・・・ッ・・・」

男根が食いちぎられるような激痛を感じ取りながら、脳天を貫く,恐ろしい快感に襲われ、男は一気
に吐き出しました。挿入してから2分と経過していないのです。当の本人でさえ驚くほど大量の精液
が注ぎ込まれています。その流れが永遠に続くと思われるほど射精は続きました。

「ああ…、熱い・・、熱い・・・・
い・・、いっぱい・・・

あっ、あっ・・・・ッ・・・・、ダメ…・、
ああ・・、ダメ・・・」

女の両脚が激しく痙攣して、その後突然、力を失った両脚が音を立ててベッドに落ちました。女も、
男も、動かなくなりました。二人は重なり合ったまま動かなくなったのです。女が男の肩に歯を当
て、その部分から鮮血がにじみ出ています。

男と女の妖しい、強い香りが部屋中に満ち、異常な静けさが訪れています。二人の男女がこの部屋に
入ってから、まだ20分も経っていないのです。


「ふう・・・つ・・・・、
入れた直後に逝ってしまったんだ…、
二人とも同時にでしょう・…、
それって凄いことだよ・・、
私は経験ないけれど、由美子さんは…?」

「二人同時に、短時間で・・と言うのは珍しい・・
普通はどちらかが待たされるのよ・・、
相性が良く、その上、好きモノカップルでないと無理ね・・・」

「二人ともやりたくて、うずうずしていて・・・、
それでも、なかなか時間が合わなくて、先延ばしになっていて・・、
やっと、抱き合うことが出来た・・、そんな時・・・、
二人は同時に、一気に頂点に駆け上がるんだ…・」

愛の言葉に千春も、由美子も笑いだしています。

なおも千春の話は続きます。

それから10分ほど経って男が覚醒しました。いっぱい精気を吐き出し萎えた男根はしっかり女の膣
に咥えこまれたままでした。そのことに気が付いて男が驚いています。勿論初めての経験です。終
わった後も離さない女に出会ったことが今まで無かったのです。男の気配を察知して、女がうっすら
目を開けました。間近に男の顔があるのを見て、女が慌てて瞼を閉じています。そして、もう一度
ゆっくり目を開け、男の顔を確認して、恥ずかしそうにっこり微笑みました。

「アッ・・、血が・・・・・
ゴメンナサイ・・、痛いでしょう・・・」

男の肩に鮮血がにじみ出ている傷を見つけて、女が傷にそっと手を添えています。

「なんともないですよ・・」

「でも・・、かなり血が出ている・・」

ちょっとためらいを見せた後、女が傷口に唇を当て吸い付いています。痛みを感じたのでしょう、男
が顔をしかめています。女は懸命に吸い始めました。両手、両脚を男の体に絡めて、男の肩に吸い付
き、ゆっくりと腰を動かしています。女唇には男根がまだ咥えこまれたままです。女の口の周りには
鮮血が付き、女の表情をより妖しく変えています。