フォレストサイドハウス(その13)
21 フォレストサイドハウス(その13)(436)
鶴岡次郎
2016/03/17 (木) 16:21
No.2827

「避妊を気にするところなんか、なかなかできた男だね・・
女は気にするけれど、男は殆ど気にしない・・・」

愛がまぜっかえしています。

「そうなんです・・、私が知っている方は・・・、
・・と言ってもみんなお金を出して私を抱く人達ですが・・・、
ほとんどの人が避妊を気にしません…。

中にはゴムを欲しがる人がいるのですが、
避妊ではなくて、病気を心配しているのです。
そんな人は決してクンニをしませんから、判るのです・・・」

「そうなの…、厳しい現実だね・・・。その場限りでもいい、肌を合わせる男と女の間にはもう少
し、甘い情愛が欲しい気がするけれど・・・、金を払って抱く女であっても、情愛をかければ、
それなりに楽しめると思うけれどね・・・」

「そんなことを気にしていたら、この商売はやっていけません…
男がゴムを望むのなら、その方が、私も安心なのです…・」

「・・・・・」

愛が黙り込んでいます。現実問題として、娼婦・・、それも隠れた組織のコールガールですか
ら・・、そんな女を抱くとなれば、当然性病感染のことが気になります。女を抱きたいが病気が怖い
と思っている男たちの気持ちが愛にも良く判るのです。

千春の話には現実世界の厳しさがいつもあふれています。惚れたはれたの浮ついた感情を吹き飛ばす
ような、ぎりぎりの欲望が男と女の間で渦巻いている様子が千春の話の中に散りばめられているので
す。

千春の話は続きます。

男が女の顎に手を添えて持ち上げ、唇を寄せました。女が勢いよく、その唇に食いついています。抱
き合ったまま二人はベッドに倒れこみました。男が女の両脚を割り、体を入れました。

それまで千春の接して来た男達は指や舌を使って延々とその部分をもてあそび、千春が悶え狂って欲
しがっても、焦らすのです。千春はそんな性交に慣らされてきたのです。浦上は違いました。舌を使
うことなく、指すらも触れないで、男は男根を直接ソコへ挿入しようとしているのです。これほどス
トレートな性交を千春は知りません。

〈ああ…、いきなり入れるの…
凄い・・、ああ・・、たまらない…
来て・・、早く・・、来て・・・・!〉

男根の先端がそこに触れる感触で、女は一気に高まり、悲鳴を上げ、それだけで潮を噴き上げていま
した。


「凄いね・・・、触れるだけで潮を吹くなんて…、
私なんか・・・、
まあ・・、私のことはここでは関係ないから、いいとして・・、
千春さんはいつもそうなの…?」

「そんなことありません…、
毎回、潮を吹くわけでもありません…、
このときは、異常でした・・・」

「そうでしょうね・・・、
毎回じゃ・・、体が持たないわよ・・、フフ・・・
それにしても、いきなり浴びせられて、
浦上さんびっくりしたでしょうね・・・」

「そうだと思います…」

亀頭が触れただけで大量の潮を浴びせられ、男はびっくりしています。女性経験がそれほど多くない
男にとって初めての経験でした。勿論亡妻は普通の育ちで、ベッドでも淑やかな女性だったのです。
挿入前に潮を浴びる異常な刺激を受けて一気に男根が膨張しています。お腹にくっつくほど勃起して
いるのです。これほどまでに男根が膨張するのをいままで男は経験したことがありませんでした。